つんく「まだわからないのかね、俺が安倍をジャケット撮影とかで後列にまわしたのはこういう事になるのが目に見えていたからや、俺は安倍に日ごろから体重を減らさなあかんと言いつづけてきました、
安倍も頭ではわかっていたはずや、でも現実はそう甘くは無かった、何とかしようとする向上心が足りないんや。」
押尾学「向上心?」
つんく「いくらダンスのセンスがあっても太っていたらダンスにキレが無くなってしまうのや、安倍はピンチランナーの映画の撮影のときから太り始めてダンスにキレの無くなってしまったんや、
つまりピンチランナーの映画の撮影のときから安倍はモーニング娘。のマザーシップとしての役割を果たせなくなってたんや。
俺は安倍じゃなくて他のメンバーをソロデビューさせてプリンちゃんも他のメンバーにやらせたほうが良かったかもしれない、でも俺はもう1度安倍に賭けてみようと思ったんや。」
つんく「安倍、なぜジャケット撮影とかで後列にまわされたか自分が1番よくわかっとったはずや、だから俺は安倍が今度こそ自分自身の手でマザーシップと呼ばれていたころの輝きを取り戻してくれる事を信じてソロデビューさせたんや、
でも結局安倍は今回も自分自身の手でマザーシップと呼ばれていたころの輝きを取り戻すことはできなかった、なぜなら安倍はまだ太っていてダンスにキレが無かったからや、体重を減らす努力を怠ったからや。」
安倍なつみ「………」
つんく「2003/12/01 付のオリコンWeeklyでミニハムず/プリンちゃんはオリコンWeekly初登場22位という現実から今度という今度こそ向上心をもって体重を減らす努力をして自分自身の手でマザーシップと呼ばれていたころの輝きを取り戻してくれると信じっとた。」
安倍なつみ「つんくさん………」
つんく「でも安倍は発奮するどころか負け豚……じゃなくて負け犬みたいに尻尾を巻いて辞めると言った、だから俺は辞めろといったんや、向上心の無い奴に用は無いからな。」
安倍なつみ「………」
押尾学と安倍なつみはとりあえずつんくのもとから去っていった。
中澤裕子「つんくさん、少し言い過ぎだったと思うで。」
つんく「言い過ぎ?」
中澤裕子「なっちとは同じグループで活動した事があるからなっちが甘えん坊と言う事は知ってるで、でも人間には叱れば叱るほど落ち込んでダメになるタイプの人間だって存在するんやで。」
つんく「だからそんな奴に用は無いといっとるんや。」
中澤裕子「つんくさん! それじゃつんくさんは自分で落ちこぼれをつくることになるんやで。」
つんく「落ちこぼれを?」
中澤裕子「うん、こういっちゃなんだけどモーニング娘。の結成当時は落ちこぼれの集まりやったやんか、でもつんくさんが努力した結果、今は国民的アイドルと呼ばれるまで成長したんじゃない。 それなのに今になってこんな娘(こ)は必要ないってつんくさんらしくないで。」
つんく「……………」
中澤裕子の言葉がつんくの胸に突き刺さったまま数日が過ぎた、だが安倍なつみは歌やダンスの練習に姿を見せずつんくもまたどう対処したらいいかわからぬまま苦慮していた。