6期

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「ねぇ、亀井が文化祭の劇でダンナさんのネクタイ結んであげるシーンが
あるんだって。練習台になってあげなよ。」と藤本が言ってきた。
何回かやるうちに亀井はうまくできるようになり、道重と田中も
やりたいと言ってきたので、小一時間練習台になった。
「じゃあ晩飯でも食べるか」
今まで夕食の準備をしていた藤本が三人と入れ違いに部屋に入ってきた。
「ちょっと待ってよ」と小声でささやく。「私にもやらせてよ」
水気をぬぐっただけの冷たい手で、おれのネクタイをさっと結んでにこっと微笑んだ。