この日の圭ちゃんのステージの演奏を薗田憲一とデキシーキングスが勤めた。 うちのお店では一番の看板バンドでもある、申し分ない。 やがて店内が静寂に包まれ、ゆっくりとジャズシンガー保田圭が登場する。 拍手の後、演奏が始まる。 曲名はスイングジャズの名曲「You'd be so nice to come home to」をプレイ。 ちなみにこれは写真集「Chain! Chain! Chain!」用の撮影であるために、圭ちゃん自身の歌声は本当にここでしか聴けない。 そう考えると保田圭の最初のソロステージをここで、しかも自分含めてわずかな関係者のみが聴けるというのはなんとも贅沢な話である。 勿論ジャズだけに全英語歌詞であるが、彼女はすべて歌詞を暗記し、この歌を完璧にマスターしていた。 その歌声は普段娘。で披露しているそれとは全く異なり、あくまでもソロとしての歌姫、保田圭がそこにいた。 そんな中撮影は順調に進み、ステージでのセッションも終了の時間となってしまった。 最後に先ほどの小学生の女の子が圭ちゃんにサインを求めてきた。 マネージャーさんと話をした後、圭ちゃんは笑顔で「いいよ♪」と気軽にこたえてくれた。 サインを書きながら圭ちゃんは、女の子がこんな遅くまでおきていることに凄く気を使っていた。