1ヶ月後、ハロープロジェクトに新しいメンバー、藤沢みのりが加入した。
今年18歳になるみのりはハロプロに入る前にも約3年間の芸能活動の経験があり、
清楚な雰囲気のルックスと安定した歌唱力、ドラマへの出演で見せた演技力には
既に定評があった。
とはいえ今までは一部の熱狂的なファンに支えられている、という感じだったが、
ハロプロへの加入に伴う大々的なプロモーション活動により一気に人気に火がつき、
瞬く間にモー娘。や松浦亜弥と並び称される程のハロプロの「顔」となった。
あまりにも人気が急上昇したために、ネット上では「見た目は可愛いけど性格は最悪」
とか「藤沢はプロデューサー○○の愛人」「コネ沢は氏ね」「そうは言っても藤沢の乳は
捨てがたい」などと好き放題言われていたが、そんなこととは無関係に、着実にファンを
増やしていった。
最初のうちは麻琴とはあまり接点が無かったが、コンサートのリハーサル中に
モー娘。の曲の振り付けを教えたりしているうちに仲良くなり、いつしか愛と共に
みのりの住んでいるマンションにたびたび遊びにいくような関係になっていた。
みのりも二人を歓迎し、特に麻琴のことは実の妹のように可愛がってくれたが、
そのことで愛との関係に微妙な変化が訪れてきたのもまた事実だった。
麻琴と愛が二人揃ってみのりの部屋に遊びに行くことは次第に少なくなり、
麻琴とみのりが親しくなればなるほど、愛は少しずつ二人と距離を置くように
なっていった。
そんなある日のこと。
この設定で誰か続き書いて。
>>161の続き
高橋がビデオテープを持って小川の家にやってきた。
「おい、小川!これ見てみろ!」
高橋はデッキにテープを入れ再生ボタンを押した。
内容はイボタカ子の心霊バスツアーを録画したものだった。
しばらくは小川も黙ってそのビデオを見ていたが、だんだんと何か違和感のようなものを覚えるようになった。
そしてビデオも終盤、みのりもんたの乗った船が爆破されるシーンを見たとき、小川の頭の中にあったわずかな記憶と現実が結びついた。
「うあ!これ藤沢だよ!」
小川は思わず叫んだ。
「小川、私たち藤沢に騙されてたんだよ」
「うん」
「分かってくれた?」
「藤沢のやろー!裏切ったな!私の気持ちを裏切ったな!なっちと同じに裏切ったんだ!うおー!なっちー!!」
小川は部屋を飛び出した。真冬の空の下に。
そして小川は二度と戻ることはなかった。
町をさまよい歩く小川が柏木家に引き取られたのは失踪してから2ヵ月後のことだった。
小川の柏木家での扱いは悲惨そのものだった。
唯一の楽しみであるピアノもろくに轢かせてもらえず自作の紙のピアノで我慢していた。
そんな小川に向かって放たれる言葉は「薄汚ねぇシンデレラ!」だけだった。
それでも小川はなんとしてもスチュワーデスになろうと勉強に励んでいた。
その時、小川の頭に衝撃が走った。
(私が私でなくなる・・・)
そこには夜のネオン街を走りぬけるもう一人の小川の姿があった。
ケンカ・シンナー・万引き・・・奈落の底に落ちつつある小川の前に一人の青年現れた。
その青年の名は森田光男。
荒廃する学園においてラグビーをこよなく愛する青年であった。
保全
a-
森田の優しさに触れ、小川はすぐに恋に落ちた。
そして、森田は縁起でもない「別れの曲」を轢きながら小川にプロポーズをする。
「僕は誓うよ。50年後の君を今と変わらず愛している・・・」
(きしょっ!まだあと50年も生きるつもりなのかよ!)
小川は思わずそう思い別れることにした。
暇になった小川は北海道にあてのない旅に出た。
そして、金がなくなった小川は田舎のの小さな診療所に勤めることにした。
その診療所には秀一という若い先生がおり、小川にやさしく接してくれた。
小川いつの間にか耳が聞こえなく言葉も発っせなくなっていた。
しかし、そんなことを気にする小川ではなかった。
しばらく幸せな生活をしていた小川であったが、突然、秀一は東京の病院に戻らなければならなくなった。
秀一は東京行きの飛行機に乗るとき手話で小川に「戻ってきたら結婚しよう」と告げた。
「うざいんじゃっ!ボケ!」
小川は手話でそう答え別れることにした。
仕事もなくなり、仕方ないので小川は新潟の中学へ戻ることにした。
新潟の中学に戻ると、そこには新しい担任と副担任が小川を待っていた。
担任は小川に言った
「おい麻琴、学校やめても俺達はいつまでもダチだからな!」
副担任も小川に声をかけた。
「愛し合ってるか〜い?」
小川は学校をやめた。
学校をやめ、ついにプー太郎になってしまった小川は家でのほほんとテレビを見ていた。
すると、みのもんたが出てきてこう言った。
「貧乏から脱出したい人、連絡お待ちしております・・・」
小川はすかさずハガキを送った。
数日後、返事が来た。
『○月×日に上京してください。 TBSガチンコアイドル学院』
おや?と思った小川であったが特に気にせずに上京し、指定されたマンションに住むことになった。
それから小川は一生懸命、歌とダンスの練習に励んでいた。
1ヶ月後、プルルルル・・・小川の携帯がなった。
電話の相手は小川の父であり、出張で小川の隣りの部屋に来るとのことであった。
「え〜〜、、、せっかくの一人暮しなのに〜。。。」
「もう来ちゃった」
小川は引っ越した。
麻琴の失踪が娘。メンバーやその関係者、全国一千万人のモー娘。ファンなどに与えた衝撃は大きく、
日本中が今はその話題で大騒ぎになっていた。
かと思うとそうでもなかった。
何度もメンバーの脱退・増員を繰り返していたのと、現在のメンバーが13人と多すぎることもあって、
麻琴がいなくなったことに気づく者はほとんどいなかったのだ。
欠員の補充のため新メンバーとして藤沢みのりがモーニング娘。に加入し、
今はそれが話題の中心になっていて、モーニング娘。に麻琴がいたことなどみんなすっかり忘れてしまっていた。
対照的にみのりは絶好調だった。
新曲のセンター、写真集の発売などで常に話題の中心となり、
みのりはすでに娘。メンバーの中核の存在としてその地位を磐石のものとしつつあった。
ただ一人、愛だけは麻琴の身を案じ、忙しいスケジュールの合間を縫って彼女の捜索を試みていたが、
一人の少女にできることには限界があり、麻琴の消息に関する手がかりすら掴めないまま時間だけが過ぎていった。
(こうしている間にも彼女の身に何が起こっているか・・・生きているのかどうかさえ・・・)
愛の焦りはもう限界に達していた。
川o・-・)<これからも13人がかりで頑張っていきましょう。。。
あさ美の能天気な声を背に、愛もまた娘。メンバーの前から姿を消した。
愛は麻琴を探そうと思い
ttp://www.google.com/で検索した。
すると、昨年8月には1件しかHitしなかったはずなのに、なんと10万件以上も・・・
しかし、愛はすぐに自分の犯した間違いに気づいた。
「そ、そうだ・・・『ヒバゴン』で検索しなきゃ見つかるはずないよね。。。」
が、愛は検索結果に呆然となる。。。な、なんと、小川麻琴より多かったのだ。
「い、いったい何故こんなことに!?」
愛はパソコンを前にして小一時間ほど悩んでいたが、ふと思いついて、
「安倍なつみ」「豚」「後藤真希」「魚」「加護亜衣」「ハゲ」など、次々と検索してみた。
「やっぱり・・・」
念のために「高橋愛」「美少女」「天使」と検索してみたが、結果は同じだった。
「ちっ、ぐーぐるも使えねー奴だゼ」
そう吐き捨てると、愛はムーンブラウザのタブを閉じた。
(半荘打って寝るか・・・)
愛はウーピンのショートカットをクリックしようとした。
が、その瞬間にあることを思い出した。
「そういえば今日メールチェックしてなかった・・」
メル友であり、シャク友でもあるERIKOのメールにざっと目を通し、
鮮やかにキーボードを叩き、軽やかに返信する愛。
(シャクレアイドル[以下:シャク愛]の座は渡さないわ!)
と、密かな闘志を燃やし黙々とメールチェックをする愛。
定番のスパムメールをZAKZAK削除し、
PostPetのペソペソ(イワトビペンギン・♂・6歳)にエサを与え、
そろそろ電源を落とそうとした時、不意に1件のメールが届いた。
メールにはこう書かれていた。
麻琴です。ひさしぶり・・・愛ちゃん。。。
愛ちゃんはもう私のことなんて覚えてないのかもしれませんね。
でも、私は愛ちゃんやみんなのことを忘れたことはないよ。
みのりちゃんが私の代わりに頑張っているのをいつもテレビで見ています。
いや、もう私の代わりなんかではなくモーニング娘。さんに欠かせない存在となって
ますね。
私もみんなと一生懸命に頑張っていたころを懐かしく思ってます。
もう、一緒に歌ったりできないのかなと思うとちょっと寂しいです。
でも、みんなと頑張っていた半年間という時間は長いようで短かかったけど私にとっ
て大切な宝物として心に閉まっておこうと思ってます。
では、もう会うことないかもしれないけど私はいつもテレビの前でファンの一人とし
てモーニング娘。さんを応援してますので頑張ってくださいね。
あと、体だけは気をつけてね。
さようなら・・・
メールには添付ファイルが付されていた。
愛は麻琴の行方の手がかりになるのではないかと思い、すぐにファイルを開いた。
しかし、ファイルはミミックだった。
「し、しまった。。。インパスの呪文を唱え忘れたよ・・・」(´・ω・‘)ショボーン
「さて、どうしたものかな・・・」
既に思いつく限りの手は打ったつもりだった。
だが、すべては徒労に終わり、愛にできることはもう何も無かった。
その時、愛の携帯から着信を知らせる「純情行進曲」のメロディーが聞こえてきた。
電話の相手は辻希美だった。
愛が電話に出ると、希美はいきなりこう切り出した。
「今、麻琴からメッセージが届いた」
「うん、私のところにも来たよ。たぶん同じ内容だと思う」
愛は麻琴から来たメールの内容を簡単に説明した。
「同じでしょ?」
だが、希美の返答は意外なものだった。
「私の所に来たのとは違うな」
「どんな内容だったの?」
希美はその時の様子を話し始めた。
その話の内容は、驚くべきものだった。
希美がいつものようにモー板で加護ヲタを煽って楽しんでる時、
加護亜衣から電話があった。
「のの、今家におる? 今、パソコン使える状態か?」
「使えるとゆーか、今モー板であいぼんの悪口書きまくってるれすよ」
「相変わらず悪趣味なことしとんのやなー。
そんなんええからちょっとメッセンジャー入れてみ」
そう言って亜衣は電話を切った。
希美は言われるままにかちゅ〜しゃを閉じてMSNエクスプローラーを開いた。
サインインしてMSNメッセンジャーのアイコンを見ると、
オンラインメンバーの人数を示すAという数字がそこにはあった。
「今オンラインなのは二人か。一人は加護だな・・・
でもなんで電話で話さないでメッセンジャー使うんだろ?電話代ケチってるのか?」
何か話したいことでもあるのだろうと思ってメッセンジャーを開いた希美の視線が
凍りついた。
オンラインになっていたもう一人のメンバーは麻琴だった。
「ま、麻琴!? ・・・って誰だっけ」
つっこむ者もいないのに一人でボケた後、希美は慌てて麻琴にメッセージを送ってみた。
「今どこにいるの? 元気にしてるんれすか?」
だが、その直後に麻琴はメッセンジャーを切ってしまった。
「こいつ放置しやがった・・・くそー、気晴らしに狼ファリミースレでも荒らすか・・・」
しかし、希美がマウスに手を伸ばしかけた時、再び麻琴がオンラインになり、
彼女からのメッセージが届いた。
森
一瞬の間を置いた後、再び麻琴からのメッセージが。
これ以上詮索しようとするな。心配には及ばない、私は元気だ
それが麻琴からのメッセージのすべてだった。
「森・・・」
希美の話が終わると、愛は体の奥から熱い衝動が湧き起こるのを感じた。
たった一言だけの手がかりだが、今まで感じていた絶望感に一筋の光明が見えた気がした。
「話はこれだけだ。お前がこれからどうするつもりなのか聞くつもりは無いし、
私自身もこの件に関わる気は無い。それは亜衣も同じだろう。
もちろん、邪魔をする理由も無いがな」
希美は一方的に言い放った後電話を切った。
「ののちゃん・・・ありがとう・・・」
愛はしばらく携帯を握り締めたままうつむいていたが、やがて意を決したように立ち上がった。
30分後、愛は最低限の旅支度を調えて、愛車CBR774RRに跨った。
ヘルメットを被り、150psの4気筒エンジンに火を入れようとした時、
彼女は正面に人の気配を感じて顔を上げた。
そこには小さな紙袋を片手に下げたあさ美が佇んでいた。
「行くのか」
あさ美は無表情のまま愛に声をかけた。
愛は黙って頷いた。
「さっき希美から連絡が入った」
「止めても無駄だ」
愛は、ゆっくりと歩み寄るあさ美の言葉を遮るように言った。
「止める気は無い。これを渡しに来ただけだ。必要ないかもしれないが一応持っておけ」
愛はあさ美が差し出した紙袋を受け取った。
見た目よりかなり重い。
中を覗いてみると、あさ美が愛用している拳銃・グロック17とスペアのマガジンが
二つ入っている。
銃本体とマガジンの中には9mmパラベラム弾がギッチリつまってるのだろう。
この重さが51発の実弾によるものだということは、愛にはすぐにわかった。
「済まない。使わせてもらう」
愛は荷物の中に紙袋を収め、774RRのスタンドをはね上げた。
「あさ美。行く前にお前にひとこと言っておく」
愛はスターター・スイッチに手をかけた。
「藤沢には絶対に気を許すな。奴は危険だ」
774RRのエンジンに火が入り、大排気量の4ストローク・エンジンが低く唸り始めた。
「わかっている。後のことは気にするな」
あさ美は頷いて、774Rの発進のために道を空けた。
「私も行きたいところだが、5期メンバーの残りを里沙一人にするわけにもいかないからな」
774RRのエンジンが12,000rpmの咆哮をあげ、愛の後ろ姿はすぐに見えなくなった。
(´-`).。oO(調子に乗っててきとーに書いてみたけど、なんでこんな展開になったんだろう・・・)
(´-`).。oO(とゆーかいつのまにか愛ちゃんが主人公みたいになってるな・・・)
(´-`).。oO(そろそろまこたんに話を戻すか・・・)
マタヒマナトキニネヽ(´ー`)ノ
何気に面白い。w
(ま、まこっちゃん・・・・いまいくからね・・・)
水戸方面へ夜中の6号線をフッ飛ばす愛であった。
走ること数十分、柏付近を通過しようとしたとき、前方に大量のオートバイ
が群がっていた。
それはかつて愛が頭を張っていたレディース「女那惨」の敵対チーム「巣怪羅悪」である。
(だ、大丈夫よ・・・黙って通り過ぎれば気づかないはず。。。)
そう思った愛であったが、その女神のような美貌、抜群のスタイル、風になびく美しい髪、
そういった、ただ見つめるだけで魂を抜かれてしまうような天使のような愛の存在に気づ
かないはずはなかった。
「ちょっと待ちな!」
愛を止め、声をかけたのは羅悪の2代目である木下優樹菜(14)であった。
「久しぶりだな、まさかこんなとこで会うとはな!」
「ごめん、今、急いでるんだ。行かせて・・・」
愛はなんとかその場を離れようとした。
しかし、木下は愛を引きずり降ろす。
「おい、無事で素通りできるとでも思ってるのかい?」
木下は愛の胸ぐらを掴んだ。
「勘弁してよ・・・私はもう足をあらったんだ・・・」
麻琴のことが心配でそれどころではない愛は木下に嘆願した。
「笑わせんなよ!いくらお前が忘れようとも私は忘れらんないんだよ!」
「いくら忘れようとしてもこの傷が痛むたびにお前への殺意が漲るんだ!」
木下は前髪をかきあげた。木下の額には醜い傷跡がはっきりと残っていた。
「わかったよ・・・私を好きにしな。。。その代わり今日限り私とあんたは赤の
他人ってことでいいかい?」
愛は抵抗をやめ、木下の前で無防備な姿になった。
「早く好きにしな!」
「フフッ・・・さすが愛。いい度胸だねぇ・・・。そう簡単には勘弁しないよ!
みんな!やっちまいな!」
木下の号令に羅悪のメンバーが一斉に愛に殴りかかった。
愛は早く麻琴の所に行きたいがため、歯をくいしばり必死に耐えていた。
と、その時、一人の少女が現れた。
「あんたたち、みんなで寄ってかかって一人をやるのは卑怯じゃないかい?」
暗闇の中からゆっくりと近づいてくる少女。それは麻琴であった。
木下達は麻琴の姿をみるやいなや驚愕の表情を見せた。
「ま、麻琴さん・・・どうしてここに?」
一瞬で凍りつく木下。
「こいつ、麻琴さんの知り合いなんですか?」
木下は麻琴に尋ねた。
「あぁ・・・そいつは私の大切なダチなんだよ!」
麻琴は木下の髪を掴みながら怒鳴り付けた。
「で、でも・・・私とこいつは・・・」
木下は口から血を流している愛の髪を掴み上げる。
「なんだい?初代総長小川麻琴の命令が聞けないっていうのかい?」
麻琴は木下に平手打ちを浴びせた。
・・・・・・
(ま、麻琴。。。ど、どういうこと?)
愛は状況を把握できずにただ佇むだけであった。
chage
結末が予想できない。
(´-`).。oO(いや・・・書いてる本人にも全然予想できないんだが・・・)
200 :
あげあらし:02/04/06 20:00
>>198 以外に面白くなってきたので、是非続けてください