70 :
女の子だよ!:02/02/14 13:41
「コケーココココッ!コケーコココッ!コケーココココココッ!コッ!」
辻は全裸のまま、ホテルの全ての廊下を走り回り、にわとりの鳴き声を発した。
たまたま宿泊していた五十四歳の会社員は、何事かと廊下を覗いた。
全裸の女子中学生が凄まじい形相で走り回る姿を目撃した彼は、
心臓発作を起こして病院に担ぎ込まれる。
一時間後、十人の警官と二十人の警備員が五階に突入する。
そこで彼等は、廊下に倒れこんでいる六人を発見した。
あたりを警戒しながら、半裸の安倍を回収する。
「この子は、モー娘の安倍なつみじゃないか」
毛布で包まれ、警官が活を入れると正気に戻った。
「事情聴取!」
警官は安倍を四階に降ろす。そして次に石川と全裸の加護を回収した。
「この子は石川梨華、こっちは加護亜衣だ」
「レイプされていなけりゃいいが・・・・・・」
二人は毛布に包まれて四階に運ばれた。
「それじゃ、警備会社の人、六人であの三人を回収してくれる?
誰か二人は警備しろ」
警官の班長は指示を出す。
「残りは部屋をシラミ潰しだ」
こうして保田・矢口・吉澤、続いて後藤とマネージャー二人、スタッフが救出された。
そして、最後の部屋に突入した警備員は、床に全裸で寝ている辻と、
眠そうな眼で睨む飯田を発見する。
「救出に来ました。避難して下さい」
「何?火事でもあったの?」
飯田は不機嫌そうに言った。
「いえ、事件です。暴漢が侵入したようです」
「怖いわね、おやすみ」
飯田は毛布を被った。
「起きて起きて!事情聴取するんだから!」
警官が毛布を剥いだ。
「何すんのよー!」
飯田は警官の股間に蹴りを入れた。
「あぎゃ!」
警官は股間を押えて蹲る。その後頭部へ飯田のエルボーが決まった。
「いやらしいんだからァ!」
仰天する警備員に、飯田は警官が持っていた警棒を投げつけた。
「早く出てってよー!ヘンタイ!」
「は・・・・・・はい!」
警備員は辻と警官を回収すると、転がるように逃げて行った。
71 :
女の子だよ!:02/02/14 13:42
八時になると、飯田を除く八人+三人の事情聴取が始まった。
酷い二日酔いの保田・矢口・吉澤・辻の証言は支離滅裂であり、
警察では仕方なく残りの七人から事情を訊く。
「話を総合すると、矢口真里さんと保田圭さんが暴れたんですね?
外部からの侵入者は無し」
刑事が七人に訊ねる。
「そうですわ。これは、偶然が重なって・・・・・・」
「何を言ってるんですか!元はといえば、加護さんがビールなんか買うからでしょう!」
刑事に一喝され、加護が俯いた。
「す・・・・・・すいません。それで、これからどうなるんですか?」
チーフマネージャーが訊ねた。
「あなたは監督責任者ですね。
未成年は仕方ないですから、保田さんとあなたに出頭して貰いましょう」
「逮捕・・・・・・ですか?」
チーフマネージャーは固唾を飲んだ。
「逮捕したいですねえ。
本音を言えば逮捕したいんですが、我々は外部からの侵入者を検挙するために来たんです。
怪我もたいした事はないようだし、
ホテルや他のお客さんと示談が成立すれば、逮捕はしませんよ。
そのかわり、お説教はします」
こうして二人が連行されると、女性マネージャーと他のメンバーが示談交渉を始めた。
72 :
女の子だよ!:02/02/14 13:44
九時半になって飯田が起きて来て、ロビーでクリームパンを食べる。
憔悴しきったメンバー達がロビーに現れると、飯田は笑顔で言った。
「おはよう」
「リーダー、すみません!」
矢口と吉澤が頭を下げた。
「昨夜の事は、何も憶えてないんです」
「お酒飲んだの?駄目じゃない。それと、廊下で寝たら、風邪ひいちゃうよ」
飯田は笑顔で言った。
「さあ!早く出て行ってくれ!おい!塩持って来い!」
ホテルの従業員がメンバー達を追い出す。
こうしてメンバー達は次のコンサート会場へ行ったのだが、
事情を知った事務所は、ペナルティを言い渡した。
73 :
女の子だよ!:02/02/14 13:45
チーフマネージャー(頭部打撲)
減俸三十パーセント六ヶ月+戒告処分(管理責任不行届き・矢口より見舞金五万円)
女性マネージャー(鼻骨骨折)
厳重注意(管理責任・矢口より見舞金十万円)
スタッフ(頭部裂傷)
お咎めなし(保田より見舞金十万円)
男性スタッフ1(無傷)
罰金五十万円+厳重注意
男性スタッフ2(無傷)
罰金五十万円+厳重注意
飯田圭織(無傷)
口頭注意(リーダー責任)
保田圭(頭部打撲・頚椎捻挫)
罰金三百万円+厳重注意+始末書(成年責任・自己飲酒責任)
矢口真里(腹部打撲)
罰金百万円+厳重注意
吉澤ひとみ(顔面打撲)
罰金五十万円+口頭注意
加護亜衣(全身打撲・風邪)
罰金五十万円+始末書
辻希美(風邪)
罰金五十万円+始末書
石川梨華(全身打撲)
口頭注意
安倍なつみ(全身内出血)
お咎めなし(矢口より見舞金十万円)
後藤真希(頭部打撲)
お咎めなし(矢口より見舞金十万円)
事務所は、以上の七百万円でホテルへの損害賠償と、宿泊客への示談金とした。
以上で終わりです。
読んでいただきましてありがとうございました。
なかなか面白かったよ
保田の狛犬っていいな
75 :
女の子だよ!:02/02/15 18:31
轢き逃げ
安倍がマンションに帰ったのは、いつものように午前二時を過ぎた頃だった。彼女はそれからシャワーを浴び、一時間程してから寝るのだが、今日は蒸し暑かったせいか、近くのコンビニへアイスクリームを買いに出かける。
「ありがとうございました」
安倍はコンビニを出ると、ほんの五十メートル先のマンションへ戻って行く。すると、後方から一台のRV車がやって来て、安倍を刎ね飛ばすと、そのまま走り去って行った。
「何て・・・・・・クルマだ・・・・・・べさ・・・・・・がくっ!」
安倍は買ったばかりのアイスクリームを握り締めたまま、意識を失ってしまった。
翌日、連絡を受けたメンバー達は大混乱になっていた。今日は朝からテレビの収録があったものの、安倍が入院してしまったため、急遽キャンセルになっている。メンバー達は事務所の会議室で、錯綜する情報を整理していた。
「お医者さんの話だと、全身打撲で全治十日なんだってさ」
飯田が言った。すると、後藤がファックスの山を渡す。
「凄いよ。どこから情報を仕入れたのか判らないけど、『死亡』『再起不能』『危篤』『片足切断』『植物状態』酷いのになると、飛び降り自殺なんてのもあるわ」
そこへ保田がやって来る。
「警察じゃ、轢き逃げ事件として捜査するみたい」
「コエー!」
吉澤は石川に言う。
「しかし、ブタ公もアホやな。デブの素を買いに行って轢き逃げに遭うとは。これは、自業自得いうもんやないか?」
「しょうれしゅねー。なっちしゃんは食い意地が張ってるからいけないのれしゅ」
「あんた達ねー、そういう事は思ってても言っちゃいけないの」
矢口に叱られ、加護と辻は互いに見つめ合って苦笑した。
「みんな聞いてくれ。Vの編集で処理するから、これから収録だ。TBSまで行ってくれ」
マネージャーに言われ、メンバー達は渋々立ち上がる。
76 :
女の子だよ!:02/02/15 18:33
その夜、深夜三時過ぎに帰宅した保田は、自宅マンションの横にある自販機でビールを買っていた。そしてマンションの玄関へ向かおうとした時、後方から疾走して来たRV車に刎ねられてしまう。安倍の時と同様、RV車は停車することなく走り去って行った。
「今度は・・・・・・あたしか・・・・・・よ・・・・・・がくっ!」
保田は破裂したビールの泡に塗れながら、意識を失ってしまった。
翌日、事務所には警察が来ていた。連続して起こった轢き逃げ事件に、警察では犯人が意図的に行っている可能性が高いと判断したのである。メンバーや関係者が個々に呼ばれ、事情聴取が行われた。会議室では暇なメンバー達が新聞を読んでいる。
「モー娘・安倍なつみ入院!」byサンケイスポーツ
「安倍なつみ・轢き逃げされる!」by東京スポーツ
「モー嫌!安倍なつみ、轢き逃げされ入院!」by日刊スポーツ
「巨人、自力V消滅!」byスポーツ報知
一部を除くスポーツ誌の一面には、安倍が遭った轢き逃げ事件が載っていた。その見出しの文字は凄まじい大きさであり、眼の良くない飯田でさえ、五十メートル先から読めた程である。その文字の大きさは、モー娘の人気を表しているのだろうか。
「二日連続だからね。圭ちゃんはなっちさんと違って素早いから良かったけど、それでも頭を打っちゃってるから、三日間は検査入院か・・・・・・」
後藤は顔を顰めた。
「ねえ、なっちさんの家と圭ちゃんの家。近くじゃないよね」
矢口は心配そうに言った。
「そうですね。それがどうかしました?」
吉澤は矢口に訊き返した。
「何かで読んだ事があるんだ。こういった連続事件では、犯人って自宅を中心として、二度目は一度目の正反対の方角で犯行を行うって・・・・・・」
「そうなると・・・・・・あのあたりか・・・・・・」
後藤は自分の頭に東京の地図を描いた。全員が後藤に注目する。
「あ・・・・・・」
77 :
女の子だよ!:02/02/15 18:34
「何?」
全員が固唾を飲む。
「昨日、石橋さんにガム貰ったんだった」
後藤がバッグからブラックガムを取り出すと、全員が溜息をつく。
「ねえ、ごっちん。なっちさんの家と圭ちゃんの家の中間って、どこらへんになるの?」
矢口が訊いた。
「えーとね・・・・・・裕ちゃんの家の近くかな?」
「そんな・・・・・・まさか裕ちゃんが・・・・・・」
飯田は仰天して椅子に座り込んでしまう。
「何言ってんのよ。裕ちゃんが、そんな事するわけがないでしょう!」
矢口は飯田に言った。
「そうだよねー」
飯田は嬉しそうに言う。
「ちょい待ち!裕ちゃんの家の近所やったら、平家の家もあるで」
加護は中澤の家と平家の家が近所であることを知っていた。
「平家?平将門の首塚ですかぁ?」
石川が呑気に言うと、飯田の表情が変わった。
「テメエは、ボケを売り物んすんじゃネエって言ってんだろうがァァァァァァー!」
飯田は近くにあった十円玉を石川に投げつける。十円玉は額にヒットし、石川は後方に倒れた。
「きゃー、梨華ちゃん!」
吉澤が石川を起こすと、額には十円玉の模様が正確についていた。
(凄いコントロールや!ジョンソンは飛び道具まで自在やんけ!)
加護は恐怖を感じた。
「黒っぽいRV車でしょう?平家さん、持ってたよね」
矢口が言うと後藤が頷いた。
「怪しいれすねー。平家みちよが犯人かもしれません」
「けど、動機は何やろな」
加護が言うと、飯田は確信したように言った。
「平家さんが犯人だとしたら、動機はあれしかないだろうね」
「そうか!自分は優勝したのに、落選したモーニング娘の方が人気が出て・・・・・・嫉妬」
矢口が言うと飯田が頷く。
78 :
女の子だよ!:02/02/15 18:35
その夜、中澤と平家は飲んでいた。明日は揃ってオフなので、普段の倍以上飲んで泥酔状態に近い。二人は二時過ぎまで飲むと、タクシーで帰宅することになった。同じ方向であるため、タクシーは一台で良い。
「ほんじゃ姐さん・・・・・・みちよは・・・・・・これで失礼しますわ・・・・・・」
平家はタクシーが自分のマンション前に停まると、千鳥足で降りて行った。
「みっちゃん、また飲もうな」
「ふぇい・・・・・・今度は・・・・・・朝までや・・・・・・」
「おやすみー!」
中澤を乗せたタクシーが走り去ると、平家は道路を横切り、千鳥足でマンションの玄関に向かう。その時、例のRV車が現れて平家を刎ね飛ばすと、やはりそのまま走り去って行った。平家は走り去るRV車を見て違和感に襲われる。
「運転手がいない?・・・・・・あかん・・・・・・酔ってるわ・・・・・・ハハハ・・・・・・でも、何で道路は気持ちいいん・・・・・・や・・・・・・ろ・・・・・・がくっ!」
平家は腹を出したまま、冷たいアスファルトの上で意識を失った。
翌日、モー娘のメンバーはツアーの打ち合わせのため、都内某所に集合していた。少し遅れて来たプロデューサーのつんく♂は、神妙な顔でメンバーに情報を伝える。
「昨夜、平家が自宅前で轢き逃げに遭ったそうや」
「げげっ!平家さんですか?」
矢口は仰天した。メンバー内では、容疑者だった平家が被害に遭った事に動揺したのである。
「怪我は大した事は無いんやけど、アスファルトの上で二時間も寝てたそうや。お陰で腹をこわしてな。中澤と飲んでたらしいから、酔っとったんやろ」
「やはり、黒っぽいRV車ですか?」
吉澤が言った。
「そうらしいで。・・・・・・妙なんやけど、平家が言うには、運転手がおらんらしい」
「へっ?それって・・・・・・」
矢口が蒼くなった。
「キャァァァァァー!」
吉澤が悲鳴を上げる。
「アホ!びっくりしたやないか!このヴォケ!」
「怖いれすー!幽霊の仕業れすー!」
こうして打ち合わせが終了し、メンバーは深夜になって帰って行った。
79 :
女の子だよ!:02/02/15 18:36
「さてと、今日はどこに行こうかな。あたしが通った直後に轢き逃げがあるんだよねー。今日は目撃するかなー。ちょっと怖いけど、まあいいか」
矢口は最近、クルマを買ったばかりである。少しでも運転が上手くなりたくて、ここのところ、仕事が終わると小一時間は運転するようにしていた。矢口が駐車場へ歩いて行くと、後方からRV車が突っ込んで来る。
(まさか!)
矢口はとっさに飛び退いた。すると、RV車は急停車する。
「すいませんでした」
運転手は若い女で、矢口に頭を下げる。
「いえ・・・・・・」
RV車はそのまま行ってしまった。
(今のクルマじゃないよね。今のは白のRV車だもん。それにしても、あのバンパーは凄いね)
矢口は自分のクルマに乗ると、エンジンをかけて走り出した。
「安全運転、安全運転。今日の音楽は『TOGETHIR』だぜーい!」
矢口はCDチェンジャーで『TOGETHER』を探す。
「じゃんけんピョンのじゃんけんぴょん♪今日は・・・・・・そうだ!ごっちんの家の方へ行ってみよう」
矢口は後藤の家の方へクルマを走らせた。暫く走ると後藤家が見えて来る。
「今頃、ごっちんは夢の中だろうな」
矢口がそう思った時、妙な衝撃を受ける。
「ここんとこ、続けて・・・・・・変だな。このクルマ、不良品じゃないの?」
矢口は後藤の家の前を通ると、自宅へと戻って行った。
「本当に・・・・・・運転手が・・・・・・いない・・・・・・鼻血が出ても・・・・・・許して・・・・・・ね・・・・・・がくっ!」
後藤は自分を刎ね飛ばした、矢口のRV車を見ながら意識を失った。
「轢き逃げ犯人、捕まるといいなー。まみむめも〜♪」
矢口は一番近い視界である、八十メートル先を見ながら言った。
80 :
女の子だよ!:02/02/15 22:57
なーんて
こんな話はあるわけないですよね。
終わりです。
81 :
名無し募集中。。。:02/02/15 23:45
意外な展開でおもしろいな
82 :
名無し募集中。。。:02/02/16 01:13
読まずにあぼーん
83 :
女の子だよ!:02/02/16 07:43
主役とバトル
それはスクーターCMの依頼が飛び込んで来た時から始まった。
当初、企画会社が示した案では、モー娘事務所が難色を示している。
それというのも、フォーストロークエンジンをアピールするため、
安倍・矢口・後藤といった人気のある三人に河童の格好をさせ、
棲家の池の環境保護を訴えるといった内容だったからだ。
しかし、第二案では、河童の格好をさせるのは、
安倍・石川・吉澤・辻・加護の五人という事になり、事務所側もOKを出す。こうしてメンバーが集められ、企画の説明がされた。
「冗談じゃないべさァァァァァァー!」
安倍が怒って机を叩いた。
「安倍の気持ちは分かるよ。でも、これは決定事項なんだ」
女性マネージャーは必死に説得する。
「こんな事をしないと稼げないべか?なっちは歌手っしょ!歌で稼ぐべさ!」
「なっちぃ〜、我儘だよ」
飯田は安倍に言った。
「圭織はいいべさ!人間の役なんだから。なっちは河童だよ!」
「別にいいじゃないですかぁ。あたしは水着より、ずっといいですぅ」
石川が緊張感の無い声で言うと、安倍は凄まじい表情で石川を睨み、胸倉を掴んだ。
「モー娘の顔は誰だべさ?言ってみな。アアン!」
「そそそそ・・・・・・それはアヤカちゃんです!」
「誰がココナッツ娘。だって言ったべさァァァァァァァー!」
安倍は石川の額に頭突きを決めた。
「ご・・・・・・ごめんさない・・・・・・今はミカちゃんの方が有名でしたぁー!」
石川は額を押えて謝った。
「ボケのタイミングが解ってないべさ!」
「なっちさん、落ち着いて下さいよ。梨華ちゃんは、これがマジなんです」
吉澤が安倍を押さえつける。
「吉澤ァァァァァー!お前みたいな美人キャラが、河童なんかしていいべか?」
安倍は吉澤に押さえつけられながらも、テーブルや椅子を蹴って暴れた。
「辻や加護は、どう思うの?」
矢口が二人に訊いた。
「アホな話やけど、まあ決まったもんは仕方ないやないか」
「河童さんれすー!河童さん、河童さん」
二人は気に入っているようだ。
結局、何とか宥めたものの、安倍の怒りは治まらなかった。
84 :
女の子だよ!:02/02/16 07:43
数日後、撮影を行ったが、安倍は不機嫌で誰とも話そうとしない。
ようやく気持ちが治まりかけた頃、CFの見本が出来上がって来た。
メンバーはテレビ局の控室でチェックする。
「アハハハハハ・・・・・・なっちじゃん」
保田が笑った。後藤は涙を流して笑っている。再び安倍は不機嫌になって行った。
「なっちさん、似合ってるー!」
この後藤の言葉に、安倍はキレた。
「冗談じゃないべさァァァァァァァー!」
安倍は机を蹴飛ばした。
「何怒ってんのよー。いいじゃない、河童の里出身なんだからさ」
保田が言うと安倍は眼を剥いた。
「『遠野物語』は秋田県だべさァァァァァー!」
「同じ北日本じゃないのよー」
後藤は東京出身であるため、東北も北海道も同じ感覚である。
「そういう人間が文化を破壊するんだべさ!」
「文化の中心は東京れしゅ!」
辻が介入したため、話がややこしくなる。
「東京は近代文化やろ?本格的な日本文化は、京都・奈良やないか?」
よせばいいのに、加護まで話に入って来る。
「どうだっていいじゃん。そんな話はやめようよ」
矢口は話を逸らそうとするが、安倍が睨みつけた。
「首都圏出身の奴に、何が分かるべさァァァァァァー!
どうせ、あたしや圭織は田舎出身だよ!」
安倍はふてくされて椅子に座る。
「なっちぃ〜、圭織は札幌出身だからね。一緒にしないでくれる?」
「政令指定都市がどうしたべさァァァァァァー!」
再び暴れそうになった安倍を吉澤が押さえつけた。
「辻、日本の政令指定都市を言ってみな」
保田に言われた辻は、首を傾げた。
「?????????????????????????????????」
「政令指定都市は、札幌・仙台・千葉・特別区・川崎・横浜・名古屋・京都・
大阪・神戸・広島・福岡・北九州の十三都市やで」
「さすが加護だね」
保田に褒められ、加護は得意満面だ。
「室蘭は日本の高度経済成長を支えたんだべさ」
安倍は悔し紛れに言うが、その姿には悲壮感があった。
鉄鋼で栄えた室蘭も、最近では工場が相次いで撤退し、次第に過疎化している。
85 :
女の子だよ!:02/02/16 07:45
その後、テレビでCMが放映されると、大反響を呼んだ。
モー娘の顔である安倍が、河童の着グルミを着て登場するのだから当然であろう。
凄まじい数の取材がやって来る。これには誰より安倍自身が驚いた。
「なっちといえば、モーニング娘。の顔じゃないですか。
それで河童の格好するなんて、そのプロ根性が凄いですよ」
テレビのワイドショーでは、安倍を絶賛している。
次第に安倍は得意になって行く。
「ねえ、あれだけ嫌ってたのに、なっちさん、最近、河童の台詞を言ってるよ」
吉澤は後藤に言った。
「あれだけ騒がれてるんだから、当然なんじゃない?」
後藤は無関心である。
「なんや、面白うないな。
うちや辻ちゃんかて河童をやったんや。どうしてデブだけが騒がれるんやろ」
「なっちさんはモー娘の顔らかられすよ」
安倍の勢いはテレビ局の控室でも衰えを知らない。
「あのCMは、なっちのお陰で成功したべさ。
これでモー娘も大躍進でないかい?アハハハハハ・・・・・・」
これにはメンバーも面白くない。
86 :
女の子だよ!:02/02/16 07:46
「圭ちゃんや真希も出れば良かったべさ。
でも、真希は魚系だから、迫力があり過ぎるかもー。
圭ちゃんは河童の狛犬じゃあねー!」
「はいはいはい、分かりましたよ」
後藤は全く相手にしていないが、保田は安倍を睨んだ。
「なっちさん、ちょっと調子に乗り過ぎだよー。嬉しいのは分かるけどさー」
矢口が言うと、加護も不満を言い出す。
「そうやそうや。他の四人かて河童の格好をしたんや」
「ふん、なっちの他にアップは吉澤だけだべさ。
加護なんか顔も見えてないっしょ」
安倍は強気だ。
「ちゃんと台詞があったのれす!」
「冗談じゃないべさ。加護なんか『これ、何て書いてあるの?』だけっしょ?
辻なんか『フォースト?』だけだべさ。アップの時間・台詞の量。
これから言っても、なっちが看板でないかい?」
安倍は余裕の表情である。
「なっちぃ〜、あのCMの主役は圭織だよ」
これには全員が愕然とする。
確かに、これまでは安倍が河童の格好をしたという事実だけが報道されて来た。
しかし、あのCMの主役は、どう考えても飯田である。
「そうだよ。あれは圭織が主役だね」
保田が言うと安倍の表情が変わる。
「冗談じゃないべさァァァァァァー!あれは、なっちが主役なんだァァァァァー!」
安倍は興奮して暴れ出した。
87 :
女の子だよ!:02/02/16 07:46
「河童が主役なんて無理だよ」
後藤が火に油を注ぐ。
「なっちさん!」
石川が無謀にも押さえ込もうとした。
しかし、安倍は石川を抱え上げ、パイルドライバーを決める。
白目を剥いて失神する石川。
「石川ー!」
保田が慌てて石川の容態を診る。飯田の表情が変わった。
「あれはリーダーの得意技やんけ!」
加護が引き攣りながら言った。
「なっちにも学習能力くらいあるべさァァァァァー!」
「なっちさん、しゅごく怒ってますねー」
辻は怖そうに加護の後に隠れた。
「な・・・・・・なっちさん、落ちついて・・・・・・」
矢口がびびりながら言った。
「落ち着いてるべさァァァァァァー!」
安倍は矢口の胸倉を掴む。
「ななななな・・・・・・なっちさん、矢口は抵抗しないよー!」
矢口は安倍の迫力に顔面蒼白となる。
「モー娘の顔は誰だべさ!」
「な・・・・・・なっちさんです」
「『ピンチランナー』の主役は?」
「なっちさん・・・・・・」
「ホンダのCMの主役は?」
「な・・・・・・圭織さん?」
「矢口ィィィィィー!」
安倍は矢口の胸倉を掴んだまま、思いきり振り回した。
「キャー!師匠!」
吉澤が止めに入るが、安倍は矢口を投げつけた。
バレーボールをやっていた吉澤は、反射的に矢口をレシーブしてしまう。
88 :
女の子だよ!:02/02/16 07:47
「なっち、いい加減にしな。矢口、白目剥いてるよ」
飯田が立ち上がる。メンバーに緊張が走った。その時である。
白目を剥いたまま、矢口が跳ね起きた。
「矢口はん!」
「きー!白目のままれすー!」
全員が矢口に注目した。
「ギャーハハハハハハー!この酒樽!」
矢口はパイプ椅子を安倍に投げつける。
呆気にとられていた安倍は、パイプ椅子を顔面に受けて昏倒した。
「し・・・・・・師匠!・・・・・・あううう・・・・・・」
吉澤は矢口をレシーブした時、腕の筋を伸ばしてしまっていた。
「あかん!矢口はんがブチキレてもうた!」
加護は控室から逃げようとする。しかし、矢口は自分の厚底ブーツを投げつけた。
「あがっ!」
後頭部に命中し、加護は転んで動かなくなった。
「ギャーハハハハハー!逃がさねえぞ!」
「矢口!」
飯田が止めようとするが、矢口は机を蹴って阻止する。
びびりまくる保田の顔面を、矢口はもう片方のブーツで一撃した。
一回転して昏倒する保田。
「あ・・・・・・相手は矢口さんだよ!・・・・・・一緒に飛びかかろう!」
後藤は辻に言った。
「はい!分かりましたー」
二人が飛びかかった時、矢口は身をかわす。
89 :
女の子だよ!:02/02/16 07:48
「ぐえっ!」
後藤が床に落ちてすぐ、辻が上に乗ってしまう。
あまりの辻の重さに、後藤は失神してしまった。
「馬鹿者!」
矢口は辻の顔面を蹴り上げた。鼻血を吹き出して昏倒する辻。
「そこまでだ!」
飯田は矢口の頭を押えた。
「このジョンソン!」
矢口は凄まじい蹴りを繰り出した。しかし、矢口の蹴りは空をきる。
今度はパンチを繰り出すが、やはり空をきっただけだった。
飯田が矢口の頭を押えている限り、絶対に命中しないのである。
「矢口、少し寝てなよ」
「何だと!」
矢口が牙を剥いた瞬間、飯田の蹴りが腹から胸に決まった。
矢口は五メートル先の壁に激突し、そのまま動かなくなる。
「吉澤、腕は?」
飯田は吉澤に声をかける。
「大丈夫、ちょっと筋を伸ばしたみたい」
「まさか、矢口がブチキレるとはね。酒も飲んでないのに」
飯田は失神している連中を介抱して行った。
90 :
女の子だよ!:02/02/16 07:48
今日の犠牲者
石川梨華・・・・・・頭部打撲・頚椎捻挫・脳震盪(全治十日)by安倍
安倍なつみ・・・・・顔面打撲・脳震盪(全治五日) by矢口
加護亜衣・・・・・・頭部打撲・脳震盪(全治二日) by矢口
保田圭・・・・・・・頭部打撲・脳震盪(全治三日) by矢口
後藤真希・・・・・・全身打撲(全治三日) by辻
辻希美・・・・・・・顔面打撲・鼻骨骨折・脳震盪(全治十日)by矢口
吉澤ひとみ・・・・・右腕靭帯炎(全治六日) by自分
矢口真里・・・・・・全身打撲(全治五日) by飯田
以上で終わりです。
読んで頂いて、ありがとうございました。
91 :
盛り上がり隊長:02/02/16 07:58
おもしろよかった
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 消えろ!消えろ!辻!お前だ辻!目が腐る!ツーーージ!
\_____ ________________
∨
/ ̄ ̄ \ メザワリ
/\ _. /  ̄ ̄\ |_____.| / ̄\
/| ̄ ̄|\/_ ヽ |____ |∩(・∀・;||┘ | ̄ ̄| ̄ ̄|
/ ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| (´д`; ||┘ _ユ_II___ | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
/ ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|( ” つつ[三≡_[----─゚  ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
/ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ⌒\⌒\ || / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
/ ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄] \_)_)..||| | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄
 ̄ ̄ /|\
93 :
名無し募集中。。。:02/02/16 10:22
背中の汗が乾くと、黄昏は風のパウダー
真昼の暑さを逃れ二人は木綿のよう 夕日にとけるよ
1step cotton time 小高い丘の上でやさしく肩を抱き寄せて
2step cotton time 誰かに見られてもkissはお互いを隠すよ
94 :
女の子だよ!:02/02/16 21:53
短気なののたん
ののたんは、本当はとっても短気なんです。今日も体重計に乗ってショック
を受け、腹いせに梨華ちゃんにキックをいれました。
「ののちゃん、お願いだから蹴らないでぇ」
梨華ちゃんはベソをかきながら言いました。
「梨華ちゃんがそこにいるからいけないのらー!」
ののたんは更に蹴りました。ついに梨華ちゃんは泣き出して、怖い怖いやすださんに言いつけてしまいます。
「ちょっと、いいかげんにしなさいよ」
怖い怖いやすださんは、ののたんを睨みます。
「おばちゃんなんか怖くないのらー!」
ののたんは無謀にも、怖い怖いやすださんに向かっていきました。そうです。ののたんは、それほど強いショックを受けていたのでした。
「辻ィィィィィィー!おちょくってんのかァァァァァァァー!」
怖い怖いやすださんは、ののたんの胸倉を掴みます。
「きー!やっぱり怖いのれす」
ののたんは泣き出しました。すると、これまで黙っていたいーださんが、怖い怖いやすださんの肩をたたきます。
「圭ちゃん、乱暴はダメよ」
「でも、辻が最初に石川を蹴ったんだよ」
怖い怖いやすださんは、いーださんと口論になります。ののたんはラッキーとばかりに、走って逃げて行ってしまいました。
95 :
女の子だよ!:02/02/16 21:54
ののたんが廊下を歩いていると、向こうから口うるさいやぐちさんがやってきました。やぐちさんはののたんと眼があうと、いきなりお説教を始めます。
「もう少し、セリフを覚えなさいよ」
「はーい」
ののたんはやぐちさんに頭があがりません。四期メンバーの中で、ののたんだけがユニットに参加できずに泣いていたのを、やぐちさんが救ってくれたからです。
「それと、ミニモニ。条件は知ってるよね」
「は・・・・・・はい、身長150センチ以下」
ののたんは蒼くなりました。とっくに150センチを超えていたからです。
「今の身長は?」
「・・・・・・150センチれす」
「うそつき!ほんとうは152センチでしょう!」
「・・・・・・はい。ののはクビれすか?」
「違うの。あんたと加護が大きくなったから、あたしの靴を新調しないとだめなの」
「すいましぇん」
ののたんは悲しそうに俯きました。
「背が伸びるのは仕方ないじゃん。でも、もう少しセリフを覚えてよ」
「・・・・・・これでも頑張ってるのれす」
ののたんはやぐちさんに言い訳をします。でも、やぐちさんにはかないません。
「努力が足りないんじゃヴォケ!体重も何とかしろ!」
やぐちさんに散々言われ、ののたんは更にショックを受けました。
96 :
女の子だよ!:02/02/16 21:54
ののたんが必死に涙をこらえていると、よっCがやってきました。今やよっCは女の子に大人気です。
「どうしたの?またやぐちさんに何か言われたの?」
「ううううう・・・・・・よっC!」
ののたんはよっCに抱きつきました。
「そんなに泣かないの。あたしだって、中学二年生まで太ってたんだよ」
よっCはののたんを慰めます。
「・・・・・・太る太る言うんじゃねえよ・・・・・・」
「え?」
「太る太る言うんじゃねえよ!」
ののたんはよっCの足を持ち上げました。
「おわっ!」
よっCは転んでしまいました。ののたんはすかさずスピニングトゥホールドをきめます。
「痛たたたたたたた・・・・・・まいった」
よっCはののたんのお尻を叩きます。
「これでも気にしてんだぞー!」
梨華ちゃんほどではありませんが、よっCに対しても、ののたんの態度は違います。
「ホントに痛い。折れちゃうよー!」
よっCは顔をしかめます。そこへごとーさんがやってきました。
97 :
女の子だよ!:02/02/16 21:55
「コラァァァァァァァー!」
ののたんは驚いてふりかえりました。そこへごとーさんのラリアットがきまります。
「きー!」
ののたんは三メートルも飛ばされ、廊下を転がります。
「よっCに何てことすんのよ!」
ごとーさんはののたんをにらみます。
「痛たたたたた・・・・・・」
よっCはののたんにきめられた足をおさえました。
「あたしのよっCにィィィィィィィー!」
ごとーさんはすごい顔でおこっています。ののたんはダッシュで逃げました。
ののたんが控室に入ろうとすると、中から出てきたなっちさんとぶつかりました。ののたんの方が重いので、なっちさんは転んでしまいます。
「痛い!もー、どこに眼を・・・・・・何だ、ののじゃない」
「ごめんなさい、なっちさん」
「ののも重いんだからやせるべさ。なっちがてつだってあげる」
「大きなお世話なのれす!」
短気なののたんは、なっちさんにくってかかります。
「そういう言い方はないっしょ?このままじゃ、じきにダンスも踊れなくなっちゃうよ」
「どうしてみんなで太る太る言うんれすか?ののをいじめてたのしい?」
「何を言ってるんだべねえ、この子は」
なっちさんはあきれてしまいました。
「みんな嫌いだよー!」
ののたんは泣きながら走りだします。
その時です。舞台搬入口に救急車が停まりました。ののたんが驚いていると、となりの控室から、担架に乗せられたやすださんが出てきます。
「おばちゃん、どうしたのれすか?」
ののたんは話しかけましたが、やすださんはピクリとも動きません。
98 :
女の子だよ!:02/02/16 21:56
ののたんはとなりの控室に飛び込みました。そこは血まみれになっています。いーださんは血まみれの手を握って項垂れていました。
「圭織さん、どうしたのれすか?」
「ののちゃん」
いーださんはののたんを抱きしめます。
「圭ちゃんとケンカしちゃったの」
「ケンカはダメらのれす」
「そうだよね。だからののちゃんも、石川を虐めちゃだめよ」
「はーい、梨華ちゃんにあやまってくるのれす」
ののたんは梨華ちゃんにあやまりに行きました。
「梨華ちゃん」
「はっ!・・・・・・お願い、もう虐めないでぇ」
梨華ちゃんは条件反射で怯えてしまいます。
「もう蹴らないのれす」
「ほんとう?ありがとう、ののちゃん」
梨華ちゃんはうれしそうです。
「でも、殴るのらー!」
ののたんは梨華ちゃんにパンチをいれました。
「痛ーい。もう虐めないって言ったじゃないのぉ」
「蹴らないって言っただけなのれす」
ののたんはあやまることを忘れてしまったようです。短気なののたんは、忘れるのも早かったのでした。
完
99 :
名無し募集中。。。:02/02/16 21:57
保田は飯田に殺されると判っててもいっつもくってかかるな
100 :
名無し募集中。。。:02/02/16 21:57
飯田の次に強いのは誰なんだよ
101 :
名無し募集中。。。:02/02/16 21:59
∋oノハヽo∈
(。D°)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~~~~~~~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
102 :
名無し募集中。。。:02/02/16 22:04
( ´D`)( ´D`)( ´D`)( ´D`)( ´D`)
( ´D`)( ´D`)( ´D`)( ´D`)( ´D`)
103 :
名無し募集中。。。:02/02/16 22:05
( ´D`)( ´D`)( ´D`)( ´D`)( ´D`)
( ´D`)( ´D`)( ´D`)( ´D`)( ´D`)
( ´D`)( ´D`)( ´D`)( ´D`)( ´D`)
( ´D`)( ´D`)( ´D`)( ´D`)( ´D`)
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104 :
女の子だよ!:02/02/17 01:56
不敗神話崩壊
辻の激太りは、モー娘の中の重要な問題になっていた。
アイドルグループである以上、男関係とスタイルの崩れは命取りになりかねない。
そこでメンバー首脳部の飯田・保田・安倍・矢口の四人で緊急対策会議が開かれた。
「やっぱり、憂慮すべき問題だべさ」
「ごめん、なっちぃ〜、もっと解り易く言ってくれる?」
飯田が言うと安倍は苦笑する。
「だから、このままじゃまずいっしょ?何とかしないと駄目なんだべさ」
「でもさー、辻の場合は、身体が出来て来る時期なんだよ」
矢口は半分諦めたように言った。
「それは判ってるの。でも、辻の食欲は凄いでしょう?
あれを何とかしないと、ダンスも踊れなくなっちゃうよ。」
保田は真剣に言った。
「そうなんだよね。圭織が甘やかしたのかなあ」
飯田は困ったように言った。
「圭織さんだけじゃないよ。矢口ももっと厳しくしてたら、あそこまで太らなかったと思う」
「どうするべか?辻のファンがいなくなったら、またアミーゴに・・・・・・嫌だべさァァァァァァー!」
安倍は取り乱して暴れ出した。逃げ出す矢口とは反対に、保田が押さえつける。
「なっち、大丈夫、大丈夫だからね!」
保田は安倍を落ち着かせるが、現在のところ、安倍に次ぐ人気を誇る辻のファンがいなくなると、
モー娘のCD売上は深刻な状態になってしまう。
「そ・・・・・・そうだよ、なっちさん。よっすぃー人気は凄いじゃん」
『Mrムーンライト』の男装で、多くの女性ファンを集めた吉澤は、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
しかし、その吉澤ですら、辻の人気には勝てないのである。
「簡単な事なんだよね。辻が痩せればいいんだもん」
飯田が言うと他の三人が頷いた。
「でも、本人の自覚が無いんだよね」
飯田は困ったように言った。
「やっぱりさ、誰かが厳しくしないと駄目なんじゃない?」
保田が言うと他の三人は頷くだけだった。
「誰?」
保田が訊いた。
「矢口は駄目ー。辻は矢口のいう事なんか聞かないよー」
矢口が言った。
「あたしは『おばちゃん』だもんね。完全に舐められてるよ」
保田も処置なしといった顔をする。
105 :
女の子だよ!:02/02/17 01:57
「圭織も厳しくしたつもりなんだけどなー」
三人は安倍を見た。
「ちょちょちょ・・・・・・ちょっと何だべさ。まさかなっちに嫌な役回りを・・・・・・」
「いや、なっちさんはオリジナルメンバーだし」
「あの加護だって一目置いてるじゃん」
「圭織が失敗しちゃったから、後はお願い」
三人は安倍に押し付けようとしている。当然、安倍は嫌がった。
「なっちは紺野の教育係だべさ。一度に二人も面倒みれないっしょ?」
「なっちさんなら出来るよ。矢口はそう思うなー」
「そうそう、なっちは嫌われ役・・・・・・辻に注意してくれるだけでいいんだから」
「なっち、お願い!」
膨れる安倍。
「なっちぃー、これはなっちしか出来ないの。圭織達は失敗しちゃったんだもん」
飯田は安倍の説得を続ける。
「そうだよー、他にはごっちんしかいないんだからさ」
「後藤じゃ役不足だよ。加護に舐められてるからね」
安倍も冷静になって考えると、自分以外に注意出来そうな人物がいないのに気付いた。
「話は判ったべさ。問題は、どこまで叱ったらいいのか」
「なっちぃー、あんまりきつく叱らないでぇー。辻、泣いちゃうよ〜」
「圭織!甘やかしてどうすんの!」
保田が言った。
「あっ、そうだった」
「かなり厳しくしてもいいんじゃない?」
矢口は信念を持って言った。
「かなりって?」
安倍が訊く。
「泣くくらい叱っていいよ」
「可哀想だよ〜」
飯田が言った。すると保田が机を叩く。
「圭織!心を鬼にするの!辻なら大丈夫だよ。加護だって矢口だっているんだから」
「でも・・・・・・」
飯田は悲しそうな顔で言った。
「圭織さんが弟子離れ出来てないんじゃん。
でも、まあ圭織さん一人くらいは、辻の味方でもいいかもね」
「あたしと矢口は、慰めないで突き放すのが役目か・・・・・・」
保田が確認すると、安倍が意見を言う。
「十六歳トリオにも言っておくべさ。辻は可哀想だけど、なっちが鬼になる」
安倍が決意すると、保田が思わず口を滑らせた。
「さすがなっちだね。自分の経験を活かせるし・・・・・・あっ!」
106 :
女の子だよ!:02/02/17 01:58
保田は口を押さえたが、もう後の祭だった。見る見る安倍の形相が変わり、机を蹴り倒す。
「なっちは痩せたんだべさァァァァァァァー!」
「ごめん!なっち・・・・・・あがっ!」
保田は安倍の蹴りを受けて昏倒する。暴れまくる安倍を止められるのは、飯田しかいない。
「暴れるなっての!」
飯田のラリアットが炸裂し、安倍は壁に激突して大人しくなる。
「圭ちゃん、大丈夫?」
矢口に起こされて、保田は正気に戻った。
「ゴホッ!なっち・・・・・・また強くなったみたい・・・・・・」
「まだまだだよ」
飯田は涼しい顔で言うが、安倍は成人してからパワーに磨きがかかっていた。
107 :
女の子だよ!:02/02/17 01:58
こうして辻希美ダイエット計画室長に抜擢された安倍は、早速、翌日から辻をマークするようになった。某テレビ局の控室で、安倍は辻の動向に気をつけている。
「ののちゃん、ポテチ食うけ?」
加護がバッグからポテチを出した。
「うん!食べるのれしゅ!」
辻は嬉しそうに言った。
「駄目だべさァァァァァァー!」
安倍は二人に飛びかかり、ポテチを奪い取った。
「何さらすんじゃァァァァァー!」
加護が眼を剥く。
「二人共、最近太りすぎだべさ!これはなっちが預かるよ」
「うちは許容範囲やで!」
「油断したら駄目っしょ!」
安倍は席に戻るとポテチを食べ始めた。
「けっ!デブはオリジナルメンバーやしな。これ以上逆らえんわ」
加護は口惜しそうに床を蹴る。
「加護ちゃん、ののも持ってるのれしゅ。内緒で食べよう」
辻が自分のバッグを持ち上げた時、安倍はポテチを吹き出しながら言った。
「持ち物検査だべさ!」
安倍は辻のバッグを奪うと、テーブルの上に中身をぶちまける。
「これは没収だべさ」
安倍は辻の持っていたプリングルスを没収する。
「しょんなあ・・・・・・」
辻はベソをかきながら飯田に抱きついた。
「どうしたの?」
「なっちしゃんに、お菓子を没収されたのれしゅ」
「可哀想に、グミだけど食べる?」
飯田は辻にグミを差し出した。
「圭織!何考えてんのよ!」
保田が睨んだ。
「あ・・・・・・そうだった。ごめんね、あげられないんだった」
そう言うと飯田は、隣にいた矢口の口にグミを放り込んだ。
「あんまりらよ〜」
辻が泣き始める。
「辻!もうすぐ中3になるんだろー?」
矢口があきれたように言った。
「モーニング娘。さん、スタンバイお願いします」
ADが呼びに来たので、メンバー達は控室から出て行った。
108 :
女の子だよ!:02/02/17 01:59
本番が始まっても、辻は加護の横で俯いていた。
大好きなお菓子が食べられなかった事は、彼女にとって一大事だったのである。
「辻、今日は静かじゃねえかよ」
中居が言った。
「楽しみにしてたお菓子を、なっちしゃんに没収されたのれしゅ」
「それは酷いよ、なっち」
石橋が言った。
「違うんですよ。最近、辻は太りすぎだから・・・・・・」
「お前、後輩のお菓子を取り上げるのかよ」
「いや、本当に辻は太りすぎだから」
矢口が言う。
「でも、食べたかったれしゅ」
辻は涙目で言った。
「あんたねー、自分置かれてる立場が分かってんの?」
保田がいつになく厳しい表情で言った。
「辻は本番前に食べないと、力が出ないんれしゅ!」
「何じゃコラァァァァァァァー!」
ついに安倍がキレた。慌てて止める後藤と吉澤。保田は立ち上がって叫んだ。
「ちょっと、V止めて!」
新人の四人はびびりまくっている。
「安倍、落ち着けよ」
中居が安倍に言った。
「タカさん、深刻なんですよ」
保田に言われて石橋は頷いた。
「辻、なっちさんに謝りなさい」
矢口が辻に言う。
「・・・・・・」
辻は俯いたままである。
「けど、なっちさんは問答無用やで。徐々に減らすとか考えなかったんかい」
加護が言った。
「それじゃ加護に訊くけど、辻がもっと太ってダンスが踊れなくなったらどうするの?」
「それはそれ、これはこれですやん」
「辻はコンサートでも目立っちゃうんだよ。それでもいいの?辻のファンがいなくなってもいいの?」
矢口に理詰めで説教されると、加護は反論出来なくなってしまう。
109 :
女の子だよ!:02/02/17 02:00
「安倍は落ち着いたからさ、収録を続けよう。」
マネージャーが飯田に言った。
「はい、すみません。あたしが悪いんです。辻を甘やかしたから」
飯田は神妙な顔で言った。
「そりゃ辻が悪いぞ。アイドルなんだからさ」
石橋が辻に言った。
「もうアイドルなんか嫌れしゅ!」
辻はふてくされて言った。
「今更後戻りなんて出来ないの!我儘もいい加減に・・・・・・」
矢口が叱っていると、安倍が走り寄って来て辻に平手打ちをする。
「甘えるんじゃないべさ!どれだけ迷惑をかければ気が済むのよ!」
安倍はそう言うと、もう一度辻を殴った。鼻血を出しながら倒れ込む辻。
「なっち!やめてー!」
飯田が飛び出して来て辻を抱き締めた。
「あはは・・・・・・圭織しゃん、鼻血が・・・・・・出ちゃった・・・・・・うううう・・・・・・」
辻は飯田に抱きついて号泣する。
「おい、録りはどうする?」
中居が困ったように言った。
「すいません、ちょっと休憩入れます」
ディレクターが言った。不満そうな中居に矢口が話し掛ける。
「中居さん痩せました?」
矢口は中居に話しかけ、不満を解消させてしまう。
矢口のこういったテクニックには、誰も敵わないのである。
一方の石橋に関しては、お気に入りの後藤が対応していた。
「タカさん、ごめんなさい。辻はまだ子供なの」
「いや、俺はいいけど、ちょっとの休憩で大丈夫かよ」
「大丈夫、圭織さんがいるから」
「へえ、ジョンソンは信頼されてんだね」
「当たり前じゃん、リーダーですよ」
こうして矢口と後藤が最後に控室へ引き揚げた。
110 :
女の子だよ!:02/02/17 02:01
「もう鼻血は止まったね」
飯田が辻の鼻にティッシュを詰めながら言った。
「けど、殴らんでもええのに」
加護は辻を心配そうに見ながら言った。
「なっちも真剣なんだよ。それは解ってあげないと」
飯田が言うと加護は渋々頷く。
「これは妹がいる人じゃないと解らないと思うけど、年下の女の子を殴るって苦しいものなの」
飯田が苦しそうに言った。
「圭織しゃん、なっちしゃんに謝って来ましゅ」
辻はチョコチョコと安倍のところへ言った。
「なっちしゃん、しゅみましぇんれした」
ペコリと頭を下げる辻。安倍は辻を抱き締めて号泣する。
それを見た保田は、思わず貰い泣きしてしまう。
「はい、おばちゃん、ハンカチ」
石川が保田にハンカチを手渡す。
「テメーおぼえてろよ」
保田はハンカチを受け取ると涙を拭いた。
「なっちしゃん、泣かないれくらしゃい。はい、これをあげましゅ」
辻は安倍に一個のキャラメルを手渡した。
「キャラメル?」
「そうれしゅ。辻はいつも、ポケットにキャラメルを入れているんれしゅ」
そう言うと辻はキャラメルを口に入れた。全員が凍りつく。
「食べないんれしゅか?美味しいれしゅよ」
辻は安倍を覗き込んだ。
「何も解ってないべさ・・・・・・」
「えっ?何れしゅか?」
次の瞬間、辻の頭にミッキーマウスのシャープペンが突き刺さっていた。
「きー!痛いれしゅ!」
驚いた辻は飯田に飛びついた。加護が辻の頭からシャープペンを引き抜く。
「お前、救いようがないアホだぞ」
矢口が言うと首を傾げる辻。飯田は苦笑して辻を諭した。
「何でなっちに殴られたか解る?」
飯田の話を聞いて、ようやく事態を呑み込む辻。
「あんなバカだとは思わなかったべさ」
悔し涙を零す安倍に同情する保田。
「なっちさん、気長に行きましょうよ」
吉澤が励ますものの、安倍の落胆振りは酷かった。
111 :
女の子だよ!:02/02/17 02:02
「後藤、辻、寝ちゃった」
飯田が困ったように言った。
辻は飯田の膝の上で話を聞きながら、事もあろうか眠ってしまったのである。
「あっ!加護も寝てる」
その横では加護も熟睡モードに入っていた。
「これだかんね、怒る気力もないべさ」
安倍はキャラメルを口に入れる。
「でもさ、今回、圭織がキレないでしょう?何かしっくり来ないのよね」
保田が言った。
「いいじゃん、圭織さんがキレると、毎回怪我人が出るんだからさー」
矢口は真っ先に脱出する術を身に付けている。一方の保田は、毎回重傷を負わせられていた。
飯田のターゲットが保田でなくても、どういうわけか彼女が巻き込まれる場合が多い。
「リーダーはぁ、辻ちゃんに甘いですからねぇ」
石川が言うと全員が頷いた。
「本当だよねー、まずジョンソンから教育しなきゃ」
この矢口の一言が発端だった。
「そうっしょ?圭織が変わらないと、辻は甘えたままなんだべさ」
「そうか、辻をどうのこうのする前に、圭織の改造計画が必要なんだね」
保田は大きく頷く。
「でも、圭織さんを改造なんて出来るんですか?」
吉澤が訊くと安倍は頷きながら言った。
「圭織は子離れ出来てないんだべさ。まず圭織に・・・・・・」
112 :
女の子だよ!:02/02/17 02:03
安倍が見上げると、吉澤は恐怖に震えながら眼を見開いている。
安倍が振り返ると、背後に薄ら笑いを浮かべた飯田が立っていた。
「やばい!」
本能的に逃げ出す矢口。
「かかかかか・・・・・・圭織、悪口じゃないべさ・・・・・・」
安倍が恐怖に引き攣る。
「誰が子離れ出来てないって?」
「か・・・・・・圭織、落ち着こう」
保田が言うと飯田は安倍を睨んだまま言った。
「黙っててくれる?」
「か・・・・・・圭織は悪くないべさ。悪いのは・・・・・・」
「テメエだろ?」
飯田の眼は完全に据わっている。保田は何とか飯田を宥めようとした。
「圭織、問題は辻の・・・・・・」
「うっせえんだよ!」
飯田の蹴りが保田の胸に入った。三メートルも吹き飛んだ保田は、壁に激突して動かなくなる。
「やっぱし・・・・・・こういう・・・・・・展開・・・・・・か・・・・・・よ・・・・・・がくっ!」
「吉澤!後藤!任せたべさ!」
「冗談じゃないですよ!」
「あたしは関係ないもん!」
二人は避難を始める。
「こ・・・・・・紺野!任せたべさ!」
安倍に言われ、紺野は渋々飯田を阻止しようとする。
「どけ!」
飯田に睨まれるが、紺野は首を振って身構えた。
(飯田さんに勝つには、カウンターしかない)
紺野は飯田の出方を伺う。
「バカな奴だ」
飯田のストレートが紺野に迫って来る。
「くろすかうんたー!」
紺野は渾身の力で左ストレートを繰り出した。
113 :
女の子だよ!:02/02/17 02:03
次の瞬間、鼻血を吹き出しながら後方に吹き飛ぶ紺野は、低下する意識の中で状況を判断する。
(しまった!リーチの長さを計算していなかった)
紺野は安倍に激突して思考が停止した。
「ここここ・・・・・・紺野!しっかりするべさ!」
「観念しろ!このブタ!」
飯田が安倍に迫る。
(こ・・・・・・殺されるべさァァァァァー!)
安倍が眼を瞑った瞬間、飯田に誰かが飛びついた。
「離せ!」
飯田は振り払おうとするが、ビクともしない。
「やめてくらしゃい」
飯田を阻止したのは辻だった。
「ごっちん!辻ちゃんが止めたよ!」
吉澤は仰天して言った。
「ほら、間接を決めてる。あれじゃ圭織さん、動けないよ」
辻は背後から飯田の左足と右肩を決めていた。
これが加護だったら、いとも簡単に引き剥がされてしまっただろうが、
モー娘の中でダントツの腕力を誇る辻であるため、飯田は身動きがとれない。
「離せ!」
飯田は暴れる。
「圭織しゃん、暴れると右肩が外れましゅよ」
「くっ!」
飯田は無念のリタイヤをする。
「辻!助かったべさ!」
安倍は嬉しそうに言った。しかし飯田のショックは大きい。
これまで不敗神話を作って来ただけに、いくら油断していたとはいえ、
辻に阻止されてしまった事はプライドが引き裂かれた。
「まさか辻に・・・・・・」
飯田はガックリと膝をつく。
「辻ちゃんスゴーい!」
石川が辻を抱き締めた。
「こうしてはいられないべさ!」
安倍は自前の救急箱を取り出すと、保田と紺野の治療を始めた。
「圭織さん」
後藤はショックのため茫然とする飯田を引き起こした。
「大丈夫ですか?」
吉澤も飯田を心配する。
「初めて負けたの」
飯田は微笑みながら涙を零した。
「圭織しゃん」
辻は飯田に抱きついた。
「飯田圭織の不敗神話が崩れたね。でも、相手が辻だったから嬉しいよ」
飯田は笑顔で言った。辻も満面の笑顔だったのは言うまでもないだろう。
飯田と辻。本当に仲の良い姉妹であった。
今回の犠牲者
保田圭・・・・・・全身打撲、脳震盪(全治四日)
紺野あさ美・・・・顔面打撲、脳震盪(全治二日)
114 :
名無し募集中。。。:02/02/17 02:04
またヤスがやられてる・・・
115 :
女の子だよ!:02/02/17 02:05
というわけで、何と、ののたんがいーださんに勝ってしまいました。
読んで頂いてありがとうございます
116 :
名無し募集中。。。:02/02/17 14:43
やっぱりここか!
姉貴に俺の小説を勝手に載せられた
俺は「女の子だよ!」の弟なんだが
彼女の家に入り浸っていたら、
姉貴にやられた!
飯田と矢口の話は
俺の小説だ!
みんな、バカな姉貴ですまないな
保全
119 :
名無し募集中。。。 :
このスレはじめて見たけどぜったい1は
( `.∀´)<バーカ、また騙されたわねっ
なのかと思ったよ。