「どうしたんだ…」
「ラジオは本当だったんだ…」
「ラジオ?」
「どこかの原子力発電所が、出力調整の失敗で、
原子炉が暴走して、メルト・ダウンしたっていう…」
「まさか…」
「世界は終わってしまったっていうこと?」
「たぶんね」
「そんな、突然!?」
「台本があるのは、テレビ番組だけよ」
「どうする?」「どうする?」「どうする?」
「どうって…」
「ねぇ、街を作らない?」
「えっ?」
「頭がどうかなったんじゃない?」
「どうして? 新しい街を作りましょうよ」
「ちょっと待って。街を作る。いいじゃない!
だって、みんな、元の街から抜け出してここに来たのよ」
「えっ…」
「なるほど」
「そのうち入口が開くかもしんないし」
「そのうち、この壁がなくなるかもしんないし」
「そのうちなんとかなるかもしんないから」
「新しい街を」
「誰も傷つかない新しい街を」
「誰も傷つけない誰も傷つかない新しい街を」
「新しい街を」
「よし! 新しい街を作ろう!」
そして百年が過ぎた。
コンサートの後の、静かになったステージで、
圭織と圭が楽しそうに話している。
あさ美は、居残りでダンスの練習をしていた。
「じゃあ圭織は、ダーウィンとか信じてないわけ?」
「うん。自然淘汰と突然変異じゃ、
『ミッシング・リンク』の説明がつかないってさ」
「じゃあ、進化の原因は、なんだと思ってるの?」
「進化は、いっせいに起きるって説、知ってる?」
「…どういうこと?」
「その通りの意味なんじゃない?
進化は時間をかけてちょっとずつじゃなくて、
ある瞬間に、いっせいに起きるんだって」
「どうして?」
「よく分かんないけど、遺伝子とか関係してるらしいよ」
圭のケータイが鳴った。
「はいはいはい。これから行きます」
ケータイを切る圭を圭織が笑う。
「プッチモニ。の仕事だよ」
「じゃ、話の続き、忘れないでね」
急いで圭がステージを降りると、
あさ美が好奇心いっぱいの笑顔で近づいてきた。
川o・-・) 。oO(ずっとおなじ作者なんだけどな…)
川o・-・) 。oO(この物語は原作があるよ…)
川o・-・)ノ
o・-・)ノ
( ● ´ ー ` ● )<それは済まなかったべ。誤解許してほしいべ。。。
o・-・)ノ
・-・)ノ
-・)ノ
・)ノ
・)ノ
( ● ´ ー ` ● )<原作あることも知ってるべ。第三舞台鴻上だべ。
でも、それをキャラ変えて再構成するのは、十分意味のあることだと思うべ。
だから期待してるべ。見えないけどずっと読んでるべ。。。
)ノ
ノ
ノ。oO(ありがとうございます…)
ノ。oO(感想やアイディアがあったらおしえてください…)
ノ。oO(微笑みながら消えていく…)
彡
サッ
( ● ´ ー ` ● )
○。 。
。
o
○
○
O 。 。
。o
o
。
o
。o
。
ここの静かさが、なにものにも変えがたく、いい。。。
とくに、今夜は。。。
着ぐるみ女優は吉澤か。慧眼だね。
☆
⊂⊃ / .。.:*・゜☆.。
へ ( `.∀´) /
彡 つ つ
〜 /
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☆
⊂⊃ / .。.:*・゜☆
へ ( `.∀´) /
彡 つ つ
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へ ( `.∀´) /
彡 つ つ
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( `.∀´)
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−−−−−−−−−−−− 完 −−−−−−−−−−−−
ちょっと、待ちなさいよ!>(`.∀ ´; )
>>335 最近バイト先で「ともだちんこ!」が異常に流行ってて
大学で友達にやったらマジ引かれちゃったんですけど。
貧乏っちゃま的ににはどうですか?
今日もおぼっちゃまと「ともだちんこ」しましたか?
( ● ´ ー ` ● )
「あのぉ。『ミッシング・リンク』って何ですか?」
ダンスの練習で顔を紅潮させながら圭織に訊ねた。
「なんだ、聞いてたの? 進化の話だよ」
「進化?」
「うんとね、ダーウィンって人が言うにはさ、
突然変異した一匹が、その仲間みんなに影響を与えて、
自然淘汰して、ちょっとずつ進化してゆったてんだ」
「はあはあ」
「それだと、進化してる途中の化石があってもいいじゃん」
首の長さが半分のキリンさんの首の骨とか、
魚と爬虫類の間の化石。でも、見っかってないんだよ」
「吉澤さんや後藤さんみたいな」
「あはは。っておい。そうそう、人間だって、
類人猿と人間の中間の生き物の化石がないんだよ。でさ」
「『ミッシング・リンク』っていうわけですか」
「さすが紺野、理解が速い。つーか、
ダンス・レッスンさぼって、ずっと聞いてたな」
「…すいません」
「いや、すいませんっつーか…」
「あれ? 紺野もいるんだね。圭織、呼んだ?」
真希がステージに上がってきた。
圭織は18才、真希より四つ上で、娘。のリーダーである。
「ううん。この劇場さ、うちら、
ハロー・プロジェクト・グループのもんじゃん。
だからもっと、みんなが楽しめるように、
できないかなあと思って」
「どうするの?」
「遊園地にしよう」
「遊園地!?」
「メリー・ゴー・ラウンドとか、観覧車とか作るの!?」
「ううん、ほんとのじゃなくて。なんて説明すればいいんだろ」
「じゃあ、何なんですか?」
「簡単にゆーと、遊園地と原っぱとホテルを足したよーな」
「はぁ?」
「どうよ、分かりやすいでしょう」
「分かりやすすぎて、さっぱり分かんないよ」
「ほら、ライヴの後とか帰りたくない時ってあるじゃん。
そんな時に、劇場の中に作った遊園地原っぱホテルで、
そのまま眠ちゃうのもよし、語りあうのもよし、
わいわいゲームやるのもよし、みんなの勝手でさ」
「さすが飯田さん、いいじゃないですか!」
「そうかなあ…」
あさ美が賛成すると真希が笑いながら答える。
「今の後藤には必要ないかもね」
「そうそう。後藤さん家近いし、
ケンカした時に使えばいいじゃないですか」
「まーた人を不良みたいに言う」
「へへっ」
楽しそうにあさ美が笑う。
「あー、飯田さんとごっちんと紺野だー」
梨華がステージ裏から入って来た。
「石川もまだいたの?」
圭織が声をかけると、梨華が嬉しそうに話す。
「はい。保田さんがここに人がいるよって」
「梨華ちゃん元気だねえ」
梨華は圭織の三つ下であるが、真希の一つ上である。
圭織が思い出したような表情をした。
「あ、後藤、さっき圭ちゃんが、
プッチの仕事だって出てったよ」
「マジぃ? そういや、よっすぃーいなかったな」
「後藤さんと吉澤さんがいないと、
『プッチモニ。』の仕事できないじゃないんですか」
あさ美がつっこんだ。
「ごっちん、保田さんのいたとこ教えてあげるよ」
梨華が指さしながら、連れて行くそぶりをする。
「悪いねえ、梨華ちゃん」
「石川、ごっちんに浮気しちゃだめだからね」
「わたしはよっすぃーひとすじですよ、なーんて」
「オェー」
真希がふざけて吐きマネをしながら、
梨華と二人で圭のいるオペ室、
オペレージョン・ルームに向かった。
「わたしもスケジュールの確認してくる」
「はい」
圭織も楽屋の方へ、観客席に下りた。
「どうですか? 調子は」
観客席に向かってあさ美が話し出す。
「え? 見えるの?」
天使ID、ABが驚く。
「はい。でも、半分、透き通ってます。
後ろの椅子も見えますよ」
「そっか」
「コンサートの時は、はっきり見えたのに、
だんだんぼやけてくみたいです」
「じゃあ、そのうち、見えなくなるね」
「そうですね」
「そうすりゃ、立派な人間だ」
「…ごめんなさい」
「気にしなくなっていいよ。天使それぞれだからさ。
どう、モーニング娘。やっていけそう?」
「はい、すごく幸せです」
「よかった」
その時、後藤がハイ・テンションで、
あさ美と天使ABの間を横切った。
「さあて、次の仕事だ。忙しい、忙しい。
紺野、じゃ、バイバイ」
「あれ、後藤さん」
あっという間に走り去った。
その後を梨華が無表情で歩いてきた。
あさ美は様子が少し変に感じた。
「石川さん、どうしたんですか?」
「いや、べつに…なんでもないよ」
そして沈黙が続いた。
雰囲気に耐えられず、思わずあさ美は、
プロジェクターのリモコンを手にした。
「テレビ、つかましょうか」
「うん」
スイッチを入れると、巨大なホリゾント幕に、
ジャンヌ・ダルクのような西洋の甲冑を着た希美が、
刀を振りかざして暴れている画像が映し出された。
「ひょえー! すっとりゃー! こんちくしょー!」
続いてキャスターの格好をした真里が飛び出した。
「みなさん、こんにちはー!
ハロー・プロジェクト・ニュース、
略してハロ・プロ・ニュースの時間がやってきました。
MCマリーこと、矢口真里でーす。
ここ、街外れでは、いつものように、
辻希美が、見えない壁と戦っています」
「むむむ、うんこ、うんこ」
「果たして壁は壊れるのか、
壁の向こうには、一体、何があるのか。
辻ちゃんにインタヴューしてみましょう。
辻ちゃん、壁は壊れそうですか?」
「知るか!」
「どうもありがとうございました」
「おぼえてろよ。いつか、突破するからな!」
幼児の負け惜しみのように、
壁に悪態をついて希美はフレームから消えた。
ベルリン( ● ´ ー ` ● )の詩
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(0°−°0)おもしろいかも。。。
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おもしろい