146 :
名無しちゃむ:
彼女は病んでいた。不治の病にかかった彼女。その体の隅々にまで病魔は巣食っていた。
(略
もともと彼女をこんな状態にしたのは、この僕だった。
(略
そして彼女の異変に気付いた時には既に手遅れだった。
(略
「ごめんよ。僕が悪かったんだ。もう少しだけ、もう少しだけでも君のことを気づかっていればよかったんだ」
彼女は何も答えなかった。ただ弱々しい微笑みを返すだけだった。
明くる朝、彼女は死んだ。
同じ朝に、僕も死んだ。
彼女の名は市井スレ、僕の名は市井ヲタ。
僕が彼女を殺し、彼女が死ぬことによって僕も死んだ。