isikawa

このエントリーをはてなブックマークに追加
59濡れ衣
(コレは夢だ。夢に違いない)
あとから思い返せばその時体のあちこちをまさぐればよかった。
しかし前日の徹夜がたたったせいか、再び俺は寝直した。
薄れゆく意識の中、ふと思った。
(俺の布団ってこんなにいい匂いだったっけ…)
その思いも猛烈な眠気に押し流されていく……

電話の音で目覚める。
60濡れ衣:2000/11/16(木) 03:17
あたりを見回す。先ほどの部屋ではないが、自分の部屋でもない。
「どこだ、ここ…」声に出してみる。違う。俺の声じゃない。
混乱していると、なり続けていた電話がの音が止まった。
そのことで逆に現実に引き戻される。

狭く細長い部屋。ベッドは壁際にある。
カーテンの隙間から差し込む朝日。
(わけわからん)
布団をかぶり眠りを求める…
61濡れ衣:2000/11/16(木) 03:20
眠れない。さっき寝ようとする前みた鏡の中の自分。
今違和感を感じた自分の声。
(なんだ?まだ夢が続いているのか?)

意を決して布団の中から抜け出す。
部屋は相変わらず知らない部屋のままだ。
(ホテルみたいだな…ってことは…)
バスルームにむかい鏡を覗く。鏡の向こうにいるのは…
「石川じゃん」
鏡の中の石川が俺と同時に口を動かしてそういった。