過去ログにいっちゃった。
続きないの?
レッツゴーボーリック
だれかおしえてぇ
あったけどひっそりと消えてたよ(みつを)
6 :
SUNSUN39号:2001/03/29(木) 00:33
9 :
SUNSUN39号:2001/03/29(木) 00:50
このスレ使わせてもらうよ。
>>10 まだ書いてないけどありがとう( ● ´ ー ` ● )
ホゼム…
保全。
つれづれなるままに保全。
期待保全。
16 :
6:2001/04/03(火) 08:06
命を磨り減らすように毎日を生きていた。これで150まで持つのかってくらい、急ぎ。
ぽっかり開いた穴があった。あらゆるものを詰めたけど、それは広がった。セックスで
は到底埋まらない穴だった。
過去についた染みを洗い流そうともがくたび、私は汚れた。身体が日に日に軽くなって
いるような気がした。
このまま消えるんじゃないか? それもいいかもしれない。
逃げ道を残しながら破滅を願ってみたりした。
読みかけの小説はページを破って閉じた。りんごの皮をむくのがうまくなった。次から
次に後悔が押し寄せ、いつか悲観するのが面倒になった。それでも最後は人生の素晴ら
しさに凭れた。
17 :
6:2001/04/03(火) 08:07
「休憩しようよ」
背後からの声に立ち止まった。
「5分でいいからさ。疲れたよ」
私は笑顔で振り向いた。
「死人のくせに?」
「あんただって似たようなもんでしょ?」
市井ちゃんがペットボトルを指に引っかけ、振っていた。
「あ、それ私の」
「飲む?」と言って市井ちゃんは笑った。
「しょうがないなあ」
18 :
6:2001/04/03(火) 08:07
私たちは日陰に入り、飲茶を回し飲みした。
「はあ、生き返った」
市井ちゃんが草の上に寝転んだ。
「死んでるのに?」私は草をちぎった。
「あんたに殺されたんだけど」
「それは言わない約束じゃん」
「そんな約束いつしたよ?」
私たちは笑った。
19 :
6:2001/04/03(火) 08:08
「シンガーソングライターになりたい」
急に真顔になって、市井ちゃんが言った。
「ビッグになってやる」
私は笑った。
「なんだよ?」
「いやー、市井ちゃん変わってないなーと思って」
「後藤も、変わってないよ」
市井ちゃんは体を起こし、真っ直ぐに私を見つめた。私は耐えられず、目を逸らした。
変わってないよってそんなことないよ。
「私は、変わったよ」
たった一年で何もかも。市井ちゃんと夢を語り合ったあの日の私は、影も容もなくなった。
今ここにいるのは、まったくの別人になった私だ。
「いーや、相変わらず魚ってる」
20 :
6:2001/04/03(火) 08:08
「ウオ?」
耳を疑った。私が魚?
「そんな筈ないよ。だってこの顔だって、頬はこけたけど、よっすぃーだし」
「後藤は後藤だよ。何も変わってない」
「嘘」
「ほんと」
「嘘だ」
「ほんとだって」
市井ちゃん、私が何人の人生を狂わせたか知ってんの?
「嘘だ」
私は半分叫んでいた。そんな優しい目で見ないでよ。変わってないなんて言わないでよ。
「愛してるなんて言わないでよ」
「いや言ってないけど」
市井ちゃんが顔を近づけてきた。
「ほら、見てみ」
息が触れる距離で、私は市井ちゃんの瞳を覗きこんだ。
「ほんとだ……」
「ね?」
魚ってる。
21 :
6:2001/04/03(火) 08:14
山の空気がスーっとリアルになった。目を開き、うつぶせになっていた身体を
起こして、私は辺りを見回した。緑が微風に揺れていた。一年前と変わらない
景色だけがそこにはあった。
ペットボトルが倒れていた。コポコポ音を立ててこぼれる飲茶が土に染みていた。
私は泣いた。
始まりましたね。うれしい限りです。
ほじぇん
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ほぜむ