矢口兄（希望）作品集。

　［１］

　真里「そういえばさぁ…」
　兄 　「なんだよ？」
　真里「あにき、就職したら一人暮らしするんだろ？」
　兄　 「ああ、その話な、残念ながらなくなったよ」
　真里「マジで！？じゃあ、就職しても家にいるのか？」
　兄　 「なんか、勤務地の希望が通って実家から通えるんだとさ」
　真里「やった〜！！あ…」
　兄　 「やっぱりなー…」
　真里「な、なんだよ、ニヤニヤして」
　兄　 「今の喜びようからして、俺がいなくなるとさみしいと思ってたんだろ？」
　真里「ち、ち、ちがうよ〜！そんなんじゃないってば！」
　兄　 「素直じゃないなー、真里は。正直に俺と一緒に暮らせてうれしい
　　 　 って言えって」
　真里「マジで違うって〜！またいろいろ利用できるな〜と思ったらうれしくて！」
　兄　 「この悪魔！」

　［２］

　真里「あーにき♪ドライヤー貸してくれよ」
　兄 　「おまえ持ってるだろ？」
　真里「毎日酷使してたら壊れちまったんだよう！」
　兄 　「そりゃあおまえ、毎朝３０分も使ってたら壊れるだろうよ。だから貸さない」
　真里「ええ〜！？じゃあおれ、こんなアタマで外に出ろって言うのかよ！
　　　 　ああ、いいよ！わかったよ！アタマのこと聞かれたら『薄情なあにきがドライヤー
　　　 　貸してくれなかったんだ』っていうぞ〜！」
　兄 　「わかった、わかった！それにしてもおまえ、その髪型にかける情熱、
　　　 　何か他のことに使えないのかよ…」

　［３］

　真里「やべっ！あにきのドライヤーまで不調だよ！」
　兄 　「おう、どうした？」
　真里「ええっ？いや、あにきのドライヤーってハイパワーでゴキゲンだなと思って！」
　兄 　「いいから、早く貸せよ」
　真里「ま、まだ途中だよ！」
　兄 　「あとどれくらいかかるんだよ？」
　真里「え…　２時間くらい…かな？」
　兄 　「なに言ってんだ？」

　［３］

　兄 　「あー！おまえ、俺のドライヤーまでパーにしやがったな！？」
　真里「だって、あれすでに不調だったんだぜ！だから責任は痛み分け
　　　 　ということでなんとかなりやせんか、おやびん！」
　兄 　「そうは問屋がおろさねえ！ここで会ったが１００年目、いざ、
　　　 　覚悟ー！って、時代劇やってる場合じゃねえぞ、こら！」
　真里「わーったよ、新しいの買ってくりゃいいんだろ！だけど半分
　　　　金出してくれよな！」
　兄　 「その必要はねえよ」
　真里「なんで？まさかおれに全部払わせようって…」
　兄 　「ちげーよ、これ！」
　真里「あ！新しいドライヤー！しかもそれ、あにきのやつじゃなくて
　　　　 おれが前に使ってたやつじゃんか！」
　兄　 「やるよ」
　真里「あにき…　ちょっとしゃがんでみ！」
　兄　 「なんだよ？」
　真里「（ちゅっ）」
　兄 　「ば、ばか！おまえ…！」
　真里「あにき、さんきゅう！あいしてるぜ！」
　兄　 「しょーがねえやつだな…」

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飛んでいるときにsageで立てるとIndexに出て来ませんよ。

　［５］

　真里「ただいま〜」
　兄 　「おまえ、こんな時間までどこ行ってたんだよ！バイトはとっくに終わってただろ！」
　真里「ごめんごめん！ちょっとバイト先でやなことあって、友達と遊んでたんだよ」
　兄 　「そういうときは電話しろって！前にも言ったろ！親父が怒ってるぞ」
　真里「だあってぇ…　ごめんよ…」
　兄 　「俺はもういいから、親父とおふくろににあやまってこいよ。おまえのために
　　　 　晩飯も食わずに待ってるんだぞ！」
　真里「マジで？ど、どうしよ…」
　兄　 「ほら、いくぞ。俺も一緒にあやまってやるから」
　真里「あにきぃ…ほんと、ごめんよ。ごめんね」

＞探索人さん

失礼いたしました。

　真里「あにき、起きてる？」
　兄　 「おう、なんだ？」
　真里「さっきはほんと、ありがとね。おかげで親父に許してもらえたよ」
　兄 　「いやなことがあったんだろ？たまにはそういうこともあるさ」
　真里「なんかおれ、いつもあにきにメイワクかけてばっかりだよな。そのうちなんか
　　 　　お返しするからさ」
　兄 　「そんなもん、いらねえよ」
　真里「なんでだよぉ〜？」
　兄 　「おまえは俺の妹なんだから、兄の俺が世話して当たり前なんだよ。余計なこと考えんな」
　真里「じゃあさ、あにき」
　兄 　「ん？」
　真里「おれの肩、もんでくれ！」
　兄　 「てめえ〜！そうやってすぐ調子に乗る！」
　真里「へへへ〜、冗談だって、冗談。じゃあな、おやすみ！」
　兄 　「まったく、憎めないやつだな…」

　真里「今度はパスタ作ってみたんだ。こないだスープパスタ食って
　　　 　感動したから、おれも作ってみようと思って。今度はいけるぜ」
　兄 　「わかった。食うからちょっと待ってろ…」
　真里「ん？なにそれ？」
　兄 　「正露丸だ。おまえも失敗から学べよ」
　真里「ひでえな！でも、今度はうまいと言わせる自信ありだよ」
　兄 　「南無阿弥陀仏…」
　真里「ち〜ん(-人-)…って、おい！」
　兄 　「わかった、食うぞ」（もぐもぐ）
　真里「どうだ、うまいだろ？」
　兄 　「ん、確かに、これは食える。どうしたんだ、急に？」
　真里「これ、つかった」
　兄　 「何だ、これ、温めるだけじゃねえか！」
　真里「へっ、やっぱおれにはこういうのが向いてるってさとったんだ」
　兄　 「おまえの彼氏になる奴に同情するよ…」

　真里「あにき、起きろ！彼女とドライブ行くんだろ？」
　兄 　「うーん、むにゃむにゃ」
　真里「おいってば！起こせって言ったのあにきだろ？」
　兄 　「うるせえなあ…　あと５時間だけ…」
　真里「しかたねえな、あと５時間だけだぞ…　って、ばかやろ〜！彼女が
　　 　　待ってるんじゃねえのかよ？」
　兄 　「眠いから今日は中止…」
　真里「こいつ、寝ぼけてるな！起きないならいつもみたいにキスするぞ！」
　兄 　「とか言って、いつも、ふん、なんだよ、できねえ、くせに…」
　真里「（チュッ！）」
　兄 　「う、う、うわあああぁぁぁぁ>}*+{`P#$+```+&%$$！！」
　真里「へん、できないくせにとかゆうからだ！目さめただろ！」
　兄 　「ああああ！なんて目覚めだ！こいつ、本気でするとは…
　　　 　ああ、びっくりした、あーあ…」
　真里「ちょっとはこうふんしたか？」
　兄　 「と、とんでもねえっ！」
　真里「なあんだ、ちょっとがっかり…」
　兄　 「な、なんで？」

　真里「なあ、あにき。あにきもケンカしたことある？」
　兄 　「そりゃあ、中高生の時はな。たまーにな」
　真里「殴り合いとかした？」
　兄　 「ん、まあな」
　真里「でも、あにき弱そうだな〜」
　兄　 「そんなことねえよ！昔は血の気が多かったんだぞ」
　真里「そういやあ、おれがまだ中学入りたてのころ、ぼろぼろになって帰って
　　　 　来たことあったよなあ…」
　兄 　「ああ、あれはちょっとな…」
　真里「あれは？なんだったんだよ？」
　兄 　「まあ、いいじゃねえか、昔のことだ」
　真里「気になるじゃんかよ〜！」
　兄　 「また今度な」
　真里「ちぇっ…　でも、あにきも一応男ってことか」
　兄　 「何でそんなこと聞きたかったんだ？」
　真里「いや、さっきＫ−１の角田を見てさ」
　兄 　「おまえ、渋いところ突くな…」
　

　真里「あにきぃ！今度の日曜日ヒマだろ？」
　兄　 「ヒマだろって、決めつけんなって」
　真里「お？お？あにきにも春が来たのかぁ？」
　兄　 「来てねえよ。ほっとけ！」
　真里「というわけでおヒマなそこのお兄さん、ちょっとワタクシにつきあって
　　　 　くれませんこと？」
　兄 　「何だよ、気味悪いやつだなー。まあ、久々にデート気分もいいかもな」
　真里「いえいえ、お兄さん、カンチガイは困りますなぁ！」
　兄　 「？」
　真里「お買い物をすると、増えるものってな〜んだ？」
　兄 　「荷物？」
　真里「ピンポ〜ン！だぁ〜いせ〜いかぁ〜い！！というわけでよろしく頼む」
　兄 　「昔に戻りたい…」

　真里「〜♪」
　兄 　「真里、おまえさあ、もうちょっと恥じらいってもんを持てや」
　真里「だってぇ、この方が楽なんだもん」
　兄 　「おまえは楽かもしれんけどなあ、おまえがバスタオルで
　　　 　うろうろしてんのがいやでも目に入るだろうが」
　真里「いいじゃんか、兄妹なんだからさぁ！それともあにき、おれの
　　　 　ナイスバディにくぎづけかぁ？」
　兄 　「はあ？おまえな…」
　真里「あにき、ほれほれ」（チラッ）
　兄 　「ば、ばか！おまえなあ！」
　真里「あ〜！赤くなってやんの！や〜らし〜！」
　兄 　「うるせ！このやろー！」
　真里「きゃう〜！レイプされるぅ〜！」
　兄 　「おいおい、あんま過激な言葉を使わないように…」

　兄 　「真里、俺がこないだ貸したＣＤ、返せよ」
　真里「え？あ、ああ、あれね、もうちょっと待ってくれよ」
　兄　 「ええ〜？もう半年も待ったぜ？もうそろそろいいだろ？」
　真里「いや、ちょっとＭＤの調子が悪くてさ、まだ落としてないんだな、これが」
　兄 　「ＭＤ直ったらまた貸してやるって。明日あのＣＤ使いたいんだよ」
　真里「いやあ、部屋が散らかってて、探すのにちょっと時間おくれよ〜」
　兄 　「しゃあねえな。どれくらいかかる？」
　真里「そうさなぁ…　一週間くらいっすか…」
　兄 　「わかった、じゃあ見つかったらもってこいよ」
　真里「承知いたしやした！じゃあ、おやびん、またっ！」
　兄 　「おう！　…？おい、それじゃあまにあわねえんだよ！」
　真里「あにき、スマン！実は友達に貸しちゃったんだ！」
　兄 　「ええー！？誰に？」
　真里「ええ〜っとねえ、う〜ん、誰だっけなぁ…」
　兄 　「まさかおまえ、売ったな？」
　真里「はうっ！そのとおりで…」

あげえええ

矢口狂い

保存中．．．

クマルマン？

とこう

tokou

あげー