1 :
あほ :
2000/12/13(水) 20:19 いや、なんとなくやねんけど。
2 :
某萌ゑ系 :2000/12/13(水) 20:20
頭側の方を持つか、足側の方を持つか非常に悩むね。
3 :
名無し募集中。。。 :2000/12/13(水) 20:21
つーかののたんを担架で俺の家に運び込みたい
4 :
名無し募集中。。。 :2000/12/13(水) 20:22
娘。はVIPだからな。3人で慎重に運ばなけりゃならんだろう。 俺は腰担当で。
5 :
名無しモニ :2000/12/13(水) 20:22
頭側だな。 やっぱり娘の苦しそうな顔とか見たいし
6 :
包帯娘。 :2000/12/17(日) 03:24
ネタ練習用に、このスレッド頂戴致します。末永くお付き合い頂けますように(合掌)
7 :
包帯娘。 :2000/12/17(日) 03:49
【使用上の注意】 1:気持ち悪いレズ小説です。 2:まだ誰も脱退してない頃の話です。 3:もしかしたらまだ5人だった頃かもしれません。
8 :
包帯娘。 :2000/12/17(日) 03:50
しかも無題です。
9 :
包帯娘。 :2000/12/17(日) 03:52
更にパクり(他人の書いた話の別の視点とか…)です。
面白くなくても責任とりません。 ええと、まだ他に言っとかなきゃいけないことあったかな……
11 :
ネタ1 :2000/12/17(日) 03:54
問題。 私物が部屋の中にあって。 部屋の中には先客がいて。 唇を重ねていたりしてさ。 しかもその先客二人ってば家族よりももしかしたら一緒にいるかもしれない仕事仲間だったりなんかしちゃったらさ、ねえ。 どーするよ、おい?
12 :
ネタ1 :2000/12/17(日) 03:55
「…なんやの…彩………こんなん、家帰ってからにしようや………。」 リーダーの声。囁くようなかすれ声。関西のすごい気に障るまるで作ったみたいなギャグみたいな他人をバカにしてるみたいなイントネーションの。 まったくだよ。家に帰ってからやれよ、そういうの。やりたい盛りの男子中学生じゃないんだからさ? とっくにハタチ越えたいいオトナが、なにガツガツしてんのさ。 かなり冷めた気分だった。こういうの、あんまり好きじゃない。あんまり手近すぎてイージーすぎない? だって仕事仲間だよ? しかも仕事場だよ、まだ? すごい公私混同というかケジメを付けてない気がする。てゆうか馴れ合ってるカンジがする。気持ち悪い。
13 :
ネタ1 :2000/12/17(日) 03:56
だけど扉の前で立ち止まってしまった足は動かない。そういう映画なかったっけ? たしかヘラクレスの映画。ゴルゴン三姉妹の末妹の蛇頭の姿を見たら、石になるって。 ざらっと、(……ネタ)という言葉が閃いて消えた。 ネタ。そうネタ。次の雑誌の取材の。次の収録の。話のさ。 ……いやいや。ダメじゃん。解散の危機じゃんそんなの。あの人らどうなってもいいけど、他の人ら可愛そうじゃんよ。 もうあたし辞めてくんだし。関係ないし。 見なかったフリしちゃうのがね、無難、なんだよね。たぶん。
14 :
ネタ1 :2000/12/17(日) 03:57
いや──まあ。 てゆうかやっぱりあれね、気持ち悪くないこともないけどさ、ちょっとね、なんっつーかあたしだって若いし? 興味津々なわけなんだけど。 あの人らの姿、思いっきり窓に反射しちゃって鏡みたくなっちゃってるし? ──あの部屋は確か南だから、真正面のビルの3階の踊り場付近からいい角度で抜けるよね。しっかり覚えておこうっと。なんか将来役に立つかもしれないし? すごい特ダネがバッチリ撮れるかもしれないし。芸能レポーターになる予定はないけどさ。
15 :
ネタ1 :2000/12/17(日) 03:58
ルーズにウェーブのかかった長い髪の人の手が、ショートカットの細身の人の背中を撫でるように動く。ふうん? 腕はどーでもよさげなところを、まるでチークダンスのようなゆったりさで這う。 「いやや……っ………あや………っ………。」 ……。 ほんとマジ特徴のある細く高い声が恥ずかしげもなく漏れ聞こえる。 あのさ。 ここにいるのあたしだからいいけど? どうするのさ別のコだったりしたらさ。なっちとか紗耶香とか平家さんが見たら泣くよマジで。まりっぺなら爆笑してくれそうだけどさ。圭織と圭ちゃんは──どうだろ。ちょっと予想外な行動をしそうな気がするけど。 それ以前に他人に見られて困る行動は、見られる可能性のない場所でやればいいのにさ。
16 :
ネタ1 :2000/12/17(日) 03:59
ちらっと、窓ガラスに映ったリーダーと目が合った、ような気が、した。リーダーはうっすらと微笑んだような気も、した。気のせいだと思うけど。だって、中断する気配なんか微塵もないし。 それとも。 わざと? 趣味悪すぎ──っつーか、あたしって何よ? ノゾキ? 見張り? ばっかばかしすぎる。 いいじゃんあの人らの関係が誰にばれたってさ。あたしには関係ないし。 「あれ──? 明日香じゃん? なにしてるんだべ? まだ帰らな──」
17 :
ネタ1 :2000/12/17(日) 03:59
廊下の向こうで、なっちが何も知らなさげな(っていうか知らないんだけど)全面の笑顔で馬鹿みたいに大きくぶんぶんと手を振った。 「……べつに。もう帰るよ」 中のほうまで聞こえたかな、今の声? それどころじゃないか。 肩をすくめて溜息を吐いて歩き始めた。 そんで。 ──馬鹿みたいって、そう。今見たことの全部を切り捨てた。
ネタ1-了-
次は某女子高生のモ娘。小説系サイトに掲載されていた小説のパクりです。
と思ったら見つからなかったので知人にせがまれて書いた中澤×安倍ものっす。 ……因みにどーしても「そこ」から先を書けなくて未完っす……
その、せがんだ人の作品の続きになってたり。そんでもって、その作品は 転載できませんので悪しからず。
意味わかんなくても気にしないようにネ!
23 :
ネタ2 :2000/12/17(日) 04:05
こんなこと望んでたんじゃ、なかったような気がする── シャワーのヘッドを、ザァッって腕に向ける。冷え切った身体に心地好い暖かさが滲む。 ──どうしよう。 (誘ったんは、なっちやで) 裕ちゃんの意地悪げな囁きを思い出して、頬が熱くなった。 違う。 違わない。 裕ちゃんが欲しかった。
24 :
ネタ2 :2000/12/17(日) 04:06
あのひとの細い肩が好きだった。あのひとの綺麗な顎が好きだった。あのひとの色の抜けた粗い髪が好きだった。あの人の膝が好きだった。あのひとの肘が。目が。鼻が。耳が。口が。指が。あのひとを構成するすべてが、あたしをどうしようもなく切なくさせた。 あのひとの触れたところが、カイを貫いた氷のかけらのように心臓に突き刺さって、抜けない棘のようにいつまでもあたしのなかで疼いてる。 シャワーのヘッドを顔に向けた。水圧はバタフライ。心地好い圧力で迷いも髪も後ろに流す。 裕ちゃんが好きだ。
25 :
ネタ2 :2000/12/17(日) 04:06
これまで感じたことのない、ナイフのように鋭く切り裂かれた場所から溢れてくる、我が侭で抑えが効かない感情だった。恋ってもっと──穏やかで暖かい気持ちになれるもんだと思っていたのに──あたしばっかりどんどんおかしくなっていく。裕ちゃんはいつだって──いつだって平然としているのに。 ふいにガラスの扉に影が映り込んで、軽く扉がノックされた。 「ちょー、なっち? えらい長風呂やな。だいじょーぶか? のぼせてへんかー? なー? ……入ってもええ?」 「だぁっ、ダメだべさ!」
26 :
ネタ2 :2000/12/17(日) 04:07
慌てて開きかけた扉を押し戻す。頬がもっと熱くなる。思わずシャンプーだとかリンスだとかがまとめられたプラスティックのケースを蹴飛ばしてしまう。うそってくらい大きな音で反響する。 「う、あ、ちょ、ちょっと? いますごい音したけど?」 もう今にも開きそうになる扉を必死で背中で押さえた。 「だいじょーぶ! だいじょーぶだってば!」 背中越しで叫ぶ。うあ、思いっきり声が裏返っちゃう。 「そ? そうなん? ならええけど?」 扉に掛けられた力が、ふうっと無くなった。思わず大きな溜息をついてしまって、自分でも驚いた。これからもっと恥ずかしいことをしようとしてるのに──裸を見られるぐらい、全然たいしたことないじゃん?
27 :
ネタ2 :2000/12/17(日) 04:07
「……なっちがいやならやめてもええねんで?」 囁くような裕ちゃんの声が心臓を直撃した。いまこの状態でそんな切ない声を出すなんて反則だよ? 「や、それは──っ」 慌てて自分から扉を開いたけど、もう裕ちゃんの姿はなくって。外の空気が火照った身体にひんやりと気持ち良かった。あたしはズルズルと尻餅をついた。タイルはスケートリンクのように冷たい。心臓がバクバク言ってる。 どうしよう? 今からこんなじゃ、あたしきっと壊れちゃうよ?
28 :
ネタ2 :2000/12/17(日) 04:08
のろのろと散らかしたシャンプーやリンスを片づけた。先延ばしにしたって、結局やることは一緒なんだようっ。いい加減、覚悟をきめなきゃさ、なっち。自分からさそ、誘ったんだからさ……うわ、また頬が熱くなる。シャンプーの容器を思わず頬にあてた。ちょうどよくひんやりとしていて気持ちいい。 シャンプーはSALAで。 少しだけ、笑ってしまった。
自分で書いたものとは言え、我ながら胃の痛くなるような恥ずかしさだな…… ゲンナリすることにまだ、もーちょっと続く。タスケテ。
30 :
ネタ2 :2000/12/17(日) 04:09
…………。ええっと。 人がさ? 湯あたり寸前でよ? めっちゃヘロヘロになるほどさ、覚悟を決めてきたっていうのにさあ? 裕ちゃんってば、ソファーのすごい前に腰を下ろして背中をだら〜ってダラシなく背もたれにあずけて、えらそーな腕組みなんかしちゃってさ? テレビのリモコンなんかしっかり握りしめて。見てるのアニメだよ? なんかホラ、リュシフェルだっけ? バンドのやつ? そんで眠っちゃってんだよ? すっごい幸せそうなの。 なんかあたし、自分が可愛そうになってきたよ……
31 :
ネタ2 :2000/12/17(日) 04:10
溜息をついて裕ちゃんの隣りに腰掛ける。アニメはエンディングロールが流れていた。ビジュアルバンドっぽい感じの曲。裕ちゃんほんとこういうの、好きだよなあ。ミーハーってゆうかさ。 「おいこら、裕子。起きろってばさ」 目玉親父のような声色作って、でも本当は起こさないように小さな声でそう言った。最近なんか前にも増してハードスケジュールで。移動中の車の中でもみんな無言で居眠りしちゃってんだよね。起こすのはちょっと、可愛そうだった。 腕を伸ばして、裕ちゃんの前髪をかきあげる。めっちゃサラサラだった。指の間からこぼれる髪の毛の感触が気持ちいい。
32 :
ネタ2 :2000/12/17(日) 04:10
「……せっかく覚悟、決めたっていうのにさ……ズルいよ裕ちゃん……」 呟いて、もういっぺんかき上げる。裕ちゃんの髪ってなんか、ゆがく前のパスタに似ているよなあなんて思いながら。と。ふいに。 「へーえ? 決めたんだ覚悟?」 手首をつかまれた。いたずらっぽい表情で覗き込んでくる。一瞬、すごい驚いて、言葉にならなかった。しばらくきょとんと裕ちゃんの顔を見つめてしまう。
33 :
ネタ2 :2000/12/17(日) 04:11
「今の顔めっちゃ最高やったで自分? 鳩が豆鉄砲を喰らったみたい?みたいな」 「……タヌキ寝入り……」 「めちゃめちゃ寝てたっちゅうねん。自分余計なことするから起きたんやん?」 「うっそだー絶対タヌキだよ」 「ほんまやって。裕ちゃんのこと信じられへんの?」 「信じるよ。信じてるけど」 ──信じてるから、嘘だって思った。絶対この人、タヌキ寝入りしてるよ。あたしがこそっと帰ったら、そのまま眠っちゃったことにしてくれる気だったんだ。誘ってるよって、その言葉までもナシにして、さ。
34 :
ネタ2 :2000/12/17(日) 04:11
「けど、なんや?」 「けど……でもさ……なんか……」 裕ちゃんの顔、めっちゃ目の前にあった。今更だけど、気が付くと両手を背中に回されて抱きしめられているみたいな格好になっていた。う、うあ。一気に頬に血が昇る。 「な、なっち。覚悟を決めたって、なんの覚悟のことなん?」 「……っ」 逸らした視線に回り込むようにして、裕ちゃん。表情、なんかめっちゃにやけてるんですけど。 「それはぁ……っ、その……覚悟は、覚悟だべさ」 「せやから、なんの?」 さらに顔を背けたのに、裕ちゃん真っ正面から向かい合うように首を伸ばしてのぞき込んでくる。 ……なんだろう、なぜかすっごく悔しいんですけど! 「……だから……それは……」 ──もう、いいや。 あたしのほうから、裕ちゃんの唇を奪った。
……これ以上はよう書きませんわ。恥ずかし。
あったあった。元の作品がわかる方は、作者さんには内緒にしててね。
37 :
ネタ3 :2000/12/17(日) 04:16
「なっちねICQ始めたの! 彩っぺも登録してよ!」 「え? アイシーキューってなんのこと?」 「……なんて言うのかなぁ? 1対1で会話できるやつなのね。とにかく彩っぺもやっよ!」 と、いうことで『デジタル人間になる』と宣言した石黒あやっぺは、公約通りにパソコンを買った。相当苦労したけど(主にあたしが! 延々と3時間電話して! それも1日じゃなく! 何度も! ま、あたしも野村先生のスタッフの方とかにしつこく聞いたりしていたんだけれども)ようやくファイルをダウンロードしたり日本語化のパッチあてたりして……とにかく『ayappe』はICQを導入した。
38 :
ネタ3 :2000/12/17(日) 04:16
まだ、相手はあたし、安倍なつみこと『nattchi』ただ1人だけみたい。 あやっぺとのやりとりは「今日の仕事おつかれさま!」と言う出だしで始まって 「今、娘。のHP見てるよ〜」とか「明日のレコーディングがんばろう!」って言う話や、スタッフの誰それが格好いいとか、あやっぺにしか言えない愚痴、メンバーの話とか……ほんと……2、3時間なんてアッと言う間だ。 あやっぺとは、普段も話しているし、メールもやり取りする。電話だって。でも、ICQだと……なんていうんだろう、もっと話しやすい。あやっぺをめっちゃ身近で感じた。ハローっていう独特のユーモラスな声とともにメッセージが届くと、ダッシュで返事を書かなくちゃいけない気がする。電話だと、相手が振った話を聞き逃しちゃって話がコロコロとあさってな方向にいっちゃうけど、ログが残るICQだとそんなこともない。電源を落とす前にログを読んで、あやっぺの言葉の意味を考えてみたりする。あやっぺを今までよりもっと身近に感じた。
39 :
ネタ3 :2000/12/17(日) 04:17
娘。関係のHPはあたしの元気の源だった。娘。のことが好きだっ! てパワーを感じるページが好きだ。頑張ろうって思う。ライブだけじゃなくて、こういうところからも元気を分けて貰えるって、なんて素敵なんだろう。HPをめぐっていると数時間なんてアッという間で、眠る時間とか無くなっちゃうんだけど、やめられないんだよね……。今日も、帰ってきてからすぐに電源をONにしてお風呂に入った。髪をタオルで巻き上げながらディスプレイを覗くと、「ayappe is online」の表示が出ていた。 もちろん、速攻でメッセージを送る。 ──なっちだよ〜! 今、お風呂入ってた!!
40 :
ネタ3 :2000/12/17(日) 04:18
あやっぺからすぐに返事がくる。 ──ういっす! 今日のダンスレッスン、めちゃくちゃ疲れたね(>_<) ──うんうん(~_~;)夏先生、めっちゃ怖かったしーーいつもの事かーーー!!(@_@) 9時間も続いた、鬼のようなダンスレッスンの愚痴を延々と言い合った。でも夏先生、ASAYANではコワイところばっかり映ってるけど、実際レッスンにはめちゃくちゃ厳しい人なんだけど、でも本当は優しいんだけどね。 しばらくハローの応酬が続く。この声、いつ聞いてもかなり不気味なんだよね。音声ファイル、別のに替えちゃおうかな。 ──今日ねーまた、裕ちゃんに邪魔されたよぉ〜〜〜プンプン!(;_;)
41 :
ネタ3 :2000/12/17(日) 04:18
なにげに書いたメッセージだったのに、ハローの返事は、来なかった。 あやっぺは『デジタル人間になる!』と宣言した割に、パソコンには慣れないようで、キーボードを打つのがそれほど早くない。でも、いくらなんでも2.3メガもあるファイルをダウンロードし終わっても、まだ、返事が来ない。 すこしウカツ、だったかな……。 あやっぺの態度って、結構ロコツだった。最近、裕ちゃんが私のことを構うたびに、あやっぺの視線を感じた。目が合うとすぐに逸らされるんだけど…。ううん、違う。あやっぺの視線って、基本的に裕ちゃんを追っている。テレビのときも、ライブのときも、気が付くと裕ちゃんを見てる。考え過ぎかなって思うこともある。トークしてる人を見るのは結構あたり前のことだし、裕ちゃんはトークが上手いしリーダーだから中心になってトークをするから、誰だって裕ちゃんのほうを見ることが多くなるのは必然だった。
42 :
ネタ3 :2000/12/17(日) 04:19
でも。例えば、楽屋とか事務所とかで待ち合わせしてるときも、あやっぺって来たら真っ先に裕ちゃんを見る。そして、裕ちゃんの姿を見つけたらふわって笑う。裕ちゃんが遅れて来るときは一番心配そうだし──そういえば、デビューしたてのころはあやっぺが裕ちゃんにモーニングコールしていたんだっけ。今もやってるのかなあ……。 ……よし。 ──あれぇ〜〜〜? あやっぺ?(@_@) ……ごめんね、あやっぺの気持ち知ってるのに…… カマを掛けた気はなかった。気が付くとそう打ち込んでいた。送信ボタンをクリックして、すこし後悔した。 今度はすぐに返事が来た。 ──私の気持ち?
43 :
ネタ3 :2000/12/17(日) 04:20
……聞いてもいいの? 反射的に打ち込んで、送信ボタンをクリックする。 ──あやっぺ……裕ちゃんの事、好きだよね? それからすこし考えて、冗談っぽくこう続けた。 ──裕ちゃんに、抱き着かれた時さ〜〜あやっぺたら、睨んでるもん!!!(~_~メ) ハローの言葉とともに、メッセージのマークが点滅する。自分から振った話なのに、なんとなく開きたくなかった。でも、放っとく訳にもいかない。 ──……分かる? ひとこと。なんでだろう、心臓を貫かれたような気がした。溜息を吐く。どうしよう。でも手は反射的にメッセージを打ち込んでいた。 ──なっちは、何でもお見通しーーー♪ て、言うのはウソだけど、分かる!! ね? 好きでしょ??
44 :
ネタ3 :2000/12/17(日) 04:20
まるで畳みかけてるみたい。イエスかノーしか許さない、あやっぺを追いつめるメッセージだった。ううん、イエスなことは分かってる。ノーな筈なかった。 今度は、ゆっくりとあやっぺの返事を待った。 知りたいと思った。でも、知るのが怖かった。 しばらく時間を置いて、iMacがハローと鳴った。カチリとマウスをクリックする。知らないうちにじっとりと手が汗ばんでいた。 ──裕ちゃんの事、好きだよ
45 :
ネタ3 :2000/12/17(日) 04:21
……あやっぺは、素直に自分の気持ちを認めていた。 ──そうか〜〜〜♪ 好き! かぁーー! いいねぇ! このっ(^.^) 間を置かずに返信する。頭で考えたんじゃない、反射神経みたいなものだった。ううん、正直盛り上がっている気持ちは嘘じゃない。あやっぺが認めたことで、少し気持ちがラクになったのは確かだった。 裕ちゃんを好きになることは変なことじゃない──。 ──んじゃ、そろそろ寝るねーーー!!(--)zzzオヤスミ!ぶるる〜ん! ──おやすみ ICQを落とした。
46 :
ネタ3 :2000/12/17(日) 04:21
あたしは裕ちゃんを好きだけど、それは恋愛とか、そういうのじゃない。裕ちゃんは素敵な人だし──ああいうふうに年を重ねたいって思う。(ちょっと酔っぱらいでセクハラだけど) だけど──だけど、なんであたし、こんなに混乱してるんだろう。自分の気持ちが分からなかった。 でも、あやっぺのことは応援しよう。他人には言えない想いを告白させちゃったんだもの……。混乱しながら、一行だけのメールを書いて、送信した。 『なっちはあやっぺを応援してるぞ(>_<)ーーー!! がんばれ〜〜あやっぺ♪』 まあ、いっか。あたしはあまり考えるのが得意じゃない。彩っぺの恋路を応援する。応援するったらする。それで決定。むずかしいことは考えない。 でも──その晩はなかなか寝付けなかった……。
-了-
ううっ、まじで胃イテエ。あと1つで終わる。これも上と同じ。続編のウラ。 そこまでして中澤と安倍をくっつけたいかオレサマ。というか石黒ってとこ に時代の流れが……そして矢口の存在は無視ですか俺。
49 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:24
明日が今日の続きなんやったら、それだけでもう、なにも要らへんと思った。 うちら、あとどれだけ8人でいられるのやろ。 SPEEDも解散するし。 うちらの前にCD1万枚を手売りしてデビューしたセイ・ア・リトル・プレイヤーも今月中に解散してまうし。 圭織が言っとったように21世紀を8人で迎えられたらほんまにええねんけど。 ほんまええねんけど。
50 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:24
「なっつあ〜んっ!」 「……んもぉ! 裕ちゃんったら、またジャマしたべ!」 怒られた。 うちの腕の中でモーニング娘。の他称メインこと安倍なつみがじたばたともがいている。ほんまに本気でイヤなんやったら振りほどかれへんことないと思う。うち、あまり力ないし。せやから離したらへん。 「嫌だ!」 真剣な表情を作って怒ってみせるけど、それがまた可愛いくて思わず微笑んでしまった。可愛いコは何をやっても可愛いんやなあ。ま、リーダーの特権と申しますか。うらやめ、全国30万人(推定)のなっちファン。(あまり嬉しくない特権やな)
51 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:25
「やめてってば! いい加減にしてよねぇ」 「ええやないのぉ。なっち、かわいいでぇ」 なんやろ、なんか今日は抵抗が激しい。いつもやったら言葉では嫌がってるのに顔が笑っちゃってて、なんだかんだ言ってしっかり喜んでいることが分かるんやけど。 あんまりなっちが嫌がるものやから、ふと思いついて耳元に囁いてみた。 「キスしたい!」 「キ、キスなんか嫌だべぇ〜離して、マジでお願い!」 過剰反応。可愛いすぎる。ほんま、おもろいオモチャやった。もういっぺん、ぎゅうってすると、身体をこわばらせた。 ……あれ? ちょっと遊びすぎたやろか。
52 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:26
「いい加減にして!」 振り向きざまになっちは、低音でハスキーな、ふだんの声と違う、歌うときのドスの効いた発音で、鋭く言った。 思わず両手を離す。 なっちの目に、涙がたまっていた。 がーん。ショーック。 マジで嫌がってたんや……。 「……な、なんやねん! そんなに拒否せんでええやんかぁ」 「だ、だってねぇ、なっちが嫌って言ってるのに離してくれないからだよ!」 売り言葉に買い言葉やった。なんか言おうと口を開いたんやけど、それより先になっちが。 「もういい! みんなダイキライ!」
53 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:26
言い捨てて、レッスン場を出ていった。ご丁寧に入り口の扉に頭と足の小指をぶつけて。見えなくなってもゴミ箱らしきものを蹴倒している音が廊下から響いてきた。 ……。 えっと……。 「いまの、ずっと見てたけど裕ちゃんが悪いよ……」 彩っぺが、ぼそっと言った。 「そうだよ。きっと、なっちもずぅーっと嫌だと思ってたのに、裕ちゃんがリーダーだからって遠慮して、だからきっと……、なっちの気持ちも考えなきゃダメだよ。裕ちゃんはぁつぶつぶのオレンジジュースだからいいかもしれないけど! でも、あたしらだってつぶつぶ入りのになりたいなって」 「……圭織。これ以上ややこしい話せんとって……」 「んー、でもほら、今日なんか、朝からなっち、元気ないみたいだったし。市井が声掛けた時も、なんか上の空だったから……体調悪かったのかなあって矢口と言ってたんだよね」 「ねっ」
54 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:27
「だからさ、メンバーへのセクハラはやめてよって私ずっと言ってるじゃん?」 「そうだよー。圭ちゃんの言うとおりだって。裕ちゃんのせいであたしらまで嫌われちゃったじゃないー」 「……圭織の場合はそれだけじゃないって思……」 「もーっ、なんでもカオリのせいにしないでよーっ。とにかくっ、レッスンの途中でメンバーにはもうセクハラはしないの! 特になっちには。みんな、いい、次からなっち集中ガードだからねっ、裕ちゃんから」 「……バスケットボールじゃないって」 「そんなこといわれても」 「でもリーダーには逆らえないよー」 「カオリだってタンポポのリーダーだよ?」 「えっ、えっ、えっ。いつから? いつから?」 「最初から」 「うそおっ知らない、矢口そんなの全然知らないよっ」 いつものように、なし崩しに何の話だったかワケがわからなくなる。
55 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:27
「……あやまってきたら?」 最初にひとこと言ったまま黙っていた彩っぺが、床に視線を落としながら至極もっともなことを言った。 ……そやな。 このままここにいてもワケがわからへんだけやし。 なっちが泣くほど嫌がってるとは思ってへんかったし。 「うちがおらんかってもきちんとレッスンするんやで」 言い残して、うちはすごすごと、なっちに遅れること3分でレッスン場を出ていった。なんか『いないほうがきちんレッスンできる…』っていうキビシいツッコミが聞こえたような気がした(あの声は矢口か?)けど、とりあえず無視しておいた。 ああ、うちも大人になったもんやなあ……。いやまあ、娘。に入ったときから大人やったけどな。どうせ。
56 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:28
******
57 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:28
「……なっつあん? さっきはごめん……」 「裕ちゃん……ごめん、なっちもついカーッってなってね」 なっちは控え室のパイプ椅子に座って、ぼーっとしていた。お詫びのしるしに買ってきたなっちゃんオレンジを渡す。なっちは、熱でも冷ますように、缶ジュースを頬にあてた。なっちのとなりに椅子をひっぱってきて、座る。 「……」 「……」 なんか話しにくい。しばらく無言で見つめあってしまった。ううっ。なっちはきょとんとしたようにうちを見た。なんか、もう怒ってへんみたいやった。
58 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:29
「抱き付かれるの、嫌か?」 「ううん。嫌じゃないよ」 妙にほっとした。そうやん。そうやんなあ。 「ただ……」 「ただ、なに? みんなの前で抱き付かれたくないとか?」 「裕ちゃんのこと、真剣に恋してる人に失礼だよ」 ……はい? 思わずなっちを見返すと、なっちはしまったって顔をしていた。 「いや、その……いやぁね、そういう人も居るかもよ?ってね」 「ふぅん」 視線を外して、俯き加減で早口になっちは言った。
59 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:29
なーんかあったな。 うちは、なっちを背後からギュッと抱きしめた。なっちの身体が思わず緊張したのを感じて、悲しくなる。 「なっちはさ、可愛くて可愛くて仕方ないねん。だから、抱きしめたくなる」 「それは嬉しいけど……」 「下心なんか無いよ? 変な気持ってるとか……。妹みたいな感じ」 「いもうと」 ふっと、なっちの肩のちからが抜けた。 なんだかな。 だれやねんな、なっちに妙なこと言うたんは。 「変な気持たれてたらどうしようって思ってた」 「なんでよ! なんで18歳のコに変な気……あたしゃそこまで欲求不満ちゃうで」 思わず、がくーとなる。
60 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:30
視線あげたら、なっちがにぱっと笑ったんで、つられて笑ってもた。本当に心の底から安心したような、吹っ切れた笑いやった。そこまで安心せんでも。 胸の奥がチリリと痛んだ。もう長いこと忘れていた感覚やった。 ……もし。もし、うちが……。 やめとこ。怖い考えになりそうや。 「……なぁなっち、私に恋してる人って誰のことよ?」 うちには聞く権利があるよな。 聞いたとたん、なっちの笑顔が引きつる。あんたちょっと正直すぎやで。 「だから、そういう人も居るかも……ってことだよ!」 うちは思わず溜息を吐いた。わかりやすすぎる…。
61 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:31
「あのなっちの拒絶ぶり見て分かった。あの中に私に恋してる人が居るって……26歳、ナメたらあかんでぇ」 「知らないっ!」 「だいたい見当つくんやけどなぁ……誰かってぐらいは」 なっちの表情に動揺が走る。案外簡単にゲロするかも。 「なっちに抱き着いてるときの、あのコの反応……見てて面白いよな?」 重ねてカマをかけてみる。ついでになっちに抱きついた。独り言のように囁くように続けてみる。 「めっちゃ気にしてるねんけど、必死に隠そうとするねん。実はそんな様子を楽しんでるねんなぁ」 うわ、どんなやねん。
62 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:31
……。 や。 たしかに心当たりがないってワケでもない。 それも……二人ばかり……。……。……。……。 「……裕ちゃんって、悪女?」 なっちが『ぜんぜんわかんないっす』ってな顔をして訊く。 違う。 うちが悪女なんと違う。 ぜったい違う。 あの二人がオモロすぎんのがあかんねん。 でも、二人とも絶対、なっち狙いやと思ってたんやけどな……。 なんとなく、こー……。 いやいやいやいやいや。 「失礼やなぁ。こんな優しい裕ちゃんを悪女呼ばわりするなんて」 平然と言う。 うち自分が怖いわ……。
63 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:32
「裕ちゃんは、その人のことどう思ってるの?」 「さぁ……どうやろうなぁ……好きやったりしてな、案外」 なっちの目を見る。大きいくせに、興味があるもの以外なにも見てない目。なっちは道を歩けば必ず何かにぶつかったりコケたりする。普通の歩き方が分からないって真剣に悩んでるし。なんや明日香が面倒くさそうにいろいろアドバイスしてたっけ。 いま、なっちは最大のヒントを言った。そのこと自分でわかってるんかいな? きっとわかってへんやろな。なっちが『そのコ』でなく『その人』なんて言うのん、娘。にはうちの他にあと一人しかおらへんやん…。 「もし、裕ちゃんがそのコのこと好きやったら、なっちはやきもち妬く?」 「……」 えっ、って感じでなっちはうちを見つめ返す。 絶句する。
64 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:32
タイミングよく控え室のドアが鳴った。 「なっちいる? ……撮影、なっちの番だよ」 ひやっとした。 彩っぺ。話題の張本人だった。聞かれてへんやろな、いまの話。 眉間に皺を寄せて、露骨に機嫌が悪いです!みたいな顔してる。 ……確かに、なっちと二人っきりで見つめ合ってるってのは、知らん人が見たら誤解するかもしれんな。 「ありがとう。じゃあ……行ってくるね!」 なっちは顔をこわばらせて慌ててジュースを飲み干した。そしてひらひらと手を振って控え室を飛び出した。 彩っぺも、なっちの後について踵を返した。うちのほうをいっぺんも見ようとせんかった。
あんまり、娘。の中でそういうのに注意してみたことってなかってんけど、なんか、怖いぐらい思い当たるフシがある。ってゆーか。てゆーか……。 ……モロバレすぎんねんて二人とも。 溜息吐いて立ち上がる。パイプ椅子をパタンと畳んで、二ついっぺんに仕舞おうとして立ち上がる。よいしょっと持ち上げると、上段に積んでいた椅子が崩れてきた。 「……」 とっさに両腕で押さえたけど、もうにっちもさっちもいかへん。力が足らんで押し戻されへん……あ、あううううう。あかん、このままやったらうち、椅子に押しつぶされて死んでまうわ。 「お〜い! 彩っぺ! ちょっと、手伝って欲しいことあるね〜ん! 早く来て〜!」 めっちゃ情けない気分で、うちは大声を張り上げた……。
66 :
ネタ4 :2000/12/17(日) 04:33
-了-
拷問のような一瞬だった……は〜……ではでは。
このHNでこんなの書くのは最初で最後。 別ハンでやりたいんだけど、そうするとばれちゃうからね。 それではいきます。
とある日曜の朝。 今日は親がいない。一人だけの朝。 昨日、バンドのメンバーと喧嘩した。 他にも色々あって最近ブルーな日が続いている。 いろんな人が相変わらず私のことを「元モーニング娘」って目で見る。 最近もまた週刊誌に載ったりして、うざいったらありゃしない。
そんななんとなく湿っぽい朝、ふとテレビをつけると、娘。達が出ていた。 「あ、なっちだ」 みんな私がいた頃とは比べ物にならないくらい忙しいはずなのに、 どうしたらあんな楽しそうに笑えるんだろう? 私、最近本当に笑ってるかな?
いつの間にか始まっていたCMが明けて、なっちがアップになった。 「はっろー!」 「はっろー」 なんとなくテレビに向かってつぶやいてみる。 なっちはどうしたらそんなに笑えるの?
気が付いたら涙が出ていた。 モーニング娘。だった頃、つらいことも楽しいことも一杯あったよね。 でも、その生活を捨てたのは私自身なんだ。 もっと自分で考えて、自分の足で生きていこうと思ったから辞めたんだ。 充実してる? うん、充実してるよ。 悩んだり、苦しんだり。 それはそれでつらいけど、それが生きてるってことなんだ。 自分で信じて選んだ道、それを私が信じられなかったら皆にも失礼だよね。
テレビのシーンはもうとっくに切り替わっていて、 平家のみっちゃんが私の知らない子達とレポーターをやってる。 でも、私の目にはさっきの「はっろー!」が映っていた。 なっちの「はっろー!」は、テレビを見ている人、 一人一人へのメッセージなんだね。 今日も元気してる? 落ち込んでない? つらかったり寂しかったりしても、元気に笑おうよ。
もう何のコーナーをやっているのかわからなくなっていたけど、 テレビに映っているのは、確実に昔一緒に時間を共有した仲間たち。 「はっろー!」 その仲間たちに向かって、なっちの真似をしてみた。 照れくさかったけど、不思議と笑顔になるのがわかった。 ありがとう、なっち。私、頑張るよ。 なっちもみんなもがんばってね。 きっと日本中で、私みたいな誰かがみんなの笑顔で救われているんだから。 私はリモコンを手にとると、テレビのスイッチを切った。
……ふぅ。以上、とある日の明日香の日常をお送りしました(w いやね、俺的に「はっろー!」っていってるなっちってすごくかわいいと思うのよ。 あれはなっちにしかできない芸当だなって。 で、他に誰かあれをやれる人間がいないかなって思ったときに、 一番違和感があるのが明日香だったのね。 そんな明日香が「はっろー!」ってやるとしたらどんな感じかなって 思ってチャット中に書きなぐったのがこれの元。 それをもとにもう一度書き直したのがこれだから、 実質推敲も何もしてなくて、非常に恥ずかしい文章で申し訳ない。 あ〜あ、マジヲタは死んだほうがいいね(w
76 :
いいぞ!最高 :2000/12/21(木) 03:15
裕ちゃん・なっち・あやっぺの組み合わせ最高!! 続編希望!!絶対希望! その後に、やぐなちゅー希望!!これも絶対希望!! 頼みます!
つまらない
勉強になりました。
保全書き込みを行います。 977524203
80 :
:2000/12/23(土) 16:41
ハッピーバースデー&hearts;
保全してるし…(w
>>80 誰だか知らんが、ありがと&hearts;
>>81 べ、別に自分のを保全しようとしたわけじゃないやい!
包帯娘。の続ききぼーんてことで(汗)
>>82 そゆことなら、もーストックないんでこのまま沈めといてください(w
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折角保全されてるんだから、有効活用します。 福田明日香の冒険
最初に異変に気が付いたのはつい最近だった。別に娘。が出てくる番組を意識的に避けてきた訳では ないのだけど、いろいろ忙しくて、あまりチェックはしていなかった。
最近はとても忙しい。学校は毎日の同じ授業、出来事の繰り返しなんだけど、その一つ一つに何か かけがえないのない、娘。とはまた違った楽しさもあるし、その中に自分らしくいるための課題もあって、 それをクリアするのも結構楽しかった。
し、しまった――――――。 まあ、いいや。この名前で書こう。とほほ。
>>88 の続き
娘。達とだって全然連絡を取り合ってないわけではない。なっちや圭織はコンサート前にはたまに
メールをくれるし、裕ちゃんや圭ちゃん、矢口だってたまにはメールをくれる。勿論私も娘。の皆に
メールしたり、電話したりする。ていっても、最近では1ヶ月に1回あるかないかだけど…。
それに今、私は学校の友達とバンドを組んでたりする。私はボーカルじゃない。ベースをやっていた りする。今はメンバーと一緒にいると単純に、すごく楽しい。素直に笑うことが出来るし。とても大切な友達なんだなあ、とひとごとのように思ってしまう。
いや、もう保全してないんだけど。じゃあまた登録します。
それなら自分で保全するからいいっすよん。
保全します。
保全します。
もう再登録してあるからいいよ。
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その日もなっちと電話で話してたりしてた。 「それでね。あと今年はミュージカルもやらなきゃいけないし、はぁー、忙しいなー」 最近のなっちは少しお喋りになった。そのわりには前より落ち着いて喋る。 「こら、なっち、贅沢言っちゃ駄目。なっちはすぐ愚痴るんだから」 こんな掛け合いはいつまでも変わらない。 「だってー、辛いものは辛いべさ。」 私は横に掛けてあるカレンダーに目をやった。もう約1年9ヶ月もモーニング娘。と私とは違う時間 が流れているらしい。 変わるものと変わらないものがある。変わるものも変わらないものも仕方のないことなのだけれど、 それでも、変わってしまうものは心から寂しいと感じている。 でも変わるということは大人になっているんだろう。急いで大人になる必要はないと思うけれど、大人 にはならなければいけない。だから決して、変わることでさえ寂しいことではないのだ。
「…ちゃったんだべ。ん?明日香ー?起きてるー?」 難しいことを考えてたら、意識が跳んでしまっていたいたらしい。 「う、うん。聞いてるよ。それで?」 なっちはあまり気にした様子はなく、また喋り始めた。 「うん。それでさ、今日はこれ言おうと思ってたんだけど、今度明日香、いつ暇?」 「いいね。久しぶりに遊ぼうか。でもお互い都合が合う日があるかな?」 「うーん。。。」 それで、結局なっちの家にお泊りに行くことになった。その日はハロプロのコンサートがあるので私 はそれを見てから、ということになった。
私はその日、電車の窓からすっかり暗くなった街並みを眺めながら焦ってた。 「あー、もうコンサート終わっちゃったかな?」 何故か今日突然、部活の集まりがあって、こんなに夜遅くまで長引いてしまって。 うう。なっちに悪いことしたな。怒ってるかな…。 私は、原宿駅のドアを飛び出し、一目散に公会堂に向かう。 「うん、そうなんだ。わかった。じゃあ、明日香入り口で待っててよ。なっちもすぐに行くから、ちょ っとだけ待っててね」 時間的にはコンサートは終わってるから、電話をしてみたらこんなことを言われた。 すっかり寒くなった冬道を急いで駆ける。 息を切らして入り口までたどり着いたけど、誰もいなかった。 おかしいな、と思って周りを見回してみて、まだスタッフの人しか出てきてないみたいだということ に気付いた。 体からはにわかに汗が出てきている。顔は頬を中心にちょっと赤くなってきた。 今なら入っていっても大丈夫そうだな、と思った。仮に見つかっても、みんなに合いに来たとでも言 えば何とかなりそうな気がする。よし、入ってみよう。 一歩踏むこんで、久しぶりなのでちょっとドキッとした。
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105 :
ああ 矢口様っ ! :2001/01/13(土) 19:18
これおもろいね
106 :
ななし :2001/01/13(土) 19:20
107 :
ご :2001/01/13(土) 23:54
確かにそうだなっと思った。 そういう風に見ていなかったので改めてその人のよさに気付いた。
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109 :
名無しさん :2001/01/16(火) 05:24
なかなか・・・
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試験が終わったら書きますので…。 ごめんなさい。
115 :
保全 :2001/01/27(土) 23:15
保全
116 :
名無し募集中。。。 :2001/01/27(土) 23:17
114が可哀想だ
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119 :
名無し娘。 :2001/01/31(水) 02:35
( ´D`)
知っている道を通り抜ける。知らない人とすれ違う。知っている人を見つけると、慌てて顔を隠す。 (控え室は変わってないはずだから…) もちろん、こんなところでは迷わなかった。 楽屋があるはずの近くで、知っている顔と目が合う。 「あれ?福田さんですかー?」 向こうから声をかけてくるとは思わなかった…。 「後藤ですよー。初めまして〜」
「えっと、あ、初めまして。福田明日香です。」 私はしどろもどろだった。でも、よく考えたら年下だった。 「あ、なっつぁんから聞いてますよ。待ち合わせてるんですよねー?」 「は、ハイ」 私は、また敬語を使ってしまう。 緊張しているのかもしれない。ちょっと情けなかった。 「あ、行かなきゃ。じゃあ、先行ってますんでー」 そう言って、勢いよく行ってしまった。 私は後藤真希が行ってしまってから、彼女の行ってしまった跡を辿って、楽屋に向かった。 コンサートが終わったばかりだったから、少しハイテンションなのかな、と思った。 でも、後藤真希と話したのは初めてだった。 不思議な子だと思った。 自分のペースを持っていて、よく笑う。そして、それに周りを巻き込んでいく。 素直な子なんだな、とも思った。 ドアをノックする。少し隙間を空けて、ちらっと中を覗くようにそっと顔を隙間にもぐりこませる。 楽屋の中をうかがう。 コンサートが終わったばかりの楽屋は、熱気とお喋りの声で充満している。
「あ、あすかー、ひさしぶりー」 矢口のは顔を真っ赤にして声を張り上げた。それに反応してみんなが振り向く。 「う、うん、こんにちわ」 「そんなとこいないで、こっちおいでよ」 みんなが笑顔で迎えてくれた。 みんなテンション高いなー。やっぱり、ライブが終わった後はすごいねぇ。 みんな元気そうだった。凄い元気で、変わってなくて安心したりして。 私が知らないメンバーとも挨拶をした。 その後、少し楽屋で話し込んで、なっちの家に着いたのはもう、夜中の11時だった。
なっちの家も久しぶりだった。 家に着いて、少しゆっくりして、お菓子といっしょにお喋りをした。 いつの間にか、時計は1時を指していて、なっちはそれに気が付いた。 そして、明日も朝早くから仕事があるらしいから、私たちはもう寝ることにした。 布団に入っても、私たちのお喋りは続いた。 他愛もない会話だった。 「なっちさぁ、最近どう?楽しい?」 私は他愛もない質問をする。 「だって、最近仕事大変でしょ?」 「うーん」 なっちは少し考えている。 「でも仕事がとっても楽しいし」 なんか引っ掛かる。 「なっちも少し大人になったってことかな」 なんか違和感を感じた。
野暮なこと言うけど、後藤と明日香は顔合わせ済んでるらしいよ。 新メンは知らないけど。
>>124 その顔合わせの場面って、新メンが入る前でしたっけ?
もしそうなら、これが初顔合わせということにして下さい。
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…勘弁してください。 頑張りますから…。
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132 :
しょうたろう :2001/02/18(日) 23:32
加護亜依は朝鮮一の白痴ドブス。
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ぴーりりり、ぴーりりりり〜。 私は宿題を一時中断して、机の上の携帯を手に取った。 画面には、もう本当に、忘れそうになるぐらい久しぶりの名前が表示されている。 「もーしもーし。あすか〜、元気〜?」 勉強の緊張も一瞬で吹き飛んでしまった。 「もちろん。紗耶香の方こそ、最近どう?勉強サボってないでしょうね?」 「うぅ…。まぁ、ぼちぼちってところデス」 「何それ?あきんどみたい」 「そうだね、あははは」「ふふ、あはは」 紗耶香も元気そうで私達はお互いに笑い合った。
「そういえば、この前初めて後藤に会ったよ」 紗耶香はいつも電話をかけてくると「後藤、後藤」と言う。だからついつい私も「後藤」と呼んでしまう。 「へぇー、どうだった?」 紗耶香は気になるのか、突っ込んで聞いてきた。 初めて会ったとき私はおどおどしてしまったのに対し、あっちは堂々としていたのを思い出した。 「うーん。なんか…マイペース?」 「マイペース?」 紗耶香はちょっと間を取る。 「うーん、でもそうかも。私もあの子のマイペースには苦労させられたよ」 紗耶香はまるで母親みたいに言った。
「でも何でコンサート行ったの?」 紗耶香はわからない質問をする。 「何でって…」 「いや、明日香、娘辞めてからあんまりコンサートに来なかったじゃん」 ちょっとドキっとする。少し苦手な質問なのかもしれない。 「うーん、別に行かなかった訳じゃないんだけどね。まぁ、暇がなかったというか…」 言葉に詰まってしまう。 「それに、その日はなっちの家に泊まりに行く約束してたから」 「へー、そうなんだ」
私はあのときの違和感を少し思い出して、そしてなんとなくそれを紗耶香に話した。 「ねぇ、紗耶香。最近の娘。って…どうなのかな?」 「ん?」 いきなりな質問だったと思う。 「なんか、えっと、違和感じゃなくて、疎外感でもなくて」 「でも、なんか私の、じゃなくて、私が思ってたり知ってたりしている娘。ってあんな感じだったっけ、そうだったっけ?」 私の声が受話器に響く。 「でも、もちろん私は娘。じゃないし、もう違う訳だから、関係ないはずなんだけど」 「それだけど、まだ好きだし、なんだけど、だから…」 「明日香…」 紗耶香が私の言葉が区切った。
「多分大丈夫、明日香。って私も最近、あんまり日本にいないから娘。の番組は見てないんだけどさ」 紗耶香は明るく喋ってくれた。 「うん」 「みんな一緒に頑張ってたじゃん。それはずっと変わらないよ」 受話器を必要以上の力で握っていた。だから少しそれを緩めた。 「明日香がそう思ってるならさ、裕ちゃんなんかはもっと分かってるよ、ね?」 「うん」 「だから心配なんかしないで、気楽に見てなよ。ね。」 「…そうだね」
リン。 紗耶香は受話器を置いた。 あの後の明日香は普通だった。 いつもどおりのお喋りをして、電話を切った。 紗耶香は少し、明日香を心配をする。 いくら明日香が外見はしっかりしていると言っても、まだ16歳。 崩れてしまってても悪いことではないような気がした。
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