夜に目覚めて

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1代理人
夜に目覚めて ※ 建て直しさせて頂きます。

1 名前:陳謝投稿日:2000/10/23(月) 23:03
2陳謝:2000/10/29(日) 08:24
深夜、ふと思い立ち日記帳を開く。
お気に入りのBGMを聞きながら独り言。

 先日のドラマ企画、結局私のは選ばれなかった。
 狙いとしては面白いが少々内容がキツかった、これがプロデューサーの
評だ。放送されたのは後藤の書いた旅行記モノ。よく考えられていて、
撮影に入り演技していても楽しかった。
 全ての撮影が終わったあと、娘。だけで打ち上げをしようという事になった。
疲れていた私は早く帰宅したがったが、こういう時に個人行動をとるのは
あまり良くないと思い、渋々ついて行った。
3陳謝:2000/10/29(日) 08:24
「焼き肉屋さんでいい?」
 まただ。
 少し前にタンポポメンバーと食事に行ったときも、矢口はそう言った。
「いいんじゃないのー」
 後藤もそれに賛同する。他のメンバーを見てみたが、みんな異論はないようだ。
「ビール飲めればどこでもええよ」
 裕ちゃんのその一言で、焼き肉屋に決定した。私は軽いものが良かったのに……。

 何度か行った事のあるその店は、深夜でも営業している。
 私達がよく利用する事もあってか、奥まった個室に案内してくれた。
 二つの座卓があったので私達は分散して座る事にしたのだが、何も考え
ず適当に座ったのがまずかった。両隣に辻と加護がきてしまったのだ。
正面は石川となっち。
 裕ちゃんの乾杯の音頭で、打ち上げが始まった……。
4イピィチャン常駐:2000/10/29(日) 08:24
_______________       ______________
                    \    /
 ぱらっぱら ぱらっぱらっ♪    |  | ぱらっぱらっぱっぱ♪
______ _______/    \__ _________
         V                    V
                            ___ミミ
        ___            ミミミ/川川川\ミミ |゛
     _/川川川\__         ミミ〇川|||/ ヽ|||||〇 \|゛/
    /||/川  \|||川|||川\          |川メ  卅川 (( ( ) ))゛
    ||川||| ∩  卅川川川||          (||  ・  ・ ||)  //
      (|| ・  ・ ||)              ゝ " X"ノ__/ /
       人 " ∀ "刈             /⌒`入ノ´ ___)ノ )) ))
  ┌―┐/⌒ /乂ノ ⌒ヽ ___     ┌―┐__〃_ |____
 /|^^^^|(=〆 § ⊂=)     \  / |^^^^|            \
==└―┘== == == == == == == == = ==└―┘== == == == == == =
   ┃              ┃    ┃              ┃
   ┣━━━━━━━━━┫     ┣━━━━━━━━━┫
   ┃  /_Υ⌒Y⌒Y_\   ┃     ┃  / Υ⌒Y⌒Y_\  ┃
   ┃ | |  ∧ ハ |   ┃     ┃ |  |\∧ ハ |  ┃
   ┃ |/___/  \__\   ┃     ┃ | / /  \__\  ┃
   ┃  / /    \_\  ┃     ┃  /__/    \_\ ┃
   ┣--/ ノ--------┼-》-┫     ┣--/ ノ--------┼-》┫
   ┃ Lノ        し′ ┃     ┃ 《 =     ≦  | ┃
                           \_)    (_/


5陳謝:2000/10/29(日) 08:25
「なーののちゃん、そこのお肉とってー」
「いいよぉ」
「あいちゃんの一人喋りあったでしょ? 私ドキドキしながら見てたよー」
「えー、でも結構良く出来てたと思いひん?」
「上手かったよぉ。なっち加護があんな長ゼリフ出来るの知ってビックリしたっしょ」
「いやあ照れますなあ〜」
「あいちゃん可愛いー」 ガチャガチャ。私を取り囲む言葉。言葉。雑音。
 ――ウルサイよ――
6陳謝:2000/10/29(日) 08:25
そんなわけで「夜明けを待ちながら」の続編です。
前スレが消えちゃったんで、前のが読みたい方は保存屋さんのところでも行って探してみてください。
勝手に貼っていいのかどうかわからないので。お手数かけてすいません。
「すいません」と「すみません」てっどっちが正しいんですかね?
すみませんかな。
あ、宜しければ行数制限とか字数制限が今どうなってるか教えてください。
それと、こんな事を言うのはおこがましいかとは思うのですが、
ここんとこ削除が頻繁に行われてるみたいなんで、感想でも1行ネタでも荒しでも何でもいいんで書きこんでください。
荒しは悲しいけれど。
ではまた今夜。
7陳謝:2000/10/29(日) 08:25


「そっちは盛り上がってるねぇ」
 のん気に後藤が言う。盛り上がってるか……。私は団体行動が嫌いなわけじゃない。
みんなといるのは楽しい。でも。
「加護! あんたまだ酒飲んだらあかんで!」
「飲んでないですよ、これジュースですよ」
「なんやジュースかいな。裕ちゃん心配したで」
 ジュースじゃないじゃん。裕ちゃんが酔ってるからって。天下の中澤裕子が。
あの怖かった裕ちゃんが子供に適当にあしらわれて。

 ――おかしいよ――
8陳謝:2000/10/29(日) 08:26
「でさ、言ってやったの。×♀…ω〆ヾжф」
「それってそォーとォーすごいねぇ」
 吉澤と後藤は仲がいいね。
「後藤そんな事言ったの?」
「矢口さーん、そんなの普通ですよ? やだなぁ」
「そうなの?」
 ダメだよ矢口。彼女達は考え方が根本的に違うんだよ。まともに相手してたらこっちが
おかしくなるよ。

 ――仲間じゃないんだよ――
9陳謝:2000/10/29(日) 08:26
「ねぇ、また飯田さんがこっち見てる」
「よしなよ、聞こえるよ?」
「ダイジョブだよ。それより梨華ちゃんもこっちのテーブル来なよ」
「でも安倍さんが……」
「いいっていいって」
 聞こえてるよ。聞こえてるんだ。聞こえちゃうんだよ。あなた達は声がでかいから。

「あ!」
「ア!」
「ああ!」
「飯田さんごめんさい! ジュースこぼしちゃいました」
「……」
 辻の顔、テーブル、倒れたコップ、垂れる雫、私のスカート、冷たい感触、

 ――怒りなよ――

「いいよ、大丈夫だよ辻」
「ごめんなさいです」

 ――笑って許せばいい人と思われるもんね――
10陳謝:2000/10/29(日) 08:26
ユウキの声が可愛いから応援サイト作った。
こんな理由でもいいじゃん、EEJUMP。
http://www17.freeweb.ne.jp/art/tinbyo/eejump/
11陳謝:2000/10/29(日) 08:27


 1時間ほど経っただろうか。なっちは少しウトウトしかけている。裕ちゃんは?
圭ちゃん相手にグチか。矢口は? 後藤吉澤の面白くもない話しに加わってる。
相手にされてると思ってるのだろうか。石川は辻と加護のお守か。我慢してれば
好かれると思ってるのかな。
「……かな」
「? なにか言いました?」
「ん? 何でもない、独り言」
「変な飯田さぁん」
「飯田さんはいつも変やでののちゃん」

 ――飯田さんはいつも変やで――
12陳謝:2000/10/29(日) 08:27
 きっかけはいつでも、そう大した事じゃないんだ。

「加護、それどういう事よ!?」
 思っていたより声が大きかったみたいだ。みんなの視線が私に集まる。
「いや、悪気があったんじゃないです。すいません」
「そんな大きな声出さなくたっていいじゃないですかァ」
「吉澤には関係ないでしょ!」

 ――誰が喋ってるんだろ――

「まぁまぁ。圭織お酒飲んだんとちゃうか? 今日は打ち上げや、
無礼講っちゅう事で加護を許してあげや。ほら、加護も吉澤も謝り」
「私は、私は別に謝らなきゃいけない事言ってませんけど?」
「今日のよっすぃ〜強気だねぇ〜」
「ホントこの子らは遠慮がないっちゅうか肝が据わってるっちゅうか」
 どっとわき上がる笑い声。
 何が面白いの?
13陳謝:2000/10/29(日) 08:27
 笑み一つない私の顔を見て、一応加護と吉澤は謝った。しかし、明らかに吉澤は
不満顔だった。今にして思えば、吉澤が謝らなければいけない理由は無かった。

 その後も延々打ち上げが続いたのだが、午後からの仕事に間に合わせる為に閉店
ギリギリの早朝お開きとなった。
 みんな先ほどのやりとりの遺恨は残していないようだったが、私の中に芽生え始
めたどす黒い気持ちだけは、見上げた明け方の空のように晴れはしなかった。
14陳謝:2000/10/29(日) 08:28


 私は大人になった、最近そう思うことが多かった。腹を立てても、その場では爆発
させるが、以降の仕事に引きずる事は少なくなっていた。
 あの日の後も、私は平静を装いメンバーに対してもスタッフに対しても普通に接した。
 ストレスが溜まる事もあったが、そこを我慢できるのが大人、そう思って押しとど
めていた。こういうのは気分的なものだから、前向きにやっていれば自然と無くなる
と信じて。

 ただ、一人になったときに独り言を言う事が増えていた。誰もいない控え室でグチる、
恥ずかしいがそれが精神的な支えになっていた。

 その日も誰ともなく私は話しかけていた。いや、私自身に話しかけていた。二重
人格などというものがあるが、私の場合は違っていた。今でもそう思う。
 頭の中での会話は明らかに私一人でやっていた事だ。他の人格ではなく、あくま
で私が二役を演じ、納得できないと文句を言う私に、優しい言葉を言って私が慰める、
その程度の事だ。
15陳謝:2000/10/29(日) 08:28
 その程度の事なのに……。
 誰だかはわからない。が、私のその行為を異常と感じ、マネージャーに伝えたようだ。

「最近ちょっと疲れ気味みたいね」
「そうかなぁ?」
「独り言が多いんだって?」
「ん〜、そうでもないと思うけど」
「そう? まぁ飯田が大丈夫だって言うのならいいんだけどね」
「大丈夫だよぉ〜。圭織疲れてたら『疲れた』って言うもん」
 その場では私は笑って見せた。でも……。

 次ぎに記憶があるのは、スタジオ付きの医務室のベッド上で聞いた会話だった。
「圭織、大丈夫なんですか?」
「うん、ちょっと熱があって。それで気を失ったみたい」
「収録の途中で急に倒れたから、みんな心配してますよ」
 そうかぁ、私倒れちゃったのか。そういえば番組を撮ってた気もするなぁ。

 私ははっきりと声を聞く事ができたし、考える事もできていた。ただ、体が自由
にはならなかった。収録が終り、メンバーが見に来た時も私は動く事ができなかった。
 声さえ出せれば「もう大丈夫なので帰宅させてください」と言えたのだが、それ
が出来なかった。
 いくら待っても様態が改善しないように見える私は、病院に連れて行かれた。と
いっても私自身は動けないので、まわりが勝手に行なった。
16陳謝:2000/10/29(日) 08:28


 最初は一日だけ検査の為、そういう事だったが、2日経ち3日経っても私は退院さ
せてもらえなかった。もちろん体が不自由だったのは入院したその日だけで、以後
ずっと元気で、普通に動くことだって出来た。

 4日目の朝だったか、収録に出かける前の矢口がこっそり見舞いに来てくれた。
「もうダイジョブなの?」
「うん。歌手は体が資本だからね、鍛え方が違うよ」
 そう言って私は力こぶを作って見せた。
「なに言ってんのよ〜、そういう問題じゃないじゃん」
 明るく笑う彼女に、何故だか私は嫉妬していた。風呂にも満足に入れず、パジャマ
姿でいる今の私には、矢口の笑顔がひどく輝いて見えた。
 まるで自分が何の取り柄もないただの人になった気分だった。
 ――何もない自分――
 その想像は悲しいほど私をうろたえさせた。

「暗い顔しちゃってぇ。さっきの元気はどこ行っちゃったのさ」
「そう見える? なんかさぁ病院にいるってだけでブルーになるんだよね」
「あ〜。でも少しわかる気がするよそれ」
「ご飯もあんまり美味しくないしね」
「ってそれが原因か〜い」
 再び笑った矢口に対して、また嫉妬していた。ただ、さっきより少し大きめだった。
 矢口が帰った後も消えきらない嫉妬心を、またいつもの自分が慰めた。

 もしかしたらその事が原因だったのだろうか。一人になると独り言を始める私、
医者はそんな私を見ていたから、退院許可が出せなかったのかもしれない。

 TV。私は一応個室をあてがわれていたので、周りの人に遠慮せずにTVを見れた。
 元々は、ぼぉーっとしている方がTVを見ているより好きだったのだが、それは忙しい
毎日での事。特にする事もないこの生活では自然とTVを見ることが多くなっていた。

「かおりだってここに映るお仕事して……るんだよね」
 画面の向こう側で仕事している時は気づかなかったが、こうして視聴者としてTV
を見ていると、その世界はあまりに遠く感じた。
 早く向こう側に帰りたいよぉ……。
17陳謝:2000/10/29(日) 08:29
もういつ書きこんだらデリられないのかわかないよ。
愚痴いっぱい言いたいけどまぁしょうがないや。
暇な方おりましたら小説は読まなくてもいいんでなんか書きこんでくださいまし。
18陳謝:2000/10/29(日) 08:29


 ――帰るところ、あるのかな?――

 私が入院してからすでに1週間が過ぎていた。幸いな事に、これといった新曲も
なかったので歌番組の収録はなかった。レギュラー番組も交代制のモノが多かった
のでなんとか大丈夫のようだった。とは言っても、私が入院した事はスポーツ紙な
どに小さく載ってしまった。

 こうして一日中じっとしていると、あの忙しかった毎日が嘘のようだった。
 ケータイの使用が禁じられているので、誰かと話したい時は廊下にある公衆電話
を使った。
 今まではメンバーに電話する事などほとんどなかった。一人の時間は大切にしたい、
そう思っていた。だが、それはほぼ毎日会えているから必要がないだけだった。
 こうして離れてみると、どうでもいい事でも話したかった。みんなの声が聞きたかった。
誰かと話したかった。一人でいるのが怖かった。私を忘れて欲しくなかった。

 ベッドの上で目をつむっていると、まるでこの世界には私一人しかいない、そんな
気持ちになった。

 ――人だけなんだよ――

 もう一人の私は最近冷たい事ばかり言った。

 ――みんな私の事を必要としてなんかいない――

 私は私と話すのをやめた。慰めてくれない私なんていらない。

 ――いらない? じゃメンバーはどうなの? 全然お見舞いに来てくれないじゃん――

 それは忙しいから……。

 ――慰めてくれない人はいらないんでしょ? そしたらみんないらないじゃない。
自分で決めた事は最後まで守る、いつもそう言ってるじゃない。それとも私は嘘吐き?――

 嘘なんかついてない。私は嘘吐きじゃない。……みんないらない。

 ――じゃ、私にちょうだい――
19陳謝:2000/10/29(日) 08:29


 あ、みんなぁ。お見舞いに来てくれたの? 待ってたよぉ、いやぁ結局2週間近く
入院しててゴメンネー。

「ずっと起きないって?」
「そうやねん。起きてもなんや意味わからん事ブツブツ言ってるだけやっちゅうし」
「かおりー、どうしちゃったの?」

 どうしちゃったってさぁ、なっちちょっと冷たいんじゃない? そりゃ私ばっか仕事休ん
で悪いなぁとは思うけどさ。

「飯田さん何か言ってますよ?」
「あかんねん、一応喋ってるようには聞こえるけど全然意味をなしてへんねん」

 吉澤ぁー! またかおりをバカにしてんの? あんまり言うと許さないからね。
 でもみんな来てくれたからかおり嬉しいよぉ。だってさ、ホント病院てつまら
ないんだよね。

「笑って……ますね」
「あのさ、圭織の病気って……治るんだよね?」
「なに言ってるんや矢口、当たり前やろ。治るに決まってるやん」
「そうだよね。ずっとこのままなわけないよね」

 ――眠いや――

「あの……」
「? なんや吉澤」
「言う機会が……なかったんで……」
「どうしたのさ? はっきり言わなきゃわかんないよ?」
「あの日の事。飯田さんが倒れた日私告げ口しちゃったんです。飯田さん最近疲れてるん
じゃないかって。独り言が目立つって……。心配だったから、マネージャーに言ったんです。
だから……。それで……それがもしかしたら関係してるんじゃないかって」
「よっすぃ……」
「か、関係あるわけないよ。圭織はそれくらいで落ちこむような子じゃ……」
「そうやで吉澤。そんな変な心配してあんたまで鬱になってどうするん」
「そうだよ、よっすぃーが悪いんじゃないよ。飯田さんが悪いわけでもないけど。
でも、よっすぃーが責任感じるのはおかしいよ」
「そう……です、よね……」
20陳謝:2000/10/29(日) 08:30


 看護婦さんが言うには昨日メンバーが来てくれたそうだ。最近自分が目を覚まして
いるのか、眠っているのかわからない。言われてみれば何か話した気がする。
 いや、本当はみんなが何を話していたのか覚えてる。その時に私が何を思っていたのかも。
 ただどう考えてみても会話ではなかった。
 それがわかるだけに、自分が起きていたと信じたくなかった。すべて夢の中での
出来事であって欲しかった。
 自分が自分じゃなくなっているのを、自覚したくなかった。私は私一人でいて欲しかった。

 ――でも無理――

 一人。
 入院してずいぶん経ったが、何でも人がやってくれるというのがこれほどまで自分を
追い詰めていくとは思っても見なかった。
 散歩の介助から売店での買い物、幾ばくか余計に支払っているので院外の店にも
行ってくれた。
 それだけに、自信がなくなっていった。私一人じゃ何も出来ない、そんな恐怖が何
をするにもつきまとった。

 いや、本当はそれだけが原因ではない。
 私を追い詰めていたのは、電話をした時に聞く娘。達の近況だった。
 今日はラジオ、明日はTV。コンサートのダンス練習。「早く元気になって戻ってき
なよ」そう励ましてくれる彼女達こそが、私を苦しめる原因だった。

 口では「圭織がいないとやっぱダメだよ」とか、「辻が寂しがってるよ」なんて言
ってくれていた。マネージャーに私の事を伝えたのは吉澤だったというのも、裕ちゃん
から知らされた。
 心配しての事。もちろん私だってバカじゃない、それくらい理解できるつもりだ。
 頭ではわかっている。少なくとも私、本当の私はきちんと理解できていた。

 でも私は。

 ――必要ないんだよ。私なんて――

 わかってくれない。
 最近では、はっきりと自分が自分じゃないのが自覚できるようなった。ほとんどの
時間は私でいられた。でも一日の内、数分、数十分、私は私と向かい合えた。
 その私は、メンバーに対して怖いくらい嫉妬していた。
 そして私はそんな私が怖かった……。
21陳謝:2000/10/29(日) 08:30


「あ、もしもし圭ちゃん?」
「圭織ー。どうしたの? 調子いいの?」
「うん、いつも調子はいいんだけどねぇ……」
 ああやっぱり心配してる、そう思った。心配してくれるの嫌な事じゃない、むしろ嬉しい。
でもそうやって心配されるのが負担になってるのを圭ちゃんは知らない。

「あ、そうそう、このあいだ新番組の収録があったの」
「え? 新番組の?」
「あれ、聞いてない?」
「ん、今度始まるからってのは前に聞いた」
「その時にね、裕ちゃんがさぁ――」

 ちょっと待って。そりゃ私が入院してても時間は待ってくれない、放送の日にちは
決まってるのだからそれに合わせて収録をする。当たり前の事だけど。
 でも……。だからって……。私の立場はどうなるのよ。

「圭織、聞いてんの?」
「あ、うん、ごめん。ちょっとぼーっとしてたみたい」
「まぁ圭織の交信は今に始まった事じゃないけどさ。体調の方、ダイジョブなの?」
 心配してくれてありがとう。
「ごめん圭ちゃん、なんか頭が痛いみたい」
「それじゃ大人しく寝てたほうがいいよ。私の方は圭織の声が聞けて満足だからさ」
 心配してくれてありがとう。
「こっちから電話したのにホントごめんね」
「いいっていいって。迷惑かけたと思うなら、早く元気になること。いいね?」
 心配してくれてありがとう。
「うん」
「じゃあまたお見舞い行くからね」
 心配してくれてありがとう。
「うん。またね」

 心配してくれてありがとう。心配してくれてありがとう。心配してくれてありがとう。
心配してくれてありがとう。心配してくれてありがとう。心配してくれてありがとう。

 本当に嬉しくて泣けてくるよ。幸せな気持ちでいっぱいになれるはず、なんだけど、
でもさ、なんか違和感ありすぎなんだよ。

 どうしてかな。
22陳謝:2000/10/29(日) 08:31
10a

 今でもあの時のことは強く覚えている。

 1日の終わり。そう、面会時間をかなり過ぎた午後10時近くだったろうか。
 私は何もない1日を終え、部屋の明かりを消して寝ようとしていた。

 コツコツ。目を閉じて寝入ろうとする私の耳に、部屋の扉をたたく音が聞こえた。
 誰かが戸の向こうで話す声が聞こえる。入ろうかどうか迷っているようだ。
 どうしよ。起き上がるの面倒くさいな。

「もう寝ちゃったのかな」
「う〜ん」
「どうする? いちお入ってみる?」
「せっかく来たんだし、それにケーキも買ってありますし……」
「そうだね、備え付けの冷蔵庫に入れとこっか」
 そう言うと、声の主――2人いるみたいだ――は部屋に入ってきた。

「明かりどうする?」
「寝てるみたいですから。ボォーっと見えますから大丈夫ですよ」

 誰なんだろ。暗いのと、横を向いて寝ているのとでよく分からない。

「じゃ冷蔵庫に」
 気配しかわからないけど、二人はすぐ近くにいるようだ。
 ヒソヒソ声だから聞き取りづらい。もう少し大きな声なら誰だかわかるのに。

「これでよしと。帰りに看護婦さんに言っておけばOKだね」
「はい」
23陳謝:2000/10/29(日) 08:31
10b

 しばしの沈黙。
 用が終わったなら早く出て行けばいいのに。
 私はもっと早い時間に来ない二人にイラついていた。そして、何故こんな時間にしか
来れないかわかっていたから余計に。仕事があるんだもんね。
 こんな事で腹を立てるのは理不尽なこと。せっかく見舞いにきてくれたんだから感謝
すべきだ。
 忙しい合間を縫って来てくれたことに感謝こそすれ、怒るなんてもっての外だ。思い
上がりもはなはだしいよ。
 こんな風にしか考えられなくなっていた私自身にも、嫌気がさした。

 ――私を嫌いにならないでよ――

「でもさぁ、どうして急に見舞いに行きたいなんて言い出したの?」
「やっぱり……。やっぱ私に原因があるんじゃないかって。悪口じゃないけど、飯田さ
んに変な事言ってたのは事実だし。傷つくかもしれないって、わかってた部分もあったし」
 頭が痛くなってきた。
「あんたまだそんな事言ってるの?」
「もちろん私が言った事だけでこうなっちゃったとは思ってませんよ。それこそ自意識
過剰だと思いますし」
 胃も痛くなってきたよ。どうしちゃったんだろう。
「だったらなんで」
「……でも。私が来る事で解決の糸口が見つかれば、そう考えて……」

 ああ、そうか。そうなんだ、誰だかわかったよ。そっかあ……。
 分かると同時に、私の意識は混濁した。
24名無し娘。:2000/10/29(日) 08:31
どさくさまぎれにいーじゃん!
25名無し娘。:2000/10/30(月) 01:32
ふるさとPVの飯田さん美しいね 下げ
26陳謝:2000/10/30(月) 10:56
どなたか立て直してくれたんですね。ありがとうございます。
昨日は祖母の7回忌ということで昼まっから酒をかっくらいまして…。
言い訳をすればその為に寝てしまいまして…。は!っと気がついたらもう夜中の2時。
はい。すいません。サボりました。
本日は交信いたします。また今夜〜。
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=morning&key=972309784&ls=50
↑こちらsaki鯖の残骸です。律義にレスするんでまたよろしくお願いします。
27陳謝:2000/10/30(月) 23:19
11

「そっかぁ、そういう風に考えてたのか。圭織を何とかして助けようと必死なんだね」
「はい。だから責任感じてるとかじゃないんです。私でも役に立ててればって」
「きっとさ、その思いは通じてると思うよ」

 好き勝手な事言って。
 私が助かる方法? そんなの簡単だよ。私が要らないって言われない為には貴方が
いなくなればいいんじゃん。貴方なんか要らないんだよ。

「貴方が・・くな・・いい・よ」

「飯田さん? 何か言ったんですか?」
「圭織、起きてるの?」

「貴方がいなくなればいいのよ」
「いなくなればって……、ちょっとソレどういう事よ」
「貴方がいるからよ! 貴方達がいなくなれば私は助かるの! ねぇ、お願いだから
消えてよ! みんなが消えてくれればかおりは助かるんだよ!」
「ちょっと落ち着いてよ圭織、何言ってんのかわかんないよ」
「かおりね、考えたの。みんながいるから、貴方達がいるからかおりは要らなくなる
んだよ。わかるでしょ? かおりを助けてくれるんでしょ? だったら消えてよ!!」
「そんな……。そんな風に言わなくたっていいじゃないですか!」
「そうだよ! それに圭織は要らなくなんてなってないよ!?」
「ウソ! そんなの嘘だよ。どうせかおりなんかいない方がいいって思ってるんでしょ?
かおりだってそれくらいわかるよ。見つめるのをやめてって言われても治らないし
突然変なこと言って迷惑かけるしいつもボーッとしてるしすぐに自慢みたいな事言うし
恐いし可愛くないし頭良くないし好き嫌いが激しいしいきなり笑い出すしドジだし
何やっても迷惑かけるし番組の事なんか考えてないし些細な事で怒り出すし
みんなと仲良くできないし……」

 ――私を嫌わないで!!!!――

 終わった……。
 全て言い終わると、私はどっと疲れて再びベッドに倒れ込んだ。
 これって私が言った事だ、そう感じた。他の誰でもない、私がずっと思ってた事だ。
 今まで聞こえてた私をいじめる声はみんな私が言った事なんだ。
 私が思っていた事なんだ。

 はっきりと今それが自覚できた。

28名無しちゃん:2000/10/31(火) 01:54
再建&再開おめでとうございます。さげ
29名無し娘。:2000/10/31(火) 09:29
ttp://www.interq.or.jp/yellow/hiuga/morning/novel/sunrise.html
貼っていいかわからんが「夜明けを待ちながら」ね。すまん>保存屋さん
飯田×石黒ってのも書いてなかったっけ?>陳謝
30陳謝:2000/10/31(火) 22:47
12a

 カーテンの隙間から漏れる月明かり、部屋に射し込む光。目の前にかざした手が
光を反射して闇に浮かぶ。
 この手。この手は私の手。
 私の肩から生えた腕、そしてその腕に繋がったこの手。私の手。

 ――この手は私。――
 ――闇に包まれながら、ほんの僅かしかない明かりで照らされながら、光りつづけるこの手――

 ――でもこの腕も肩も体も、私――
 ――闇に閉ざされてながら、明かりさえ届かなくて、でも大切な大切な私の身体――

 ――手も腕も肩も体も一つに繋げてる、暖かい血液がそれを証明してくれる――
 ――暗くても、光っていても、みんな私の大切な物――

 握り締めていたこぶしから流れ落ちる真っ赤な血を見て私はそう思った。やっと
それがわかったのだ。

「飯田さん……。私、飯田さんのそういうとこが好きなんです。みんなそれぞれ欠点が
ありますよ。でもそれがあるから、そういう弱い部分があるから、私メンバーみんなが好きなんです」
「そうだよ圭織、みんなで、全員で、娘。なんだよ。明日香や、彩っぺや、紗耶香、
みんな合わせて娘。だよ」

 2人はそう私に言った。今までも私ならば理解できなかったかもしれない。
 でも今の私には、その言葉の意味がすぐに理解できた。
 私たちは繋がってるんだ。
 メンバーを重荷に思う事なんかないんだ。

「ごめんね。かおりやっとわかったよ。かおりは自分が好きになれる。みんなも同じ
ように好きになれる。だって……みんな、みんなかおりの大切なものだから。
 かおりね、娘。をもう辞めようと思ってたんだあ。真っ暗な中に私一人いるような気が
してた。今でも私は闇の中にいるのかも知れない。でもね、もう恐くないんだよ。
何にも怖がる事なかったんだ。だってさ、たとえ闇でも私にとってはかけがえのない
ものだってわかったんだ。今まで心配かけてゴメン。……こんなかおりでもずっと好きで
いてくれる?」
「圭織……」
「飯田さん……」
31陳謝:2000/10/31(火) 22:48
12b

 ベッドから上半身を起こした私に、二人とも抱きついてきた。二人とも泣いていた。
私も泣いていた。わたしは泣きながら強く強く二人を抱き締めた。

 いや、二人じゃない。
 みんなを抱き締めたんだ。
 みんなが抱き合った。互いを愛しむように。

「! 圭織、血が出てるじゃない!」
「イヤだ。もうしばらくこうさせて。もうちょっとだけみんなの体温を感じさせて。
かおりワガママ過ぎるかな?」
「うん。圭織はすごくワガママ。でも、今だけは許してあげるかな」
「そうですね」
「じゃお言葉に甘えさせてもらうよー」
「ちょ、ちょっと強すぎだって! 痛い、痛いよ圭織〜」
「二人の嫌がる顔、超可愛いなー」
「飯田さんの顔は涙と鼻水でグチュグチュですよ〜」
「えー何それ! 超酷くない? 二人だってビショビショじゃんかー」
「でも?」
「超かぁいいよー!」

 と、戸を激しく叩く音が。
「飯田さん!? こんな時間になに大声出してるんですか!? 他の患者さんの事も
考えてください!!」

 3日後、私は病院を追い出された。そりゃそうだ。あの日から毎日毎日メンバーの誰か
が来て、毎日毎日泣き通したんだ。
 みんな汚い顔をして泣いていた。鼻水まみれのグチャグチャな顔で。

 でも、そんな顔をして泣いてくれるみんなが、私は大好き。


−終了−
32陳謝:2000/10/31(火) 22:49
13

「ねー、どう? どう?」
「ん〜」

 ある日の夜。飯田宅に矢口はいた。

「今さぁ、適当に開いた日付の読んでみたけどさ、他の日もこんな感じなの?」
「うん」

 歌番組の収録後、珍しく「ウチに遊び来てよ」と飯田に言われた矢口は、最初から嫌な
予感はしていた。

「で、何? この日記を出版したいの?」
「そう。飯田圭織初エッセイ。全てノンフィクション、飯田圭織全部見せますって」
「マジで〜?」

 部屋でくつろいだあと、唐突に飯田は一冊のノートを矢口に見せた。
 「これ出版出来るかな?」そう言って彼女に感想を求めたのだ。
 日記を書いてるというのは聞いていたが、わずか1日分がこれほどの量とは……。そりゃあ
クマも出来るわけだ。寝てないよこの人、矢口はそう思った。

「あのさぁ……。言いにくいんだけどさぁ……」
「言ってよ」
「ちょっとぉ、痛いかな」
「痛いってそれどういう意味? だって全部ほんとの事じゃん」
「いやだからそのホントの圭織が、世間様には受け入れがたいというか、共感を得ないというか……」

 自分と飯田、たった2人しかいないこの空間で、どうやって飯田を説得できるか、
どうやったら逃げられるか、矢口はそれだけを考えていた。

−終了2−
33陳謝:2000/10/31(火) 23:19
というわけで、「夜に目覚めて」はこれにて終了です。
短いかなとも思うのですが、書きたい事は書いたんで終えます。
でも、心残りは計2回にわたってsaki&nattoでスレを再興させていただいたのに、
特にnattoではわずか3日後に終了しちゃった事。
なので、ここは僕のお気に入りに入れておいて、新作できたら削除されない限りここで発表します。
その際は、教えていただいた小説関連のスレッドなどで告知させていただきます。
たぶん、とういうか絶対飯田主人公モノでしょうが、その時はまた読んでみて下さい。
>28
再開ですぐに終了してすみません。
ご満足いかなくとも、暇つぶし程度になっていれば幸いです。
>29
前作をはっていただいてありがとうございます。
飯田石黒のは、一応とってあるんで機会があればアップしてこちらにリンクさせます。
34名無しちゃん:2000/11/01(水) 01:29
ご脱稿おめでとうございます。>陳謝さん
たしかに少々短い気もしますが、飯田萌えには嬉しい小説でした。
ただ、個人的には飯田にもっと壊れてもらいたかったですのう。
前作と通じるラストは、陳謝さんの性格がかい間見えて面白いですね。
次回作楽しみにお待ちしてます。
35名無し読者:2000/11/01(水) 06:32
御脱稿おめでとうございます。
娘。小説総合スレッドの方であげさせていただきます。
お疲れ様でした。
36名無し娘。:2000/11/02(木) 05:47
お疲れさまでした。
終了2、が何とも、いい感じです。
37陳謝:2000/11/03(金) 00:07
120分テープを買ったつもりが、180分テープだった。
どうりで高かったわけです。300円増し。タバコ一個買えたかと思うと、
なんだか釈然としません。間違えたのは僕なので責任は全部僕のみに有るのですが。
どうせ終わったんだしネタバレレス。
>>34
途中で、「これは飯田さんを殺さなきゃダメだ! もしくわ誰かを殺させよう!」
なんて前回やって後悔した事を繰り返しそうになりまして。
また、壊れていく過程、実はノンフィクションです。友人のお兄さんの状況をまんまパクりました。
友人からヘヴィな告白を聞かされてるときも、これは使えるぞとか思ってた自分が情けないです。
>>35
前作時から毎度お世話になりっぱなしです。今回もありがとうございました。
>>36
僕にとって、娯楽作品はハッピーエンドじゃなきゃ嫌だ、という法則が有りまして。
世の中なんざアンハッピーで終わる事の方が多いんだから、せめてこういうモノくらいは救いを残したい、
そんな陳腐な強迫観念から、僕には落ち無しの作品なんて考えられないのです。
まぁ個人の日記帳って形で書いていたんで、それを何故他人が読んでいるんだ、
という事の理由付けが必要だったのもあるんですが。
いい感じと言ってもらえれば幸いです。
38名無し娘。:2000/11/03(金) 14:14
更新下げです
39名無しちゃん:2000/11/04(土) 00:15
下げてなかった、、、>34 今更ながらごめんなさい。(汗
なるほどそういうことでしたか、、描写がリアルなだけに
終了2を見てほっとしたのです。
ハッピーエンドの法則、激しく同意。
前作も、あのラストのおかげで後味が悪くならずに済んだし、
大いに救われました。私も悲しい結末は苦手なので。
賛否は分かれるでしょうが、作品に作者の優しい視点がかい間見えるのは
私にとって心地よいことです。

40名無し娘。:2000/11/05(日) 01:44
新作期待sage
41名無し娘。:2000/11/07(火) 15:02
更新下げです
42陳謝:2000/11/07(火) 23:33
ようやく糞自作PCが治りやがったんで、明日から新作いきます。
1on1で、飯田とメンバーの誰かのお話しです。
毎日交信したいんですが、何せ全員分なんで滞る事があるかもです。
お気楽にお待ちください。お気楽な内容なんで。
43名無し娘。:2000/11/08(水) 01:06
気楽に待つぴょこ。
44名無し娘。:2000/11/08(水) 23:36
すみませぬ…。ちょっと忙しかったので書けませんでした…。
本当に本当にすみません。陳謝。新陳代謝。

http://www17.freeweb.ne.jp/art/tinbyo/kao.shtml
代わりといってはなんですが、過去作やら置いとく場所作りました。
たくさん書いてるわけじゃないのに。偉そうに。一端に。嫌な奴ですよホント。
暇で仕方ないときなぞ書きこんでみてください。
45名無し娘。:2000/11/10(金) 00:35
なかなかやるな? 陳謝
46陳謝:2000/11/10(金) 23:31
申し訳ないであります…。
書きたい事は溜まるんですが、展開の為に必要な部分が浮ばなかったりしまして。
気楽且つ、気長に待ってください…。

代わりといってはなんですが、個人的にやってるHP(日記系)の今日の分を転写。
11・10(金)・00

カントゥリィロー。

ほれぼれするなぁ。時間と金のかかり方が違うんだろうなぁ。

−−−

えーさて、今宵は何のお話しをしましょうか。おっと、ストーリーテラーの珍病です、皆さんこんばんわ。

このあいだは、一晩にして巨万の富を築いた、中近東の商人のお話しをしたわけですね。あれはとても好評でした。視聴者の皆さんからも、感想のお葉書がドッサリ。
いくつか紹介しますか。
---
『珍病さんコンニチンコぱきゅん!(笑)
毎日楽しく拝見させてもらってますんまそん!(笑)
さて、先日脳内放送された、商人が大金持ちになるって話し。大変楽しかったですワンワン!(笑)
主人公のポッキンチップが前の晩に、大金持ちになった自分を想像する場面、僕もいつも妄想してるので、とても共感できちゃっタンコブ作って痛い痛い!(笑)

というわけで、これからの放送も楽しみにしてますので、頑張ってくださいねーんねーんころーりーやおこーろーりやー!(笑) 氏ね!(笑)』
---
お手紙どうもありがとうね。これからも腐った耳を綺麗に洗っておいてね! それと、お前のギャグつまんないぞ♪

あらら、お時間がきちゃいました。今日のお話しにしましょうかね。今日は日本の昔話でもしようかな。鬼の金玉を拾った事から始る不思議な不思議なお話し。はじまりはじまり〜。

じゃーねー。
−−−
ちなみに珍病ってのは僕のHNっす。暇つぶしにどうぞ。
明日には更新してーっす
47陳謝:2000/11/10(金) 23:34
日記系といっても、半分以上バカ文章書いてるんすけどね。
ちゃんと日記書く事なんかほっとんどないですけど。
明日こそ! ウヒー!
48名無し娘。:2000/11/11(土) 21:38
更新下げです
49名無し娘。:2000/11/13(月) 16:30
保全下げです 
50違法サイト:2000/11/13(月) 19:35
51陳謝:2000/11/16(木) 01:22
削除回避日記。
大海のように広い心。

僕はそんな心を持っていて、些細な事では怒ったりなんぞしない、そう思ってたんですけどね。ふと思い返してみれば、実に些細な事で怒ったりなんかして。俺は何て我慢弱い性格なんだぁと、自己嫌悪に陥るわけですよ。

いえね、僕は非力な小市民ですから、どんなに怒り心頭しても、唇噛み締めて、血の滲むくらいコブシを握り締めて、耐えますけどね。僕が筋骨隆々野郎だったら間髪入れずに張り倒すような気分にもなるわけですよ。いやいや、僕は弱いですから。ケンカなんか絶対しませんよ。大体、痛いの大嫌いですから。
52陳謝:2000/11/16(木) 01:23
こう書いていますとね、既視感を感じるわけですよ。あれ〜前にこんな事書いた気がするなぁってね。でね、前のときも既視感を感じたって書いた気がするぞって思うわけですよ。ありゃりゃ、こうなってくると、僕はこのネタを何度繰り返したのかな? いつ僕はこの事を最初に書いたのかな? そう考えるわけですよ。つまりね、俺ってば何度も怒ってるんじゃないか? 俺って短気? そんな気がしてきましてね。僕ももういい年なんだから、すこし鈍感なくらいがいいのかなぁ、なんて思ったり思わなかったり。いや、鈍感はマズイだろ。

−−−

あーなんかダメ。気の利いた事が書けないや。

まーたあーしーたぁ〜〜。
53自動保全エージェント:2000/11/19(日) 01:30
保全書き込みを行います。974565002
54陳謝:2000/11/19(日) 01:43
>>53
ありがとうございますです。来週には始めたいと思います…。
55名無し娘。:2000/11/21(火) 22:23
保全下げです。
56自動保全エージェント:2000/11/23(木) 03:00
保全書き込みを行います。974916003
57自動保全エージェント:2000/11/24(金) 12:00
保全書き込みを行います。975034803
58陳謝:2000/11/25(土) 00:44
ここでしか書けないけど、変なおじさんメイクの飯田も好き。
何と叩かれようとも好き。
59名無し娘。:2000/11/26(日) 01:25
イントロダクション。

「は? 圭織が自殺した??」
「何かの間違いじゃないんですか?」
「エイプリルフールにはまだ早過ぎですよ」
 口々にそう言うメンバー達を横目に、告げたマネージャーの顔は浮かなかった。

とか書いてみて、さてどうするべ。

60自動保全エージェント:2000/11/28(火) 17:30
保全書き込みを行います。975400207
61自動保全エージェント:2000/11/28(火) 22:21
臨時書き込みです。
このスクリプトの是非も考え直すべきかも知れないけど、とりあえず975417683
62自動保全エージェント:2000/11/30(木) 19:00
保全書き込みを行います。975578412
63自動保全エージェント:2000/12/01(金) 21:30
保全書き込みを行います。975673812
64自動保全エージェント:2000/12/02(土) 23:00
保全書き込みを行います。975765615
65自動保全エージェント:2000/12/04(月) 01:00
保全書き込みを行います。975859215
66自動保全エージェント:2000/12/04(月) 18:00
保全書き込みを行います。975920407
67名無しさん@一周年:2000/12/05(火) 23:47
まったく書き始められない…。保全してもらうのが心苦しいです。
ああどうすべ。
68自動保全エージェント:2000/12/07(木) 00:30
保全書き込みを行います。976116608
69自動保全エージェント:2000/12/07(木) 18:30
保全書き込みを行います。976181408
70自動保全エージェント
保全書き込みを行います。976280408