1 :
名無し娘。:
再度たててみる。
2 :
藤野 :2000/09/19(火) 21:36
これから1の自作自演始まるったい
提供はキッコーマンでお送りするったい
宇宙刑事YUKO 最終話「さみしい日」
「りゃ!」
「モナー!」
キン!キン!
剣の交じり合う音が聞こえる。
ビルの屋上、闇夜に浮かびあがるシルエットが2つ。
モナー帝国の魔の手から、1年間地球を守りつづけてきた宇宙刑事YUKO。
数々の難敵を打ち砕き、あと一歩でモナー帝国の首領ドン・モナーを追い詰めるまで
にいたるが、必死の抵抗にあい、彼女は未だ使命を果たせずにいた。
「こいつさえ倒せばモナーの所まで行けるちゅうのに…」
しかし、激戦につぐ激戦、深酒による慢性寝不足で、YUKOの体は壊れる寸前だった。
年齢による体力の衰えもあったのかもしれない。
足元にあった石にYUKOがつまづいた。モナー帝国最後の幹部・ドクターギコは、下品
な笑みを浮かべながら近づいて来る。
「モナー、モナー、逝ッテヨシ、地獄ヘ逝ッテヨシ…」
「…なんで……ここまで来て……もう…アカンのか…」
無念の涙が一筋、YUKOの頬を伝った。覚悟はできた。YUKOは静かに目をつぶった。
「?」
覚悟を決めたYUKOだが、いつまで立ってもモンスターがYUKOに襲い掛かってこない。
不審に思ったYUKOが目を開けると―――
まばゆいばかりのシルバーメタリックに輝くスーツを身にまとった一人の戦士が、
モナーモンスターの突進を食い止めていた。YUKOに驚きの表情が浮かんだ。
「…まさか……でも……あの……みっ…ちゃん…なんか?」
銀色の戦士がYUKOの方に振り向いた。
「姐さん、最後まであきらめたらアカンよ」
フフっと笑いかけた女戦士は、モンスターをハネのけると、レーザーブレードで一刀
両断にする。
モンスターはあえなく爆発した。
5 :
名無し娘。 :2000/09/19(火) 21:37
タイトルにすごく引かれる・・・
「みっちゃん、来てくれたんか…」
「あたりまえやないの。銀河系全体に指名手配されてるオシオの行方追ってたよって、
こっち来るのが遅なってしもたけどな」
銀河警察学校の同僚だったYUKOとHEIKE。誰よりも仲が良く、理解しあっていた2人。
銀河警察学校を卒業後、YUKOは地球へ、HEIKEは銀河系全体の特捜班に配属された。
そのYUKOの自慢だったゴールドのコンバットスーツは見るも無残に引き裂かれ、地球
での激闘を物語っていた。
「みっちゃん…すまんな………後…頼むわ……」
YUKOは変身を解いたHEIKE=みちよの腕の中で静かに眠りについた。
「姐さん、もう戦わなくていいんや……もう。…ゆっくり休んどき……」
宇宙刑事HEIKE、地球時間2000年8月15日、YUKOが倒れた地球に降り立った。
宇宙刑事YUKOは、zetima、Dreamnet、楽しい時を作るバンダイの提供でお送りいたし
ました。視聴者の皆さん、一年間応援ありがとうございました。
来週からは新番組「宇宙刑事HEIKE」が始まります。お楽しみに!
-----------------終了-----------------
9 :
名無し娘。 :2000/09/19(火) 21:39
この番組は、くるくる寿司名張店と桔梗が丘近鉄の提供でお送りしました。
中澤「いや〜一年間大変やったわ」
平家「姐さん、お疲れさんでしたなぁ」
中澤「何言うてんの。こんどはみっちゃんの番やで」
平家「いや、だって「終了」て書かれてもうたし…」
中澤「アホなこというなや。あれは『宇宙刑事YUKO』が終了ちゅうこっちゃ」
平家「ホンマかいな…」
中澤「さ〜打ち上げや打ち上げ!今日は飲むぞ〜」
平家「いつもどおりやないの」
オープニングテーマ:宇宙刑事YUKO
作詞:つんく 作曲:つんく
歌:中澤ゆうこ
男なんだろ? ゴチャゴチャ言うなよ
愚痴は聞くから 酒をつげよ
ウチはここだぜ一足お先 光の速さで飲み屋へダッシュさ
若さ 若さってなんだ 私にないものさ
愛ってなんだ 縁がないものさ
YUKO 次の店にYUKO
よろしくツケで 宇宙刑事YUKO
12 :
名無し娘。 :2000/09/19(火) 21:40
おれも打ちあげしてーー!!
みっちゃんと。
オープニングテーマ:宇宙刑事HEIKE
作詞:つんく 作曲:つんく
歌:平家みちよ
HEY!BOY! 手レト海ロうつむかないでさ
ごまがいる ののがいる 姐さんが飲んでる
いいじゃないか いいじゃないか へそがあれば
いいじゃないか いいじゃないか 娘。があれば
SHINE! SHINE! SHINE! HATAKE SHINE!
DASH! DASH! DASH! HEIKE DASH!
ひとみ 矢口 あいぼん
カオリ なっち 梨華ちゃん
宇宙圭事HEIKE
宇宙刑事HEIKE 第一話「ワンルーム夏の恋物語」
地球へ降り立ったHEIKE=平家みちよはとりあえず住むところを探すことにした。
倒れてしまったYUKOが住んでいたところをアテにしていたのだが、家賃を半年分滞納
していたので住むことができなかったのだ。
「全く、ヒーローが家賃滞納ってなんやねん…ま、地球がインフレすぎんねんけどな」
とりあえず、YUKOが住んでいた町で、手近な不動産屋を訪ねてみる。
「ごめんくださ〜い、ごめんくださ〜い! …なんや誰もおらんのかな?」
「なんです」
ちょっとした時間があって、初老の男が出てきた。
「ちょっと部屋探してんですが…」
「あ、部屋ですか、それならあなたにピッタリのがありますよ。もうハイ」
平家が条件も言わないうちから、不動産屋は一軒のアパートを提示してきた。
「おおぅ、着任早々ラッキーやわぁ」
「近いんですけど、見にいきます?」
不動産屋が言った。
「行く行く、もちろん行きます」
「じゃ一緒に行きましょう」
そう言うと、不動産屋と平家は歩き始めた。
しばらく歩くと、一軒のアパートに着いた。
「ワンルームですから、ちょっと狭いかもしれませんけど、日当たりは抜群ですし、
家賃も月3万円とかなりお安くなってますよ」
不動産屋はカギを取り出し、部屋の中に平家を招きいれた。
「へぇ、確かに狭さは否めんけど、冷暖房完備やしなかなかいい部屋やないの。ここ
気に入ったわぁ」
夢中で部屋をチェックする平家。その平家の後ろに立っていた不動産屋の具合がおか
しいことに、平家は気がつかない。
「そうですか。気に入ってもらえて…何よ…リ…」
「いやぁ、これならすぐに契約したいくらいやわ。よろしくお願いしま…?」
「グ…グワァァ!」
「なんやっ?」
モンスター状態になった不動産屋が平家に襲いかかる。とっさに身を翻した平家は背負っ
ていたバッグで反撃する。
「モナーモンスターっ」
気が付くと、いつの間にか部屋がモナー空間になっていた。
「まだシャワーも浴びてへんちゅうのに…地球てせわしないわ。しゃーない、合格!」
キーワードと共に変身ポーズをとると、平家の体が眩い光に包まれる。
「ム? 貴様、人間ジャナイナ! 何者ダ!」
「宇宙刑事・HEIKE!」
シャキーン!(かっちょいいSE)
「HEIKEダト? 宇宙刑事ハYUKOダケジャナカッタノカ」
「残念やったわね。今日から地球はこのHEIKEさんが守るのよ」
「オノレェ、セッカク人間ヲ食ベラレル良イ環境ダッタノニ」
18 :
名無し娘。 :2000/09/19(火) 21:45
前回のコピペじゃん
「5分番組だから速攻倒すで、レーザーブレード!」
HEIKEが必殺武器・レーザーブレード(近日発売予定:980円。蛍光灯としても使えます)
を抜いた。青白い光のレーザーブレードを構え、モナーモンスターに切りかかるHEIKE。
「とぉ〜っ」
ズバババっ
「ア…アッサリシスギヤ……」
どか〜ん
「姐さん、後はドン・モナー倒すだけやなかったんか? モンスター出てきよったで…」
銀河病院に入院中の中澤に連絡をとる平家。
「みっちゃん…ウチ、途中飛ばしていきなりモナー城へ突撃したさかい、実は倒してへん敵
がぎょうさんおんねん。ハハハ、みっちゃん頼むな」
「姐さんのアホー!」
それより今日は野宿なのか? がんばれ宇宙刑事HEIKE!
超合金「宇宙刑事HEIKE」1@`020円でいよいよ今週末発売予定!
初回特典として「ワンルーム夏の恋物語」のCDがもれなくついてるよ!
この番組は、楽しい時を創る企業・バンダイとご覧のスポンサーの提供でお送りしました。
さて次回の宇宙刑事HEIKEは…
「へへ、きちゃった♪」
「来ちゃった言うたかてアンタ…(溜息)」
「あたしも戦うから!」
「アカン! 絶対にアカン!」
次回、宇宙刑事HEIKE「あなたの夢になりたい」です。お楽しみに!
平家「ども、平家みちよです。なんかなぁ、誰も見てへんみたいやけど、打ち切りになる前
にどんどん行きまっせ」
中澤「おー、やっときやっとき。どーせモーニングVが復活するまでの繋ぎやさかいな」
平家「それよりなにより、あのオープニングなんとかならんのかいな。番組と全然関係あら
へんし。圭ちゃんなんか歌詞に入れるとこなくなってしもて、仕方なしにタイトルに
まぎれて入ってんねんで」
中澤「わけわからん歌詞はマイナー番組の宿命やねん。あきらめや」
平家「………」
エンディングテーマ:みちよはソロだ
作詞:つんく 作曲:つんく
歌:平家みちよ
小説見るけど いちごまばかりで
だって需要が 多いもの
お前と同じさ そろそろ飽きたよ
モ板のネタスレ 守るため
倒れたら立ち上がり 前よりも強くなれ
削除人 監視人頑張って
Oh! YES 平家はみちよさ みちよさ
>>18 ごめんね。過去ログへのリンクってあまりやりたくなかったからさ。
再放送ってことで勘弁して。
26 :
名無し娘。 :2000/09/19(火) 21:50
オープニングは
>>11 宇宙刑事HEIKE 第ニ話「あなたの夢になりたい」
初日は結局野宿になったものの、翌日に朝から不動産屋をめぐり、住むところを決めた平家。
3日ほど何事もなく終わり、平家の生活がどうにか形になったところで、事件は起きた。
―朝4時。平家は布団にくるまって、まだグッスリ夢の中である。中澤が帰ってしまい、多少
ホームシック気味だった昨夜は思わず深酒をしてしまったようだ。
ドン!ドン!ドンドン!
突然平家のアパートのドアが叩かれた。
「なななななんや!?」飛び起きる平家。しかし、寝起きでボーッとしていたため、無用心に
も思わずドアを普通に開けてしまう。
「あ、平家さん、おはよーございます!!」
「はい、おはようございます………?? って、あーっ!!!!」
玄関には銀河警察の後輩、後藤真希が立っていたのである。
「ご、ごっちん、なんでこないなとこにおるんや?」
思わぬ事態にうろたえる平家。
「へへ、きちゃった♪」
「来ちゃった言うたかてアンタ…(溜息)」
後藤は笑顔のままだ。
「ねぇねぇ、上がってもいい? いいでしょ?」
このまま返すわけにも行くまい。平家は仕方なく後藤を家に入れた。
「へぇ、地球の家って何気に狭いんだねぇ」
感心する後藤。2人分のお茶を出して平家は後藤の正面に座った。
「で、ごっちんは何しにきたんや?」
「何しに……ってやだなぁもう。みっちゃんに会いに来たに決ってるじゃない♪ だってみっ
ちゃんパートナーのアタシに黙って地球へ行っちゃうんだもん」
「黙って行ったのは悪かった。謝る。でも緊急事態やってん。姐さんが危なかったんや」
「だからってこんなヘンピな場所にわざわざ志願して常駐することないじゃないのさぁ」
「いや、それは…姐さん病院送りなってしもたし、誰か来るちゅうアテもなかったし、じゃぁ
ウチが残るしかあれへんやんか」
後藤が黙り込んでしまった。
「…ごっちん?…怒ったんか…?」
思わず後藤を気遣う平家。不意に後藤が笑顔を見せた。
「決めた! みっちゃんと一緒に……あたしも戦うから!」
「アカン! 絶対にアカン!」
「えーなんでよー!(怒)」
「ごっちん、あんたウチに何したおもうてんねん。夜中に襲いかかってくるわ、昼間に襲いか
かってくるわ、張り込み中に襲いかかってくるわ………モンスターより怖いわ!」
後藤がふくれた。
「だってみっちゃんあたしの愛に応えてくれないんだもん」
「あんたとアタシは仕事上のパートナーやちゅうてるやろ! 紗耶香がおらんようになったら
これやからもう……」
そこまで言うと、平家は言葉をとめた。後藤が泣いていたからだ。目一杯に涙を浮かべて必死
で流れ出るのを我慢している後藤。
ばつが悪くなった平家は、テレビ(先日拾ってきた)をつけた。早朝だというのに、臨時ニュ
ースが始まっていた。
「ただいま、○×町に未確認生命体が出現しました。今回の生命体は新種で、警視庁の発表で
は未確認生命体48号と認定したそうです」
「モナーたちか?」
思わず立ち上がる平家。後藤は体育すわりをしたまま、じっと動かない。
「ごっちん、ごめんな。ウチは紗耶香とちゃうねん……」
そう言うと、平家はダッシュで現場に向かった。
「キシャー!キシャー!」
奇怪な―どうやらSLの姿のようだ――モナーモンスターが蒸気を噴出しながら暴れている。
逃げ惑う人間を捕まえると、構わず腹の釜に放り込んでいく。
「キシャー!」
平家が到着したときには、すでに回りに人間の姿は見えなかった。警察も離れた場所に後退
していた。
「こんな朝っぱらから何しとんねん……っと、はよ倒さな。よし、合格!」
平家の体が光に包まれた。
アクセス・ワードと変身ポーズの組み合わせにより、平家は宇宙刑事HEIKEに変身するのだ!
「うりゃ」人間の何十倍ものジャンプで一気にモナーモンスターの前に飛び出すHEIKE。
「キシャーッ」
蒸気を思い切り噴き上げ、モンスターが突っ込んでくる。難なくよけようとしたHEIKEだったが、
HEIKEのすぐ後ろに逃げ送れた子供が!
「よけたらあの子が轢かれてまう!」
とっさに受け止めるHEIKEだが、そのパワーはすさまじく、ズルズルと押されてしまうHEIKE。
「くぅっ。パワーがダンチや……アカン…」
急にHEIKEにかかる力が軽くなった。不思議に思うまもなく、モンスターが後ろに放り投げら
れる。モンスターが倒れ、豪快に土ぼこりが舞う。土ぼこりの向こうには、後藤が立っていた
「ごっちん……」
「みっちゃん、後藤だって、いい加減な気持ちで地球に来た訳じゃないよ。わたしだって前の
わたしとは違うんだから。認めてもらうんだから! みっちゃん見てて! ……大好き!」
変身ポーズをとる後藤。彼女の体もオレンジ色の光に包まれた。
思わずそのまぶしさに目をつぶってしまったHEIKEが恐る恐る目をあけると、変身した後藤の
姿がそこにあった。
「な、なんやごっちん、変身できるようになったんか」
「(ほっ、良かった! 変身できた〜。まさか変身成功率が半分以下だとは言えないよ〜)
へへ〜ん、女刑事ごま、ただいま参上ってね♪」
挿入歌:ごまにお任せ
作詞:つんく 作曲:つんく
歌:後藤真希
やる気はないけどごまにお任せ やる気はないけどごまにお任せ
娘。入って 人気出て プッチもセンター任されて
ダンスレッスン明日にしよう 今日は宇宙の女刑事
私の夢を打ち壊す モナーの陰謀許せない
プッチだ 娘。だ あか組4
どれもみっちゃん入ってない
ごまの怒りが破裂する
ごま ごま ごまにお任せ
変身した後藤…女刑事ごまとHEIKE。2人の前にはモンスターはあまりにも無力だった。
突進するしかないモンスターをごまが片手で止めている間に、HEIKEがレーザーブレード
(近日発売予定:980円。蛍光灯としても使えます)でモンスターを袈裟切りにしとめた。
どっかーん。
「あ〜あ、今回もバトル短かったわ」
呟く平家。変身を解いた後藤が寄ってきた。
「ごっちん、えらいパワーやったなぁ」
「へへへ」
「ごっちん…その…さっきは、なんや……ごめんな……」
「いいのいいの。さ、みっちゃん、帰ろ帰ろ♪」
「あら? なんやごっちん、やけにご機嫌やないか」
「えへへ。いつかみっちゃんの夢になってみせるんだもん♪」
「なんやその笑顔がえらい怖いわ〜」
今日からやっぱり同棲生活がスタートなのか? がんばれ宇宙刑事HEIKE!
超合金「女刑事ごま」1@`560円でいよいよ今月末発売予定!
初回特典として「着せ替え用・ハイビスカスパンツ」がもれなくついてるよ!
この番組は、楽しい時を創る企業・バンダイとご覧のスポンサーの提供でお送りしました。
さて次回の宇宙刑事HEIKEは…
「まさか?」
「紗耶香…?」
「イヤァァァァッ!!」
「今の紗耶香は……敵や……」
次回、宇宙刑事HEIKE「ダイキライ」です。お楽しみに!
中澤「おーおー、宇宙刑事HEIKE、ごっちん出してさっそくテコ入れやな」
平家「1話の視聴率、*印やったんやて。あのままやったら1クール持たへんよ」
中澤「なんや、みちごまラブラブ路線にするんか?」
平家「それだけは勘弁してーな。もっと視聴率とれへん深夜枠に移動してまうわ」
中澤「それはそうと、ウチとごっちん以外のメンバーは出るんやろか?」
平家「えーとこに気ぃついたな姐さん。それなんやけどな、既に誰かが撮影に入っとるらしい
で。まだウチとは一緒に撮影してへんねんけどな」
中澤「ほほう。誰やろ? って予告でバレバレやがな」
オープニングは
>>11。
宇宙刑事HEIKE 第三話「ダイキライ」
<ナレーター:大平透>
結局後藤は平家のアパートの隣の部屋に住むことになった。
しかし、毎日のように平家の部屋に遊びに来る。地球上での定職を持たない平家は、時間の許
す限り後藤につきあってやっていた。
なんだかんだ言っても、知らない土地なだけに、知っている者がいるというのは心強いものだ。
どん、どん!
「みっちゃ〜ん」
「はいはい、今日もごっちん姫のおでましや」
ドアを開けると後藤が飛び込んできた。
所変わってドン・モナーの城。
一時は全滅に近い被害を受けたが、短期間でかなり戦力の立て直しに成功していた。
「せっかくYUKOがいなくなったと思ったら、今度はHEIKEか……さて」
皇帝ドン・モナーは考えていた。
「奴を使ってみるか……」
従者のコピペ厨房を呼び寄せ、命令を伝えるドン・モナー。
45 :
名無し娘。 :2000/09/19(火) 21:56
これって一種のコピペあらしなの?
部屋の隅に置いてある連絡用無線が着信を知らせる。じゃれつく後藤をそのままに、無線を
取る平家。
「はい、こちら平家」
「お、みっちゃん、久々やな。どや、そっちの状態は」
予想通り無線の相手は中澤であった。
「久々て姐さん、昨日も話したやろ。こっちは特に変わったことあれへんよ」
「まぁ銀河の辺境やさかいな。そうそう、こっちで気になるニュースを聞いたんよ。なんや
ようわからん青い物体がそっちに向かってるんや。もうすぐそっちでも捕らえられる思うけ
ど、充分気いつけてな」
「隕石ちゃうん?」
「どうもちゃうみたいねん。ドン・モナーの一味っちゅうウワサや。銀河警察も動きたいねん
けど、それだけのあやふやな情報じゃ動けんよってみっちゃんに任せるわ」
平家が何か言おうとしてたのを、横から後藤が口をはさんだ。
「裕ちゃん任せといて! みっちゃんとあたしでバシっと解明しちゃうよ」
「お、この声はごっちんやな。あんたなぁ、こっちじゃえらい騒ぎやったで。指名手配のオシ
オ逮捕っちゅう任務が終わったとはいえ、勝手に消えてしまいよんねんから」
「へへへ、ごめんねぇ」
「まぁええわ。その件はこっちでなんとかしたる。みっちゃんにあんまし迷惑かけんやないで」
「姐さんあのな…」
「みっちゃんはええなぁ。うちも出会いが欲しいわぁ。……お、圭坊今日一杯どうや?」
それだけ言うと無線が切れた。
「あんた誰にしゃべっとんねん」
とりあえずテレビをつける平家。イマイチ映りが良くない画面には、中澤の言葉通り、青いUFO
が地球に飛来したというニュースであった。
「どうやら青い円盤は、外苑前に着陸を敢行する模様であります。付近の住民には警察が避難
を呼びかけております。また、政府は自衛隊の出動を要請しました。アメリカ軍も横田基地で
スクランブル体勢に入っています」
2人とも完全に野次馬ノリでテレビに釘付けである。
「うわぁ、いきなりモンスターとか出えへんやろな」
「そうしたら急いで行かなきゃねぇ」
「ごっちん、ここから外苑まで何分かかる思てんねん」
外苑前に青い円盤が着地した。テレビがその様子を最大望遠で映している。
「あ、ドアが開くようであります!」
アナウンサーの悲鳴に近い実況がスピーカーから響きわたる。
「人類史上初めての未知との遭遇であります!」
「へぇ、史上初だって。宇宙人ならあたしたちもいるのにね」
「ウチらは表立って来てへんからな。人間と外見も変わらんし、名前もモロに日本人やし」
2人の顔が一瞬にして凍りついたのは、ドアが開き、警察・軍隊・マスコミが見守る中、円盤
の乗員が姿を見せた瞬間だった。
「まさか?」
「紗耶香…?」
現れたのは、半年前にドン・モナーの基地に大規模な攻撃をかけたときに命を落としたはずの
市井紗耶香、その人だった。
茫然自失の2人。
「ウソや……なんで紗耶香が………」
平家がつぶやく。
一瞬間があって、叫びながら後藤が飛び出して行った。
「市井ちゃん市井ちゃん市井ちゃん市井ちゃん市井ちゃん!」
「生きてた生きてた生きてた市井ちゃんが生きてた!」
全力で外苑まで走りつづける後藤。
平家は震える手で無線を握った。
「こちら銀河警察コードナンバーA-0958544平家みちよ、応答願います」
「お、なんやみっちゃん」
ちょうど上手い具合に中澤が出てくれた。
「あの青い円盤な…………紗耶香が乗ってたわ」
ガタンというイスの倒れる音が聞こえた。
「なんやて!? 紗耶香やて!? ホンマか!?」
「ごっちん、飛び出して行ってもうた……ウチは…どうすればええんやろ……」
「みっちゃんええか、落ちつくんや。紗耶香は死んだんや。あの時に――。」
「フン、ここが地球か…こんな辺境に何があるというのだ」
円盤から降りた市井の回りをぐるりと戦車や装甲車、警察車両が取り囲んでいる。
「あ…あ…君は放置されている……いや違った、包囲されている。おとなしく我々に従えば、
危害は加えない。繰り返す…………」
周囲を一瞥すると不意に市井は笑い出した。
「クックックッ…その程度の装備でよく言う。この私に大人しくしろと言うならば、核くらい
は持ってきて欲しいものだな」
市井は右腕を手近な戦車に向けた。次の瞬間、その戦車は消滅していた。
周りの人間は何が起こったのか事態を飲み込めていない。
少しの間があって、一斉に悲鳴・怒号が響き渡る。
恐怖に刈られた自衛隊士官が口走ったのがきっかけだった。
「う…撃て撃て撃て!!!」
砲弾が一斉に市井に襲い掛かる。
ものすごい弾着音がようやく止み、モウモウと舞った煙が晴れていく。
市井はかすり傷一つ負っていなかった。
市井の右腕に装着されているレーザーパルサーが光った。
一瞬にして包囲網の半分が消し飛んでいた。
陣形が崩れた警察・自衛隊の包囲網の中から突如、市井の前に飛び出した者がいた。
後藤だった。
「市井ちゃん!」
振り向く市井。しかし、怪訝な表情だ。
「…誰だ、貴様」
「誰って……あたし、真希だよ? 市井ちゃん…」
「知らんな。貴様も私の邪魔をするのか? ならば……」
右腕のレーザーパルサーが後藤に照準をつけた。
「市井ちゃんウソでしょ? 真希のこと忘れちゃったの?」
後藤がイヤイヤをしながら市井に近づいていく。
「死ね」
レーザーパルサーが怪しく光った。
「イヤァァァァッ!!」
後藤が絶叫した。
「そや。あの紗耶香は紗耶香じゃない。今の紗耶香は……敵や……」
「クローン……やて……」
「紗耶香の遺体はウチらが確認したはずや。おそらく捕まってしもたときに細胞を採取され
とったんやろう」
「……」
「みっちゃん、ごっちん飛び出していったんやろ。すぐ追っかけや! ごっちんは紗耶香が
クローンてまだ知らんねんで!」
「紗耶香と戦ったら、ウチごっちんにフラれそうやわ。みっちゃんダイキライってな……」
そう言って少し笑うと、平家は走り出した。
超合金「宇宙捜査官SAYAKA」2@`980円でついに明日発売!
初回特典として「I WISH(市井紗耶香ソロVer.)」のCDがもれなくついてるよ!
この番組は、楽しい時を創る企業・バンダイとご覧のスポンサーの提供でお送りしました。
エンディングは
>>24。
さて次回の宇宙刑事HEIKEは…
「あたしは、もう昔のあたしじゃない……」
「へへ♪」
「夢を、見ていたんだね」
「こんなのって…許せないよ…」
次回、宇宙刑事HEIKE「強くならなくちゃね」です。お楽しみに!
平家「視聴者のみなさんこんにちわ。第3話もなんとか放送されてホッと一息の平家みちよで
ございます。戦いもなければ変身もしとらへんけど(笑)」
中澤「3話にしてホンマヘビーな話やったな。どうするんや? この路線で行くんか?」
平家「いや、ホントはもっとライトな路線で行きたいねんけど…。そうじゃないとオモチャが
売れへんし…」
中澤「でも、今回よう紗耶香に出演OKさせたな。娘。辞めたよって絶対出ない思ってたわ」
平家「最初は頑として断ってたけど、最後はスタッフの熱意に負けてもうたらしいで」
中澤「それと名前だけやったけど、圭坊出てきたな。圭坊も銀河警察の一員なんか」
平家「そうやね。でも圭ちゃん普段はモナーモンスターの着ぐるみ入っとるって知ってた?」
中澤「あの動きは他の人じゃ真似できへんもんなぁ。まぁ最初は特殊メイクで出演ちゅう話も
あったみたいやけど「失礼です!!」って流石に激怒したらしいわ」
平家「(涙)頑張れ! 圭ちゃん!」
オープニングは
>>11。
宇宙刑事HEIKE 第四話「強くならなくちゃね」
「イヤァァァァッ!!」
後藤が絶叫した。
付近一帯が一瞬にして消し飛ぶ。紗耶香のレーザーパルサー、その威力は絶大だ。
そして後藤が光の中に包まれた……
「…い、おい、大丈夫か!」
「……い…ちい……ちゃん…?」
気を失っていた後藤が目を覚ました。覗き込んでいたのは端整な顔立ちの女性だった。
「残念だけど私はイチイとやらじゃない。私は警視庁の吉澤だ」
「ヨシザワ…?」
「大体私が飛び出さなかったら、あんた一体どうなっていたと思ってるんだ!」
市井がレーザーパルサーを放つ瞬間に、吉澤が飛び出し、とっさに後藤を助けたのだ。
後藤と吉澤、2人がいるのは、崩れかけたパトカーの陰。ちょうど市井がいる位置からは
死角になっている。
「こちら吉澤。民間人は確保した。しかしここからの脱出は困難だ。援護願いたい」
パトカーに積まれていた警察無線で連絡を取る吉澤刑事。
市井と警察・自衛隊とのちょうど中間点に潜んでいる2人。
「市井ちゃん!」
「バカ何やってんだ!」
飛び出そうとする後藤を慌てて押さえる吉澤刑事。
「丸腰で行くバカがいるか!」
「お前、あいつと関係があるみたいだが、一体奴は何なんだ?」
「あいつじゃない! 市井ちゃん、…だもん……」
後藤は顔を伏せた。
「あかん、こっからじゃ間に合わへんわ」
そういうと、平家は周りを見渡す。幸いにも誰もいない。
「行くで、合格!」
アクセス・ワードと変身ポーズを決める平家が光に包まれた。
<ナレーション:大平透>
宇宙刑事HEIKEは、わずか1秒で合格着装を完了する。
では、合格プロセスをもう一度見てみよう。
平家「合格!」
灼熱のロックエネルギーが、ヴォーカルベースのメタモライズシステムにスパークする。増幅
されたロックエネルギーは、白銀のハイパーメタルに転換され、HEIKEに合体装着されるのだ。
「来い!イエローシャッフル!」
HEIKEは専用の超時空バイクを呼び寄せ、一気に後藤の元へ向かった。
「そこか」
市井が2人の姿を認めた。右腕のレーザーパルサーをゆっくり構えた。
「やだよ、市井ちゃん……」
「貴様など知らんと言っておろうが」
再びレーザーパルサーが発光した。
吉澤は人生の終わりを覚悟した。
「私ともあろうものが、こんなところで終わってしまうなんて…」
「フフフ、2人仲良く死ね」
吉澤は目を閉じた。
しかし、いつまでたっても自分が消える気配がない。
恐る恐る目を開けると、メタルボディに包まれた異様な戦士が自分達の壁になっていた。
「なんだ?これは?」
驚く吉澤刑事。
「クッ…ごっちん、大丈夫か?」
「みっちゃん……」
「あかん、あれは紗耶香ちゃうで。別モンなんや」
そう言うと、HEIKEは市井に向き直った。
「紗耶香のパチモン、この宇宙刑事HEIKEが地獄に送ったるわ!」
市井が怪しく笑う。
「宇宙刑事HEIKE、ようやく出てきたな」
「何?」
「私は貴様を倒すためにドン・モナー様から使わされたのだ」
「やはりモナーかい……よりによって紗耶香のカッコなんぞしくさりおって…」
間合いを縮めつつ身構えるHEIKE。市井も続けて上段の構えをとる。
「とりゃぁっ、スカイダイブキック!」
「ブルーセブンアタック!」
両者が交錯する。着地すると同時に、間髪入れずレーザー乙ビームを放つHEIKE。
しかし、市井は焦ることなく片手でレーザー乙ビームを受け止めた。
「なんやて! ウチのレーザー乙ビームが!」
「そんな光線、時代遅れなんだよっ」
言うや否や市井が飛んだ。直後、ものすごいラッシュがHEIKEを襲う。的確にヒットする
そのパンチ、キックはいかにHEIKEのハイパーメタルアーマーを持ってしてもダメージが
どんどん蓄積されていく。
「くっ、カッコ良かったのは登場までかい…」
「銀河警察のエリートと言っても所詮はこんなものか。失望だな……この私を失望させる
のならば死ね! 我が奥義・ブリザードスマッシュで!!」
吉澤刑事を含む警察・自衛隊は目の前の出来事にただただ驚愕するしかなかった。
「何なんだ……一体…」
その凄まじい戦いに、うずくまっていた後藤がつぶやいたのを吉澤は聞き逃していた。
「……あたしは、もう昔のあたしじゃない……」
「市井ちゃんがいなくても……ううん……たとえ市井ちゃんが相手でも戦える……」
「だから、行くよ。………大好き」
アクセス・ワードをつぶやいた後藤が光に包まれた。
「何? うわぁっ」
吉澤刑事はあまりの眩しさに目を覆うしかなかった。
市井がブリザード・スマッシュを放とうとした瞬間、ものすごい衝撃波が市井を襲った。
吹き飛ばされビルに叩き付けられる市井。
「クっ……私としたことが…」
思わずその方向を見る市井。もうもうと上がる煙がようやく晴れ上がった。
そこには、女刑事ごまが立っていた。
「へへ♪」
後藤が笑った。哀しい笑顔だった。
「後藤は……夢を、見ていたんだね」
「市井ちゃんは……もういないんだよ?」
「なのに……また市井ちゃん……後藤の前に現れて……」
「クローンとはいえ……ドン・モナーの手先になって……」
「こんなのって…許せないよ…」
「だったら……市井ちゃんは……私が……倒す!」
「ごっちん、ウチも忘れんなや」
HEIKEが寄り添う。
「HEIKEとごまは2人でセットや!! 行くで!」
ジャンプするHEIKE。後藤はダッシュで市井に挑みかかる。
上空からレーザー乙ビームを連発するHEIKE。
「そんな技、効かぬと言ったはずだ!」
余裕で受け止める市井。しかし、その中の一発を受けたとたん、市井が吹き飛ぶ。
そこに後藤が飛び込んで高速の回し蹴りをブチ込んだ。
「ぐはっ……なぜだ。あのレーザーは完全に効かないはずだ!」
思わずヒザをつく市井。
「へへん、ウチだって何も考えんと撃ってたんちゃうで。ぎょうさん落としたレーザー
乙ビームの中に一発だけ最大出力のレーザー平(丙)ビーム混ぜてかましたんよ!」
「さすがは宇宙刑事…というところか。クックック。やるなHEIKE」
「しかし、これしきのことではやられはしない。くらえ! ブリザード・スマッシュ!」
市井の奥義・ブリザード・スマッシュで、たちまちのうちに形勢逆転されるHEIKEと後藤。
ブリザード・スマッシュ、そのあまりのショックに、HEIKEとごまの体は全くいうことを
きかない。そこにゆるゆると近寄ってきた市井が2人の頭を掴んで引きずり起こす。
「終わりだ」
そう言って市井はレーザーパルサーを改めて構えた。このレーザーパルサーの直撃を至近
距離で受ければさすがのハイパーメタル装甲も持たないだろう。HEIKEは焦った。
「ええい、動け、動くんや、自分の体やのに何で動かへんねん!」
まさにレーザーが発射されようかというとき、市井の体にショックが走る。そのおかげで
HEIKEと後藤は直撃を避けられた。
「なにっ!?」
振り向いた視線の先には、銃を構えた吉澤刑事がいた。
「おい、あまり日本の警察をなめんなよ。東京のド真中で派手にドンパチやらかしてくれ
ちゃって、只で済む程あたしたちは甘かないよ!」
「今や!」
たじろいだ市井を見たHEIKEがレーザーブレードを抜き放つ。
市井は咄嗟にかわしはしたものの、切っ先がかすった前髪がはらはらと落ちる。
「ごっちん!」
「任せて! ハイビスカスアタック!」
後藤がジャンプして、ミニスカートをはためかせながら急降下ダイブ!
「みちよダイナミック!」
そしてHEIKEの必殺技、みちよダイナミックが一閃!
「ぐっ…!」
市井がヒザをついた。
「みっちゃん、レーザーブレードを!」
後藤がレーザーブレードを要求した。ブレードをHEIKEから受け取ると、まっすぐに
市井を見据えた後藤が剣を構える。
「ごめんね…市井ちゃん……ちょこラブスラッシュ!!」
後藤が跳んだ。
「全く、あいつら一体なんだったんだ…」
そうつぶやいたのは吉澤刑事。
彼女の目の前には派手にブチ壊れた建物と爆発した車などが山のように散乱していた。
しかし、肝心の当事者達はすでにいない。
――後藤が剣を構えて跳んだあと、ものすごい光で吉澤達は目を開けられなかったのだ。
ようやく目を開けられるようになったときには、戦っていた3人が、市井が乗ってきた
未確認飛行物体と共に消えてしまっていたのだった。
そして、吉澤刑事はあの閃光の中、後藤の声を聞いたような気がしていた。
「…さよなら…」
と。
「みっちゃんゴメン、アタシ先帰るね」
そう言って、後藤は走り去っていった。
市井が乗ってきた宇宙船の後始末などをして、平家が家に帰ってきたのは、すっかり日が
暮れて夜になった頃であった。
ボロい鉄製の階段を上がって、玄関のドアに手をかけようとした平家の動きが止まる。
そして、静かにその場を去った。
「わあぁぁぁぁぁぁぁぁ……っく…っく……ぁぁぁぁっ……」
平家の部屋の中から聞こえてくるのは、後藤の嗚咽。
「フフフ、記憶もないクローンとはいえ、あれほど精神的な効果があるとはな」
モナー城の玉座で、ドン・モナーが不気味に笑う。
超リアルフィギュア「ドン・モナー」税込み980円でようやく今月末発売!
初回特典として「ドクター・ギコ」の1/144フィギュアももれなくついてるよ!
この番組は、楽しい時を創る企業・バンダイとご覧のスポンサーの提供でお送りしました。
エンディングは
>>24。
さて次回の宇宙刑事HEIKEは…
「あああっごめんなさい」
「いや、ウチも悪いんですよって」
「よかったら、これをどうぞ♪」
「許さへん…合格!」
次回、宇宙刑事HEIKE「ひとりぐらし」です。お楽しみに!
平家「ご無沙汰してます。平家みちよでございます。いや〜しんどかったですわ」
中澤「もう鯖は飛ぶわ脚本はめちゃくちゃだわ。誰やこんな脚本家に頼んだのは!」
平家「………さて、今回のゲストは市井紗耶香嬢だったわけですが、スケジュールの
都合でですね、一部シーンを梨華ちゃんが吹き替えているんです」
中澤「ブリザードスマッシュで! っていうくだりやな。あれ実は石川のアドリブ
やったんやけど、次の日ロケに戻ってきた紗耶香が、このままブリザード
スマッシュでいこうって言ってああなってんよ」
後藤「ちょっとちょっと、アタシ忘れないでよ〜」
平家「なんやごっちん、先帰ったんちゃうんか」
中澤「ここは大人の時間やで」
後藤「子供番組で何言ってんのよ〜。アタシもレギュラーなんだから混ぜてよ〜」
平家「というわけで今回はこの辺で。また次回お会いしましょう〜」
中澤「ばいなら、ならいば」
後藤「zzzzzz」
85 :
名無し娘。 :2000/09/19(火) 23:19
真希のみちよ捕獲日記続編きぼんぬ
86 :
名無し娘。 :2000/09/19(火) 23:23
そういえば、ごまの海中散歩ってのがあったな。
いつだったか・・・・・
待ってたで!小学生の時、「若いから振り向いたらあかんねん。」
言うて、後ろから呼んでも前向いたまま返事するヤツおった気がする。
あの頃は、こういう無邪気な実写変身もの、ゴールデンでやってたなぁ・・・。
って、こういう感想カキコはしてもオッケー?
88 :
名無し娘。 :2000/09/20(水) 01:30
蒸着!なつかすぃー(涙)
89 :
名無し娘。 :2000/09/20(水) 10:37
新手のあらしかと思ったら、作者さん自ら再放送ですか。ごくろうさまです。
90 :
作者 :2000/09/20(水) 11:00
>>87さん
おっけーですよ。
前スレでもなんだかいろいろ書かれましたから。
91 :
87 :2000/09/20(水) 21:23
さんきゅー、作者さん。
おおまかでいいので、次回放送日時を予告編にいれてもらえると有り難い。
某スレのごまちゃんも待っとると思うでな。
92 :
(・x・) :2000/09/21(木) 04:36
きゅーん
明日の夜くらいに全部じゃないかもですがあっぷします。
ストックが全然ないです(わら
94 :
(・x・) :2000/09/22(金) 11:49
きゅきゅきゅーん(夜が待ち々しいごま)
お、面白い。作者さん頑張って!ごまもかわいいよ!
前作?あったのなら、教えて下さい、是非読みたい。
96 :
名無し娘。 :2000/09/22(金) 20:26
>>95 作者さんじゃないけど、
このスレ自体が前作の再放送だよ。
前のスレは飛んでるから残ってないんじゃないかな。
オープニングは
>>11。
宇宙刑事HEIKE 第五話「ひとりぐらし」
平家と後藤が住むアパート。
「黄色い〜空ぁ〜でぶんぶんぶん…っと♪」
平家の声がする。
「ほらごっちん、もう昼やで、さっさと起きぃや」
「…う〜ん……もうちょっと…zzz」
いつまでも寝こける後藤。
「ったくしゃぁないな。お昼は平家さん特製チャーハンやていうのに」
ちなみに平家特製チャーハンは素晴らしくまずかった。
後藤、寝てて正解である。
こんな日があれから一週間も続いていた。
「ええか、後藤をしばらく外に出したらあかん」
『市井』の事件の顛末を報告したとき、中澤はそう言った。
「おそらく2人を警察が探してるやろ。変身しとったみっちゃんはともかく後藤
はバッチリ顔見られとる。くれぐれも気い付けや」
「了解。報告終わり」
通信を切ると、平家は溜息をついた。
「はぁ、そろそろ働かんとほんま生活ヤバイわ」
物価が異常に高い地球で平家の貯金は底を尽きかけていた。
「出張費で請求しても振り込まれるのは1ヶ月先やし…どないしよ」
何かと気苦労が多い平家。その傍らでは後藤が幸せそうに寝ていた。
翌日、早速アルバイトの面接に行ってきた平家。
(うー、あー言えば良かったかなぁ。こー言ったらアカンかったかなー)
などと考え事をしながら歩いていたら、ちょうど十字路の横から出てきた女性と
見事にぶつかってしまった。思わず尻餅をついてしまう平家。すぐにぶつかった
相手の女性が駆け寄ってきた。
「あああっごめんなさい」
「あいたー、あ、いやいや、ウチも悪いんですよって」
「あああっ本当にごめんなさい」
「いやいや、ホンマ気にせんといてください。ウチが前見てへんかったのが原因
ですから」
「あああっでも私横から来たんですけど」
「え?」
「あああっすみません! 私が気をきかせて前からくればよかったんですね」
(なんやろ? なんか急に寒いわぁ)
夏向きなあの子が登場だっ(ワラ
どういう役回りなのか楽しみ楽しみ♪
>>100 もう秋なのだが・・。しかし確かに楽しみではある。
平家とどう絡んでいくのか?
次の日。
買い物の帰り道、ちょうどアパートの隣にある幼稚園に通りかかったとき、急に飛び出
して来た園児とぶつかってしまった平家。
「あいたたた…ゴメンな、大丈夫?」
「いったぁ。ゴルァ! 大丈夫なわけあるかい! 自分ちゃんと前見て歩かんかい!
こら骨折れたかもしれんわぁ。イシャリョー100万円や! 100万円!」
「な、なんや、ごっつガラ悪い幼稚園児やな」
「何やと? おいコラ、ウチがガキやからってバカにしとるやろ! ゴルァ!」
「あいちゃ〜ん、だいじょうぶれすか〜」
てけてけと幼稚園からまた一人走ってくる。八重歯の目立つ可愛らしい女の子だ。
妙にガラの悪いその園児の名札には、『たんぽぽ組 かごあい』
八重歯の園児には『まろん組 つじのぞみ』
と書かれていた。
「こら、亜依ちゃん知らない人にインネンつけたらダメでしょう。ののちゃんもほら、
面白がってまとわりつかないの」
延々と加護に説教され続け、ほとほと困り果てた平家の元へ、ようやく保母が到着した。
「もうホントにすいません。よく言って聞かせますので…」
謝りっぱなしの保母。その保母の顔を見て、平家は思い出した。昨日のあの女性だ。
「あ、アンタ昨日の…」
「あら? あ、またお会いしまして…先日はどうも…、なんと申し上げていいか。
いやもう本当にすみませんでした」
またまた謝り出す保母。
「何や、この姉ちゃんリカ先生の知り合いなんか」
「リカせんせいのおともらちなのれす」
「しゃーない、先生のダチやったら勘弁したるわ。姉ちゃんホンマツイてるわ」
「あいちゃんあいちゃん、むこうで「もーにんぐふぁいぶごっこ」やるみたいれすよ」
「何やて! ののちゃんホンマか? モーニングピンクはウチのもんや! もしピンク
やっとる奴おったらブチ殺す! ほらののちゃん行くでゴルァ!」
「も〜に〜ん、ちぇ〜んじ〜〜ののぶる〜なのれす〜」
走り去る加護と辻。
(モーニングV……確かごっちんがテレビにかじりついて見とった番組やわ)
「あ、ごっちんといえば、家でお腹空かせて倒れとるわ」
普段寝てるばかりで料理を全くしない後藤は、平家の帰りをずっと待っているのだ。
それを思い出した平家は急いで駆け出した。
「…で、本当によく言って聞かせますので。私これでも学生の頃はテニス部の部長だった
んで、テニスラケット百叩きの刑が大得意なんですよ〜。それで私……」
しゃべり出したら止まらない保母の石川、いつものように放置されていた。
モーニング幼稚園の園児を乗せた黄色い送迎バスが、坂道を登って行く。
「このばしょから〜 したをみれば〜♪ まるいちきゅうはぶんぶんぶ〜ん〜♪ 」
バスの中は園児による「モーニングV」主題歌の合唱で素晴らしくうるさい。
バスは、ほぼ全員の家を回り、残っているのは家が一番遠い加護と辻だけになった。
2人だけでも「モーニングV」の歌を楽しそうに歌っている。
そこに、突然バスが急ブレーキをかけた。
直後、バスの扉が乱暴に開けられる。
すぐに武装した黒づくめの男たちがドヤドヤと乗り込んできた。
「オラァ、このバスは俺が乗っ取った! キリキリ走らせろ!」
「動くとブチ殺すぞオラァ!」
「寄居の採石場へ行くんじゃオラァ!」
武装した男たちを乗せ、幼稚園バスはなぜか寄居の採石場を目指し走っていく。
「あいちゃん、たいへんれすよ」
「3人くらいならウチ1人でなんとかなるんやけど、相手ぎょうさんおる上に銃持っと
るしなぁ」
「でも、もーにんぐふぁいぶがきっとたすけにきてくれるのれす」
「ののちゃん、モーニングVなんておらへんねん。あれはテレビだけのもんや」
「もーにんぐふぁいぶ…(涙目)」
「心配せんでもののちゃんはウチが守ったる」
「オラァ、そこのガキ! うるせぇ!!」
苛立つ男たち。
「まぁまぁ、みなさんそんなにカリカリしなくても私たちは抵抗しませんわ。あまり怒る
と早死にしますよ。よかったら、これをどうぞ♪」
と飴など差し出す石川。相変わらず、場の空気を全く読めていない。
平家の部屋に置いてあるモナーレーダーに反応が出た。
どこにカメラがあるのか、なぜか映像付きである。
食事を作っていた平家が、モナーレーダーの映像を凝視する。
「…モーニング幼稚園て、あの子らの幼稚園やんか!」
寝ている後藤には、何をしても起きないので一人で飛び出す平家。
「イエローシャッフル!」
平家は専用の超時空バイクを呼び寄せると、幼稚園バスを追った。
「幼稚園バスジャックに採石場とは…まさにヒーロー番組の王道やな」
「なんれす?」
「いや、もしかしたらモーニングVが来るかも…なんて思うてな」
「あいちゃんもそうおもうれすか。そうれす!くるれす!」
「オラァ、ちょっとは悲鳴でもあげろよオラァ! 気分でないだろオラァ!」
「え? いいんですか? 私、前からこういうシチュエーション憧れてたんですよ。私が保母
を目指したのも、元はといえば悪い人たちにバスジャックされて『助けてーっ』て言ってみた
くてですね(以下略)」
「ええい、ウルサイわオラァ! 気分出すために悲鳴だけあげてりゃいいんだ!」
ついに銃を突きつける黒づくめの男。
「リカせんせいにしゃべらせるなんて、まさにおおばかぞろいれすね」
「こういった下っ端悪役はやはりバカじゃないとアカンやろ」
「じゃあ行きますよ。この日のために鍛えたんですから♪」
石川はやる気まんまんだ。顔を見合わせた辻と加護は耳をふさいだ。
数秒後、あまりの声のでかさに半数の黒づくめは失神した。
ついでに運転手も失神した。
「たすけて〜〜〜〜〜〜っ」
「ん、何や? 悲鳴が聞こえた! レーダーにも反応あり…こっちか!」
イエローシャッフルを急旋回させ、悲鳴の方向に疾走させる平家。
「そろそろ行くで、合格!」
イエローシャッフルに乗りながら、アクセス・ワードと変身ポーズを決める平家。
瞬間、閃光が走る。
<ナレーション:大平透>
宇宙刑事HEIKEは、わずか1秒で合格着装を完了する。
では、合格プロセスをもう一度見てみよう。
平家「合格!」
灼熱のロックエネルギーが、ヴォーカルベースのメタモライズシステムにスパークする。増幅
されたロックエネルギーは、白銀のハイパーメタルに転換され、HEIKEに合体装着されるのだ。
「見えた! あのバスや!」
メタリックボディに身を包んだHEIKEがイエローシャッフルで突っ走る。
バスジャック犯シャ乱Qとか・・・
116 :
名無し娘。 :2000/09/26(火) 11:53
やっぱり、バスジャック氾はネオ麦でしょ。
117 :
名無し娘。 :2000/09/26(火) 11:55
合格って蒸着のつもりなの?
蛇行しているバスの横にイエローシャッフルをつけ、せーの! タイミングを計り車内に
飛び込むHEIKE。
「なんじゃテメーは、オラァ!」
黒づくめが怒鳴る。
「宇宙刑事、HEIKE!」
密かに練習した自慢の決めポーズをとるHEIKE。
「いったいなんれすか! うちゅけーじへけーって! ののをたすけにくるもーにんぐ
ふぁいぶはどこれすか!(怒)」
「ウチが知るわけないやろ。たぶん、あれがきっとモーニングVの代わりや思うで。
それにしても、こんなせっぱ詰っとる時に名乗ったりして、何しとるんやアイツ」
「あんなぴかぴかなのいらないのれす」
そして、お約束とも言える、落差50mの崖に向かって走り続ける黄色い幼稚園バス。
生き残りの黒づくめたちが一斉にモナー戦闘員に変身し、飛びかかって来る。
「数が多ければええもんちゃうで!」
特に武器も使わずに、かなりあっさりと全ての戦闘員を倒すと、運転席にダッシュする
HEIKE。
運転手をどかすと、ドライビングシートに座り、力一杯ブレーキペダルを踏む。
「止まれ! 止まらんかい!!!」
キキィィィ!!!
いきなりロックされたタイヤがすべりながらも、間一髪、前輪が絶壁から飛び出した
ところでストップしたバス。
「ふぅ、危機一髪か」
安堵するHEIKE。
「気をつけて降りてや」
とりあえず後ろのシートに固まっていた石川、辻、加護に促すHEIKE。
石川はともかく、辻と加護はなんだか冷たい目だ。
「まぁ、どこのどなたか存じませんが本当にありがとうございます。私、こういうシ
チェーションに本当に憧れて(以下略)」
「もーにんぐふぁいぶがよかったれす…」
「ホンマや。ま、助けてくれた事には感謝しとるで」
「なんでや? ウチなんか悪いことしたか?(涙)」
そして、残った運転手担ぐと、HEIKEはバスを降りた。
――その時である。
「モナー…モナー…」
「コドモ…コドモノ血……」
運転手の口からあの言葉が―――。
「畜生! ボスはコイツやったんか!!」
モナーモンスターに変身した運転手が、HEIKEにしがみついて離さない。
「モナー!」
HEIKEをバスの屋根に放り投げた。追って自分も屋根の上に。
微妙なバランスで静止していたバスが、それを崩されてグラリと揺れる。
バスの屋根の上で対峙する2人。
「さっさとケリつけるで! レーザーブレード!」
青白く発光する剣を構えるHEIKE。
しかし、一瞬早くモンスターのタックルが決まり、HEIKEは倒されてしまう。
「しもた!」「ニヤァ」
モンスターはげふげふと笑うと、HEIKEの顔面やボディを殴り始める。
ほどなくHEIKEのメタルボディアーマーがへこみ始める。
「アカン…これ以上やられたら持たん…どうするHEIKE……」
バシュッ!
モンスターの腕を貫く一本の光の矢。
「ウガー!」
「?」
思わず力が緩んだその瞬間を逃さずHEIKEは脱出を図る。
顔をしかめながら、光の矢が飛んできた方向へ顔を向けるモンスター。
太陽を背に受けて浮かび上がるシルエット。そして金色に輝くその姿は―。
「あんまり心配かけんといてーな」
「姐さん!」
「ウチが来たからには、もう好きにはさせへんで。宇宙刑事YUKO参上!」
「とぉっ」
掛け声と共に、YUKOがジャンプ。レーザーブレードを抜くと、バスの屋根に着地した。
「あ、姐さんそれはアカン!!」
HEIKEの悲鳴むなしく、YUKOが着地したことでかろうじて保っていたバスのバランスは崩れ、
HEIKE、YUKO、そしてモンスターが高さ50mの崖から真っ逆さまに落っこちていった。
そして、数秒後、大爆発―――。
「あらら、ピカピカも落っこちよった」
「あああっ、どうしましょう? 運転手さんが落っこちてしまいましたっ」
「リカせんせー、なんかずれてるれす」
「ののちゃん、それはいつもの事やんか。それにしてもあっさりやったな」
「そーれすね」
「あああっ私たち、どうやって帰ればいいんでしょう」
「バスないんやから、駅まで行って電車で帰るに決まっとるやろ」
「もーにんぐふぁいぶこなかったれすね」
「まぁ番組ちゃうからな。しゃーないやろ」
陰から事態を見ていた3人はしばらくじっとしていたが、いつまでたっても何も起こらない
ので、勝手に帰っていった。
「ふぅ、なんとか…ってとこやね」
「みっちゃん…ほんまゴメン!」
落下の際にHEIKE必死で呼んだイエローシャッフルが、かろうじて間に合ったのだ。
イエローシャッフルに捕まってゆらゆら降りて行くHEIKEとYUKO。
「姐さん、登場まではカッコよかったんやけどなぁ」
「まま、みっちゃん、とにかく結果オーライやないか。それよりどや? 久しぶりに一杯。
これがな、美味い地酒の店知ってんねん」
「そうやねぇ。たまにはええか」
とにもかくにも、幼稚園バスジャックの危機は回避されたのであった。
「……みっちゃん……おなかすいた……」
空腹で動けなくなっているのは、後藤。
エンディングは
>>24。
さて次回の宇宙刑事HEIKEは「赤い月」です。お楽しみに!
平家「どもども平家みちよでございます」
中澤「中澤やて、いやホンマに」
平家「なんやねん姐さんそれは。それにしても今週のお話、書いてるうちにどんどん変
わってしもて、タイトル関係あらへんようになってもうたわ。やっぱり一気に書
き上げんとアカンね。こういうモンは」
中澤「それにしても、今週はゲストてんこ盛りやったな。予算オーバーちゃうん?
石川に辻に加護かい。でも辻と加護はホンマ好き勝手やってくれたなぁ。台本を
無視してモーニングファイブなんぞアドリブで呼びおってからに。みっちゃん
相当へこんでたわ。なぁ?」
平家「ま、まぁこういうのは慣れとるからええんよ(涙目)」
保田「リ〜ダ〜、みっちゃん〜」
中澤「おお、圭坊やないか」
平家「圭ちゃん、撮影終わったんか? お疲れさん」
保田「アタシもいい加減、顔出しで出演したいよ〜。ね〜なんとかしてよ〜」
中澤「まぁそう言うなや。ある意味この番組は、圭坊がおらんとなりたたんのやで」
保田「だったらそれなりの扱いが欲しいよ。アタシだけ火の中飛び込まされたり、怪獣
着たままで高さ50mの崖から落っことされたり……。アタシはスタントマン
じゃなくてモーニング娘。の歌手なんだっつーの! だいたいなんでみっちゃん
と裕ちゃんは人形で、アタシだけ生身で落っこちるワケ!?」
中澤「そうは言っても、他におらへんもん。信田姐さんはHEIKEの専属スタントやし…」
平家「圭ちゃん、ガンバ!」
保田「…次は………」
中澤「なんや?」
保田「次の作品ではこのアタシが主役になってやるぅぅぅ!!!」
平家「というと……宇宙刑事…ガメラ?」
保田「キッ(睨む)」
平家「おー怖。いや、正直これの続編はないと思うで。ごっつ視聴率低いし(泣)」
中澤「名作集入りなんて正に夢やからなぁ(遠い目)」
保田「アタシへの応援レターも待ってま〜す」
平家「というわけで、今週のゲストは、モナーモンスター役の保田圭ちゃんでした。
顔は映らなくてもしっかり番組を支えてくれてる圭ちゃんにホンマに感謝!」
中澤「ごっちんは体調不良のため、今回お休みや。次回には間に合う思うわぁ」
平家「えー、次回はシドニー五輪中継のため一回お休みしまーす。作者がなんや違う
企画にとりかかってるんやて」
中澤「次回ってとっくにシドニー終わっとるがな」
圭ちゃんがモナーモンスターだったんすかっ!(ワラ
信田さんもボンバー解散したらいよいよスタント業に本腰かな??
次回はごっちんの登場も楽しみにしてます〜
135 :
名無し娘。 :2000/09/28(木) 12:31
次回は1回お休みしまして、
「大戦隊モーニングV vs 宇宙刑事HEIKE」
をお送りいたします。
136 :
名無し娘。 :2000/09/28(木) 13:17
>>130 アルバムネタはモーヲタにはつらいやろ。
せめてシングルコレクションっぐらいにしといたら。
137 :
塩化セチルピリジニウム :2000/09/28(木) 13:20
プリペアーとか赤い月とか女の絵ボリューション!とか
聞いて欲しいなあ
138 :
名無し娘。 :2000/09/28(木) 14:30
Hey! Hey! Girls Soulって何となくじゃりん子チエを連想する。
139 :
一部のコアなファン :2000/09/28(木) 15:18
>平家「おー怖。いや、正直これの続編はないと思うで。ごっつ視聴率低いし(泣)」
>中澤「名作集入りなんて正に夢やからなぁ(遠い目)」
いや、一部のコアなファンは楽しみに見てますよ。
しかし、ここに限らず、もー板の辻・加護のしゃべりは、
西原理恵子作品のちっちゃい子のようだ(笑)。
140 :
名無し娘。 :2000/09/28(木) 15:33
ゆんぼくん?>西原
141 :
名無し娘。 :2000/09/28(木) 16:39
s
142 :
139>140 :2000/09/28(木) 17:29
「ちくろようちえん」とかね。あれ関西弁の女の子出てくるじゃない。
一方、中澤<>平家トークも、ある意味サイバラ<>みつえちゃんとか、
サイバラ<>銀玉親方みたいな響きがなきにしもあらず。
おいらサイバラ好きなんで、両方楽しく読んでるんだけど。
#ここより「居酒屋」とか「辻加護ANNS」向きのレスかなぁ……。
「大戦隊モーニングV vs 宇宙刑事HEIKE The Movie」完結いたしました。
145 :
名無し娘。 :2000/10/02(月) 13:59
復旧したよ。続き希望
146 :
名無し娘。 :2000/10/02(月) 22:12
「大戦隊モーニングV vs 宇宙刑事HEIKE The Movie」を書いたら
どうも気が抜けてしまいました。
ストックもないので、これから書き始めます。
宇宙刑事シリーズ良いなぁ、2ちゃんではほんと久し振りに読んで笑える、頑張れ宇宙刑事へけー
続きを楽しみにしてるごま
帰ってきた海中散歩もよろしくね!
150 :
名無し娘。 :2000/10/06(金) 12:45
あげとこ
オープニングは
>>11。
宇宙刑事HEIKE 第六話「赤い月」
朝7時46分。
「行ってきまーす」
元気よく玄関を飛び出して行く平家。
「zzzzz……んぁー……」
そして、目を覚ましもしない後藤。
2人の朝は、こうして始まる。
夜7時11分。
「ふぅ、今日はいきなりしんどかったわぁ」
苦心の末にようやくバイトを見つけた平家。
しかし、初日からガンガン働かされ、疲れきっていた。
「あー、はよ帰って寝よ」
暗い夜道をとぼとぼと歩いていく。
(なんや…? 嫌な気配を感じるわ)
顔を動かすことなく、左右に視線を配る平家。
街灯がちょうど途切れている部分に差し掛かり、辺りが一気に暗くなった。
銀河警察の刑事である平家は、まだ余裕があった。
(ウチをその辺の女と一緒にしたらアカンで…)
そう思った時だった。
どすーん!!
腹に響き渡るような地響きがした。
一瞬バランスを崩した平家は、後頭部にものすごい衝撃を感じたかと思うと
塀に叩きつけられた。
間髪いれずに相手の重たいキックがみぞおちに入る。
「ぐふっ…」
思わぬ先制攻撃に平家のダメージは大きかった。
(アカン…次喰らったら終わりや)
めまぐるしく回る思考に、体がついて行かないもどかしさを感じながら平家
は自分の油断を呪った。
しかし、いつまでたっても次の攻撃はなかった。
観念して目を閉じていた平家が恐る恐る目をあけると、そこには黒猫が一匹
じっとこちらを見ているだけであった。
「一体何やったんや」
血を拭うと、平家は痛みが残る体を引きずりながら帰って行った。
ドン・モナーの城。
「ドクター・ギコよ。今度のは大丈夫なんだろうな?」
「ハハっ。少々抜けておりますが、パワーは誰にも負けません」
力説しているのは、帝王ドン・モナーの側近であるドクター・ギコ。
「バカが。そういう力だけのヤツが一番のヤラレキャラなのだ」
適切なツッコミを入れるドン・モナー。
ドクター・ギコは慌てて言う。
「恐れ入ります。しかし、ヤツには例のアイテムを授けてますゆえ、ご心配
には及ばないかと……」
「なるほどそうか。アレを持たせているのか。それならば期待も持てよう……」
怪しげに笑うドン・モナー。
「コレサエアレバヘイケナド…………フフフフフ」
暗闇に光る目。
「ただいま」
「あ、みっちゃんお帰りー」
ようやくアパートにたどり着いた平家がドアを開けると、ピスタチオを頬張
りながらテレビを見ている後藤がいた。
「全く……相変わらずやなぁ、ごっちんは」
「ふぁにふぁー?(なにが?)」
「ほらほら口の中モノ入れてしゃべらない。少しは外とか出てる?
このままやったら世間で流行のひきこもりになってまうで、ホンマ」
「あれ? 何やろ。……ねぇごっちん、ちょぉ来てや」
「今いいとこなのー」
テレビに夢中の後藤は生返事だ。
(何やねんな…………あの月の色…………)
窓から見上げた月。
夜空に浮かぶその満月は、見事なまでに血の色を思わせる赤い色をしていた。
翌日、新聞やニュースでは平家の住む街で通り魔が出現し3人が惨殺された
という見出しが踊っていた。
手口は強引、いたって単純だが、被害者はいずれも赤い服を着ていたという。
午後8時1分。駅前通り商店街。
今日も平家はバイトを終え、帰宅の途についていた。
「もしもし、ごっちんか? さっき駅に着いたよって、もうすぐ帰るわ」
家の後藤に電話する平家。
「さ、今日は鍋でもするか」
寒さが染みてくる季節である。