小説『いとしいあの人・・・』

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16天童
「あ・・あの矢口さん」
家について、マネージャーさんを見送り、家に入るなりよっすぃーが、
「あの・・さっきのコト・・」
「ふふ・・・石川となにをしたって?」
「あの・・・」
よっすぃーは真っ赤になってもじもじしている。
そんなよっすぃーが可愛くなって、
「ん・・そんな気にしないの。オイラだて裕ちゃんとしたことあるし」
「でも・・・中澤さんはそういうキャラじゃですか」
「へ」
「だからハロモニの時も私と」
コノ子何をいってるんだ、と5秒間おもったあと、ようやっと理解した。
「あのさあ・・よっすぃー・・石川としたって」
「あ、はい、あの」
「キス?」
「・・・はい」
消え入りそうな声でいうよっすぃーにアタシは笑いを必死でかみ殺した。
「あ・・そうなんだ」
なんだなんだ・・・まああの石川がエッチなんて出来るわけないか。
「あはは・・・なーんだ、もっとやってると思った」
「え?どういうことですか?」
「ねぇそりゃえっちとか」
「お・・女同士ですよ」
「知らないの?女同士でも」
アタシはよっすぃーに近づいた。
「・・・できるんだよ」
顔を、よっすぃーのそれに近づける。
「えっち。きもちいこと・・・!」
アタシは口をよっしぃーの唇に押し当てた。