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 よっすぃーはすっかり傷ついて、屋根裏部屋に閉じこもってしまった。
「みんなで私をバカにして…。ごっちん以外、誰にも会いたくない…」
 あたしだけが指名された。家族の中で、誰の味方もしなかったのはあたしだけだったから。食事の時
間になったから、よっすぃーの食事を持って屋根裏部屋に行った。部屋は真っ暗、電気をつけてない。
なんかホコリくさくて、クモの巣が張ってる。そんな所で、よっすぃーはラジカセで中島みゆきを聞い
てる。涙を演出効果ばっちりに流して、体育座りをしてた。なんか話し掛けられそうになかったから、
食事だけ横に置いた。よっすぃーは無表情でお皿をとって食べ始めた。食事の途中も大粒の涙が止まら
ない。時々涙が止まるから、そのときに食べ物を口に運ぶんだよね。でも、食欲だけは相変わらず。あ
たしが持っていった食事は全部平らげた。カルボナーラを三人前、ゆで卵を五個、バナナ一房、大盛り
のツナサラダ、かご一杯のベーグル…。

=完=