一寸ヤグチ

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94夜中
風呂から出て、少しのんびりした2人。
「はぁ、眠くなっちゃったよ。ヤグチ・・・。」
「もうねますか?」
「うん。そうしようかな・・・。」
小さな布団と、大きなヨッスィーの布団を引く。
「じゃぁ、あたし、これから機織りしますから・・・。」
「ヤグチ見たいな、ヨッスィーの機織りする姿・・・。」
「えっ?ごめんなさい。あたし機織る姿見られたくないんです。」
「どうして・・?」
「お願いです。絶対に機織ってる時に、この部屋をあけて中を見ないでください。約束してください。」
「・・・、分かった約束するよ。」
哀願するような顔をいきなりしたヨッスィーに気迫で押され、理由も聞かず約束をするヤグチ。
そうすると、いつものヨッスィーの笑顔に戻り
「じゃぁ、機織ってきます。」
そう言って、隣の部屋に入っていった・・・。
(ヤグチ、まだヨッスィーと心に溝があるのかな・・・?うん。そうだ、きっと。まだ知り合ったばかりだもん。)
(それに、そーゆー機織りの技術は門外不出だったりするのかもしれないし・・・。いつか見せてくれるよね・・。)
ヤグチは先に寝ることにした・・・。
「おやすみ、ヨッスィー・・・。」