●(#´▽`)´〜`0 )Love〜いしよし PART3●

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53ドラム
「梨華ちゃん、お待たせ……」
吉澤は居間に戻ってきた。自分の濡れ髪にタオルを当てながら、部屋の中を
見渡す彼女。
「梨華、ちゃん?」
石川は居間に居なかった。
首をかしげながら視線をさまよわせる吉澤。
と、ソファの影からパジャマの裾が見えているのを見つける。
「そこに居たのか……探しちゃったよ」

石川はソファに横たわって静かに寝息を立てていた。
テーブルの上の麦茶はほとんど無くなっている。
「梨華ちゃん、疲れてたんだね……」
そっとつぶやく吉澤。
タオルをテーブルの上に置くとソファの向こう側に回り込む。
両腕を静かに伸ばして石川の身体を抱き上げる。
彼女を起こさないようにゆっくりと運ぶと、ベッドの上に寝かせた。
「ふう……」
まだ濡れている自分の髪をかき上げる吉澤。
石川は、仰向けに横たわったまま静かに寝息を立てている。