●(#´▽`)´〜`0 )Love〜いしよし PART3●

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134ブラインド・ウォッチメイカー
ひとみが私のことを恋人として誰にも紹介できないという、そんな、
私達にとってはどうでもいいはずのことで、私はこんなふうに辛い
気持ちに乾いている。
(女同士なんだから、当たり前だよね…)
頭ではわかっていた。
ひとみにすまないと思う。
私がこんなつまらないことで悩むなんて、ひとみには知られちゃい
けないと思う。

ひとみははっきりとは言わないけれど、過去に恋人がいたらしい。
私は愚かにも、見も知らぬひとみの過去の恋人達に嫉妬している。
これは私の狭量さとひとみの気持ちへの不安の裏返しに違いなくて、
でもプライドの高いひとみには、そういう疑いは許せないもののは
ず…。
だから私は、疑いや心の傷なんてなにひとつ持っていないふりをす
る。
それが早く私の本音になることを祈りながら、ひとみの前では笑顔だ
けを見せる。
心が乾くのはひとみのせいじゃなくて、どうでもいいことにこだわっ
ている自分の小ささが原因なのだから。