昨夜の夢について。

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44名無し息子
「プッチとタンポポって同時期リリースなんだよね。」
甲高い声でボソッと言ってみる。
やはり耳がまだ慣れない。少しだみ声の自分の声がもう懐かしい。
涙腺が少しだけ刺激されたみたい。雫が一滴。
そう、保田はたとえばミニモニ。だったらよく見てるから振りとかも大体覚えている。
しかし、同時期に別々に行動するため、タンポポの振り付けはあまり見ていないのだ。
保田はダンスには自信があるがそれは練習の賜物。
ろくに見たこともないダンスをこなせるほど自信過剰ではない。
ごっちんなら本番に強いんだけど、私はごっちんじゃないのよねぇ。
そう、今私は石川なのだ。

そこまで考えて、ふと朝の発声練習をしていないことを思い出す。
「アーアーアーアーアー、保田圭は今日も一日がんばります。」
まず少し大きい程度の声で言ってみる。
ふと顔が曇る。声量がぜんぜん違うのだ。
それでもしばらく声を出してみる。だんだん声がこなれてきた。
「ほい!、ほい!、ほい!、ほい!、ほい!」
ふざけ半分で、いろいろな音程でやってみる。
保田、いや実際は石川の目が少しだけ笑ってきた。
はたから聞いても、明らかにいつもの石川よりは出ている。