ミステリー小説「安倍なつみ殺人事件!!」

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45大河好き
安倍なつみの葬儀の日 空は高く晴れ渡っていた

たくさんのファンが記帳しに訪れていた

マイクロバスから降りてきた中澤は黒い喪服を正した

壇上に立てかけられていた大きな遺影は以前雑誌の表紙用に撮
られていた篠山紀信撮影の写真が飾られていた

中澤「希望に満ち溢れた顔をしているわ まだ後藤とかが入る
前ぐらいのやつだわ」

加護もひょこひょこと中澤のあとをついてきた

中澤「ほらっ 加護もここに名前かいとき」

加護「は~い」

中澤「あっそれから加護なあ 刑事さんに言っとったことあっ
たやろ」

加護「うん」

中澤「あれ ほかんヒトに絶対ゆうたらあかんでぇ」

加護「は~い」

中澤は加護の手を引き 一緒に遺影の前に立ち焼香をあげ合掌
した

中澤たちがバスに戻ろうとすると記者たちが群がった

記者「恐縮です」

中澤「はい」

中澤は記者を無視してバスに乗り込もうとしたが、カメラマン
たちが立ちふさがった

記者「中澤さん 今のお気持ちはいかがですか?」

中澤「・・・・」

記者「モーニング娘のリーダーとしての意見をぜひお聞かせ下
さい!」

中澤「・・・本当にご家族には申し訳ないと思っております」

記者「やはり責任を感じていらっしゃるのでしょうか?」

中澤「はい・・・わたしが側についていなから こんなことに
なってしまい こころからお詫びしたいと思います」

中澤は深々とあたまを下げた

記者「あの それからモーニング娘が解散を発表しましたが、
あれは中澤さんが決められたのでしょうか?」

中澤「ええっと・・・それにつきましては」

記者「それとも社長さんが勝手に決めてしまったのでしょう
か?」

中澤「いえ・・・あの」

記者「是非おきかせ下さい これはモーニング娘のファン全て
が知りたがっていることなんです!」

中澤は何も言葉が思い浮かばなかった このままこのインタ
ビューをづけていてはマズイことになると感じた