アホグループのどこがいいのか? Nr.3

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639マジレス
今の日本の芸能界には、歌手とか俳優と並んで、
チャレンジャーというジャンルがあると考えたら判りやすい。
番組内で特定の目標が設定され、それを達成する過程が放送されるわけだ。

昔からそういう番組作りの形はあったのだけれど、
『猿岩石ユーラシア貧乏旅行』の企画成功以来の<電波少年>が、
芸人に色んな目標を与える形式を番組のフォーマットにまでしてしまい、
それが別の番組でも真似されて、一種のジャンルになってしまった。

猿岩石以前の<電波少年>は単なる芸人いじめのお笑い番組だった。
『ユーラシア貧乏旅行』も当初はそういう意図だったのだろうが、
旅の過程が放送されると、意図から外れた感動企画になってしまった。
以後、番組では二番煎じ三番煎じの企画を続け、
設定する試練も貧乏旅行から幅を広げて何でもありにしてしまった。
芸人が無理難題を押しつけられるという点では旧路線と変わらないが、
困難の終着が設定され、目標達成のカタルシスが用意されている点が、
新路線の特徴である。不条理から予定調和に進化したわけだ。

以後、<ウリナリ>の『ドーバー海峡横断』とか『社交ダンス大会』、
<黄金伝説>の『食べ放題日本横断』『一ヶ月10000円で生活』、
<雷波少年>の『不法廃棄ゴミ清掃日本縦断』『鉄棒少女』、
……などが同じフォーマットで作られており、同一ジャンルをなす。

歌手としてCDを出すというのが、設定目標となる場合もある。
<電波少年>の『華原朋美アメリカデビュー』とか、
<ウリナリ>の『ブラックビスケッツ、ポケットビスケッツ』など。
これは言わば芸能界を舞台としたRPGであり、CD売り上げが得点となるわけだ。
<アサヤン>の『モーニング娘。』も、当初はこのフォーマットだった。