THE NOVEL「ミニポポ探偵団」

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1ベスト!名無し娘。1
第1話「なっちの・・・失踪」

「今日も疲れたねー」
「なに言ってんの。今日はハロモニの収録だけだったじゃん。」
そんな会話が飛び交ういつも通りの楽屋の風景だった。
しかし、そんな日常を打ち壊す言葉が発せられたのは、その直後の事だった。

「な、無いべ。た、大切な・・・」
なっちだった。
「どうしたん?」
中澤が近づいて話を聞こうとする。
「なっちの大切にしてたUFOが無くなってるべさ。」
UFO!?
UFOと聞いて、全員が一斉に飯田の顔を見る。
「・・エ?」
飯田は誰にも焦点を合わさず困惑していた。
「いや、ヤキソバの方・・・。」
なっちが相変わらず落ちこみながら言い直したが、それでも飯田への疑惑の目は潰えなかった。
そして、UFOと名称のせいだけで、疑われているという事に、飯田の精神は崩れかかった。
「ワタシジャナイヨ」
それだけいうと、飯田は助けを請うように交信しはじめた。

「加護がぁ〜、探してもぉ〜、いいですよっ。」
加護だった。