世にも奇妙な娘達

このエントリーをはてなブックマークに追加
249
それから3年ほどたった。
メンバーは変われど、未だにモーニング娘。は存在していた。
「お疲れ、今日はいつもと違って帰るの早いんだね」
「あ、ちょっと用事が有るんだよ。じゃあね梨華ちゃん」
今日は、なぜかあの人の顔が無性に見たくなってきた。
毎日、見ているはずなのに、何故なんだろう。
私は歩く足を早めた。相変わらず、汚い川は泡を吐きつづけている。
部屋に入るとすぐ、荷物をベッドに投げて押入れのふすまを開く。
中には、青い冷凍庫。その扉を開く。
「ただいま。今帰ってきたんですよ」
氷の精。
触ると、脆く崩れそう・・・。
でも、目を閉じている顔はとてもやさしくて、私を包んでくれそう。
「いつ見ても綺麗ですね・・・・・矢口さん」