お、新スレおめでとうございます。suzukaさん、期待してますYo!
3 :
名無しっぺ:2001/06/24(日) 18:26 ID:Ug6nar8s
「け、結婚!?俺がかぁっ!?」
「そうだ。昔っからの付き合いの、あの家に養子に行け!」
俺は親父に突然こんな事を言われた。俺はいわゆる「ヤクザ屋さん」
の親分の一人息子だ。とは言えウチは他とは違ってこれといった
あくどい事をやってるわけでもなく、ただ単にはるか昔の
ご先祖様の恩恵(?)に預かって生活しているだけなのだ。
そうやってごくごく平凡に生きてきた俺が、「結婚」する事になるなんて
・・・しかもあった事もない女と。いつの時代だってんだ。
しかし、、これが俺の新たな人生のターニングポイントになるとは・・・
「結婚なんて誰がするかよっ!」
「それが先代の遺言である!式は今日行われる事になっておるが・・・」
「待て!待てよ親父!俺はそんな事ひとっことも聞いちゃいないぞ!」
「言えば断るに決まっとろうが!」
「な・・・あ、あのな、馬鹿言うなよ、俺、高校卒業したばっかなんだぜ!?」
「おあいにく!!ワシ、極めてマジ」
「おいっ!たかが先代の遺言でくらいで自分の息子を売るのかよ!
鬼!悪魔!馬鹿野郎!!」
「とにかくすぐ出かけるぞ。おい、助八。こいつの支度、手伝ってやれ」
「へい!」
「親父!おい!待ってくれ!そんなのってありかよーっ!!」
俺は結局何も出来ず、親父の子分達にされるがままになり、気付けば
袴を着せられて式の会場にいた。
4 :
名無し娘。:2001/06/24(日) 18:58 ID:ENODn7mM
おぉ、part4かぁ・・・
part1から全部見たけど大分変わったねぇ、歴史を感じるよ。
とりあえず新スレおめでとうです。
5 :
名無し娘。:2001/06/24(日) 20:58 ID:ua.3uNWU
新スレage
6 :
名無し募集中。。。:2001/06/24(日) 22:43 ID:9Z73pPZU
200、L型、カテキョ・・…………
頼むぞ!!
7 :
ポルノ:2001/06/24(日) 22:51 ID:bdUuZunY
200,L型,カテキョかあ。
どこ逝ったんかねえ・・・・
8 :
名無し娘。:2001/06/24(日) 23:00 ID:ikkJmxOc
200さん頼んます!!
9 :
名無し娘。:2001/06/24(日) 23:01 ID:mtTX9TJo
10 :
名無し娘。:2001/06/25(月) 06:45 ID:eyQO5NfA
俺はL型復帰きぼ〜ん
11 :
名無し娘。:2001/06/25(月) 06:46 ID:bWQKHwHs
・・・・・どうでもいいけど、タイトルは4泊目がよかったな・・・・・
12 :
名無し募集中。。。:2001/06/25(月) 12:25 ID:/g02x5rg
>>9 いや、好きな小説家っていう意味じゃなくて、更新が滞ってるってこと。
13 :
名無し娘。:2001/06/25(月) 14:49 ID:a5gICr8A
age
14 :
名無し娘。:2001/06/25(月) 17:01 ID:TrtJMimg
誰も書かないのかよ!
15 :
名無し娘。:2001/06/25(月) 17:12 ID:ZA80xNG.
目が覚めた。
途端に激しい頭痛が襲ってきた。夕べは飲みすぎた。
どうやって帰ってきたかさえ覚えていない。
水を飲もうと立ちあがろうとしたとき普段と雰囲気が違うのに気がついた。
−−俺の布団にもう一人もぐりこんでいる奴がいた。
酔いが醒める。記憶をたどる。全く思い出せない。誰だこいつは?
更にもうひとつ気がついた。こいつは−−女だ。
顔を見る。知り合いではない。だが、どこかで見たことがある顔だ。
思い出した。カントリー娘のあさみだ。
これが夢であることを願い、もう一度布団を被ることにした。
あさみかよ!(w
あさみは今まで誰も書かなかったから続き期待。
17 :
名無しっぺ:2001/06/25(月) 22:22 ID:SbpMGWYU
「どうも。お待ちしとりやした!」
門の前にはすでに大勢の関係者
(まぁ、「アレ」な人達なんだが)が集まっており、
その内の一人が俺と親父達を迎え入れてくれた。
「ううむ、さすがはワシの子。死んだ母さんにも一目・・・」
(勝手に言ってろクソ親父)
その時にはもう俺はあきらめの境地に立っていて、
素直に従おうと思い始めていた。というのも、
俺の頭にはちょっとした考えが浮かんでいたからだ。
(・・・親父の面目がつぶれる様な事はしたくないし・・・
会った事もない女と一緒になるのは嫌だし・・・
だいたいどうせブスなんだろうし、いびりまくって
あちらさんから離縁してもらえりゃ・・・
俺は晴れて自由の身・・・ん?)
そんな考えを巡らせながら屋敷に入り、大広間を開けると・・・俺の前には
大勢の人間と、金屏風の前で深々と頭を下げている女性が現れた。
(・・・・・・なんだよ、結構美人じゃねぇのか!?)
18 :
名無しっぺ:2001/06/25(月) 22:25 ID:SbpMGWYU
彼女を見た俺の第一印象がこれだった。
そして、彼女の第一声はこうだった。
「お初にお目にかかります。中澤隆一郎が娘。裕子にございます」
「は、はぁ・・・」
俺はすでにその場の雰囲気に飲まれてしまい、
さっきまでの考えはどっかに吹き飛んでしまった。
(こりゃどう見ても、年上だ!・・・にしてもまぁ、
悪くはない・・・いいや!こんなオバンは趣味じゃねぇ!)
結局俺は大人しく座って式が終わるの待った。
19 :
名無し娘。:2001/06/25(月) 23:11 ID:bojYpqrI
このあと、とんでもない出来事が!!!
20 :
名無し娘。:2001/06/26(火) 01:20 ID:Q0AZrTmI
>>19 フォーミュラ・ハロー第3戦スペイングランプリも、ついにファイナルラップを迎
えていた。2位以下を大きく引き離しトップを快走しているのは、モーニング・メ
ルセデスに乗る安倍なつみ。
安倍は優勝を確信していた。2位を走るプッチモニ後藤真希との差は40秒以
上。つまらないミスさえしなければ楽勝、そして今の安倍には自分がミスをす
ることなど全く考えられなかった。それほど今日の自分は乗れている。負ける
わけがない。
その時、一体何が起きたのか、誰もわからなかった。
「あぁーっと! 安倍なつみスローダウン!」
それまで、今日の自分の状態をそのまま表しているかのように思い通りに動
いていたマシン。そのマシンから突然、全ての力が失われたのだ。
「なんとファイナルラップで安倍なつみ、スローダウンです!」
しばらく惰性で走っていたが、チェッカーまで残り3コーナーというところで、安
倍の乗るマシンはゆるゆるとグリーンゾーンにストップした。
「そしてその横を今、後藤真希が通過していきます!」
コックピットから一瞬、安倍の方へ向けて片手を挙げる後藤の姿が見えた。
その行為にどんな意味が含まれていたのか、今の安倍にその事を考えられる
余裕はなかった。
スレ違いスマソ。
>>19に思わず反応しちまった……。
21 :
名無しっぺ:2001/06/26(火) 01:23 ID:6mGWGRUA
22 :
厨房少年:2001/06/26(火) 02:02 ID:.Jf6I5ik
L型さん〜〜〜〜!
復帰してくれーーーー!!!
んでもって3日目の朝、
お昼過ぎ、吉澤は買い物に行き、俺は1階の居間でテレビを見ていた。
昌「(また離婚かぁ………また暴露本出すの?)」
とまあこんなことが日常茶飯事な芸能ニュースを俺は見ていた、
昌「(………………………………ファ〜…)」
こんなくだらない物を見ていたら俺は眠くなってしまった、
俺はすかさずテレビを消し、そのまま寝転がり眠りについた。
………………
どれくらい時間が経ったんだろう…
しばらく経って俺は寝転がったままだが目がさめた。
昌「(……………………………ん……………毛布…………?)」
俺の体には覚えが無い毛布がかけられていた、
昌「(…………あーっ……吉澤がしたんかな……)」
と思いながらふと右を見た。
俺は眠気と体調の悪さが吹っ飛んでしまうほど驚いた。
昌「(な、な、な、な、何で一緒に寝てるんだよ!)」
何と俺の横には吉澤が寝ていたのだ、
しかも同じ布団で寝ていたのだ。
………道理でなんか布団がちっちぇーなーと思ったわけだ……………
今俺は右を向いている、吉澤は左を向いて寝ている、
つまり今は互いに顔を合わせて寝ているのだ。
その距離は息がかかるくらい近い。
昌「(……………ドキッ……………ドキッ…)」
不思議と俺はドキドキしていた、
まだ体調悪いのかな………………………………
昌「おい、起きろよ。」
俺は吉澤にだけ聞こえるような小さな声で吉澤に呼びかけた。
吉澤「(……………スーッ……………スーッ)」
だめだ反応が無い。
昌「コラ、起きろ。」
俺は吉澤の頬を人差し指で軽く突っついた。
プニプニ、
吉澤「うーん…………」
あ、右を向いてしまった。
昌「(くッそー、起きねーなー……………………そうだ。)」
こーなったら“あそこ”突っついて強制的に起こしてやる。
26 :
15:2001/06/26(火) 11:50 ID:4UKbwMo2
再び目が覚めた。
我ながらよく眠れるものだ。目を覚ますと同時に人の気配を感じる。
夢であることを期待していたがそうではなかったようだ。
でも、もしかしたらあさみではないかもしれない。
さっきは酔いも酷かったし見間違いだろう。ポジティブポジティブ。
メロン柴田だったら股下を計測しよう。
村田だったらとっておきのネタを披露してもらおう。
斉藤だったら豊かなバストを弄ぼう。
大谷だったら下半身にハァハァしよう。
ひとしきり妄想を楽しむと一縷の望みをかけ、未だ寝入ってる「それ」を確認した。
・・・やっぱりあさみだった。
何故、あさみなんだ?本当に記憶がない。
覚えているのは飲みに行ったところまで。それにしても・・・あさみか・・・
せめてダニエルなら・・・いや、それもいかがなものか。
記憶をたどるのが先か、今この状態を考えるのが先か苦悩している俺の気も知らずに
あさみは静かな寝息を立てていた。
>>25 ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
しかし羨ましいですな。
28 :
名無し娘。:2001/06/26(火) 17:09 ID:xAVJp/aU
邪魔が入って見えづらい・・・age
29 :
名無し娘。:2001/06/26(火) 21:51 ID:GrSYmhn6
ぐはあああああああああ!!!あそこぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
30 :
9:2001/06/26(火) 22:21 ID:Tssiwn/2
>>12 俺も更新待ちの意味でレスしたんだが・・・
ま、読んでる方としては放置プレイは辛いわな
吉澤のほっぺ(・∀・)イイ!!!!!
31 :
名無し娘。:2001/06/26(火) 22:23 ID:dOwSTHXY
なにがおこるんだぁ!!
32 :
名無し娘。:2001/06/26(火) 23:51 ID:VKhfaJeY
suzuka頑張ってくれ
33 :
ラック:2001/06/26(火) 23:58 ID:87epXTbA
あそこって、どこだぁぁ〜〜〜〜
34 :
ポルノ:2001/06/27(水) 00:51 ID:yxJvNt2Q
名無しっぺさんのは、姐さんが出てくる。。。
えいじ並の名作を期待。
まあ、気楽にやって下さい。
35 :
名無し娘。:2001/06/27(水) 06:31 ID:McSFcpOE
えいじ君の作品はどういう設定だっけ?
>>30 S.A.Sは最近なかなか更新してないか?
俺はゆゆたんの名無しっぺも好きだな。
俺はその“あそこ”を突っついた、
吉澤「…………ぅん……」
ん?どうやら起きたみたいだ。
昌「おい起きろよ。(ツンツン)」
吉澤「あっ……………やめ……………あっ!」
おれは手を緩めず続ける。
昌「毛布はありがたいけどさぁ、一緒の毛布で寝るなよ。(ツンツンツン)」
吉澤「あっ…………だって……うッ……………あっ、止めてよ〜」
毛布からなかなかでない吉澤に豪を煮やし、
俺は指が入るくらい強く突っついた。
昌「早く出れよ。(ズボッ!)」
吉澤「あっ!痛いってば!」
あ、ヤバ、
指が入りすぎた………( ̄□ ̄;)!!
吉澤「やったなー、仕返しだぁー!(サワサワ)」
今度は吉澤が俺の“あそこ”をくすぐってきた。
昌「ば…………バカ!何すんだよ!」
吉澤「だって昌君もやったじゃん!」
昌「そ……それはお前がここで寝てるからだろ!」
ひとつの布団の中で俺と吉澤の攻防が始まった。
吉澤「さっき痛かったんだからね!(サワサワ)」
昌「ぐはっ!や……止めろ…」
吉澤「倍返しにしてやるぅ〜(サワサワサワ……………etc)」
昌「うわぁー!やめろー!やめてくれー!」
俺は吉澤の猛攻に耐え切れず、
布団から出てしまった。
昌「はぁはぁはぁはぁ………」
吉澤「ふーん………昌君って“あそこ”弱いんだねー」
昌「だ、誰でも弱いわい……」
吉澤「フフフ………今度から“あそこ”を攻撃すればいいんだね……」
昌「バ……………バカか……………」
そして吉澤はその場から去った。
………え?“あそこ”ってどこかって?
フフフ…………とっても感じる“あそこ”ですよ…………
>>30 (0^〜^0((ヾ(・・ )プニプニ
…………いいかもしれない……
>>32 どうも頑張ってます!(^o^)/
>>33 ヾ(・・ )ツンツン
ってやると………
アアン(~O~;)(;~O~)アアン
ってなるところですよ……フフフフ・……………
40 :
名無し娘。:2001/06/27(水) 17:04 ID:IN8f.i7Y
続ききぼ〜ん
41 :
名無し娘。:2001/06/27(水) 17:06 ID:s7qv9Gp.
脇の下かへそに一票
42 :
名無しっぺ:2001/06/27(水) 17:32 ID:B9EcrBGs
>>18の続きです
その日の夜。俺は式を挙げた中澤家で、でっかい風呂に
一人で入っていた。
「今や敵陣に一人か・・・しっかしまぁでかいのは家だけ
じゃないんだな・・・
うっ、そろそろあがんないと、のぼせそうだな、っと」
ザバァッ
十分に温まった体を浴槽から出した瞬間、俺の顔のすぐ前、
湯気でよく判らなかったが、そこには裕子が裸で立っていた。
「ぬああああっ!?」
「どないしたん?『アンタ』!?」
あまりの驚きに俺はもう一回風呂につかる事になってしまった。
「あ、あんたにゃ恥も外聞もないのか!?」
俺が背中を向けながら顔を真っ赤にして声を荒げると、裕子の方はいたって
当たり前の事といった風にこう言った。
「私らはもう夫婦ですから・・・照れる事なんてありません」
「!?俺は認めてないっ!」
体はますます熱く、赤くなる。
43 :
名無しっぺ:2001/06/27(水) 17:35 ID:B9EcrBGs
「でも、私はちっちゃい時から、決められたあなたを待ってました。
まだ見ない内にも恋をして・・・あなただけと・・・
例え十も歳が違っても・・・」
「!!あんた28か!!」
「ええ・・・私が十の時、あなたが生まれ・・・先代同士が許婚に・・・」
その時の俺にはなぜか裕子の声が遠くに聞こえた。
「・・・でも、本当に、思ったとおり、いえ、それ以上のお方
・・・?あなた?
!!あっあんた!?」
ブクブクブク・・・・・・
完璧にのぼせてしまった俺は湯の中に沈んでいた。
うっすらと見える天井の明かり。床の冷たさが体に心地いい。
「・・・ん・・・!?」
44 :
名無しっぺ:2001/06/27(水) 17:37 ID:B9EcrBGs
「あなた、お水、飲みます?」
「う、うん」
まだ頭がぼーっとする。だが俺はそこで妙な違和感に気が付いた。
「! んんっ!?」
俺は慌てて上半身を起こし、頭の中で確認をした。
(服、着てる・・・?と、いうことは・・・!?)
「はい、お水」
水を持ってきた裕子も『それ』に気付いたようだった。
「あっ・・・ごめんなさい。でもあの場合仕方ないでしょ?」
「ああああっ!やっぱりアンタが俺に、俺のっ、
ふ、服を・・・パ、パンツもぉ!?」
「夫婦やもの、構わへんでしょ?」
「・・・認めないね!」
俺がはっきり言い切ると、裕子もはっきりと言い切った。
「待ちます。認めてくれるまで」
「・・・!」
二人きりの風呂場で一瞬時が止まった。
45 :
名無し娘。:2001/06/27(水) 18:22 ID:/toqqXQU
ん〜? 聞こえんなぁ〜
46 :
名無し娘。:2001/06/27(水) 18:33 ID:B9EcrBGs
47 :
名無し娘。:2001/06/27(水) 18:40 ID:mbsDxlzM
9秒の時点で俺が時を止めた…
48 :
名無し娘。:2001/06/27(水) 19:54 ID:.23kUC5o
suzukaきぼ〜ん
49 :
名無し娘。:2001/06/27(水) 20:54 ID:vEsPz9Fk
>>41 「ズボッ!!」つってんだから、へそじゃないだろ・・・・
鼻の穴であることを節に期待…
51 :
ラック:2001/06/27(水) 21:15 ID:a5Q83Xz2
耳でしょ・・・
名無しっぺの斬新な作風にも期待。
53 :
たいちゃん:2001/06/28(木) 03:20 ID:RWreEhDg
後藤の小説なんすけど書いていいですか?
>>53 どうぞどうぞ。
わたしたちゃ萌える話に飢えとりますです。
55 :
たいちゃん:2001/06/28(木) 03:42 ID:RWreEhDg
>>54 んじゃ早速書きます。(ってかもう書けてたりもする・・・・。
56 :
たいちゃん:2001/06/28(木) 03:43 ID:RWreEhDg
俺の名前は 村上 博(ひろし)(高3で17)
学校のことがあって親と離れて暮らしてる。
高1までいた学校は低レベル過ぎたから、
今の学校に移ったってわけだ。
ただ親と離れたかったってのもあるかもしれないけど・・・・・。
そんな俺には身勝手というバカって言うか自己中って言うか・・・・・。
全部言ってたらキリがねぇーよ。
俺にはそういう彼女がいる。
「たっだいま〜!」
「おい!なんでただいまなんだよ!真希ちゃんの家じゃないだろ。」
「いいじゃーん。ったく細かいな〜。」
バカで楽天的な彼女の真希はあの国民的アイドルグループの
センターをはってる後藤真希だ。
今日も夜遅くに人の家に上がりこみやがった。
親にはなにかと適当に理由をつけて俺の家にやってくる。
そんで、自分の家みたいにくつろぎやがるんだ。
何度家に帰れって言っても聞きやしない。
半ば呆れ気味だ。
もうどうにでもなれって感じ。
57 :
たいちゃん:2001/06/28(木) 03:44 ID:RWreEhDg
「ねぇー今日のご飯は?」
「今日のご飯はじゃないだろ!家に帰りなさい!」
言っても無駄なんだけど一応いっとかないと調子に乗るから。
「や〜だよ。」
下をぺろっと出して言う真希ちゃん。
かわいいから止めてくれないか・・・・・・。
嗚呼・・・いかんいかん・・・・。
頭をぶるぶると振って自分を抑え付けようとする。
いっつもこんなのの繰り返し・・・・。
だけどそれはそれで楽しかったりもする。
そんな真希ちゃんと俺の出会いはあいつにあった。
去年、娘。を去った市井紗耶香・・・・俺の親友。
58 :
たいちゃん:2001/06/28(木) 03:45 ID:RWreEhDg
とりあえずこんなとこで・・・・・・。
どうでしょうか・・・?
たいちゃん続ききぼーん
60 :
たいちゃん:2001/06/28(木) 04:20 ID:RWreEhDg
紗耶香とは昔からの友達でよく家に行ってたりもしてた。
そういう関係の俺らが恋愛対象になることはなかった。
っていうかなっちゃいけなかったんだ。
俺もそれなりに意識してた部分とかはあったけど、
結果的にはなんにもなかったんだ。
それでよかったんだ。それで・・・・。
あれは1999年の12月のめっちゃ寒い日のことだった。
紗耶香が真希ちゃんを連れてうちにやってきた。
もちろん俺一人だからなんの前触れも無く連れてきやがったんだ。
親がいればちょっとは気を使うらしいけど俺一人だと
紗耶香は遠慮って言葉を忘れやがる。
俺ははじめて見る芸能人にちょっと感激した。
紗耶香のことはいっぱい見てきたから今さら見たって
なんとも思わない。俺の中では芸能人って意識すらないから。
真希ちゃんは紗耶香とは違って遠慮という言葉を知っていた。
その時思ったんだ。なんて律儀な子なんだろうってね。
ま、数ヵ月後には変わっちゃうんだけど・・・・・(笑
派手な子だって思ってたから、めっちゃ以外だった。
それから何度か紗耶香は真希ちゃんを連れて遊びにくるようになった。
なぜ紗耶香がそんなことするのかよくわからなかったが、
まあ、それなりに楽しかったから理由は深くは考えなった。
61 :
たいちゃん:2001/06/28(木) 04:34 ID:RWreEhDg
ある日、真希ちゃんが一人でうちのマンションへやってきた。
「あ、あの〜・・後藤です・・。」
恥ずかしそうにインターホンで話す真希ちゃん。
「ん?紗耶香は?」
いつもインターホンを押すのは紗耶香だから。
「あ、市井ちゃんは今日はいないです・・・。」
ちょっと不思議に思ったけど、とりあえずオートロックのカギを開けてやった。
しばらくすると真希ちゃんがやって来た。
オートロックを開けるといつも、玄関の鍵を開けっ放しにしておく。
すると、俺の部屋のお客さんは勝手に部屋に入って来るのだ。
「お!来た来た。さ、座りなよ。」
近くのソファーに座るよう真希ちゃんを促した。
ソファーに座っても何の反応も示さない真希ちゃん。
なんか変だ。いつもの元気が無い。
「なんかあった?」
俺は真希ちゃんの隣に腰掛けて、そっと肩に手をやった。
「なんも無いよ。ただ・・・・」
「ただ・・・?」
「辛いだけ・・・」
寂しげな声で呟く真希ちゃん。
守ってやりてーよ・・・・。
そんな俺の腹にめちゃくちゃ暖かい物が何か触れていた。
それは真希ちゃんだった。
薄っすらと目に涙を溜めながら、俺の腹にしがみついていた。
俺は優しく真希ちゃんを俺から離して真っ直ぐ顔を見た。
「なにがあった?話してくれよ。」
そっと言葉を投げかける。
「なんも無いよ・・・。ホントになんも無いよ。」
いつまでも口を割らない真希ちゃん。
「なんも無いわけないじゃないか!じゃあ何で泣いてんだよ!
なんで辛いとか言うんだよ!なんで・・・・俺のとこに来たんだよ・・・・。」
強く言い出したのはよかったものの、語尾の
62 :
たいちゃん:2001/06/28(木) 04:35 ID:RWreEhDg
強く言い出したのはよかったものの、語尾の声がめちゃくちゃ小さくなってしまった。
「・・・キなんだ・・博さんのこと・・・」
「聞こえないよ。」
「スキなんだよ・・・・。でもね・・市井ちゃんが・・・」
精一杯の真希ちゃんの告白だった。
けど、俺は告白よりも真希ちゃんの市井ちゃんて言葉に強く反応した。
「真希ちゃん・・・・なんで紗耶香が出てくるんだ?」
「市井ちゃんは博さんのことスキなんだよ。昔から大好きだって言ってたよ。
ずーっとスキだったって言ってたよ。
でも、気付いてくれないって愚痴こぼしてたよ。」
「そ、そんなバカな・・・紗耶香が・・・・・・・?」
信じたくなかった。
ただの親友としか見てなかったあいつが俺のことをスキだって?
そんなわけ無いじゃないか。
だったらなんであいつは俺に真希ちゃんを紹介したんだ?
俺が惹かれてるのを知ってて・・・なんでなんだよ紗耶香・・!
63 :
たいちゃん:2001/06/28(木) 04:36 ID:RWreEhDg
えーっと回想シーン長すぎですんません。
でも、もうちょっと続きます。
これが終われば、やっとこのスレにふさわしい物になるかと・・・・・・。
64 :
ななし:2001/06/28(木) 04:52 ID:ws4y.b.k
おもしろいヨ
65 :
名無し娘。:2001/06/28(木) 06:36 ID:0I28BBOg
suzukaきぼんぬ
66 :
名無し娘。:2001/06/28(木) 08:22 ID:apy4FcsY
age
67 :
名無し娘。:2001/06/28(木) 09:12 ID:gGsXnWzc
金沢イボンヌ
68 :
名無し娘。:2001/06/28(木) 17:14 ID:HXh4fun6
このスレ盛り上がってきたな。みんながんばれ。
69 :
名無し娘。:2001/06/28(木) 18:08 ID:9FZxVVm.
市井が良い感じ。がんばれい。
70 :
名無し娘。:2001/06/28(木) 18:40 ID:m29cQtSM
このスレ大好き!
71 :
名無し娘:2001/06/28(木) 22:57 ID:RxgXhnRw
もち、石川梨華
も。萌へ…。
73 :
名無し娘。:2001/06/29(金) 12:06 ID:JC2mdR8I
は・・・早く・・・
74 :
名無しっぺ:2001/06/29(金) 17:39 ID:pBRn3ir2
从´∀`从<
>>44の続きやで〜
「・・・・・・」
俺は一気にコップの水を飲み干すと、すぐに風呂場から出て行った。
更にその日の深夜。俺は用意された裕子との部屋では寝ず、長い廊下
の端っこで薄い毛布一枚にくるまっていた。
「へーックション!!」
(あー寒い・・・だからといって誰があんなヤツと
一緒に寝るかってんだ!
守れ童貞夜明けは近い!・・・にしても、あれじゃまるで
ヘタなAV・・・
!!誰か来た!?おっと、寝たふり寝たふり・・・)
裕子がこちらに向かってくるのが見えたので、俺は目を閉じて
知らんふりを決め込んだ。
(!?)
「・・・風邪をひかないように・・・お休み、アンタ・・・」
裕子はそれだけ言うと、長い廊下を戻っていった。
75 :
名無し娘。:2001/06/29(金) 20:17 ID:Th1E.05s
姉さん・・・
マターリ、マターリ。
77 :
名無し娘。:2001/06/29(金) 21:54 ID:aDJgbw2s
ageんなって(w
78 :
test:2001/06/30(土) 01:07 ID:ySQK0nS.
test
79 :
名無し娘。:2001/06/30(土) 06:09 ID:UC7Fr2.g
早く書けやゴラァ
80 :
名無しっぺ:2001/06/30(土) 15:46 ID:TGAH2a3U
そして数日後・・・
「おかわり!」
気が付くと俺は中澤家での暮らしに慣れていた。
「はい、ただいま」
箸を咥えながら飯を待っていると、裕子の父親が訊ねてきた。
「なぁ、○○君、最近仲良さそうやないか。ん!?」
「いやぁ、そうでもないんすけどねぇ・・・」
「ところで二世の誕生は早い方が何かと・・・」
「人をパンダみたいに言わんで下さい!
「しかしやね、君の父上もそれを楽しみに・・・」
「あーもうっ、飯はいらねぇっ!散歩に行って来るっ!」
俺は親父さんの話が嫌で外に出た。実は理由はそれだけでは
なかった。頭を冷やしたかったというのもあったのだ。
81 :
名無し娘。:2001/07/01(日) 01:30 ID:fdF1/GhA
あ〜あ、出しちゃったか「○○君」。
これが出ると萎えるんだよな。
82 :
名無し娘。:2001/07/01(日) 01:32 ID:Jd5i29EA
期待上げ
83 :
名無し娘。:2001/07/01(日) 02:16 ID:5WsHKM.E
誰がなんと言おうと石川梨華
そして裸エプロンは譲れん
84 :
名無し娘。:2001/07/01(日) 06:25 ID:wv//gEHc
age
85 :
名無し娘。:2001/07/01(日) 07:45 ID:NKP5gOgQ
86 :
名無し娘。:2001/07/01(日) 09:37 ID:HnUWSpdU
>>81 でも、特定の名前出されるのがイヤっていう人だっているぞ?
87 :
名無し娘。:2001/07/01(日) 10:36 ID:P92HkzdI
suzuka希望
88 :
名無し娘。:2001/07/01(日) 18:18 ID:MFpM7YJI
サーキットプレイか?
89 :
名無し娘。:2001/07/01(日) 19:26 ID:4P8yvRT.
suzuka〜〜〜〜〜〜〜^放置は嫌よ〜〜〜
suzukaさん忙しいのかな…?
91 :
名無し娘。:2001/07/02(月) 00:31 ID:m1UZOiVI
>>85-86
んー、なんつーか、カテキョとかS.A.Sみたいな書き方のほうが好きってなだけです。
92 :
名無しっぺ:2001/07/02(月) 00:39 ID:1W8jwaO.
大通りを歩きながら、俺は黙々と考えていた。
(まったく情けねぇな、俺。あれだけすぐに出て行こうと思ってたのに、
なんでキッパリ出て行けないんだ!?)
すっかり考え事に夢中になり、俺は背後の気配に気が付かなかった。
「ちょっと、兄さん!あんた、○○一家の・・・」
その声に振り向く俺。目の前には振り上げられた木刀。
ドガッ
気付いた時には側頭部に衝撃が走っていた。
「へへへ・・・世の中油断大敵ですよン・・・」
「一人でこんなところをブラブラしてるのがいけないのよぉ」
明らかに下っ端に違いない男二人が、
下卑た笑いを浮かべていた。
「なんだてめぇたちゃ・・・痛ぅ・・・」
方膝を立てた状態でも、俺は余裕ぶって見せた。
梨華と同棲を始めてはや3ヶ月。そろそろマンネリな感じだ。
今日もこんなに天気が良いというのに、
部屋の中で一日中ゴロゴロしてる俺たち。
いかん、このままではいかん!
俺は使命感にも似た決意を秘め、寝そべってポテチをかじりながら、
買ってきたファッション雑誌をつまんなそうにパラパラめくる
梨華に向かって言った。
「なー、梨華。裸エプロンで飯作ってくれ」
「(゚Д゚)ハァ?」
「頼む。一生のお願い!」
「今すぐ回線切って首つって氏んでね(ハァト)」
梨華は相変わらずこっちも向かずに、
寝そべったまま雑誌をペラペラめくっている。
「なー、一回でいーからさー。してよぉ〜 裸エプロン」
「却下」
「お願いします。一生に一度のお願い」
「くどい。絶対に、し ま せ ん」
くっ、敵のガードは想像以上に固い。
よし、作戦変更だ。
「なぁ、梨華。Dr.コペの今週の運勢占いもう読んだ?」
「ん? まだ読んでなかったけどいい事書いてある?」
「んー、それがさ・・・ 聞きたい?」
「えー、ちょっとぉ、聞いてみたい、かな?」
梨華ははじめて体を起こして顔をこちらに向ける
お、初めてまともに話を聞く体勢になったな。
よしよし、この調子この調子。
「えー、山羊座のあなた。今週はちょっとブルーな一週間。
仕事運も金運も下降線。でも大丈夫。あなたのよき理解者が
あなたにとって最高のアドバイスをしてくれるはず。
絶対聞かなきゃダメだよ〜! だってさ」
「ふーん。私のよき理解者か・・・ 保田さんかな? それとも中澤さん?」
「ちっちっち。だあーれか忘れてやしませんか?」
「はい? んじゃ、あとは・・・、柴ちゃんかな?」
「て、バカかお前は。俺がいるだろ、俺が!」
「あぁ、いたね。そーいえば」
きゃははと大口を開けて笑い転げる梨華。
ふむ、知らない間に矢口化が進んでいる。危険な兆候だ。
「けふん。つーかさ、今から君にステーキなアドバイスをしてあげよう」
「いらない」
「くっ、まあ聞きなさい。
まず、もう夏だから爽やかなイメージを出すため、髪を上げてみよう」
「何それ? アップにしろってこと?」
「そう、イメチェンで、ポニーテールなんて良さ気な感じ」
「へー、意外とまともな事いうのね」
「イツダッテボクハキミノコトヲカンガエテイルンダヨ」
「セリフ棒読みだし・・・。まーいーや。ほら、こんな感じかな?」
そう言って、梨華は美しい栗毛色の髪をかきあげ、きゅっと後ろで縛る。
揺れるテイルの奥に美しいうなじが見え隠れする。
俺は満足げに頷きつつ次のアドバイスをおくる事にする。
「で、次だ。まず着ている物を全て脱いでみよう」
「ちょっと待ったぁ! なんですか、それ。
そんなのアドバイスじゃないでしょー!」
「いいえ、これは神のお告げです。厳粛に受け止めてください」
「あなたは飯田さんですか? はい止め止め。撤収でーす」
「梨華ぁ、お願い。言うことを聞いてよぉ〜 シクシク」
「バカですか君は。で、どうせ次のアドバイスは
『このエプロンを着てください』
て言うつもりなんでしょ? もう読めすぎ」
進退窮まった・・・。
俺は、ほんのチョコっとな〜んだけど♪ 鼻クソのようにこびりついていた
ちっぽけなプライドをかなぐり捨てて、猛然と土下座した。
「お願いします。お願いします。もう二度と言いません。
俺の一生の望みをかなえてください。お願いします」
緩やかに響く午後3時を知らせる柱時計の鐘の音が鳴り響いてから
どれだけ時間がたったのか、
俺はひたすら床に頭をこすりつけて静かに審判の時を待つ。
「はー・・・。何でこんなバカ好きになっちゃったんだろ、私」
「お願いしますお願いしますお願いしますお願いします」
「ねぇ、そんなに裸エプロン見たい?」
「見たいです見たいです見たいです見たいです」
さらにそれから30分をが過ぎたことを知らせる鐘の音が一度。
「もういいから頭上げてよ。わかった。わかりました。
あなたのその腐った情熱に負けました。
裸エプロンでもなんでもします」
「え?・・・・・・・・」
「その代わり、ぜーったい他の女の子にこんなこと頼んじゃダメだよ」
「そんなの当たり前だよ! 俺は一生梨華しか愛しません!」
「ふふっ、まぁよろしい。
今日のところはあなたの薄汚れた瞳を信じる事にましょう。
じゃあ後ろ向いてて。絶対振り返っちゃダメだよ」
俺のすぐ傍で梨華の服を脱ぎ捨てる音が聞こえる。
はぁー長かった、ここまで来るのに
俺の全てを費やしたといっても過言ではない。
と、手売り5万枚を売り切った初期メンのように感慨に咽んでいると
「できたよー」
俺を呼ぶ梨華の声。( ● ´ ー ` ● )ありがとう。
何がなんだかわかんないけど、とりあえず天使に十字を切って
そろりと振り向く。
「どう、かな・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そこには髪をアップにして生まれたままの姿に
白いメイドタイプのエプロン一枚をつけて恥ずかしそうに頬を染める
梨華の姿が・・・
もう声になりません(号泣)。
神様、荒みきった僕の人生の中で
2番目に素晴らしいプレゼントをありがとうございました。
「おーい、どこ向いてるのよぉー!
何か言ってよ。恥ずかしいんだからぁー」
「神と子にムニュムニュ・・・。いただきます」
「はい? 何言ってるの?
ってもぉっ! いきなり襲い掛かってこないでよー! ばかぁ!」
俺はいきなり梨華を横抱きにし、
お姫様抱っこのままベッドの上にもつれるように倒れこんだ。
「ちょっとぉー、今から料理作るんじゃなかったの!」
「いただきまーす!」
「ってなんで私がディナーなのよー! ダメ、耳に息吹きかけないでよ・・・。
いやっ、離せ。そんなトコ触っちゃダメでしょ・・・あっ、あんっ。
もう、お願いだから・・・あぁん」
──── これもまた幸せな一日。
ご無沙汰してます。
梨華ママ、放置しっぱなしですいません。
一月ほど出張してた間にネタがポーンとdじゃいました。
その後何度も書こうとしたんだけど、いい話が出来ずに
ついほったらかしてしまいました。
とりあえず思いつくままに書いてみました。
まだまだ上手く書けませんが
とりあえずリハビリ中ということで大目に見てやってください。
梨華ママの話もなるべく早めに書くように努力します。
前スレの605さん及びこんな拙い話を楽しみに待ってくれてる皆さん。
ほんとに申し訳ありませんでした。
リハビリ?怪我したのですか?
>>98 いや、そーじゃなくて、出張してた一月の間に、
梨華ママ続けるテンション(妄想)が無くなってしまったので
とりあえず俺の原点である「裸エプロン」ネタで
書いてみようと思った次第です。
まあ、何本か書いてるうちにテンションが戻ることを期待してるんですが
今のところは「いつ書きます」とも断言できないので・・・
あ、間違えた。
>>99 × 書いてみようと思った次第です。
○ リハビリがてらに書いてみようと思った次第です。
101 :
名無し娘。:2001/07/02(月) 14:35 ID:tMslJCJI
やっぱりsuzuka age
102 :
名無し娘。:2001/07/02(月) 15:34 ID:es5pd2/M
YATTA!YATTA!×∞
103 :
名無し娘。:2001/07/02(月) 17:39 ID:oBXL2C3Q
ちょっとイメージの違う石川も萌え
バタン♪Ю―(^O^ )は〜ろ〜
どうも名無し娘。suzukaデース。
M-seekの我が小説に全力を注ぐためにいったん
ここの小説を中止したいと思います。
区切りがついたらまた戻ってきます、
では(^^)/~~~サヨナラ~
105 :
名無しっぺ:2001/07/02(月) 22:32 ID:1W8jwaO.
あ、行っちゃった
106 :
ラック:2001/07/02(月) 22:46 ID:jRSERVpY
>>106 M-seekのなんていう小説ですかぁ〜?
107 :
ラック:2001/07/02(月) 22:47 ID:jRSERVpY
108 :
名無し娘。:2001/07/02(月) 23:53 ID:2Tmb5c4M
>>104 そりゃないだろ!せめて完結させてから行ってくれ〜〜〜〜〜〜
ちゃんと戻ってくるよね??
バタン♪Ю―(^O^ )は〜ろ〜
再び登場名無し娘。suzukaデース。
>>106 名作集・空板に行けば判ると思います、コテハンで。
>>108 必ず戻ってくるからしばらくの間待っててクダサーイ。
では
お(^o^) や(^O^) す(^。^) みぃ(^-^)ノ゛
110 :
信長:2001/07/03(火) 00:48 ID:VTdo5tMo
報告潔し!!皆もこうあるべきじゃ!!
111 :
新:2001/07/03(火) 04:40 ID:ofs5A/Qk
suzukaには失望したよ
112 :
名無し娘。:2001/07/03(火) 04:41 ID:II/M2z6I
Part1-2の頃の方が萌えた
113 :
名無し娘。:2001/07/03(火) 04:49 ID:czKmXwls
先日の辻のやきそば騒動を見て、カテキョの
辻が泣いたシーンを思い浮かべたのは俺だけだろうな。
114 :
名なしさま:2001/07/03(火) 05:04 ID:jSyrZJGw
ののです
115 :
名無し娘。:2001/07/03(火) 05:19 ID:ILtOIiWg
おい!Part2が過去ログにないぞ!!
116 :
名無し娘。:2001/07/03(火) 05:40 ID:TvZjmtPE
117 :
名無し娘。:2001/07/03(火) 05:45 ID:TvZjmtPE
118 :
名無し娘。:2001/07/03(火) 06:11 ID:7jrmLTJ6
119 :
名無し娘。:2001/07/03(火) 17:35 ID:u78Tx3sQ
suzukaが休養中の今、カテキョとS.A.Sの復帰が望まれる・・・
名無しっぺも頑張ってくれ。
120 :
名無し娘。:2001/07/03(火) 23:05 ID:xMIEpfkY
suzukaどのくらいで戻ってくるんだゴルァ!!
>suzuka様
名作集の小説、読みました。
なんつーか、失われた少年の日のときめきが数年ぶりに甦りました。
ありがとう。
122 :
信長:2001/07/04(水) 01:55 ID:b5jGBSRw
>>121 ここに書く事ではないわぁ!!タワケが!!
123 :
名無し娘。:2001/07/04(水) 02:29 ID:G1epMNP2
SUZUKAはばかやろうだ
124 :
名無し娘。:2001/07/04(水) 05:06 ID:jI7ATTIE
っ手言うか誰か書けや
>>122 すんまそん。
でも本当に面白かったんだよぉ。
126 :
名無し娘。:2001/07/04(水) 17:32 ID:Oou1hzyU
このスレももう終わりかな〜〜
何か昔ばっかりに名手が現れて存続危機に陥っている新日本プロレスみたいだ。
127 :
名無し娘。:2001/07/04(水) 17:33 ID:omkx518Y
o
/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /
/ このスレは無事に /
/ 終了いたしました /
/ けど、もっと続けてほし /
/ かったです /
/ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
∧_∧ / /∧_∧
( ^∀^) / /(^∀^ )
( )つ ⊂( )
| | | | | |
(__)_) (_(__)
128 :
名無し娘。:2001/07/04(水) 17:36 ID:36j5Wpjs
メロン斉藤
ココナッツレファ
シェキドル大木
このどれかなら書くよ。
129 :
名無し娘。:2001/07/04(水) 17:48 ID:2iuQGdEo
レファきぼんぬ
その日の夜のことだった、
昌「(…………うーん……)」
……………何か体が重い……
昌「(何だろう…………………………………ハッ!)」
何と吉澤が俺の上に乗っかっていた。
昌「な、何してんだよ!」
吉澤「……………」
吉澤は右手で俺の左手を、左手で俺の右手を握り締めてきた。
吉澤「………………」
昌「んー!………………んー!」
吉澤は自分の唇を俺の唇に重ねてきた。
俺は必死に逃れようとするが、
うまく力が入らず吉澤に押さえ込まれていた。
吉澤「………………」
吉澤は俺の上半身を裸にし、顔を下へ下げていった………………
もうちょっと待ってくれい。
M-Seekのほう、区切りがつくから。(空版)
132 :
名無し娘。:2001/07/04(水) 20:07 ID:.mJ3nBA6
suzuka復活ageじゃ。
133 :
望蒸須:2001/07/05(木) 01:06 ID:OPZnMa9I
suzukaさんは、こちらでH、むこうではHなしで書かれているんですか?
134 :
200:2001/07/05(木) 02:02 ID:gVnvMhH2
夏の日の夕暮れの河原。
小学生の頃の俺と梨華が草むらに作った秘密基地の中で遊んでいる。
「お兄ちゃん、あのね、大きくなったら梨華と結婚してくれる?」
「えー、やだよー。だって梨華デブだもん」
「り、梨華デブじゃないもん!」
「なんでだよ〜。どー見てもデブじゃん」
「・・・っく、ひっく・・・。お兄ちゃんのバカぁ!」
みるみるうちに梨華の顔が真っ赤になり、大粒の涙が頬を伝う。
げ、マズった・・・。
「わっ、こら。泣くなよぉ〜」
「うえーん、うえーん」
「ったくもう、わかったよ。大きくなったら梨華と結婚してやるから。
な、泣くなってば」
「・・・っひっく。ぐすん・・・ほんと?」
まだ涙の残る瞳で、俺を見上げる梨華。
俺は幼心に胸がキュンと締め付けられるの感じながらも
ついつい憎まれ口を叩いてしまう。
135 :
200:2001/07/05(木) 02:05 ID:gVnvMhH2
「ああ、どうせ梨華は誰も結婚してくれる奴なんていないだろうから、
俺が一生面倒見てやるよ。
な、だから泣くなって」
「・・・ぐすん。うん、もう泣かない。
梨華、お兄ちゃんの傍にいても恥ずかしくないように
もっともっと綺麗になるから、だからぜったい離さないでね」
「ああ、ずっとずっと離さないよ」
「えへへぇ、大好きだよお兄ちゃん。
それでね、えっとね、がんばるから・・、チュウして・・・」
「ばか、そんなのできるかよ! 恥ずかしいだろ」
「・・・ぐす、してしてぇ〜」
「わーった、するよする。だから泣くなって」
梨華は目をつぶって唇をつきだす。
胸がドキドキする。身体を一歩前に踏み出し梨華の肩に両手を置く。
視界一杯に広がるピンクの唇。
俺はゆっくり顔を近づけていった・・・
136 :
200:2001/07/05(木) 02:06 ID:gVnvMhH2
そこで急に目が覚めた。
梨華は誕生日が2日しか違わない俺をずっと
「お兄ちゃん」って呼ぶ。
生まれた病院も一緒、家も隣同士で家族ぐるみの付き合いをしてたから
小さい頃はいつも一緒に遊んでた。
そんな幼い二人の思い出の一コマ。
あー、この夢見るの久しぶりだなー、
などと机の上でまどろんでると
クラスメイトがでかい声で騒ぎながら教室に駆け込んできた。
「うおーーー!! 大ニュースだー!!
吉澤が3組の石川にコクったぞーーー!!」
一瞬の沈黙の後、教室に残ってる奴らが一斉にざわめき出す。
「えー、吉澤ってあの吉澤かよ?
くっそー、俺石川狙ってたのになー」
「うそー、私の吉澤く〜ん。何であんな女にぃ〜」
「あぁ、梨華ちゃん・・・俺の女神様が・・・」
「石川は吉澤と付き合うのかなー?」
「そりゃ付き合うだろ。あの吉澤だぞ。俺ならケツの穴差し出すね」
「・・・マジっすか?」
137 :
200:2001/07/05(木) 02:10 ID:gVnvMhH2
吉澤ひとみ。
女みたいな名前だが、実際女みたいにかわいい顔した
一学年下のスーパー高校生。
モデル雑誌でも紹介されたことある程の天才的美少年。
おまけに頭も良いしスポーツ万能で性格も良い(らしい)。
さらには親父が大会社の社長ときては、
もう何の非のうちどころも見当たらない。
中学の頃から地元じゃ知らない奴はいないくらいの有名人で、
言い寄ってくる女の数は後を絶たないらしい。
その吉澤に梨華が告白された・・・
「ゴルァ!! 授業始めるぞ〜、席につけ〜」
午後のの授業が始まっても、
俺は教師の話が全く聴こえないほどうろたえていた。
── 梨華は中学に入ってから目覚しく変わっていった。
男子生徒の人気ランキングでも、後藤や安倍には及ばないものの、
常に上位にランクされるほど顔もスタイルも良くなったし、
テニス部のキャプテンに選ばれ自信をつけたのか考え方も大人っぽくなった。
俺はそんな梨華の成長振りに置いてきぼりを食らったような気がして、
自然と梨華の事を避けるようになってしまった。
梨華は相変わらず俺に微笑みかけてくれるのだけど、
いつも俺のほうが冷たい態度をとってしまい、さらに自己嫌悪に陥る。
そんなことの繰り返しばかり・・・
138 :
200:2001/07/05(木) 02:14 ID:gVnvMhH2
梨華は吉澤と付き合うのかな・・・
もう、あの頃の約束なんて覚えてないだろな・・・
午後の授業を上の空でこなし、とぼとぼと校門を出ようとすると
何処からか俺を呼ぶ声が聞こえる。
「おにいちゃーん!」
梨華!
部活の最中なのか、テニスウェアのまま息を弾ませ、梨華がこちらに走ってきた。
首筋を伝う汗にドキッとする。
「お兄ちゃん、もう少しだけ待ってて。
一緒に帰ろうよ。話があるんだ」
「・・・・、お、俺は用事あるから帰るぞ」
「えっ、すぐ終わるから。お願い」
「あ、と、とにかく俺は帰るから・・・。じゃぁな」
「・・・お兄ちゃん」
呼び止めようとする梨華の言葉を無視して学校を後にした。
あー、なんでこうなんだ。俺は・・・
139 :
200:2001/07/05(木) 02:22 ID:gVnvMhH2
>>103 ああ、やっぱイメージ違っちゃったか。
俺も書きながら、これって矢口だよな、って感じてたよ・・・
同棲3ヶ月で馴れ合った雰囲気出したかったんだけどね。
今回初めて「モーニング娘。」じゃない石川を書いてみた。
とりあえず後編に続く予定。
ギャルゲちっくなベタベタの展開で、先が読めまくってるかもしれないけど
まあ、その辺はお約束萌え、ってことで許してね。
140 :
名無し娘。:2001/07/05(木) 05:51 ID:PuaIUZ5A
(・∀・)イイ!
141 :
名無し娘。:2001/07/05(木) 12:12 ID:3DlCeWtA
って言うか俺ずっと男の世界に生きてきたからこういうの凄い新鮮なんだよね。
だから都築を期待してるぞ!!
142 :
名無し娘。:2001/07/05(木) 16:35 ID:0KSi79IM
143 :
名無し娘。:2001/07/05(木) 17:55 ID:Qh3b0G6o
200が戻ってきた〜〜
怪我から戻ってくるなんて武藤敬司だな。
さすが良い味だしてるな。
144 :
名無し娘。:2001/07/06(金) 09:54 ID:1FYnCOJE
145 :
コジMAX:2001/07/06(金) 17:35 ID:ntzfO9ic
陵辱系エロはありですか?
146 :
名無し娘。:2001/07/06(金) 20:13 ID:45164iz2
(何でも有り) って書いてるからOK
147 :
名無し娘。:2001/07/06(金) 22:04 ID:vVd98vxM
suzuka早く戻ってきて・・・もっと書いて・・・。
148 :
名無し娘。:2001/07/06(金) 22:44 ID:NhkYIjTc
陵辱って何ぞや???
149 :
名無し娘。:2001/07/06(金) 22:46 ID:EL0bV4DQ
150 :
名無し娘。:2001/07/07(土) 13:57 ID:s7VgBpPk
suzuka早く
151 :
えなりかずき:2001/07/07(土) 14:24 ID:yOWfx.Rs
やっぱり一緒に暮らすなら吉澤さんです
152 :
名無し娘。:2001/07/07(土) 14:27 ID:eYSBOInc
陵辱系キボーン
153 :
名無し娘。:2001/07/07(土) 18:16 ID:tinoNTPE
他の作家さんが一段落したら自分も書いていいですか?
155 :
名無し娘。:2001/07/07(土) 22:46 ID:VBpuKLHo
>>153 もちろん。一段落しなくてもいますぐでも。
156 :
名無し娘。:2001/07/07(土) 23:41 ID:K.ZblcXE
157 :
名無し娘。:2001/07/08(日) 04:06 ID:0uj3mPNk
158 :
名無し娘。:2001/07/08(日) 13:36 ID:tjDhfRek
(^^)/~~~
じゃねーよ(゚Д゚) ゴルァ!
159 :
名無し娘。:2001/07/08(日) 16:00 ID:T2NTaOhk
(゚Д゚) ゴルァ!
じゃねーよ(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?
じゃねーよ(゜∀゜)アヒャヒャヒャヒャヒャ
161 :
名無し娘。:2001/07/09(月) 01:41 ID:G9IFrsgc
さあ〜約束の月曜日になったよ。ちと速いけど。
更新されんのかな?
暇やったから何気にpart1から4まで読み返したら
L型さんの話の続きが気になる。あれで終わりでもええけど。
昔の人達は忙しいのかね〜
162 :
名無し娘:2001/07/09(月) 01:43 ID:SbHQww.M
ヨッシィ―
163 :
名無し娘。:2001/07/09(月) 06:50 ID:FkAZskHI
俺はやっぱりえいじ君復活キボ〜ンだな
昌「(………………ん?)」
何か、体が軽いなぁ………
パチッ(目を開けた)
昌「(……………………あれっ?吉澤は……?)」
俺のベッドにいるはずの吉澤はいつものように俺の部屋で寝ていた。
昌「(……………………夢か……?あれは……)」
脱がされていたはずの俺の服もちゃんと着たままになっている、
昌「(………………それにしてもリアルだったな………)」
俺の体にはまだ吉澤の唇・頬や胸にあたった吉澤の髪の毛・
吉澤の体の感触が残っていた。
実際はどうか分かんないけど。
昌「(…………………………何なんだろう………うーん……)」
今まで吉澤が夢に出て来た事なんて1度も無かった、
何でこんな形で吉澤が出てきたんだろう……………
4日目の朝、
昌「(うーん……………)」
俺はあの夢について考えていた。
昌「(…………ん?そういえば…)」
俺はふとあることが思いついた。
昌「(願望夢……………?)」
願望夢……その名の通り本人の望んでいることが夢となることである。
昌「(まさかね…………………)」
確かに夢であったようなことはしたいが、
吉澤としたいとは1度も思ったことは無い。
まぁ、夢に出て来た体がたまたま吉澤だったという事にしておこう。
吉澤「何ボーっとしてんの?」
昌「うわぁ!」
突然吉澤が俺の顔を覗き込んできた。
なぜかは分からないが、俺は顔がカーッと熱くなっていった。
吉澤「どうしたの?顔が真っ赤だよ?」
昌「…何でもねぇよ。」
俺は顔をそむけ、フテ寝のようにその場に寝転がった。
吉澤「顔が赤かったけど…熱でもあるの?」
吉澤は右手を俺の首筋に当ててきた、
…………夢と同じ手の感触だった…………
昌「…………………無いよ。」
吉澤「そうだね、別に高くないね。」
俺は何故かずーっとドキドキしていた。
今日は何か知らないけど吉澤の顔を見ることが出来なかった。
見るたびに俺の心臓の鼓動が早くなってしまう。
うおぉ、再開されてる。
うれしいな♪ たのしいな♪
168 :
名無し娘。:2001/07/09(月) 16:13 ID:MI61fGJU
再開age
169 :
名無し娘。:2001/07/09(月) 17:37 ID:3fd7JLYU
いい〜〜〜
170 :
名無し娘。:2001/07/09(月) 19:06 ID:9INSvl3U
suzukaさん復活!
こっちの吉澤にはハッピーになってもらいたいものですな。
172 :
153です:2001/07/09(月) 21:57 ID:awrdPl86
仕事帰り、重い足取りで繁華街の雑踏の中を歩く
大学を卒業(で)た後、夢を諦めそこそこ有名な企業に就いた。
金銭面こそある程度飽和してはいるが、やはり失った物は大きく、
そこには何の刺激もないつまらない日々が待っていた
大学出とはいっても2流大学で、やり甲斐のあるまともな仕事は
やらせてもらえないというのもあるだろう
まるで数千キロ先までが見渡せてしまう、
しかし決して終わりの見えない平坦な一本道
そんな道を、夢も希望も見失ったままただひたすら歩いていく
例えばこれが四方を水平線のみに囲まれた大海原だったとして、
いっそのこと巨大な客船と共に氷山に激突し海の藻屑と消えた方がどれほど楽か
辺りを見渡せば道沿いにコンビニが点在している
売っているのは使い捨てのライター、使い捨てのカメラ
更にコンドームや生理用品なんていう自分には不要なモノばかり、ばかり…
所詮それは使い捨ての夢…
いっそ、死んでしまおうか…
けれどそんな意気地もない、どうしようもない…
しかし彼女、市井紗耶香は、そんなオレの人生を変えてくれた
その日も会社での雑務で上司に散々扱かれ、
重い足取りのまま疲れ果てて帰路に着いていた。
ふと、かつて諦めた夢を指折り数えてみる
子供の頃夢見た宇宙飛行士
少年期に憧れたプロサッカー選手
そして、プロのミュージシャン
どれも志半ばで、まるで今目の前で折り曲げられた3本の指のように
自らの手で夢の首根っこをへし折ったんだ…やりきれない気持ちに陥る
彼女を見つけたのは、駅前の公園の噴水の縁に腰掛け、
そんな風に物思いに耽っていたときだった。
ジャラーン…
ふと物音に気付き顔を上げると、丁度、斜向かいのベンチに腰掛けて
ギターをいじっている女を発見した。
目深に被ったニットの帽子、デザインジーンズにレザーのジャケット
という服装のため推測の域を出ないが、確かに女性の体つきだった。
(女の似非ストリートミュージシャンか…)
最初は、ヤケにか細いその華奢な身体やファッション性から推測して
その程度の認識でしか見ていなかった。
古風な考え方ではあるが、妙に小綺麗でおしゃれに着飾った格好しているヤツ
なんてストリートミュージシャンと認めたくなかったし、
そんな面で飽和してるヤツに、音楽に変換するほどのやり場のない
不満や怒りがあるとも思えなかったからだ。
自分の信条として「音楽とは怒りだ」と思っていたのだ。
だけど、チューニングを終え、コホンと1つ咳払いした後に
彼女が唄い出した唄に思わず聞き入ってしまった。
…!!
その唄は社会への怒りや不満などを唄ったモノで、
荒削りでこそあったけれど共感できる詩だった。
しかし本当にひかれたのはそこじゃなかった。
右耳から左耳へすり抜けていってしまうようなそんな軽い歌声ではなく、
鼓膜を振動させたあと、決して消えることなく心にまで直接響いてきた
彼女のその独特の歌声。
真っ直ぐで、静かで、
そしてそれなのに、何よりも力強かった。
そんな歌声の持ち主がどんな人間なのか知りたいという一心からだったと思う、
だからひとしきり歌い終えた彼女を思わず凝視していたのだ。
気がついた瞬間にはすでに彼女とバッチリ目が合っていた。
『目は口ほどにモノを言う』という。
だからか、人は先ず感情が1番目に表れ易いという相手の目を見て
様子を探るという。恐らく、だからそうしていたと思う。
しばらくの間、2人見つめ合ったままで時が流れていった。
「…何か用?」
先にしびれを切らせて声を発したのは彼女の方だった。
やはり声からするに女性だ、それもけっこう若そう。
目深に被ったその帽子の下から覗く表情は少し警戒しているように見えた。
まぁスーツを着て斜向かいに腰掛けたまま数十秒も黙って自分を見つめている
オトコはどう見てもオーディエンスには見えないだろうから仕方がない。
「…あ、え、その」
声を掛けられて何故だか焦ってしまった。
それはきっと彼女の声が歌声と同じだけ…いや、それ以上に真っ直ぐで力強く、
オレの心に届いたからだったに違いない。
「ナンパならお断り、オトコに興味なんて無いから」
それに、そのつっけんどんな語りぐさは、歌声よりもずっと、尖っていた。
とにかく何故だかオレはその声だけで彼女に既に夢中になってしまっていた。
「いや、ただ…いい歌声だと思って」
彼女は特に表情を変えるでもなくしばらくいると、何事もなかったかのように
次の曲を唄い出した。今度も先程と同じ、胸に響くメッセージソングだった。
それが彼女、市井紗耶香との出会いだった。
どうも、
>>153です。
割とシリアスな市井モノって需要ありますでしょうか?
続けるかどうか決めたいので、とりあえずの反応を頂きたいです
177 :
名無し娘。:2001/07/09(月) 22:51 ID:EAidGP8M
>>176 読みやすくて良かったよ。俺は続きを読みたいと思った
178 :
名無し娘。:2001/07/10(火) 00:44 ID:osb/0lX6
>>176 なかなか本格小説風で言葉の使い方もうまいね。
ぜひ続きおねがいします。
179 :
名無し娘。:2001/07/10(火) 03:39 ID:iry0ZLo6
>>176 小説のセオリーを守っているところが好感度大。
ぜひ続きをお願いします。
180 :
名無し娘。:2001/07/10(火) 11:59 ID:XrCT9igA
その日は殆ど吉澤と顔をあわせないようにしていた、
向こうが何か話して来ても顔を合わせないように話し、
飯を食べている時も他の時もそうしていた。
そうしないと何か調子が狂う、
っていうかドキドキして正常でいられない。
吉澤「昌君、先に部屋に行っているよ?」
そして寝る時間になり、吉澤がこう俺に尋ねてきた。
昌「ああ…そうしてくれ。」
もちろん俺は吉澤の顔は見ないでこう答えた。
吉澤が2階へ行った後も居間でずーっとテレビを見ていたのだが、
…いつの間にか俺はそこで寝てしまった。
―で、5日目の朝、
ウ〜ン…………………
………………………暑い。
…………………なんか顔にあたってる…………………
パチッ
昌「(……………………………$&’#=%&’$’!!!!)」
……………………………………………何で吉澤が隣で寝てるんだよ……
そのせいか俺と吉澤の顔は舌を伸ばせは届く距離にあった。
………………って言うか頬……あたってる……
昌「(………毛布が多い……)」
なるほど、暑いのはそのためだったのか。ワリィ吉澤。
吉澤「…………ん………」
と、吉澤が寝返りをうった。
昌「(…ドキッ………)」
………………………唇……………触れそうなんですけど………
……キス…………………しちゃおうかな……………………
183 :
名無し娘。:2001/07/10(火) 15:27 ID:K5EoPKZc
184 :
名無し娘。:2001/07/10(火) 17:36 ID:KC9qiZlU
(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!
185 :
つんく♂:2001/07/10(火) 17:46 ID:ygxGK/ME
やっちゃえ!やっちゃえ!
186 :
名無し娘。:2001/07/10(火) 21:06 ID:9smuKTVY
昌!!!い・行くんだー!!!
反応を頂きまして、ありがとうございます。続行を決定いたしました。
今のところ(仮)ですがタイトルを付けました
『Singer』
…まんまでスミマセン
まわりを見るとほんの2〜3人だけれど聴衆が集まってきていた。
「ねぇキミ、いつもここで唄ってるの?」
ベンチに腰掛けたまま2曲目を歌い終えた直後の彼女に訊ねてみた。
彼女の唄がもっと聞きたい、その一心からの質問だった。
すると5〜6秒ほど何らかの疑いの眼差しを向けたあと、
オレの目を真すっぐに見つめたあと彼女は再び口を開いた。
「そんなことアナタに関係があるの?」
彼女は相変わらず愛想なくそう言うと、ギターをしまい込み始めた。
「もう唄わないのかい!?」
彼女は反応を見せないまま立ち上がるとギターを肩に掛けて駅とは
逆の方向に歩き出した。オレは思わずその後ろを追いかけていた。
その肩に掛けているキャリングケースはよくありがちな黒の化学繊維
で出来た様な安っぽいものじゃなくて、その表面をレザーで覆われた
ハードタイプのケースだったのでその華奢な身体にはひどく重そうに見えた。
自分でもおかしなヤツだとは思うんだけれど、何故か彼女の後を
断りも無しに付いていっている。やはりあの歌声をもう一度聞きたい。
その一心で後をついていっているんだと再自認した。
実際問題、例えあの目深に被ったニット帽の中の顔が目も当てられない
ほどの不細工でもそれはそれでよかった。歌声があんなに美しいのだから
それ以上は望まない。
「そのケース、あんまり見ない代物だけど特注品かい?」
必死で後を追いながらも、前を行く彼女が無口なままだから
ついつい間を埋めるために、普段はあまりお喋りではないのに
あまり意味のないことを口にしてしまう。
2人が歩いているのはちょうどガード下で、電車も車も走って
いなかったから、静かな空間にオレの声と彼女のブーツの音だけが
無機的に響いていた。だからこそ彼女が付きまとうオレを巻こうとして
次第にその足を早めているのがよく分かった。
そうか、きっと今のオレは彼女から見たらストーカーに見えるんだ。
「曲は自分で書いてるの?」「ギター、誰に習ったの?」
と、ストーカーではなく、純粋に唄を聞かせて欲しいんだというコトを
主張すべく矢継ぎ早に音楽に関する質問を浴びせてみるが、
それでも一向に返事はない。それどころか彼女の足並みは早まる一方だった。
しばらく歩くと彼女はガードを挟んでさっきの公園のほぼ反対側にある
もう一つの公園へと入っていった。
そこはとても閑散としたところだったけど、夜ということも手伝ってか
どこか閉鎖的な雰囲気が漂っていて、人の姿はほとんど見受けられない。
噴水があり沢山の人達が往来する先程の公園と比べると全く別の場所へ
来たように思えた。
その公園のほぼ真ん中には敷地全体にまるで傘を差すように大きく枝を広げた
大樹が一本生えていて、彼女はその根本でその歩みを止めた。
「…だから、ナンパならお断りだって言ってるでしょう」
振り返り様に彼女は少し苛立った様子で言い放った。
「いや、オレはただキミの唄が聞きたくて…」
「もうっ!言い訳してもムダなんだから!
アンタみたいな言い訳して言い寄ってくるヤツには
もうウンザリなのよ!!」
彼女はオレの言葉を全て聞くまでもなく突然に怒鳴りだした。
それはまるで今日日の女子高生が、別れを告げてからもしつこく
付きまとってくる元彼を罵倒でもするかのようなヒステリーな言い方だった。
「確かに勝手についてきたことは悪かったと思うけど…」
「アタシはね、アンタたちが思ってるようないい人間じゃないの!
辛い現実から逃げ出した卑怯な人間なのよ!!」
やはり必死のいいわけも聞き入れられなかった。
それどころか、彼女は肩を震わせてすすり泣き始めたのだ。
震える手で投げ捨てた帽子の下から現れたその白い頬には
キラリと光る一筋の涙が伝っていた。
「……??」
一体彼女が何を言っているのか、そして何故泣いているのか。
全く理解できなかったし、想像すら出来なかった。
ただ分かっているのは、彼女が多くの男性から何事か言い寄られ、
見ず知らずの男の前で涙を流すほど精神的に参っていると言うことだった。
どうしていいか分からなかった。
けれどその時は彼女を抱きしめてやるべきだと思った。
近くへ寄っていっても何の拒否反応も示さない。
さっきまでの彼女が嘘のようだった。
そっと肩を抱いてやると、それは折れそうなくらい細く頼りなかった。
そして彼女はオレの胸に顔を埋め、声をあげて泣き始めた。
しばらくの間そうしていた。
夜空に光る欠けた月が彼女の濡れた頬を優しく照らしていた。
ほぼ処女作なのでまだ先が全く見えていない(富士山で言うと2合目あたりで
既に深い霧がかかってる感じ)し、スレ違いな感が拭い切れませんが
お付き合いいただけると幸いです。
193 :
名無し娘。:2001/07/11(水) 01:02 ID:3J8qJ6F2
>名無し娘。suzuka
よっすぃ〜のほっぺがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!
>さるぶんごう。
おもしろい。これからも更新よろしく
さるぶんごうさん、頑張ってください。
195 :
名無し娘。:2001/07/11(水) 09:00 ID:agMI9HRk
さるぶんごうさん某廃棄ルートもがんばって
俺は再び目を閉じ、寝たふりをすることにした。
意図的なものではなく、あくまで不可抗力に見せかけるためだ。
昌「(……………よし、この位置だな。)」
俺は頭の中に焼き付けた吉澤の唇の位置に自分の唇を移動した。
昌「(…………………………ドキドキ)」
そして寝返りを装って自分の唇を吉澤の唇に近づけた。
フッ、
昌「(あ、あたった……)」
僅かながら自分の唇に柔らかい物が当たったのが分かった。
昌「(…………どうしよう……この状態……)」
俺はこのままにしておくか、もっと行くかかなり悩んでいた。
と、
吉澤「………う〜ん…」
俺の考えを嘲笑うかのように吉澤は反対側を向いてしまった。
昌「(う〜ん、残念………)」
ドキドキドキ……………
…………………気付いてないよな………………たぶん………
そして夕方、両親が帰ってきた、
俺と吉澤の5日間はこうして幕を閉じた。
今日1日、吉澤から別に何も言われていないのでたぶん、
気付かれていなんだろう……
昌「おい吉澤、何で2階で寝なかったんだ?」
今日の朝、俺が疑問に思っていたことをたずねた。
吉澤「ん〜、だって何時になってもなかなか来ないから、
1階に下りてみると寝てるんだもん。
だから風邪ひかないように布団かけて、いつ昌君が起きるか待ってたら………
いつの間にか寝ちゃった。」
昌「あっそう。」
俺はそっけない返事で返した。
吉澤「何それ―、人が親切でやったのにぃー。」
昌「一緒に寝ることがか?」
俺がこう突っ込むと、
吉澤「(スタスタ……………)」
黙って吉澤が近づいてきた、
昌「な、何だよ……?」
と、吉澤は俺の耳元でこう囁いた。
吉澤「“キスしたくせに”」
ブッ、
昌「は、はぁ………?」
吉澤「(にやぁ〜)」
吉澤は不敵な笑みを浮かべ俺の部屋を後にした。
昌「(……………………しまったぁぁぁぁぁぁぁ!)」
俺は独り顔を真っ赤にし、明日からどう吉澤と接していいか悩んでいた。
これからも頑張って書いて下さい。
199 :
名無し娘。:2001/07/11(水) 17:32 ID:bF2dvqhk
(;^▽^)<うわ〜ドキドキしますね〜
>suzukaサン
おくればせながらですけど、読ませてもらってますヨ
おたがいガンバりましょう!
>某廃棄ルート
ちょっとネタ煮詰まり気味(現在「修学旅行・北海道編」を思案中です)
201 :
名無し娘。:2001/07/11(水) 21:48 ID:HyNx2zps
>名無し娘。suzuka
これからどうなるか楽しみだ。よっすぃ〜起きてたのね。策士だな
202 :
ななすい:2001/07/11(水) 21:57 ID:dNuLTqWY
昌めついにしちゃったのね〜。
続き期待〜。
203 :
天山:2001/07/11(水) 22:06 ID:mqmCDuws
まったり系じゃないけど、陵辱はあり?
204 :
LUCY:2001/07/11(水) 23:45 ID:vWrTL62M
ココに小説書くには題名の様に家で暮す事が前提ですか?
>>204 よくわからないけど、自分が書いてるのは今後その方向に展開していく予定。
近くにあった自販機の前に立ち、どのボタンを押そうかと悩む。
人のカラダは思いっ切り泣いた後に何を欲するのかなんて有名な
生物学の権威でもない限り分かるわけがない。とりあえずポカリ
でいいかと思い、自分の分も含めてスマートな缶の方のボタンを
間隔を開けて2度押す。
ゴトン、ゴトン、と音を立てて現れたその水色と白のストライプが
綺麗なアルミ缶には夜の大気のせいで水滴がビッシリとついていて
ひんやりととても冷たかった。
排出口に手を突っ込み、液体の冷たさを指先に感じながら缶を取り
上げ振り返ると、大樹の根本に重たそうなギターケースを抱えたまま
腰を下ろした彼女がいた。
彼女は泣き腫らした目のまま濡れた頬を懸命に手の甲で拭っていて、
見知らぬ人間の前で大泣きしたことが恥ずかしいのだろう、その仕草
をそれでもさり気なく気丈に振る舞っているつもりらしい。あれだけ
散々泣いておいてそれもないだろうと思ったが、敢えて口には出さなかった。
「…これ、よかったら」
事前に拾っておいたさっき彼女が投げ捨てたニット帽と一緒にそっと
水滴の滴り落ちる缶の片方を差し出すと、彼女は少し躊躇った後、
何とも言えない様な複雑な表情でそれを受け取った。
オレはオレで自分の分を開封して口を付けたけれど、彼女は一向に
手を着ける様子がないので彼女の隣に腰を下ろすことにした。
彼女の頬も瞳もすっかり乾いたらしく、さっきまで深く被っていた
ニット帽のせいでペタンとなってしまった髪を頻りに手で触って
気にしている様子だ。
こんな体験はもちろん初めてなものだから何を話していいものかと
戸惑う。色々と訊きたいことはあったのだけれど、特になぜ急に泣き出した
のかを訊くべきなのかと考えながら2度3度と缶に口を付けていると、
口調こそまだ強張ったままだが彼女の方が先に口を開いた。
「…あんなコトしておいて悪いんだけど、
アナタとはお付き合いできないよ…」
「…!?」
少しうつむいた彼女の横顔を何となしに見ていたもんだから、
そのいきなりの突拍子もない発言に思わず口に含んだ飲料を
彼女の方に吹き出してしまった。
「ご、ごめん…今、何て!?」
「…だって、アナタもそうなんでしょ」
オレがその問いかけに答えられず唖然としていると、彼女は取り出した
ハンカチで飛び散った水滴を拭き取りながら色々と話してくれた。
先ず、彼女の名前は「市井紗耶香」というのだというコト。
彼女はかつてアイドルグループに所属していて、そしてそのグループとは
違う音楽性を目指すために脱退し、そしてストリートで唄うようになった
と言うこと。そしてそれが原因でこの辺りで唄うようになってから
見知らぬ男数人に言い寄られて困っているということ。
「…それ、一体なんてグループ?」
「…え!知らないの?」
『モーニング娘。』
どちらかと言えば流行には疎いタイプだ。けれど、そんなオレでもその
グループは知っていた。といっても知ったのはごく最近だったし、彼女
市井紗耶香がメンバーだったということは全くもって知らなかった。
「…アタシ、てっきりそれを知ってて
言い寄ってきたのかと…ごめんなさい」
先程までよりも少し優しい口調になったのだけれど、彼女は少し申し訳
なさそうな顔をしてまたうつむいた。まぁ普通の人間ならそう思い込ん
でも仕方がないのだろう、単にオレがその辺のコトについて無知すぎた
だけなのだろうから。
「いや、いいんだ…それより、
これからも君の唄、聴きに来ていいかな?
君の唄、好きなんだ」
「…いいけど」
「…けど?」
「…もう、ストリートで唄うのやめようかって…」
彼女のギターケースを抱えた腕に力が入るのが分かった。
「…昔やってた仕事があんなだから、付きまとってくる人がいるでしょ?
だから毎回唄う場所を変えてるの。でもなんか最近疲れちゃって…
それに音楽はストリートじゃなくても出来るし」
「そんなのダメだ、キミの唄をどこかへ閉じこめておくなんて勿体ないよ」
「…でも」
少し土が付いたままのニット帽を力無く握りしめる。
「…じゃあ、オレがキミを守ってやる」
「…!?」
「キミが唄っている間、オレがずっとついていてやる
そうすれば問題ないだろ?…な?」
「…うん」
「ジュース、飲めよ」
彼女の手からすっかり水滴の落ちきった缶を取りあげ
開封して差し出した。
「もう温くなっちゃったぞ」
「…ありがとう」
そう言って少しだけ微笑むと、
彼女はおいしそうにそれを飲み干した。
結局のところ、あんなにもまわりに対してある種のバリケードのような
ものを張っていた彼女がオレの前で大泣きしたのかは分からなかった。
けれど、それからというもの、オレは会社帰りに毎日この公園へやってきて
彼女が唄っている間ずっとオーディエンスとして彼女の側に
ついていてやった。
確かに彼女の言ったとおり、少し目を離していると彼女に言い寄ってくる
男がいるのは確かだった。(まぁミーハーな女やそうでない様な女も結構
いたのだけれど)帽子を目深に被っていても判るヤツには判るらしい。
そんな時は、いかにも親しげに、まるで彼女の恋人であるかのように
振る舞って近寄っていくと、たいていのヤツの場合は去っていった。
しかしその事件が起こったのは、
そんなことが日課になっていったある日のことだった…
更新です。(日刊ってキツイなぁ…)
何かこういうシリアスなモノ書いてると反動的に
コメディタッチのモノが書きたくなってくる…
213 :
名無し娘。:2001/07/12(木) 00:07 ID:yWEiO4ek
>さるぶんごう
(・∀・)イイ!!
陵辱もキボン・・・ハァハァ
>さるぶんごうさん
小説書き慣れてるみたいっすね。
>>213 ごめんなさい、大げさにフリすぎた…こっちのミスです。現在このお話に
エロ入れる予定はありません。(別の小説で書こうかとは思ってるけど)
よって、近いことは起こるけど、たぶん期待ハズレだと思われ…
>>214 いえ、某スレの廃棄ルートを除けば初めてッス。もういっぱいいっぱいッス。
(モー板小説以外に小説読んだコトないし…)
216 :
青嵐:2001/07/12(木) 02:11 ID:5HZH6uc2
さるぶんごうさん、正直すげー面白いです。
どれだけ更新が遅くなってもかまいませんからぜひ続けてください。
次の日、
俺たち2年生は旅行休みのため今日も家にいた。
昌「(う〜ん、今日は何してようかな……?)」
外の天候は晴れ、俺の体調も8割くらいまで復調、
そして、
吉澤と顔を合わせたくないという理由がある。
昌「(よし、今日は午後から出かけよう!)」
そう心に決め俺は昼飯を口の中に押し込み、出かける仕度をしていた。
と、
吉澤「どっか行くの?」
昌「見りゃ分かるだろ。」
吉澤の質問に投げやりに答えた俺はそのまま出かけた。
吉澤「………………そんな言い方しなくても……」
俺の投げやりな答え方に少々膨れ気味だった吉澤、
もちろん俺はそんなことに気付くわけがない。
俺はとりあえずいろいろなところへ行き、
今はゲーセンにいた。
昌「よし、まずはスリルドライブ2だ!」
俺はアメリカコースを選びさっそく走行、
ドン!キャアー!!ファーオーファーオー(事故です。)
昌「(゚д゚)ウツー」
………まだまだだね………………
http://www.konami.co.jp/am/td2/←スリルドライブ2について
よし、気を取り直してファイナルハロン2だ!
昌「男なら大逃げだ!」
意味無くハイテンションな俺は、大逃げのミラクルアクセルを選択し、
距離は2400mを選びスタート!
(実況)山本直也「スタートしました。………
まずハナを奪ったのはミラクルアクセル」
実況のとおり俺はスタートで一気に加速し
そのまま10馬身以上はなしてハナを奪った。
折り合いもばっちり、ペースもばっちり、
そのまま600mのハロン棒を通り過ぎようとしていた、
昌「(………いけっ!)」
まず1発鞭を打ち手綱をしごいて直線を向かえる、
昌「(いけや (゚Д゚) ゴルァ! )」
400m過ぎたらもうひたすら鞭連打、
後は先頭でゴールするのを祈るばかり。
昌「うりゃぁ!」
2馬身くらいに縮まりはしたが俺はそのまま先頭でゴールした。
昌「はぁ……はぁ……はぁ……………………バテたな……」
よく考えたら俺……………………インフルエンザだったんだ…………
http://www.namco.co.jp/home/pr/1999/1999-march/press-04.html ↑ファイナルハロン2について
10分ほど休憩を取り、俺はUFOキャッチャーへ向かった。
昌「(あー、取れるなぁ…)」
うん、今日は調子が(・∀・)イイ!
スーパーホーススーパージャンボぬいぐるみ名馬シリーズなど、
取りまくりだ。
http://www.sega.co.jp/prize/ ↑スーパーホーススーパージャンボぬいぐるみ名馬シリーズについて
ヒソヒソ……
昌「(ん?)」
何か後ろから声が聞こえてきた、
昌「(くるっ)」
気になり後ろを振り向いたが、
すでに誰もいなかった。
昌「(ちっ、人のプレイにいちいちケチつけんなよ。)」
人のプレイを見るのは別にいいのだが、
「あっ」とか言われたりするのは非常に腹が立つ。
ケチつけんのならお前が見本見せろや (゚Д゚) ゴルァ!
人形を取るだけ取った俺はそれを鞄に無理やり詰め込み、
ある筐体へ向かった。
田中信夫「徹底追跡!ザ・警察官 新宿24時!」
うん、田中信夫かっけー。
俺は身につけているものを全て鞄の中に入れ、
鞄を筐体の横に置き、少しストレッチをしながらプレイに入った。
昌「(オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!)」
ちょっとスタープラチナが入りながらも俺はステージを先へ勧めていった。
松山重信捕まえたー!(名前はうろ覚え)
リチャード捕まえたー!
電車ん中逃げ回ってるやつ捕まえたー!(名前知らん)
2人捕まえたー!(李と誰だっけ?)
カーチェイス全部捕まえたー!(名前ないよね?)
昌「(よし、地下駐車場だー!)」
バキュン、うぉぅぉ……………
田中信夫「プレイヤー殉職」
昌「(゚д゚)ウツー(゚д゚)ウツー(゚д゚)ウツー(゚д゚)ウツー」
昌「(く、くそ……なかなかやるなぁ〜)」
俺は気を取り直しつつ先へ進んだ。
そして、
L.A.P.D前路上だー!
組長覚悟ー!
パン!
組長「うおぅ…」
(デデデデッ♪デデデデデデ♪)
―極道会組長逮捕、ご協力ありがとうございました。―(だっけ?)
昌「ヨッシャー!」
???「おおー!!」
昌「??」
クリアと同時にどこかで聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきた。
誰だ?
223 :
名無し娘。:2001/07/12(木) 17:56 ID:5o20k0sg
誰だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜^^
陵辱って何すか??
224 :
名無し娘。:2001/07/12(木) 21:15 ID:AinqQc9Q
奥田〜 か?
225 :
名無し娘。:2001/07/12(木) 21:47 ID:vmr9jglo
そりゃよっすぃ〜だろう。
226 :
名無し娘。 :2001/07/12(木) 22:27 ID:mludhrQI
よすぃこしかいないだろ
もはや名スレだよね。
オレはいつの間にかちょっとした『モーニング娘。通』になっていた。
あれから、彼女が在籍していたというグループについて特に調べたりした
わけではないんだけれど、人間の脳とは一度その存在を強く認識すると
それにまつわる情報というモノは勝手にアタマに入ってくるようで、その
対象に対する反応感度も上がるらしい。
街を歩けば『なぁ、昨日のTVのゴマキ見た?超カワイくね〜?』
会社にいても『いや〜課長、あいぼんのスマイルには敵いませんよ!』
等という意味不明な単語が連続して出てくる不可解な会話が多く耳に
つくようになった。(まぁ以前からそういう会話は社会を飛び交って
いたのだろうけれど)
更に、普段あまり話をしないような会社の同僚に熱狂的なモーニング娘。
ファンがいることに気が付き、そいつにムリ言って『市井紗耶香』について
色々と訊ねた。彼は偶然彼女のファンらしく、まぁ訊いてもいないことを
延々とのべつくまなく話してくださりやがったお陰で色々と知ることが出来て
『市井紗耶香』に関してはかなり詳しくなった。
とはいえ『通になった』と言っても元の認識レベルが低かったものだから
それもたかが知れていて、メンバーの名前と顔が一致しないと言う世の
中年サラリーマンと同等の認識でしかなかったのだけれど、
『モーニング娘。卒業後の市井紗耶香』
に関してだけならばきっと今のオレは十分な『通』と言えるのだろう。
何せ毎日のようにいっしょにいるのだから。
ただ、彼女は
「…アタシは孤独」
ってなフレーズが口癖だとしても不思議でないくらいにドライな人間だ。
笑っているところもあまり見たことがない。
だから、この前オレの前で泣いた日の事はともかくとして、彼女は路上で
ギターをかき鳴らしている間はもちろんのこと、それ以外でもあまり多く
を語らない。だから『通』とはいえど、オレは彼女について多くの知識を持たない。
けれど、それでも自分について幾つかのことを話してくれた。
ソロデビュー目指して、音楽の勉強中だということ。
今は実家を離れて都内で独り暮らしをしているということ。
その生活費は事務所が捻出してくれているということ。
でもこちらから何か突っ込んだ事を訊ねようとすると
いつも何となくはぐらかされてしまう。
だからこそ余計にいつもクールであまり笑わない彼女が、何故あの日に限って
見知らぬ男…つまりオレの前で泣き崩れたのかという疑問がアタマから離れな
かった。ファンの男どもに言い寄られていたという理由だけでそうなったとも
考えにくい。
あれからというもの、彼女は唄う場所を駅前の噴水がある公園に固定していた。
そして彼女が唄うとき、オレはオーディエンスの1人としてではなく、
パートナーとして側についていてやっていた。
パートナーといっても特に何をするわけでもない。彼女が腰を下ろした
場所から3メートルほど離れ、彼女とオーディエンスの作る輪の邪魔に
ならないようにただ黙って傍観している、といった感じだった。
−ただ『傍観』といっても、音楽というのはその輪から離れた所で聴いて
いても十分に耳に心に届くもので、オレはその輪の中に確かにいた−
そして今日もいつものように待ち合わせの約束をする。しかし会社
勤めのオレと現在、形式(かたち)的にはプータローである彼女と
では生活のリズムが全く違う。そんな2人の落ち合い方はこうだ。
会社を終えるとまず彼女にメールする。そこで『今日はやるのか?』
とか『どこで唄うのか』とか『どれくらいの時間やるのか』と大体の
『打ち合わせ』をしておいてあとは現地で落ち合うといった具合だ。
まぁ至って普通だけれど、相手が相手だけに
そんな基本的なことが大事だった。
ピ〜ピ〜ピ〜ピロピロ〜リ〜♪
夕方、もうすっかり陽の落ちた街を公園へと向かって歩いていると、
突然こもった電子音がどこからか流れる。聞き慣れないメロディーの
発信源は自分の上着の内ポケット。そうか、そう言えばメール専用に
着信音を設定したんだ。
「 もうすぐ着く 市井 」
彼女からだった。女が送ってくるメールとは思えないほど地味で質素な
内容だったけれどいつものことなので特に気にもかけない。彼女の
ケータイ番号は知っているが彼女と電話をすることはなかった。あまり
電話が好きでないのか、自然とメールでのやり取りが主になった。
ところで先程の曲は『夢の中』という曲らしい。
例の同僚の彼(彼は自分のことを『モーヲタ』と称しているが、その単語
自体がオレには意味不明なので無視してやった)に勧められて…というか
ムリヤリにDLさせられてしまったので仕方なく使ってみることにした。
ただでさえ電子音というのは不快なのに、着メロとして人気がある曲は
雑踏の中でも判別できるようにチャラチャラした曲が多い。そういった
類の音が苦手だったオレは、彼が勧めた例のアイドルグループの楽曲は
正直いかがなモノかと思ったんだけれど、意外や意外、聞いてみれば
それは秀逸な楽曲で、着メロ特有の刺々しさもなく、サビにおけるその
表と裏のメロディーの二重奏は逆に安堵感さえ受けるものだった。
公園の噴水の縁に腰掛けて、公園の端の方で既に歌い始めているほかの
路上ミュージシャンの歌を聴いていると、その目線の先の方からギター
ケースを抱えた彼女がやってきた。
「待った?」
今日の彼女のスタイルは黒い細身のシルエットパンツに、ほとんど無地の
スウェットパーカとローテクスニーカー。ショルダータイプのバッグと
ギターケースを肩に掛け、そして頭には決まってあのニット帽だ。
「少し待った」
別に付き合っているわけでもなく、特に気を使うこともないので正直に言う。
2人は割とそんなドライな関係だった。互いの呼称もオレが「キミ」で、
彼女が「アナタ」といった具合だ。すこしドライ過ぎる気もしたけれど、
彼女はこういう人なんだとムリヤリに納得させていた。
「ごめん」
「いいよ」
彼女はとてもスレンダーで華奢な体つきをしている。その肩にかけたレザー
のギターケースは特注品でこそあるんだけれど、実際に持ってみるとそう
大して重くはない。だけど、彼女の17才という年齢や彼女が持つ繊細な
雰囲気も手伝ってか、それが彼女に属していると途端にやけに重たそうに
見えてしまう。
「さ、始めようか」
彼女はおもむろにケースを下ろし、中からギターを取り出す。しかし彼女は
他の路上ミュージシャンのようにギターケースに小銭を入れてもらうような
事はせず、あくまで唄を聴いてもらうだけ。だから彼女のギターケースは
いつも閉じている。
チューニングを終えるとおもむろに歌い出す。
いつもはもっと激しい内容の曲が多かったのだけれど、最近の彼女は
どういう風の吹き回しかスローなナンバーを選曲することが増えた。
今日の1曲目も失恋の寂しさを切々と唄った某有名アーティストのカバー曲だ。
彼女の声質によく合っていて、ダイレクトに心に響いてくる。
最近、少しずつだけれど聴衆が増えてきている。いつもオリジナルやカバー
も含めて大体10曲ほど唄うのだけれど、全て唄い終わる頃には流動的とは
いえ10人ほどが残っている。それぞれ体育座りしたり、立ったまま腕組み
したり、とそれぞれ思い思いのスタイルで彼女の唄に聴き入っていた。
この聴衆は彼女の正体を知っていて集まってきているのか、それとも純粋に
ストリートミュージシャンとしての評判を聞きつけてやって来たのか、その
辺は定かではないが、多くの人に聴いてもらえるということはいいことだ。
今日は週末ということもあって4曲目を終える辺りで既に聴衆は10人を
超える聴衆が集まっていて、終える頃には20人ほどの人が残った。
残った聴衆の内の何人かが、あの時のオレと同じ様に彼女の唄に感銘を受けた
様子で頻りに何か話しかけていたけど、それでも彼女はいつも通りドライに
対応していた。
毎度毎度そんなことがあるので、端から見ていたオレでさえも引き上げるのが
どこか名残惜しかったけれど紗耶香はさっさとギターをしまい込むと引き上げ
ていってしまった。
オレも急いで彼女の後を追った。
ごめんなさい、『てれちゃん』見たあと寝ちゃって、慌てて時事ネタを入れて
書こうとしたら収集つかなくなって長くなってしまいました…
(『うたばん』もまだ見ていないし)
次回こそなんらかの動きがあるのでヨロシク。
(・∀・)イイ!!
236 :
名無し娘。:2001/07/13(金) 22:46 ID:NgsKZcj.
suzuka~~~
suzukaサン今日はナシですかね。
じゃあお先に今日の分を更新します。
最近は、彼女が唄い終えて帰宅する時は一緒に付いていく事にしてる。
もちろん『彼女を守ると言った以上はそこまでするべきだろう』
と思ったのもあるのだけど、実際は家へ帰ってもヒマだし、
彼女がどんな所に住んでいるのかをなんとなく知りたかった
のもあったからだ。
勝手だとは思ったし、彼女が少し迷惑そうな顔をしていたのだ
けれど、コレばっかりは男として引くわけにはいかないだろう。
彼女はまだ若干17才の少女だ。もし彼女に何かあったら大変だし、
そしたら彼女の唄声も一生聴けなくなってしまうかも知れない
のだから。
しかし何故か彼女はいつも自分が住んでいるというアパートの
前までいっしょにいくことを許さなかった。
この街の真ん中には、その人口以上に発展した駅周辺のショッピング
モールへと続く大通りがある。そしてその通りを少し下った辺りを
曲がるとそこには、山の手の暮らしとでもいうのか、キレイに舗装
された道やきっちりとマス目調に区分けされた住居が建ち並び、
正に閑静な住宅街と呼ぶに相応しい街並みが広がっていた。
『オレもこんなとこに住みたいなぁ…』なんて呑気に考えながら
2人並んで歩く傍らを流れる水路沿いには、街頭が等間隔で立ち
並んでいて、チカチカと点滅を繰り返す幾つかの切れかけた電球
に季節の昆虫達が光を求めて集まってきていた。
「今日はいつもよりも人が多かったな」
「…そう?」
彼女は別に聴衆が何人集まろうと関係ない様子だ。
唄う自分がいて、唄う場所があればそれでいいらしい。
「なぁ、いいかげん帽子とれば?」
彼女はもう辺りはすっかり暗くなっているのにも関わらず
ニット帽をしっかりとそして深々と被ったままだ。
「もうまわりに人いないし、どうせオレがついてるんだし」
「…ダメ、念のために」
正直、彼女は過ぎるほどに用心深い。よくよく考えてみればまだ
数えるほどしか彼女の顔の全体像を見ていない気がする。
「おい、オレのことが信用できないってのかよ!」
冗談ぽく少し躍起になって彼女に食い下がると、彼女はその三文役者の
大根芝居に苦笑いしながらおもむろに帽子を取った。
「わかったよ、コレでいいんでしょ」
仕方なく渋々と、といった様子を振る舞ってはいるけれど、公園で
唄っている時はそのニット帽を脱ぐことはないので、ここへきて
やっと脱いで清々とした様子だ。
チカチカとした街頭が露わになった彼女の横顔を質素に照らし出す。
人間観察が別段キライじゃないオレも、初めて会ったあの日は何やら
色々とあって彼女のことを深々と観察できなかったんだけれど、やはり
マジマジと見るとアイドルをしていただけのことはあって肌は白く透き
通るように綺麗で、なんというのだろう「もち肌」とでも言うべきか、
指先で突つけば程良い弾力で跳ね返してくれそうな様子だった。
それに、あまり笑わない彼女だったけれど、それでもくだらない世間話
なんかをしているときにふと見せるその柔らかな表情には多分に愛嬌が
あり、年齢よりも少し幼く見えたりしたな、と思い返したりしていた。
「…なにヒトのことジロジロ見てんの?」
「…え、いや、なんでもない」
ただ純粋にその行為を指摘されただけなんだけど、無遠慮に見てしまって
いた自分がどこか後ろめたくて慌てて視線をそらす。
「今日…風強いね」
そう言って肩まで寸足らずといった感じのセミロングの髪をかき上げる。
腕につけた、控えめだがとても高価そうなシルバーのアクセがジャラリと
音をたててギラリと光った。
「サンキュ、ココでいいよ」
住宅街のメインストリートを月の出ている方へとしばらく歩いた
この場所で、彼女はいつもと同じセリフを吐いた。
もう一つ曲がり角を曲がった先に彼女の自宅があるらしいのだけれど、
彼女はいつもココから先へはオレの侵入を許さない。
人間、拒まれると強要したくなるもので、彼女の自宅を見てみたいのは
山々なのだが、かといってココで無理についていってしまっては公園で
彼女にしつこく言い寄ってくる輩と何も変わらないコトになる。
「じゃ、またな」
「うん…じゃね」
いつもと何ら変わりない様子で、本日の分の別れを告げ、明日再会する
コトの約束をする。いつもならココでお別れだった。
でもこの日は何かが違った。オレは何かに突き動かされるように彼女の
後を尾けた。それは彼女のその不可解な行動がきっかけだったと思う。
彼女は一度去りかけてからこちらを振り返った。
「…あのさ」
彼女はうつむいたまま何か言いたげにしているのだけれど、
ハッキリしない様子だ。なに?と訊ねても芳しい返事はない。
「ううん、なんでもない…じゃね!」
そしてそのまま次の路地へと入っていく彼女の姿を見送った後、
オレは一旦帰るような素振りを見せてからUターンして後を追った。
下手なTVドラマの刑事の尾行みたく電信柱の陰なんかに隠れながら
歩いてたんじゃ、近所の人に怪しまれて飛んできたパトカーにご用と
なるのがオチだろうから、あくまでも一定の距離を保ったまま彼女の
遙か後方を足音控えめに歩いていく。
彼女が入った路地の先には先程と変わらず住宅街が広がっていた。
後を尾けてしばらく歩いていると、彼女はふと4階建てのアパートの前で
立ち止まり、小さく首を振って辺りを警戒している様子だ。見つからない
ように今度は電信柱の陰に隠れた。
(…こんないい所に住んでるのか)
例の同僚の話によると、彼女が所属していた事務所は色々と酷なことを
することで有名らしいけれど、やはりさすがは事務所の看板アイドル
だっただけのことはある。彼女に対するアフターケアーは案外としっかり
している様だ。
そしてその荘厳な佇まいのアパートを見上げてはしきりに感心していると、
おもむろに歩き出した彼女はそのままアパートの脇の小さな路地へと早足
で入っていった。
てっきりこのアパートが彼女の住まいだと思い込んでいたものだから少々
面食らった。そのまま慌てて追いかけていくと、そこから先は今までの
住宅街とはガラッと様相が変わり、ごく普通の、どこにでもあるような
下町が広がっていた。
そして彼女は先程のアパートとはあまりにも大違いなボロい安アパートに
入っていった。
一体全体どういう事だ。現在レッスンまで受けさせてくれているという
ご親切な事務所が用意したというアパートがココであるということは考え
にくい。ましてやその服装や装飾品などから分かる通り、物理的に大変
満たされた生活を送っている様子の彼女には不釣り合いだ。
しかし、誰か知り合いの家を訪ねてきたのだとすれば納得がいく。こんな
時間に用事があるとすれば、余程の大親友だろうし、そうでなければ付き
合っているオトコの家だということも考えられるのだ。
ここまで尾けて来ておいて今更だが、気付かれていないとはいえ自分が
あまり誉められたことをしていないということに気付き引き返すことにした。
それに、何故か彼女にオトコがいるかもしれないと考え始めると急に現実に
引き戻されたような気持ちになった。別に彼女のことを女性としてどう
思っているのかとかはあまり考えたことがないのだけれど、かつてアイドル
であったことや、彼女をシンガーとして尊敬すらしている事も含め、
心のどこかで彼女のことを生身の人間として見ていなかったのかも知れない。
まぁそれでも彼女の歌が毎日聴けるのならそれで幸せだ。
そう思って踵を返しその場を立ち去ろうとしたその時だった。
キャァーーッ!
突如、静かな夜の街に彼女の悲鳴が響き渡った。
更新です。
本当に申し訳ない、次こそ確実に大きな動きがありますので。
245 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 00:56 ID:ByWdtln.
今更ながらスマソ。ここ1週間ほどネット出来ない状態
だったんで書けませんでした。萌えない小説は
とっとと終わらせますです。
246 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 00:58 ID:ByWdtln.
>>92の続きです
「アンタに痛い目にあってもらいたいんや」
その声はずらりと並んだ下っ端たちの後ろから聞こえてきた。
「誰だ?アンタ・・・」
ガツンッ
「ぐっ!・・・またかよ・・・」
ふらつく足取りでようやく立ち上がったと
思った瞬間、また俺は殴られた。
今度は耐えられず、地面に倒れてしまった俺に、
下っ端の一人が言った。
「よーっく聞け、小僧!おめぇさえいなけりゃな、裕子さんは
この、寺田のダンナと夫婦(めおと)になるはずだったんでい!」
「・・・ふぅん・・・それで嫉妬の腹いせ・・・か?」
247 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 01:04 ID:ByWdtln.
「しっかし、てめぇら、あんましみっともいいもんじゃねぇなぁ!?」
俺は体中に無理矢理力をいれ、両手を胸の前で握った。
つまりはファイティングポーズだ。負けるのは目に見えていたが、
ヤクザの息子として、引く訳にはいかなかった。
「んだとぉ!?このガキャぁ、なめやがってぇ!」
「・・・おい、お前ら、やってもうてええぞ」
寺田とかいったその男は、えらそうに和服の裾をヒラヒラさせながら、
手下どもに命令した。俺が覚えてるのはそこら辺までだ。
そっから先はよく覚えていない。ぶん殴るのと、
殴られるを避けるので精一杯だったからだ。
当然、その頃裕子がどうしてるかなんて考えてなかった。
248 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 01:07 ID:ByWdtln.
一方裕子の方は・・・
裕子は家でひたすら夫の帰りを待っていた。
心配そうな裕子の様子を見て、組の若い者が声をかけた。
「あっ姐さん。若ダンナはまだですかい?」
「ええ・・・悪いけどアンタら、裏を見てきてくれへんか?」
「へいっ!」
すぐに若い者は外に出て行った。
(嫌がられているのは承知の上・・・せやけどアンタ・・・私は・・・)
裕子がそう思ったすぐ後、さっき外に出た若いのが
血相を変えて帰ってきた。
「た、大変だ姐さん!わっ、わわわわ・・・若ダンナが!!」
「なんやて!?あの人が!?」
249 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 01:10 ID:ByWdtln.
どうやら俺は死なない程度にボコボコにされたらしく、
なんとか中澤家に帰ることが出来た。
すぐに組の若い奴が俺に気付いて、俺は怪我の
手当てをしてもらい布団で寝ていた。
体のいたるところで痛みを感じる。
医者には当分動くなと言われた。まぁ、当然だ。
骨が折れるまではいかなかったものの、口の中は切るし、
頭に受けたダメージは相当のものだった。
布団の中にいる俺は寝ていると言うより
意識を失っているだけといった方がよかっただろう。
裕子は寝室に入るなり、ボロボロの俺を見ると、
顔を真っ青にして俺の枕もとに駆け寄ってきた。
250 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 01:15 ID:ByWdtln.
「・・・どうしたん・・・?」
「ヘイ、四苦八苦でお戻りになったご様子で・・・」
かすかに組員の声がする。
「誰がこんな・・・」
裕子の悲痛な声も聞こえてくる。
「はぁ、それが何度聞いても、一言も
答えてくれませんで・・・」
「誰であろうとあたしの亭主をこんなにした
ヤツは・・・容赦せえへん!」
俺の目線からでは裕子の顔はよく見えなかったが、
ただ、きつく握った拳だけははっきりと見えた。
251 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 01:18 ID:ByWdtln.
やっと一週間経った。
まだ怪我は完全に完治していなかったが、
俺は医者も驚く回復力で、自力で動ける程度まで
立ち直る事が出来た。それというのも、
裕子の必死の看病によるものだ。
ここ数日、裕子は寝る間も惜しんで俺の世話をしてくれた。
メシやら包帯の取替えやら、ありとあらゆる世話を。
まるで、母さんのように・・・
252 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 01:23 ID:ByWdtln.
怪我してから一週間経ち、俺は一人で歩ける程度まで回復した。
そしてのどかなある日の昼下がり、俺は縁側で空を眺めていた。
いつもなら誰かに支えてもらいながらここまで来るのだが、
いい加減一人で動き回りたいと思い、
その日俺は誰にも頼らずに縁側に来た。
「・・・いい天気だな・・・ん?」
ドタドタと足音が聞こえてきた。
大慌てで走ってきたのは裕子だった。
「ちょっと!アンタ!まだ無理したらアカンて!」
「なんだよ・・・もう平気だって・・・あんたのお陰でさ」
「でも・・・」
「いいんだよ、もう大丈夫だから。
それより・・・あの、前に言おうと
思ってたんだけどさ、その・・・
キツイ事ばっか言って・・・ごめんな」
こんなに素直に気持ちを伝えたのは、
今までの人生で初めてだろう。
253 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 01:30 ID:ByWdtln.
「・・・・・・」
裕子は俺の言葉にただ、微笑で答えてくれた。
「あんた、俺と一緒になる前・・・好きな男、いたんだろ?」
俺は裕子に向けていた顔を再び庭に戻した。
「えっ・・・どういう事?」
「・・・・・・隠す事なんてないだろ・・・」
「アンタに隠し事なんて・・・ある訳ないやないの・・・」
裕子は俺の背中にそっと身体を預けた。
「よしな!寺田のダンナが泣くぜ・・・!」
俺は肩に乗せられた裕子の手を払いのけながら言った。
裕子は『寺田』の名に明らか動揺していたが、
それを言葉に出さず、黙って自分の部屋に戻っていった。
(やっぱりな・・・口じゃ俺しかいない
みたいな事ばっか言ってっから!)
254 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 01:32 ID:ByWdtln.
「ったく、ああもう!あんな女こっちから願い下げだ!
・・・・・ったく、ホント、情けねぇな・・・」
俺は妙な自己嫌悪に陥っていると、また背後に気配を感じた。
「あの・・・」
「あ、おじさん・・・ははっ、やばいとこ見られちまったな・・・
なんか、結局、俺の方が・・・片想いだったみたい・・・」
俺が自嘲的な笑みを浮かべながら言うと、
親父さんは泣きそうな顔で俺にこう言った。
「い、いや、わしが・・・わしが・・・
許してくれ!わしが悪いんや!!」
「へ?お、おじさん?なっ、なんだよ!?」
255 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 01:35 ID:ByWdtln.
泣きながら土下座して謝る親父さんを見て、
俺は慌てて親父さんに駆け寄った。
「すまん・・・わし、見てられへんかったんや・・・
キミと仲むつまじく出来へん娘が不憫でな・・・
で、寺田のに頼んで、一芝居うってもろうた
のは良かってんけど・・・そしてらあいつら
やり過ぎおって・・・」
「おじさん!あやまんのは俺の方だ、
変に意地はってみっともねぇ真似を・・・」
俺が更に言葉を続けようとしたとき、
またドタドタと足音が聞こえてきた。
ただ、今度は人数が多かったが。
「てっ、てぇへんだ!親分!!
ゆっ、裕子姐さんが!」
「なんやと!?裕子がどうしたんや!?」
親父さんはさっきまでの泣き顔から一転、
ヤクザの親分の顔になっていた。
今自分が書いてる市井のってホントに需要ある?
ヤケに説明くさい自分の作風が浮いてるような気は最初からしてたけど
やはり独立した方がいいのかな?…それともトーンを軽くすべきか
>>245 >萌えない小説は〜
個人的に、なんか身につまされる思いがした…(汗
257 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 01:55 ID:ByWdtln.
「仇討ちだとおっしゃるから皆で付いて行くと
言ったところ・・・振り切ってお一人で寺田へ」
子分の一人が息をきらせながら言った。
「なんで止めへんねん!?」
「そ、それがドスを振り回して『邪魔すると
ぶった斬る』って・・・」
「さらに言えば『幼なじみの縁切ってくれる!
あのアホ!』とも言ってました・・・」
「おじさん、俺が行って連れ戻してくる!」
裕子がそこまでしたのも、元はと言えば
ふがいない俺の責任でもある。
俺は自分でも良くわからない責任感から、
自ら裕子を連れ戻す役を買って出た。
258 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 01:57 ID:ByWdtln.
「しかし、キミはまだキズが・・・」
「これくらい蚊が刺したのと変わんねぇよ!
それより『キミ』なんてぇのは良くねぇな、
『おとっつぁん』!」
「くぅぅぅっ、なんて頼もしいんや!じゃあ裕子の事は任せたで!」
親父さんは再び泣き顔になっていた。
「若親分!ご案内いたしやすぜ!」
「おう!頼むぜ!」
俺は中澤一家を引き連れ、寺田一家前まで行った。
多分、他の人間から見れば、俺たちは恐すぎる一団だった事だろう。
門の前まで行くと、見張りが一人立っていた。
ああ、確かこいつは俺が2、3発殴ったヤツだったな、
そう思い、俺はわざと大声で話し掛けてやった。
259 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 02:00 ID:ByWdtln.
「おい!うちの女房が来てるはずだが・・・?」
「ひえっ、勘弁してくらひゃい・・・
あんたひゃんに殴られてアゴが・・・」
見張りの男はかなりビビっていた。
俺を殴った時は偉そうだったくせに。
あれも芝居だったってか?
「だから、何処に居るって聞いてんだよ!ああん!?」
俺は木刀を肩に預け、わざとらしくドスを聞かせて問い詰めた。
「ゆ、裕子ひゃんなら中にいまふ!」
男の言葉はイマイチはっきり喋れて
なかったが、なんとか聞き取れた。
「さっすが若親分、ただではやられてなかったんですね!」
「うだうだ言うな!行くぞ!」
260 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 02:02 ID:ByWdtln.
子分の言葉も聞き流し、俺はずかずかと
奥の和室に入っていった。
その間、見張りの男と同じく、
俺を襲ったヤツラを見かけた。
「ああっ!あなたはっ!こないだの兄さん!?」
そいつらはみな揃いも揃って満身創痍だった。
正直、こいつらをこんなにしたのが自分だとは信じられない。
ただ、その時は、気付いたら自分と一緒に数人が血だらけで
倒れてたって感じでしか覚えていない。
そうこうしている内に俺は裕子の
いるらしい大きな和室の前まで来た。
俺は躊躇う事無く襖を開けた。
261 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 02:12 ID:ByWdtln.
「裕子!!」
襖を開けると、全身包帯巻きで布団に入っている寺田と、
その横に座っている裕子がいた。
正直とっくに寺田を『殺っちゃってる』
かとも思ったが、ドスを鞘に収めて、
畳の上に置いているあたり、
『その気』はなくなったのだろう。安心した。
「アンタ!?・・・ゴメンなさい・・・
話はコイツから全部聞きました。
ウチの父が余計な事を・・・
どうやって謝ったらええか・・・」
「裕子・・・俺の方こそ、悪い亭主で・・・
ゴメンな・・・なんか、俺、謝ってばっかだな。ははっ」
「・・・・・・」
262 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 02:14 ID:ByWdtln.
ふとこの時俺は、早く帰って、
先代に線香をあげてやりたいと思った。
そしてその後はちょっと遅れた新婚生活。
ある日の晴れた昼下がり、俺は縁側で裕子の膝枕に乗っかり、
暖かい陽気のもと、デレデレしていた。
今まで突っ張ってたのがウソのようだ。
263 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 02:16 ID:ByWdtln.
「ゆ・う・こ」
「はい?何?アンタ」
「別に。ただ呼んでみたかっただけ・・・」
「もうっ・・・あっ!」
俺は一瞬近づいた裕子の顔を右手で捉え、
強引に自分の顔に引き寄せた。
つまり、キス。
264 :
名無しっぺ:2001/07/14(土) 02:19 ID:ByWdtln.
「ンンッ!!」
裕子は抵抗してるそぶりを見せるものの、
実際には全くその気はない。
「・・・もう・・・ビックリするやないの・・・」
「へへっ・・・でも、悪くはないだろ?」
「・・・まぁ、なぁ・・・」
なんか俺たちの後ろの方でおっさん達の会話が
聞こえていたような気がするが・・・
まぁいいか。
障子の後ろで
「いやいや、見せ付けてくれますなぁ、そちらの息子さんも!」
「ええまぁ、にしても来年あたり孫が見れそうですな、中澤さん!」
姉さん女房もいいもん、かな?
終わり
265 :
名無し娘。 :2001/07/14(土) 02:30 ID:U7YM.842
>さるぶんごう。
少なくとも俺はちゃんと読んでるそ。
>名無しっぺ
オモロカタから安心しろ。
266 :
マジ出島:2001/07/14(土) 03:40 ID:PvPDgEt6
いやいや、あんまレス付かんのはすぐ馴れ合いとか言われるからだよ。
けっこうみんなちゃんと読んでるはず、ってか俺は楽しみにして読んでるっす。
267 :
名無し娘。:2001/07/14(土) 05:35 ID:QN6WOAXE
>>256 今このスレで進行中のモノの中ではいちばん好みだ。
268 :
名無し娘。:2001/07/14(土) 11:23 ID:/9pNyHXA
みんな、さんくすです。
萌え系じゃないと随時リアクションし辛いってのもあるのかな。
ということで、更新は引き続き行わせていただきます。(今晩よろしく)
あと、このお話は2部構成の予定なんだけど、とりあえず一部が終わったら
繋ぎとしても一個お話を書こうと思います(石川モノでけっこう萌え系のヤツ)
※前のスレで書いてた作家さんの復活が待ち遠しいです。
(特にL型さんのは続きが気になってしょうがない)
270 :
名無し娘。:2001/07/14(土) 11:50 ID:1sCwgEK.
suzukaはもう終ったな。
ただダラダラ文字を羅列しているだけに感じてきた。
ageますので頑張って下さい
272 :
名無し娘。 :2001/07/14(土) 12:32 ID:RKTeWNL.
>>270 批判するならお前が描けよ、出来ないなら文句を言うなよな
273 :
名無し娘。 :2001/07/14(土) 14:14 ID:IFS3tW/U
suzukaさん待ってるよ〜
274 :
200:2001/07/14(土) 14:20 ID:Ow2QGX.c
その夜。
ベッドに寝そべってぼーっと昼間の事を思い返してると
不意に携帯から梨華専用の着信音が流れ出した。
携帯を手にとり、じーっと眺める。
不意に、梨華と楽しそうにしゃべっている吉澤の姿が思い浮かんだ。
「くそっ!」
俺は頭から布団をかぶってベッドに潜り込んだ。
それから着信音は3回鳴ったけど、俺は一度も取らなかった。
─────
結局、昨日の夜は一睡も出来ないまま朝を迎えてしまった。
目の周りに盛大なクマを描いて玄関のドアを開けると
塀の向こうにもたれかかっている影が見えた。
「・・・梨華?」
「・・・お兄ちゃん」
いつもは朝錬ですでに登校してるはずなのに・・・
俺が出てくるのをずっと待ってたんだろうか?
275 :
200:2001/07/14(土) 14:22 ID:Ow2QGX.c
「おはよう」
「・・・・・・」
「ねぇ、どうして何も話してくれないの? 私何か悪い事した?」
「何でもないよ・・・」
「じゃあどうして?」
「うるさい! 俺にまとわりつくな!」
梨華がびくっと震える。
言っちゃダメだ。理性では判ってても、感情が抑えきれない。
「吉澤、かっこいいよな。
良かったじゃないか、あんな凄い奴と付き合えて。
俺なんかより全然いいよ」
「・・・」
「もう無理して俺に付き合うことないよ。
お兄ちゃん役も卒業だな。ははは・・・」
「・・・、違うよ」
「え?」
「私、吉澤君にはちゃんと断ったよ」
「・・・・・・」
「・・・いないの」
「・・・・・・・・・」
「私にはお兄ちゃんしかいないの・・・」
「・・・ 梨華 ・・・」
「お兄ちゃーん」
俺にしがみついたまま、梨華は子供のように激しく泣きじゃくる。
幼かったあの頃のように。
俺は何も言えず、
バカみたいに、ただ梨華を抱きしめることしかできなかった。
276 :
200:2001/07/14(土) 14:24 ID:Ow2QGX.c
しばらくして梨華が落ち着いたので、
二人分のコーヒーを用意して俺の部屋に戻る。
「お兄ちゃんの部屋に入るの久しぶり」
「そうだっけ」
「中学生になるくらいから『勝手に入ってくるな』って怒ってたよね。
寂しかったなー」
「ああ、そーいやそうだった。悪かったな」
「ほんとに思ってる?」
「思ってるよ」
「・・・じゃあ、これからも前みたいに時々遊びにきてもいい?」
「ああ、いいよ」
「えへへ、良かったぁー」
安心したかのように微笑みながらコーヒーを啜る梨華。
笑顔の目のふちには俺と同じような影が色濃く残っていた。
梨華も一晩中眠れないくらい不安な思いをしていたのだろうか・・・。
277 :
200:2001/07/14(土) 14:26 ID:Ow2QGX.c
「もう9時かー、学校行っても遅刻だな」
「もうそんな時間?
今まで無遅刻無欠席の優等生だったのに〜
お兄ちゃんのせいで台無しだよ」
「ははは、悪かったよ。梨華、ごめんな」
もぉー、と梨華は口を尖らせて拗ねたように甘える。
「ねぇ、お兄ちゃん。遅刻ついでに学校サボってどこか遊びに行こうよ」
「おい、いいのか? 優等生なのに」
「へへへ、一度でいいから学校サボってみたかったんだ〜」
「知らねーぞ、後で叔父さんに怒られても」
「うん、その時はお兄ちゃんに強引に連れてかれた、って言っとくから」
「ヲイヲイ・・・」
「何いってんだよ、ばか〜」と笑いながら、
梨華の額を軽く指で弾くマネをする俺。
「やだー、止めてよー」と笑みを返しながら、
俺の腕を掴んで避けようとする梨華。
一瞬、二人のバランスが崩れて
梨華が俺にに覆い被さるような格好で倒れこむ。
制服のブラウス越しに梨華の心臓の鼓動を感じる。
見つめあう二人。
梨華の瞳が潤んでるかのように揺れている
時が止まった・・・
278 :
200:2001/07/14(土) 14:29 ID:Ow2QGX.c
「ふわぁぁ〜、眠い」
「え? 」
極度の緊張感に耐え切れなくなった俺は
下手な演技で欠伸をかみころすマネをしながら、
のそりと梨華を抱え起こす。
「俺さ、昨日、全然寝てないんだよ。ダメだー、一気に眠気が・・・」
「・・・・・・」
とてもじゃないけど梨華と目をあわせることが出来ない。
俺があさってのほうを向いて弁解するように呟いてると、
梨華は小さなため息を一つついて、
「私もね、お兄ちゃんのことが気になって
昨日はほとんど寝られなかったんだ」
「・・・そ、そっか。なあ、遊びに行くのは一眠りしてからにしないか?」
「そうだね。じゃあさ、昔みたいに一緒に寝ようよ?」
「えっ・・・、い、一緒、にって・・・」
「・・・うん。ダメ、かなぁ? 小さい頃いつも一緒に寝てたよね
あ、もしかして別のこと考えてるの?
もぉー、お兄ちゃんの ス ケ ベ !」
「い、いや、あの、その・・・」
279 :
200:2001/07/14(土) 14:30 ID:Ow2QGX.c
「制服、皺になっちゃうかな?」梨華は呟きながらベッドに潜り込み、
布団から顔を半分だけ出して悪戯な瞳で俺を見つめる。
「お兄ちゃん。一緒に寝ようよ」
全力疾走をした後のように心臓がドキドキする。
全身の血が頭に上ってくかのように顔が赤くなってくる。
何か言おうとしても喉が引きつったかのように声にならない。
「早くぅ」
梨華は本当に『お兄ちゃん』と眠りたいだけなのだろうか?
それとも・・・
280 :
200:2001/07/14(土) 14:42 ID:Ow2QGX.c
>>138からの続きです
ご無沙汰しております。
更新遅くなってすいません・・・
前・後編で終わらせるつもりが予定外に長くなってしまった。
どーしよう・・・、俺。
レス頂いた方どうもありがとう。
いつも締め切り守れないヘタレなのに、暖かいレス嬉しいです。
>>269 さるぶんごうさん
石川の話楽しみにしてます。
281 :
名無し娘。:2001/07/14(土) 18:07 ID:jgxoNkVs
>>272 批判はあって良いんじゃないか?一方的な罵倒は論外だが
282 :
名無し娘。 :2001/07/14(土) 18:48 ID:RKTeWNL.
>>281 それはそうだけど、あまり作者のやる気を削ぐような批判はできるだけ
さけるべきじゃないかな?批判というより批評の方がいいんじゃない?
283 :
名無し娘。:2001/07/14(土) 19:43 ID:HbbeZHLM
(・∀・)イイ!
>>270 正直自分でも“これでいいのかなー?”って言う感覚が最近ある。
やっぱダメみたいね、すいません。
>>245 >萌えない小説はとっとと終わらせますです。
痛いなぁー、
>>270 とも重なってちょっと(T.T )( T.T)オロオロ
してしまった。
やはり自分の小説はスレ変えた方がよさそうだね。
(やる気なくしたワケじゃないよ、やる気は満々)
色々と先のことを考えると同棲始めてからも萌えどころが
極端に少ない。そういうのが1つくらいあってもいいかと
思ったんだけど、やはりスレの雰囲気を悪くしてしまった。
代わりに萌えれるネタ(説明くさくない、会話&シチュエーション重視)
を一つ引っぱってきて軽いタッチで書きます。
といっても、
>>269で書いた石川ネタが順当なんだけど、
その話はメンバーは誰でもいけるんですよ。
200さんのネタも石川だし、他のメンバーに変えて書きます。
で、誰がいいかリクエストをとりたい。(次のレスを見て決めて)
>>200 ありがとう、こちらも『梨華ママ』期待してます!
(梨華ママがなければ自分はBW氏に出会うこともなかったと思う)
タイトル:PRESENT(仮) 設定:近未来
ある研究所から預かったアンドロイドを世話することに。
彼女の脳には記憶がインプットされていない。
しかし彼女は自らの名前を○○と名乗った。
ペットロボのように、教えたことはなんでも憶える。
要は、育て方でどうにでも変わるという。
そんな彼女との2人暮らしが始まった
(※他にも設定はあるけど、今はヒミツ)
×―極道会組長逮捕、ご協力ありがとうございました。―
○―極道会『組長』逮捕完了、ご協力感謝いたします。―
だった。
288 :
無題::2001/07/14(土) 22:18 ID:huG8fkac
俺も書こうかな・・・
289 :
名無し娘。:2001/07/14(土) 22:26 ID:LxvB5jOE
290 :
11:2001/07/14(土) 22:29 ID:KKlhq.4Q
291 :
もうにんぐぅ:2001/07/14(土) 22:30 ID:huG8fkac
そんじゃあ日付が変わったら書きます。
ただ、今回が初めてなので、お手柔らかに・・・
292 :
名無し娘。:2001/07/14(土) 22:56 ID:GSKOz2uo
さるぶんごう。さんへ
よっすぃ〜でたのんます。
293 :
もうにんぐぅ:2001/07/15(日) 00:47 ID:kxK2qWjM
俺は、原宿で美容師見習いをしている。
一見聞こえはいいが、ほぼパシリ同然で、おまけに俺は外見も冴えない。
しかし、そんな俺にも春が来た。これは、俺の初恋だった。
「たくやー!」
閉店後、客の誰もいなくなった店内を一人で掃除していると、
若い女の声が聞こえてきた。
来た。彼女が、今の俺の天使。
294 :
名無し娘。:2001/07/15(日) 01:04 ID:rrhAiIlE
>>293 できればsageで書き込んでいただけると嬉しいが。
分かりました。今度からそうします。
あと、主演女優?は誰がいいでしょうか?
296 :
名無し娘。:2001/07/15(日) 01:44 ID:P2ygVUL6
今から決めるんかい!(W
じゃあ飯田。個人的趣味。
っていうかこのスレで飯田の話ってのは
あんまり見た事ない。
297 :
281:2001/07/15(日) 01:58 ID:elT04zU6
>>282 レスサンクス。ま、そういうことです。
みなさんスレ汚しスマソ
さるぶんごう。さん、
なっちがいいです。
299 :
名無し娘。:2001/07/15(日) 04:07 ID:7.Vuirc2
ああ、名無しっぺが終わってしまった・・・
>さるぶんごう
ちゃんと最後まで書いて。誰が萌え系じゃないといけないって言ったの?
>suzuka
ちょっと言われたぐらいでオタオタしちゃダメ!!
もっと自信を持って。
301 :
名無し娘。:2001/07/15(日) 10:32 ID:GhnDbMkg
>さるぶんごう
市井小説を続けて欲しい。
華奢で弱そうだけど強がって見せている市井ちゃんの姿の描写が、
俺にとってはとてつもなく萌える。じゅうぶん萌え系として通用する。
俺はこういう「萌え」もあっていいと思う。
だから続けてくれ!たのんます!!
302 :
名無し娘。:2001/07/15(日) 11:52 ID:X5FoLQEc
303 :
名無し娘。:2001/07/15(日) 12:01 ID:X5FoLQEc
>>suzuka
suzukaさんは、M-seekでも書いてるだけあって、良くも悪くもM-seek特有の
甘ったるい雰囲気に影響を受けてると思われる。
それが、2chの小説慣れした
>>270あたりには、ダラダラしているように
受け止められたんじゃないかな。
でもそれは別に、イイとか悪いって言うことじゃない。
人それぞれ感じ方はあるってことで。
痛いマジレスでスマソ。こんなに馬鹿みたいに真剣に読んでる奴もいるってことで。
304 :
名無し娘。:2001/07/15(日) 16:50 ID:aTbbhiSw
suzukaまだ?
キャーッ!!
背にした建物の中から悲鳴が聞こえた。
あれは確かに彼女の声。
ただならぬ様子に何事か分からぬまま、建物へ駆け込んだ。
一階を見回す、しかし彼女の姿はない。
その時だった『助けて!!』と声は二階からした。
そのまま二階へ駆け上がると玄関前のせまい通路で見知らぬ男に
羽交い締めにされた彼女がいた。電球はついていないため男の
人相は分からなかった。
「なぁ、どうなんだよ!なぁ、ハッキリ言えよ!」
「イヤだ、放して!!」
男は何やらひどく興奮した様子だった。それでも彼女は必死で
振りほどこうとしているが、後ろから羽交い締めにした男の腕は
決して離れない。それどころか男の手は体中をまさぐるように
動いていて、身動きを取れない彼女の顔は苦痛に歪んでいる。
「なぁ紗耶香ぁ…」
男の荒い息づかいがこちらにまで聞こえてくる。
「お願い!…誰か助けて!!」
「…!!」
気が付くとオレは既に駆け出していて、男がこちらに気付く前に
飛びかかっていた。
飛びかかってから、男が逃げ出して行くまではあっという間の事
だったと思う。ただオレには全てがスローモーション映像のように
感じられた。
度胸や根性が溢るるような、決してそんな類の熱いハートを持った
男じゃない事は自覚している。だけどオレはもう無我夢中で男に
飛びかかっていて、男をムリヤリ彼女から引き剥がした。
そしてその後もみ合いになって、男を押さえ込もうと必死だった。
だけど相手の男の方が力が強く、男はオレを突き飛ばすとそのまま
何か捨て台詞を吐いて逃げ出していった。
彼女の姿を探す。すると狭い通路の隅っこの方にうずくまるように
して彼女は小刻みにその細い体を震わせていた。
「…大丈夫か?」
そう言うと同時に肩に手を置くと、彼女は瞬間身体を強張らせた。
「イヤッ!!」
その反射的に突っ張った彼女の腕に突き飛ばされて尻餅を突く。
その衝撃で、もみ合いになった時に殴られた顔面や脇腹がズキズキと痛む。
骨が少しヒビ入ってるかもしれない。
「オレだよ、オレ…安心しろ、ヤツは追っ払ったから」
今度はゆっくりと、より注意して優しく背中に手を置いた。
今度は言葉をかけてからゆっくりと手を置いたので突き飛ばされることは
なかった。ただ、置いた手からは依然震えが伝わってきた。
背中を軽くさすってやる。こうすると人間は幼児期の母親とのスキンシップ
を思い出して安心するのだという。次第に彼女の震えも収まってきたようだ。
「…大丈夫か?」
再び声を掛けた。
……ヒック…ヒック…
振り返った彼女の目には、また涙が溢れていた。
「…こわかった……アタシ…アタシ…」
ヒザを抱えたまま上目づかいでオレに訴えてくる彼女はまるで
母親に捨てられた少女のように孤独に打ち震えているように見え、
そして同時にそれは彼女の等身大の姿であるように思えた。
そのままオレはその場にしゃがみ込み、肩を優しく抱いてやった。
彼女は…紗耶香は、あの時と同じようにオレの胸で泣いた。
気まぐれでゴメン、市井の話は続けさせて頂きます
みんなのレス、めちゃくちゃ有り難かったです、さんくす!
今日中にもう一回更新します、これからもヨロシク
>>289 それ言われると辛い…(汗
309 :
270:2001/07/15(日) 21:37 ID:7n13W3KI
みんな勘違いしているみたいだけど、私はsuzukaのファンです。
よしりかの小説なんかは保存してプリントアウトしたくらい。
今後も良い作品を期待しています。
吉澤「すごいねー(( 0^〜^0 )//゛゛゛パチパチ)」
俺の後ろで吉澤が拍手をしていた。
昌「なんだよ、何でいるんだよ?」
独り俺のプレイ姿を見ていた吉澤に対し、
俺は吉澤にこう言葉を投げかけた。
吉澤「んー?小母さんに聞いたら“ここのゲーセンにいると思う”って
聞いたから来たの。」
う、読まれてる………
吉澤「でもうまいねー、何でも。」
昌「UFOキャッチャーのとき後ろにいただろ?」
吉澤「うん、すごすぎ。」
昌「あっそ。」
しかし言葉とは裏腹に俺はちょっぴり嬉しかった。
吉澤「ねーぇ、これからどうするのぉ?」
昌「帰る。」
吉澤「じゃーさぁ、買い物に付き合ってくれない?」
もちろん俺の答えは……
>よしりかの小説なんかは保存してプリントアウトしたくらい
うそぉ?
312 :
名無しっぺ:2001/07/16(月) 00:21 ID:8UKtYqek
あのー、新しいのが出来ちゃったんですけど・・・
別にいらない・・・?
313 :
名無し娘。:2001/07/16(月) 00:26 ID:PuSdv9rI
>312
書け書け。別に遠慮なんかいらんよ。
書いてみないと評価のしようがないし。
314 :
名無しっぺ:2001/07/16(月) 00:32 ID:8UKtYqek
>>313 そう言ってもらえると気が楽です。
もう敢えて「萌えるのを書こう!」とか
気負わず、気楽〜に書かせてもらいます。
結局このボロアパートは友人の部屋でも彼氏の部屋でもなく彼女の自宅
アパートで、嗚咽の止められない彼女を部屋まで連れて行くのは大変だった。
肩を貸しても足は一向におぼつかないままだったし、彼女がそんな状態
なもんだからバッグの中から部屋のカギを探し出すのにも一苦労した。
「…またアナタの前で泣いちゃったね」
彼女は恥ずかしそうに笑いながら台所に立っていた。
「でもまぁ、もう泣くことはないと思うし」
ガスコンロでお湯を沸かしながら冗談っぽく言った。
『…よかったら…上がっていけば』
やっとたどり着いた玄関先で、泣き腫らした目のまま言った彼女の言葉に
甘えて部屋に上がらせてもらった。ゴメンね汚い部屋で、と彼女は遠慮して
いったけど、予想通りというかお世辞にもキレイな部屋とは言えなかった。
けれど整理整頓が出来ていなかったりゴミが散乱している訳ではなくて、
アパートの外観から想像が付くとおりに部屋の内装そのものがかなりの
年期を感じさせていて、もう清掃だけでは誤魔化しようのないほどだった。
コーヒーが切れているらしく、こんなものしかないけど…と言って申し訳
なさそうにお茶っ葉の袋を取り出した彼女に「コーヒーのがいいなぁ…」
などと言えるわけもなく、有り難く頂戴することに。
トクトクと湯を注ぐ音がする。
「お待たせ。ゴメン、湯飲みがなくって」
しばらくしてお盆にマグカップを2つ乗せて来て持ってきた彼女は、
それを熱そうにしながら手に取り、それぞれ2人が座るテーブルの位置に
置いた。白い湯気が天井に向かって蕩々と登っている。
「部屋は汚くてもこんなきれいなマグカップはあるんだな」
「…あ、嫌味なコト言うなぁ」
「暴漢よりはマシだろ?」
「尾行してたクセに…」
「…な!?」
「…図星だ」
あははと声を出して笑いながら2人してお茶をすすった。
目尻を下げて柔和な表情の彼女…そういえば彼女のまともな笑顔を
初めて見た気がする。
(…こんな顔して笑うんだ)
お茶は少し熱すぎたけど、これはこれで美味しかった。
しばらくの間、2人で無言のままお茶をすすっていた。
そして丁度さっきの出来事の経緯なんかを含めて、色々と聞きたいことを
オレが訊ねようとしていたときだった。彼女の方から告白を始めた。
アナタには色々と見られちゃったからね…素直に白状するよ…
実は、ソロデビューに向けてレッスン受けてるとか、
事務所がバックアップしてくれてるってのは真っ赤なウソ…
今は昼間アルバイトをしてて、このアパートの家賃も含めて
生活費は娘。時代の少ない貯金と併せて払ってるの
でもそろそろ貯金が尽きちゃいそうで、そのうち路上で
歌えなくなっちゃうかも…ま、それはいいんだけど…
本当はね、娘。にいながら音楽の勉強したかったんだ…
でもね、そのための時間をとるために仕事を減らして欲しいって
事務所にお願いしたの…まぁ結果は当然失敗だったの
『それは出来ない』って…
分かってたコトだったけどね、やっぱりショックだった
自分の我を通すと、変わりに何かを失うんだって…
でも心構えなんてぜんぜん出来てなかった…
モーニング娘。として、仲間と楽しく過ごす時間を無くしたの
…かけがえのないことだったのに
アタシの望みは、ただ自分の作った歌を娘。のみんなで歌えたら
どんなに幸せだろうって、ただそれだけなのに…
それなのに………
そこまで話すと彼女は言葉を詰まらせた。肩を震わせた彼女は
しばらく声を出さずに泣いた。頬からこぼれ落ちた涙が
ジーンズに幾つかのシミを作っていた。
彼女は事務所を事実上クビになった後、仕事で休みが取れない
メンバー達とは全く会うことは出来なかったそうだ。今でも
かろうじてメールのやり取りをするぐらいらしい。
そして実家へ帰って母親と暮らす予定だったらしいが、しかし
そうもいかなかった。不幸や悲しみというモノはいついかなる時も
容赦なく襲ってくるものだ。
彼女の精神的ダメージを決定づけたのは、母親の死だった。
大切な仲間との大事な時間を引き裂かれた悲しみに打ちひしがれる
間もなく、人生で最も悲しい出来事が彼女を襲った。幼い頃から
女手ひとつで育てきてくれた母親の存在は、彼女の中ではとてつもなく
大きなだったに違いない。そしてきっと心に出来たその空洞は何物でも
埋めることは出来ないだろう。
しかし気丈な彼女はしばらくして、以前から作っていたデモテープを
再デビューのために各レコード会社に持ち込んだりしたという。
しかし結果は芳しくなく、志半ば断念したのだそうだ。
そして現在、スポットライトと大歓声を浴び大勢の観客の前で歌い踊って
いた彼女の舞台は路上となった。しかも誰にも知られたくないとその顔を
隠してひっそりと自分の孤独を歌い続けている。
彼女はそんな自分を負け犬だと罵った
…オレはそんな彼女の姿に自分自身を重ねた
ミュージシャンを目指していたオレ、しかしオレはもう…
「それに自業自得だよね…」
頬を濡らしたまま、彼女は自嘲気味に笑った。
彼女にかけるべき言葉が見当たらなかった。そんな辛い経験をしても
なお、彼女は気丈に振る舞っていた。オレはそれにまんまと騙されて
てっきり彼女はとても強い人間だと思い込んでいた。
しかし、あの日見ず知らずの男であるオレの前で泣いた彼女や、
今し方暴漢に襲われ恐怖に震えていた彼女が本当の彼女なのだ。
ただ笑顔を仮面で隠して、その下で泣いていたんだ…
オレはしばらく考え込んだ。何か彼女のために出来ることはないのか。
そして、見つけたような気がした…それは彼女の笑顔を取り戻すこと
「…オレの家で一緒にに暮らさないか?」
「…!?」
いきなりのことに、それまでうつむいてマグカップの中の緑色を見ていた
瞳が、大きく見開かれたままこちらを見つめている。
「今日のストーカー男も取り逃がしたし…
あんな形で知り合った以上さ、このままほっとけないだろ…」
「…でも」
彼女はまた視線をマグカップへと戻す。
オレも少し底に残っていたお茶をすすりきってテーブルの上に置いた。
「オレは君の歌が好きだ、だから君の唄を埋もれさせたくはない
だからキミは唄ってくれ…キミのことはオレが守るから
プロでもなんでも目指せばいい…」
「…でも、アナタにそんな義理はないよ…」
「いいや、大切なのは君の唄だけじゃないんだ…」
さっき、冗談を言い合った時に初めて見た彼女の笑顔。
思い返せばオレはずっとそれに惹かれていたのかも知れない。
「…今日、君の笑顔を初めて見た…それで…
その…君のその笑顔を守りたいと思ったんだ…」
言葉こそ途切れ途切れだったけれど、オレはただ真っ直ぐに彼女の瞳を見つめた。
「……アナタの前で3度目の涙は見せないって、
さっき決めたばかりなのに…もうこれで4度目だね…」
視線に答えてくれたその瞳からは止めどないほどに涙が溢れていた。
必死に拭っていても止めどなく溢れ出してくる。
「…手のかかる女だけど、それでもいいの?」
オレはゆっくりと頷き、今までで一番の笑顔を見せた彼女を
ゆっくりと抱きしめた。3度目の彼女の体温を感じた。
開け放たれた窓からは月明かりが差し込んでいて、
初めて会ったあの夜のように彼女の横顔を照らしていた。
−こうして、紗耶香とオレの同棲生活は始まった−
第1部 −完−
ごめんなさい、更新が昨日中に間に合わなかった…
まだ先が見えてないのですが、とりあえず第1部が完結です。
以前2部構成といったのですが、3部構成になりそうな予感大。
読んで下さったみなさん、ありがとう。
続きも読んでいただけると嬉しいです。
ちょこっとだけ第2部の予告…イチイちゃんがよく喋ります!
(あくまで一部よりは、という意味ですが)
323 :
名無し娘。:2001/07/16(月) 03:38 ID:WVa7mXmY
>さるぶんごう
Cool萌えって感じでいいっす!
昌「やだ。」
そう言い、俺は出口に向かって歩き始めた。
吉澤「あ、待ってよぉ〜」
慌てて俺を追いかける吉澤、
吉澤「ねーぇ、お願い〜」
昌「やだ。」
ねだる吉澤を無視し帰ろうとしたら、
吉澤「ふん!もういい!昌君のバカッ!」
吉澤は怒ってどこかへ行ってしまった。
昌「(……何怒ってんだアイツ…)」
怒っている吉澤には見向きもせずに帰ろうとした。
あ、
昌「(誰の手帳だ…?)」
俺の足元に手帳が落ちていた。
俺はその手帳を家に持ち帰り、
自分の部屋で眺めていた。
昌「誰のだろう……?」
と何も考えずにパッと開いた。
○月×日、今日から昌君の家に住む事になった(0^〜^0*)ヤッタネ!
だって…………ずっと好きだった人とひとつ屋根の下で住むんだよ〜
嬉しい〜!
昌「………あ、吉澤のじゃん。」
いくらなんでも人の手帳を見るのは失礼と思い、
吉澤の部屋に置いておこうと思った。
………しかし、見てぇ…
昌「うーん……どうしよう…」
………………………………………………………あ、そうだ、
昌「アイツさっき俺に“バカ”って言ったから、その罰としてこの手帳を見よう。」
……かなり強引に理由をつけて俺は再び吉澤の手帳を開いた。
昌「えーっと………」
○月×日、今日昌君に殴られちゃった……( 0T〜T0 )エーン…
何か昌君は私のこと嫌いみたい……何でだろう……
私はこんなに昌君が好きなのに……
昌「…………ああ、そういえばそんなことがあったなぁ。」
吉澤を殴った時の事ってあんまりよく覚えてないや。
○月×日、うふふ……今日から昌君と2人っきり(ハァト
小母さんにねだって看病してもらえることになった〜( 0^〜^0 )vイエイ!
………5日間も2人きりだから…もしかして………………
(/。\)イヤン!ハズカシイ…………
昌「バカかこいつは。」
呆れながらも俺は次のページをめくった。
○月×日、今日昌君と一緒に寝てたら……………………………
キスしてた( *^〜^* )ポッ
何か当たってる感じがして目を開けたら………キャッ
昌「ぶっ、」
あのやろー起きてたのかー!
age
328 :
七誌:2001/07/16(月) 17:54 ID:gJ2eIOhw
>327
あげるな、ボケ!!
age
330 :
お:2001/07/16(月) 23:20 ID:XvBe79pg
もしれーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
331 :
名無し娘。 :2001/07/17(火) 13:41 ID:VqWAX4So
続きが気になる〜〜
332 :
名無し娘。 :2001/07/17(火) 14:08 ID:RFcXUZWY
よしこ・・・・・・
333 :
名無し娘。 :2001/07/17(火) 15:50 ID:UxdT7O/g
顔文字が凄くいいかんじ。
334 :
名無し娘。 :2001/07/17(火) 20:51 ID:uq6yVOdo
>>326 > 看病してもらえることになった
看病させてもらえることになった だと思われ
336 :
名無し娘。 :2001/07/17(火) 21:31 ID:BkMemtwg
つづき・・・・
337 :
名無し娘。 :2001/07/17(火) 22:37 ID:qgi84c3A
ツヅキキボーン!
338 :
名無し娘。 :2001/07/18(水) 10:18 ID:ltssnLag
吉澤、火事で家出てきたんだよね・・・・?
なんちゅうポジティブな女だ。
339 :
名無し娘。 :2001/07/18(水) 12:47 ID:OkU3JTD.
ホント、ちょっと前に両親亡くしてるのに…。
まぁ、いいか、そうしないと昌の家に来なかったわけだし。
がんばれsuzukaさん!!
340 :
名無しっぺ :2001/07/18(水) 13:45 ID:nckXLIGw
高級そうなマンションの一室、僕は、椅子に深々と座る女性を前に
と『ある依頼』を断るよう懇願していた。
「ホントにやるんですかぁ!?断って下さいよ!」
「何言ってんの!引き受けるに決まってるじゃん!
カオリたちの仕事はこの世をさまよう霊を成仏させる事でしょ!
まぁ、たまに悪霊と戦ったりして大変だけど・・・」
「それが嫌なんですよ!体がいくつあっても足りないですよ!」
僕は数週間前まで普通の大学生活を送っていたのだが、
ある日の学校帰り、「キミ、霊感強いっしょ?」と声をかけられ、
今現在、彼女のもとで働いている。何しろ月給がいいもんで・・・
それにこの馬鹿でかいマンションで暮らせるし・・・
何より毎日カオリさんの脚線美を拝めるとあっては・・・
僕に声をかけたのは、霊能力者として名高い
飯田圭織であった。といっても、彼女が霊能力者で、
その道じゃ知らない者はいない程の有名人だなんて、
彼女の下で働くまで知らなかったけど。
341 :
名無し娘。 :2001/07/18(水) 14:49 ID:jgxng1OU
面白そうな予感・・・
342 :
名無し娘。:2001/07/18(水) 18:04 ID:XXcGCPUk
GS美神っぽいね
343 :
名無し娘。:2001/07/18(水) 20:53 ID:X2HLV9vY
344 :
名無しっぺ:2001/07/18(水) 21:44 ID:nckXLIGw
「僕」の名前は横島君でしょうか
346 :
名無し娘。:2001/07/18(水) 23:05 ID:hCHcikjk
suzukaも期待
347 :
名無しっぺ:2001/07/18(水) 23:06 ID:nckXLIGw
んんんんっ、みっ、美神さんっ!
ようし、止めるか!!
止めなくていいYO!
349 :
名無しっぺ:2001/07/18(水) 23:41 ID:nckXLIGw
「大体ね、今日の仕事はそんなに大したもんじゃないっしょ?」
「はぁ、『ラップ現象』を何とかしてくれって依頼ですけど・・・
僕、なーんか嫌な予感がするんですよねぇ・・・」
「はい、私もそう思います・・・」
「!!ビックリした・・・いたんだ、石川さん・・・」
「ひどいですぅ!さっきからずっといたじゃないですかぁ!」
彼女の名は石川梨華。僕と同じく、強い霊感の持ち主で、
やはり僕と同じようにカオリさんにスカウトされた。
高校生で、バイトということになっている。
なかなか可愛いのだが、妙に存在感が薄い。
あと、しょっちゅう霊に取り憑かれそうになる。
可哀相な石川さん・・・
僕の方はと言うと、昔っからお化けや妖怪は
よく見た方で、小さい頃なんて、おばあちゃんの家で
座敷わらしたちとよく遊んでた。今思うととんでもない話だ。
まぁ誰かに話したところで信じてもらえないので話さないが。
ただ、僕と石川さんには共通した能力があって、
嫌な予感がすると、大抵その予感は大当たりするのだ。
地震、雷、火事、親父、そういったものを感じ取ってしまう体質らしい。
「もう、またぁ?何で二人とも仕事を前にして嫌な予感
感じちゃうかなぁ!?ホントにもう、でもまぁ
カオリには関係ないんだけどね。さっ、行くよ!」
「へっ?行くって何処にですか?」
「依頼人の家に決まってるじゃん!ほら、二人ともさっさと支度する!」
「は、はぁ・・・」
「分かりましたぁ・・・」
350 :
名無し娘。:2001/07/19(木) 01:14 ID:0zBsqcaw
石川萌えあげ
351 :
名無し娘。:2001/07/19(木) 13:17 ID:g4PxOepc
続き〜〜〜〜
352 :
名無し娘。:2001/07/19(木) 13:33 ID:2..melwA
いっしょに住むならなっちかな
いろいろ尽くしてくれそう。。。
353 :
名無し娘。:2001/07/19(木) 13:45 ID:Bsj7dDlM
あげるんじゃない!!
354 :
名無しっぺ:2001/07/19(木) 15:58 ID:HlYBVzXQ
結局、依頼を断ってもらう事は出来ず、
依頼主の家まで来てしまった。
「ここだね〜・・・ん〜、ビンビン来るよ〜、
霊の気配を感じるよ〜!」
カオリさんは水晶を手に乗せ、門の前で一人興奮していた。
「うっわぁ・・・ますます嫌な予感がするよ・・・」
「はいぃ・・・石川もですぅ・・・」
「・・・ちょっと、石川!何でピンク色の服
なんて着てんのよ!そんな派手なカッコしてたら
せっかくの霊が来ないじゃない!」
イマイチ納得のいかない理屈だ・・・だがこれが
カオリさんのキャラクターなのだ。
こればかりはどうしようもない。
触れないでおこう。
355 :
名無しっぺ:2001/07/19(木) 16:00 ID:HlYBVzXQ
「そんなぁ、私、ピンク色の服しか持ってませんよ〜」
「だったら真っ黒の服ばっかり買いなさい!」
またもや分からない理屈だ。色でどうにかなる物なのだろうか?
「ホントにもう、二人の霊感があってのこの仕事なんだから・・・」
カオリさんはブツクサ言いながら、門を開けて
西洋風の館の中に入っていった。
僕と石川さんもそれに続く。
「あなたが依頼人の方ですね?」
「そうです。中澤裕子と申します。早速ですけど、先生、
なんとかしてもらえます・・・やんなぁ?」
依頼主は20代後半の、関西弁を喋る女性起業家だった。
彼女の目にはクマが出来ていた。これも霊による仕業か。
「もっちろん!わたくし達にお任せ下されば、どんな
悪霊も一発でおっぱらいます!」
カオリさんは胸をはって自信満々で答えた。
確かにカオリさんの腕はいいようなのだが、
何処か信頼しきれない所もある。
356 :
名無し娘。:2001/07/19(木) 17:36 ID:YpKui1Lg
期待上げ〜〜〜〜
357 :
名無し娘。:2001/07/19(木) 17:52 ID:td6YwzQU
かごかんきん
358 :
名無し娘。:2001/07/19(木) 19:20 ID:bPl1wJkk
いしかわ監禁もきぼーん
359 :
名無し募集中。。。:2001/07/19(木) 19:39 ID:WlBJBLHc
面白いけど一緒に暮らしてない
360 :
名無し娘。:2001/07/19(木) 20:20 ID:D50wbDmU
361 :
名無し娘。:2001/07/19(木) 22:24 ID:I6gF3FhQ
362 :
名無し娘。:2001/07/20(金) 12:15 ID:8f0r/IBg
皆更新しようよな〜〜
363 :
名無しっぺ:2001/07/20(金) 14:18 ID:43naijH6
「で、どの部屋で聞こえるんです?その物音とやらは?」
「ウチの寝室で聞こえるんです。うるさすぎて夜も寝られへんのですよ」
「なるほど、よしっ、アンタ達、行くよ!」
「あっ、はい!」
「はいはーい♪」
僕達はやはりカオリさんの後に続いた。
「ふ〜ん、おっきいね〜、カオリもこんな
でっかい部屋で暮らしたいよ〜」
「何言ってるんですかぁ、飯田さん、この倍ぐらいの
部屋で寝てるじゃないですかぁ♪」
石川さんがすかさず突っ込む。彼女にしては的確なつっこみだ。
「ん〜?そうだっけ〜?まぁいいや、始めるよ〜」
カオリさんは相変わらずマイペースに仕事を始めた。
僕も作業の準備を始める。カオリさんを囲むように
円を描き、その周りにロウソクを立て、火を点ける。
「じゃ、3人は後ろに下がってて。危ないからね」
カオリさんにそう言われ、僕と石川さん、そして依頼主は
後ろの方に下がった。確かに、素人の僕らがいると、
何が起こるかわからない、というか何をされるかわからない。
事実、いきなり霊に襲われた事だってある。
なので僕達はかなり後ろの方で固まっていた。
一通り読み終えた俺は手帳を吉澤の部屋に置こうとした。
昌「…………………………ん?」
俺はふと何かを思いつきもう一度手帳を開いた、
昌「…………………………………………………………あっ、」
俺はあることに気がついた、
昌「日記に必ず俺の名前が……………ある………」
もう一つ、
昌「……………否定的な内容の日記がが少ない………」
>>326 のやつぐらいだ、否定的な内容は。
>>338-339 の言う通り吉澤は家が火事になったから家に来たんだった、
日記には火事のことや亡くなった家族の事なんて全く書いていない。
昌「思い出すのが嫌なのかな…………?」
そういえば学校や家で暗い顔をしてる吉澤って俺は見た事無いなぁ。
よくまあ、あんな長く虚勢をはれるものだ。
あと、
昌「…………………………“好き”って単語がやたら目立つな………」
俺は嬉しいと言うかちょっと複雑な気分だった。
365 :
名無し娘。:2001/07/21(土) 02:18 ID:x6hsKgrc
ちょいと点々が長すぎやしねぇかぃ?
366 :
一読者:2001/07/21(土) 02:56 ID:d3qUotjk
各作者氏、おもろいです。
がんばって。
ところで、part3へ逝けないんだけど誰か教えてください。
367 :
名無し娘。:2001/07/21(土) 04:48 ID:Mvza7e8Q
いけるじゃん
368 :
名無し娘。:2001/07/21(土) 12:39 ID:rEFFw2VQ
(;^▽^)<ドキドキしてきましたね〜
369 :
山田〜:2001/07/21(土) 17:20 ID:p2i6TrTk
(^▽^)<続きをはやくはやくぅ〜
suzuka age
371 :
名無し娘。:2001/07/22(日) 06:44 ID:9w6A9IC6
間の長さは地の文で描写しろよ。
372 :
名無し娘。:2001/07/22(日) 12:58 ID:g0F1Bf8Q
続木!都築!都筑!都並!都竹!綴喜!
373 :
名無しっぺ:2001/07/22(日) 17:00 ID:nbzSy5JQ
「・・・今もまだこの部屋で彷徨い続ける霊たちよ
・・・私の前に姿をあらわせ・・・」
突然カオリさんの周りが輝きだし、足元から
吹くはずのない風が吹いてきた。
残念、今日のカオリさんはブーツカットのGパンだった。
スカートであれば生足が見れたのに・・・
今度は空中になにやら白いもやのような物が集まり始めた。
そしてそのもやは二つの塊となり、徐々にヒトの形になっていく。
そして次の瞬間、僕達の目の前には、小さな子供が二人、
ちょこんとカーペットの上に立っていた。
「・・・なぁ、あれが音の原因なん?」
「ええ・・・多分、そうだと思います・・・」
依頼主の女性は僕の後ろに隠れながら訊いてきた。
正直、ああもはっきりと姿かたちのある
霊を見たのは初めてなので、僕は曖昧にしか答えられなかった。
石川さんの方はただ黙って霊のほうを見ていた。
374 :
名無しっぺ:2001/07/22(日) 17:25 ID:nbzSy5JQ
「アナタ達が毎晩変な音を立ててたんだね?」
カオリさんは臆する事無く、二人の霊たちに語りかけた。
その霊達は、ちゃんちゃんこを着ているようだった。
その時、僕は妙な懐かしさを覚えた。
相手は霊なのに。どこかであった気がする。
気のせいでは澄まない。何なのだろう?
だが、その疑問はすぐに解決される事となった。
「ちょっと待ってぇな!ウチら霊とちゃうで!
妖怪や!よ・う・か・い!どぅゆうあんだすたんっ?」
二人の内の、目がちっちゃく、比較的色白な女の子が言った。
「そうれす!ののたちは『座敷わらし』なのれす!
ずうゆうあんだすたん?」
今度はその横の、八重歯が目立つ女の子が言った。
かなり舌ったらずのようだった。
「ええっ!?妖怪ぃ!?座敷わらしぃ!?
・・・そうかぁ、カオリ、てっきり自縛霊だと思ってたよ」
「なんやねん、あんた等。ウチらはただ
遊んでただけやのに・・・なぁ、のの」
「そうれす。ののたちはあそんでただけなのれす!」
375 :
名無し娘。:2001/07/22(日) 17:56 ID:EW5p.tw2
(・∀・)も・・・萌え〜〜〜〜
suzuka come on
377 :
名無しっぺ:2001/07/23(月) 08:38 ID:73aWjaI6
僕はカオリさんとちびっこ二人のやり取りを見て、
自分の幼い頃の出来事を鮮明に思い出した。
「キッ、キミたち、僕の事覚えてない!?」
僕はちびっこ二人の所まで駆け寄って
興奮気味に訊ねた。
「んん?なぁのの、この兄ちゃんの事知ってるか?」
「さぁ、ののもしらないのれす。ろりこんさんれすか?」
「なっ!誰がロリコンだ!なぁ、ホンットに覚えてないの!?
ほら、20年ぐらい前、僕のおばあちゃんの家で一緒に遊んだろ!?」
「20年ぐらい前って言われても・・・ウチら妖怪やからなぁ、
時間の感覚なんてほとんど・・・」
「うう〜ん・・・あああっ!!ののはおぼえてるのれす!
このひと、おいかけっこしてかわにつっこんで、
ザリガニにからだじゅうハサミではさまれてたのれす!」
「そう!それが僕だよ!」
「おおっ!のの!よう覚えてたなぁ!」
「なんだ〜。キミはこの子達と友達だったのか〜。
だったら話は早い。カオリの代わりに、この子達に
遊ぶな、って言ってくれる?」
378 :
一読者:2001/07/23(月) 08:50 ID:pfaH4T/c
366だけど、やっぱpart3にいけません。
このスレのレス1のリンクからいこうとしてるんだけど。
「そんな板orスレッドないです。」ていわれます。
誰かわかりません?
379 :
名無し娘。:2001/07/23(月) 08:50 ID:pfaH4T/c
sage
380 :
名無し娘。:2001/07/23(月) 09:14 ID:SYz87UN6
>>378 「そんな板orスレッドないです。」って出たら下に下がるんだよ。
んだら、倉庫で発見しましたってのが出るからクリックするんだよ。
お前バカか?
381 :
名無し娘。:2001/07/23(月) 10:19 ID:t.4858Jo
>>380 初心者にそんなキツイ事言っちゃダメじゃねえか。凹んでるぞ、きっと。
382 :
名無し娘。:2001/07/23(月) 11:01 ID:B9hwk8N6
この前まで大学生活おくってて20年前くらいにおいかけっこしたりしてる・・・
彼は2・3歳のときに事をちょっとでもおぼえてたのか?
383 :
一読者:2001/07/23(月) 11:48 ID:OUau322M
378だが、あった!
ありがとう。
すまん、厨房で。
384 :
名無し娘。:2001/07/23(月) 12:20 ID:4sJqqFG2
20年前「くらい」ということは18年前もそれに含まれる・・
この前まで大学生という事は24,5歳だということもある・・・
25-18=7歳なら覚えてるYO!
無理矢理かもしれんが、たとえ3歳でも深く心に残る事は覚えてるでしょ。
俺も覚えてることあるよ。
385 :
名無しっぺ:2001/07/23(月) 15:14 ID:73aWjaI6
>>382 ( ´D`)<てへてへ。けいさんちがいだったのれす。
>>382のひと、ごめんなのれす。
( `.∀´)<っていうか
>>384の人みたいにおおらかな気持ちで
読んでね!全く、計算チガイだわ!作者ったら!
えーっと夏休みに入ったのですが、
異常に多い課題によりなかなか書けそうに無いです。
更新がかなり遅れ気味になりますが、放置プレーはしないつもりなので
よろしくお願いします。( ^.^)( -.-)( _ _)
387 :
名無し娘。:2001/07/23(月) 22:20 ID:IDyCGqsk
suzukaがんばれ
388 :
おもしろい:2001/07/23(月) 23:19 ID:Voxasv1Y
から、suzukaさんがんばってください。
389 :
名無し娘。:2001/07/23(月) 23:22 ID:jZrQSxPU
あはは〜、あれほど言ったのに、まだそんなカキコするですか〜。
もう許しませんです〜 あなたを許すわけにはいきませんです〜。
こんなカキコでレスたくさん付くとでも思ってるなんて〜
頭おかしーよです〜あはは〜。あなたみたいなバカ初めて見たです〜
あんたみたいなバカ、ゴキブリ以下です〜あはは〜。
あんたみたいなバカ、ウジ虫以下です〜死んでほしーです〜あはは〜。
つーか、死ぬべきです〜。あなたは絶対に許されないです〜。あはは〜。
勘違いしたお馬鹿さんを許すわけにはいきません〜、あはは〜。
面白半分にいい加減なカキコする殿方など許しませんです〜。
キャラメルコーンのピーナッツをでん部の穴に詰めて死んでです〜。
今まであなたがどんな生き方してきたか知りませんけど〜
それでも足りないくらいです〜豆腐の角に頭ぶつけて〜
死んで欲しいです〜あはは〜、あはは〜です〜。
あなたもっと現実を知れよです〜。いつまでも引きこもって〜
ネクラなことしてる場合じゃないですよ〜。でももう手遅れですね〜。
あなたは何をやってもダメですよ〜あはは〜。
この世に生まれてきたことを後悔してもダメですよ、あはは〜。
あなたは生まれ変わってもどうせダメ人間に決まってるんです〜。
絞め殺したいですけどあなたに触るのが嫌なのでやめますね〜あはは〜。
でも、あなたみたいなカスは死んでくださいね〜あはは〜。
風呂の排水口に吸い込まれて死んでくださいね〜あはは〜。
絶対許しませんよ〜あはは〜。絶対許しませんよ〜あはは〜。
絶対許しませんよ〜あはは〜。絶対許しませんよ〜あはは〜。
あなたみたいな人は絶対許さないです〜早く消えろです〜。
さっさとこの世からいなってくださいね〜あはは〜。
いつまでも勘違いしたまま生きていけると思ったら〜
大間違いなんですよ〜あはは〜。
このまま生きててもあなたにはいーことなんにもないですよ〜。
何でもいいですからさっさと死んじゃってくださいね〜。
あはは〜。あはは〜。あはは〜。
390 :
名無し娘。:2001/07/23(月) 23:56 ID:k72LTqnM
ageるなボケェ!
遅くなってもいいので頑張って書いて下さい
392 :
名無し娘。:2001/07/24(火) 00:08 ID:7mAk4BPM
あいぼんを妹に欲しい
393 :
名無し娘。:2001/07/24(火) 00:52 ID:LN1AbI5s
@ノノハ@
(‘д‘)兄貴はいいかんじやな。チュ
394 :
名無し娘。:2001/07/24(火) 00:59 ID:6vAQGd6Q
あいぼんと一緒に暮らして毎日のように漫才したい。
395 :
388:2001/07/24(火) 00:59 ID:/Z03eVuc
396 :
名無し娘。:2001/07/24(火) 01:18 ID:LN1AbI5s
@ノノハ@
(‘д‘)毎日は疲れるわー
397 :
名無し娘。:2001/07/24(火) 12:52 ID:4Kg58URc
(;^▽^)<早く読みたいよぉ〜〜・・
398 :
名無しっぺ:2001/07/24(火) 20:15 ID:E4JLEvzs
>>377の続きです。
カオリさんのその言葉を聞くと、ちびっ子達は
強烈な拒否反応を示した。
「嫌や!それはつまりウチらに『遊ぶな』と、『出ていけ』と言うんか!?」
「そうれす!もうののたちにはあそぶとこがないのれす!」
「せっかく見つけたベストプレイスやったのに・・・ぐすん・・・」
「せっかくみつけたべすとぷれ・・・なんだっけ、あいぼん?」
「『ベストプレイス』や、のの!とりあえず泣いとけ!」
「わかった。ぐすん・・・」
「・・・あのねぇ・・・カオリ、ウソ泣きは良くないと思うんだよねぇ」
カオリさんは呆れ顔で二人を強制除霊しようとした。
「わわっ!ちょっと待ってや!何する気なん!?」
「何するって、除霊すんのさ。イタズラ止めないって言うなら
仕方ないっしょ?」
「わ、わかったのれす!やめるのれす!だから
じょれいとかおはらいはかんべんなのれす!」
「ええっ!?それじゃウチらどこで暮らしたらええねん!?」
「あの〜、飯田さんのマンションでっていうのはどうでしょうか〜」
チビッコたちの掛け合いですっかり存在を忘れていた石川さんが
話を持ち出してきた。
399 :
:2001/07/24(火) 23:05 ID:sx9PQBck
(・∀・)も・・・萌え〜〜
400 :
名無し娘。:2001/07/25(水) 12:25 ID:QiUt053w
@ノハ@
( ‘д‘)<この女の子達かわええやん。
401 :
名無し娘。:2001/07/25(水) 18:14 ID:0RTIPX8o
∋oノノハヽo∈
( ´D` ) <そうれすね。当然れす。
402 :
名無し娘。:2001/07/25(水) 18:15 ID:qZpvoM7U
∋oノノハヽo∈
( ´D` ) <顔がずれてるれす。
403 :
名無し娘。:2001/07/25(水) 21:59 ID:bjbluCcM
オモロイ
200も頼む
404 :
名無し娘。:2001/07/25(水) 23:35 ID:w0f2X9oU
suzuka・・・
suzuga age
406 :
名無し娘。:2001/07/26(木) 11:08 ID:j1RvBd6k
早よ書いてんか!
407 :
名無しっち:2001/07/26(木) 14:16 ID:lO84Rauo
おいらも小説っぽいの書いていいですか?
408 :
名無し娘。:2001/07/26(木) 15:50 ID:FNAWI6o.
409 :
名無しっぺ:2001/07/26(木) 18:14 ID:rTTU1Z0g
「えっ、カオリの家に住まわせるの〜!?でもまぁ、あ、そうだ、
座敷わらしが来た家は幸せになるんだっけ。よし!二人とも
カオリの家に来なさい!」
カオリさんはいともあっさりと石川さんの提案を受け入れた。
と、いう事で、カオリさんのマンションには、カオリさん、僕、
そしてチビッコ妖怪二人が済む事となった。ちなみに比較的色白で
目が小さい女の子は「加護亜依」といい、舌っ足らずで八重歯が目立つ
女の子は「辻希美」といった。妖怪にもそれぞれ名前があるなんて、
考えた事もなかった。
「わわっ、ちょっと、それカオリの大事なマグカップ!・・・」
「梨華ちゃ〜ん?このピンクのハンカチもろうてええ?」
「ダッ、ダメだよ〜!それは私のだよ〜!」
「てへてへ。アイスおかわりなのれす」
「・・・あのさ、アイス、もうないよ・・・」
今年の夏は、この人たちと過ごすのか・・・はぁ・・・
第一話「カオリとゆかいな仲間達」終わり
410 :
名無しっぺ:2001/07/26(木) 18:16 ID:rTTU1Z0g
いやはや、気付いたら2話、3話と続く事になりました。
でも俺としては飯田で萌えるシーンを書きたいんだけど、
何故か他のメンバーが萌えてしまう・・・不思議だねぇ。
411 :
名無しっち:2001/07/26(木) 18:59 ID:BAw9/DpM
>>408 今はあまり時間がないので、また明日にさせていただきます。
それより、梨華っちって高校行ってるの?ネタにしたいんで、誰か教えて・・・
412 :
名無し娘。:2001/07/26(木) 19:08 ID:wp.sa646
age
414 :
名無し娘。:2001/07/26(木) 20:07 ID:cthcuIZQ
>名無しっぺ
(・∀・)イイ!!
415 :
名無し娘。:2001/07/27(金) 00:32 ID:/U1NIZSk
カテキョの復活をいまだに待ってるのは僕だけですか?
SOSのゴマキ編も更新してほしい。
416 :
名無し娘。:2001/07/27(金) 00:33 ID:.k1X1eB6
名無しっぺ サム
オモシロイネ!!どんどんこーしんつづけて。
他のミナサムも続きキボンヌ。
417 :
名無し娘。:2001/07/27(金) 00:38 ID:2DlgyKsY
…
418 :
名無し娘。:2001/07/27(金) 00:46 ID:0mRZprKI
ageないほうがよいとおもわれ・・・・
419 :
名無し娘。:2001/07/27(金) 02:33 ID:x/miD9JI
420 :
名無し娘。:2001/07/27(金) 12:42 ID:ON8qmkjo
辻加護に振りまわされる梨華っち萌え
421 :
ネオ生茶:2001/07/27(金) 16:52 ID:/wfxctJI
>>411 行ってないですよ>高校
それと、俺っちも小説(みたいなもの)書きたいんですけどいいすか?
422 :
名有り:2001/07/27(金) 19:30 ID:g5MlkQw2
423 :
名無し娘。:2001/07/28(土) 12:43 ID:mCclWMp2
期待あげ
424 :
名有り:2001/07/28(土) 17:33 ID:dfaCSPD.
suzuka帰ってこ〜い
425 :
名無し娘。:2001/07/29(日) 00:50 ID:0tpgNp9I
ほんとだよ・・・。早く。
426 :
名無し娘。:2001/07/29(日) 01:21 ID:87HtzhsY
そや!suzukaどこほっつき歩いとんじゃ!親が心配するやろが!!
427 :
名無し娘。:2001/07/29(日) 01:28 ID:bAJ1nYSU
ちなみに・・・
カテキョ(辻の家庭教師) 3/3以来の放置
L型(家出の石川) 4/11以来の放置
200(石川が母親に!) 5/16以来の放置
S.A.S(第2話・ゴマキ編) 6/10以来の放置
有名作家はこれくらいですかねぇ・・・
200さんは幼なじみ石川もあり大変だと思いますが、母親編も期待しています。
suzukaさんも頑張って更新してください。
428 :
ネオ生茶:2001/07/29(日) 02:43 ID:MlYmLwyM
〜1〜
「りょっ・おっ・ちゃんっ!」
いつものように、梨華が俺に話しかけてきた。
「…なんだよ?」
返って来る答えはいつも同じなのに、俺はついつい質問してしまった。
「一緒にか〜えろっ!」
梨華は俺の腕に抱き突いてきた。
「はいはい…」
俺は、渋々そう答えた。
以前までは、断わっていたのだが、結局は一緒に帰るはめになるので、最近はハナっから諦めている。
俺と梨華は教室を後にした。
相変わらず、梨華は俺の腕に抱きついたままだ。
「あ〜、なんか暑いな〜。僕も早く新しい彼女がほしくなっちゃったよ〜!」
「ヒューヒュー、おっしあわせに〜!」
いつものように、そんな声が聞こえてくる。
そんな声がすると、梨華は真っ赤な顔をしてすぐに腕から離れてしまう。
そして、
「りょうちゃん、行こっ!」
と言って、早歩きになるのだ。
まあ、そこがまた可愛いのだが……。
「もう人、いないよね?」
しばらく歩いてから梨華が言ってきた。
「ああ」
俺が答えると、梨華はまた俺の腕に抱き突いてきた。
そのまま歩いていると、
「あっ、梅田君っ!」
という声がした。
振りかえってみると、一つ年上の飯田圭織先輩が話しかけてきたのだ。
429 :
ネオ生茶:2001/07/29(日) 02:46 ID:MlYmLwyM
〜2〜
飯田圭織先輩…この人は、美人で校内でも一位、二位の人気を争う人だ。
「梅田君、今、帰るところ?」
「ええ、そうですけど…」
この人はどうやら俺のことを気にいってるらしい。
だが、そのことで俺に恨みを抱いてるバカ者がいるとか、いないとか…。
全く、迷惑な話だ…。
「あれ、隣にいる人は石川さんだったよね? こんにちわ」
飯田さんがそう言うと、梨華はそっぽを向いてしまった。
実際、飯田さんが現れてから、梨華が俺の腕を握る力は強くなっている。
「おい、梨華。挨拶ぐらいしろよ」
「いいのよ、梅田君。私、嫌われちゃったのかな?」
「そんなことないっすよ。こいつ、恥ずかしがり屋なんで…」
「そう…、じゃあね、梅田君」
「じゃっ、失礼します」
そう言うと、俺達と飯田さんは別れた。
「おい、梨華?」
「……」
「おい?」
「……」
「いい加減にしないと怒るぞ!」
「だ、だって…」
「だって、なんだよ?」
「だ、だって、だって、だって、だって……りょうちゃんのバカっ!!!!」
そう言うと、梨華は走っていってしまった。
「……どうしたんだ、あいつ?」
俺はその時、まだ梨華の気持ちに気付いていなかった……。←気付けよっ!
430 :
ネオ生茶:2001/07/29(日) 03:22 ID:MlYmLwyM
>>429 訂正があります。
主人公は、飯田のことを「飯田さん」と呼んでいますが、それを、「飯田先輩」にして下さい。
それと、
「おい、梨華。挨拶ぐらいしろよ」
「いいのよ、梅田君。私、嫌われちゃったのかな?」
の間に、
「……」
梨華は相変わらずそっぽを向いたままだ。
「おい、梨華!」
を入れて下さい。
ややこしくってすいません「(__;)
431 :
名無し娘。:2001/07/29(日) 03:54 ID:bAJ1nYSU
>ネオ麦茶
なかなか(・∀・)イイ!!
432 :
名無しっぺ:2001/07/29(日) 09:01 ID:MT5CK.B.
飯田先輩が(・∀・)イイ!!
433 :
名無し娘。:2001/07/29(日) 09:39 ID:QCbOGOpw
434 :
名無し娘。:2001/07/29(日) 10:21 ID:Q7divT4Q
ネオ麦茶・・・なつかしい
ネオ生茶頑張れ 彼のようになるなよ
435 :
ネオ生茶:2001/07/29(日) 13:00 ID:MlYmLwyM
〜3〜
夕食の時間になっても、梨華は二階の自分の部屋にこもりっきりで降りてこなかった。
梨華の母である、裕子さんが、
「梨華、ご飯は?」
と聞いても、
「いらない、食べたくない…」
と言って、降りてこなかった。
「ほな、ごめんな、良君」
「いやいや、気にしないで下さい」
「あの子、どうかしたんやろか…?」
「……」
俺は、裕子さんの独り言に答える気になれなかった。
この人は、石川裕子さん(当然、旧姓は「中澤」だったりする…)。
梨華の母親である。
梨華の父親は、単身赴任で家にはいない。
だから、この家には、俺と梨華と裕子さんの3人しかいない。
で、なんで俺がこの家に住んでいるかというと、俺と梨華は元々は親戚だがなんだか良く憶えていないが、俺の母親が俺が3歳のとき、交通事故で他界。
父親は、なんとかウイルスがあーだこーだで世界中を転々としている。
そんなわけで、俺はこの家に預けられているわけだ。
「ごちそうさまです…」
俺は夕食を終えると、二階に上がろうとした。
「あ、良君」
裕子さんが話しかけてくる。
「悪いんやけど、ちょっとあの子、見てくれへん?」
「ええ、構いませんよ」
「ほな、悪いんね、良君。最近、あの子…」
裕子さんが、そう言うと俺は二階に上がっていった。
436 :
ネオ生茶:2001/07/29(日) 13:04 ID:MlYmLwyM
〜4〜
コン、コン!
梨華の部屋のドアをノックする。
「入るぞ」
俺は、梨華の部屋に入った。
電気はついてなく、真っ暗だった。
その真っ暗の中で、梨華はベットで横たわっていた。
「おい、梨華?」
「……」
「寝てんのか?」
「……」
返事はない。
俺は、電気をつけないまま、梨華のベットに近づいた。
梨華は……泣いていた。
「おい、梨華、泣いてるのか?」
「泣いてなんかないよ…」
泣きながら、梨華が答える。
「泣いてないって、泣いてるじゃないかよ?」
「泣いてなんかないもん! りょうちゃんの顔なんか見たくないの! 出てって!」
そう言うと、梨華はいっそう強く泣き出した。
「俺は、見たいの」
「えっ?」
「俺は梨華の顔が見たいの」
「嘘…」
「嘘だったら、なんで見たくもない梨華の顔なんか見にくんだよ?」
「…ホント?」
「だから、ホントだって言ってんだろ」
「だって…」
「だって、なんだよ?」
梨華はそれっきりまた話さなくなってしまった。
437 :
ネオ生茶:2001/07/29(日) 13:07 ID:MlYmLwyM
〜5〜
「だって、なんだよ?」
梨華は相変わらず話さない。
「…だって」
梨華はようやく話し始めた。
「だって、りょうちゃん…あの飯田先輩とかいう人のことが好きなんでしょ?」
梨華が、泣きながら聞いてきた。
「好きじゃねーよ」
「えっ?」
「俺、あの人、どーも苦手でさ」
「ホント?」
「ホントだよ」
俺がそう言うと、梨華は泣き止んだ。
「電気、つけるぞ」
そう言うと、俺は梨華の部屋の電気をつけた。
梨華のまわりは、汗と涙でぬれていた。
「ったく、ほれ、起きれ!」
そう言うと、梨華は起き上がった。
「俺は飯田先輩のことなんか好きじゃないよ」
「ホント?」
「ホントだよ。よしよし、ほれ、お手」
俺は梨華の頭を撫でながら、手を出すと梨華はその上に自分の腕を乗っけてきた。
「じゃ、下行って、飯食ってきな…つーか、着替えろ」
「うん、わかった…」
そう言うと、梨華はベットから起き上がった。
「あのさ、りょうちゃん…」
「なんだ?」
「着替えるから、その…出てってくれない?」
「ああ、悪い」
そう言うと、俺は梨華の部屋を後にした。
今日のところは、どうにかなったらしい…。
学生さんは、大変だ……。
438 :
ネオ生茶:2001/07/29(日) 13:14 ID:MlYmLwyM
更新です!
434>>
彼のようにならないように頑張ります。
439 :
名無し娘。:2001/07/29(日) 13:34 ID:RJDQQeKE
>>427 ワラタ(w
わざわざ数えたの?しかし懐かしいと思ってたらかなり放置されてたんだな・・
>ネオ生茶
期待の新人登場・・・素晴らしいよ。
440 :
名無し娘。:2001/07/29(日) 15:02 ID:ndmkU/.U
ネオ生茶ガンバレ!新人王候補だ!!
そして吉澤が帰ってきた
吉澤「ただいまー」
俺は間髪いれずに吉澤に話し掛けた、
昌「吉澤ー、これお前の手帳かー?」
俺はさも、持ち主を知らないかのように吉澤に尋ねた。
吉澤「あ、そうだけど……どこにあったの?」
昌「そこの椅子の上に置いてあったぞ。」
もちろんウッソー♪
吉澤「ふーん……ありがとう。」
吉澤は手帳を受け取り2階の自分の部屋へ行った、
吉澤「………………!?」
ダダダダ!
昌「(おぉう、何だ?)」
顔を真っ赤にし、やや息を切らしながら吉澤が戻ってきた、
吉澤「もしかして昌君これ見たぁ!?」
suzuka ナイス
443 :
魔王:2001/07/29(日) 20:48 ID:FMU9araM
お風呂にはいった梨華ちゃんのパンツを嗅ぎたい。ハァ〜ハァ〜
444 :
名無し娘。:2001/07/29(日) 21:30 ID:ZsWwC/rE
ネオ生茶とsuzukaに期待です
445 :
魔王:2001/07/29(日) 21:58 ID:PvsMUS6g
梨華ちゃんがお風呂に入ったらボディ〜ソープをたっぷりつけて後ろからがばっと抱き付いて
全身をもみ洗いして、梨華ちゃんにはボディ洗いをしてもらう。
ハァ〜〜ハァ〜〜
446 :
名無し娘。:2001/07/29(日) 22:07 ID:kS8bOHeU
suzuka ナイス
吉澤 イイ!!
447 :
名無し娘。:2001/07/29(日) 22:11 ID:o..bejYU
suzuka復活祭
448 :
名無し娘。:2001/07/30(月) 00:49 ID:0VmLDIdU
suzuka復活おめでとう。200早よ書いてくれ。&その他ここで書いてるブラザースがんばれ!!
449 :
名無しっぺ:2001/07/30(月) 01:23 ID:NVQMscYU
2話を今書いてるから、もうちょっと待ってくれい!
仮面ライダーののも書かなきゃな・・・しんどっ!(W
450 :
名無し娘。:2001/07/30(月) 12:23 ID:Ng1jjUlQ
仮面ライダーのの?どこでやってるか教えて
451 :
名無し娘:2001/07/30(月) 12:24 ID:3a7PtfCk
くだらねー
452 :
名無し娘。:2001/07/30(月) 13:43 ID:14stzj3o
さるぶんごう、続きを期待!!
俺は、いつでも待ってるぞ!!
453 :
名無し娘。:2001/07/30(月) 17:59 ID:gFZz76Ks
eノハヽe ⊂二二二二ヽ
( ´zD`) (゜皿゜)
( ヽ┓ヽ ( ヽ┓ヽ
ε= ◎>━◎ ε=ε=ε= ◎>━◎
454 :
ネオ生茶:2001/07/30(月) 18:55 ID:3bAuQLic
〜6〜
「ねえねえ、りょうちゃん?」
「あん?」
「なんか、買わない?」
そう言うと、梨華は自販機の前で立ち止まった。
「いいよ、別に。俺、金ないし。梨華だけ買えば?」
「お金ないって、どれくらい?」
「金がない、つーか、財布忘れた」
「じゃあ、いいよ。私がおごってあげる!」
「いいよ、別に。悪いから…」
「いいよ、いいよ。なに飲む?」
「じゃあ…ダイエットコカコーラ」
「なんで? 普通の飲めばいいじゃん?」
「じゃあ、いいよ、普通ので」
「大きさは?」
「500」
「わかった。ホイッ!」
そう言いながら、梨華は自販機のボタンを押した。
別に、言う必要性はないと思うのだが……。
しかし、出てきたのは赤い缶ではなく、緑の缶だった。
「あれ、おかしいなぁ〜?」
梨華が缶を取ると、出てきたのは『梅ソーダ』だった。
「この自販機、相当ハメだな」
「ごめんね、りょうちゃん」
そう言うと、梨華は下を向いてしまった。
「ああ、いいよ、いいよ。気にすんな。どうせ、俺の苗字『梅田』だし……」
「ホントに? ごめんね」
「だから、いいって」
そう言うと、俺は梨華から梅ソーダを受け取り、飲み始めた。
「梨華はなに買うんだ?」
「私は、午後ティー(午後の紅茶のこと)のゲロ甘ストレートだよ。ホイッ!」
梨華は、ボタンを押し、その缶を取り出した。
「なあ、なんだその、ゲロ甘って? 午後ティーにそんなんあったっけ?」
「これ、新発売なんだよ! 吐きそうになっちゃうぐらい甘いから『ゲロ甘』なんだって!」
<注>この商品は実在には存在しておりません。←当たりめえだっ!
「どれくらい甘いん?」
「とっても」
「それじゃ、わかるほうが不思議だよ。ちょっと、頂戴」
「ヤ、ヤダよ…」
梨華は、顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまった。
「いいじゃん、ちょっだけ!」
「ダメったら、ダメ!」
そう言うと、梨華はさっさと先を行ってしまった。
「お〜い、梨華ちゃ〜ん、待って〜!」
俺は、梨華の後を追いかけた。
455 :
ネオ生茶:2001/07/30(月) 18:57 ID:3bAuQLic
〜7〜
「おい、梨華、なに怒ってんだ?」
梨華に追いついた俺がそう言うと、
「お、怒ってなんかないよ」
と、またそっぽを向いてしまった。
「ホントか? つーか、顔赤いぞ? どーかしたのか?」
「えっ、赤いの?」
「真っ赤」
「な、なんでもないよ…行こっ!」
梨華がそう言うと、俺と梨華はまた歩き出した。
テクテク……。
家に着いた。
「ただいまぁ〜」
梨華は、そう言うと家に上がった。
「ただいま…」
俺も、それにつづく。
梨華は台所に行くと、冷蔵庫を開け、さっき買った、午後ティーのゲロ甘ストレートをしまった。
「りょうちゃん?」
「なんだよ?」
「飲んじゃダメだからね」
「飲まねーよっ!」
俺がそう言うと、梨華は二階に上がっていった。
「…間接キス、か」
俺はクラスメートのアライの話を思い出した。
456 :
ネオ生茶:2001/07/30(月) 18:57 ID:3bAuQLic
〜8〜
──同日、朝。
1時間目は、体育で教室には男子しかいなかった。
女子は、体育館でバスケをやるらしいが、男子は教室で保健に授業をするとか…。
「なあ、梅?」
クラスメートのアライが話しかけてきた。
「あん?」
俺は、やる気のない答えを返す。
「ねえねえ、俺と石川ってどーゆー仲なんだよ?」
「どーゆーって?」
「だからさ〜、付き合ってるとか、キスしたとか……やっちゃったとか」
「何にもしてねえよ。ただ、一緒に住んでるだけだが…」
「間接キスとかは?」
「間接キス?」
「だから、石川の飲みかけのジュースとかこっそり飲まないのかよ?」
「飲まない」
「なんでだよ?」
「普通だ、それが!」
「ふ〜ん、嘘ばっかり言っちゃって!」
「てめえ、よほど親の教育が悪かったらしいな?」
「なんでだよ?」
「心理学的に、自殺願望が相当高いから」
「まあまあ、そう怒るなよ」
「ケッ!」
そう言うと、アライは自分の席についた。
確かに、梨華は可愛い。
男子の中でも、かなり人気のあるほうだ。
コクった奴も少なくない(まあ、成功した奴はいないらしいが……)。
・
・
・
チャイムが鳴る。
「授業、始めるぞ〜!」
教師が教室に入ってきた。
「起立! 注目! 礼!」
俺は、席についた。
「間接キスね〜……」
俺は、一人で呟いた……。
457 :
ネオ生茶:2001/07/30(月) 18:58 ID:3bAuQLic
〜9〜
周囲を見渡す。
「梨華は……いないな」
そう言うと、俺は冷蔵庫を開けた。
さっきまで、梨華が飲んでいた午後ティーのゲロ甘ストレートを取る。
「こ、こ、この辺に、梨華のだ、だ、唾液が、つ、つ、ついてるんだよなぁ〜? ハハ、ハハハ、ハハハハ……」
俺は、一人でそんなことを言っていた。
「せ、せ、せーのっ!」
そう言うと、俺は缶に口をつけた。
これが間接キス、か。
つーか……甘い!
本当に、吐きぐらい甘い!
「なんで、梨華はこんなもん飲めるんだ!?」
俺は、一人でそんなことを言っていた。
「もういいや……」
そう言うと、俺は冷蔵庫に缶をしまおうと冷蔵庫を開けた。
その時だった。
「あれ〜、りょうちゃん?」
梨華が階段から降りてきたのだ。
「げげっ!」
俺は、急いで缶を冷蔵庫にしまった。
梨華が部屋に入ってくる。
「りょうちゃん、なにやってるの?」
「べ、別に…」
「そう…、ならいいんだけど……」
そう言うと、梨華は冷蔵庫を開けた。
そして、缶を取り出した。
「でも、おかしいな〜、そっちじゃなくて、こっちに置いたような気がするんだけどな〜……」
梨華がそんなことを言っているうちに俺は逃げようと足音を立てないように出口に向かった。
「も、もしかしてっ! ちょっと、りょうちゃんっ!」
「は、はい?」
俺は、おそるおそる後ろを向いた。
「もしかして、りょうちゃん、これ……飲んだ?」
「の、飲んでねーよっ!」
俺はそう言うと、視線を梨華から外した。
「じゃあ、なんで缶を置いた位置が動いてるのっ!?」
「そ、それは、梨華の日頃の行いがいいから神様が気を利かせたんじゃねーのか? ハハハ……」
「それだったら、量増やすでしょ!? 正直に白状なさいっ!」
「ご、ごめんなさい……。どれくらい、甘いのかなぁ〜って思って……」
あまりの梨華の迫力に俺は白状してしまった。
つーか、梨華ってこんなに迫力あったっけ?
「も、もう〜……りょうちゃんのバカっ!!!!」
梨華は、顔を真っ赤にした。
怒っている、というより、恥ずかしがっているという感じがする。
梨華は缶を持って二階に上がっていった。
458 :
ネオ生茶:2001/07/30(月) 18:59 ID:3bAuQLic
〜10〜
「こ、これって間接キス…だよね?」
梨華は、自分の椅子に座って、午後ティーのゲロ甘ストレートを飲もうとしていた。
(せーのっ!)
その時だった。
コン、コンッ!
誰かがドアをノックしたのだ。
と、言っても、今、この家には梨華と良しかいないのだが……。
「梨華、入るぞ」
俺は、梨華の部屋に入った。
「な、なんか用?」
梨華は、どこか慌てた様子で聞き返す。
「いや、だから、その……謝ろうと思って……」
「べ、別にいいよ……」
「そ、そうか?」
「うん。それより、どうだった? 甘かった?」
「ああ、すげー甘い。あまえ、よくそんなもん飲めるんな?」
「私、甘いもの好きだから……」
「じゃ、俺、これで……」
「待って……」
「ん? どーかしたのか?」
「ちょっとこっちに来て……」
「別にいいけど……」
そう言うと、俺は梨華に近づいた。
「なんだ?」
「だから、その、私のジュース飲んだ罰として……」
「罰として?」
「ここで……」
「ここで?」
「ここで……キスして」
梨華は、顔を真っ赤にして、下を向きながら言った。
459 :
ネオ生茶:2001/07/30(月) 19:00 ID:3bAuQLic
更新です!
460 :
339:2001/07/30(月) 19:10 ID:hRo8TI/o
SUZUKAさんがんばれ!!
ネオ生茶さんもがんばれ!!
461 :
名無し娘。:2001/07/30(月) 20:19 ID:DE3P0lMM
ネオ生茶、素晴らしい!
梨華っち萌え!
463 :
(!。!):2001/07/30(月) 21:57 ID:a70wGKAc
「ホイッ!」がいい!ハラショー!!!
昌「えっ?」
ご存知の通り俺は隅から隅までじっくり観賞したのだが、
昌「(もし正直に言っってしまったら………)」
多分俺は鉄パイプで後頭部を殴られ、山中に埋められしまうだろう。
そんなことにならないためにも……
昌「いや………見て…………無いよ…」
吉澤「え゛〜!!」
なんだその“え゛〜!!”ってのは?!
吉澤「ホントにぃ〜?」
昌「見てねぇっつーの!」
吉澤「(ジーっ)」
まるで吉澤は俺を確かめるかのように見つめた。
(-_-)ウウム、このままではイカン。
そんな俺も負けじと…
昌「何?俺に見られるとそんなに不都合なの?」
吉澤「当たり前じゃん!」
吉澤は顔を真っ赤にしながら俺に向かってこう言った。
昌「あれ?何で顔真っ赤にしてんの?」
吉澤「うるさーい!」
うーん……何か面白くなってきたな…
昌「気になるなぁ〜、あとで見ようかな?」
吉澤「ダメーーーーーーーーーーー!!!!」
吉澤は外まで響かんばかりのデカイ声を発した。
昌「って言うかさぁ、何が書いてあんの?」
吉澤「ヤダ、教えない。」
昌「要約ぐらいでいいから教えてよ。」
吉澤「ヤーダッ!!」
まるでダダッコのように吉澤は拒否をした。
昌「えっ?そんなにやばい事書いてあんの?」
吉澤「うるさい!$&%)(’=)$%’&%’$!!!」
もう興奮しすぎて何言ってるか分かりません。
昌「まあいいや、あとで見よーっと。」
吉澤「!#&%&)(=)(〜=(%!!」
何か吉澤が俺に向かって何か言っていたようだったけど、
サパーリ分からないので無視してその場を後にした。
もう見たから見ねぇけどさっ。
466 :
suzuka信者:2001/07/30(月) 22:08 ID:a70wGKAc
イイ!!eー!!suzuka ナイス!!
いしよしの小説が同時進行とは嬉しい限り
468 :
末広がり:2001/07/30(月) 22:47 ID:EP9IKlak
いい小説っす。
469 :
名無し娘。:2001/07/30(月) 22:57 ID:yG4NiamU
さんはい!らがあ、らがあ、いぇい!
470 :
名有り:2001/07/31(火) 01:06 ID:cc7fVj1Q
471 :
名無し娘。:2001/07/31(火) 01:29 ID:MRNaM5Nc
乾杯!ファイト!ファイト!家!!
472 :
カンパイ!:2001/07/31(火) 01:32 ID:bOZlPg3.
カンパイ!愛情!根性!イェイ!
俺も書いてよいかな?
474 :
ネオ生茶:2001/07/31(火) 11:44 ID:209gwAPw
〜11〜
「……はっ!?」
俺は予想もしていない言葉に驚いた。
「い、いいから、キ、キスしてよ!」
そう言うと、梨華は目をつぶった。
・
・
・
「おい、梨華?」
「なに?」
「おまえさ〜……テレビの見すぎだぞ?」
「えっ?」
そう言うと、梨華は目を開いた。
「ったく、なに言い出すんかと思ったら、キスしろ、って、お前、熱でもあるんじゃねーのか? 顔、真っ赤だし……」
「ちょ、ちょっと、ふざけてみただけだよ」
梨華は、顔を真っ赤にして下を向いた。
「じゃあな」
俺は、そう言うと梨華の部屋を出ようとドアに向かった。
「ま、待ってよ」
「あん?」
「あのさ」
「あのさ?」
「お話しよっ!」
「なにを?」
「なんでもいいの! りょうちゃんと色々お話したいんだ!」
「別に構わないけど……」
「じゃあ、このベットに座って!」
梨華がそう言うので、俺はベットに座った。
そして、梨華も座る。
「久しぶりだね、こうやって話すの」
「そー言われてみりゃ、そーだな」
俺がそう答えると、梨華はベットに横になった。
俺も、そうした。
「ねえねえ、りょうちゃん?」
「あん?」
「あのさ……」
俺と梨華が話していると、次第に梨華の顔が眠そうになってきた。
「おまえ、眠いのか?」
「……うん」
「じゃあ、寝ろ」
「ううん、大丈夫だよ!」
「いいから、寝とけ」
「でも……」
「俺も、寝てやるから」
「ホント?」
「ホント」
俺が、そう言うとしばらくして梨華は寝始めた。
その寝顔が……可愛い。
と、俺も眠くなってきた。
そして、俺も……寝た。
俺と梨華は、裕子さんに起こされるまで寝つづけた。
そう、梨華が俺の右手を抱きしめながら……。
475 :
ネオ生茶:2001/07/31(火) 11:45 ID:209gwAPw
更新です!
この小説の主人公である、梅田良クンは、梨華っちと同居してるわけですけど、なんかこーしてほしいとかあったら遠慮なく言ってください。
つーか、これで「うめりか」コンビ成立?!(爆)
476 :
名無し娘。:2001/07/31(火) 11:48 ID:BrEU8jKk
>>456 >「ねえねえ、俺と石川ってどーゆー仲なんだよ?」
お前ね
477 :
ネオ生茶:2001/07/31(火) 12:28 ID:209gwAPw
>>476 やべっ、マズった(^^;)
「ねえねえ、俺と石川ってどーゆー仲なんだよ?」
↓
「ねえねえ、おまえと石川ってどーゆー仲なんだよ?」
に変更してください。
すんません「(__;)
そして冬も終わろうとしている3月半ばの頃だった、
夜、俺と吉澤は吉澤の部屋で話しこんでいた。
吉澤「外、雨ひどいねー。」
昌「そうだな…」
吉澤の言う通り、外はうるさい位の強い雨が降っていた。
と、
ブツッ、
吉澤「あっ、」
昌「……」
停電だ、ブレーカーが落ちたかな?
吉澤「……」
昌「………」
真っ暗になってしまったため何をしていいかお互い分からず、
ただ黙るばかりだった。
ピカッ……
ドーーーーーン!!!
吉澤「キャッ!!」
昌「うわっ。」
突然体に響かんばかりの強い雷が落ちた。
ドサッ、
昌「(ヮッ)」
きゅ……急に体が重くなったような気が……
479 :
名無し娘。:2001/07/31(火) 21:52 ID:45SZzx7Q
も・・・萌え〜〜〜
480 :
カタリーナ・エランツォ:2001/08/01(水) 01:49 ID:nb3bQXuU
一生一緒に暮らしてくれや〜
481 :
>>478:2001/08/01(水) 05:31 ID:IsBT2oVw
このまま繋がってしまうのだろうか…
482 :
名無し娘。:2001/08/01(水) 11:30 ID:jQ/yEjGg
焼き鳥1個完成。
483 :
ネオ生茶:2001/08/01(水) 17:40 ID:uGSMhE4M
〜12〜
俺と梨華は、いつものように登校していた。
ガチャッ!
いつものように、下駄箱を開く。
……またか。
「ハア……」
俺が、溜め息をつくと、
「りょうちゃん、どーかしたの?」
と、梨華が聞いてきた。
「また、わけのわかんねー手紙が入ってんだよ」
俺は、そう言いながら上靴を履き、教室に向かった。
梨華も、そんな俺の隣をついてくる。
「え、なになに?」
「今、開けてみる……え〜となになに、『お話したいことがあります。放課後、屋上への階段で待ってます。』だってよ」
手書きで、字は上手かった。
「えっ、だれから?」
梨華の口調が、焦ったような口調になる。
「……書いてないや」
「で、どーするの?」
「断わるよ」
「なんて言って?」
「う〜ん、そーだな〜……今は、妹の面倒見てるだけでいっぱいいっぱいなんで勘弁してください、とでも言っとくか?」
俺が、そう言うと急に梨華の顔が赤くなった。
「いつでも、私のこと考えていてくれてるんだ……」
「ま〜な」
俺がそう言うと、俺と梨華は教室に着いた。
484 :
ネオ生茶:2001/08/01(水) 17:42 ID:uGSMhE4M
〜13〜
──放課後。
「あの、りょうちゃん?」
「あん?」
梨華が俺に話しかけてきた。
「今から、行くんでしょ?」
「ああ。すぐ話しつけてくるから、そこら辺で待ってろ」
「……うん」
「おい?」
「なに?」
「絶対に、着いてきちゃダメだからな」
「わ、わかったよ!」
「じゃな」
俺は、そう言うと教室を後にした。
485 :
ネオ生茶:2001/08/01(水) 17:43 ID:uGSMhE4M
〜14〜
「着いてきちゃダメってバレないようにすれば大丈夫だよね?」
梨華は、そんなことを言いながら、良の後を着いて行った。
良はそんな梨華に気付かず、屋上への階段へ向かっていく。
だんだん、人がいなくなっていく。
屋上への階段に行くまでに、すでに人は誰もいなかった。
「ここで、いいんだよな?」
良が、独り言を言う。
梨華は、そんな良を後ろから壁に隠れながら見ていた。
良の前にある階段の上を見る。
「えっ?」
梨華は、絶句した。
「な、なんであの人が……」
486 :
ネオ生茶:2001/08/01(水) 17:44 ID:uGSMhE4M
更新です!
487 :
名無し娘。:2001/08/01(水) 17:52 ID:CqF06XJ.
(・∀・)イイ!!
488 :
名無し娘。:2001/08/01(水) 18:23 ID:nuCyGFfg
かわええのぉ〜
490 :
娘。好き。:2001/08/01(水) 21:27 ID:esXjt3E2
は、早く次を〜〜〜!!
491 :
ネオ生茶:2001/08/01(水) 23:08 ID:uGSMhE4M
〜15〜
「な、なんであの人が……」
梨華の視界にいたのは……そう、飯田圭織だった。
ドクッ、ドクッ、ドクッ……
心臓の音が聞こえる……。
確かに、良は断わるといった。
しかし、梨華は不安な気持ちを抑えられなかった……。
「ああ、飯田先輩だったんですか。名前ぐらい、書いてくれればいいのに……」
「ごめんなさい、私、ラヴレターには名前を書かない主義なの」
「別に、構いませんが……」
俺と飯田先輩との間に沈黙が訪れる。
飯田先輩は、階段を降り、俺に近づいてきた。
「そーいえば、あの子は?」
沈黙を破ったのは、飯田先輩のほうだった。
「あの子……、ああ、梨華のことですか?」
「ええ」
「いませんよ。一応、こういう時は、来ないようにしつけてありますから」
「ありがとう。そのほうが話しやすいわ」
飯田先輩は階段を降りきり、俺と同じ高さの場所にいた。
「で、話ってのは?」
「あなたも、人が悪いわ。さっき言ったでしょ?」
「ああ、そうでしたね。『付き合ってください』ってヤツですか?」
「そういうことよ」
「ごめんなさい」
俺は、迷うことなく言った。
「えっ?」
飯田先輩は、俺の言った言葉が信じられなかったようだ……。
492 :
ネオ生茶:2001/08/01(水) 23:09 ID:uGSMhE4M
〜16〜
「う、嘘でしょ! じょ、冗談はやめて」
「だから、ごめんなさい。いわゆる、『ノー』ってヤツですよ」
「な、なんで?」
「悪いですけど、これで失礼します……」
そう言うと、俺は飯田先輩に背を向けた。
「待って!」
飯田先輩のその言葉に、俺は振り向いた。
「も、もしかして、あの子もこと? 石川さんのこと?」
「梨華が、どーかしたんですか?」
「あの子が好きだから、付き合えないって言うの?」
「まあ、確かに、今は梨華の面倒見てるだけでいっぱいいっぱいですしね〜……」
「どーしてあの子なの!? 成績だって、人気だって、私のほうが上なのよ! どうして!?」
「悪いですけど、これで失礼します……」
「待って!」
その言葉に、仕方なく俺は振りかえろうとした。
しかし、飯田先輩が俺の背中に抱きつくほうがはやかった。
「どーして、あんな子がいいの!? ねえ、どーして!?」
今まで、飯田先輩は、多くの男に告白され、多くの男に告白し、男に不満がなかったのだろう。
しかし、初めて男にフラれたのだ。
「じゃあ、いいわ! お願い、抱いて! 一度でいいの!」
「はっ?」
493 :
ネオ生茶:2001/08/01(水) 23:10 ID:uGSMhE4M
〜17〜
「ここでいいわ。今なら、誰もいない。お願い……抱いて!」
そう言うと、飯田先輩は俺を壁に押しつけた。
あまりの力に、抵抗できなかった。
「お願い、一度だけでいいから……」
そう呟きながら、飯田先輩は目をつぶり、その唇を近づけてきた。
「やめてくださいっ!」
俺は、相手が女性であることも忘れ、反射的に突き飛ばした。
「痛いっ!」
飯田先輩は、仰向けに倒れた。
「あ、す、すいません……」
俺は、飯田先輩に近寄ろうとした。
その時だった。
「おい、そこっ! なに、やってるっ!?」
俺は、声のするほうを向いた。
そこには、ハシモトという教師がいた。
494 :
ネオ生茶:2001/08/01(水) 23:12 ID:uGSMhE4M
更新です!
次の更新は、金曜日以降です。
495 :
名有り:2001/08/01(水) 23:15 ID:Mh/deQ3.
ハッシモト!ヘイ!
496 :
名無し娘。:2001/08/02(木) 00:40 ID:xdKmZfAs
梨華っちLOVE(・∀・)イイ!!
橋本真也登場?
497 :
名無しなんだなこれがまた:2001/08/02(木) 01:11 ID:rTPA32kg
agetemmoiiyone?
逃(以下略)
499 :
名無し娘。:2001/08/02(木) 11:33 ID:/Squ2Tu2
おい200よ、明日はMステだぞ。
500 :
名無し娘。:2001/08/02(木) 13:31 ID:w1x9DD2s
500!
ガピー!!
501 :
末広がり:2001/08/02(木) 18:23 ID:7XE3RkEI
ネオ生茶さん、いいです
502 :
名無し娘。:2001/08/02(木) 21:43 ID:Qa7DX2fY
503 :
名無し娘。:2001/08/02(木) 22:38 ID:ITN7zgyY
>>482 たぶん雷落ちて焼けこげて焼き鳥になったということかな?
504 :
名無し娘。:2001/08/03(金) 00:28 ID:25aCUPDA
>>503 あぱにゃまにゃ〜アジア食彩館♪
正解
仏教戦隊ナンマイダー
505 :
名無し娘。:2001/08/03(金) 00:59 ID:Xyy/I42U
506 :
名無し娘。:2001/08/03(金) 01:39 ID:mW.LsomM
507 :
名無し娘。:2001/08/03(金) 01:55 ID:fEkZbVoI
( ○^〜^○)<ばらんすってなんだよー
わしゃ食うぞー
508 :
破壊王:2001/08/03(金) 01:58 ID:J0qwnY.I
こんなイイ小説を黙って見てられないっ!!
509 :
名無し娘。:2001/08/03(金) 02:38 ID:MPpfJslg
510 :
娘。好き。:2001/08/03(金) 10:02 ID:KopLZnik
age
511 :
名無し娘。:2001/08/03(金) 10:20 ID:Zp4sZxd2
ヨッシィ〜だろ
512 :
末広がり:2001/08/03(金) 20:18 ID:h93JZyDQ
早く更新してくれ
513 :
名無し娘。:2001/08/04(土) 00:32 ID:qR5HUxyI
>さるぶんごうさん
おもしろいです。自分のなかでは安倍×後藤以来の
最近のヒット小説です。さめているようで妙に熱い
主人公、一見気丈な女の子、情報を小出しに明らかに
することで効果的になる展開など、初期の東野圭吾
さん風でかなりいいです。ぜひ続編を。
あと、紗耶香だけじゃなくて、「オレ」の背景を詳しく
書き込んでいけば、両者の孤独が共鳴しあいそう。
514 :
ネオ生茶:2001/08/04(土) 02:02 ID:ISIZXwvs
〜18〜
「はっ!? なにしてるって……」
俺が答えていると、ハシモトは俺が言っていることなんか聞かず、飯田先輩に駆け寄った。
「い、飯田! 大丈夫かっ!?」
「ええ、大丈夫です……」
飯田先輩は、そう言うと立ちあがった。
俺は、なにをしていいのかわからず、その場に立ち尽くしていた。
このハシモトという中年の教師は、飯田先輩のことをとても気に入っていた。
そして、その飯田先輩に気に入られている俺に嫉妬しているらしく、授業の時なども俺に対する扱いはひどかった。
そんなハシモトを見て、以前、梨華が文句を言いにいったことがあったが、泣いて帰ってきた。
「おい、梅田」
「なんですか?」
「おまえ、あれだろ……レイプしようとしていたんだろ?」
「はっ!?」
515 :
ネオ生茶:2001/08/04(土) 02:09 ID:ISIZXwvs
〜19〜
レ、レイプ〜〜!?
このおっさんは、なにを言い出すと思えば……。
「お前は、以前から飯田に惚れていた。そして、今日、告白しようと思い、飯田を人気のないここに呼び出した。そして、告白した。しかし、フラれたお前は一度だけでいいから抱かせてくれ、と言ったがそれも断わられた。そして、レイプにはしった……そうだろう?」
その「飯田」っていう固有名詞と「梅田」っていう固有名詞を取りかえれば、100点満点だよ、と言いたくなった。
「せ、先生、違います! 梅田君は、レイプなんて……」
「いいんだ、飯田。こんな奴のことなんてかばわなくたって……」
こんな奴……その言葉を聞いただけで俺は、このハシモトという教師を殴りたくなった。
しかし、それではこの男の思うツボだ。
俺は、必死に怒りを抑えた。
自分でも不思議なことに、抑えることができた。
しかし、ハシモトの次の言葉には我慢することはできなかった。
「全く、おまえという生徒は。どこまで問題を起こせばが気が済むんだ。しかも、いつもあんな石川なんて奴とイチャイチャして……」
「ちょ、ちょっと待ってください! 梨華は、関係ないじゃないですか!?」
自分で思っていたより、声が大きくなった。
516 :
ネオ生茶:2001/08/04(土) 02:10 ID:ISIZXwvs
〜20〜
ハシモトも少しビクついたようだったが、すぐに続けた。
「な〜にが梨華だ!? 全く、あいつもあいつだ。あんな何にも考えていないような顔をしていて……。以前、私のところに『なんで、りょうちゃんにあんなひどいこと言うんですか?』って文句を言いに来たことがあったなぁ〜。私が、質問に答えると『ひどいっ!』とかぬかして泣きながら職員室から出ていったよ。しかも、成績も大したことないし……。おまえらみたいな生徒がいるから、教師も大変なんだよっ!」
「てめえ、よほど死にて〜らしいな?」
俺は、自分のことを言われるだけならまだしも、梨華のことをバカにされて、俺は自分を抑えることができなくなった。
俺は、ハシモトの胸倉を掴んだ。
「ま、待て、梅田! お、おまえ、そんなに停学になりたいのか? 退学になるかもしれないんだぞ?」
ハシモトは、さっきまでとは全く違う情けない顔で助けを求めてきた。
しかし、そんな声が俺に届くはずなかった。
「……黙れ」
俺は、拳を握った。
そして、拳をぶつけようとした瞬間、
「ダメーーーーーっ!!!!」
いつものアニメ声がして、誰かが走ってきて、俺の背中に抱きついた。
振りかえらなくても、それが誰だが俺はわかった。
517 :
ネオ生茶:2001/08/04(土) 02:13 ID:ISIZXwvs
〜21〜
「おい、梨華! 離せよ!」
「ダメったら、ダメ!」
「だ、だってよ〜、梨華。こいつ、おまえのこと……」
「私のことなんてどうでもいいよっ! ただ、暴力振るうりょうちゃんなんか見たくないのっ!」
梨華の言葉を聞いて、俺はハシモトの胸倉から手を離した。
ハシモトは腰が抜けたらしく、その場に尻餅をついた。
「梨華?」
「なに?」
「離れてくれないか?」
「あ、ごめん……」
梨華は、そう言うと俺から離れた。
俺は、ハシモトに近づいた。
「ちょ、ちょっと、りょうちゃんっ!?」
「別に、殴らないよ」
「う、うん……」
「蹴りもしないって」
俺は、苦笑いをした。
「先生、失礼しました。お怪我はありませんか?」
俺は、ハシモトに手を差し伸べた。
パンッ!
「フンっ!」と言って、ハシモトは俺の手を払った。
「梨華、帰るぞ!」
「う、うん!」
そう言うと、俺と梨華は転がっていたカバンを取ると帰ろうとした。
その時だった。
「あ、ヤマモト先生ですか? ハシモトです。今、屋上への階段のところで、レイプしようとしている生徒がいたんですよ。それで、私まで殴られそうになったんですよ。ええ、すいませんが、ちょっと来てもらえますか?」
ハシモトの声は、俺と梨華にまで届いた。
いや、ハシモトはわざと届くように言ったのだろう……。
518 :
ネオ生茶:2001/08/04(土) 02:14 ID:ISIZXwvs
更新です!
憎憎憎ハシモト憎憎憎
520 :
名無し娘。:2001/08/04(土) 12:22 ID:7uxnasTc
正義は勝つ!
てなわけでハシモトは更迭じゃ!
521 :
末広がり:2001/08/04(土) 14:26 ID:b4LEgeSc
>ネオ生茶さん
ハシモト〜!貴様っっっっっ!!!
と、俺が思わず腹が立つほどのめりこませてくれてどうもありがとう。
522 :
名無し娘。:2001/08/04(土) 14:41 ID:Pyvvbbn2
続きに期待!
523 :
ネオ生茶:2001/08/04(土) 18:55 ID:ISIZXwvs
〜22〜
「りょ、りょうちゃん?」
なんだが良くわかんねー部屋から、数時間ぶりに出てきた俺に、梨華が話しかけてきた。
「りょうちゃん、どうだったの?」
「退学」
「えっ!?」
梨華は、俺ですら見たことがないほど驚いていた。
「嘘だよ」
俺が、そう言うと、
「ホントに?」
相変わらず、心配してくる。
「停学だってさ。一週間」
「そ、そうなんだ……」
そう言うと、梨華はしゃがみ込んだ。そして……泣き出した。
「ひん…ひっく…ひんっ……」
「おいおい、どうしたんだよ?」
俺は、わざと明るい声で、しゃがみながら言った。
「だ、だ、だって、りょうちゃん、何も悪いことしてないのに……」
梨華は、そう言うとまた泣き出した。
確か、以前にもこんなことあったな〜……
524 :
ネオ生茶:2001/08/04(土) 18:55 ID:ISIZXwvs
〜23〜
──俺と梨華がまだ幼稚園だった頃。
「お〜い、梨華〜?」
親戚だがなんだか良く憶えていないが、なんか用事があって梨華が俺の家に遊びに来ていた。
そして、梨華がこの町を見たいというから、俺と梨華は二人だけで外に出かけた。
しかし、梨華は急にいなくなった。
俺は、梨華を探した。
「……いないな〜」
俺は、ずっと梨華を探していたが、見つからなかった。
そして、遂に梨華を見つけた。
そこが、どこだったかは覚えていない。
ただ、そこには全く人気がなかった。
そこには、5、6人のガキに手足を押さえ付けられ、口にはタオルかなんか巻いてあり、キスしようとしてくるガキを泣きながら、必死に嫌がる梨華がいた。
今思うと、おまえら、どこでそんなこと覚えてきたんだよっ!、と説教したくなるのだが……。
525 :
ネオ生茶:2001/08/04(土) 18:56 ID:ISIZXwvs
〜24〜
「おまえら、なにやってるんだよっ!」
俺は、5、6人のガキ共に言った。
そいつらが、一斉に俺のほうを見た。
服に名札がついていたので、小学生だったのだと思う。
「おまえは、なんなんだよ?」
「その子の親戚だ! わかったなら、離してやれよ!」
「この女は俺のもんなんだよ! おまえら、やっちまえ!」
今、思うと、こういうガキこそ「テレビの見過ぎ」っていうのだと思うんだが……。
幼稚園生一人と、小学生数人……俺に勝ち目はなかった。
ボコボコにされ、最後には全員から蹴られる始末だった。
途中で、
「たかし〜!」
という声がした。
526 :
ネオ生茶:2001/08/04(土) 18:57 ID:ISIZXwvs
更新です!
( ´ Д `)<がんばってね〜
528 :
名無し娘。:2001/08/04(土) 21:54 ID:iTEY8EYQ
梨華たんの猿轡、はぁはぁ・・・
>>527 てめぇも更新しろ、ごら
昌「…吉澤はなれろよ……」
皆様御察しの通り、吉澤が抱きついてきた。
吉澤「………」
俺の言う事など気にも留め無いか、痛いぐらいに力いっぱい抱きついている。
昌「おい、よし……」
吉澤「何を言ってるのよ!」
昌「………?」
突然、吉澤がしゃべり始めた、
……いつもと様子が違うみたいだ。
吉澤「私だけ逃げるなんてできない!」
……?
吉澤「早く私と一緒に逃げよう!?」
………まさか、
吉澤「いやぁ…………………」
昌「吉澤?」
吉澤「…えーん………えーん……」
まるで幼い少女のように吉澤は俺の胸で泣き始めた、
…もしかしたらフラッシュバックか、これは?
昌「俺はお前を置いて行ったりなんてしないぞ。」
吉澤「うっ……ヒック……」
昌「もう独りにはしないからな…」
吉澤「………ヒック…」
なぜだか俺は吉澤がとてもいとおしく感じ、ギュッと抱きしめた。
その後聞いた話では、吉澤が火事にあった日は今日みたいに雷が鳴っていたとの事だ。
530 :
名無し娘。:2001/08/05(日) 00:11 ID:zXTeK156
火事のことか・・・
531 :
娘。好き。:2001/08/05(日) 01:03 ID:7RUEuHN6
昌やさしい〜
これからの天界、期待!!
532 :
江田嶋平八:2001/08/05(日) 01:08 ID:8gxA7ycI
いしよし
533 :
名有り:2001/08/05(日) 02:04 ID:smoETw4g
やっぱりsuzukaさんはいいです♪
534 :
ANDERSON 32:2001/08/05(日) 02:30 ID:8GRBTiDM
suzuka is not as good as neo-namacya.
535 :
名無し娘。:2001/08/05(日) 05:10 ID:BOfHhXYw
suzuka NICE Job
フラッシュバックって何?
536 :
名無し娘。:2001/08/05(日) 06:56 ID:ie7DQvJI
>>535 過去(バック)の思い出が突然、
閃光(フラッシュ)の様に甦ることだよ
537 :
名無し娘。:2001/08/05(日) 11:59 ID:3kqrTMKE
>>535 よく戦争とかの話であるやつやね。
俺の死んだじいちゃんも結構フラッシュバック見たらしい。
538 :
ネオ生茶:2001/08/05(日) 12:38 ID:ZBU.mMN6
〜25〜
「あ、ママだ!」
リーダー格の奴がそう言った。
「チッ、お前等、退散だ!」
「ヘイ、ボスッ!」
「じゃあな、運が良かったと思えよ!」
と、小学生らしくないセリフを残して、そのガキ共はどっかに行ってしまった。
「大丈夫?」
と、梨華がかけ寄ってきた。
「ああ、なんとかな……」
俺は、笑って見せた。
その次の瞬間、梨華が……泣き出した。
その時、俺は梨華はさっきみたいな怖い目にあったから泣き出したのだろうと思った。
しかし、違った。
「ごめんね、ごめんね、りょうちゃん。梨華のせいで……」
梨華は自分のことを助けた俺がそのことによって傷ついたことに対して泣いたのだった。
539 :
ネオ生茶:2001/08/05(日) 12:39 ID:ZBU.mMN6
〜26〜
「ひん…ひっく…ひんっ……」
家に帰る途中も、梨華はずっと泣いていた。
「いいよ、もう…。俺なら大丈夫だよ!」
「だって、だって、りょうちゃん……、梨華のせいで……」
梨華は、泣き止まなかった。
家の前に着いた。
辺りは、もう真っ暗だった。
「梨華、着いたぞ」
「ひん…ひっく…ひんっ……」
相変わらず、梨華は泣いていた。
「もう〜、泣くなよ〜。俺が、梨華にいじわるしたと思われるだろ〜?」
俺がそう言うと、梨華は
「そ、そうだよね……ごめんね」
と、泣くのをやめた。
「それと、僕があいつらにやられた、ってこと言うなよ」
「なんで?」
「カッコ悪いだろ〜」
「う、うん。そうだね」
俺と梨華は、家の門をくぐった。
「ただいま〜!」
俺は、家のドアを開けた。
540 :
ネオ生茶:2001/08/05(日) 12:41 ID:ZBU.mMN6
〜27〜
「おかえり〜!」
帰りが遅くなった俺と梨華を心配して、裕子さんが出迎えてくれた。
しかし、裕子さんは俺の顔を見ると、すぐに表情を変えた。
「りょ、良君! どなんしたんや、そのケガ!」
「え、あ〜、転んじゃったんだよ。ハハハ」
俺は、笑って見せた。
「そんなことあらへんって! 誰にやられたん?」
「だから、転んだんだよ」
俺が、そう言うと今度は梨華のほうを見た。
「梨華、知ってるんやろ?」
「りょ、りょうちゃん、小学生何人かに蹴られてなんかないよ」
素直な梨華は正直に言ってしまった。
「え〜、蹴られた〜!?」
裕子さんが、大声出していると、
「あ〜ん、うるせえな〜」
と、パンツ姿の親父が出てきた。
541 :
ネオ生茶:2001/08/05(日) 12:43 ID:ZBU.mMN6
更新です!
542 :
末広がり:2001/08/05(日) 13:46 ID:C7mlTdD2
誰だれ?パンツ姿の親父とは。
気になるぞえ
543 :
名無し娘。:2001/08/05(日) 14:26 ID:sHtTzDxY
とぅんくしかいないだろ?
544 :
名無し娘。:2001/08/05(日) 15:05 ID:IBJ0LIrE
え〜とパンツ姿の親父は良君の父親なのかな?
545 :
ネオ生茶:2001/08/05(日) 19:00 ID:ZBU.mMN6
>>542-544
「と、パンツ姿の親父が出てきた。」
↓
「と、パンツ姿の父が出てきた。」
に、訂正してください。
つーか、もっと違うところに神経使ってくれ〜(TT)
546 :
ネオ生茶:2001/08/05(日) 23:08 ID:ZBU.mMN6
〜28〜
「ちょ、ちょっと、良君、小学生に蹴られたんやって〜!」
そんな父に向かって裕子さんが言った。
しかし、父は裕子さんの話など聞かず、
「おい、良。喧嘩したんか?」
と、俺に言ってきた。
「してないよ! 転んだだけだい!」
俺は、強がって見せた。
「ま〜、いい。でもな、良。男ってのはな、売られた喧嘩には負けちゃいけねんだよ。って、まあ、今日のところは梨華ちゃんにもケガはないし、許してやっか。ほれ、風呂入って来い」
そう言うと、父はまた二階に上がっていってしまった。
「俺、風呂入ってくる〜!」
そう言うと、俺は風呂場に向かった走った。
その後のことは、覚えていない……。
547 :
ネオ生茶:2001/08/05(日) 23:08 ID:ZBU.mMN6
〜29〜
「もういいよ、梨華」
俺は、目の前でなく梨華に言った。
「さっさと、帰らないと裕子さんが心配するぞ」
俺が、そう言うと梨華は泣いたまま、立ち上がった。
泣いた梨華を引きつれたまま、俺は玄関を出た。
「良君!」
と、誰かが俺を呼んだ。
振り向くと、裕子さんだった。
「良君。ごめんな〜。肝心な時にこれへんで……」
「ああ、大丈夫ですよ」
「ホンマに? どうする? 知り合いに弁護士いるんやけど、今から行く?」
「あーあー、大丈夫ですよ。停学一週間だし」
俺は、笑って見せた。
横目で、梨華を見る。
まだ、泣いていた、いや、泣いてくれていた……。
548 :
ネオ生茶:2001/08/05(日) 23:09 ID:ZBU.mMN6
〜30〜
俺と梨華は、裕子さんの車に乗り込んだ。
「良君、結局、どうやったんや? 電話で、大体のことは聞いたんやけど……」
「全面的に、俺が悪いらしいですよ。卒業するまで、レイプ犯って呼ばれるらしいです」
「そか…。ほな、相手の子は?」
「ああ、飯田先輩ですか。まあ、さすがに彼女が「抱いてっ!」って言ってきたなんて言えませんしね〜。まあ、それなりに弁解してくれたんで、退学は免れたんですけど……」
確かに、ひどい話だ。
俺は、何もしてないのだ。
むしろ、被害者は俺なのだ。
なのに、向こうは自分のメンツのために黙っている。
……ふとハシモトの顔が浮かんできた。
奴は、わけのわかんねー部屋の中での話し合いでも嘘ばかり言っていた。
「なんで、誰も俺のことを信じてくれないんだ……」
俺は呟いた……。
549 :
ネオ生茶:2001/08/05(日) 23:10 ID:ZBU.mMN6
更新です!
あ〜、明日からまた部活だ〜
しかも、明日は遠征だし……
レギュラー外されないといいけど……(^^;)
(・∀・)イイ!
>>549 何の部活?
頑張ってYO!
551 :
ANDERSON 32:2001/08/05(日) 23:16 ID:DNjubG5s
neo-namacya's story is the best story in this board.
552 :
名無し娘。:2001/08/05(日) 23:59 ID:YHDId1gI
>>551 in this board じゃなくて on this board の方が…。
「この板の中で」だからin this boardでいいんじゃねーの
554 :
名無し娘。:2001/08/06(月) 09:06 ID:AIhwadTc
日本語ではこの板の「中で」だが、
英語だと「on」の方が正しいと思われ。
555 :
名無し娘。:2001/08/06(月) 11:17 ID:pr9au37g
英語にすると板の上でのほうが正しいと思うので
on this board
そんなんよりも さるぶんごうは?
556 :
名無し娘。:2001/08/06(月) 11:35 ID://52pPkk
英語能力の乏しさをわざわざ晒さなくてもいいのに・・・
557 :
名無し娘。:2001/08/06(月) 11:53 ID:sKYjYS1c
さるぶんごうさん!
僕はいつでもあなたに期待!!
ダ-ヤスの需要はあるのかな?
559 :
名無し娘。:2001/08/06(月) 17:37 ID:vMx0gov6
期待age
560 :
ネオ生茶:2001/08/06(月) 17:40 ID:msuG.TBw
>>550 剣道です。
一応、二段持ってます。
でも、レギュラー外されたみたい……
僕のほうが強いのに……(TT)
561 :
名無し娘。:2001/08/06(月) 17:42 ID:CjqvQELI
>>558 あったりなかったり。でもあるかもね。
いや、きっとあるだろう!
562 :
高杉晋作:2001/08/06(月) 19:31 ID:RjsC08KI
おもしろき
こともなき世を
おもしろく
563 :
ネオ生茶:2001/08/06(月) 21:57 ID:msuG.TBw
〜31〜
家に着いた。
俺と梨華と裕子さんの三人で、気まずい夕食を終えると、俺は風呂に入った。
そして、出ると梨華がいた。
梨華は、何を話したらいいかわからないらしく黙っていた。
ただ、その目はひどく悲しそうだった。
「俺なら大丈夫だよ」
俺が、そう言うと、梨華は、
「ホントに?」
と聞いてきた。
「ああ、ホントだよ。ほれ、さっさと風呂入って来い」
そう言うと、梨華は風呂場に向かった。
俺は、俺の部屋に入った。
バタッ!
ベットに倒れこむ。
「……停学か。まあ、いいや。休みもらったと思えば」
俺は一人、呟いた。
564 :
ネオ生茶:2001/08/06(月) 22:06 ID:msuG.TBw
更新です!
これから、ちょっとペーズ落とします。
すんません「(__;)
嘘をつく大人...最悪!
オラ!橋本ゴルァ!
市井呼んで公開処刑がお望み?
橋本...TOY飼育してそう。
566 :
名無しさん:2001/08/07(火) 00:22 ID:2y4EYGTw
>565
スープラは車版へでもどうぞ
567 :
名無し娘。:2001/08/07(火) 00:42 ID:5C9w9zuI
ネオ生茶とsuzukaしか書いてねーやんけ!!他の衆はどしたい?元気出せや!!
おひさしぶりです。
えっと、市井のお話はもうちょい待ってて欲しいです
…色々と軌道修正が入るので時間掛かりそう
>suzukaさん・ネオ生茶さん
おもしろいです、がんばって下さい。
569 :
名無しっぺ:2001/08/07(火) 07:02 ID:Wk89em7w
なんかよう、俺の小説の飯田とよう、ネオ生茶の飯田とじゃ
キャラが違うからよう、邪魔になるんじゃないかと思ってよう、
どうよ?皆の衆。
川゜〜゜)‖<ん〜、とっとと書かなきゃねぇ〜。
570 :
名無し娘。:2001/08/07(火) 13:01 ID:cTP8htvw
書け
571 :
名無し娘。:2001/08/07(火) 13:26 ID:j6Ed5JHg
>>569 そんなもん気にすんな。そんな事ぁよくある事じゃねえか。
取り敢えず書いてくれ。
572 :
名無し娘。:2001/08/07(火) 14:51 ID:Ey5FRXLA
SUZUKA殿、更新量が少な過ぎまする。
もっともっと〜でござる。
573 :
OPEL:2001/08/07(火) 21:41 ID:SkaMFfMM
こうしんしねぇならやめちまえっ
>566
ボボウボウボウボワ!ドギャ!ボウウ〜ン・・・・・逝った
キョキョキョキョ!・・・・・Uターン
ボウーンボボボボ 戻った。 古くて駄目みたい>70
ネオ生茶さん、長い文章非常にパワーを感じます。
suzukaさん、淡白な更新にもまた味を感じます。
皆さん無理せず更新お願いします。楽しみにしています。
個人的にはSOSさんも好き。
576 :
ななし:2001/08/07(火) 23:27 ID:at.Da77Y
577 :
名無し娘。:2001/08/07(火) 23:33 ID:ePJCw2Ks
SASさんですな…
スマン・・・SAS
逝きます。
580 :
名有り:2001/08/08(水) 03:07 ID:am.CElCs
SASってサザンオールスターズの略なんかな?
581 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 04:14 ID:cSq/tgK6
タキーとフカキョンのドラマからとったんじゃなかったっけ?
582 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 12:08 ID:1FvQEp9E
>>580 SAS(Special Air Service)
英陸軍所属の特殊部隊の略
583 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 12:49 ID:dDQuC3I6
>>580 SAS(Scandinavian Airlines)
スカンジナビア航空の略
584 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 13:00 ID:lGGJdMj.
もしかしてスパーズオタか?
585 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 13:04 ID:lGGJdMj.
>>584 SAN ANTONIO SUPURS
ダンカソ カケー!!
586 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 13:05 ID:lGGJdMj.
そうです。俺はスパーズヲタです。
587 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 14:19 ID:QTuf.iAc
>>584-586
自作自演カコワルイ。
それともネタか?
588 :
572:2001/08/08(水) 14:58 ID:ZM/2gh06
>>576 SUZUKAさんの事情を知らなかったのはこちらの落ち度、スマソ。
しかし夏厨と言われるほど汚い言葉使いはしておらぬ。
589 :
某作者:2001/08/08(水) 18:49 ID:LqtWuAXs
そろそろ復活させようかな
590 :
ポルノ:2001/08/08(水) 18:55 ID:fQQ.jXmU
誰??
SAS? L型?200か? まさか…カテキョ?
591 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 19:12 ID:QAxdPVxU
放置している作者達に告ぐ。
君たちは心の中に少なからずとも罪悪感を感じているはずだ。
おれたちは君たちがいつ復活しても温かく迎え入れる。
復活しようと少しでも考えているのなら復活してくれ。頼む。
592 :
ネオ生茶:2001/08/08(水) 19:17 ID:zrGxisyQ
>>591 どうも、ネオ生茶です。
すんません、更新しなくて…
話をどうしようかまとまらないのです。
もう少し、待っていてください。
593 :
名無しっぺ:2001/08/08(水) 19:27 ID:2C4o4P0g
>>591 まってくれよダンナ!俺もここ最近スゲェ忙しいんだべさ!
ゼッッッタイ更新すっからよ!な!今週中にはなんとかすっからよ!
594 :
591:2001/08/08(水) 19:40 ID:QAxdPVxU
>>592 いやネオ生茶さんは全然放置じゃないですよ。
自分が言ったのは何ヶ月も放置する人のことです。
>>593 すいませんでした、勝手なこと言って。
ていうかここの小説なんて作者さんの好意で書いてくれてる
わけですから放置されても文句なんて言えないですよね。
勝手なこと言ってすいませんでした。
595 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 19:59 ID:UFdtEnvU
596 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 20:37 ID:.m4JJY7E
ちなみに・・・
カテキョ(辻の家庭教師) 3/3以来の放置
L型(家出の石川) 4/11以来の放置
200(石川が母親に!) 5/16以来の放置
S.A.S(第2話・ゴマキ編) 6/10以来の放置
597 :
PSG:2001/08/08(水) 20:52 ID:u5DwaPIk
頻繁に更新する奴・・・首相
普通に更新する奴・・・官房長官
疎らに更新する奴・・・ヒラ議員
殆ど更新しない奴・・・町議会議員
全く更新しない奴・・・収賄で捕まった元議員
598 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 21:06 ID:zZo7o41A
みんな夏休みか?
599 :
某作者:2001/08/08(水) 21:35 ID:TY8YMtaQ
小説かくよりタレかいてたほうがええゆうねん
600 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 22:26 ID:GUKpRLrA
>>599 「タレ」は女性「芸能人」のことだぞ
そんな芸能人をかけるなんて業界人ですか?
それとも業界用語言ってかっこいいと思ってる夏厨房ですか?
sageてるからマシですけど
601 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 23:31 ID:5s/gCa7Y
602 :
ななし:2001/08/09(木) 00:02 ID:WwBxZews
仕事してる身だとあんまり時間がないのです・・・
忘れてるわけじゃないんだけど暇がほとんどないんです。
大変すみません。
603 :
名無し娘。:2001/08/09(木) 01:26 ID:ZdIkdiD.
200COME ON!
604 :
名無し娘。:2001/08/09(木) 01:34 ID:cxsRGvgc
作者様に向かって何たる口の利き方・・・・
605 :
名有り:2001/08/09(木) 02:16 ID:nWbsTb4E
606 :
>>604:2001/08/09(木) 03:03 ID:S53RIfpQ
激しく同意
607 :
名無し娘。:2001/08/09(木) 11:01 ID:1UKFsmhE
こんな関西弁で書き込む作者このスレにいたか?
608 :
名無し娘。:2001/08/09(木) 19:52 ID:RRoGgt2Q
aeg
609 :
名無し娘。:2001/08/09(木) 19:53 ID:YT3NPP2M
610 :
名無し娘。:2001/08/09(木) 21:20 ID:ZZLc4yPU
sage
611 :
名無し娘。:2001/08/09(木) 22:02 ID:ZZLc4yPU
>>某作者
何の作者ですか?
とりあえずMCP試験が終わったので今週中にはあげます。
MCPってどうやって受かるんだろ?
613 :
名無し娘。:2001/08/09(木) 23:28 ID:LND/uOfk
MCP(Manko.Chinko.Pantsu)
614 :
名無し娘。:2001/08/10(金) 11:25 ID:Jta28iO6
まだれすか?
615 :
某作者:2001/08/10(金) 12:34 ID:rawSTozI
まぁ、まってくださいな。
熟成期間が長ければ長いほど 美味しくなるモノなのよ
616 :
名無し娘。:2001/08/10(金) 17:31 ID:rJTYaRX2
それからどれくらい時間がたっただろう、
うるさいくらい激しく降っていた雨も、今では穏やかに降り注いでいた。
昌「………」
吉澤はいまだに俺の胸にしがみついていた。
昌「吉澤ー……」
吉澤「………スーッ……スーッ…」
泣き疲れてしまったのか、吉澤は静かに寝息を立てていた。
昌「ありゃぁ………」
俺は半ば呆れながらもどこかで安心していた。
昌「………よいしょっ……」
俺は吉澤をベッドまで運び、布団をかけてその場を後にしようとした。
グイッ、
昌「ん?」
吉澤「………」
寝てると思われていた吉澤が俺の服を引っ張っていた。
吉澤「・……一緒に寝よ…」
618 :
名無し娘。:2001/08/10(金) 21:04 ID:uomRyVdQ
>suzukaさん
楽しみにしていた甲斐があります。
続きも頑張ってください。
ボボボボワ!キョ!ボオオーン・・・ROMします。
620 :
名無し娘。:2001/08/10(金) 23:48 ID:tEiK/I.o
おおお〜!!!
suzuka氏!!待っておりました!!
621 :
名有り:2001/08/11(土) 00:39 ID:WrxgeR9M
suzukaさん(・∀・)イイ!
萌え萌えなんで!
622 :
名無し娘。:2001/08/11(土) 03:14 ID:cC3v4GKo
fvcc
623 :
名無し娘。:2001/08/11(土) 04:59 ID:P.h26YL2
age age age age age
624 :
名無しっぺ:2001/08/11(土) 09:26 ID:kncVcO6c
第2話 「ウォーターフロントに生きる女(ひと)」
小鳥がさえずる日曜の朝。
「きゃああああああああっ!!!」
マンション中に響き渡りそうなほど甲高い声が聞こえた。
例のごとくのその声は石川さんだった。
ついさっき事務所(兼、飯田家)に来たかと思うと、
『トイレお借りしまーす』と言って、すぐにトイレに行ったはず。
「どうしたの?石川さん」
僕は朝から自分の部屋の掃除をしていたのだが、その声で
作業を中止せざるを得なくなった。
625 :
名無しっぺ:2001/08/11(土) 09:29 ID:kncVcO6c
「トッ、トイレに入ろうとしたら・・・」
「石川はぶりっ子でアイドルだからトイレには行かないんでしょ〜?」
カオリさんが部屋から出てきた。今起きたばっかりのようだ。
「そんなぁ、そりゃ私だって、トイレぐらい・・・って、そうじゃなくって、
トイレに変な人が!!」
「ええっ!石川、そういう事は早く言ってよ〜!」
626 :
名無し娘。:2001/08/11(土) 13:16 ID:thI/Hj4Y
新作期待
627 :
名無し娘。:2001/08/11(土) 21:13 ID:q3J0HmhA
age
628 :
ネオ生茶:2001/08/11(土) 22:41 ID:92HqOLX6
〜32〜
コン、コンッ!
眠りそうになっていた俺はその音で現実に引き戻された。
それが、誰だかはわかっていた。
実際、この家には俺を除くと二人しかいないわけだし……
俺は立ちあがりドアに近寄った。
「なんか用か?」
そこには、梨華が立っていた。
風呂から出たばかりらしく、赤の前をボタンで止めるパジャマを着ていた。
その第一ボタンは開いていて、そこから肌色が見える。
肩にはタオルがかけられていて、髪はまだ濡れている。
「入ってもいい?」
「ああ」
俺が、そう言うと梨華は俺の部屋に入った。
629 :
ネオ生茶:2001/08/11(土) 22:42 ID:92HqOLX6
〜33〜
「久しぶりだな〜」
ベットに倒れこみながら、梨華が言う。
俺は、
「なにが?」
と聞いた。
「りょうちゃんの部屋だよ。中学に入ったばかりのことだったと思う。
私がりょうちゃんの部屋に勝手に入ってたら、りょうちゃん帰って来てすごく怒ったよね?
あれ以来、りょうちゃんの部屋に全然来なくなっちゃった……。
あの時は、本当にショックだったな〜……」
梨華は、天井を見上げながら言った。
「いいよ」
俺がそう言うと、
「何が?」
と、梨華が聞き返してきた。
「俺の部屋なんか良ければいつでも入ってもいいよ。ただ、あんまあさるなよ」
俺もまたベットに倒れこんだ。
630 :
ネオ生茶:2001/08/11(土) 22:43 ID:92HqOLX6
〜34〜
「ホントに?」
俺の言葉が信じられなかったらしく、梨華が聞き返してきた。
「ああ、ホントだよ」
俺はそう答えた。
「やった! りょうちゃん、大好き!」
梨華は、俺の腕に抱きついてきた。
「お、おい、梨華……」
「いいじゃん、いいじゃん、誰もいないんだし……。
でも、こうやってベットで一緒に寝るのも久しぶりだね」
「そうだなぁ〜……」
俺は相槌を打った。
「昔はなんでも一緒だったのにね。お風呂だって一緒に入ってたよね。それに……」
「それに?」
「寝る時だって……」
「ああ、そうだなぁ〜……」
俺はまた相槌を打った。
631 :
ネオ生茶:2001/08/11(土) 22:45 ID:92HqOLX6
久々の更新です!
「あれ、この展開、どっかで見たような気が…」
と思った皆さん、ホントすんません「(__;)
自分、文才無いもんで……
向こうは直前で止まってるので続きお願いします。
633 :
島田紳助:2001/08/12(日) 01:47 ID:Hdv7.1RM
ここってなんか・・・素敵やん
634 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 02:29 ID:NdPDIIrM
(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!
http://teri.2ch.net/mor2/kako/987/987403157.html の594からの続きです。
-------------------------
「は?」
あまりに突拍子な発言に僕は間の抜けた返事をしてしまった。
「だからね。今週いっぱいの間だけ私の恋人になって欲しいの」
後藤真希は根気強く、もう一度同じ内容のことを言ってきた。
僕の頭の中を言われた内容の言葉がグルッと一周した。
そしてようやく意味を理解する。この間、0.1秒。
「そ、そんなこと急に言われても困るよ!
そもそも何で、そんなことしなきゃいけないんですか!」
この手の事に全く免疫のない僕はすっかり動転してしまった。
「ははは、照れてるの〜?」
そんな僕を見て後藤真希は楽しそうに笑っている。
「照れてなんかいないって!理由がわからないだけだよ」
「まぁまぁ、落ち着いて。理由はちゃんと話すから」
そう言うと、テーブルの上にあった缶のお茶を プシュッ とあけて、
僕にくれた。そのお茶は飲茶楼だった。
(
http://www.jtnet.ad.jp/WWW/JT/softdrink/yamucha/yamucha.html)
正直、このお茶はあまり好きでないのだが、僕は落ち着きを戻すた
めにもグビグビと勢いよく飲んだ。
「さっきの理由のことだけど、簡単に説明するとね、最近ストーカーにつけられてるの」
「まぁ、デビューした頃から妙な奴らとかはいたんだけど最近になってやたらと積極的になってきてねー。暑い日が続くからかな?そういうわけで今週いっぱいの間、私の彼氏になって、守って欲しいわけなの」
怪しい。彼女の言う ”理由” を聞いてからまず、最初に思った感想がこれだ。
まるで練習していたかのように、そして僕の目を見ずにスラスラと言ってのけたのもかなり胡散臭かった。しかし、それ以上に言っている内容が滅茶苦茶だ。
なぜに、今週いっぱいの間だけなのか?守るだけなのになぜ彼氏という立場にならなきゃいけないのか?疑問は次々にわいてくる。
僕の疑っている視線に気づいたのか、彼女は急に僕の右手を両手で握って言ってきた。
「お願い!本当に困ってるの!私、殺されるかもしれないのよ!助けてくれるのはあなたしかいないの!!」
瞳を潤まして訴えかけてくるという攻撃に僕はやや怯んだ。実際、ほとんどの男ならここで陥落するはずだ。しかし、疑い始めた僕には効果が無かった。
「そんな大事な事なら尚更、僕以外の人に頼んだ方が良いよ。
事務所とかには通したの?僕も部活あるから、そういうことに時間割けないと思うし」
握られている右手をスルッと抜き出して、無難に断った。
すると、後藤真希はすくっと立ち上がった。諦めて自分の控え室に戻るのかな? と、
思っていたがそれは大間違いだった。急に彼女は大きな声で叫び始めた。
「きゃーーーー!!おーかーさーれーるーー!!誰か・・・フガフガフガ」
彼女が何をしようとするか気づいた時、僕は飛び出して彼女の口を右手で塞いでいた。
フガフガ言う彼女が落ち着くのを見計らって、塞いでいた右手をどける。
「全く、あんたは何を考えてるんだ!」
「へへへ。私は明日の新聞の見出しにに『加護の兄がレイプ!』なんて載って欲しくないの。きっと加護も傷つくし、何よりお兄さん自身が警察に捕まるなんてイヤでしょ?」
僕は生まれて始めて恐怖を感じた。この女は僕を脅迫しているのだ。後藤真希は小悪魔だとか言っている奴がいるが、それは間違いだ。この女は小悪魔ではなく、悪魔だ。
「くっ・・・。わかりましたよ。
彼氏にでもボディーガードにでもなんでもなりますよ!
でも、一つだけ教えて下さい」
僕が了承したことで、「やったー」と喜んでいた後藤真希は 「なんでもどうぞ」
と僕の質問を促した。
「なんで、僕なんですか?もっと他の人がいるでしょうに」
僕は最初から思っていた疑問をぶつけた。
「う〜ん。加護のお兄さんって、こういっちゃなんだけど地味でしょ?だからスキャンダルとかになりにくいかな〜と、思って」
僕はまた一つ女性不信になった。
おおおおおおおおおおおお!!!!!!
復活おめでとうございます!!!!!!
639 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 18:18 ID:Py1eFg52
放置しすぎてて話が分からん
640 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 18:22 ID:GghOMdhQ
おおお!!!
SAS復活だぁ〜!!
641 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 18:23 ID:7bHp8S2E
642 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 18:28 ID:5gT8r5l.
こういうのはageちゃだめよ
643 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 19:07 ID:dmuGxKcI
644 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 19:47 ID:kkzm/a/g
645 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 19:49 ID:fgwyBp4Q
昌「うえっ?!」
思わず俺は素っ頓狂(すっとんきょう)な声をあげてしまった。
吉澤「ち、違うよ!……怖いから………その……」
吉澤は布団で顔を隠しながら慌ててこう答えた。
昌「ふーん、」
と、俺はふと思いついた、
昌「何が“違う”の?」
吉澤「えっ……」
吉澤の顔は布団に隠れているが、
それでも吉澤がもじもじしているのは手にとるように分かった。
昌「オラオラ、何が違うんだよ?」
吉澤「……(カーッ)」
なお俺は責める、
昌「……じゃあ独りで寝ろよ。」
俺は部屋を出ようとしたが、
吉澤「ダメーッ!」
吉澤は俺の服を引っ張って制御した。
吉澤「……昌君の意地わるぅ………うぇ〜ん!」
あ、泣いちゃった。
647 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 21:03 ID:7xLovyRk
S.A.Sさん、お帰りなさい。うれしいかぎりです。
648 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 21:09 ID:K8Suow46
age
649 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 21:13 ID:ekNzjPvM
なーかした、なーかした♪
せーんせに、ゆーてやろ♪
吉澤「えっ……えっ……」
昌「んな事ぐらいで泣くなよ…」
吉澤「だって……だって……」
泣きながらふて腐れる吉澤にやや呆れ気味の俺だった。
昌「……分かったよ、寝てやるから泣くなや。」
吉澤「ホント!?」
吉澤は布団から顔を出し、満面の笑みを浮かべた。
昌「ああ、待ってろ、今布団持ってくるからな…」
と、俺は自分の部屋から布団を取りに行こうとした。
吉澤「ああん、違う〜。」
再び俺の服を引っ張り俺を引きとめた。
昌「ぅおっと………じゃあどこで寝るんだよ、俺!?」
まだ3月、布団無しで寝るにはあまりにも寒い、
吉澤「……」
昌「オイ、」
しばらくたって吉澤は恥ずかしそうに口を開いた…
吉澤「“一緒に”寝よって言ったじゃん…」
俺はこの吉澤の一言に“ハッ”とした、
まっ………まさか……
651 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 21:49 ID:kWEuA6tM
(0T〜T0)<うぇ〜ん・・・
(・∀・)も・・・萌え〜〜〜〜〜〜〜〜〜
652 :
名有り:2001/08/12(日) 22:55 ID:ocIfy0IA
SAS復活・・・。衝撃を受けました。
頑張ってください
653 :
名有り:2001/08/12(日) 23:01 ID:ocIfy0IA
やぁべえよ・・・
ひとみかあいいよ!
suzukaさん頑張ってください
・・・涙・・・S.A.Sさん、お帰りなさい。楽しみにしています。
suzukaさん、ネオ生茶さんむちゃくちゃ萌えます。
頑張って下さい。
Ho〜ホレ行こうぜ!最上級で愛そうぜ!>このスレ。
655 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 23:40 ID:GghOMdhQ
作者さんたち頑張ってください。
656 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 23:50 ID:XE6HQxks
SASが復活したよ〜。
ってゆーか、ネオ生茶さんも更新してくれて、かなり嬉しく思う所存であります。
SASさん、お帰り!。
L型さんも、待ってます!。
658 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 01:12 ID:tREKWe0.
659 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 01:37 ID:iMAss4CQ
myholde
660 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 02:56 ID:tW4dmmL.
ここのところちょっと作者賛辞が過ぎるような。
でもS.A.Sありがとう。
661 :
649:2001/08/13(月) 03:38 ID:zH16nYQ.
>>658 え、なんで!? どーしてわかったの??
育ちは東京だけど、生まれは確かに福井ダヨ。
おおっ、S.A.Sさんが復活してる!
S.A.Sさん、suzukaさん、ネオ生茶さんに楽しませてもらって、
本当にありがたいです。
663 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 04:33 ID:BH5kS7/Q
664 :
ネオ生茶:2001/08/13(月) 10:02 ID:pnnuRrH6
〜35〜
「私、寒いの苦手だったから、冬とかはりょうちゃんが一緒に寝てくれたんだよね。
でも、りょうちゃん、いつもそっぽ向いちゃうから、
私はいつもりょうちゃんの背中に抱きついてた。
りょうちゃん、すごく温かかったなぁ〜……」
「そうだなぁ〜……」
「りょうちゃん?」
「あん?」
「また、一緒に寝てもいい?」
「はっ?」
「だからさ〜、今でも冬とかは寒いの。だから、一緒に寝て♪」
「いいよ」
俺は、そう答える。
「ホントに!?」
梨華はまた信じられないらしく、驚いたように聞いてきた。
「ホントだよ」
俺はそう答える。
665 :
ネオ生茶:2001/08/13(月) 10:03 ID:pnnuRrH6
〜36〜
やった!、とか喜ぶと思っていたが、予想に反して梨華は不思議そうな顔をしていた。
「ねえ、りょうちゃん?」
「あん?」
「どうかしたの?」
「何が?」
「だって、さっきからなんでも『いいよ』って言うからさ……」
「なんでかね? 自分でも良くわからん」
「変なりょうちゃん」
梨華は笑いながらそう言った。
その後も、梨華は色んなことを話し続けた。
俺は、なんと言っていいかわからず、ただ相槌を打つだけだった。
でも、梨華の話は聞いているだけで楽しかった。
少しずつ、梨華に対する愛情が変わっているような気がした。。
妹としてではなく、一人の女性として……。
666 :
ネオ生茶:2001/08/13(月) 10:03 ID:pnnuRrH6
〜37〜
「ふあ〜〜〜」
延々と話し続ける梨華があくびをした。
時計を見る。
午前1時を回っていた。
「おい、梨華」
「なに?」
「もう寝ろ! おまえ、明日、学校だろ?」
「……行かない」
「はっ?」
「だから、行かないの! 私もりょうちゃんと一緒に休む!」
「そう言うわけにもいかねーだろ!?」
「いいよ、一週間ぐらい! 休むったら、休むの!!!!」
それ以降、いくら説得しても梨華は意見を曲げない。
そして、とうとう俺は……折れた。
「ったく、しょうがねーな……。明日だけだぞ!」
「うん!」
梨華は嬉しそうに頷いた。
「あのさ、りょうちゃん?」
「あん?」
「行きたいところがあるんだけど……」
「どこ?」
「ディズニーランド」
「はっ?」
667 :
ネオ生茶:2001/08/13(月) 10:05 ID:pnnuRrH6
更新です!
今度、この小説の題名を決めようかと思うんですけど、
なんか、意見あったら下さい。
参考にしますんで「(^^;)
668 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 10:39 ID:EN9HZglU
669 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 10:59 ID:DgfQjRyE
(・∀・)梨華っち萌え〜〜〜〜〜^^
670 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 12:37 ID:PHq7EwX2
僕も小説書いていいですか?
671 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 12:47 ID:.Nj8RAJc
672 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 13:29 ID:gqgiGwlg
673 :
ポルノ:2001/08/13(月) 13:48 ID:jUDCjp/I
SAS復活したんだ…。
サイコー
674 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 16:16 ID:21p2QUp2
>>671 もっぺん始めっから見直してみーや!!このアホンダラ!!
675 :
名無しっぺ:2001/08/13(月) 19:22 ID:uN8A9KLg
「でも、入ってたのって、あのチビッコたちじゃないんすか?」
「いや〜、それはないね。さっきカオリ、あの子達が
寝てるの見たもん。誰か知んないけど、とりあえず、
ぶん殴るもの・・・これでいいや」
カオリさんは僕が使っていたホウキを取って、トイレの方に向かった・・・
かと思ったが、僕の後ろに隠れた。
「ほら、早く行きなよ・・・」
「あの・・・カオリさん?もしかして・・・僕を盾にしてません?」
「何さ〜。当然っしょ?女の子を守るのは男の義務!
ホラ、行った行った!」
僕は石川さんとカオリさんと従え、トイレに向かった。
「ここ、だよね?」
676 :
名無しっぺ:2001/08/13(月) 19:23 ID:uN8A9KLg
トイレのドアの前、僕たち3人は息を潜めていた。
「そうです・・・さっき開けたら、誰かが・・・
でも、顔は良く覚えてません・・・」
石川さんが神妙な面持ちで答えた。
「よし、開けますよ・・・」
そーっとドアを開ける。緊張と恐怖の一瞬。
そしてドアの向こうには・・・
「・・・え?」
ドアを開けた瞬間、大量の水が僕たちを襲った。
「うわぁっ!!」
「きゃあっ!」
「きゃあああああっ!!↑」
僕たちは全身びしょ濡れになってしまった。
「うわっ、ちょっとっ、これっ、トイレ壊れてるじゃない
ですかぁ!きゃあっ!↑」
「ええ〜!?何で〜!?っていうか誰かいるのよー!」
「んあ〜?アハハ、ゴメンね〜。トイレ壊しちゃった〜」
水浸しのトイレの中、立っているのは力なくへらへらと笑う少女。
そして、彼女の足元には、ただの瓦礫と化したベンキ。僕たち3人は
ただただ呆然と立ち尽くすだけだった。
677 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 21:19 ID:5ldXS5JU
ネオ生茶さんへ
題名は
東工大学物語
がいい。
678 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 22:56 ID:SHTvCqCg
保全
679 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 22:59 ID:5qjOg6HM
680 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 23:03 ID:uN8A9KLg
681 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 10:06 ID:b3EKs70M
682 :
:2001/08/14(火) 12:37 ID:WNVuFlE6
age
683 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 13:06 ID:O9jgQaTM
午前1時はないだろ・・・
午後ならまだ分かるけど
684 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 13:43 ID:q2yu.h06
685 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 13:47 ID:GtAPakDI
686 :
加賀百万石:2001/08/14(火) 17:04 ID:syYDHkbg
ギラギラと照りつける陽の光を、頼りない手つきで遮りながら俺は空港に降り立った。
あの娘にもう一度会いたい。どこに行けば会えるのか見当もつかない。ただ、気がついたら
飛行機に飛び乗ってこの島へと足を向けていた。あのホテルへ行こう。彼女と出会って、
そして彼女と別れたあのホテルへ・・・彼女と過ごしたほんのわずかな時間は俺にとって
かけがえのないものだった。一生一緒にいてくれとは言わない。ただ、もう一度だけ、
もう一度だけでいいからあの優しい笑顔に包まれたい。もう一度でいいからこの手で感じたい。
出逢って、そして別れたこの場所で・・・
ホテルに到着するが、ロビーは観光客らしき人で埋め尽くされていた。ここにいるか
どうかもわからない。いたとしてもこれじゃあ見つけようがないな・・・
絶望感に打ちひしがれ、俺はソファに体を預けた。
どれくらい時間が経ったのだろう、眩しく真っ赤な陽光が目に飛び込んできた。
(そういえば二人で夕陽眺めたりしたな・・・ビーチに行ってみるか)
そんな想いに耽って佇む俺の横を
見覚えのある横顔が髪をなびかせながら通り過ぎていった。
「!!!」
呼びとめられて振り向く彼女の眩し過ぎる笑顔が俺の記憶を呼び覚ましていく・・・
687 :
加賀百万石:2001/08/14(火) 17:05 ID:syYDHkbg
さてさて、ヒロインは誰にするかな・・・w
688 :
名無し娘。 :2001/08/14(火) 17:07 ID:RKTeWNL.
689 :
加賀百万石:2001/08/14(火) 17:24 ID:GCDfE5uY
690 :
加賀百万石:2001/08/14(火) 17:34 ID:GCDfE5uY
吉澤「ここ………」
吉澤はそう言い自分の右側にクッションを置いた、
枕の代わりということか?
昌「ホントに寝ていいのか?」
吉澤「(コクッ)」
う〜ん…据え膳食わぬは男の恥と言うのはこういう事を言うのかな……?
昌「……分かったよ、寝るよ…」
冷静に言ったつもりだが内心は心臓がバクバクだった。
吉澤「……ありがとう…」
昌「……」
俺は吉澤の隣に寝た、
吉澤に背を向けるのも何だと思い、俺は顔を右向けた。
吉澤「……」
昌「……」
俺は徐々に落ち着きを取り戻し眠りに付こうとしていた。
昌「(ウトウト……)」
吉澤「…ねぇ」
ぅん?
吉澤「……こっち向いてよ…」
692 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 18:16 ID:NOqzWjtE
考え過ぎて放置しないようによろしく>加賀百万石
693 :
名有り:2001/08/14(火) 19:11 ID:iEBTEGyQ
ひとみ襲ったら昌君干すよ!(笑)
ブラックリストに追加だから!φ(..)
「私達はたった今から恋人同士になったわけだけど、色々と問題はあるんだよね〜」
再び僕たちは椅子に座って話していた。
「問題って、この計画自体問題かと・・・」
僕のつっこみを無視して後藤真希は続ける。
「まず、お互いの呼び方をなんとかしなきゃ。いつまでも『加護のお兄さん』って呼ぶわ けにはいかないし。それに私の方が年下なんだから『後藤さん』って呼ばれるのはおか しいわね。お兄さんの名前ってなんて言うの?」
「アキラです」
「じゃ、私は 『アキラさん』 って呼ぶね。アキラさんは私のこと
『真希』って呼んでね」
女性の名前を呼び捨てにすることに慣れていない僕はそれには少し抵抗を感じた。
「なんかもっと他の呼び方無いですか?
女性を呼び捨てにするのはあんまり好きじゃないんで」
「でも、他のメンバーみたいに『ごっちん』とか呼ぶわけにはいかないでしょ?
それに私の方が年下なんだからアキラさんは気軽に『真希』って呼んでくれていいよ」「・・・なんとか頑張ってみます」
「後、その話し方も直さなきゃ。年下に敬語使ってどうするのよ」
おいおい、年長者に敬語を使わないあんたこそ、どうすんだ。
心の中で突っ込みはしたが決して口には出さない。
「あんまり話したことも無い人に馴れ馴れしく話すのはどうかなと思って・・・」
「そっかー。それじゃ、もう大丈夫だよ。なんてったって私達は恋人同士なんだから。
これからは気さくに話してね」
昌「ん〜?」
吉澤「……」
俺はなぜ吉澤が呼び止めたと言う事より、
もう少しで寝れそうだった所を起こしたと言う事にやや腹を立てていた。
昌「……?」
吉澤「……」
すると、心なしか吉澤が近づいてきたような気がした。
昌「(スッ)」
俺は吉澤となるべく体をくっつけないように少し離した。
吉澤「……れるの?」
昌「えっ?」
と、吉澤が何か呟いた。
吉澤「どうして離れるの……?」
昌「はぁ?」
俺は吉澤の言っている意味が良く分からなかった、
くっついているとなかなか寝付けないと思うのだが……
吉澤「……あたしの事………嫌い…?」
昌「えっ??」
(-_-)ウウム、意味が分からない……
俺はどう答えていいか悩んでいると、
吉澤「もうちょっとくっついて寝たい……」
ブッ、
696 :
名無しっぺ:2001/08/14(火) 20:46 ID:1.ZV37as
僕たちは服を着替えタオルで体を拭き、一段楽したところで
ようやく気付いた。
「あのコ。誰!?」
そう、今リビングに、僕とカオリさんと石川さん、そして、謎の女の子。
大体なんでトイレにいたのか?どうやってこの家に入ったのか?
謎は深まるばかり。だが、それはその謎の女の子自身が語ってくれた。
リビングでタオルで体や髪をふきながら、僕とカオリさん、そして石川さんは
その女の子を話を聞くことにした。
「もう、なんでカオリのまわりはいつも変なことばっかりおきるんだろう?
もうやってらんないよ!」
僕は、それはカオリさん自体が変だから、と言いたかったが、そこは抑えて、
目の前にいる、謎の女の子に質問した。
「・・・で、キミは・・・誰?」
ぶしつけな言い方だが、こう言うほかにない。
「あはは〜、ゴメンね〜。トイレ壊しちゃって。実はさ〜、
アタシ人魚なんだよね〜」
その場にいた三人は、しばらくの間思考が停止した。
昌「……」
あまりもの事に呆れていると、
吉澤「女の子がくっついて寝たいって言ってるんだぞ、受け入れないと嫌っちゃうぞ!」
昌「じゃあ嫌えよ。」
もう相手にするのが嫌になったので再び眠りに付こうとしたら…
コツン☆
昌「アタッ、」
吉澤「何で昌君っていっつもそうなの……?」
と、吉澤が自分のおでこを俺のおでこにくっつけてきた。
吉澤「そうやって無気力を装ってるくせに人が隙を見せると………キスするし…」
昌「だったら寝てる振りすんな、ボケェ。」
吉澤「何で寝てる振りって言い切れるのよ?」
昌「何が“何か当たってる感じがして目を開けたら………キャッ”だよ。起きてたんだろ?」
……
吉澤「…ちょ……ちょっとなんでそんなこと知ってるの〜!」
昌「……( ̄□ ̄;)!!」
俺はあまりにの間抜けさに声がでてこなかった。
吉澤「やっぱり手帳見たなー!」
…姉さん、事件です。
698 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 21:12 ID:goo.CSmI
いろんな作者さんが同時に更新・・・
贅沢ですね(笑)
699 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 21:12 ID:9bbK1fYM
700 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 21:15 ID:DewPPSn6
おおお、更新ラッシュだ。
作者さんたち頑張ってー
701 :
ネオ生茶:2001/08/14(火) 23:19 ID:UQl3jjj.
〜38〜
「ディズニーランド〜〜〜!?」
俺は大げさに言う。
「うん! だって、明日、平日だから空いてると思うし、
前からりょうちゃんと一緒に行ってみたかったんだ!」
ここから、ディズニーランドはそう遠くない。
「ああ、いいよ」
俺はそう答えた。
「ホントに?」
「ホントだよ」
俺がそう言うと、
「ヤッター!」
と、梨華はまた叫んだ。
「ってとこで、今日はもう寝るぞ」
俺がそう言うと、梨華は俺の布団にもぐりこんだ。
「……ここで、寝んのか?」
「う、うん……いいでしょ?」
梨華は顔を赤くした。
702 :
ネオ生茶:2001/08/14(火) 23:20 ID:UQl3jjj.
〜39〜
「いいよ」
俺はそう言うと、梨華の返事を待たずに電機を消し布団に入った。
梨華とは反対方向を向いた。
「りょうちゃん、こっち向いてよ〜〜〜!」
「俺、こっちのほうがラクだから……」
俺はそう言うと、梨華が背中に抱きついてきた。
「りょうちゃん、昔からそう。いつもそっち向いちゃうんだもん。
だから、私はずっとこうやって抱きついていたんだよね」
「……暑い」
「いいじゃん。りょうちゃんの背中、温かい……」
梨華の口調は、どこか照れていた。
梨華に抱きつかれている、その事実が俺の頭で繰り返された。
俺の下半身は……興奮していた。
703 :
ネオ生茶:2001/08/14(火) 23:22 ID:UQl3jjj.
〜40〜
恥ずかしい話だが、俺は童貞だった。
キスさえしたことがない。
ネオ生茶のように、男子校に通っているならともかく、共学の高校に通っていてだ。
「うるせえよ!」←ネオ生茶の声。
今まで、女の子に告白したことはなかった。
しかし、告白されたことはないわけではなかった。
むしろ、多いくらいだった。
しかし、俺は全部断わってきた。
なぜなら、俺には梨華がいるからだ。
実際、俺が誰か他の女と付き合ったりしたら、梨華は何をしでかすかわからないし……。
そんなこんなで、キスさえしたことがない童貞クンとしてここまで来てしまったのだ……。
だから、今日……誘おう。
俺は、梨華のほうを向いた。
そして……
704 :
ネオ生茶:2001/08/14(火) 23:23 ID:UQl3jjj.
更新です!
題名のことですけど、
「プリンスなお兄様」か「梅田君の災難」でいこうと思います。
ってまだ決定じゃないすけど……(^^;)
705 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 23:47 ID:L/naGgW2
(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!
707 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 01:40 ID:rTwN5zyQ
「サクランボが熟す時」っていう題名にして下さい>ネオ生茶
708 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 01:50 ID:oUET0Rnc
俺も工業高校→工業大学だから女が全然おらん・・・
中3の夏1回やって以来全然してません。ああ、悲し・・・
709 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 02:25 ID:itdU5OQY
期待age
710 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 02:41 ID:GmhX47dI
みなさん(・∀・)イイ!!
711 :
すんく♂:2001/08/15(水) 02:44 ID:cY54I/G.
ここのスレ、バカばっかり
712 :
エナリ(´_⊃`)カズキ:2001/08/15(水) 02:47 ID:nkko4Dbc
ひとみ
713 :
ネオ生茶:2001/08/15(水) 02:50 ID:2gQTqjVM
〜41〜
俺は梨華の方を向いた。梨華が矢継ぎ早につぶやいた。
「りょうちゃん・・・」
「い・・・・・いいだろ・・・・?」
すると梨華はちょっとふくれた顔をして、
「もう!りょうちゃん。慌てちゃだ・め。。。。。
お楽しみは明日とっとくのよ、わかった?」
「う・・・うん。。。。。」
俺は再び元の向きに体を向けた。今夜は眠れない。
梨華の胸が俺の背中に密着している。脳がフル回転。抑え切れない。
あ・・・ああ・・・・
714 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 12:30 ID:yfBZICv2
梨華っち萌え〜〜
>>706 このバレー部小説は、さるぶんごう。さんだったのですね。
いつも楽しみにしています。(梨華ちゃんが可愛い。)
続きは向こうで。(倉庫入り注意して下さい。)
716 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 17:55 ID:H5FVC5vA
期待age
717 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 18:30 ID:pTPZTEUg
(`.∀´)<牛丼買ってきなさいよ!
昌「ああ見たよー、誰のかなーって思って。」
まあいいや、しゃべっちゃる。
昌「見たらまぁ………」
吉澤「何なのよ、何よ?!」
昌「……ベーつにぃ〜( ̄ー ̄)ニヤリッ」
俺は意味深な笑みを浮かべた。
吉澤「な……え〜&%#&$%’)(&$”%$”#)(&)(=!!」
姉さん、吉澤が壊れました。
部屋は暗いですけど吉澤の顔が真っ赤なのが分かります。
吉澤「$%$&%’&’)……じゃあ…………いや〜!!」
全壊ですな。ヽ(´▽`)/
吉澤「じゃあ…………るよね…?」
…なるほど、吉澤の言いたい事は何となく分かった、
しかし私はそんなにやさしくありませぬ。
昌「何が?」
吉澤「………知ってるよね?」
昌「何が?」
吉澤「“あのこと”知ってるんだよね?!」
昌「えーと、“あのこと”とは何ですか?」
吉澤「………むー!」
いやぁ、おもろいよ吉澤君。
昌「物事はハッキリ言ってくんないと良くわかんないよ?」
俺がこう言うと、吉澤はもごもごしながら話し始めた。
吉澤「………きだって事…」
昌「あ?」
吉澤「好きだって事!!」
「バカヤロー今何時だと思っているんだ!」
と、ヨソから怒号が飛んできそうなくらい吉澤は叫んだ。
昌「……」
吉澤「……(耳まで真っ赤)」
と一呼吸置いた後、
昌「……分かったよ…吉澤…」
吉澤「………」
吉澤は何か複雑な表情をしていた。
昌「お前がベーグルを好きな事ぐらい。」
吉澤「……(ん〜!)」
・・・・・・・・・・・ブチッ・・・・・・・・・・・
ん?
吉澤「昌君のバカー!("TεT((○=(0`〜´0メ)」
ヤパーリ失言でしたか……
720 :
名有り:2001/08/15(水) 21:07 ID:dOoLuHEc
よっすぃ〜好きだああああああ!!!!!!!!!!!!!!!
721 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 21:14 ID:UAXspELE
昌君随分焦らすね(w
(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!
(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!
(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!
(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!
723 :
ネオ生茶:2001/08/15(水) 23:13 ID:FdRH0otM
僕の小説を読んで下さっている皆さんへ>
あの〜、僕、
>>713は書いた憶えがないんですけど…(^^;)
僕、多重人格じゃないし…(^^;)
ニセモノさんはやめてほしいっす(^^;)
724 :
ネオ生茶:2001/08/15(水) 23:22 ID:FdRH0otM
〜41〜
「お、おい、梨華……」
……返事がない。
「おい、梨華……?」
……寝ている。
く、くそ〜、人がこんなに神経使っているというのに……。
俺の興奮は一気に醒めてしまった。
「ったく、こいつは……」
俺は、梨華の寝顔を見つめた。
……可愛い。
今、キスすることだってできる。
しかし、それはする気にならなかった。
「ったく、こうしてやる!」
俺は、俺のほっぺたを引っ張ったり、人差し指でグリグリしたりした。
「うへへ〜♪」
梨華は、その度に反応する。
「……くだらん」
俺はそう言うと、俺もまた眠ってしまった……。
725 :
ネオ生茶:2001/08/15(水) 23:24 ID:FdRH0otM
更新です。
「〜41〜」は
>>724が本物です。
僕には、小説を書く時の独特の癖があるので、良く見るとわかります。
726 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 23:42 ID:/xTSMewM
偽者許せん!!!!!
ネオ生茶さん気にせず頑張ってください
>>725 この時期、作者自身ageる事に違和感ありました。
>うへへ〜♪
の梨華ちゃんむちゃ可愛いです。
728 :
加賀百万石:2001/08/16(木) 00:35 ID:7xQOhPN6
「さあて、今年はどこに行こうかな」
旅行好きの俺は大学が休みに入ると決まって一人で旅に出る。
学食で飯を食いつつパンフを眺めてると、
「お前海外行ったことあんの?」
友人Aが聞いてきた。そういえば国外脱出はまだ経験していない。
これはナイスアドバイスだ。
「どっかいいとこある?」
「そりゃやっぱ南国だろ」
「南国かぁ・・・」
「夏だしね」
「じゃあ、南の島の方向で」
あっさりと行き先は決まった。一人で南の島に行くのもどうかと思うが、俺は旅行は
一人で行く主義だ。周りの人間は不思議がるが、連れがいると何かとうざったい。
旅先でまで気遣ってられない。そうと決まったら早速手配。予定は2週間、
たっぷりと時間をとってリフレッシュしてくることにした。
そんなこんなでいろいろと決めていたら、
「ねえねえ、どっか行くの?私も連れてってよ」
いつのまに現れたのか同じゼミの柴田あゆみが言ってきた。
この娘はゼミで知り合ったのだが、それ以来なにかと親しげに話しかけてくる。
「やだよ、一人で行くんだから」
「ケチだなあ」
「一人がいいんだよ」
「・・・ふーん、まあいいけど。どこ行くの?」
「○○島だけど」
「へえ、なんていうホテル?」
「××ホテルにしようと思う」
「期間は?いつから行くの?」
「来週の頭からだね、多分。2週間の予定だけど。なんで?」
「いや、べっつにぃ・・・」
なんか嫌な予感はしたがこの時は特別気に留めなかった。
729 :
加賀百万石:2001/08/16(木) 00:36 ID:7xQOhPN6
飛行機のタラップを駆け下りると、南国特有のムッとした空気と併せて強烈な陽射しが
飛び込んでくる。タクシーを拾って予約していたホテルへと向かう。このホテルを選んだのは
プライベートビーチがあるのと日本語が通じるからだ。ホテルに着いて部屋に案内される。
多めに渡したチップを受け取るとポーターは嬉しそうに去って行った。
まずまずの広さだし眺めも良い。海が見える部屋を、と言っておいて良かった。
窓を開けてバルコニーに出ると生暖かい風が潮の香りを運んでくる。
(・・・悪くないな、2週間、ゆっくりしますか・・・)
そう思いながら疲れた体をベッドに横たわらせ、
一眠りしようと思った矢先、突然部屋のベルが鳴る。
「誰だよ、ぶち殺すぞ・・・」
一息入れたところへの訪問だっただけに俺の怒りは一気に膨れ上がった。
「まあいいや、無視無視」
相手にせずベッドに寝転がったまま放置していたが、ベル音は鳴り止まない。
俺は仕方なく重い腰を上げ、ドアを開けた。
「はいはい、何か用?」
俺はてっきりホテルの人間がいるもんだと思っていたので驚きを隠せなかった。
一瞬、時が止まった・・・・・・そして時は動き出す。
730 :
名無し娘。:2001/08/16(木) 00:37 ID:V.DMMzqY
>ネオ生茶さん
トリップつかえば?
もうやってこないと思うけど。
731 :
加賀百万石:2001/08/16(木) 00:40 ID:7xQOhPN6
>>728 ちなみに柴田はヒロインじゃないんであしからず。。
732 :
加賀百万石:2001/08/16(木) 00:42 ID:7xQOhPN6
「え?誰??」
「あ、あの・・・」
それが俺と彼女の出逢いだった・・・
「何か用?つーかあんた誰?」
思いも寄らない女の子の訪問、しかも日本人。俺はぶっきらぼうに言い放った。
スカイブルーのキャミソールがよく似合う彼女は俯き加減にボソボソと何か呟いた。
「あ、あのですね、私旅行に来たんですけど、あの、部屋が手違いで取れてないらしくて・・・
今からじゃどの部屋も取れないって言われて、でももう夜だし・・・」
「へ?言ってる意味がわからない。俺のところに来るのは筋違いっしょ?」
「え・・・っと、さっき案内されてるの見て、あなた一人みたいだし、この部屋ツインだし・・・」
「だから何?泊めてくれとでも言いたいの?・・・なーに言ってんだか」
「だ、ダメですか?」
「ダメだね」
「でも私行くところなくて・・・」
「残念だけど俺には全く関係ない」
「ここで会ったのも何かの縁で・・・」
なかなか力強い子だなとも思いながらも俺は冷たく言い放った。
「ふーん、そりゃ残念、縁が無かったね」
俺は乱暴にドアを閉めた。わけのわからない訪問者に旅のスタートを邪魔された気分になり
苛立ちが込み上げてきた。悪い夢だ、早く忘れようとひとときの眠りについた。
733 :
加賀百万石:2001/08/16(木) 00:44 ID:7xQOhPN6
「ふあぁぁぁ、よく寝たな。飯でも食うか」
ホテルのレストランで夕食を取るため、俺はエレベーターで下へと向かった。
「えっと、レストランはどこ?」
ボーイに尋ねる俺の視線の先にさっきの女の子がいる。
カウンターで部屋を取ろうと必死に交渉してるようだ。
また変なお願いされたらかなわないと思い、教えられたレストランへ足早に向かった。
食事を終え部屋に戻る途中に、ロビーのソファでぐったりしてる彼女が目に入り、
関係無いと思いつつもカウンターで尋ねてみた。
「ねえ、あの女の子どうしたの?」
「予約されたと言ってるのですが、如何せんこちらにはそういった連絡は入って
おりませんで。部屋も残念ながら満室でして、こちらとしては最善は尽くして
他のホテルも紹介してみたのですが、どうしても当ホテルでないと、とおっしゃって・・・」
「ふーん」
「お知り合いですか?」
「まさか」
なんとなく気にはなったが、部屋に帰ると長旅の疲れと満腹感からくる眠気に勝てず、
ベッドに体を預けてそのまま深い眠りについてしまった。
734 :
加賀百万石:2001/08/16(木) 00:45 ID:7xQOhPN6
朝、眩しい光で目が覚めた。
窓を開けて大きく深呼吸をするが、ムンとした熱気が一気に部屋に入ってきて
不快指数が増してくる。朝早いにもかかわらず外はすっかり常夏気分のようだ。
(シャワーもいいけど目覚めにプールでも入るか)
24時間使用可能のホテル専用のプールへと向かう。
さすがにこの時間だと誰もいない。暑さに絶え切れず俺はいきなり飛び込んだ。
やっぱり夏はこれに限るな、などと思いながらひと泳ぎしてプールからあがると、
プールの外の砂浜から昨日のあの娘がこっちを見つめてるのに気付いた。
(なんかまずいな・・・)
えもいわれぬ気まずい空気。昨日の態度の申し訳なさからか、
気付いたら思わず彼女に声をかけていた。
「あのさ、昨日は悪かったよ。ちょっと言い過ぎたかも」
「・・・・・・いいんです」
「朝からそんな暗い顔すんなよ」
「昨日あんまり寝れなかったから・・・」
確かに彼女の顔は些かやつれて見える。一体どこに泊まったというのか。
なんか気になってきたので思い切って聞いてみることにした。
「昨日どこに泊まったの?」
「え・・・どこってここですけど」
「ここって砂浜で?」
「・・・はい」
「マジ?なんで?他のホテル泊まればいいじゃん」
俺は半分驚き、半分呆れて彼女を見た。
「ここじゃなきゃダメなんですっ!!」
彼女の言葉からなにか強い想いが感じられた。
何か特別の意味があるのだろうか、俺はそう思わずにはいられなかった。
735 :
加賀百万石:2001/08/16(木) 00:45 ID:7xQOhPN6
「部屋、取れそうなの?」
「あと20日間くらいは一杯だそうです・・・」
「・・・」
彼女の儚げな表情は確かに何か訴えるものがあった。
それは昨日も見せていたのかもしれない。ただ疲れていたという理由で
それに気付かなかった自分を俺は恥ずかしく思った。
「俺の部屋、泊まる?」
「・・・え?でも・・・」
明らかに戸惑っていた。多分昨日のことが脳裏を過ったのだろう。
確かに昨日の俺はひどかった。でもなんとなくほっとけなかった。
罪悪感からくるものだけではなかっただろう、ただこの時はそれに
気付いていないだけだったかもしれない。
「だいじょぶだよ、何にもしないから(笑)」
「・・・ほんとにいいんですか?」
「うん、昨日のお詫びもこめてね」
「ありがとうございますぅ。でもなんで突然・・・?」
「ん?夏の気まぐれかな」
こうして俺はその女の子と過ごす事になった・・・
(ん、そういえば名前聞いてなかったな。。)
736 :
加賀百万石:2001/08/16(木) 00:47 ID:7xQOhPN6
とりあえずここまで。
批判でもなんでもしてくれ。次は来週の予定。
さてヒロインは・・・
737 :
名有り:2001/08/16(木) 00:53 ID:PPHgA2lc
ヒロイン誰だよ!ひとみか?
大歓迎だよ!是非同じ部屋で寝起きをともにさせてくれええええ!!!!!!!
んでも雰囲気的には梨華っちがあってるかな
738 :
名無し娘。:2001/08/16(木) 00:57 ID:irL8DaXc
あああ、ヒロイン気になるよ!!
続きは来週か。
楽しみに待ってるよ。
739 :
名無し娘。:2001/08/16(木) 01:21 ID:3WXcDhAA
>736
やっぱひとみだろう?
740 :
名無し娘。:2001/08/16(木) 02:33 ID:LSjeices
期待age
741 :
名無し:2001/08/16(木) 07:44 ID:bXtPxZ/s
>739
いや、梨華っちの方がイイ!
742 :
名無し娘。:2001/08/16(木) 08:48 ID:GveoICec
吉澤「(0`〜´0)プンプン!」
ありゃ…ご立腹です……
昌「……(今のうちに…)」
今のうちに俺は吉澤のベッドから脱出しようと試みた。
ガシッ、
吉澤「どこ行くの?」
昌「トイレ。」
吉澤「……嘘つきー。」
あら?
吉澤「一緒に寝てくれるって言ったじゃん。」
昌「いや〜………でも〜………」
怒らした男と寝たいか?吉澤君よぉ〜?
昌「……じゃあ、」
ベッドを出ようとするが、吉澤が俺の服を掴んで自由に動けない。
昌「おい離せ………(ん?)」
吉澤「………(ポロポロ…)」
……あら、また泣き出しちゃった…
うーこんな娘が僕のそばにいないことを神に呪う。
745 :
名無し娘。:2001/08/16(木) 21:52 ID:YuhvXtoo
よっすぃ〜萌え〜〜〜〜〜〜
昌「……?吉澤……?」
さっきとは明らかに様子が違っていたので思わず吉澤の元に戻った、
吉澤「……お願い…甘えさせて……」
吉澤が泣きながら懇願してきた。
吉澤「もう辛いの……独りでいるのが…」
んん?
吉澤「小父さんも小母さんもとっても優しい、でもやっぱり素直に甘えられない。
……でもね本当は誰かに甘えたいの…」
…確かにそうかも知れない、家族がいないんだからな。
吉澤「…だから好きな人に甘えたいの……いっぱい………」
話し終えると吉澤はさらに泣き出した、
昌「…吉澤ごめんな……俺…気づかなかった…」
俺はそっと吉澤を抱きしめた。
吉澤「えっ……えっ……」
俺達はそのままベッドで横になった、
昌「オヤスミ………」
俺は吉澤を抱きしめたまま眠りに付いた…
747 :
名有り:2001/08/16(木) 23:39 ID:vtSqyCIc
ひとみ・・・
748 :
名有り:2001/08/16(木) 23:41 ID:vtSqyCIc
あげてしもた・・・
すまんです
749 :
名無し娘。:2001/08/17(金) 00:42 ID:rGoAwa3I
(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!
>>736 「ここじゃなきゃダメなんですっ!!」 >石川
「ここじゃなきゃダメなんだよっ!!」 >吉澤
どう?
751 :
名無し娘。:2001/08/17(金) 07:22 ID:J31R.23k
フラッシュバックはもう治ってんのか?
752 :
名無し娘。:2001/08/17(金) 08:28 ID:3cKEBzXM
主人公がドキュソってのはNGですかね?
753 :
名無し娘。:2001/08/17(金) 13:57 ID:Wlr6aFHM
もう、良すぎ。
754 :
名無し娘。:2001/08/17(金) 14:08 ID:2youGVyw
素晴らし過ぎる・・・
755 :
ネオ生茶:2001/08/17(金) 23:37 ID:mlL/i48E
〜42〜
──翌朝。
「りょうちゃん、起きて! 朝だよ!」
梨華が俺を起こす。
時計を見る。
……早い。
「ったく、もう少し寝かせろよ〜」
俺は、少し機嫌が悪かった。
「どうかしたの、りょうちゃん? 私、なんかした?」
「あ〜、なんにもしてない、なんにもしてない」
俺が皮肉っぽく言うと、梨華は、
「変なりょうちゃん」
と言い、首をかしげた。
……おまえのせいだよ、と言いたかったがとても言う気にはなれなかった。
「じゃっ、私、先に下に行ってるね」
そう言うと、梨華は階段を降りて行った。
「今日も大変そうだな……」
俺は、一人、やれやれといった感じで呟いた。
756 :
ネオ生茶:2001/08/17(金) 23:38 ID:mlL/i48E
〜43〜
俺も一回に降りた。
「あ、良く〜ん! おはよう!」
裕子さんが、話しかけてくる。
「あ、おはようございます」
俺は、それを返す。
「今日、梨華、よろしくね」
「あ〜、わかりました」
俺は、そう言うと洗面所に向かった。
「あっ、りょうちゃん!」
梨華は、ちょうど洗面所から出てくるところだった。
「早く来てね! ご飯、先に食べちゃうぞ!」
「あ〜、はいはい。わかりました」
俺はそう言うと、洗面所に入った。
適当に、顔を洗ったりして、さっさと食事に向かった。
「あ、りょうちゃん、来た来た!」
梨華が言う。
俺は、席に座り、飯を食いだした。
757 :
ネオ生茶:2001/08/17(金) 23:40 ID:mlL/i48E
〜44〜
「ごちそうさまでした」
俺は、飯を食い終わると着替えるために、二階に上がっていった。
「ごちそうさま〜!」
そんな俺の後を、梨華がついて来る。
「りょうちゃん?」
「あん?」
俺がそう答えると、梨華は顔を赤くして、
「覗かないでね……」
と、言ってきた。
「誰も、覗きやしねーよっ!」
俺はそう言うと、俺に部屋に入った。
服は、適当に決めた。
下は、ジーンズ。
上は、そこら辺にあった赤のTシャツというラフなファッションだ。
廊下に出る。
梨華はまだ着替えているみたい。
数風後、梨華が出てきた。
758 :
ネオ生茶:2001/08/17(金) 23:47 ID:mlL/i48E
更新です!
この小説ですけど、夏休み中には完結できるように頑張っていこうと思います!
それと、小説の名前ですけど「プリンスなお兄様」でほぼ決定です。
意見してくださった皆さん、ありがとうございましたm(_)m
759 :
名無し娘。:2001/08/18(土) 00:45 ID:JlErQEog
(・∀・)イイ!!
760 :
名無し娘。:2001/08/18(土) 01:09 ID:UAJib8yA
いいよ〜〜〜〜〜
761 :
名無し娘。:2001/08/18(土) 14:45 ID:1uFO4GhU
hozen
762 :
ネオ生茶:2001/08/18(土) 14:57 ID:NuMq0fMg
〜45〜
俺は梨華を見て……固まった。
とにかく、可愛いのだ。
俺は、普段、梨華の私服をあまり見ない。
学校へ行く時は、制服を着ているし、帰ってきたらパジャマに着替えてしまう。
一緒に出かけることも、最近はあまりなかった。
上は、アロハっぽい青いシャツ。
下は、白いズボンだ。
「どお、変かな?」
梨華は、少し自信がなさそうな声で聞いてきた。
「いや、全然変なんかじゃないよ! だから、その……可愛いよ」
俺は不器用ながらも、素直に答えた。
「ホントに?」
「ああ、ホントだよ」
俺は、そう答えると、梨華は顔を赤くして、
「……ありがとう」
と言った。
763 :
ネオ生茶:2001/08/18(土) 14:58 ID:NuMq0fMg
〜46〜
俺と梨華は家を出た。
駅まで歩き、電車に乗った。
ディズニーランドまではそう遠くない。
電車の中は、大して混んでなく座ることができた。
まわりから見れば、
「学校は?」
と言いたくなる年齢に見えるだろうが、
「僕達、フリーターなんですぅ〜」
と、言えばどうにかなるだろう。
電車の中では、ディズニーランドでのことを話した。
絶叫マシン好きの梨華は、片っ端から絶叫マシンに乗りたいと言う。
俺は、それを聞いただけでゾッとした。
実は、俺は絶叫マシンが苦手なのだ。
しかし、情けなくて言う気にもならない。
「はあ……」
僕は、ため息をついた。
764 :
ネオ生茶:2001/08/18(土) 14:59 ID:NuMq0fMg
〜47〜
ディズニーランドに着いた。
俺と梨華は、入り口に向かう。
そう、手を握って……。
窓口に顔を出す。
「すんません、大人二枚」
「はい、大人二枚ですね。あの〜、失礼ですが、学校は……?」
やっぱ、聞かれた……。
「ああ、俺ら、フリーターなんですよ」
俺は、頭をかくような仕草をしながら答えた。
「あ〜、そうでしたか。失礼しました。良い一日を……」
俺と梨華は、入り口をくぐった。
「ねえねえ、ビッグサンダーマウンテン乗ろ〜!」
「ああ、うん……」
俺の返答も聞かず、梨華は走り出した。
「りょうちゃん、早く行こ!」
梨華がそう言うと、俺は梨華のほうに走った。
765 :
ネオ生茶:2001/08/18(土) 14:59 ID:NuMq0fMg
〜48〜
「思ってたより、人、結構いるね」
梨華が、話しかけてきた。
「そりゃそうだろ? 世の中、そんなに甘くないぞ」
俺と梨華は、今、ビッグサンダーマウンテンに乗るために、順番待ちをしている。
梨華は、平日ということもあって、結構早く乗れるかと思っていたらしいが、現実はそう甘くない。
「でも、いいもんね〜」
梨華が、俺の腕に抱きつきながら言った。
「りょうちゃんと一緒ならいくらでも待ってられるよ!」
そして、俺のほうを見上げて、ニッと笑った。
「こいつぅ〜!」
と、俺は梨華のおでこに拳でグリグリした(もちろん、ソフトに)。
何年前のドラマだよ……、とツッコミたみたくなるが、俺はそんな時間が楽しく仕方なかった。
そして、俺達の番が来た……。
766 :
ネオ生茶:2001/08/18(土) 15:00 ID:NuMq0fMg
〜49〜
「りょうちゃん……?」
「あん?」
俺は答える。
俺と梨華はマシンに乗っていて、マシンは動き出した。
「ちょっと、怖いかも……」
「怖い〜? だって、お前、絶叫マシン好きなんだろ?」
「好きは好きだけど、乗るの久しぶりだから……」
「大丈夫だよ!」
「う、うん……。手、握ってもいい?」
「いいよ」
俺がそう言うと、梨華は俺の手を握った。
梨華のほうを見る。
少し泣きそうな顔をしている。
「大丈夫だって!」
「う、うん……」
そして、マシンは頂上に達した。
梨華の俺の手を握る力が強くなった。
そして、マシンは下り出した……。
767 :
ネオ生茶:2001/08/18(土) 15:00 ID:NuMq0fMg
〜50〜
「あ〜、おもしろかった!」
さっきまでとは、全然違う明るい顔で梨華ははしゃいでいる。
「ねえねえ、りょうちゃん! もう一回乗……」
と、言いかけて梨華は俺の異常に気付いた。
「りょ、りょうちゃん? 大丈夫?」
梨華が俺の顔を除きこむ。
「き、気持ち悪い……」
俺は今にも死にそうな感じで答えた。
「と、とりあえず、ベンチに座ろ!」
そう言うと、俺と梨華はベンチまで移動した。
俺も、それくらいは動けた。
幸いベンチには人はなく俺は横になることができた。
そして、俺の頭の隣に梨華が座った。
「りょうちゃん、大丈夫?」
「ああ、どうにか……。なんか冷たいもん買ってきて」
「わかった! ちょっと待っててね!」
そう言うと、梨華はダッシュで買いに行った。
「あ〜、気持ち悪い〜……」
俺は一人、死にそうな声で言った。
やはり、今日は厄日なのだろうか?
「はあ……」
俺はため息をついた……。
768 :
ネオ生茶:2001/08/18(土) 15:01 ID:NuMq0fMg
〜51〜
「はい、りょうちゃん。買ってきたよ!」
梨華が戻ってきた。
俺は起きあがる。
「何買っていいかわからなかったから、コーラ買ってきた」
「ああ、ありがと」
俺はそう言うと、梨華からコーラを受け取り、飲み出した。
「ごめんね、りょうちゃん……」
「あん?」
「私が無理に乗ろうっていうから……」
「大丈夫だよ。まあ、今日のところは絶叫マシンはもう勘弁してほしいんだが……」
「うん! もっと静かなのに乗ろうね!」
「ああ」
俺はコーラを飲み終えると、梨華がそれを捨ててくれた。
「どうする?」
「もうちょっと寝てたい……」
「いいよ」
梨華がそう言うと、俺はまた横になった。
769 :
ネオ生茶:2001/08/18(土) 15:01 ID:NuMq0fMg
〜52〜
「りょうちゃん、大丈夫?」
梨華が心配そうな声で話しかけてくる。
さっきから、何回聞いたかわからないくらい同じ質問をしてくる。
しかし、俺はそれが嫌じゃなかった。
むしろ、嬉しかった。
しかし、ここで問題点が一つ……。
頭が痛い。
頭痛がする、というわけではない。
下がゴツゴツしていて痛いのだ。
タオルとかは持ってないし……。
やはり、あの方法しかないのだろうか……?
俺は、勇気を振り絞って(?)、声をかけた。
「あのさ、梨華ちゃん?」
「どうしたの? 『ちゃん』なんて付けちゃって?」
「あのさ〜、膝枕して!」
「えっ?」
「だってさ〜、頭がゴツゴツしていて痛いんだも〜ん!」
「も、もう〜! りょうちゃんったら!」
梨華は顔を赤くした。
770 :
ネオ生茶:2001/08/18(土) 15:02 ID:NuMq0fMg
〜53〜
「ご、ごめんなさい……、やっぱ、なんでもないです……」
俺はそう言って諦めた。
が、しかし、梨華が真っ赤な顔をしながら、
「いいよ」
と言ってきたのだ。
「えっ?」
と、俺は思わず聞き返した。
「そのかわり、ちょっとだけだよ! 恥ずかしいんだから……」
梨華は視線を逸らす。
「ほら、頭上げて!」
梨華がそう言うと、俺は頭を上げた。
そして、梨華の太腿に頭を乗せた。
「りょうちゃん、どお?」
梨華が顔を真っ赤にしながら、聞いてきた。
「だ、大丈夫だよ」
気持ちいいよ、というわけにもいかないので、俺はそう答えた。
「そ、そう……」
やはり、梨華は赤い顔をしたまま、視線を逸らす。
しかし、だんだん俺の意識は遠くなっていった。
そして、俺は……寝てしまった。
771 :
ネオ生茶:2001/08/18(土) 15:02 ID:NuMq0fMg
〜54〜
グゥ〜〜〜!
寝てしまった俺はその音で起きた。
「なんだ、今の音?」
俺は聞く。
しかし、梨華は顔を真っ赤にして答えない。
「ん? どうかしたのか?」
俺は再び聞く。
「だから、その……お腹が、その……」
相変わらず、梨華は真っ赤な顔で答える。
「ああ、腹減ったのね?」
俺は時計を見る。
ちょうど、お昼時だ。
「飯食うか?」
「うん!」
そう言うと、俺は起き上がった。
「りょうちゃん、もう大丈夫なの?」
「ああ」
「良かったぁ〜!」
梨華は微笑んだ。
772 :
ネオ生茶:2001/08/18(土) 15:07 ID:NuMq0fMg
更新です!
今日は、24時間TVなので出血大サービス(?)です。
それと、梨華っちの私服のイメージは、なんか選挙やってた時のMUSIXの格好です。
あ〜、これからビデオ買いに行かないと〜(^^;)
773 :
名無し娘。:2001/08/18(土) 15:38 ID:Y9wo512k
アイヤー!!トテモイイアルネ!!
ワタチフランス人アルカラ24時間電視台見ナキャイケナイアル。
ダカラアシタノ7時ゴロマデハココニ来レナイアル。
774 :
名無し娘。:2001/08/18(土) 15:38 ID:ANuWBBk2
(・∀・)イイ!! スゴクイイ!
775 :
名無し娘。:2001/08/18(土) 16:42 ID:zjqfYiu.
最高!
776 :
名無し娘。:2001/08/18(土) 21:06 ID:xsZymX9w
上ゲ
777 :
名無し娘。:2001/08/18(土) 22:42 ID:fiT/olx2
778 :
加賀百万石:2001/08/19(日) 00:35 ID:KV3qHdUU
更新はえーな・・・
779 :
名無し娘。:2001/08/19(日) 05:06 ID:Q/OcSa9.
上げ
780 :
名無し娘。:2001/08/19(日) 05:38 ID:WbpmFKHE
最高ですか〜!
781 :
名無し:2001/08/19(日) 18:11 ID:SvPRbLbg
ネオ生茶さんへ
御忙しいとは思いますが、みんなは続きを待ってます!
24時間TV終わってからでもいいので、更新お願いします。
782 :
チョコボール向井 本名 向山祐:2001/08/19(日) 21:32 ID:tzyXBSG2
あげたい
783 :
ネオ生茶:2001/08/19(日) 21:53 ID:Z0hbe.qA
〜55〜
「ここにすっか?」
「うん!」
梨華がそう言うと、俺と梨華は店の中に入った。
カントリーベア・シアターとかいう店だ。
幸いにも店内は大して混んでなく、どうにか座ることができた。
俺と梨華はともに、ビーフカレーを頼んだ。
「いっただきまぁ〜す!」
梨華はそう言うと、カレーを食べ出した。
「おいしいね!」
梨華は微笑みながら言った。
「ああ、そうだな」
俺は、クールに返した。
飯を食べ終わると、俺と梨華は午後のことを話し合った。
最終的に、梨華の行きたい「ホーンテッドマンション」に行くことになった。
「はあ……」
俺はまた溜め息をついた。
実は、俺はお化けとかそういうのもダメだったりする……
784 :
ネオ生茶:2001/08/19(日) 21:55 ID:Z0hbe.qA
〜56〜
俺と梨華は「ホーンテッドマンション」に着いた。
しかし、世の中そんなに甘くない。
また、待たされることに……
「結構、待つね?」
梨華は言ってきた。
「ああ、そうだな」
俺がそう言うと、梨華は俺の腕に抱きつきながら、
「でも、いいもんね〜! 今日は、りょうちゃんがいるもん!」
「飯食う前もそんなこと言ってなかったっけ?」
「あれ、そうだっけ?」
「そうだよ」
俺は笑いながら返した。
それから、俺と梨華はわけのわかんない話をしながら順番を待った。
俺はその時間が楽しかった。
アトラクションよりこっちのほうが楽しいかも知れない。
そして、俺達の番が来た。
785 :
ネオ生茶:2001/08/19(日) 21:55 ID:Z0hbe.qA
〜57〜
アトラクションの中に入ると、なんだが良くわからない暗い部屋に入ることになった。
人も結構多く隣にいるのが梨華なんだが違う人なんだが良くわからないくらいだった。
「りょうちゃん、怖いね?」
「そうか?」
「うん……」
そう言うと、梨華が俺の手を握った。
「梨華?」
「なに?」
「あれだぞ。俺と離れたら『どうなるんですかー!?!』って叫ぶんだぞ?」
俺は冗談で言った。
しかし、梨華は
「うん、わかった……」
と、真面目な返答を返してきた。
こいつ、本気にしてんのか?、と思ったが、そんなことはないだろうと思い、何も言わなかった。
しかし、俺と梨華は離れてしまった。
やばいな〜、と思っている時だった。
「どうなるんですかー!?!」
と、いつものアニメ声がした。
786 :
ネオ生茶:2001/08/19(日) 21:55 ID:Z0hbe.qA
〜58〜
アトラクションにいた人全てが声のしたほうを向く。
仕方なく、梨華のほうにむかった。
その時だった。
ドアが開いた。
光がさし、俺は梨華がどこにいるかわかり、梨華のほうに近づいた。
そして、二人して開けられたドアを通り、新しい部屋に入った。
そこは、電気がついていた。
梨華のほうを見る。
「おまえ、なにやってんだ?」
「だ、だ、だって、りょうちゃんが、離れたら……」
梨華は、泣きそうでそれ以上聞き取れなかった。
「あ〜、わかった、わかった。怒ってねえよ」
「ホント?」
「ホントだよ」
俺は梨華の頭を撫でる。
787 :
ネオ生茶:2001/08/19(日) 21:56 ID:Z0hbe.qA
〜59〜
わけのわかんねえ動く椅子みてーのに乗せられてアトラクションが始まった。
周りでは、
「キャーッ!」
とか、
「うわっ!」
とか、聞こえてくるが俺はそんなことを言う気にすらなれなかった。
梨華のほうを見る。
梨華のことだから、はしゃいでると思ったが、相変わらず泣きそうな顔をして、下を向いている。
そんなこんなで、俺と梨華は本来なら、ワーとかキャーとか叫ぶアトラクションを無表情のまま終えてしまった。
二人でアトラクションを出る。
グッと暑くなる。
梨華のほうを見る。
相変わらず泣きそうな顔をしながら下を見ている。
そこら中から、
「あれでしょ、さっき『どうなるですかー!?!』って叫んだの?」
とか言う声が聞こえてくる。
逆ギレする気力すらない。
どうやら、今日はホントに厄日らしい……
788 :
ネオ生茶:2001/08/19(日) 21:56 ID:Z0hbe.qA
〜60〜
とりあえず、俺と梨華はベンチに座った。
「りょう…ちゃん……?」
「あん?」
「あの、だから、その……ごめんね。……怒ってる、でしょ?」
「ああ、怒ってねえよ。怒ってねーけど、唖然としちまったよ、ハハハ……」
「ごめんね、ごめんね……」
とうとう梨華は泣き出してしまった。
「ったく、しゃーねーな」
俺は梨華の手を握った。
「えっ?」
「えっ、じゃねえよ! さっさと泣き止め」
「う、うん……」
俺は、梨華が泣き止むまでその手を離さなかった。
梨華が俺の手を握り返す。
俺はその度に、『梨華は俺のことを必要としてくれてるのかな?』と思った。
俺の心の中で、ずっとずっとずっと前に眠ってしまった恋心が動き出してるような気がした……。
789 :
ネオ生茶:2001/08/19(日) 21:58 ID:Z0hbe.qA
更新です!
今日、突然入った遠征で、1時間ぐらい前に帰ってきて、
死にそうなネオ生茶ですが、皆さん期待に答えて更新します。
だから、みんなも萌えてくれYO!
790 :
名無し娘。:2001/08/19(日) 22:00 ID:juUGHNkQ
リアルタイム更新見たの久しぶり
ありがとうネオ生茶
がんばってください
791 :
名無し娘。 :2001/08/19(日) 22:02 ID:sVKmFtOo
792 :
名無し娘。:2001/08/19(日) 22:46 ID:tIChyDSE
(・∀・)梨華っち〜〜〜〜〜〜
793 :
名無し娘。:2001/08/20(月) 01:11 ID:EozxB8ac
なんか終わりが近づいてきてる感じ。寂しいな。
794 :
名無し娘。:2001/08/20(月) 01:47 ID:ZSw6w.sI
mage
795 :
名無し娘。:2001/08/20(月) 01:50 ID:DdmvUrvw
お
っ
と
と
と
と
と
と
と
と
と
と
と
と
と
と
と
と
と
と
と
と
夏
だ
ぜ
!
せっかくのスペースが余計な物に・・・sage
797 :
名無し娘。:2001/08/20(月) 16:24 ID:yT5ye.GQ
ホゼム
798 :
名無し娘。:2001/08/20(月) 19:05 ID:9LA/C6Ls
800取った奴新スレ立ててね
799 :
名無し娘。:2001/08/20(月) 19:46 ID:DVme2JvA
頑張ってください!!
800 :
応援娘。:2001/08/20(月) 19:50 ID:L3n55PUY
801 :
名無し娘。:2001/08/20(月) 23:28 ID:7lJcbHMY
おおマジで立ててくれたのか・・・・・
802 :
応援娘。:
>>801 丁度800番だったんで立ててみました。
ちゃんと誘導できてむこうでも続いてるようで。