1 :
レイク:
童話と小説をミックスした切なく愛の物語を書きます。
のの太郎とかごや姫の話の裏の話でもあって続きの話でもあります。
2 :
レイク:2001/05/26(土) 22:03 ID:zXe43J5o
3 :
レイク:2001/05/26(土) 22:05 ID:zXe43J5o
更新頻度は遅くなりますが、そこら辺はご容赦ください。
4 :
プロローグ:2001/05/26(土) 22:06 ID:zXe43J5o
*昔々あるところ(関西)に、子供が出来ない夫婦(稲葉・和田)がおったそうな・・・。*
*ある日、どうしても子供が出来ない夫婦は子宝でを授かる事で有名な寺に行ったそうな・・。*
「おねがいしますっ!!ウチらにどんな小さな子供でも、いや、指先程度の子供でもええのので
ウチに子供をウチにください!!」
*寺に祈願しに行った数ヵ月後子宝に授かった事が夫婦に判り、夫婦は大喜びしたそうな・・・。*
*そして十月十日の日々が流れ・・・、子供は生まれたそうな・・・。*
*しかし・・・、唯一普通と違った事は・・、その赤子は指先程度しかなかったという事じゃった・・・。*
そして、月日は約15年流れた・・・。
5 :
いつもの日々:2001/05/26(土) 22:07 ID:zXe43J5o
太陽の日差しを浴び目が覚める・・・。
「ふぁ〜っ。朝かぁ〜・・・。眠いなぁ〜。ヤグチ低血圧だから・・・。」
「起きたんかぁ〜?やぐぃ〜。」
「あ、おはよう、おかあさん。」
「ええ天気やね。お父さんもう仕事に出たで・・・。」
「あ、そうなんだ・・・。」
「なぁ、ヤグチ、今日はどっか買い物いこか?」
「うん!!」
時期は1月の寒い季節。まもなく1寸しかない女の子ヤグチはまもなく15歳の誕生日を迎える・・・。
「ヤグチ、今日あんた、15歳やねぇ〜。」
「うん。」
「何がええかな?誕生日。何が欲しい?」
「そうだなぁ〜・・・。カワイイ服がほしいなっ。」
稲葉の頭の上のかんざしに捕まって、いつものように外出するヤグチ。
6 :
レイク:2001/05/26(土) 22:08 ID:zXe43J5o
ひとまず次の更新は深夜ということで・・・。
7 :
いつもの日々:2001/05/26(土) 23:16 ID:C/5x.uMs
前方から稲葉を呼ぶ声が聞こえてくる。
「ヤグチ、隠れてたって。」
「うん。」
髪の毛の茂みにもぐりこむヤグチ。
「ひさしぶりやんなぁ〜。あっちゃん。二年ぶりかぁ〜」
「ほんまひさしぶりやわぁ〜、裕ちゃん。」
話し相手は、稲葉の友人、中澤だった・・。
(また老けたな・・ゆうちゃん。ま、やぐちも15だし・・。)
隠れながら、一度も喋ったことのない女の人をちゃん付けして心に思うヤグチ。
「なんや、主婦雰囲気出しおってからに。」
「そんなもん、あんたやって同じやないの、お互いにだんなもちで・・・。」
「そうそう、裕ちゃん、あんたんとこ、子供は?」
「うちんとこはまだやねん・・・。」
「ま、うちもそうやな・・・。」
「ほな、もう、買い物があるさかい、ウチはここで・・。」
「なんや、あっちゃん、せっかく久し振りに会うたのにつれないなぁ〜・・。」
「ゴメン堪忍や、裕ちゃん。ウチいろいろあんねん。」
「さよか、ほながんばってなぁ〜。」
そう言って、稲葉と中澤は別れた・・。
8 :
いつもの日々:2001/05/26(土) 23:18 ID:C/5x.uMs
「ホンマ堪忍やなぁ〜、ゴメンなぁ〜ヤグチ・・・。」
ひょいっと髪の毛の中から姿をあらわすヤグチ・・・。
「いいよ、そんなの。お母さん気にしないで。誰だってこんな娘いたら嫌だもん・・・。」
そう、15年前、稲葉の出産は死産という事になっていたのだ・・・。
しんみりする2人・・・。
「ウチにもう少し勇気があったらええねんけどな・・・。」
「・・・・・。」
「ヤグチ!今日は好きなもん買うたるでっ!!」
「やったっ!!」
「あかんわ、また稲葉さん叫んどる・・・。洪水でも起きるんちゃうか・・・?」
「こわいわぁ〜、不吉な事いわんといて。」
独り言をいっているように見える稲葉は近所で有名な変人となっていた・・・。
9 :
レイク:2001/05/26(土) 23:20 ID:C/5x.uMs
今日はひとまずここまで。
この話の成り行きは雑然としています。
大まかなポイントはあるのですが・・・。
感想と何か要望があったらレスください・・・。
10 :
名無し娘。:2001/05/27(日) 01:21 ID:i6511dx.
( ^▽^)<チャオ〜!遂に新連載スタートですね。おめでとうございます〜。
チャーミーもこれから神出鬼没にレスしちゃいます。
チャーミーの大好きな矢口さんの新連載・・・・・・
(妄想中)・・・あぁ、よっすぃ〜・・・
(#^▽^)<あ、ごめんなさ〜い!またやっちゃった。それではチャオ〜!
11 :
名無し娘。:2001/05/27(日) 07:18 ID:rkFvMu7M
いい小説だね。
12 :
レイク:2001/05/27(日) 18:58 ID:ilyBDhYw
>>10 どうも、チャーミ−。
いやぁ、君が初感想レスでうれしいです。
また駄スレ小説にお付き合いしてくれるとは・・。
もっと後にスレ立てる予定だったのですが、
それだと、レイクを忘れ去られる可能性がありますからね。(ワラ
実際小説作家ってのは出だしが肝心で、立て続けに自分を覚えてもらうために
小説を出すそうなんです。だからそのセオリー通りに・・・。(ワラ
>>11 どうも、そう言っていただけるとうれしいです。この小説を2倍楽しむには
上記のURLで飛んでいただいて、のの太郎とかごや姫を読んでいただけると
いいと思います。
13 :
いつもの日々:2001/05/27(日) 18:59 ID:ilyBDhYw
呉服屋にて
「どの反物がええかな?ヤグチ。」
「う〜ん、そのハイビスカスのやつがいいっ。」
値段を見る稲葉・・・。
(高っ・・・。)
「すんません、この反物10寸ばかりうってくれへんかなぁ〜。」
「そないなん、売れるわけないやろっ。長さがめちゃめちゃになってまう。」
最もな返事を返す呉服屋。
「おねがいしますっ。ウチに10寸だけうってください。」
「あんたなぁ〜。よぉ、うちに10寸ばっか買いに来るけども、10寸で何すんねん。」
「いや、その・・。」
頭を掻く稲葉。
「もういいよ、お母さん・・・。」
そうヤグチから聞くと、稲葉は呉服屋に土下座する。
「ホンマ、10寸でいいんで、今回で最後でええんでホンマに売ってください!!たのんます。」
「・・・・・。そういわれてもなぁ〜、こっちも商売やねん。あんただけが客ちゃうしなぁ〜・・。」
困った表情をする呉服屋。
そこに外から見ていた野次馬が何事かと集まってくる。
「あ〜、わかった、わかった、十寸売ればええんやな!!」
そういって、はさみを取り出す呉服屋。
「ホンマありがとうございます!!」
また土下座する稲葉。
「もう、うちには来んといて・・、これが最後や。今度はまとめて買う気がおうた時だけ来てな。」
そういって、十寸ばかり反物の切れ端を受け取る稲葉。
「ホンマおおきに!!」
そう言って、稲葉は呉服屋にお金を払った・・。
14 :
いつもの日々:2001/05/27(日) 19:00 ID:ilyBDhYw
自宅へ帰ると、すぐさま、裁縫を始める稲葉。
「ちょおまったってーやぐちぃ〜。今あんたの服作るさかい。」
「うん。」
そう言って、稲葉の頭から首筋を伝って、袖からちゃぶ台に降り立つヤグチ。
(お母さん・・・、ヤグチのせいでいろいろ苦労してるんだ・・・・。)
チョット目頭が熱くなるヤグチ・・・。
せっせと裁縫を施す稲葉・・・。
その一生懸命さに涙腺が緩む・・。
「おかあさんっ!!」
「なぁにぃ〜?やぐちぃ〜??」
と、裁縫しながらヤグチを見ないで聞く稲葉。
「ありがとう・・・。」
「ええのよ。ウチは母親として当たり前の事してるだけやし・・・。」
父:和田は腫れ物を触るかのように、ヤグチの事をよく思っていない。
なぜなら、普通の人間として生まれてこなかったヤグチ・・・。
世間体やうんぬんを先にする和田と、どんな娘でも自分の娘と言い張る稲葉
最近は夜中夫婦喧嘩が多く、その話の主体は全て娘の小ささにあった・・・。
(おかあさん・・・、ヤグチね。明日の朝、この家を出るよ・・・。
そうしないとお母さんいつまでも幸せになれないもん・・・。)
15 :
レイク:2001/05/27(日) 19:01 ID:ilyBDhYw
今日はここまでです。
感想等々アイデアも含めレスをお待ちしております。
16 :
名無し娘。:2001/05/27(日) 20:10 ID:Ce6XK1Pg
いいっすね。
17 :
名無し娘。:2001/05/27(日) 21:05 ID:P9Sd2Wx2
ののかご、ただいまのんびりと読ませていただいてます。
此方も期待してますので、がんばってください。
18 :
名無し娘。:2001/05/27(日) 21:36 ID:wm1aU8iU
母親が中澤じゃなくて稲葉ってのが新鮮な気が。
期待してますので頑張ってください。
19 :
名無し娘。:2001/05/28(月) 00:34 ID:HlUpQpp.
早くも泣きそうになっちゃった。。。
20 :
レイク:2001/05/28(月) 11:01 ID:MC3ypVSw
>>16 どうも、ありがとうございます。
>>17 そうですね。是非前作も読んでいただきたいです。
>>18 のの太郎とかごや姫で中澤をつかってまったので・・・。
>>19 一寸ヤグチはのの太郎とかごや姫ほどウケは
ねらわないつもりです。しんみり切ないお話になる予定です。
21 :
いつもの日々:2001/05/28(月) 11:02 ID:MC3ypVSw
そうして、夕方近くなった頃・・・。
「おしっ。出来たで、ヤグチっ。ちょお着てみぃ〜。」
そう言って新調した服をヤグチに差し出す。
ヤグチは嬉しそうに服を受け取ると着替え出す。
「あっ、お母さん、向こう向いててっ!!」
「えっ?なんでやねん。女同士やろがぁ〜?」
とそっぽを向く稲葉。
「いいのっ。ヤグチだって年頃の女の子だもんっ。」
「そないな事ゆうたって、何処に何がついとるかわからんやろぉ〜。」
「もう!!お母さん嫌い!!」
(うそ。ほんとは大好きだよ、お母さん。)
「どう?」
「おおっ。ええやん、かわいいでぇ〜やぐちぃ〜。」
「えへへ・・・、そうかな?」
「ええ、ええ。似合うで。」
「ありがとう、お母さん。ヤグチ、この服大事にするっ。」
「ホンマ?それなら作った甲斐あるっちゅ−ねん。」
そうして、夜はふけてゆく・・・。
22 :
夜:2001/05/28(月) 11:03 ID:MC3ypVSw
深夜遅く、すでにヤグチは眠りに就いていた・・・。
そこに、和田が帰宅・・・。
「おかえりなさい。今日なぁ〜、ヤグチの誕生日やってん。」
「そうか・・・。」
「そんでなぁ、今日なぁ〜、ヤグチと町行って反物少し買って来てん。」
そう言うと同時に和田の怒声と平手が飛ぶ!!
「ふざけるな!!お前があいつを連れて歩いて、町の人がどう思っているか知っているのか!!」
「なんやねん!!娘連れて歩くのがそないに悪いんかいな!!」
「あほ!!普通の娘だったらだ!!お前は近所で独り言を言う変人扱いされているんだぞ!!!」
「それでもかまへん!!ヤグチはウチがお腹痛めた子供や!!あんたに関係あらへんやろ!!」
「なんだとぉ〜!!!」
さらに、稲葉を張り倒す和田・・・。
その音と声に目が覚めるヤグチ・・・。
(また、か・・・。やっぱりヤグチがいちゃいけないんだな・・・。
お母さん、お父さんゴメンね。ヤグチは今すぐ家をでるから・・・。)
ヤグチは荷物をまとめ、家の隙間から出て行った。
大事なハイビスカスの服と、刀の代わりに針を持って・・・。
23 :
レイク:2001/05/28(月) 11:05 ID:MC3ypVSw
今日はここまでです。
和田さんがうまく表現できないなぁ〜・・・。
感想等々待ってます。
24 :
名無し娘。:2001/05/28(月) 20:44 ID:.hkpuytU
age
25 :
名無し娘。:2001/05/28(月) 22:34 ID:J5zvaR8Y
これって、前の話の頭にちょっとだけ出てきたアレだよね。
あっちの方、途中まではリアルタイムに読んでたんだけど…読者が挫折してどうする…。
とりあえず、あっちを全部読んでから戻ってくるとするか…。
26 :
名無し娘。:2001/05/29(火) 07:20 ID:VbP.aLIg
小説総合スレッドに紹介させていただきます。
27 :
レイン:2001/05/29(火) 16:40 ID:vhxG7njk
只今帰りました。おひさしぶりの
レインです。楽しく見てるよ。
俺のもまだだがみに来て
28 :
レイク:2001/05/29(火) 16:47 ID:0/WC3Q.M
>>25 そうです×2。のの太郎とかごや姫と関係大有りです。
>>26 どうも、ありがとうございます。
>>27 お帰りなさい。
見に行きますよ、ちゃんと。
29 :
夜:2001/05/29(火) 16:48 ID:0/WC3Q.M
(これでいいんだ、これで・・・。)
30 :
朝:2001/05/29(火) 16:48 ID:0/WC3Q.M
「やぐちぃ〜。朝やでぇ〜。おきぃ〜。」
いつものようにヤグチを起こそうとする稲葉。
「ちょぉ、やぐちぃ?いつまでねて・・・・うそ・・・・・。」
稲葉は小さい布団をめくるとそこには寝ているはずの矢口の姿がなかった・・・。
「あはは、なんや、たちの悪い冗談かいな、ヤグチ・・・。やくちぃ〜ホンマ何処におんねん・・。ヤグチ〜??」
ふと、布団の脇に紙が置かれているのに気がつく・・。ほんの指大程度の紙。
ヤグチが絵を書くのに使っていた紙・・・。
ふと、摘み上げる稲葉・・。
何かを感じたのか稲葉は棚からその時代高級品といわれた眼鏡を取り出す・・。
『おかあさん。ヤグチは旅にでます。探さないでね。それと、お父さんと仲良くやってね。 ヤグチ』
「ヤグチ・・・、嘘やろ?ヤグチ・・・。」
稲葉はひざから崩れ落ちた・・・。
31 :
朝:2001/05/29(火) 16:49 ID:0/WC3Q.M
一方、旅に出たヤグチ。
「これからどうしようかな・・・。家には帰れないし・・・。」
道を歩くヤグチ、あまりにも歩幅が小さく、家から500m程度しか離れていなかった・・・。
「あ、そういえば・・・。川が近くにあったな・・・。」
ヤグチは川に向かってゆく・・・。
「あった!!」
改めて小川を見ると大きく感じるヤグチ。
「でも、どうしよう・・・。川があっても舟がないと・・・。」
そのとき、一人の町人が川に洗濯をしにきた・・。
急いで、草むらの茂みに隠れるヤグチ。
32 :
朝:2001/05/29(火) 16:50 ID:0/WC3Q.M
どうやら、食器を洗いにきたようだ・・・。
並べて、置かれる使用済みの食器。
「あれだ!!」
「???なんや?」
と辺りを見回す町人。
「気のせいか・・・?」
一枚ずつ洗っていく町人。
そっと、ヤグチはその町人が洗っているところを後ろに回るヤグチ。
そっとじゃなくても気づかないのだが・・・・。
(ごめんなさい!!)
そう心に思って、洗いたてのお碗と一本の箸を担ぎ走り出した。
そして、川におわんを投げ入れ、飛び乗るヤグチ。
「!!!」
その様子を一部始終見てしまった町人は混乱した。
勝手におわんが動き出して、勝手に川に飛び込んでゆくものだから・・・。
「あ・・・、箸も一本なくなってる・・・。何か、今日は疲れてるみたいやな。はよ家帰って寝よ。」
そう言って、疲れたような表情をして去ってゆく町人。
その様子を流れながら見ていたヤグチ・・。
「ごめんなさい・・・。でも、ヤグチ、悪い子だもん。」
そして、箸を竿にしておわん舟を漕いだ・・・。
33 :
レイク:2001/05/29(火) 16:51 ID:0/WC3Q.M
きょうはここまでです。
何かつじつまあわせが大変で・・・、混乱してますが、がんばります。
感想等々レスくださいな。
34 :
レイン:2001/05/29(火) 21:23 ID:vbJq5GGQ
いいじゃん!!
つじつまあってるよ。
35 :
名無し娘。:2001/05/30(水) 00:19 ID:FPgbMt0k
( ^▽^)<ヤグチさんってホントに小さいなぁ、って思ってたんですよ。
こうやって手の平サイズになったら私のアフロ犬の横に…
カベ│◇^〜)イシカワ、ヘンナコトイッタラドウナルカ、ワカッテルダロウナ…
(;^▽^)<あ、いや、その…熱い視線を感じるのは何故?
その…手の平サイズになってもセクシー隊長だな、って…シドロモドロ
( ^▽^)<しかし、おわんに乗ってこれから何処に行っちゃうんでしょうね?
続き楽しみにしてますよ。レイクさんがんばれ〜!チャオ〜!
36 :
名無し娘。:2001/05/30(水) 08:28 ID:CPiv5sWY
ゆっくりがんばってください。
期待しています。
37 :
レイク:2001/05/30(水) 13:56 ID:0CveZANI
>>34 そうですか?結構無理出てるんですよ。(ワラ
>>35 今日はチャーミー。
手のひらサイズの矢口は好きですか?
おわんに乗ってあのシーンへ・・・。ふふふ
>>36 どうも,ゆっくりがんばります。
38 :
のの太郎:2001/05/30(水) 13:57 ID:0CveZANI
「よいしょ、よいしょっ。」
おわん舟を漕いで(流されて)数時間が過ぎようとしていた・・。
「なんだあれ・・・・・???」
「!!!桃だ!!」
前方にゆっくり流れる大きな桃を見つけるヤグチ
「こんなに大きな桃があるなんて・・・・。世の中は広いんだなぁ〜・・・。」
横を通り過ぎる際、ためしに箸で桃をつついてみることにした。
つんつん・・・。
すると、桃が暴れ出した!!
「うわぁ〜、に、にげろぉ〜!!!」
急いで、箸でおわんを漕ぎ出すヤグチ・・。
桃に追われるお椀・・・、なんとも奇妙な光景だろう・・・。
いかんせん、桃が重いせいか次第におわんとの差が開いてゆく
39 :
のの太郎:2001/05/30(水) 13:58 ID:0CveZANI
ついには見えなくなるほどまでに逃げ切ったヤグチ。
「こわかったぁ〜・・・。桃の癖に追っかけて来るんだもん、ヤグチ疲れちゃったよ・・・。」
「もう、陸にあがろうかな・・・。」
その時、ふわっと、お椀ごと自分の体が浮くのを感じるヤグチ。
(???あっ、裕ちゃんだ!!拾ってくれたんだーーー♪)
「はろぉー。ゆうちゃん。拾ってくれてありがとっ。オレ、一寸ヤグチっ。」
驚いたよう顔をする中澤。
「うわっ!!キモっ!!」
おわんごとそのまま、川に投げ戻された。
「なんだよ!!なにすんだ!!だったら拾い上げんなよ!!
おい!!ゆうこ!!お前覚えとけーー!!ヤルどゴラァ!!!」
暢気に手を振る中澤・・。
「じゃぁなぁーー、ヤグチィー。バイバーーーイ。」
その後、中澤は次に流れてきたあの大きな桃を拾うではないか・・。
「バイバイじゃねぇ〜!!おいっ、ゆうこ!!桃は拾って、ヤグチは捨てんのかぁ〜!ゴルァー!!」
やり切れない思いを抱えながらもヤグチを乗せたおわんは流れて行く・・・。
40 :
レイク:2001/05/30(水) 14:00 ID:0CveZANI
今日はひとまずここまで。
今度は数日後かな・・。
皆さんのレス保全&を待ってます
41 :
ポルノ:2001/05/30(水) 19:06 ID:Dmh98Sds
おもろいッス!
続きメッチャ期待デス!
アーンド保全
42 :
レイン:2001/05/30(水) 22:24 ID:8gkBESfw
出たー。あの最初の
場面ではあ〜りませんか!
次回作期待
43 :
名無し娘。:2001/05/30(水) 23:34 ID:FPgbMt0k
( ^▽^)<チャオ〜!いや〜、ちゃんとお互いの小説がリンクしてるんですねぇ。
思わず、最初からまた読み直しちゃいました。
ちなみに、一寸は約3.03cmなんですって。
このヤグチさんがどれだけ小さいか、なんとなく
手にとるようにわかる、って感じですね。さすが手の平サイズ。
それでは…フェ〜ドアウト〜!
44 :
レイク:2001/05/31(木) 10:56 ID:WK3DxZVU
>>41 ありがとうございます。
よく、神崎さんのスレで見かけますよね。お互い。
>>42 そうです、あのシーンです。今後も、あっ、と思う場面で
つながりありです。
>>43 こんにちは、チャーミー。
リンクしないと2倍楽しめないので、
実際はこうだったんですよ感覚で(ワラ
更新数日無いと言いましたが
少し、ストックがあるので、それを更新します。
45 :
のの太郎:2001/05/31(木) 10:56 ID:WK3DxZVU
「はぁ〜、世の中は冷たいねぇ〜・・・。」
おわんの中で昼寝する事にしたヤグチ。
ゆらりゆらりとおわんは川を下ってゆく・・・。
46 :
鶴:2001/05/31(木) 10:57 ID:WK3DxZVU
「ぶわっくしゅん。さむっ。」
あまりの寒さに目が覚めるヤグチ・・。
「雪・・・?」
おわんの中は、雪だらけになっていた。
「やばい、凍死しちゃう・・・。」
そう思ったヤグチは岸におわんを寄せてゆく・・。
その岸でなにやら羽をばたばたする鶴を見つけた・・・。
「なにやってるんだろ?」
そう思ったヤグチは岸におわんを着岸させ、河原に降り立つ・・・。
様子を見に行くヤグチ・・・。
そこには罠に引っかかった鶴が一生懸命飛び立とうとしていた。
しかし、罠は鶴を逃がさない・・・。
47 :
鶴:2001/05/31(木) 10:58 ID:WK3DxZVU
「罠に引っかかっちゃったんだね。」
と、鶴に話し掛けるヤグチ。
罠にはさまれた足は出血をしていた・・・。
「いいよ、とってあげる。」
そういうと、静かにヤグチの様子を見る鶴。
ヤグチは鶴の足に挟まっている罠を針でてこの原理を使って取り外そうとした・・・。
「う〜〜〜ん。ダメだ、びくともしないや・・・。あ、箸なら何とか出来そう。待っててね。」
そういうと、おわんのもとへ戻ってゆく。
「あっ!!ない!!おわんが無い!!あ、あんなところに!!」
おわんはヤグチと箸を残して、遥かかなたに流れていってしまった・・・。
「まいったな・・・。ぶわっくしゅんっ。本気でやばいかも・・。」
箸を持ったヤグチは再び鶴の元へ・・・。
「鶴さん。今度は大丈夫。」
罠に箸をはさみ、てこの原理で取り外す。少し罠と足の隙間が開いた。
「鶴さん、速く・・。」
そのとき理解したのか、すばやく羽をばたつかせ、飛び立つ鶴。
鶴はヤグチの上を円を2〜3回描き、飛び立っていった。
「バイバーイ、鶴さーん。」
手を振るヤグチ・・・。
やがて鶴は見えなくなった・・・。
48 :
鶴:2001/05/31(木) 10:59 ID:WK3DxZVU
「さて、ヤグチも、寝れる場所探さなきゃ。このままじゃ死んじゃう・・・。」
しかし歩く事1時間、家らしきものも無ければ寒さをしのぐ場所も無い・・・。
雪の中、雪や、寒さ、体力の衰えで、歩く事もままならなくなってきたヤグチ・・・。
「なんか、疲れちゃったな・・・・。あれ、なんか、くらくらするよ・・・。」
ヤグチは倒れた・・・。
(ヤグチ、もう死ぬのかな・・・・?)
(おかあさん・・・・。ごめんね・・・・。)
その時、足音が聞こえてきた・・・。
(誰か来たの・・・・?ヤグチは・・・・ここだ・・・・よ・・・・。)
そのまま、ヤグチは気を失った・・・・。
49 :
レイク:2001/05/31(木) 11:00 ID:WK3DxZVU
はい、今日はここまで。
毎日更新がモットーなんで、
読者の皆さんに読んでもらえるように更新しました。
感想等々お待ちしております。
50 :
名無し娘。:2001/05/31(木) 15:25 ID:vxdISkZQ
ちょっと矢口と読んだ俺は、逝ってよしですか
51 :
名無し娘。:2001/05/31(木) 23:12 ID:.BAnTUOM
ageてよし!!
52 :
名無し娘。:2001/06/01(金) 01:55 ID:pz9RCGS6
面白いよ!
53 :
レイク:2001/06/01(金) 20:00 ID:YnnN2H9s
>>50 前にそう読んだ方がいらっしゃいました(ワラ
>>51 ありがとうございます。
54 :
運命の出会い:2001/06/01(金) 20:01 ID:YnnN2H9s
(あったかい・・・・。)
ぼんやりとした視界の中で、一人の人と、いろりの火が目に入る。
(だれかたすけてくれたのかな・・・?)
小さな布を掛けられ、小さな枕で寝ている自分に気が付く・・。
(だれだろう・・・?御礼をしなくちゃ・・・。)
しかし、体が重く動く事すら出来ない・・・。
(頭がボっーっとしてる、身体も熱いな・・・。風邪かな・・・・。)
ふと、頭に掛けてあったぬれた布が交換される。
薄目でその変えてくれた人を黙視する。
(きれいな女の人・・・。瞳が大きくてキレイな人・・、ありがとう・・・。)
そのまま再び瞳を閉じ眠りについた・・・・。
55 :
運命の出会い:2001/06/01(金) 20:02 ID:YnnN2H9s
翌日・・・。
「ふぁ〜、よくねたぁ〜・・・。ん?」
ヤグチは濡れ布を取り払うと、あたりを見渡して、今自分だどういう状況か確認する。
どこかの家・・・。
(この人がヤグチを助けてくれたんだ・・・。)
隣で寝入っている女の人を見るヤグチ。
(綺麗なひとだなぁ・・・・。)
(髪が短髪で、瞳の大きな女の人・・・、今は寝ているから目は閉じているけれど・・・。)
(そういえば、ヤグチをこんなふうにしてくれる人はお母さんとこの人だけ・・・。
ほんとに恩人だなぁ・・・。)
ふとその女性が目を覚ます。
「んっ・・・。」
半身を起こして腕を上へ伸ばす女性・・。
彼女は目を開きあたりを見渡す、ヤグチと目があった・・。
一瞬ドキッとする2人
「あ、おきたようだね、おはよう。」
「おはようございます。もう、体大丈夫ですか?」
「あ、うん、助けてくれてありがとう。」
「いえいえ・・・、朝ごはん食べます?」
「えっ?いいの?こんなによくしてもらったのに・・・。」
「ぜんぜんかまいませんよ・・。待っててくださいね、今作ります・・。」
女性は、台所で家事を始める。
56 :
運命の出会い:2001/06/01(金) 20:03 ID:YnnN2H9s
「名前、なんていうんですか?」
「ヤグチっ!一寸ヤグチですっ。」
「あたしは・・・、ヨッスィーと呼んでおいて下さい。」
「じゃぁ、ヨッスィー・・・、へんだと思わないの?ヤグチを見て・・。」
「え?なにがですか?」
ヤグチを見ずに家事をしながら答えるヨッスィー。
「ヤグチ、その・・、ちっちゃいじゃん・・・。」
「ああ、そういわれればそうですね。でも、変だとは思いませんよ。」
「なんで・・・?」
「ひとなんて、それぞれ皆違った部分をもっているじゃないですか・・・。」
「まぁ、そうだけど・・・。」
「あのっ、その。あたしと一緒にここに住みませんか?」
「えっ?あ、その・・。」
57 :
運命の出会い:2001/06/01(金) 20:03 ID:YnnN2H9s
「ごめんなさい、お家があるんですよね。ごめんなさい。」
「いや、そんなことないよ!ヤグチ、家でたばっかりで、何処行くかも決まってなかったから・・、
その、ここに置かせてもらっていいのかなっておもって・・・・。」
「ぜんぜんかまわないです!!ヤグチさんが居たいなら一生いてもらっても・・・。」
「ほんとにいいの・・・?」
「はい。」
「よろしくねっ、ヨッスィー。」
すると、ヤグチの元へやってくるヨッスィー
「よろしくお願いします。」
2人は握手した。といっても、
ヤグチの手を握りつぶさないように、ヤグチの手をそおっと包んだだけだが・・・。
「お願いするのはヤグチの方だよっ。」
「そうですねっ。」
二人は笑い合った・・・。
58 :
レイク:2001/06/01(金) 20:04 ID:YnnN2H9s
きょうはここまでです。
ヨッスィーを出してみました。
感想等々をお待ちしております。
59 :
名無し娘。:2001/06/01(金) 20:32 ID:watd40cg
面白い!続きキボンヌ
60 :
名無し娘。:2001/06/01(金) 22:53 ID:lPZcKWrA
>>50 >>53 ( ^▽^)<チャオ〜!ちょっと矢口と読んだ人…、それはチャーミーです。
ついに(0^〜^0)が登場!
いや〜ん!よっすぃ〜!かっけ〜!でも…
なんだか男前キャラというより、おとなしい感じがして意外だなぁ。
続き楽しみにしてま〜す。チャオ〜!
61 :
ポルノ:2001/06/02(土) 12:35 ID:nb/MX45Q
ヨッスィー登場!nice!
続き期待sage
62 :
名無し娘。:2001/06/02(土) 15:11 ID:GR564tT2
、ェ、筅キ、タ、、テ、ケ!!コヌケ筅ヌ、ケ。」
63 :
T&F:2001/06/02(土) 19:51 ID:osuZKi36
ハロー。この後どうなるの?
の、展開が楽しみ
64 :
レイク:2001/06/02(土) 20:44 ID:9OGTXQ0E
>>59 どうもありがとうございます。ゆっくり少しずつ更新していきます。
>>60 どうも、チャーミ−。おとなしい感じですか?
そうですね、新メンだった頃(去年の今ごろ)の彼女を想像しといてください。
>>61 どうもっす、リレーの方にもレスしてくれてありがとうございます。
色んなジャンルに挑戦する日々でございます。
>>63 この先の展開ですか、だいたいの原案はありますが、原稿作成までいたっていません。
元ネタが童話なんで先が読めてしまう場合もありますが、そこら辺はご容赦を・・。
朝食を済ませるヤグチとヨッスィー
いろいろな身の上話や、雑談をした・・・。
「そうなんですか・・・、それで家を出たんですね・・・。」
「まあね、お母さんには会いたいけど・・・・、でも、ヤグチがいたら、幸せになれない・・・。」
「そんなことないですよ・・・。」
「あっ、ねぇ、ヨッスィーはお父さんとお母さんは・・・?」
「あ、わたしですか?私はいないです。」
「・・・ごめん、そんなの知らないで、聞いちゃった・・・。」
「気にしないでください。私は慣れてますから・・・。」
「お互い大変だね。」
ヤグチはニコッと笑ってみせる。
「そうですね、ヤグチさん。」
吉澤もニコッと笑い返す・・・。
(かわいいな、ヨッスィー・・・。世の中にはこんな綺麗でかわいい人がいるんだ・・・。)
「ヨッスィーは歳いくつなの?」
「私ですか?ん〜・・?ごめんなさい誕生日知らないんです・・・。」
「あ、ごめんまたわるいこと言っちゃった・・・。」
「いえいえ、ただ覚えてないだけですっ。ヤグチさんは??」
「ヤグチはねぇ、おととい、15歳になったんだよっ。」
「そうなんですか?おめでとうございます。」
「ありがとう。えへへへ・・・。」
「お母さんにね、誕生日にってこの服貰ったんだ。」
と、風呂敷から服を取り出すヤグチ、吉澤に見えるようにかかがる。
「へぇ〜。かわいい柄ですね。」
「うん。ヤグチ、これ一生大事にしようって決めたんだ・・。着てみせようか?」
「はい、見たいです。」
「ねぇ。」
「なんですか?」
「チョット、着替えたいから、どこか向いてるか、何か影作ってよ。ヤグチ恥ずかしいよ・・・。」
「あっ、ごめんなさい、あの、隣の部屋にいますんで、着替えたら呼んでください。」
恥ずかしいはずのヤグチより、はるかに顔を赤くヨッスィー。
そそくさと、隣の部屋へ向かうヨッスィー・・・。
その姿を目で追うヤグチ・・・。
(後姿も綺麗・・・。見返り美人だね・・・。・・・???足怪我しているの・・・・?)
ふと、足首に布を巻きつけている事に気がつく・・・。
しかし、たいした事ないだろうと、着替えはじめるヤグチ・・・。
「おーいっ!!着替え終わったよぉ〜!!」
そう叫ぶと待っていましたといわんばかりにふすまを開けるヨッスィー。
「かっけーーーー!!!」
「かっけぇ???」
「いやっ、かわいいですね・・・。」
「でしょっ?だからお気に入りなんだ。」
「へぇ〜、ヤグチさん、それ大事にするんですよね。じゃぁ、今もってる服ってさっきと2枚だけ?」
「うん・・・、出てくるとき失敗したって思った・・・。」
「じゃぁ、作りますよっ、あたし、反物作る仕事してるんです。」
「えっ、織物職人なの???」
「はいっ。ここは新しく借りたところで、まだこの村がどんなとこかわからないんですけど、
前住んでいたところでは織物してました・・・。ここでも作るつもりなんです・・。」
「すごいんだね、ヨッスィーは・・・。」
「じゃぁ、ここで作る最初の反物でヤグチさんの服作ってあげますよっ。」
「ほんとに??」
「はいっ。」
「やったー!!!」
「そうだ・・・。買い物行きませんか??」
「うんっ、いいよ。ヤグチお買い物好きだもん。よくお母さんの頭の上に乗って買い物したんだっ。」
「じゃぁ、私は何処にヤグチさんを何処に乗せようかな・・・。」
そう言うと、ヤグチをすくい上げるヨッスィー。
「少しゆるくしますから、帯の間なんてどうですか??」
「うんっ。いいよっ。」
ヤグチはヨッスィーの服に飛びつき、ずるずると帯の間にもぐりこみ、顔をちょこんと出す。
「何か、かわいいですね、ヤグチさん。」
「ヨッスィー、ここあったかいよぉ〜・・・。」
「そうですか。それは何よりです。」
ヨッスィーはヤグチに上から微笑みかけた・・。
69 :
レイク:2001/06/02(土) 20:49 ID:9OGTXQ0E
あ〜、あげちまった・・・。反省
今日はここまでです。
感想等々お待ちしております。
70 :
名無し娘。:2001/06/02(土) 21:03 ID:VNOy21YE
>>69 あげてくれたおかげで
初めて読んだ・・・おもしろいっス
のの太郎とかごや姫に
逝ってきまーす
71 :
名無し娘。:2001/06/02(土) 21:23 ID:t9SocvNg
面白いっス!次もよろしく!
おもろいっす。
続き期待してます。
73 :
70:2001/06/02(土) 22:46 ID:VNOy21YE
のの太郎とかごや姫、読んできたー
2回うるっときて
1回泣いた・・・
・・・よかったです
74 :
まだダメ:2001/06/03(日) 06:32 ID:vUkOXVJw
「ほのぼのレイク」に恥じない物語、これからもがんばってね。さよなら。
75 :
レイク:2001/06/03(日) 15:43 ID:zK8tpmcQ
>>70 どうも。のの太郎とかごや姫も読んでいただいて光栄です。
この小説と、つながりがあるのでまた重なる部分があると思います。
>>71 どうもありがとうございます。がんばらしていただきます。
>>72 はい、がんばります。
>>74 どうも、まだダメさん。先日まだダメさんのスレを拝見しました。
面白かったです・・。
ほのぼのレイクでがんばります。
村にて。
「ヨッスィ〜、あれカワイイよぉ〜・・・。」
風車の方を見るヤグチ。
「あ、風車ですか?綺麗ですねぇ〜。つーか、かっけぇ〜。」
そこに、風車を買ってゆく中年男性がいた・・。
様子を見るヤグチとヨッスィー
「この風車、5、6本くれ・・。」
「あのおじさん、風車かってますねぇ・・・。」
そこに、お爺さんと、男の人3人がやってくる、そのうち一人の男はいかにも間抜けそうだ・・・。
お爺さんは、その風車を買っている中年男性に話し掛ける。
「矢七、どの柄がお気に入りかな?」
「へい、ご隠居、あっしはこの真っ赤なやつが気に入ってますぜい。」
「そんなことより、どこかでなにかくいましょうよ、ご隠居。腹へってうごけねいやい。」
間抜けな男が割って入る。
「これ、八衛、だらしないですぞ。」
お爺さんは間抜けな男を持っている杖で叩く。
「ハハハハハ、八衛、食い意地ばかり張っているからそう言うことになるのだぞ、なぁ、助さん。」
「そうだな、格さんの言うとおりだ。ははははは。」
そういって、去っていく男5人だった・・・。
水戸○門!?
「なんだったんですかねぇ〜、さっきの人たち・・・。」
「ヤグチにきいたってわからないよ・・・。」
「さて、今日は何が食べたいですか?」
「・・・、本当にヤグチお世話になっていいの?何も出来ないんだよヤグチ・・・。」
「いいんですよ、恩・・・、いや、ヤグチさんかわいいからそれだけで・・・。あたしは満足です。」
「そう?じゃぁ、甘えちゃっていいのかな・・・。」
「はいっ。」
「それに・・・・。」
「なぁによっすぃ〜??」
「食費かかりませんもんね、ヤグチさんて・・・。」
「あはっ。確かに、お母さんも金のかからない娘だって言ってた。あはははは」
「ふふふふふ。」
2人はほぼ一人分の食料を、1週間ほど買い込んだ。
78 :
レイク:2001/06/03(日) 15:47 ID:zK8tpmcQ
少々、更新分が少なくて申し訳ないですがここまでです。
八衛→八兵衛ね。はちべぇって「うっかりはちべぇ」のことです。
こっちはまだ山○に邪魔されてないね・・・。良かった・・・。
79 :
名無し娘。:2001/06/03(日) 15:55 ID:1G/Yl7EY
うん、いいよ
80 :
名無し娘。:2001/06/03(日) 21:04 ID:0kyqcSXI
ぜんぜん気にしないでください。
楽しみに待ってます。
81 :
名無し娘。:2001/06/04(月) 02:12 ID:16SIudao
>>78 そんなこと気にしてるのは君だけだよ。
それより1週間も買い物を続けてることのほうが大問題(w
82 :
レイク:2001/06/04(月) 10:51 ID:352so98s
>>79 どうもありがとうございます。
>>80 ゆっくりがんばります。
>>81 あ、まちがえてますね。
1週間ほど→1週間分ほど
83 :
お風呂:2001/06/04(月) 10:54 ID:352so98s
適当に、夕食を済ませたヤグチとヨッスィー
ヨッスィーは風呂釜に火を点けに行く・・・。
一人、今日のことを考えるヤグチ・・。
(楽しいな・・・・。ヤグチを初めて人として扱ってくれる人・・・・。綺麗で、かわいくて、・・・・・・・・
お母さん・・・、ヤグチ、この人と一緒に生きていっていいかな・・・・。ヨッスィーはいいって
言ってくれてるよ・・・・。結構ヨッスィーって料理おいしかったんだよっ、才色兼備ってこういうことを
言うのかもね・・・、お母さんより料理上手だった・・・。でもなんだろうこの気持ち・・・、
何故かお母さんと離れているのに、淋しいはずなのに・・・、そんなに悲しくない・・・。
なんで?ヨッスィーが居るから?そうなのかな・・・?ヨッスィーのこと・・・・・。)
84 :
お風呂:2001/06/04(月) 10:54 ID:352so98s
「ヤグチさん!!お風呂焚けましたよ。早速入りましょう。」
「わっ!!」
「どうしたんですか?びっくりしちゃって・・・。」
「な、なんでもないよ、ヨッスィー・・・。あ、ヨッスィー、顔炭だらけ♪あははは・・。」
白いその肌に目立つその炭・・。
「えっ?」
ふと、顔を触って、手のひらを見るヨッスィー。
「ほんとだ。ふふふふふふ。」
「お風呂どっちが先入る?」
「一緒に入りましょうよ。ヤグチさん一人だと心配だし・・・、あたしたち女同士じゃないですか・・・」
「えっ・・・・・。」
母に言われても動揺しなかった「女同士」。なぜか、ヤグチの心は動揺した・・・。
「うんっ!はいろう!!」
(ここで躊躇してたら仲良くなれないよねっ!!)
85 :
お風呂:2001/06/04(月) 10:55 ID:352so98s
「きもちいいね・・・。」
「そうですね・・・。」
ヤグチはヨッスィーの手のひらで湯船に浸かっている・・・。
「ヨッスィーおっぱい大きいね。ヤグチお母さん譲りの胸無しだから・・・、うらやましいよ。」
「そうですか・・・?やだっ、何か恥ずかしいです・・・・。」
お互いの頬が赤くなる、湯船のせいでもあるが・・・。
「そういえば、ヤグチさんは何か夢があるんですか?」
「うん。大きくなりたい!!これがヤグチの夢。」
「そうなんですか?小さくても十分かわいいのに・・・。」
「ちっちゃいまんまじゃ、いつまでも人として認めてもらえない・・・。」
「・・・・、!!!」
「どうしたの?ヨッスィー。」
「この世の何処かに、小さいものを大きくすることができる小槌があるって聞いた事があります・・・。」
「それはどこに・・・?」
「わかりません、噂かもしれないですけど・・・・。」
「そっかぁ〜・・・。噂じゃぁなぁ〜・・・。少しがっくり。」
「ごめんなさい。」
「いや、ヨッスィーが謝る事なんてないよ。」
86 :
お風呂:2001/06/04(月) 10:56 ID:352so98s
「でも・・。」
「気にするなぁ〜!!えいっ!!」
お湯をヨッスィーの顔へ飛ばすヤグチ
「やったなぁ〜!!」
片手にヤグチを移すとお返し。
「ぶぁぁぁ!!げほっ、ぐほっ!!ヤグチを殺す気ぃ〜!!」
ヤグチのとっては大津波か大滝が襲い掛かるようなもの。
「あっ、ごめんなさい。」
「あはははは・・・。」
「うふふっ、ふふふふ・・・。」
楽しい風呂の時間は過ぎてゆく・・・。
87 :
レイク:2001/06/04(月) 10:57 ID:352so98s
今日はここまでです。
88 :
豆。:2001/06/04(月) 18:49 ID:Sv87XwuU
いいっすねぇ。
どんどん書いちゃってください〜。
89 :
名無し娘。:2001/06/04(月) 20:35 ID:4E5J2M2w
いいよ、レイク!
90 :
名無し娘。:2001/06/04(月) 23:59 ID:.IVsa4yc
( ^▽^)<チャオ〜!なんだか、ほのぼのとした空間が続いてて
思わずチャーミーまでほのぼのとしてきちゃいました。
しかし、よっすぃ〜とお風呂なんて…
(思わず妄想中)フフフ・・・ヨッスィーッテ、スタイルイイネー・・・オモワズ・・・ジュルリ・・・
(#^▽^)<あ……現実に戻ってきちゃった。それではチャオ〜!
91 :
名無し娘。:2001/06/05(火) 07:11 ID:AZs3hsJA
ほのぼのレイク!!がんばれ!!
あげちゃだめだよ!
おもしろ〜い。会話がテンポよく読めます。
昨日のの太郎読みましたよ。良かったです。でもこっちの方が断然文章が上手
いですね。『鬼』なんかはドラクエのコマンドみたいだったので。でものの太
郎は一ヶ月ちょっとで完成させたんですか?だとしたら凄すぎです。
続きを期待しています。頑張ってください。
PS レイクさんは「・・・」を多用してますが、
>>83みたいなのはやりすぎ
っすよ。
93 :
レイク:2001/06/05(火) 16:37 ID:3Zu86lJY
>>88 どうも。ゆっくり着実に書いていく予定なので暖かく見守ってやってください。
>>89 ありがとうございます。がんばります。次回作期待♪で
>>90 どうも、チャーミ−。ほのぼのローンほのぼのレイクですから(ワラ
ヨッスィーとお風呂・・・。なんか萌えですよね。
>>91 ありがとうございます。ほのぼのいきますよ。
>>92 指摘ありがとうございます。長編を書くのは2chで初めてだったんです。
多少短編リレー小説は書いていたものの、はじめて2chでの処女作が
のの太郎とがごや姫で・・、文が稚拙でしたね、今読み返すと・・。
2作目なんでまだましになっているかと思います。まだ誤字が多いですが。
とにかくがんばります。
94 :
夜中:2001/06/05(火) 16:39 ID:3Zu86lJY
風呂から出て、少しのんびりした2人。
「はぁ、眠くなっちゃったよ。ヤグチ・・・。」
「もうねますか?」
「うん。そうしようかな・・・。」
小さな布団と、大きなヨッスィーの布団を引く。
「じゃぁ、あたし、これから機織りしますから・・・。」
「ヤグチ見たいな、ヨッスィーの機織りする姿・・・。」
「えっ?ごめんなさい。あたし機織る姿見られたくないんです。」
「どうして・・?」
「お願いです。絶対に機織ってる時に、この部屋をあけて中を見ないでください。約束してください。」
「・・・、分かった約束するよ。」
哀願するような顔をいきなりしたヨッスィーに気迫で押され、理由も聞かず約束をするヤグチ。
そうすると、いつものヨッスィーの笑顔に戻り
「じゃぁ、機織ってきます。」
そう言って、隣の部屋に入っていった・・・。
(ヤグチ、まだヨッスィーと心に溝があるのかな・・・?うん。そうだ、きっと。まだ知り合ったばかりだもん。)
(それに、そーゆー機織りの技術は門外不出だったりするのかもしれないし・・・。いつか見せてくれるよね・・。)
ヤグチは先に寝ることにした・・・。
「おやすみ、ヨッスィー・・・。」
95 :
夜中:2001/06/05(火) 16:40 ID:3Zu86lJY
キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン・・・・・・
深夜・・、機織り機の音でヤグチは目を覚ます・・・。
「ヨッスィー・・・、まだやってるのかな?」
ふと、布団からむくっと起き上がり、隣も部屋のふすま前に来るヤグチ
「ヨッスィーー、もうだいぶ夜中だよぉ〜、身体に悪いからもう寝なよぉ〜・・・。」
ふすま越しに話し掛けるヤグチ
「はいっ、もう少しやってから寝ますから、絶対にあけないでください。」
「うん。わかった。身体大事にしてね・・・。」
「はいっ・・・。」
キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン・・・・・・
(ヨッスィー・・・・)
ヤグチは便所へ向かった・・
96 :
夜中:2001/06/05(火) 16:41 ID:3Zu86lJY
(ごめんなさい、ヤグチさん。あたし達が上手くやっていくには、このことを守ってもらわないと困るんです・・・。)
キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン・・・・・・
(大好きだからこそ、恩人だからこそ・・・、守って欲しいんです・・・・。)
キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン・・・・・・
(あたしの本当の姿を見られたら・・・・、あなたと私はいっしょにいられないのだから・・・。)
キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン・・・・・・
(一生、あなたに尽くしていきたい。ただ、それだけだから・・・・。)
キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン・・・・・・
(やぐちさん・・・・。)
キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン・・・・・・
97 :
夜中:2001/06/05(火) 16:42 ID:3Zu86lJY
その音は2時間ほど続いた・・。
夜が明けそうな時間・・・。
ふすまを開け、ヤグチの寝る部屋に入ってくるヨッスィー
出来上がった、反物を枕もとにおいて、ヨッスィーも布団に入る。
(ヤグチさん・・・、寝顔かわいいな・・・。)
「うんん・・・、ヨッスィ〜・・・。」
「えっ。起きてたんですか・・・?」
凝視するヨッスィー。
ヤグチは寝息を立てている・・。
(なぁんだ、寝言か・・・。)
(好きです、ヤグチさん・・・。)
布団からはみ出しているヤグチの足を布団の中に戻し、ヨッスィーはヤグチの頭にキスをした・・・。
98 :
レイク:2001/06/05(火) 16:44 ID:3Zu86lJY
今日はここまです。
そうそう「・・・」が多いのは癖ですね。
なんか余韻が残ってよくありませんか?(自己満足)
これから少し気を使ってみますが、直ってなかったらすいませんって事で。
では、感想等々お待ちしております。
99 :
名無し娘。:2001/06/06(水) 00:30 ID:swCDbzGg
「・・・」は「…」「……」の方が目に優しい。というより小説の流儀。
ストーリーは面白いので、がんがれ。
100 :
名無し娘。:2001/06/06(水) 01:09 ID:IROG/OYg
>>93 誤字がどうのこうのよりも文章をもっとがんばってください。
>>94 布団は引くものではなく敷くものです。地方によっては「引く」でも合ってま
すが、地方によってであり、つまり方言です。方言を喋るキャラの一人称小
説でもない限り地の文で方言は使いません。
>>98 「・・・」について。
書店で適当に小説を手に取ってみればわかると思いますが、正しくは「…」
です。「3点リーダー」と呼ばれており、実際に使う場合は、
(
>>96より)
> (やぐちさん……)
このように二つ繋げて使います。
人物の沈黙を表す場合など、3点リードを単独で使う場合のみ、
「…………」
このように四つ重ねて使います。あくまで単独で使う場合のみです。
(
>>94より)
> 「・・・、分かった約束するよ。」
このような場合に、読点で区切られているから単独だ、なんて事を言って、
「…………、分かった約束するよ」
こういう風に使うのは間違いなので注意。
(基本的には)使い方はこの2パターンのみです。数を重ねて効果の大小を
出すということはしませんのでこれも注意。
方言の事も3点リーダーの事も、べつに日本国憲法で決められてるわけで
もないし、守る守らないはご自由ですけどね。
101 :
100:2001/06/06(水) 01:10 ID:IROG/OYg
あ、長々と書いてたら99とかぶった……。
102 :
名無し娘。:2001/06/06(水) 09:19 ID:Fn6vEIhA
オモロ。ガンバレ。
103 :
レイク:2001/06/06(水) 16:14 ID:3IN4.9nY
>>99 ありがとうございます。
気をつけます。
>>100-101
3点リードを解説していただいてどうもすいません。
小説って奥が深いですね。改めてそう思いました。
未熟者で申し訳ないです。
>>102 ありがとうございます。がんばります。
104 :
ヤグチの服:2001/06/06(水) 16:14 ID:3IN4.9nY
「ん〜、よく寝た…。」
伸びをしてあたりを見回すヤグチ。
隣には熟睡するヨッスィーの寝顔があった。
「おっ。ヨッスィーは夢の中だねっ。ふふふ…。」
(かわいいなぁ〜、ヨッスィー…。寝顔なんかすっごいかわいい…。)
何故かドキドキするヤグチの胸…。
「ヨッスィー…、もう朝だよ…。起きないと、チューしちゃうよ…。」
(何言ってるんだろう。おかしいな、最近のヤグチは…。)
(でも、その唇を見てると…。)
ヤグチは躊躇いながらもヨッスィーの唇にキスをした。
(しちゃった!!しちゃった!!ヨッスィーとチュ−しちゃった!!)
1人で興奮するヤグチ。
すると、ぱっと目を開くヨッスィー。
「わぁぁっ!!」
いきなり起きたヨッスィーに驚き、しりもちをつくヤグチ。
「おはようございます…ヤグチさん…。」
「お、おはようっ!!」
顔が真っ赤になるヤグチ。
「どうしたんですか?顔赤いですよ。」
「へ、へいきだよ。な、なんでもないっ。」
「???」
不思議そうな顔をするヨッスィー。
思い出したかのように枕もとの反物を取って
「ヤグチさん。ここで初めて作った反物出来上がりましたよっ!!」
「えっ?ほんとだ。昨日作ったの?これ」
「はいっ。ちょっと前まで作ってました。」
「なら、寝てなよぉ〜、身体に悪いよぉ〜。」
「大丈夫です。早くヤグチさんに服作ってあげたいですから。」
そういうと、ヨッスィーは立ちあがり裁縫道具を取ってくる。
105 :
ヤグチの服:2001/06/06(水) 16:15 ID:3IN4.9nY
「丈測りますよっ。」
ひも状の物を取り出すヨッスィー。
「別に今すぐ作らなくてもいいよぉ〜。」
「いいんです。あたしが作ってあげたいんだから…。」
紐を回し、服を作成するにあたっての必要な首周り等々の長さを測っていくヨッスィー。
「ぐえっ!!」
「あっ、ごめんなさい。きつく締めすぎましたか?」
「ヤグチを締め殺す気なのぉ〜、もぉ〜。」
「すいません。こんなにちっちゃい人の服造った事が無くて…。」
「ふん。どうせちっちゃいよっ。」
「ご、ごめんなさい。また余計なこと言っちゃいました。ごめんなさい、ごめんなさい。」
必死に謝るヨッスィー。
その光景にヤグチは
「ふふふ、かわいいね、ヨッスィーは。」
「えっ?あっ、その…。あのっ…。」
からかわれたことに赤面するヨッスィー。
「はい、どうぞ、ちゃんと測ってね。」
自ら紐を首に巻くヤグチ。
「本当にごめんなさい。今度はちゃんとやります…。」
どうにか、それぞれ長さを測り終わったヨッスィーは、その寸法に従い雑談を交えながら裁縫を始めてゆく。
106 :
ヤグチの服:2001/06/06(水) 16:15 ID:3IN4.9nY
数時間過ぎて。
「できましたっ。」
「綺麗ぇ〜…。」
服を受け取ると、その生地の肌触り、柄を視覚と触感で感じるヤグチ。
「ヤグチ、この服大事にするっ!!」
「えっ、いいですよ。すぐ着て下さい。これからもっとヤグチさんの服いっぱい作りますから…。」
「そう?ありがとう。でも、あんまり無理しちゃ駄目だよ。」
「はいっ。」
早速着替える事にしたヤグチ。
今度は、恥ずかしがらず目の前で着替える。
「えへへ、似合うかな?」
「ええっ、とっても。」
にこやかに笑みを交わす2人だった…。
107 :
レイク:2001/06/06(水) 16:16 ID:3IN4.9nY
今日はここまでです。
108 :
名無し娘。:2001/06/07(木) 07:26 ID:JwAR6WRg
がんばってください。
109 :
名無し娘。:2001/06/07(木) 08:09 ID:sARAmIhc
いいよ!
110 :
レイク:2001/06/07(木) 21:49 ID:X8oT65KM
111 :
桜満開:2001/06/07(木) 21:50 ID:X8oT65KM
2人のたのしい日々はあっという間に2ヶ月を過る…。
その間に作られた矢口の服たちは20着を超えた…。
発展する恋…。
彼女たちはお互いを愛し合い、キスを交わすまでの仲になっていた…。
「ねぇ、もう春だねぇ…。」
「そうですね…。」
庭にある一本の満開桜を眺めながら縁側でまったりするヤグチとヨッスィー。
「気分がいいな…。どこか出かけたい。」
「そうですね。どこか行きましょう。」
「何処がいいかな…?」
「あたし、いっぱいの桜を見たいです。」
「じゃぁ、この前いった神社へ行こう。あそこは確か…、桜の木がいっぱいあったから満開だよ、きっと。」
「じゃぁ、行きますか。」
「うんっ。」
112 :
桜満開:2001/06/07(木) 21:51 ID:X8oT65KM
ヨッスィーはヤグチを頭にちょこんと乗せると、立ちあがり歩き出す。
(ヨッスィー…、なんか最近髪の毛少なくなった気がする…。)
「ねぇ、ヨッスィー。」
「なんですかぁ〜?ヤグチさん。」
「最近疲れてない?」
「そんなことないですよ。いたって健康です。」
「…ならいいんだけど…。」
「おかしなヤグチさん♪」
「もう、さん付けしなくていいよ、ヨッスィー。」
「えっ?良いんですか…?」
「うん。そのまま呼んで欲しい。」
「じゃぁ…、ヤグチ…。」
顔が赤くなるヨッスィー。
「ヨッスィー♪」
呼び返すヤグチ。
113 :
桜満開:2001/06/07(木) 21:52 ID:X8oT65KM
神社に着くと満開の桜たちが二人を迎えた。
「綺麗…。」
「かっけーーー!!」
「ヨッスィー、一つきいていい??いつもおしとやかなヨッスイは、何でたまに「カッケー」なの?」
「えっ?な、なにげなく。」
「ふふっ。面白いね、ヨッスィーは。」
ヤグチを降ろすと、2人は桜舞う神社の中を宴のように踊る。
桜吹雪の中を舞うヨッスィー。
それを一緒にはしゃぎながら舞うヤグチ。
(綺麗だな、ヨッスィー…。まるで天女のようだよ…。)
「ねぇ、ヨッスィー!!」
はしゃぎながらヨッスィーに問い掛ける。
「なに?ヤグチっ。」
「いつまでも一緒に居よう!!」
「はいっ。」
嬉しそうな表情をする2人。
ヨッスイーは、ヤグチをすくい上げ
桜舞う中キスをした…。
114 :
レイク:2001/06/07(木) 21:52 ID:X8oT65KM
本日はここまで。感想をお待ちしております。
115 :
豆。:2001/06/07(木) 23:11 ID:1Jr5Ftz2
おお、どんどん発展していきますね〜。
サイコーっす。
116 :
名無し娘。:2001/06/08(金) 00:49 ID:v8Nq9SCg
のの太郎とかごや姫、さっき読み終わったっす
おもしろっかたので、こっちもかなり期待してます
117 :
名無し娘。:2001/06/08(金) 00:53 ID:v8Nq9SCg
>>116 訂正×おもしろっかた
○おもしろかった
鬱だ
118 :
名無し娘。:2001/06/08(金) 07:15 ID:N5dck4Zw
期待あげ。
119 :
ポルノ:2001/06/08(金) 09:54 ID:Mx/Etlu6
私はのの太郎とかごや姫、読んでないばかやろうなので
今から読んできます。
120 :
レイク:2001/06/08(金) 16:20 ID:8oCQdnuw
>>115 どうもありがとうございます。これからもがんばります。
>>116-117
ありがとうございます。以前にも言いましたが二つ読むと
2倍に楽しめるように(?)していきます。
>>118 期待に添えるかどうか、わかりませんが、がんばります。
>>119 これだけ読んでも分かるように話を書いていくつもりですが、
読んでいただけるとなおうれしいです。
121 :
真実:2001/06/08(金) 16:21 ID:8oCQdnuw
「はしゃいじゃったね…。」
「そうですね…。」
満開の桜を満喫した2人は家へ帰る途中だった…。
ゆっさゆさするヨッスィーの頭はヤグチに眠りを誘わせる。
その刹那。急激な落下に襲われるヤグチ。
「うわぁ!!」
必死に髪の毛につかまるヤグチ。
(いけない、いけない眠りそうだった…、あ、あれ?)
ヤグチはヨッスィーの頭から落ちそうになったわけでなかった…。
ヨッスィーがめまいを起こしたのだ…。
「ヨッスィー!!」
「あ、大丈夫です、平気ですから…。」
「ヨッスィー、無理しすぎてるんじゃない…?」
「そんな無理なんてしてないですよ…。」
そう言って再び立ち上がるヨッスィー。
「ヤグチは、ヨッスィーとしわあわせに暮らしたいんだ。だから、ほんとに無理しないで…。」
「はい。分かりました。機織りもう少しゆっくりやります。」
「うん。健康第一さっ。」
122 :
真実:2001/06/08(金) 16:21 ID:8oCQdnuw
-その夜-
ヤグチとヨッスイーは一緒の布団に入る。
「ヤグチ…。」
「ヨッスィー…。」
寝る前のキス。
「明日も幸せでありますように…。」
「そうだね。幸せでありますように…。」
ろうそくの火を消すヨッスィー。
2人は就寝した…。
123 :
真実:2001/06/08(金) 16:22 ID:8oCQdnuw
-夜中-
ヨッスィーは目を覚ます。
「ヤグチ…。寝てますね…。」
ヤグチの寝息を確認するヨッスィー。
ヨッスィーは静かに布団から出て、と何の部屋に向かう。
ふすまを静かに閉め、隣の部屋の明かりを灯す。
(ごめんなさい、ヤグチ…。でも、あなたのために尽くしたいから…。)
キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン…。
キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン…。
「ヨッスィー…。」
寝返りを打つヤグチ…。
触れようとするヨッスィーの肌がそこにはなかった。
「???」
目を覚ますヤグチ。
「い、、な、、い??」
布団から這い出すと、あたりを見渡した。
すると、機を織る音が聞こえる。
キーカッタン、キーカッタン、キーカッタン…。
(あれほど無理するなっていったのに…。もうっ!)
少し頭に来たせいか、約束の事を忘れているヤグチ。
ヤグチの小ささと、細身を活かして、わずかなふすまの隙間を通り抜ける。
124 :
真実:2001/06/08(金) 16:22 ID:8oCQdnuw
(!!!嘘…。)
そのとき、ヤグチは見てしまったのだ…。
鶴が自らの羽で機を織っているところを…。
その刹那、鶴と目が合ってしまう…。
硬直するヤグチと鶴。
どちらも動けないでいた…。
125 :
真実:2001/06/08(金) 16:23 ID:8oCQdnuw
鶴の目から涙が流れる。
その刹那鶴の周りから煙が立ちあがり、その中からヨッスィーが現れる。
「見てしまったんですね…。ヤグチさん…。」
「ど、どういうこと…?」
「覚えてますか…?罠にかかった鶴をヤグチさんは助けた事…。」
「!!!ヨッスィー、まさか、あの時の…。」
すべての疑惑が一つにつながる。
最近髪の毛が少なくなってきた事、出会った当時足に怪我をしていたこと。
「はい。そのときの鶴が私です…。」
「でも…。どうして…。」
「あたしは、恩返しがしたかったんです。一生をかけて命を救ってくれたあなたに…。」
「…………」
「正体を知られてしまった以上、ここには居られません…。さようなら!!!」
窓をかけるヨッスィー。
再び煙が立ちあがり、ヨッスィーは鶴の姿に戻る…。
「待ってヨッスィー!!行かないで!!ヤグチを置いていかないで!!!いやだ!!離れるなんて嫌だ!!」
多量の涙が矢口の頬を伝う…。
鶴も同様に瞳から涙を流していた…。
鶴は静かに羽ばたき始める。
その刹那、鶴は舞い上がり外へと飛んでゆく。
「ヨッスィー!!待って!!」
慌ててかけてゆくが、すでに間に合わない。
羽ばたいてゆく鶴に大声で叫ぶヤグチ。
「ヨッスィー、絶対にあなたを見つけ出すから!!!絶対に大きくなって幸せにするから!!!」
空の彼方へ鶴は消えていった…。
126 :
レイク:2001/06/08(金) 16:25 ID:8oCQdnuw
今日はここまで。切ないですね。
一応このスレは切なく愛の物語と公言していたので。
このようにしてみました。
感想等々お待ちしております。
127 :
名無し娘。:2001/06/08(金) 19:09 ID:dfYMi22A
レイクいいよ!感動したよ!
128 :
名無し娘。:2001/06/08(金) 19:18 ID:98jUHTzk
>>レイク
うう…っ 読んでて
よっすぃーが鶴だってわかっていたのに…っ
せつないねー がんばれヤグチ
でも、頭が薄くなるよっすぃーって
なんかやだね…
髪の色が薄くなるとかにして
メッシュになったとかにすれば…って
読んでて思った
129 :
豆。:2001/06/08(金) 20:06 ID:XEYj2RuQ
読んでて泣きそうになってたりする・・・・・
130 :
名無し娘。:2001/06/08(金) 22:02 ID:YvNnRFhw
おもしろいよー、続きが気になるよー
131 :
名無し娘。:2001/06/09(土) 01:15 ID:/yPZt3oM
( T▽T)<ぶぇ〜ん…(鼻水付き)。また感動しちゃったよ〜。
よっすぃ〜も健気すぎだよ〜…。ぐすんぐすん…
(#^▽^)<あ、取り乱しちゃってゴメンなさ〜い。
ヤグチさん…また、よっすぃ〜鶴に会えるとイイね。
チャーミーもヤグチさんの幸せを心から祈ってますよ!
……でも、よっすぃ〜はチャーミーの…
あ、何でもないです〜!それでは、チャオ〜!
132 :
ポルノ:2001/06/09(土) 02:36 ID:vZfM0OfA
感動。
133 :
レイク:2001/06/09(土) 18:38 ID:WCzKec02
>>127 そう言っていただいて光栄です。
>>128 メッシュは考えてました。でも、羽を使ってるので。でも悩みました(w
>>129 こういうシーンは切ないシーンはいくつかあると思います。
>>130 ありがとうございます、更新を少しします。
>>131 どうも、チャーミ−。けなげなヨッスィーっていいですよね。
>>132 ありがとうございます
134 :
抜け殻:2001/06/09(土) 18:39 ID:WCzKec02
「ヨッスィー…。嘘だよねっ…。こんなの、嘘だ…。」
一人家にとり残されるヤグチ…。
「寝て起きれば、またヨッスィーがさ、「おはようございます、ヤグチさん」って言ってくれるんだよね…。」
「それでさ、「ヤグチ」って呼んでって、怒るんだよ。」
「それで、ヨッスィーのおいしいご飯食べて、一緒に買い物して、接吻するんだ。」
「それで、それで…。」
こらえきれない感情がヤグチを押しつぶしてゆく。
「んグっ。ヨッスィー、やだよぉ〜、んぐっ。そんなの…、そんなの…。どうしてヨッスィーは
ヤグチを置いてっちゃうの!!約束したじゃん!!一緒に…一緒に…。」
やりきれない悲しみが拳として畳にぶつかる。
どかっ、どかっ、どかっ、どかっ…。
手の甲から血が滲み出す。それでもヤグチはその行為を止めない…。
後悔、愛情、悲しみ、淋しさ、全てがヤグチの頭を占拠する。
顔は涙にぐしゃぐしゃになり、唇を強くかんでいるせいか口角から血が滲む。
(あんなに愛し合ったのに、こんなに愛してるのに!!どうして、どうして!!)
どかっ、どかっ、どかっ、どかっ、どかっ…。
そして、いつしか、部屋の隅にヤグチはうずくまる形で眠りに就いていた。
135 :
朝2:2001/06/09(土) 18:40 ID:WCzKec02
ヤグチの耳に鳥のさえずりが聞こえる…。
「んっ…、朝か…。こんなヤグチにも朝は来るんだね…。」
ふと、ヨッスィーが帰っているのではという期待がヤグチに周囲を確認させる…。
「ここ…、何処…?」
家の中には間違いない…。
しかしヨッスィーと暮らした家と違う…。
「???」
事態が飲み込めない。
でも、間取りは全て一緒。
しかし、ヤグチのいる家は部屋中埃だらけ、蜘蛛の巣だらけなのだ。
「家具もない…。ヤグチが見ていたものは…。」
(幻?)
「うそだ!!ヨッスィーはこの部屋にいたんだ!!嘘だ!!嘘だ!!」
部屋中にヨッスィーとヤグチの奇跡を探す。
「無い!!無い!!無い!!無い!!」
家具一式どころか人が住んでいた様子も見られない部屋を走り回るヤグチ。
「そんな…。」
ひざから崩れ落ちるヤグチ…。
再びかれた涙が湧き上がり頬を伝う。
「わああぁぁぁ!!!!」
初めてヤグチは大声で泣いた。
136 :
朝2:2001/06/09(土) 18:40 ID:WCzKec02
どのくらい泣いたかわからない…。
ただ、ヤグチは泣いていても仕方ないと泣くのをやめた。
そのときヤグチはあることに気がつく。
「やっぱりヨッスィーはいたんだ!!んぐっ。泣いてる場合じゃない!!今すぐここを出なきゃ、何も始まらない。」
「待っててね、ヨッスィー。絶対見つけるから。」
ヤグチは着ているヨッスィーの作った服を見てそう誓う。
そして、再びヤグチは大きくなるため、ヨッスィーを見つけ出すため旅立った。
137 :
レイク:2001/06/09(土) 18:41 ID:WCzKec02
今日はここまでです。感想等々お待ちしています。
138 :
名無し娘。:2001/06/09(土) 21:33 ID:5a.3KEKU
いいっすねえ、ほのぼのしつつ、時々ほろりとくる・・・、くう、たまらん!
前作「のの太郎とかごや姫」も面白かったです。
レイクさん、頑張ってください!
139 :
名無し娘。:2001/06/09(土) 21:37 ID:LqGZNywA
う〜ん、いい!
140 :
名無し娘。:2001/06/10(日) 07:16 ID:veKD5nfU
がんばってください。
141 :
レイク:2001/06/10(日) 09:39 ID:1M.ppkqE
>>138 どうもありがとうございます。ほのぼのレイクっすから(W
前作を深く読んでいた方は次の更新で何か気づくはず。
>>139 どうも、ありがとうございます。
>>140 がんばります。
142 :
出会い:2001/06/10(日) 09:40 ID:1M.ppkqE
歩いて3日。
ヤグチはなつかしの村という場所に辿り着いた…。
「は…ら…へ…った…。」
「なにか…食べ物………。」
ヤグチは路上で倒れ気を失った…。
「んっ???」
倒れているヤグチの視界が揺れる。
「なに??どうなって…?」
(か、亀??)
ヤグチは亀に拾われていた。
(どういうこと…?)
「亀さん助けてくれてありがとう…。」
小さな亀は小さな矢口を乗せて歩いている。
「あっ、こんなところに居た。亀吉帰るよ。」
その刹那、亀ごと何ものかにつかまれるヤグチ…。
「何乗っけてるの亀吉??」
「あはは…、オレ、一寸ヤグチっ。よろしく…。」
「かわいい〜〜。こんにちは小人さん。」
ヤグチと亀を拾い上げたのは、7歳くらいの女の子だった…。
「あたし、紗耶香。よろしくね小人さん♪」
にかっと隙っ歯をみせる紗耶香。
143 :
出会い:2001/06/10(日) 09:41 ID:1M.ppkqE
どうやら、この亀の持ち主である紗耶香はヤグチのことを気にいったらしい。
「お願いがあるんだ。」
「なに?小人さん?」
「あの、オレにはヤグチって言う名前があるんだけど…。」
「ごめん、ごめん。何?ヤグチ。」
「何か食べさせてもらえないかな。ここ数日何も食べてないんだ…。」
「…ごめんね、あたしのうち貧乏だから食べ物無いの、あたしも1日食べてないんだ。」
「そう…。」
がっくりするヤグチ。
「あっ♪万屋の彩ちゃんなら何か食べ物くれるかも…。」
そういうと、紗耶香はなつかしの村の万屋へ向かう。
万屋の脇道から、裏へ回る紗耶香。
「あーやーちゃーん。あーそーぼっ。」
「はーい。」
すると、裏口から12歳くらいの女の子が出てくる。
「さやちゃん、おはよう。今日は何しよっか。」
「あのね。今日ね。拾ったの。」
「何を?」
不思議そうな顔をする彩。
「人。」
「ハァ?」
「ほらっ。」
手のひらに乗ったヤグチを見せる。
「こんにちわ。オレ、一寸ヤグチ。」
144 :
出会い:2001/06/10(日) 09:41 ID:1M.ppkqE
「!!!!か〜わ〜い〜い〜♪ちょっと貸して。いや〜♪か〜わ〜い〜い〜。」
手のひらを移るヤグチ。
「ヤグチがね、ここ最近ご飯食べてないんだって。よかったら何か彩ちゃんのところで食べさせてあげてよ。」
「いいよっ♪今もって来るね。」
そう言って再びヤグチを紗耶香の手のひらに戻して、彩は再び家に戻ろうとした。
「ちょっとまって!!」
ヤグチが呼び止める。
「なに?やぐちさん。」
「紗耶ちゃんにも何か…。」
「うん。分かってる…。紗耶香ん家、大変だもんね。」
そう言って、彩は中に入っていった…。
そして、10分経った…。
再び戻ってくる彩。
「おにぎりしかないけど…。」
そう言って、皿の上に5個のおにぎりを持ってきた。
そして、近くの河原に移動する…。
「「「いただきまーす。」」」
145 :
レイク:2001/06/10(日) 09:42 ID:1M.ppkqE
今日はここまで。これから資格試験で、早めに更新しときました。
では、感想等々待っています。
146 :
ポルノ:2001/06/10(日) 12:27 ID:h1kolPOw
ちゃむ、彩っぺ、出現!
いいカンジぃ!
147 :
T&F:2001/06/10(日) 23:46 ID:7E39LQzs
ちょうちょうちょういい感じ
じゃん。次回更新期待
148 :
名無し娘。:2001/06/10(日) 23:53 ID:kURlbW/o
ナイスだレイク!!
149 :
T&F:2001/06/11(月) 00:16 ID:lG9hf4xI
間違えて、上げてしまった
150 :
名無し娘。:2001/06/11(月) 00:28 ID:1tkMeon2
や
151 :
名無し娘。:2001/06/11(月) 10:43 ID:ACwEMxBQ
age
152 :
レイク:2001/06/11(月) 13:11 ID:5I1pP.xI
>>146 ちゃむ、彩っぺ、あと、あの人がこのあと・・・。
>>147 どうもありがとうございます。
>>148 ありがとうございます。がんばります。
153 :
レイク:2001/06/11(月) 13:12 ID:5I1pP.xI
ヤグチを皿の上におき、それぞれ一個ずつおにぎりをとる。
ヤグチの前には大きなおにぎりが…。
「おいすぃ〜。んぐんぐ」
2〜3粒米を掴み、口に放り込むヤグチ。
紗耶香はものすごい勢いでおにぎりを口に運んでいる。
「紗耶ちゃん、お腹へってたんだねぇ〜。おいしい?」
「おいしいよ!!彩ちゃん家のおにぎりおいしいもん。粟じゃないのを食べるのはいつも彩ちゃん家!!」
「そう?なら良かった…。」
「紗耶香!!こんなところで油売ってどうしたの!!」
そこに、紗耶香の母親らしき人物があらわれる。
「お、おかあさん。紗耶香、ちゃんと服洗って干したんだよ…。」
「まだやることはあるんだよ!!来な!!」
母親は耳を引っ張り、家のある方向に連れて行く。
黙ってみる事しか出来ない彩と、ヤグチ。
「万屋さんと家は格が違うんだから娘さんと付き合ってたら家がこの村に居られないでしょうが!!」
「ごめんなさいおかぁさん〜〜!!」
涙を流す紗耶香は何度もヤグチ達の方向を振り返りながら母親に連れて行かれた。
154 :
レイク:2001/06/11(月) 13:13 ID:5I1pP.xI
「紗耶ちゃんの家、貧乏でさ…。猫の手も借りたいほどなんだって…。」
「そうなんだ…。」
「紗耶ちゃんさ…。あたしを慕ってくれてさ…。箱入り娘でいた私に初めて出来た友達なんだ…。」
「…………。」
「紗耶ちゃんのおかげでさ、あたしも友達が増えたんだ…。感謝しか出来なくって、何かしてあげたくってさ…。」
「うん…。」
「家なんて関係ない。ただあたしが万屋の娘だっただけ…。紗耶ちゃんは何も悪くないのに…。」
「うん…。」
「なんか、目頭熱くなっちゃった。」
「ヤグチも…。」
「何とかしてあげたいけど、どうにも出来ないんだ…。」
そういいながら、おにぎりを口に運ぶ彩。
「しょっぱぁい・・・。」
「ヤグチも。しょっぱぁい…。」
そのとき、ヤグチ達の後ろに人影が…。
その人物はおにぎりを2個掴んで、そのうち一つを口に放り込む。
「!!!!」
「おっ。明日香。」
「えへへへ。ごめん、勝手に食べちゃった。」
「いいよ。余ってたし・・・。」
隣に座る明日香という女の子。
「何1人ごといってたの・・?さっき紗耶香がお母さんに連れて行かれちゃったけど…。」
「また、紗耶ちゃん捕まっちゃったんだ…。」
「そっか。」
155 :
レイク:2001/06/11(月) 13:14 ID:5I1pP.xI
「おいっすぅ〜、オレ一寸ヤグチ!!」
あたりを見渡す明日香。
「???」
「ここだよぉ〜!!お皿の上っ!!」
「???!!!えっ!!!」
皿の上のヤグチを凝視する明日香。
「こんにちわ〜、よろしく、明日香ちゃん。」
「よ…、よろしく。…あ、彩ちゃん妖怪と付き合ってるの…?」
「ちがうよ!!矢口は人間だい!!確かにちっちゃいけど…。」
「今日知り合ったんだよ。亀吉が乗せてるところを紗耶香が見つけて連れて来たんだ。」
「へぇ〜〜。」
相変わらず口におにぎりを運ぶ明日香。
「あたし、明日香。そこら辺に住んでる孤児。よろしくっ!!」
頭を下げる明日香。
「よろしくぅ〜。」
頭を下げ返すヤグチ。
「明日香はね。紗耶ちゃんの紹介で友達になったんだ。」
「ふ〜〜ん。」
また一粒、もう一粒口におにぎりを運ぶヤグチ。
156 :
レイク:2001/06/11(月) 13:14 ID:5I1pP.xI
「ぷはぁ。もう食べられない…。」
20粒米を食べた矢口は満腹感でお腹をさする。
じっとおにぎりを凝視する明日香…。
その視線に気づくヤグチは
「食べて良いよ。あたしが口つけた奴だけど。」
「ありがとう!!」
そういって、ヤグチの食べ残した(ほとんど残した)おにぎりを頬張る明日香。
「でも、ヤグチはどうして亀吉の上に乗ってたの??」
「う〜んと、お腹が減ってて倒れたら、いつのまにか乗ってたんだ・・・。」
「へぇ〜。ヤグチは何してる人なの…?」
「旅人かなぁ〜…。」
「じゃぁ、何か目的があるの???」
「うんとね。大好きな人を探し出すことと、この世の中にあるといわれる「物を大きくする小槌」
を探す旅をしてる。」
「へぇ〜〜。その小槌で大きくなりたいんだ。」
おにぎりを食べきった明日香も会話に加わって来た…。
「うん!!そう!!」
「そっかぁ〜、がんばってねぇ〜。」
「うん。」
157 :
レイク:2001/06/11(月) 13:15 ID:5I1pP.xI
彩は思い出したかのように
「今日は泊まるとこあるの?」
「最近は野宿だよ。みんな気づいてくれないモン。ヤグチなんか。」
「そっか、そうだよね。気づいても何されるかわからないもんね。」
「昨日はトカゲに追い駆け回されたよ。アハハ。食べられちゃうかと思った。」
「たいへんなんだねぇ〜。」
「たいへんだよぉ〜。」
「じゃぁ、しばらく家くる??急ぎの旅じゃなかったら・・・。」
「…いいの?ヤグチこんなんだよ、彩ちゃん。」
「いいよっ。そのかわり、私の友達になってよ。」
「うん!!もちろん!!」
こうして、ヤグチは彩の家にしばらく滞在する事になった…。
158 :
レイク:2001/06/11(月) 13:15 ID:5I1pP.xI
今日はここまでです。
159 :
Zガンダム:2001/06/11(月) 21:15 ID:8mtwgTRI
レイク面白い!エロのほうもこっちも続きがきになる。
昨日の資格試験って簿記かね?
それなら2級うちも受けたけど。
160 :
名無し娘。:2001/06/12(火) 03:01 ID:SAUXwRVI
>>145 レイク……また悪い癖が出てるぞ。雑談の引き金になるようなことを書くな
161 :
レイク:2001/06/12(火) 16:02 ID:fkWp/xpg
>>159 ありがとうございます。ま、資格はたいしたものではありません。
>>160 指摘ありがとうございます。
162 :
彩:2001/06/12(火) 16:03 ID:fkWp/xpg
明日香と別れたあと、ヤグチと亀吉と彩は彩の家に向かった。
「ここがあたしの部屋。好きに使っていいよ。」
「うん。ありがと。」
彩は亀吉をお皿に水を敷き、そこに放す。
「よくねぇ〜、親にバレそうだって、亀吉を紗耶香から預かるんだよ。」
「ふ〜ん。」
「今日はいっぱい話そうね。ヤグチの事、いろいろ教えて。」
「うん。ヤグチも彩ちゃんの事、知りたい。」
そのとき、部屋の入り口から声が聞こえる。
「お嬢様ぁ〜、お帰りになられたのですかぁ〜。」
「あっ、うん。帰ってる。」
「ちょっと入りますよぉ〜。」
「えっ、ちょっと待って。」
ヤグチに隠れるように指示する。
桐タンスの陰に隠れるヤグチ。
使用人が中に入ってきた…。
「今日は、どちらに行かれてたのですか…?先生がお待ちでしたよ。」
「あっ!!ごめんなさい。琴のお勉強だったの忘れてました。」
「そうですか、次は忘れないようにしてください。」
「はい…。」
「また亀を借りてきていらっしゃるんですか?」
「うん。この亀かわいいんだもの。」
「そうですか…。お風呂の準備が出来ております、お入りになってください。」
「はぁい。」
用がすむと使用人は出て行った。
163 :
彩:2001/06/12(火) 16:03 ID:fkWp/xpg
「いいよ、ヤグチ。」
ぴょこんとタンスの影から出てくるヤグチ。
「か〜わいっ♪」
と、ヤグチをすくい上げ、ほお擦りする彩。
「???」
「どうかした…?」
「ヤグチ、明日香と同じ匂いがする。」
えっ?と思い、自ら自分のにおいをかぐ。
「アハハ…。お風呂3日入ってないから。」
「そうなんだ…。明日香はお風呂入ってないんだ…。入ってないとそう言う匂いするんだよ…。」
本当に物を知らない箱入り娘だ…。
「じゃぁ、お風呂入る?」
「うんっ!!」
164 :
彩:2001/06/12(火) 16:03 ID:fkWp/xpg
−風呂にて-
桶の中にお湯を張り、その中に身体を沈めるヤグチ。
「うい〜〜っ。」
オヤジのような声をあげる。
「ヤグチって、大人なんだね。気づかなかった。」
「そうだよ。ヤグチ15歳だもん。」
「あたしより3つ上なんだねぇ〜。そりゃ、アソコの毛も濃いよね。
あたしなんかやっと最近はえ始めたのに…。」
「そのうちいっぱい生えて来るよ。」
「それが大人になるってことだよね。」
「そうだね…。」
「あたしね、21歳でお母さんになりたいんだ。」
「ふ〜ん。」
「かわいい赤ちゃん産むの。」
「へぇ〜〜。」
「あと、9年。いい女になるぞっ。」
「がんばれ、彩ちゃん。」
「うんっ!!」
165 :
彩:2001/06/12(火) 16:04 ID:fkWp/xpg
「ねぇ、ヤグチは大好きな人探してるって言ってたけど、もしかして恋人??」
顔を赤くしながら
「うんっ。」
と答えるヤグチ。
「へぇ〜、やっぱりお姉さんだ。だてに15年生きてないね。」
「まあね。」
「でも、なんでいなくなっちゃったの??」
「…それはね…。ヤグチがいけないんだ…。」
「そうなの?」
「うん…実はその人…」
ヤグチはヨッスィーとの出会いから今にいたるまでの過程を彩に打ち明けた。
「そっかぁ〜、でも不思議な事があるんだね。鶴が人に変身出来るなんて…。」
「うん…。でも、その人は本当に助けた鶴だったんだ…。」
「信じるよ。明日ね、生物に詳しい先生がお勉強教えに来てくれるの。だからちょっと聞いてみようと思うけど…。どうかなぁ?」
「うん!!是非聞いてみて。」
「わかった。」
風呂から出た二人は食事をする…。
166 :
レイク:2001/06/12(火) 16:04 ID:fkWp/xpg
今日はここまでです。
167 :
名無し娘。:2001/06/12(火) 19:49 ID:9ZW3B4Bc
なんかいい感じだよ!
168 :
名無し娘。:2001/06/13(水) 07:10 ID:GZ5Mdv3Q
age
169 :
豆。:2001/06/13(水) 22:57 ID:zDaBOBOI
いいよいいよぉ〜。
170 :
レイク:2001/06/13(水) 23:04 ID:XJmPw/1k
>>167 ありがとうございます。がんばります。
>>169 豆さんどうも、感想レスありがとうございます。
171 :
彩:2001/06/13(水) 23:05 ID:XJmPw/1k
彩の部屋で、使用人に運ばれた夕飯を見るヤグチ。
「こんなにすごいおかず見たの初めてっ!!」
万屋の一人娘に与えられる食事はヤグチが今まで見てきた食べ物より遥かに豪華だった。
「そう?あたしはいつも食べてるよ。」
「だって、このお魚なぁに??」
「ここをずっといくと海があって、そこで取れる鯛って言うお魚なんだって。」
「海…?」
不思議そうに「海」という単語を聞くヤグチ。
「そう、海。あたしも一度しか行った事ないんだけど、すごーく、大きな湖みたいのが
一面広がっているの。そこに水はね、しょっぱいんだよ。」
「へぇー、おもしろそうっ。ヤグチ見てみたいな、海。」
彩から1つの小皿にそれぞれおかずを分けて貰うヤグチ。
「これから旅をするなら、絶対にいってみるべきだよ。感動する。」
「うん。絶対行ってみるっ!!」
見たことの無い「海」というものに想いを膨らますヤグチ。
172 :
彩:2001/06/13(水) 23:06 ID:XJmPw/1k
「ねぇ、彩ちゃん、ご飯おいしいよ。お母さん料理上手だね。」
頬張りながら、彩のほうを見る。
「これ、あたしのお母さんが作ったんじゃないよ。ここに働いている人が作ったの。」
「へぇー、お母さんじゃない人が作ることもあるんだ。初めて知った。」
「ちっちゃい頃から食事は使用人さんが作ってた。お母さんの作ったご飯食べてみたいな…。」
「う〜ん。ヤグチのお母さんより、子の料理作った人のほうがおいしいと思ったよ、ヤグチは。」
「あこがれ、でも、おかあさん居ないんだ。」
「い…な…い?」
「お母さん、あたしが小さい頃氏んじゃった…。」
そう言うと、焦点をあわさず遠くの方を見る彩。
「ごめん。ヤグチ…、知らなくて…。」
彩はしゅんとしているヤグチに気がつき
「気にしないでっ。その代わり、お父さんがあたしの事、2人分大事にしてくれてるもん。」
「ホントゴメンね。」
「いいからたべなさいっ。食事中は私語厳禁だよ。」
「それは、彩ちゃんだってそうじゃんっ。ヤグチだけじゃないよっ。」
「あはっ、そうだねっ。あはははっ。」
「アハハハハッ…。」
(お母さんがいなくても人っていい子に育つんだね。お父さんが大事に育てたのがわかるよ、彩ちゃん。)
その夜、彩といろいろな雑談をし、海に思いを馳せ眠るヤグチだった…。
173 :
彩:2001/06/13(水) 23:06 ID:XJmPw/1k
今日はここまでです。感想等々お待ちしております。
174 :
名無し娘。:2001/06/13(水) 23:19 ID:0cPdumuk
( ^▽^)<ダークなヤグチさんも(・∀・)イイ!けど…
ほのぼのヤグチさんも…ハァハァ
遂に旧メン登場でちょっぴり感動しちゃってます。
それでは、チャオ〜!
175 :
名無し娘。:2001/06/14(木) 00:23 ID:rli25wB2
矢口より純情な石黒・・・(・∀・)イイ!
176 :
レイク:2001/06/14(木) 15:59 ID:SbGTC.Vg
>>174 どうも、チャーミ−。
もう一つの方も読んでいただいてるようで、ありがとうございますです。
>>175 ありがとうございます。石黒キャラはこんな感じで行きます。
177 :
お勉強:2001/06/14(木) 15:59 ID:SbGTC.Vg
「ん〜。よくねたぁ。」
大きく伸びをするヤグチ、手ぬぐいの掛け布団をどかし、
座布団の敷布団の上にたってあたりを見渡す。
「おはよう、ヤグチっ。」
すると、上の方からそう挨拶され、上を見上げる。
ヤグチを微笑みながら見る彩。
「おはよう、彩ちゃん。」
ぺこりと頭を下げるヤグチ。
「かわい〜〜♪」
ヤグチをすくい上げると、ほお擦りする彩。
「今日は、お勉強が終わったら、あたしたちの隠れ家に連れてってあげるね。」
「隠れ家…?」
「うん、そう、隠れ家。まぁ、廃墟なんだけど明日香の住んでる家でもあるんだ…。」
「へぇ〜、明日香ちゃん家かぁ〜…。」
「明日香はさ、孤児だから、そこに住んでるんだよ。」
「ふ〜ん。」
「さっ、朝ごはん食べよ。もう、ここにきてるから。」
「うんっ。」
2人は楽しく朝食をとった…。
178 :
お勉強:2001/06/14(木) 16:00 ID:SbGTC.Vg
一時間が過ぎると、予定通りに家庭教師がやってくる。
「おはよう、彩さん。」
「おはようございます、先生。」
「今日は、古事記の解釈をしましょう。」
「はいっ。」
平凡に授業をこなす彩。
タンスの上からその様子を見るヤグチ。
(すごいなぁ〜、彩ちゃん頭がいいんだねぇ〜。ヤグチ寺子屋にも通えなかったなぁ〜…。)
すると彩と目が合う。
「何処を見てるのです?彩さん。」
「あっ、ごめんなさい。」
「よそ見はしてはいけませんよ。」
(おこられてるっ。駄目だよ、よそ見は・・・。)
179 :
お勉強:2001/06/14(木) 16:01 ID:SbGTC.Vg
そうして、授業が終わると…。
「先生、あのっ、先生は生物に詳しいんですよね。」
「そうですね、オランダで生物を学んだ事もありますが…?」
「あの、変な話だと思うんですけど…、鶴って人に化けるのですか?」
「・・・?、どこかの怪談でも読んだのですか?」
「えっ、ま、まぁ。」
「そうですね。私のような立場の人間は肯定は出来ませんが…」
「出来ませんが…?」
「母が昔、言ってた事があるのですが、この世には摩訶不思議な事があると…、
海王竜の事を彩さんは知っていますか…?」
「いえ。」
「海の底に住むといわれる竜の事です。その竜は、海底の大きな城にすんでるといわれています。
そして、その竜は、普段は人間の姿で海底にいるというのです…。」
「へぇ〜。」
「でも、そう言う生物がいてもいいかもしれませんね。事実、キツネや狸は化けて
人をだますといいますからね。」
「そうですね。」
「さ、今日はもう終わりにしましょう。」
「はい、先生。」
カバンを持ち、立ち上がる教師。
「先生、あと、鶴はいつも何処にいるんですか?」
「鶴ですか…?鶴はずーっと同じ場所にはいません。渡り鳥といって、いつもこの世界を飛び渡る鳥です。」
「そうですか…。ありがとうございました。」
教師は彩の家を去っていった。
180 :
レイク:2001/06/14(木) 16:02 ID:SbGTC.Vg
今日はここまでです。感想等々をお待ちしております。
181 :
名無し娘。:2001/06/14(木) 19:18 ID:mwKD3GMA
いいっすね。
182 :
レイン:2001/06/15(金) 00:02 ID:.2tu2J/.
おもしろい展開です。
この後も、鶴探しを
がんばれ!矢口
183 :
名無し娘。:2001/06/15(金) 00:55 ID:jqtwvLuA
海王竜って、前作の・・・ですか、ひょっとして?
っていうことは、前作の名場面が復活ですか?
続きに期待。
184 :
レイク:2001/06/15(金) 21:35 ID:sxt70.Pg
>>181 ありがとうございます。
>>182 どうも。鶴を探しながらいろんな人に出会っていくことだと思います。
>>183 まぁ、想像にお任せします(w
185 :
隠れ家:2001/06/15(金) 21:36 ID:sxt70.Pg
「聞いてた?ヤグチ。」
「うん、聞いてた…。」
「話によれば、人に化けられるのは鶴だけじゃないみたいだね…。」
「そうみたいだね…。渡り鳥かぁ〜。」
少し遠くを見つめるヤグチ…。
「渡り鳥って事は、またであった場所に1年後に来るかもね…。」
ため息をつきヤグチは
「ヤグチは一年なんて待てないよ。会いたいんだもん…。」
「本当に愛し合ってたんだね。」
「うん…。」
少しヤグチは顔を赤らめた。
「なら、1年後まで、いや、数ヶ月後まで自分で旅して回ってみたら?」
「うん。そうする。それに幻の大きくなる小槌も探さなきゃ。」
「そうだ、もうお勉強終わったし、隠れ家に行こう。」
「うん、ヤグチ行きたい。楽しみ…。」
亀吉は彩の手のひらに、ヤグチは彩の頭の上に乗せられ彩たちの隠れ家に向かう…。
186 :
隠れ家:2001/06/15(金) 21:36 ID:sxt70.Pg
「ここだよ、ヤグチ。」
明日香とであった川の近くにそれはあった。
目の前には本当に廃墟が聳え立っていた…。
雑木林に囲まれ、家には多量の蔦が絡まり生い茂っていた。
「お化け出るの…?」
不安そうなヤグチ。
「まさかぁ〜。」
ニコッと手のひらにヤグチを降ろすと微笑む彩。
「なんかでそうでさ…。」
「トカゲとか、ムカデとか、こうもりならでるよ。」
「え″っ!?」
固まるヤグチ。
ヤグチは二日前にトカゲに追い駆け回されていた…。
「だいじょうぶだよ。彩達がいるもん。」
「そっか、そうだよね…ハハハ…。」
しかし、家に入る気が起きないヤグチ。
「さあ、中にはいるよ。」
彩は廃墟の扉に三三七拍子でノックする。
「合言葉は?」
と、扉の向こうから声が聞こえた。
187 :
レイク:2001/06/15(金) 21:37 ID:sxt70.Pg
今日はここまでです。感想等々お待ちしております。
188 :
名無し娘。:2001/06/16(土) 14:49 ID:e.dmRiLU
age
189 :
名無し娘。:2001/06/16(土) 15:03 ID:2vrI/vEI
いいじゃん!頑張れレイク!
190 :
名無し娘。:2001/06/16(土) 18:14 ID:mcS/BGrk
ここに出てくる矢口ってハムスターや
手乗り文鳥みたいな大きさのイメージでよいのかな?
服の生地って厚みとキメは普通の服と変わらないから
矢口にとってはゴワゴワして重そう。
それとも鶴の吉澤の作る服は矢口にもぴったりの
服だったりする?
191 :
レイク:2001/06/16(土) 21:00 ID:JTCe3d.M
>>189 ありがとうございます。がんばります。
>>190 イメージですか?基本的には読者さんの考えてる姿でよいと思いますが、
強いて言えば、1寸より少しでかいくらいですかね。生まれた時一寸だったので。
名前は犬が生まれた時「チビ」って付けて、大きくなってもチビって呼ぶのと一緒で
一寸ヤグチってつけても一寸じゃなかったり(wでも、二寸はないかと…。
まあ、ご想像にお任せします。
192 :
隠れ家:2001/06/16(土) 21:02 ID:JTCe3d.M
「ミニモニ。の平均身長は152センチ」
すると、明日香が扉を開き
「いらっしゃい。」
彩を中に導く。
「ヤグチもつれてきたよ。」
と、頭からヤグチを降ろす。
「こんにちわ。」
「こんにちは、ゆっくりしてってね。」
「紗耶ちゃんは?」
「そこでご飯食べてる。」
居間のような場所に、いろりの前で何かを食べている紗耶香。
「おいっす、紗耶ちゃん。」
「あ、おはよー。」
「なにたべてるの??」
と、彩から降りて近づくヤグチ。
「たべる??」
と、いろりにかけてある鍋から、汁や具をお椀にすくい、ヤグチに差し出す。
「こんなに食べられないよぉ〜。しかも、おわんがヤグチより大きいし…。」
すると、紗耶香がヤグチを持ち上げる。
193 :
隠れ家:2001/06/16(土) 21:03 ID:JTCe3d.M
「!!!!!」
硬直するヤグチ。
視界には、味噌汁ベースで野草(食べられる物)、沢蟹、魚の他、蛙、蛇、ザリガニが変形した
物が入ってる…。
「だ、大丈夫なの??」
「なにが??」
「た、たべられるの??」
と、手の中から、紗耶香を見るヤグチ。顔が引きつっている。
「おいしいよ…。ヤグチも具になってみる??」
石化した。
「うそだよ、うそ。でもね、案外いけるんだから。」
「そうだよ、おいしいよ。」
と、お嬢様育ちの彩もお椀に汁をよそい、箸をつける。
「!!!」
「おいしいよ。たべてみなよ。」
と、蛇の一部を箸でつまんでヤグチの目の前に持ってくる。
失神。
194 :
隠れ家:2001/06/16(土) 21:03 ID:JTCe3d.M
「ちょっと、ヤグチ??」
「彩ちゃんが悪いんだよぉ〜、そんなことするからぁ〜。」
「何言ってんの??おいしいじゃんこれ。」
おいしそうに蛇を食べる彩。
「まぁ、うまいのは確かだけど。明日香に用意してもらった時あたしはビビったよ…。」
やはり、彩は世の中も常識もあまり知らない。
ヤグチを畳の上に寝かせて食事をする3人。
195 :
隠れ家:2001/06/16(土) 21:04 ID:JTCe3d.M
目が覚めるヤグチ。
「ん??」
あたりを見渡す。
すると、3人が毬遊びをしていた。
「あ、ヤグチがおきた。さっきはごめんねぇ、ヤグチ。」
「ううん、いいよ。でもびっくりしちゃった…。」
「でしょ?びっくりするよねぇ〜。」
同意する紗耶香。
「そう?明日香は色んな物が食べられるってよく知ってるよ。あたし、明日香にいろんな食べ物教えてもらった…。」
「あたしは、いつもこんなもんしか食べて無いから、彩ちゃんちのおにぎりが一番おいしい。」
「そう?」
「うん。」
「そうそう、紗耶香昨日大丈夫だった??」
「ああ、おかあさんね。たっぷり怒られちゃった…。」
と、少ししゅんとする紗耶香。
「また打たれたの?」
「うん…。」
と、袖をまくって肩あたりを見せる紗耶香。
そこには青紫の痣があった。
「お母さん、あたしが邪魔なんだ。家事もろくに出来ないし、お父さんは飲んだくれてるから…。」
「分かるよ…。ヤグチ、分かる…。」
「ヤグチ…。」
ヤグチは、家出した時の話を3人にする…。
196 :
隠れ家:2001/06/16(土) 21:04 ID:JTCe3d.M
「ヤグチ…、あたしとよく似てるね…。」
涙を流す紗耶香。
「うん。」
同じく涙でぐしゃぐしゃなヤグチ。
鼻水を啜ってなく彩。
事情はよく分からないがとにかくわんわんなく明日香。
「でも、ヤグチは強いね…、家出ちゃうんだもの。」
「そんなこと無いよ…。」
「あたしにもそんな勇気があったらな…。」
紗耶香は天井を見つめた…。
197 :
レイク:2001/06/16(土) 21:05 ID:JTCe3d.M
今日はここまでです。感想をお待ちしております。
昨日のおねモ−っすね。珍味を喰うシーンは。俺もザリガニはきついっす。
199 :
レイク:2001/06/17(日) 20:19 ID:aDjCmmFs
本日お休みさせていただきます。
200 :
名無し娘。:2001/06/17(日) 21:02 ID:o1HBP3qk
( ^▽^)<がお〜!海王竜の練習中のチャーミーです。
チャーミーは珍味よく食べますよ。
ケン○ッキーフライドチキンとか手羽先とか…
えっ?トリ肉って珍味じゃないんですか?
( T▽T)<鳥キラ〜イ!
(#^▽^)<でもヨッスィ〜の鶴は好きですよ。チャオ〜!
201 :
名無し娘。:2001/06/18(月) 05:18 ID:2POKIHC2
いいよいいよ、がんばって。
202 :
必殺網羅人:2001/06/18(月) 08:04 ID:5TmBaUmc
>>198 そうか、元ネタは先週のおねモーだったんですね。
そう言われればそうですね。
頑張ってください。
203 :
レイク:2001/06/18(月) 23:04 ID:ioAnXSio
>>198 大当たりです。ネタにさせていただきました。
>>200 どうも、チャーミ-。練習ご苦労様です。好き嫌いはいけないですよ。
鼻をつまんで食べましょう(w レスありがとうございます
>>202 そうですね。がんばります。
204 :
訪問者:2001/06/18(月) 23:06 ID:ioAnXSio
そのとき、扉が開く音がした…。
「だ、だれ!?」
叫ぶ明日香。
急いで物陰に隠れるヤグチ
「なんだよ、先客がいるやないか…。」
そこに現れたのは村で有名な悪がき3人組だった…。
「今日からここはわしらの隠れ家や。」
「なに言ってんの!?あんたたち!!ここは明日香の家だよぉ〜!!」
「何いってんねや、ここは廃墟やんかぁ〜!!せやからわしらのもんやねん!!」
「あんた達出て行きなさいよ!!」
「おっ、万屋のねーちゃんもおんのやないかい。」
対立する彩たちと悪がき3人。
205 :
訪問者:2001/06/18(月) 23:06 ID:ioAnXSio
「ここに人がすんどるゆー事を村の人間に教えたら、たちまち壊されてまうで。ええのか?」
「汚いよ、あんたたち。」
「汚いのはそこのこじきの女やないんか?」
指を差される明日香。
明日香の前に出る紗耶香。
「やめなよ!!そーゆー言い方ってないよ!!あんたたちサイテー!!」
「サイテーで結構結構。」
悪がき3人組はふてくされた態度…。
「お願い…、明日香いるとこなくなっちゃうから…。出てって…。」
静かに、悪がき3人に頼む彩。
「ほんなら、土下座せーよ、この村で威張ってるおまえの親父の変わりに。そしたら、考えたるわ。」
「それとこれとは話が違いじゃない!!」
興奮する紗耶香。
すると、無言で畳の上に膝まずく彩。
「彩ちゃん…?」
動揺を隠せない紗耶香と明日香。
「お願いします。ここの事は黙っておいてください。明日香の事ほっといてあげてください。
ここには来ないでください。お願いします!!」
土下座をする彩。
「ええ眺めやなぁ…。自分のとこの親父に家の親父ひどくいじめられてるさかい、気分がええわ。」
206 :
訪問者:2001/06/18(月) 23:07 ID:ioAnXSio
悔しさに、畳に涙の雫を垂らす彩…。
「ほな、どないする??」
内輪で話をする悪がき達。
何かが決まったのか、彩達に話し掛ける。
「自分らとわしらでと勝負しよか。」
と、悪がきの1人が言う。
「徒競走で勝負っちゅうのはどや?」
「男の子に勝てるわけないじゃん!!」
すかさず言い返す紗耶香。
「ま、それもつまらんわな…。」
と再び、会議する悪がき達。
「ほんなら…。わしらが飼ってるもんと、お前らの飼ってる亀で勝負したらどうや…。」
と妥協案。
顔を見合わせる紗耶香と明日香
「ならいいよ。」
と答える明日香。
悪がきたちは「くくくっ。」と含み笑いをした…。
207 :
レイク:2001/06/18(月) 23:09 ID:ioAnXSio
今日はここまでです。
毎日更新がモットーのレイクでしたが毎日更新は無理でした(W
読者さんに申し訳ないっす。
では、感想等々お待ちしております。
208 :
兎と亀:2001/06/19(火) 07:19 ID:a1ll/PMA
ひとまず、外に出る彩達と悪がき達
そして、あとからそおっと家を出るヤグチ…。
外に出ると、ある方向を指差す。
その先には小さな丘があった…。
「あの山のてっぺんまで、わしらと自分らが買ってる生きモンで競争するんや。先についたほうが勝ち。」
そう、ガキどもは言った…。
「汚いよ。亀吉に勝てるわけないじゃん!!」
反論する紗耶香
「なら、村の人に言いつけるまでやな。」
「くっ!!」
下唇をかむ紗耶香。
「わしらの飼ってるもんは…。」
と、悪がきの大将があごで、手下に指示する。
すると、袋から兎を出した。
(勝てないよ!!駄目だよ、兎と亀じゃ勝てない!!)
物陰から、事情を窺うヤグチ。
209 :
兎と亀:2001/06/19(火) 07:20 ID:a1ll/PMA
「ほなはじめよか、自分らと、わしらは亀と兎をここにおいて丘に行く。ほんで亀か兎を待つんや。ええな??」
その「ええな?」は反論をさせない「ええな?」だった…。
従うしかない彩たちは亀吉を置き、悪ガキ達も兎を置いて、丘の頂上へ向かった…。
とり残される、亀と兎は飼い主の匂いを頼りに丘へ進んでいく…。
(助けなきゃ、明日香ちゃんの居場所がなっくなっちゃう!!)
そう思ったヤグチは物陰から、亀吉の背後に回り、後ろから押す…。
(恩返ししなきゃ。こんなときこそ、恩返ししなきゃ!!!)
ヤグチは必死になって、亀吉を後ろから押した…。
210 :
レイク:2001/06/19(火) 07:22 ID:a1ll/PMA
今日はここまで。兎と亀です。無理あったかな…。
感想等々お待ちしております。
211 :
名無し娘。:2001/06/19(火) 09:43 ID:ELTcK1o2
age
212 :
名無し娘。:2001/06/20(水) 00:28 ID:GJkxrJOc
なんかほのぼのしてるね
213 :
名無し娘。:2001/06/20(水) 10:59 ID:S0OpmxH.
omosiroage
214 :
ポルノ:2001/06/20(水) 18:12 ID:AqYy6FwU
ヤグチの一生懸命さがイイ!
215 :
レイク:2001/06/20(水) 20:37 ID:S0OpmxH.
>>212 ありがとうございます。前作同様ほのぼのを売りにがんばります。
>>214 ちっちゃいからでがんばる様子、良いですよね。
216 :
兎と亀:2001/06/20(水) 20:38 ID:S0OpmxH.
しかしやはり兎は速い。
どんなにヤグチが亀吉を押しても少しばかり足が速くなるだけ…。
みるみるうちに兎の姿が見えなくなっていた…。
(はぁ…。ムリなのかな…やっぱり…。)
必死に亀帰途を押すヤグチの頭の中に諦めるという言葉が徐々に浮かんでくる。
しかし、その言葉を振り切るかのように頭を振るヤグチ。
「ヤグチがやらなきゃ、明日香ちゃんが居られなくなっちゃう!!」
自らを奮い立たせ、さらに強く亀吉を押すヤグチ。
その額には何粒の汗が浮かぶ。
「がんばれ!亀吉!!がんばれっ!がんばれっ!!」
その刹那、
周囲の音にある考えを思い付くヤグチ。
「こ、これだぁ〜!!」
217 :
兎と亀:2001/06/20(水) 20:39 ID:S0OpmxH.
一方、彩達は
小さな丘の上の悪がき達から少しはなれた場所で、諦めムードを漂わせながら、
歩いて来た方向を眺めていた。
ふと、明日香が
「ありがとうね…、彩ちゃん。紗耶香…。」
感謝の弁を述べる明日香。
勝てるわけないと思いつつも
「そんなことないよ!!亀吉を信じようよ!!」
そう叫ぶ紗耶香。
「ムリだよ…。勝てないよ、亀吉と兎じゃ…。」
すっかり暗くなっている明日香。
「大丈夫…。きっとヤグチが…。」
そう、遠くを見つめながら彩が言う。
「でも、ヤグチがいたって…。」
彩を見て、弱音を吐く明日香。
「信じよ…。ヤグチはちっちゃくても、行動力はあたし達なんか話にならないほどあるんだから…。」
そう、冷静に明日香に話し掛ける彩。
……………………………………………………………
「はやいはやーい!!いっけーぇー!!」
ヤグチは亀吉に乗って、丘から流れる小川をさかのぼっていた。
「やーぐち、あったまい−♪」
さすがに、水の上では、陸では見られない数十倍の速さが亀吉にはあった。
左側に岸をヤグチが見ていると、先ほどの兎がいるのに気が付く。
兎は、雑草を食べて道草をしていた。
「おっ、この隙に飛ばすぞぉ〜、亀吉ィ〜!!」
言葉を理解しているのか加速する亀吉。
(負けない。絶対に…。)
218 :
兎と亀:2001/06/20(水) 20:39 ID:S0OpmxH.
しかし、そう簡単に上手くいかなかった…。
まもなく、丘の上まで行くというところで、分岐していた。
「どうしよう…。どっち…?」
すると亀吉は、陸に上がり進んでいく。
雑草林の中に入るヤグチと亀吉。
ヤグチと、亀吉は雑草を掻き分け進む。
「ちょっと?亀吉??何処行くの?」
ヤグチの顔を見て、再び前に顔を向けて歩く亀吉。
「こんなことしてたら、追い抜かれちゃうよ…。」
その刹那、雑草林を抜け、広い丘の8合目辺りに出る…。
「嘘…。」
(亀吉は分かってたんだね…。どっちに行けば彩ちゃんたちが居るって事…。)
改めて
「がんばろ!亀吉!!」
再び、ヤグチは亀吉を押し始めた。
219 :
兎と亀:2001/06/20(水) 20:40 ID:S0OpmxH.
-9合目にて-
周囲を見渡すヤグチ。
遥か後方からものすごい勢いで兎が昇ってくるのを確認できた。
(まずい。急がなきゃ。)
その2者の姿は、丘の頂上に居る6人にも確認できる。
「なにやってんねん、うさ彦!!何で亀のほうが速いんねん!!」
そう、叫ぶ悪がき達。
「嘘…。亀吉が勝ってる…。がんばれ!!亀吉!!」
そう叫ぶ紗耶香。
「ちくしょー、絶対にうさ彦道端で草食ってたんや。」
「朝、餌やらない大将が悪いんやで。」
「なんやとぉ〜!!なんでわしが悪いねや!!」
内輪でけんかをする悪がき達。
徐々にまもなく亀吉が頂上に到達しようとしていた。
ヤグチは、これ以上亀吉を押していると見つかってしまうと感じ、草むらに隠れ、亀吉を応援する。
(がんばれ、亀吉!!がんばって…。)
反対方向を見ると兎が追いつこうとしていた。
「やばい!!」
とっさに、足元にある草を思いっきり引き抜き、兎の前へと走るヤグチ。
目の前で雑草を振るヤグチ。
その、草に気をとられる兎。
「こっちだよぉ〜、こっちにおいでぇ〜!!」
思惑通り、草を食べようとヤグチに近づく兎。
220 :
兎と亀:2001/06/20(水) 20:41 ID:S0OpmxH.
その瞬間に、兎の横をすり抜け、後ろに回って
「こっちだよぉ〜、ここまでお・い・で♪」
すると、丘を下っていくヤグチ。
それを追い駆ける兎。
その頃頂上では
「なにやってねやー!!うさ彦!!なんで降りてんねん!!アホ兎!!」
「飼い主がアホやからな…。」
ぼそっとつぶやく子分。
「なんやとぉ〜!!」
再び喧嘩。
「「「あっ…。」」」
その時、亀吉が彩の元へと到着する。
「お帰り亀吉。」
と涙にグシュグシュな彩に拾い上げられる。
「よくがんばったね、亀吉…。」
と彩はほお擦りした。
(ありがとう…、亀吉…ヤグチ。)
221 :
兎と亀:2001/06/20(水) 20:43 ID:S0OpmxH.
「ちっくちょぉ〜!!覚えとけよ、自分ら!!」
と捨て台詞を吐いて悪がき達は丘を降りていった…。
「約束どおり、守ってなぁ〜!!」
叫ぶ紗耶香。
「わかっとるわい!!」
そう答え、下っていく悪がき…。
「かめ吉貸してェ〜。」
と、明日香が手を出す。
その上に乗せる彩。
「ありがとう…、亀吉…。あれ…?」
「そうしたの、明日香?」
「亀吉がぐったりしてる…。」
「亀吉!?亀吉ぃー!!しっかりしてよぉ〜!!亀吉ィ〜!!」
びくともしない亀吉。
「どうしよう、亀吉が氏んじゃう!!亀吉が氏んじゃうよぉ〜!!」
取り乱す明日香。
やっとの思いで、兎を振り切り、頂上へ昇って来たヤグチ…。
「どうしたの…?」
皆が泣いているのにヤグチは驚いた。
紗耶香が涙ながらに口を開く…。
「んぐっ、ひぐっ、亀吉が…。亀吉がぁ〜〜!!」
222 :
レイク:2001/06/20(水) 20:44 ID:S0OpmxH.
今日はここまでです。
読者の皆様の感想をお待ちしております。
223 :
レイク:2001/06/20(水) 20:46 ID:S0OpmxH.
またか、山○。汚しスレスマソ。
224 :
名無し娘。:2001/06/20(水) 22:55 ID:rywn7cb2
感動。
225 :
名無し娘。:2001/06/20(水) 23:29 ID:UKDZlD/o
矢口と卒メンとの絡みは
小説とはいえ、今では懐かしさを感じるね〜。
226 :
ブレア娘。:2001/06/20(水) 23:45 ID:07wuhCIA
こんばんは〜。来ました〜(w。
ここで、ウサギとカメが出てくるとは思いつかなかったです〜。
これからも、随所で童話などが出てくるのでしょうか?
がんばってください。
227 :
レイク:2001/06/21(木) 20:43 ID:9EM1BC3I
本日はお休みいたします。
228 :
名無し娘。:2001/06/22(金) 02:57 ID:7aXlgLks
うう、亀吉が・・・。
元ネタすぐに分かるけど、面白いし、時々涙腺を刺激してくる。
レイクさん、あんた最高だよ。
229 :
名無し娘。:2001/06/22(金) 14:50 ID:QMgStxyY
h
230 :
レイク:2001/06/22(金) 20:44 ID:cqcMS6xU
申し訳ありませんが数日ほどお休みをさせていただきます。
よろしかったら、感想・保全をお願いします。
231 :
保田娘。:2001/06/22(金) 22:21 ID:QiCLNhjw
元ネタを越えた想像力、感動した!
232 :
名無し娘。:2001/06/23(土) 17:23 ID:g0CYtGSY
いつまでも待ちますよー>>レイク
ほぜーん
233 :
ポルノ:2001/06/24(日) 12:44 ID:L97vW7fQ
亀吉・・・
保全。
234 :
名無し:2001/06/24(日) 13:48 ID:YHk75AsM
なかなかいい更新のスピードですね。期待してます。
235 :
名無し娘。:2001/06/25(月) 18:15 ID:wk5ZMaiQ
h
236 :
レイン:2001/06/25(月) 22:03 ID:pLuDq4DQ
いいですっ〜。休息は大事です。
こんどは、何の童話が出てくるのかなぁ〜?
237 :
レイク:2001/06/26(火) 00:23 ID:PKU3Y51M
保全してくれた皆さんありがとうございます。これから更新です。
>>224 ありがとうございます。
>>225 確かに、懐かしいですね(W
>>226 ちらほらと…。(w
>>228 この後もそんなシーンを用意してます。
>>231 ありがとうございます。
>>232 やっと更新です。これからまた休む事もありますが。
>>233 どうも。保全サンクスです。
>>234 ありがとうございます。でも今回だいぶ休んでしまいました。
>>236 随時使えそうな物を含んでいきたいと…。
238 :
別れ:2001/06/26(火) 00:24 ID:PKU3Y51M
「ヤグチも、亀吉に触らせて!!」
そう叫ぶと紗耶香がヤグチを拾い上げる、そして明日香の手のひらに乗せた。
亀吉に触れるヤグチ。
「まだ生きてるよ!!はやくお医者さんに見せなきゃ!!」
「でも、亀のお医者さんなんてこの村に居るわけないよ…。」
落胆した明日香がそう言う…。
「あたしのうちに来る先生に診て貰おう。先生動物に詳しいから。」
涙をぬぐいつつ彩が言った…。
3人は走った…、生物に詳しい家庭教師の元へ…。
着くとすぐさまとを叩く彩。
「せんせぇー!!せんせぇー!!」
そう叫ぶと、中から彩の家庭教師が出てくる。
「なんですか?彩さん。古事記の質問ですか?そんなこと次回でも・・・」
「そうじゃないんです!!亀吉が!亀吉が!!」
「亀吉…?」
「この亀です…。」
と、明日香は亀吉を差し出す…。
その亀を見ると、教師は目を丸くする。
「とにかく、疲れているでしょう。中にお入りなさい。」
中に入る三人と彩の頭に乗ってヤグチ。
居間に通されると、亀吉をちゃぶ台のうえに置くように言われる。
それに従う明日香…。
239 :
別れ:2001/06/26(火) 00:24 ID:PKU3Y51M
「完結に言うと、この亀は海亀です。」
「「「えっ?」」」
3人は驚いた。
「この亀を何処で手に入れましたか…?」
すると、紗耶香が
「川で見つけたんです…。」
「不思議な事があるんですね…。」
と、改めてみる教師。
「先生、亀吉が弱っているんです。」
深くため息をつく教師、そしておもむろに口を開く。
「当たり前です。この亀は本来海の中を泳ぐ亀。陸にあがるときは産卵の時しかありません…。」
初めて聞く海亀の習性。
「どのくらい前にこの亀を…?」
「1ヶ月前です…。」
「1ヶ月…、よくこんな場所でそれだけもちましたね…。ちょっと待っててください。」
すると、さらに水を引き、白い粉を水にまぶし、かき回す。
その中に亀吉を放す。
「この水は、海の水と同じ濃度の塩分をもっています。」
すると、徐々に亀吉は塩水の中で動き出した…。
「ああっ!!亀吉が動き出した!!」
歓喜を上げる3人。
水を差すように
「喜んではいられません。もし、この亀を大事に思うなら海へ…、いや、今すぐにでも川に放すべきです…。」
それは、亀吉との別れを指していた…。
黙る3人。その会話を聞くヤグチ…。
240 :
別れ:2001/06/26(火) 00:25 ID:PKU3Y51M
「帰そう…、海へ…。」
そう口を開いたのはヤグチだった…。
「???」
何処から聞こえたのかわからないのか辺りを見渡す教師。
すると、彩の頭からするするちゃぶ台に降り立つ。
「!!!」
驚き混乱する教師。
「どうも。一寸ヤグチです。」
そういうと、彩達の方向を向き、
「亀吉を帰そうよ!!亀吉を大事に思うなら!!亀吉だって、本来帰る場所があると思うんだ!!」
そう呼びかけるヤグチ。
「その小人さんの言うとおりです。この近くの川に放せばその先に海があります。」
驚きながらも、賛同する教師。
その二人に押され…。
「うん、そうだね…。」
紗耶香がそう答えた…。
その夜…。
いろりで火を囲む3人とヤグチ…。
「明日、みんなで亀吉を帰そう…。」
その彩の言葉に誰もが頷く。
そして、ヤグチが静かに口を開いた。
「ヤグチ…、亀吉に乗って、一緒に海に行く…。」
「「「えっ?」」」
ヤグチを3人は見る。
「ヤグチなら、亀吉が海に帰る姿をちゃんと見送れるし…。」
「そんな…。」
動揺が隠せない3人
「せっかく出会えたのに…。」
「ごめん。みんないい友達…。ヤグチにはじめて出来た人間の友達…。わすれ…ひぐっ、ひぐっ、ないよ。」
「ヤグチ…、んぐっ、んぐっ。」
涙に咽ぶ4人。
「ヤグチはみんなの友達である前に、んぐっ、1人の、ひぐっ、旅人なんだ…。ヤグチには、んぐっ、やる事があるんだ…。」
「そうだよね…。いつまでも、ここにいることは出来ないよね…。」
そう、遠くを見つめる紗耶香。
241 :
別れ:2001/06/26(火) 00:25 ID:PKU3Y51M
すると、明日香が
「んじゃぁ、今日はあそぼ!!動けなくなっちゃうくらい、いっぱいの思い出つくろうよ!!」
「「「「うんっ!!」」」」
そうして、4人は亀吉の様子を見つつ、限り少ない時間でたくさんの思い出をつくった…。
翌日
河原に来る3人とヤグチ
「ヤグチ…。亀吉を頼んだね…。」
「うんっ。」
「ヤグチ、離れても、友達だよ。」
「うんっ、彩ちゃんも、紗耶香ちゃんも、明日香ちゃんもヤグチの一番大切な友達!!」
「親友だよ。」
そう彩は言い返した。
「そうだね、ヤグチとみんなは親友さ!!」
「うん!親友!!」
「大きくなって、大切な人を見つけたら、またこのなつかしの村に遊びに来てね…。」
「うん!!」
そして、時は残酷にも出発の時間を迎えた。
だいぶ元気になった亀吉の上に乗り、岸を離れるヤグチ…。
川を下って行く亀吉。
「ヤグチ!!さようなら!!亀吉!!元気でね!!」
その亀吉を川沿いで追い駆ける3人。
ヤグチはその声をに大きく手を振る。
「さよなら!!彩ちゃん!!さよなら!!紗耶香ちゃん!!さよなら!!明日香ちゃん!!忘れない!!一生皆の事忘れない!!」
見えなくなるまで、ヤグチは3人に手を振り続けた。
そのヤグチの頬には沢山の涙が流れていた…。
242 :
その後…:2001/06/26(火) 00:26 ID:PKU3Y51M
6年後、紗耶香は母親を過労で亡くし、家を出て、明日香とともに彩の推薦で万屋の使用人になり
9年後、彩は最愛の人に出会い一児の母となった…。
そして、物語はヤグチが3人の元から離れた時点に戻る…。
243 :
レイク:2001/06/26(火) 00:28 ID:PKU3Y51M
今日はここまです。
244 :
レイン:2001/06/26(火) 00:34 ID:DF1eUuQM
すごい切ない。でもがんばって
たびをしていけ。ファイト矢口
245 :
名無し娘。:2001/06/26(火) 09:42 ID:LUOEr3fE
うおおぉぉ
246 :
保田娘。:2001/06/26(火) 23:00 ID:JyaWKXdc
切ないなりにも、ストーリーがあって泣けた。
レイクさんはすごすぎ!
247 :
ポルノ:2001/06/27(水) 01:03 ID:yxJvNt2Q
切ないねえ。
亀吉、ウミガメだったんか・・・だったら(略)
248 :
名無し娘。:2001/06/27(水) 10:37 ID:qIvJMAkY
おお、再開だ。めでたいです。
249 :
名無し娘。:2001/06/28(木) 00:46 ID:frMMea.U
( ^▽^)<お久しぶりチャオ〜!
旧メンの方達も無事、出てきたことだし…そろそろ私が…
あ、何でもないです〜。
それにしても亀吉…はやく帰って…あ、これも独り言です〜。
これからもヤグタン…ハァハァ…でがんばって下さいね。
それではフェ〜ドアウト〜…
250 :
レイク:2001/06/28(木) 23:12 ID:NR/V7jHA
>>243 ヤグチの旅はまだまだ続きます。
>>246 ありがとうございます。これからもヤグチはせ出会いと別れを繰り返していきます。
>>247 (略)まぁ、図星で(W)
>>248 すいません、最近原稿書く暇が無く、少し休み休みやっていきます。
>>249 どうもチャーミ−。久し振りですね。
ヤグタンハァハァで(w
251 :
海:2001/06/28(木) 23:12 ID:NR/V7jHA
「???朝か…。」
(どのくらい亀吉の上に乗ってるのかな?4日目まで覚えてるんだけど…。)
「まぁいいか…。」
ヤグチは風呂敷を下ろし、中から干し肉を取り出した。
「彩ちゃんから貰ったやつ…もうこれだけか…。」
少しため息をつき、少なくなった干し肉を口に放る。
(この川の景色いつまで続くのかな…、だいぶ広くなったみたいだけど…。)
「もう少し、変化があってもいいのになぁ…。」
亀吉の上でごろんとなるヤグチ…。
いつのまにかヤグチは寝ていた…。
「?んっ?」
がばっと起き上がり、辺りの匂いをかぐ。
「なんだろう、この匂い。」
しけっぽい風、しけっぼい匂い…。
「あっ!!」
そう…ヤグチは海に出ていたのだ…。
252 :
海:2001/06/28(木) 23:13 ID:NR/V7jHA
「これが海かぁ〜。すごーい!!ひろーい!!あおーーーい!!」
感動を身体いっぱいに表現するヤグチ。
「亀吉、やったよ!亀吉帰ってきたんだよっ海に…。」
(でも、もう海に着いたって事は亀吉とさよならなんだよね…。)
「でもそれが、彩ちゃんたちとの約束だもん。」
「亀吉、もうヤグチをどこかに降ろして…。」
無視…。
「おーい、亀吉さーん。降ろしてよぉ〜、岸だいぶ離れちゃったじゃ〜ん。」
無視…。
「ちょっと!!聞いてんのバカ亀っ!!降ろせって言ってんだろぉ〜!!」
カルシウムの足りないヤグチ。
すると、亀吉はヤグチを乗せているのにもかかわらず海に潜った。
「うわぁぁぁ〜〜〜!!!」
253 :
レイク:2001/06/28(木) 23:14 ID:NR/V7jHA
ひとまずここまでです。少量更新で申し訳ないです。
254 :
レイン:2001/06/29(金) 22:29 ID:MAqtiXtA
いや〜。ひさしぶりです。テスト期間だったもんで……
何か前もこういうのはあったような…たしかかごや姫とののたろうで
まあこの先に期待
255 :
名無し娘。:2001/06/30(土) 07:57 ID:VUBp7HbU
いよいよっすか?いよいよ…あのシーンに…。
256 :
レイク:2001/06/30(土) 16:29 ID:YQYL/Gh6
>>254 のの太郎とかごや姫とお話がリンクしているので。
同様のシーンはいくつかあります。ご容赦ください(W
>>255 まぁ、ご想像にお任せします
257 :
竜宮城:2001/06/30(土) 16:29 ID:YQYL/Gh6
「って、水の中なのに息が出来るよぉ〜!!すごーいっ!!なんでなんでなんでぇ〜???」
驚きを隠せないヤグチ。
亀吉は水中のためか、速度が増している。
「何処に行くの?亀吉。」
無視…。
(ま、亀が喋るわけないよね…。)
すると、前方から、大きな海底の建物が姿を現した。
「すごーいっ、なにあれぇ〜!!もしかして、亀吉、ヤグチをあそこに連れて行ってくれるの??」
城のようで、どこか陸と違った形の建物…。
到着すると、海底に立ち、改めて建物の大きさに驚くヤグチ。
ヤグチは真上を見上げてみるが、普通の人でも首が疲れてしまうほどの大きさだった。
「でか〜い。」
目の前には門が…。
「ヤグチ、こんなおっきい門開けられないよ…。」
すると、ひとりでに扉は開いた。
亀吉はその門を抜け、進んでいく。
「待ってよ亀吉っ!!」
急いで、門を抜け進むヤグチ。
そこには空気が有った。陸と同じ空間。
すると、きれいな女性が目に前に現れた…。
258 :
竜宮城:2001/06/30(土) 16:30 ID:YQYL/Gh6
「チャオ〜♪100年ぶりのお客様ですね♪ちっちゃな小人さんっ、こんにちは♪チャーミ−乙姫ですっ♪」
「あ、今日は…。」
(うわぁ、綺麗な人…きれいだけど、きれいだけど…肌が黒い…。)
「私の亀さんがお世話になったそうで…。」
「亀吉のことですか?」
「そんな名前つけてくれてたんですね♪この子ったら、あたしが「煮て食べちゃうわよっ♪」
っていったら本気で逃げ出しちゃって♪」
「アハハ…そうなんですか…。」
「今日は、おもてなしをさせていただきますっ。」
(おもてなしっ?たべもの?たべもの?)
空腹のヤグチ…最近は水と干し肉しか口にしてなかった…。
「お料理持ってきてぇ〜♪」
すると、イカとタコがもってくる。
チャーミ-はヤグチをすくい、食卓の上へと乗せる。
目の前に出されたものは、ミイラ化した魚の刺身…。
「あっ♪ごめんなさぁ〜い。ほんのちょっと前に作ったんですけど…。」
「ほんのちょっと前…?」
「50年前ですっ♪干乾びちゃいましたね♪新しいの作りますっ♪」
「あははは…。」
(ご、五十年前って…。この人一体いくつなの?)
259 :
竜宮城:2001/06/30(土) 16:31 ID:YQYL/Gh6
「どうしよっかなぁ〜♪」
顎に手を当て、周りを見わたすチャーミー。
「貴方が良いわねっ。」
と、チャーミ-はタコを指名。
タコは焦って、その場から逃げ出そうとしたが…所詮軟体動物、脚が8本有っても遅い。
「待ちなさよぉ〜♪」
言うが先か投げるが先か、チャーミ-は何処からか取り出しだ出刃包丁を投げる!!
命中…ご愁傷様。
「さ、材料も揃ったのでチャーミーが久し振りに調理しまーっすっ♪」
「アハハハハ…。」
(亀吉が逃げ出す理由が良く分かったよ…。)
260 :
レイク:2001/06/30(土) 16:32 ID:YQYL/Gh6
今日はここまでです。のの太郎とかごや姫を読んでいた方は
想像がついてしまったかもしれません…。
お互いの話がリンクしてるって事で勘弁してください。
261 :
名無し娘。:2001/07/01(日) 10:42 ID:ewfLswh6
更新期待
262 :
ポルノ:2001/07/01(日) 19:57 ID:vAg49yJI
想像ついてても、予想が当たってたとしてもおもろいYO!
263 :
名無し娘。:2001/07/02(月) 16:59 ID:/klfSbS.
hezen
264 :
名無し娘。:2001/07/03(火) 11:01 ID:6ydK8TI2
レイク ガンバレ イツモ ヨンデルヨ
265 :
レイク:2001/07/03(火) 18:34 ID:/RAzF1nI
>>261 ありがとうございます。多少ですが更新します。
>>262 そう言っていただけると光栄です。
>>264 ありがとうございます。これからもがんばります。
266 :
竜宮城:2001/07/03(火) 18:37 ID:/RAzF1nI
目の前でさばかれていくタコ。
ヤグチは亀吉を見ると、竜宮城の端っこで怯えていた。
(この乙姫さんて…一体どんな人なのかな…?)
「はいっ、タコに刺身で〜っす♪」
丸ごとと一匹分のタコの刺身が出来上がる。
背は腹に変えられぬというがヤグチは勢いよく箸をつける。
(ごめんねタコさん。でも、ヤグチおなか減ってるから。)
「おいしいですかぁ〜♪」
「ええ、とっても。」
タコの吸盤がヤグチの口に吸い付く。
(イタッ!!復讐する相手が違うよぉ〜。)
それでも、ヤグチはタコを食べ続けた。
267 :
竜宮城:2001/07/03(火) 18:38 ID:/RAzF1nI
「ごちそうさまぁ〜。おなかいっぱいです。」
「結構小食なんですねぇ〜。お口に合いませんでしたぁ〜?」
「いえ、ぜんぜんおいしかったです。」
「そうですかぁ〜、ならよかった。」
機嫌のよさそうなチャーミ−。
「ここにきていただいた方にはおもてなしをしてるんですよぉ〜♪」
「そうなんですか…。あのっ。」
「なんですかぁ〜♪」
「乙姫さんは御歳はいくつなんですか?」
「チャーミ−はですねぇ〜、う〜ん…。15972012530歳です。」
「ホントですか・・・、全然見えないです…。」
「みんなそう言ってくれてうれしいですっ♪」
(ん???)
ヤグチは彩の家庭教師の話を思い出した…。
「あのっ、また質問していいですか?」
「いいですよぉ〜なんでも答えちゃいま〜す♪」
「あの、乙姫さんは海王竜なんですか…?」
「ふふっ♪小人さんは物知りなんですねぇ〜♪」
「あのっ、ヤグチって名前があるんですけど…。」
「あ、ごめんなさぁい。まだ名前聞いてなかったですもんね♪ヤグチさん♪」
268 :
竜宮城:2001/07/03(火) 18:38 ID:/RAzF1nI
「そうです。チャーミ−は人々が呼ぶとおり竜ですよ。いつもは人に化けてるんです♪」
「あのっ、そこで質問をまたしたいんですけど…。」
「あ、わかったぁ〜♪ヤグチさんはチャーミ−に興味があるんですねぇ〜♪うれしっ♪」
「いえ…。」
そういうと、チャーミ−はしょんぼりし
「そうですっかぁ〜…チャーミ−に興味を誰も持ってくれないんですよねぇ〜。」
どんより沈みネガティブになるチャーミ−。
「そんなことないですよっ、乙姫さんすっごくきれいだから、男の人が放しませんよ。」
すると、妙にうれしくなって、満面の笑顔になるチャーミ−。
「そうですかっ!?チャーミ−、ポジティブにがんばりまぁっす♪」
(結構浮き沈み激しいんだね…。)
苦笑いのヤグチ。
269 :
レイク:2001/07/03(火) 18:39 ID:/RAzF1nI
今日はここまでです。
270 :
レイン:2001/07/03(火) 21:10 ID:/zfVVlLU
こっちで、分かった事もありますね。
歳と、竜と言うことなど
271 :
名無し娘。:2001/07/03(火) 23:55 ID://fLQPMY
( ^▽^)<15972012530歳のチャーミーで〜す。意外と若いでしょ?
ヤグチさ〜ん、チャーミーの作ったタコの刺身、おいしかったですか〜?
ん?調理師免許?…チャーミーは乙姫で海王竜だから関係ないの。
久しぶりの出番で浮かれ気味のチャーミーでした。チャオ〜!
272 :
名無し娘。:2001/07/04(水) 09:12 ID:SdaVykX6
>>267 15972012530歳って地球ができる前はどこに住んでたんだよ!!
突っ込み失礼。でも応援してるからな。
273 :
レイク:2001/07/04(水) 13:11 ID:KsEjYkR2
>>270 もう少しわかります。
>>271 どうも、チャーミ−。この話には欠かせない存在ですから。
>>272 突っ込みありがとうございます。その理由がすぐ明らかになります。
274 :
竜宮城:2001/07/04(水) 13:12 ID:KsEjYkR2
「チャーミ−は物知りでっす。この世界が出来上がった時に、ここに来ましたから、なんでも聞いてくださぁい♪」
「???出来た時??」
「そうですっ。チャーミ−はこの世界が出来た時に、つまり46億年程度前からここにやってきたんですっ。」
「えっ??」
驚くヤグチ。
「チャーミ−はですね、夜見える星の一つからやって来たんですよぉ〜♪」
「そ、そうなんですか???」
「だいたい、世の中に神だの妖怪だのっていわれる存在は、別の星から来てる人や、子孫なんですっ♪」
「へぇ〜〜〜。」
「で、質問なんですかぁ〜??」
「えっと、人に化けることの出来る鶴の事知っていますか??」
「ああ、千年鶴のことですねっ?」
「千年鶴??」
「鶴は千年生きると、人化の術が使えるんですよぉ〜。ここに居る亀さんの中には万年亀といって、1万年生きて人に化けられる亀さんもいますよっ♪」
「ヤグチ…、その鶴を探しているんです。」
「そうなんですかぁ〜。急いでるんですか?その鶴探し…。」
「はい…。実は……」
ヤグチはヨッスィーとの身の上話をチャーミ−に語る。
275 :
竜宮城:2001/07/04(水) 13:12 ID:KsEjYkR2
「ふぇ〜〜〜ん(泣)、かなしいですぅ〜〜。」
泣き出すチャーミ−。
「だから、探しているんです。」
「そんなんですかぁ…、ならこんなところにいちゃだめですよぉ〜。」
「まぁ、ちょっと位はいても平気ですって…。」
「だめです、今すぐ探しに行ってくださいっ。もう、陸では10年近く経っちゃってるんですっ!!」
「えっ!?」
きょとんとするヤグチ。
「ここは、陸の人が来ると時間が止まり、陸が逆に4の指数倍で時間が流れてるんですっ。」
「どういうことですか…?」
事態が飲み込めないヤグチ…。
「ですから、もう、陸はヤグチさんがここに来た時から10年経ってるんですっ。」
「嘘…。」
「しょうがないですね…。ちょっとまっててください。」
すると、チャーミ−の周りに巨大な煙が立ち上がり、
その中から10mはあるかと思われる海王竜が姿を現した。
「!!!!!!」
腰を抜かすヤグチ。
「早く乗ってくださぁ〜い♪」
見た目と異なるアニメ声。
「う、うんっ!!」
ヤグチは竜によじ登る。すると、亀吉も登ってくる。
「付いてきてくれるの亀吉?」
やはり無視…。
「ありがと、亀吉っ!!」
「しっかり掴まっていてくださいねぇ〜、一気に海面へ出まぁす♪」
竜宮城の門が開くと、海王竜は、豪速で、海へ飛び出す。
飛ばされそうになるヤグチと亀吉。
しかし、矢口は必死にしがみ付き、亀吉は鱗にしっかり噛み付いていた。
ほんの数秒で、海面を脱出する海王竜。
海面を飛び出す海王竜は水しぶきをあげて、宙を一回転した。
276 :
竜宮城:2001/07/04(水) 13:13 ID:KsEjYkR2
海面を浮かぶ海王竜。
亀吉に乗ったヤグチを降ろす海王竜。
「また、大切な人見つけたら遊びに来てくださいね。」
「ありがと、乙姫さん。」
「そうそう、千年鶴は恩を一生忘れない生き物だといいます、ヤグチさんを一生忘れないはず。
根気よくさがしてくださいね♪」
「はいっ!!」
「チャーミ−乙姫でしたぁ♪チャオ〜♪」
海王竜は海底へ帰っていった…。
「ありがとう、乙姫さん…。」
ヤグチの顔を見る亀吉。
「行こうっ!!亀吉っ!!」
277 :
レイク:2001/07/04(水) 13:13 ID:KsEjYkR2
今日はここまでです。
278 :
名無し娘。:2001/07/04(水) 19:35 ID:EDZk4rJM
チャーミ−乙姫、矢口は素直に帰してくれるんだね(ワラ
279 :
名無し娘。:2001/07/05(木) 23:22 ID:IJpH48mI
hozen
280 :
レイク:2001/07/06(金) 23:19 ID:MMuK9MLs
陸を目指すヤグチと亀吉…。
(はぁ〜、あんまり手がかりになること無かったなぁ〜…。)
少し残念そうな顔をするヤグチ
(でも、本当に10年経っちゃったのかな?信じられないな…。)
徐々に陸の姿を確認出来てきた。
「亀吉っ、もうすぐ陸だねぇっ。」
無視…。
(可愛げないなぁ…。)
岸の近くになると人影が確認できた。
「あっ、女の子みたいだな…。女の子ならヤグチの事、人として見てくれるよね…。」
岸にいる女の子たちはどうやら釣りをしてるようだ…。
そこで、思い切ってヤグチはその女の子たちに呼びかけて見ることにした。
「おーーーい!そこの女の子達ぃ〜。」
「なんや?なんかウチらの事呼ばれた気がするでぇ〜・・。」
あたりを見回す女の子たち。
「誰もいないみたいだよ。気のせいだって・・・。」
と1人の女の子が言った。
「おーいっ!こっちだよぉ〜、おーいっ!!」
叫ぶが潮の音に満足に声が伝わらない。
徐々に苛ついて来るヤグチ。
「きいてんのかぁー!!発情期の雌犬どもぉ〜!!」
「なんか、メッチャ馬鹿にされてますやん、ウチら・・・。」
「口の悪い人れすねぇ〜!何処にいるのれす!!隠れてないで出て来るのれす!!」
「海ノ方カラ聞コエテキマス・・・。」
違う方向を見ながらそんなことを言っている女の子たち。
(全然気付かない…。さっきから必死でこっちは叫んでるのに…。)
「逃げも隠れもしてねぇよ!!ここだ!馬鹿女どもー!」
ヤグチは思い切ってもっと煽ってみた。
女の子6人は岸からヤグチのいる方向を見る。
「「「「「人ぉ〜〜〜〜!???」」」」」
(気付いてくれた。やったぁ〜。これで引き上げてくれるかも…。)
「おっ、やっと気が付いてくれたかな?オレ、一寸ヤグチっ!!」
手を振ってみる。
すると女の子たちは、
「何や、アホ!!!人の事馬鹿にしくさってからに!!いてまえ!」
「そうれす、悔い改めるれす!!」
6人は岸からヤグチを狙って投石を始める。
「うわっ!!やめろ!!アブねぇって!!聞いてんのか、おい!やめろゴラァ!!」
1人の女の子が投げ放った石がヤグチに直撃・・。
「いだっ!!」
そのまま、ヤグチは投石の直撃を受け海に沈んだ…。
「ごぼごぼごぼ・・・。」
(なんだよぉ〜。バカっ…。)
今度は海水が口の中に入ってくる、息が出来ない。
思いっきり水中で息を吐いたため、気が遠くなってくる。
(思い出した…ヤグチ、泳げないんだっけ…。アハハハ…。)
気を失う直前、亀吉がヤグチを背中に乗せる。
(ありがと、亀吉…今度は助けられちゃった…。)
そのまま、ヤグチは気を失った。
284 :
レイク:2001/07/06(金) 23:22 ID:MMuK9MLs
今日はここまでです。
285 :
ラック:2001/07/06(金) 23:23 ID:/8yWS3To
レイクさんGoodjob!
286 :
名無し娘。:2001/07/07(土) 01:24 ID:pP9je.eM
ここでもシンクロしてるんですね。前の書いたときから原稿出来てたの?
287 :
名無し娘。:2001/07/07(土) 09:20 ID:jkONc/Ko
いいね。
両方読んでると、更に面白い。
288 :
名無し娘。:2001/07/08(日) 19:34 ID:mj3CePEg
h
289 :
名無し娘。:2001/07/08(日) 23:50 ID:kKZhJZhg
これが一番好きだ。
290 :
レイク:2001/07/09(月) 14:08 ID:4rWmnkgI
>>285 ありがとうございます。精進します(w
>>286 はい、既にそのころには一寸矢口の原案がおぼろげに出来てました。
>>287 ありがとうございます。前作のの太郎とかごや姫を読んでくださっている方には
2倍楽しめるように作っています。
>>288 保全サンクスです。
>>289 ありがとうございます。そう言っていただけると光栄です。
291 :
鬼ヶ島1:2001/07/09(月) 14:09 ID:4rWmnkgI
「ん…ん?」
ヤグチは気が付くとある島に打ち上げられていた…。
気が付くと同時に宙を浮く感じに襲われる。
「何?あんた?ちっちゃいねぇ〜、妖怪?」
(おっ、鬼ぃ〜?)
「オレッ一寸ヤグチっ!!一応人間のつもり。」
「ふ〜ん、服濡れてるね。暖まっていきな。」
「えっ!?」
鬼の意外な態度に驚くヤグチ。
肩に乗せられ、鬼の家まで連れてこられる。
火の近くにおかれるヤグチ。
「あ、ありがとう…。」
「いや、いいって。久し振りに話し相手が欲しかったから…。」
椅子に腰掛ける鬼。
(こんなに広い家なのに一人で住んでるのかな…。)
「一人で住んでるの?」
「うん。10数年ここには1人で住んでる。」
「家族は?」
「…10数年前に人間たちに殺された…。」
「あ、ごめん、その、知らなくて…。」
「いいよ。もう、1人には慣れた。でも、ホント久し振りに会話ってものをした感じだね。」
少しうれしそうな鬼。
どうやら、この鬼はヤグチを人間と認めてないらしい。
292 :
鬼ヶ島1:2001/07/09(月) 14:09 ID:4rWmnkgI
「名前、なんていうの?」
「ん?圭。私鬼だけど一応「圭」って名前が付いてるんだ。」
「圭ちゃんでいい?」
「…ふふっ、いいよ。でも、不思議だね。」
「何が?」
「鬼の私を見てなんとも思わないなんて。怖くない?」
「まぁ、初めて会ったとき驚いたけど…。」
「今、私は陸に上がって大暴れしてるんだよ。知らないの?」
「知らない…、ヤグチ、どうやら10年どこかで過ごしてたんだ…。」
「???」
「知ってる?竜宮城。」
「ああ、あの根暗女のいるところね。」
「しってるの?」
「まぁね。超長生きの根暗女が住んでる海の下の城でしょ?」
「うん…。どうやら、そこに10年いたらしいんだ。」
「ふう〜ん。あそこは時間がめちゃくちゃだからね…。」
「でも、なんで、陸で暴れてるの?」
「10数年前にね、ここには数人の鬼が住んでいたんだ。私達鬼は陸に上がって盗賊みたいなこと
してた…。もちろん、そのころ幼かった私はこの家で留守番していたんだ。それでね、ある日から
人間が私達鬼を退治しに来るようになったの。当たり前といえば当たり前だけど…。ここでは、
何百人もの人間が氏んでいった。私達鬼と戦ってね。それだけ私達鬼が強かったって事だけど…。」
293 :
鬼ヶ島1:2001/07/09(月) 14:11 ID:4rWmnkgI
「圭ちゃんも今そういう事してるの…?」
「ううん。ただ暴れてるだけ。窃盗はしてないよ。」
圭は再び立ち上がり、小箱を取り出し布切れをヤグチに渡す。
「頭拭きな。」
「あ、ありがとう。」
また椅子に腰掛ける圭。
「それでね、ある日5人の人間が私たちを退治しに来たんだ…。」
圭はそのときの事を話し始めた。
294 :
レイク:2001/07/09(月) 14:12 ID:4rWmnkgI
今日はここまでです。
295 :
名無し娘。:2001/07/09(月) 23:06 ID:ehkKvMUc
一寸矢口、まさか鬼ヶ島に行ってるとは
続き期待
296 :
名無し娘。:2001/07/10(火) 16:51 ID:Cwh4qGhU
age
297 :
名無し娘。:2001/07/11(水) 02:32 ID:tqSIDSyU
h
298 :
名無し娘。:2001/07/12(木) 02:37 ID:a3nb4QUs
ほぜむ
λ
( ヽ
( )
(■D■)
(●▼ー▼●)<レイクさん頑張るべ。なっち・・・じゃなかった、なっつは
エロ小説も好きだべ。じゃあ、帰るべ。
あっ、別にうんこ被ってるわけじゃあねーべ。
ちょっとした祭の最中だべ。
300 :
レイク:2001/07/12(木) 17:18 ID:e1YnH6pQ
>>295 ありがとうございます。がんばります。
>>297-298
保全ありがとうございます。
>>299 ありがとうございます。正体気付いてしまいました(w
光栄です。
301 :
過去:2001/07/12(木) 17:19 ID:e1YnH6pQ
「ここから出るんじゃないぞ、圭。」
「またたたかうの?おとうさん。」
「そうだ。いい子にしていたら、後でたくさん遊んでやるからな。」
父鬼に頭をなでられる圭。
「はぁい。がんばってね。」
母鬼は圭の前にしゃがみこみ、
「お母さんも行くけど、いい子にして中にいるのよ。それと鍵は閉めておくこと。」
「はぁい。おかあさんもがんばってね。」
圭の両親は家の中の倉庫らしき場所に圭を隠し、戦いに向かった。
圭は倉庫を内側から鍵をかけた。
騒々しくなる家の中。
たびたび聞こえる金属音と叫び声。
ただただ、震えながら倉庫の角に蹲る圭。
あまりの怖さに、耳を塞ごうとしたその刹那
「ギャァァァァァァァァ!!!」
母親の断末魔が聞こえた…。
「お母さん!!」
圭は居ても立ってもいられない状態になり倉庫の鍵を開けて出てしまう。
そのとき圭が見たものは、父鬼が、ある人間に首をはねられる瞬間だった…。
「イヤァァァァ!!!」
血飛沫を上げたおれる父の胴体。
駆けつけ父の胴体にすがり付き泣く圭。
「おとうさーーーん!!うわあああああ!!!」
302 :
レイク:2001/07/12(木) 17:20 ID:e1YnH6pQ
少量更新すいません、ひとまず今日はここまでです。
303 :
名無し娘。:2001/07/12(木) 23:24 ID:4mpusKuE
( ^▽^)<のの太郎とかごや姫からのファンには、イイ感じの内容でチャオ〜。
のんびりでもかまわないので、更新期待してま〜す。
あっちの方の小説、完結おめでとうございます。
ののかごとのリンクに期待しつつ、チャオ〜。
304 :
ポルノ:2001/07/13(金) 13:25 ID:1J.GG3Bc
そうだねえ、リンクして読むとこのままでもおもしろいと思うけど
さらにおもしろいと思うなあ。
読んでない人は読むことをすすめます。
305 :
レイク:2001/07/13(金) 15:39 ID:vcVDMbtg
>>303 どうも、チャーミ-。あっちの方でもレスくれてサンクスです。
一寸ヤグチは現在、物語の真ん中あたりですね。
もうすぐ、のの太郎とかごや姫より未来に話になると思います。
>>304 ありがとうございます。俺も出来ればのの太郎とかごや姫を
一回目を通していただくと嬉しいです。
でも、読まなくてもお話が楽しめるように心がけます。
306 :
鬼ヶ島2:2001/07/13(金) 15:40 ID:vcVDMbtg
「そいつらにうちの両親、他のおじさん達も殺されちゃったわけ…。それでね、私は十数年かけて
考えたわけ。どうしたら殺した奴等に仇が討てるのかってね。それで、結論的に人を襲えばそれ
をかぎつけて、また現れるんじゃないかって思ったんだ…。」
「ごめん…また嫌な事思い出させちゃったね…。」
圭に申し訳なさそうな顔をするヤグチ。
「ううん。誰かにきいてもらいたかったんだ…私が暴れてるその理由を…。」
「でも…。」
「でも?」
「よくないよ。ヤグチそう思う。」
「…………。」
「だって、陸の人たちは圭ちゃんのお父さんたちを殺したわけじゃないでしょ?」
「…わかってるんだ。自分でも…。私がやっていることは間違ってるって…。」
「だったら、もっと別の方法を…。」
「別の方法?見つかったらこんなことしてない!」
ヒートアップする圭。
「ごめん…。」
ますますしゅんとするヤグチ。
その様子を見て我に帰る圭。
「私も…ごめん…つい…。」
「ヤグチは…圭ちゃんが心配だよ…。」
「どうして?」
「だって、今日から圭ちゃんはヤグチの友達だもん。」
「友達…?」
「そうっ。友達だよっ。」
「鬼の私がヤグチと?」
「うん!!」
「変わってるよ、ヤグチ。はははっ。」
笑みが漏れる圭。
「変かな?ふふふふふ。」
二人は笑い合った。
307 :
鬼ヶ島2:2001/07/13(金) 15:40 ID:vcVDMbtg
「今日は、沢山話しちゃったなぁ…。」
暖炉に牧を放る圭。
「ねぇっ。」
「何?ヤグチ」
「あのさ…。食べ物ある?ヤグチ海水しか飲んでないや…。」
「あるよ。」
圭は奥に行くと干し魚を持ってくる。
干し魚をヤグチの前に圭は置いた。
「どうぞ、保存食だけど。」
「あのさ…。」
「何?魚嫌い?」
困った表情をするヤグチ。
「そうじゃなくて、よかったらでいいんだけど、ちっちゃくちぎってくれるかな?ヤグチこんなに大きいの口に入らないよ。」
苦笑いの圭。
「ごめん。」
干し魚をちっちゃくちぎってヤグチに一つまみ渡す。
それでもヤグチにとっては両手で掴むほどの大きさだ。
「ありがとう。これくらいあれば矢口のお腹いっぱいだよ。」
「そう。…ねぇ、ヤグチ。」
「(もぐもぐ)…にゃぁに?」
「しばらく泊まってく?」
「いいの?」
「いいよ。この家、私には大きすぎるし、1人で使うのもったいないし。ヤグチはその…、友達だから。」
「あ…、ありがとう。」
少し嬉しいヤグチだった…。
308 :
鬼ヶ島2:2001/07/13(金) 15:41 ID:vcVDMbtg
翌日。
翌日もヤグチは圭と語り合う。
「ヤグチは何で旅をしてるの?」
「う〜ん。話せば長いんだけど、大きくなりたいってのが一つの目的。そして、大好きな人を探すのがもう一つの目的なんだ。」
「へぇ…、ヤグチ好きな人居るんだ…。ふぅ〜ん。でもなんで、探してるの?」
「それはね…」
ヤグチは、ヨッスィーとの出来事を話した。
「それって、千年鶴のことでしょ?」
「知ってるの?」
「まぁね。」
「ねぇ!詳しく教えてよ!」
「千年鶴ってのは…義理堅い動物らしいんだよ、これが。」
「うんうん。」
「恩は絶対に忘れないって話で…必ず恩返ししようとするらしいよ。」
「うん。それはわかる…。」
「確か…。」
圭は本棚から本を取り出す。
本をパラパラめくる圭。
「…これだ。千年鶴は恩返しをする時、人の姿になって、一生懸命に機を織るらしいんだ。」
「うんうん。」
「自分が鶴である事を知られるのを極端に嫌い…、知られた場合はその姿を消すらしい…。」
「うん…。」
「で、2度目に再び会う事が出来たら、今度は一生仕えてくれるらしいよ。」
「ホント…?」
「ホント。この本に書いてある。」
本を見せられるヤグチ。
309 :
鬼ヶ島2:2001/07/13(金) 15:42 ID:vcVDMbtg
鬼語…。
「ごめん、読めない…。」
「あはは、そっか、そうだねぇ。」
「他には?どんな事が書いてあるの?」
「う〜ん、字が消えちゃってるな…。蝦夷は読めるんだけど…。ごめん、わかんない。」
「そう…。」
少し落胆の色を見せるヤグチ。
「あ、そうそう、ヤグチは大きくなりたいって言ってたよね!?」
「うん。」
310 :
レイク:2001/07/13(金) 15:43 ID:vcVDMbtg
今日はここまでです。
311 :
名無し娘。:2001/07/13(金) 23:10 ID:z2CJOpBg
蝦夷ってことは・・・
の登場があるんでせうか??
312 :
名無し娘。:2001/07/14(土) 00:15 ID:2tgsOgsE
あぁ、ほのぼの。。。
313 :
レイク:2001/07/15(日) 00:45 ID:adBCdA8.
314 :
念願:2001/07/15(日) 00:46 ID:adBCdA8.
「やっぱり大きくなりたいの?」
「うんっ。もちろんだよっ。」
「そっか、ちょっとまってな。」
圭は奥から箱を持ってくる。
「???何それ。」
「これね、陸に上がって暴れたり、強盗を働いたりするときにあたしたちが使ったものなんだ。」
「あたしたちは本来そんなに身長が大きいって程じゃないんだ。でもね、これを使うと、何倍にも大きくなれる。」
「えっ?」
「もう、あたしには用はないから。ヤグチの言うとおりにする。もう陸で暴れない。だからこれヤグチにあげる。」
箱を開くと
古びた小槌があった…。
「これって…。」
驚きを隠せない。自分が捜し求めたうちの一つ…大きくなれる小槌があったのだ。
「待ってな。」
すると、圭は小槌を持ち
「おおきくなーれ、おおきくなーれ。」
と、ヤグチに向かって振る。
一回振るごとに、2倍の大きさになってゆくヤグチ。
「すごい…。」
驚きを隠せないヤグチ。
24回振ったときにはヤグチは人並みの大きさになり、服は既に破け、裸になっていた…。
「ちょっ、ちょっと恥ずかしいよ圭ちゃん…。ふ、服貸してくれない?」
「あるよ。あたしが子供の時に使ったトラ柄のやつなら。」
と、奥から鬼のトレードマークの黒と、黄色のしましま模様(トラ柄)の服を持ってきた。
「ふふっ、恥ずかしがりやなんだね、ヤグチは。面白いよ。」
「あ、あたりまえだよっ!!」
服を受け取りを着るヤグチ。
「あ、ありがとう…。」
「いえいえ…。よかった…こんなあたしでも役に立てた…。」
改めて落ち着いたヤグチは…。
「ヤグチっ、大きくなれたんだよっ!!ヤグチ、大きくなれたんだっ!!」
「おめでとう、ヤグチ。」
感激を体中で表現し、圭と抱き合った。
(やった、これで、ヨッスィーを探しにいけるんだねっ。やった、やったよぉ〜〜!!!)
315 :
レイク:2001/07/15(日) 00:47 ID:adBCdA8.
今日はここまでです。
316 :
名無し娘。:2001/07/15(日) 11:28 ID:/x59E78o
おもろいっすね。
大きくなったヤグチ、メシが大変だ…。
その意味ではいつもは小さいほうが便利かも?
ののかごもそうだけど、本人たちにぜひぜひ読ませたい…。
317 :
名無し娘。:2001/07/15(日) 13:34 ID:kswX/LSs
@ノハ@
( ‘д‘)<おお!!ついに矢口さん大きくなったんやな。
面白いで〜。作者さん頑張ってや。
318 :
名無し娘。:2001/07/15(日) 15:16 ID:GrL.usWo
ののかご、リンク消えてて読めないのですが…
319 :
名無し娘。:2001/07/15(日) 15:30 ID:t2NXkuo.
突然大きくなれたんでびっくり。でもよかった、めでたい。
今ごろヨッスィーはどうしてるんだろうねぇ。
320 :
名無し娘。:2001/07/15(日) 15:32 ID:t2NXkuo.
ミスった、あげちまったよ。。。鬱だ
321 :
名無し娘。 :2001/07/15(日) 16:08 ID:17bjFysg
322 :
318:2001/07/15(日) 18:15 ID:TePd5AdU
323 :
318:2001/07/15(日) 19:22 ID:TePd5AdU
ヤグチとは関係ないけど
ののかご読んで気づいたこと1つ。
はたけは結婚して子供もいるんだが
何か独身ぽい設定になってたのはネタなのか?
324 :
レイン:2001/07/15(日) 23:15 ID:PVMyQWUg
ここではおひさしぶりです。
しばらくレスをしないでゴメンナサイ。
自分の方のネタを考えていたので!
チャーミーがやさしく、圭もやさしい。
悪キャラがやさしいんですね
325 :
レイク:2001/07/16(月) 00:24 ID:0GC0B4oI
>>316 そうですね。本人が読んでくれたら光栄どころか、ぶっ飛んじゃいます(w
>>317 大きくなりました。機動力が断然にアップです(w
>>318 はたけさんの所はネタですね。1人くらい独身が居てもいいんじゃないかと
適任者を選んだつもりでした。
>>319 いずれかは判明するかもしれません。
>>321 ちなみに保存屋さんにもあります。わざわざありがとうございました。
>>324 いえいえ(w、そちらもがんばってください。
今回はチャーミ−と圭ちゃんはやさしい設定です。
おそらくヤグチの存在が二人をそうさせるのではないかと思います。
326 :
念願:2001/07/16(月) 00:27 ID:0GC0B4oI
「やった…やっ…ひぐっ。ひぐっ。う”わ”〜〜〜ん”。」
「ちょ、ちょっとヤグチ!?」
いきなり泣き出す矢口に驚く圭。
「う”わ”〜〜ん!!だってぇ、んぐっ、だってぇ、おおぎぐな”れだ”ん”だ”も”〜ん!!」
「わかった、わっかた、だから泣かないの。どうしていいかわからなくなるよ。」
「んぐっ、んぐっ、ごめん…。」
ふと、改めて大きくなったところで、圭はヤグチを上から下へ舐め回すように見る。
「ふ〜〜ん。」
「???」
「可愛いね。ヤグチ。」
「???」
「だから、人サイズになって、やっと可愛いって事が分かったよ。」
「なんだよぉ〜それぇ〜。」
「ちっちゃいまんまじゃ、わからなかったって事。」
「フン…。」
「でも本当に人間なんだねぇ…。」
「えっ…。」
「もう何処からどう見ても人だよヤグチは。」
圭は椅子に腰掛ける。
「あたしの嫌いな…人間…。」
「圭ちゃ…。」
327 :
念願:2001/07/16(月) 00:27 ID:0GC0B4oI
「何でだろう。嬉しいのに…嬉しいのに…素直に喜べない…。」
圭は泣いていた…。
「嬉しいはずなのに…ヤグチを見ると…。」
「圭ちゃん…。」
「いいんだ、決してヤグチが悪いわけじゃない。あたしの両親殺した人間が悪いんだ。」
「ごめん…。」
「謝る必要なんてないよ…。おかしいあたしが悪いんだ・・・。」
「…………。」
「少し…、1人にして欲しい。」
すると立ち上がり、奥の部屋に入って行く圭。
「食べ物なら、左の部屋。トイレなら入り口近く。風呂は右にあるから…。」
「圭ちゃん…。」
ヤグチの念願が叶う事は、人を恨む圭との別れを意味していた。
328 :
レイク:2001/07/16(月) 00:28 ID:0GC0B4oI
少量更新ですいません。今日はここまでです。
329 :
名無し娘。:2001/07/16(月) 16:25 ID:hq1MFTsw
@ノハ@
( ‘д‘)<矢口さんが殺されてしまうんやないかと思ってドキドキしたわ。
330 :
レイク:2001/07/17(火) 00:18 ID:AavDhtHk
>>329 出会いと別れを繰り返してゆくヤグチを応援してあげてください。
数日、圭とヤグチは鬼ヶ島で会話をする事がほとんどなく過ごしていた。
(圭ちゃん…。ヤグチ…もうここには居られないよね…。)
そのとき、何処からか、カラカラ音がした。
すると、奥から圭が出てくる。
「圭ちゃん…。」
「今までごめん…、あたしが悪いんだ…。」
ヤグチに謝る圭。
「そんな事いいよ。きにしないで。」
「ヤグチ…。もう、お別れだよ…。」
「えっ…?どうして?」
「人間たちが来た…。」
すると、奥から金棒を持ってくる圭。
「戦うの…?駄目だよ…。」
「これはあたしの人生。誰にも左右する事が出来ないあたしの人生。」
「圭ちゃん…だったら、ヤグチも戦う…。」
自然と涙が溢れ出すヤグチ。
「だめっ…。あたしといるだけでヤグチも殺される…。」
「だって…。圭ちゃんをほっておけないよ…。」
すると、圭は無言で再び部屋の奥に戻りいくつかの物を持ってくる。
それは、風呂敷、刀、10両ほどの金、干し肉だった。
風呂敷に金と干し肉、小槌を入れ、刀と一緒に渡す圭。
「出ていきな…。ここに居ちゃ駄目だ…。」
「やだ!!絶対にここにいる。」
「だめ!!」
圭はヤグチの頬に平手を飛ばす。
体の飛ぶヤグチ。
「ごめん…。ヤグチは大切な友達だから…。」
すっと、立ち上がるヤグチ。
その頬には幾重にも、涙が流れていた。
「そこの裏口に舟が一艘あるから、それに乗って、ここから離れて…。」
「………わかった…。今までありがとう。」
ヤグチは、自分の持ってきていた小さな風呂敷を大きな風呂敷に入れ、担ぎ…
「圭ちゃん…。絶対に生き残ってね…。大好きダヨっ!!」
「あたしも…大好きだよ。」
抱擁をしあう2人。
「絶対。生きててね。ヤグチまた来るから…。」
「もちろん。」
ヤグチは刀を持って、裏口へ行く、すると一艘の船があった。
船に乗るヤグチ。
裏口から顔を出す圭。
「元気でね…ヤグチ。」
「圭ちゃんも…。ヤグチ、さよならはいわない!!ヤグチ、いつか会えると信じてるから!!」
「もちろん、あたしも言わない!!がんばって、大好きな人を見つけて!!」
「うん!!」
舟を漕ぎ出すヤグチ。
いつまでも圭は手を振っていた。
(圭ちゃん…バイバイ…。)
ふと、舟をこいでいると、鬼ヶ島に着岸している舟を発見するヤグチ。
そこには5人の人影があった…。
なにやら騒いでいるようであったが。
(どうして…人は憎しみあうの…。どうして…人は身勝手なの…。)
ヤグチの頬を伝う涙は月明かりによってキラリと輝いていた…。
334 :
レイク:2001/07/17(火) 00:21 ID:AavDhtHk
今日はここまでです。
335 :
246:2001/07/17(火) 01:16 ID:tF3AAunk
えぇ話しやなぁ(;_;)ウルウル
ののかご(それ以外に別のやつも)もよんだからかなり面白いよ。
がんばってください。
更新楽しみにしています。
336 :
名無し娘。 :2001/07/17(火) 23:15 ID:N39zpQJA
@ノハ@
( ‘д‘)<圭たんはどないしたんやろ・・・・・
337 :
保田娘。 :2001/07/17(火) 23:17 ID:IHn2q9Bc
さっきののかごを初めて読みました。泣けました。
これの別バージョン続編だったんですね。
さっきまで全く気づきませんでした(恥)。
レイクさんはどこからこんな想像力が出るんだろう???
338 :
名無し娘。 :2001/07/18(水) 01:24 ID:YlSheajI
( ^▽^)<チャオ〜!遂にヤグチさん、おっきくなりましたね!
おっきくなったついでに…チャーミーが色々と可愛がって…
(#^▽^)<あ…それは、あっちの方のお話ですね。フフフ…
( ^▽^)<早く、よっすぃ〜が見つかるといいですね。それではフェ〜ドアウト〜…
339 :
レイク :2001/07/18(水) 11:37 ID:PJFfIs9k
>>335 ありがとうございます。ののかご・一寸と別作品はかなりギャップがありますが(W
どっちもレイクです(w
>>336 のの太郎とかごや姫を読んでいただけると圭ちゃんがどうなったかわかります。
>>337 思うがままに書いています。童話は結構作りやすいですよ。
>>338 どうもチャーミ−。そうですね。早くヨッスィーと会えるといいですね。
大きくなってもヤグチは145cm程度です。(w
340 :
漂流 :2001/07/18(水) 11:38 ID:PJFfIs9k
(まいった…。完全に方向がわかんない…。)
「ふう…帰る方向くらいおしえてもらってればよかった…。」
鬼ヶ島を出て数日、ヤグチは漂流していた。
(圭ちゃん大丈夫かなぁ…。)
思うことは、別れた圭とヨッスィーのことばかりだった。
(ヨッスィー会いたいよぉ〜…。)
ぐぅ〜〜〜〜〜。
腹の虫が鳴った。
「もうほとんど干し肉終わっちゃったんだよなぁ…。」
大きくなった事で食欲も24倍となっていた。
手のひらに乗る程度の干し肉。
これを食べてしまったら残りはない…。
「なんか、ないかな…。!!!」
ヤグチの目に入ったのは、古びた小槌。
「これは…、オオキクナル小槌ィ〜(ド●えもん調)」
似てねぇ…。
ヤグチは肉に向かって
「おーきくなーれ、おーきくなーれ。」
と小槌を振ってみた。
すると、一回振るごとに肉の大きさが2倍になってゆく。
「す、すげぇっ!!」
驚くヤグチ。
何回か振るころには圭がくれた量よりも大きくなっていた。
「ヤグチあったまイイ〜〜〜♪」
早速ヤグチは食べてみる…。
341 :
漂流 :2001/07/18(水) 11:39 ID:PJFfIs9k
「うわ〜〜ん、大味だよぉ〜〜〜!!」
その時、大きな船がヤグチの船の近くに来た。
(ふっ船ぇ!?な、何!?ヤグチ何にも悪い事してないよっ!!)
ふと、ヤグチが船の上部を見あげていると、人が顔を出す。
(南蛮人!?)
「ハァ〜イ!?ドウシチャイマシタカァ〜?遭難ナンデスカァ〜?」
(!?もしかして助けてくれるの!?)
「あの、そうなんです。」
「ソウナンデスカァ〜。今縄オロシマスネェ〜。」
すると、縄がヤグチの上から降って来た。
「ツカマッテクダサイ。」
342 :
漂流 :2001/07/18(水) 11:40 ID:PJFfIs9k
「はいっ!」
(ここで漂流してるよりマシだよね。)
ヤグチは荷をまとめ、縄に?まった。
船の上に降り立つヤグチ。
「ヨウコソ!!オランダ船へ!!ミカデース!!今日ハ船ノ具合ヲ確カメルタメノ試験航行シテマシタ。アナタ運イイデスヨ。」
「どうも…オレ、一寸ヤグチです…。」
ペースの上がらないヤグチだった…。
343 :
レイク :2001/07/18(水) 11:40 ID:PJFfIs9k
今日はここまでです。
344 :
漂流:2001/07/19(木) 12:13 ID:9QeaPLxk
「ナンデコンナ所ニ遭難シテタンデスカ?」
「えっと…。」
ヤグチは鬼ヶ島から来たとは言えなかった…。
「ちょっと釣りをしていて。」
「ソウデスカ…、服ボロボロデスネェー。」
それはそうである、圭のくれたお下がりはもう何年もたっていたのだから。
「ワタシ洋服アゲマース。」
と、服を持って来てくれた。
「あ、ありがとう…。」
数日同じ服を着ていたので、着替える事にしたヤグチは、適当に影になる場所で着替えた。
サイズはぴったりだった。
しかし、ハデ…、オランダ人のセンスを疑ってしまう日本人のヤグチ。
その時、奥の部屋から顔をだした女の人がミカ声をかける。
「ミカッ!!モウソロソロ陸ニモドルヨ!!」
「ワカッタ、アヤカ!船員ト、レファニ命令ダシトイテェー。」
「ダニエルハドウスルノ?」
「タクサン動カシテ痩セサセテアゲテ!!」
「ワカッタワ!!」
アヤカは部屋に戻る。
「モウスグモドリマスヨ。安心シテクダサイ。」
「はい…ありがとうございます。」
「リンゴ食ベマスカ!?」
と、ポケットからリンゴを取り出すミカ。
「はいっ。」
リンゴを受け取ると、美味しそうにかじりつくヤグチ。
ちょっと涙が出た。久し振りに食べるリンゴの味は酸っぱかったが美味しかった。
「オイシソウニ食べマスネェ。」
少し嬉しそうな、ミカ。
リンゴを食べ終わると…。
「モウスグ陸デスヨ、ホラ見エテキタ。」
うっすらと姿を現す日本本土。
その大きさ美しさに
「綺麗・・・。」
「ワタシモjapanノスガタモ、人モ好キデス。心ヤサシイ人ガ沢山イル国ネ…。」
「そうなのかな…。ヤグチにはわからないよ…。」
圭の事を思い出すヤグチ。
「ワタシガコノ国ニ来タトキ、トッテモヤサシイ女ノ子達ニ出会イマシタ。ワタシハソノ子達ヲ忘レマセン。」
「…………。」
345 :
オランダ町:2001/07/19(木) 12:14 ID:9QeaPLxk
ミカ達の船は、オランダとの貿易で有名なオランダ町に帰還していた。
「ありがとうござました…。」
「イエイエ。」
ヤグチは一通り船員に頭を下げると、美香たちの下から去った。
何故か、町はとてもにぎやかだ。
道を歩いていると、かわら版屋の周りに人だかりが出来ていた。
(なんだろ…?)
ヤグチも、その人だかりに混じり、かわら版を手に入れた。
(嘘…。)
記事は鬼ヶ退治された事が記事になっていた…。
(嘘だよっ!!嘘に決まってるよっ!!)
ヤグチはかわら版の記事を破り捨てる。
徐々に足が速くなってゆくヤグチの足。
下を俯きながら、ヤグチは必死に涙をこらえていた。
(約束したじゃんっ。いつかまた会おうって!!約束したじゃん!!)
歩行速度をあげるヤグチの足は、いつしか走り出していた。
(嘘だよねっ!!嘘に決まってるじゃん…。)
そのこらえていた涙は、零れ落ち、視界は歪んでいた。
町から、徐々に離れていく。
そんな道端で、ヤグチは躓き、こけた。
血が滲むヤグチの膝。
膝を抱え、ヤグチは道端に蹲り、声を殺して泣いた…。
「圭ちゃん…。」
346 :
レイク:2001/07/19(木) 12:14 ID:9QeaPLxk
今日はここまでです。
347 :
名無し娘。:2001/07/19(木) 21:53 ID:qjZOheZ.
@ノハ@
( ‘д‘)<圭たん・・・・
348 :
名無し娘。:2001/07/19(木) 23:56 ID:PqSuoRzc
圭ちゃんがどうなったかは分かってはいるけど
ヤグチの悲しさが痛いくらい伝わった。
よっすぃ〜と再会した後でいいから、圭ちゃんとも再会させてやってください。
つづき待ってます。
349 :
名無し娘。:2001/07/20(金) 12:47 ID:.GG/uFjA
hozen
350 :
レイク:2001/07/20(金) 16:36 ID:dsDZBqX.
351 :
オランダ町:2001/07/20(金) 16:37 ID:dsDZBqX.
その時、1人の女性がその道端をブツブツ言って通り過ぎてゆく。
「なんやねん。一両手に入れたんにスリに遭うてしもーたぁ〜…ハァ…。」
ため息を吐きながら、通り過ぎる甲冑を着込んだ女性。
「また、洞窟生活かいな…。切ないわぁ…。って、ウチの出番これだけかいな…。」
とぼとぼと、去ってゆく女性。
「なんやねん!!今度はエキストラかい!?」
そう夕日に向かって叫び、甲冑を着込んだ女性は去っていった。
「何…?あの、落ち武者…。」
感傷に浸っているヤグチにとってそんなエキストラの事を気にしている余裕はなかった。
「圭ちゃん…。何でだよぉ〜…。信じないよ、圭ちゃんが死んだって…ヤグチ…いつか会えるって信じてるから…。」
ヤグチは再び、歩き出した…。
圭が残したヒントがあると思われる蝦夷に向かうべく、北の方向へ…。
352 :
オランダ町:2001/07/20(金) 16:38 ID:dsDZBqX.
夜も深くなってきたころ、うどん屋を見つけた。
「食べたくない…でも、何か食べなきゃ…、ヨッスィーを探すには、生きなきゃ。」
うどんやに入るヤグチ。
「いらっしゃい、何に致しましょか?」
元気よく話し掛けてくる店主。
「じゃぁ…」
一通りお品書きを見あげ、
「きつねうどんを。」
「キツネ一丁!!」
そう言って、奥の方に入っていく店主。
そこには先客が1人いた。
(やたら食うな、この人…女の人なのに…。)
その女性の横には6杯ほど、うどんの空き椀が重ねられていた。
(7杯目かよ…。すげえな…。)
すると、ヤグチの目の前に出されるきつねうどん。
ヤグチは少し嬉しかった…、今の自分を人間として扱っているというこの「きつねうどん」の証拠に。
(ちっちゃい時は、これを何日かけたら食べられたんだろう?)
そう思いながら、箸を取り、麺をつかみあげる。
美味しかった…。
353 :
オランダ町:2001/07/20(金) 16:38 ID:dsDZBqX.
ヤグチがつゆを啜っていると、
「おじさん、おかわり、かけうどんもういっぱいだべさ。」
店主に追加注文を継げる先客。
(8杯目かい…。)
すこし、その女の人がどんな人か知りたくなるヤグチ。
すると、目が合う。
「何だべ?つゆならあげないべ。」
そう言い放ってくる先客。
(ヤグチ、そんなに物欲しそうな目をしたかな…。)
「これはなっちが自分のお金で食べてるべさ。だからつゆまでなっちのもんだべ。」
(だから…いつ「くれっ」て言ったよ…。)
半ば呆れ、うどんを啜るヤグチ。
(やっぱり人ってわかんないよ。)
「来たべ、来たべ、待ってましたぁ〜。」
拍手で迎える先客。
「よく食べはりねぇ…たいじょうぶかいな?」
「なに言ってるベ。なっちの胃は宇宙だべさ。」
ヤグチがやっときつねうどんを食べ終わると、先客は10杯目に入っていた。
お茶を飲むヤグチ。
(ヤグチは湯飲みをお風呂代わりにしてたんだよね…。ちっちゃいなぁ…。)
しみじみと茶碗を眺める。
残ってるお茶の中に指を入れてみる。
第二関節くらいまでしか、お茶に浸かれない。
(ちっちゃいなぁ…。)
少し笑みがもれるヤグチ。
354 :
オランダ町:2001/07/20(金) 16:39 ID:dsDZBqX.
「お茶がもったいないベ。」
ふと、そのヤグチの奇怪な動作を見ていた接客が言葉を投げかける。
(むかっ…。)
「関係ないじゃん。あんたには。」
「食べ物を粗末にすると罰が当るベ。」
その先客はお茶を一気飲むすると、
「お勘定だべさ。」
そう店主に告げた。
ヤグチももうここに居る理由がなくなったので
「すいません、お勘定を…。」
と、店主に告げる。
「え〜、かけうどん10杯で…」
(かけうどんだけ10杯食べたのかよ…。)
内心でウケるヤグチ。
勘定を払い終えると、とっとと去っていく先客。
そして、ヤグチも勘定を払い、うどん屋を出た。
355 :
レイク:2001/07/20(金) 16:39 ID:dsDZBqX.
今日はここまでです。
356 :
名無し娘。:2001/07/20(金) 19:46 ID:UzOY.ZBI
やっぱ蝦夷にはなっちだべ
357 :
名無し娘。:2001/07/21(土) 02:13 ID:aySgFADk
@ノハ@
( ‘д‘)<なっちさん・・・・・
358 :
名無し娘。:2001/07/21(土) 02:25 ID:swzyKkNk
( ^▽^)<あ〜あ、愛しい安倍さん、お夜食には何食べたんだろう?
(;^▽^)<か、かけうどん10杯ですか?あいかわらずですね…。
( ^▽^)<それとなく落ち武者さんが出てるところに、ののかご読者への
サービスが感じられてうれしいチャーミーでした。チャオ〜!
359 :
名無し娘。:2001/07/21(土) 12:03 ID:mf9ul96w
くう〜・・・いい話だ・・・こうなったら俺も小説始めてやる!!
λ
.( ヽ
.(■D■)
(●▼ー▼●)<おおっ、なっちが登場してるべさ。なっち・・・じゃなかった。なっつも嬉しいべさ♪
これって、まだ中盤位なんだべ?と言うことは、まだまだ物語が続く訳だべ。
う〜ん、これからも楽しみだべさ。
361 :
レイク:2001/07/21(土) 20:36 ID:fK5Pqtp6
>>356 ですね(w
>>357 これから、なっちと…。
>>358 どうもチャーミ−。落ち武者は何処に出そうかと悩みました(W
>>359 ありがとうございます。小説始めたら教えてくださいね。(一寸ヤグチが終わった後にでも)
>>360 ありがとうございます。光栄です。
中盤過ぎて、後半に入ったところだと思います。
「何でついてくるべさっ!!金ならあげないべっ!!」
「人をコジキ扱いしないでっ!!第一ついてきてるんじゃなくてヤグチはこっちに行くの!!」
歩行速度を早くするヤグチ。
ヤグチはなっち追い越す。
「なにいってるべさ!!さっきからなっちのことジロジロ見てたべさ!!」
再びなっちはヤグチに追いつきぬかす。
「あんたが、かけうどん10杯も食べてるおかしい人だからでしょ!!」
また、追い越すヤグチ。
「あんたなんか、お茶に指突っ込んでる変人だべさ!!」
再び追い越すなっち。
「いったねぇ!!大食いバカ女!!」
「何だべ!!変な格好してるアホ女!!」
十字路で立ち止まるヤグチとなっち。
「フンッ!!」
「フンだべっ!!」
ヤグチとなっちは、右と左に分かれて進む。
(なんなんだもうっ!!)
ずんずん進むヤグチ。
その表情は、険しかった。
(まったく、なんだべか!)
なっちも同様に表情が険しくなっていた。
歩く事20分
「「あっ!!」」
再び、道の合流地点で出くわすなっちとヤグチ。
「またあんただべか!!しつこいベ!!」
「あんたがしつこいんでしょ!!」
また、追い越し、追い越されの競歩が始まる。
「なんだべ!!なんか文句あるんだべか!!」
「それはこっちのセリフだよっ!!初対面にこんな失礼な人はじめて!!」
「なっちも初めてだべっ!!」
憎まれ口を叩き合う2人。
ひたたび道は斜め右と、斜め左の分岐点に差し掛かる。
二人は道を斜め右の道を選択する。
「なんだべ!!なっちがこっちの道選んだべさ!!」
「なにいってるの!?ヤグチは道が分かれてるのが見えてからこっちに決めてたの!!」
「なっちは地図で見たときから決めてたべ!!」
「地図なんて何処に持ってるの!!鍬しか持ってないじゃん!!」
「うるさいべ!!なっちがこっちに決めたんだから向こう行くベ!!」
「最悪!!」
そう言葉を吐き捨てて、ヤグチは斜め左の道に向かった。
そして、歩く事1時間。
(疲れた…。あれ、宿屋だな…。今日はあそこに泊まろう。)
精神的にも肉体的にも疲れたヤグチは目の前に立つ宿屋に宿泊する事を決める。
宿に入ると。
「いらっしゃい。おとまりでっか?」
宿屋の店主が言葉をかけてくる。
「はい…。」
「お一人様でっか?」
「はい‥。」
「さいですか、ほな、部屋案内しますさかい。」
そういって、奥へ進んでいく店主。
それについていくヤグチ。
「今日は、1人の女のお客さんが今さっきも来たんですわ。」
やな予感がした…。
「ここですわ。」
「どうも…。」
と、部屋のふすまに手をかける瞬間に
「またあんただべか!!」
その言葉に、隣の部屋を見るヤグチ。
(最悪だ。)
隣の部屋も、仲居に案内されたなっちが今、ふすまを開けようとしていた。
「ベー!!」
思いっきり舌を出しなっちに憎たらしい顔を向けるヤグチ。
「ベーだべっ!!」
応戦するなっち。
2人はそれから各々の部屋に入った。
(なんなんだよ!!)
ヤグチは風呂敷を畳に投げつけた。
365 :
レイク:2001/07/21(土) 20:39 ID:fK5Pqtp6
今日はここまでです。
366 :
名無し娘。:2001/07/22(日) 00:59 ID:Hj8.8nWg
今後二人は仲良くなるのかな?
λ
.( ヽ
.(■D■)
(●▼ー▼●)<あわわわわ、なっちとヤグチが険悪なムードになっているべ。
だ、大丈夫だべか?
368 :
名無し娘。:2001/07/22(日) 17:31 ID:YxM7PzBc
あ、まっちの絆が・・・
某スレでは鉄板なのに(w
369 :
名無し娘。:2001/07/22(日) 21:45 ID:jMFk6/dk
仲が悪い二人も良いね。
370 :
レイク:2001/07/23(月) 18:04 ID:9jAmV0B6
畳の上に寝っ転がるヤグチ。
「むかつくなぁ。」
ふと、風呂敷を手繰り寄せ、開く。
小槌を取り出した。
「…、圭ちゃん…。」
「ヤグチは大きくならなかったほうがよかったのかな…。」
「これをもって出なかったら圭ちゃんはあんな事にならなかったかもしれないのに…。」
頭を振るヤグチ。
「氏ぬわけないじゃん、圭ちゃんは鬼だもん。氏ぬわけがない。」
「ふう…。」
ヤグチはむくっと半身起こす。
「お風呂にでも行こうかな…。」
「刀とか持っていくべきかなぁ…。」
ふと、刀を見るヤグチ。
「脱衣所にこんなのあったらこわいよねぇ。」
試しに、小槌をもって
「ちいさくなーれ、ちーさくなーれ。」
と、刀に向かって一回振ってみた。
すると、刀は半分の大きさになった。
「すごい…。」
改めて、この小槌のすごさに驚いた。
2、3回振った後、その小さくなった刀と小槌と金、手ぬぐいを持って風呂に向かった。
372 :
浴場:2001/07/23(月) 18:05 ID:9jAmV0B6
「女湯」というのれんの前に前に立つヤグチ。
「これだよ。ヤグチこれ一回くぐってみたかったんだぁ。」
ヤグチは、何度ものれんを潜ったり戻ったりを繰り返した。
「へへへ…。」
そして、脱衣所にはいる。
風呂の隣にある脱衣所は、風呂の湯煙の影響から、蒸し暑い。
そんな一つ一つが、普通の人間として生きているヤグチには新鮮で、嬉しくなっていた。
「貴重品は預けてきたし…。」
と、思い切って振るを脱ぐヤグチ。
ちょっと自分の身体に見とれる。
ぷにぷに。
もみもみ。
「へへへ…。女の身体してるぅ〜。でも、もうちょっと胸が欲しかったかな…。」
浴場の戸が開いたその時。
「しつこいべ!!こんなところまでつけてきて!!」
(またか。)
振り向くと、湯上りで火照った顔をしているなっちがいた。
「なに言ってんのこれから、ヤグチはお風呂に入るんだよっ!!」
「まったく、そんな事言って、服の中でも調べたんじゃないべか!?」
「誰があんたともんなんか取るの!!ふざけないで!!」
そこから無言の冷戦が始まる。
なにやら視線を感じたヤグチ。
隣で身体を拭きながら、こちらをジロジロ見ていた。
「なんだよ!!」
「ふ〜ん。」
そういうと、自らの胸を張り、揉んで見せ付ける。
(ちくしょー、自慢かよっ!!こっちだって!!)
ヤグチは、自分のわき腹を掴もうとして、つかめないそぶりを見せる。
「チッ!!べさっ!!」
そっぽを向くなっち。
(勝った。)
ヤグチは含み笑いをする。
そして、ヤグチは誇らしげに浴場へと向かった。
373 :
レイク:2001/07/23(月) 18:06 ID:9jAmV0B6
今日はここまでです。
374 :
名無し娘。:2001/07/23(月) 19:48 ID:PytZ9uFQ
なっちと矢口のバトル面白いね
続き期待
375 :
名無し娘。:2001/07/23(月) 19:53 ID:Lqr/QSWw
やってることは子供のケンカ(w
辻加護よりおこちゃま化してる。
ある意味萌え〜
376 :
レイン:2001/07/23(月) 21:11 ID:6D4q4EME
やっぱいいですね〜。
今後の展開を期待
377 :
名無し娘。:2001/07/24(火) 00:46 ID:6yMB1CHk
今日初めてこれ読みました、とてもいい小説ですね、期待してます、ののかごのほーも読ませて頂ます
378 :
レイク:2001/07/24(火) 20:09 ID:XjoH2xN2
379 :
浴場:2001/07/24(火) 20:10 ID:XjoH2xN2
ざっぶ〜ん。
「ふぅ〜。あ”〜〜〜。」
あまりの気持ちよさにそんな声がでる。
「気持ちいいなぁ…。」
ふと、上を見上げると天上窓から月が見える。
「満月かぁ…。」
少し雲がかかった月。
「綺麗だなぁ…。」
時はもうすぐ春を迎えようとしていた。
「ホントに10年近く経っちゃったみたいだね。」
「ヨッスィ〜は10年歳食っちゃったんだ・・・。」
「1000年生きていまさら、ね…。」
ちょっと含み笑い。
「会いたいよ…ヨッスィ〜。会いたい…。」
「絶対に見つけてあげるから、待っててね。」
月を見ながらそうつぶやいた。
そして、ヤグチはゆっくり湯船に浸かった後、部屋に戻って就寝した。
翌朝。
宿代を宿の店主に支払うヤグチ。
草履を履いて、宿を出る。
「今日は出くわさないみたいだね…あのコ。」
元気よく宿屋を出発した。
道を進んでいくと、人々がヤグチを見てくすくす笑っているのに気がつく。
「???」
(なんかへんかな?)
自分を見るヤグチ。
オランダ町を離れたが故に、目立つオランダ製の服。
(やっぱりこれか…。)
ヤグチは少し、恥ずかしさを感じながら、前へと進み、見えてきた呉服屋に入る。
「すいません、服ください…。」
「いらっしゃい。オランダ服ですか?」
「いえ、普通の服…ください。」
「あ、はいはい…。」
(好きでこんな格好してるんじゃないよっ。)
適当に服を選び始めるヤグチ。
目に止まった物、それは母が誕生日に贈ってくれたハイビスカス柄の服だった。
「すいません、これください。」
「はいよっ。」
早速着替えるヤグチ。
「よお似合ってますよぉ〜。」
「そうですか。」
少し、微笑むヤグチ。
金を支払うと、弾む心を隠しながら外へ出た。
スキップをしながら進む。
「がんばるぞぉ〜♪」
気分を一新し、旅の目的地へ向かう。
歩いて1時間
人気のない道。
「怖いなぁ…。なんか、気ばっかりで暗いし…。」
「!!!!……な、何!?」
その時、ヤグチの耳に悲鳴が聞こえたのだ。
381 :
レイク:2001/07/24(火) 20:11 ID:XjoH2xN2
今日はここまでです。
382 :
名無し娘。:2001/07/25(水) 02:36 ID:i.3IJ2l.
この悲鳴は、もしかして。
いよいよ・・・v
383 :
名無し娘。:2001/07/25(水) 02:44 ID:.QeeiEXM
384 :
ポルノ:2001/07/25(水) 03:05 ID:/G1Ke/N6
矢口となっち、おもしろかったぁ〜。
またこの絡み見たいね。
385 :
レイク:2001/07/25(水) 11:29 ID:vW4n7T7o
恐る恐る、その悲鳴の方へ向かってみると
「あのコだ…。」
ヤグチは物陰に隠れて様子を見る。
どうやら山賊に襲われたらしい。
「な、なんだべか!?」
鍬を構えて山賊2人を見るなっち。
「ねぇちゃん、金くれよ。通行料だよ。」
「ちなみに身体もいただくぜぇ、ひゃっひゃっひゃ。」
「ふ、ふざけるなだべっ!!」
相手は170cmを超える当時では大男。しかもがっしりした体型だ。
思い切って鍬を振り回すなっち、しかし、
男の1人が居合抜きで鍬の柄の部分から先を切り落とす。
「!!!!」
「やっちまおうぜ、ひゃっひゃっひゃ。」
(なにやってるんだよ、あのコ…。)
少し心配になるが、
(フン、いい気味だっ!!)
と、その場から去ろうとするヤグチ。
「誰か!!助けてべさぁ〜!!キャァァァァ!!」
「…………。」
(もうっ、しょうがねぇなぁ…。助けてやるか…。)
かといって、なっちより幾分小さいヤグチ。
いくら刀を持っているとはいえ、大の男2人に勝てるわけがなく…。
少し考えた後。
「ポカカカン、小さくなる小槌ぃ〜(ドラ○もん調)。」
だから似てないって…。
「おいっ!!そこの先走り汁(アイドルなので省略)てるやつ!!」
少しはなれたところから叫ぶヤグチ。
「なんだぁ?おっ、綺麗な女だな、ひゃっひゃっひゃ。」
「その下品な笑い方やめろ!!この短小(アイドルなので省略)!!」
「…あんた…。」
助けに入ったのがヤグチだったために驚くなっち。
「口のわりい女だなぁ。おらのぶち込んで黙らしたるわな。ひゃっひゃっひゃ。」
「だれがテメーの汚ねぇチン(アイドルなので省略)!!」
詰め寄ってくる男2人、腰が抜けて立てないで居るなっち。
ヤグチは小槌を振り上げ
「クソ男共!!ちーさくなーれ!!」
と2回振る。
すると、体が突如小さくなってゆく男たち。
気付けば40cm程度になっていた。
「うわぁ〜化物だぁ〜!!」
だぶだぶの服を脱ぎ捨て、裸で一目散に山賊たちは逃げていった…。
その姿をが消えるまで見届けると
「だいじょうぶ…?」
と優しく声を掛けなっちに手を差し伸べる。
手に?まり立って埃を払い、衣服を整えると、
「別にあんたに助けてくれなんて言ってないべさ…。」
(可愛げねぇなぁ…。)
そうヤグチが思っていると、
「………ありがと…。」
少し照れくさそうになっちはお礼を言った。
「いえいえ。」
ヤグチは笑顔で答えた。
笑顔のヤグチになっちも笑顔で答える。
(なぁんだ、笑顔可愛いじゃん…。)
389 :
レイク:2001/07/25(水) 11:31 ID:vW4n7T7o
今日はここまでです。
390 :
名無し娘。:2001/07/25(水) 13:46 ID:m.eV8c2.
なちまりマンセー!
レイクさん、神崎さんの所のやつも宜しく。
391 :
保田娘。:2001/07/25(水) 20:25 ID:cvKIVWuc
小槌もそういう攻撃法で出る矢口もスゲェ
と言うよりも、そういう攻撃法も考えるレイクさんもすげぇ。
続き期待保全。
392 :
377:2001/07/25(水) 22:27 ID:sMkr8kTA
のの太郎とかごや姫をよみました、まじなけた、、
矢口にはしあわせになエンディングを、、うおお〜かごや〜(T-T)
393 :
レイク:2001/07/26(木) 11:39 ID:hTzJWa3w
>>390 あれを発見したんですか(W すごいですね(W
>>391 ああいう使い方もあります(W
>>392 ヤグチには幸せになってもらいたいものです。
「本当にあんた、なっちの金目当てじゃないべか?」
「何言ってんだよ。んな分けないでしょ?そんなにお金持ってるの?」
「まぁ、それなりにだべさ。」
「ふ〜ん。まぁ、それだけ過敏になるんだから持ってるんだろうけど。」
「あんた、旅人か?べさ。」
「まぁね。蝦夷に向かってる。」
「!!!!」
驚いた表情をするなっち。
「どうしたの?そんな驚いた顔しちゃって。」
「…なっちも、蝦夷に向かってるベ…。」
「へぇ〜。」
「なっち、やっと、お金の工面が出来て、やっと蝦夷に向かえるんだべさ。」
「ふ〜ん。」
「一緒によかったらいかないべか?よかったらでいいべさ。」
「…どうしよっかな…。」
(う〜ん。気が合いそうじゃなくてなんともなぁ。)
「まぁ、じゃぁ、試しに一緒についていってあげるよ。」
「ホント?」
「じゃぁ、断ろうか?」
「いや、是非だべ。その妖術でなっちを守ってほしいべ…。」
(自己中かよっ。ま、いいか。)
「あんた、名前なっちって言ったっけ。まぁ、よろしく。」
手を差し出すヤグチ。
「あ、こちらこそだべさ、ヤグチ。」
ヤグチとなっちは握手をする。
そして、なっちとヤグチはともに蝦夷を目指す事となった。
お互いの身の上話をするなっちとヤグチ。
なっちは蝦夷へ向かう訳を話し始める。
「なっちははぐれた家族を探してるベ。」
「はぐれた?」
「なっちは蝦夷人だべ。」
「そうなんだ…。」
「蝦夷人は幕府に迫害を受けてるベ。」
「うん…。」
「幕府から逃げて、逃げて、逃げ落ち着いた先で、家族とはぐれてしまったべさ。」
「そっか…。」
神妙な顔で話を聞くヤグチ。
「おそらく、みんな生きてれば…蝦夷を目指すはずだべ。」
「…………。」
「ま、そんなわけ。ヤグチはなぜ旅をしてるんだべか?」
そして、ヤグチが今度は旅の理由を話し始める。
「ヤグチは好きな人を探すたびをしている。」
「うんうん。」
「あたしの愛した人は千年鶴だった…。」
「もしかして、正体を知ってしまったんだべか?」
「!!!なんでしってるの?」
「やっぱりだべ。千年鶴は正体を知られることを嫌うベ。」
「く、くわしいの?」
「蝦夷人は千年鶴と縁の深い民族だべ。」
「!!!もっと詳しく教えてよ。」
「詳しい事は、お父さんのほうがよく知ってるベ…。なっちがいえることは、今の時期は蝦夷にある
湖に千年鶴を含めた多くの鶴が飛来している事だけだべ。」
「そっか…。ありがと、また情報が得られた。じゃぁ、なっちの家族を探す理由がヤグチにも出来たわけだ。」
と、笑顔を見せるヤグチ。
「よろしくね。だべさ。」
笑顔で返すなっち。
「ところで、なっちはどうやってお金の工面をしたの?」
「それは…。」
この時、ヤグチの心が乱れる言葉がなっちから吐き出される。
「なっちは、旅で出会った友達と鬼退治したベ。」
「!!!!!!!」
顔の表情がこわばるヤグチ。
「どうしたべさ?」
あえて冷静を保ち怒りを抑えるヤグチ。
「圭ちゃんを殺したの…?」
「えっ?」
驚いた表情をするなっち。
「だから、圭ちゃんを殺したのかよ!!」
その表情は鬼の形相のようになっている。
「圭ちゃんはヤグチの数少ない友達なんだよ!!よくも、よくも!!」
刀を抜くヤグチ。
「あんたの事信用しようとしてたヤグチがバカだった。」
「ちょっ、ちょっと待つべさ。なんか誤解してるベ!!圭ちゃんはまだ生きてるべさ!!」
怯えきったなっちが、言葉を投げかける。
「うそつけ!!殺したんだろう!!かわら版に書いてあった!!」
「あれは、角だけ献上したべさ。圭ちゃんはいま人の家に居候してひっそり過ごしてるべさ!!」
「よくもそんな嘘を!!」
「ほんとうだべ!!今なっちを殺したら、蝦夷の情報も聞けないべ!!疑いが晴れるまで逃げないから生かしてほしいべ。こ、これ、これが住所だべ!!」
震わせながら、紙を取り出し見せるなっち。
「うそだったら殺すからね。」
と、少し、落ち着きを取り戻し刀を鞘に戻すヤグチ。
腰が抜けるなっち。
「今から手紙かいて。」
「わ、わかったべさ。」
「逃げるなよ。逃げたら殺す。」
と、なっちの腕をつかみ、立ち上がらせる。
そして、なっちと、ヤグチはなっちの金で近くの宿屋に1週間ほど滞在する事となる。
初日に、なっちに圭が居候しているつんくの家へと飛脚に手紙をだした。
「便所くらい1人でいがせてほしいべ…。」
「駄目。」
関西地方の村から少し離れた場所につんくの家はあった。
のんびりしている、つんくの娘のの太郎と、鬼の圭は畑を耕している。
「なんか、こういうのもいいね。」
「そうれすか?ののはこんな毎日より旅していたほうが楽しかったのれす。」
「まあ、あたしも鬼のうちに居るよりはこっちのほうがマシかな?」
圭は笑顔を見せるようになった。
そう、圭はこののの太郎となっち、他数名との戦いで改心をし。
のの太郎の家に居候となっていた。
今は鬼としてではなく、人間として毎日を過ごしていた。
そのとき、つんくの妻中澤が家からのの太郎達を呼ぶ。
「お〜い、のの太郎宛に手紙が届いたでぇ〜。」
手紙出してから5日後に届いた。
「なんれすかね?」
「さぁ…。」
「誰かられすかぁ?」
「なっちって書いてあるでぇ。」
「!!!わぁ〜い、なっちしゃんかられすぅ〜!!」
勢いよく家へ走っていくのの太郎。
その後に圭も続く。
手紙を受け取るのの太郎。
早速開封すると、
『前略、のの太郎、圭ちゃんへ。助けて!!いま、ヤグチという人と居ます。ヤグチさんが圭ちゃん
を殺したから許さないとか、なっちの言を疑っています。至急返事ください。』
という内容だった。
「なんれすか、これ…。」
「ちょっと、読んでみてよ。」
「・・・、のの太郎、圭ちゃんへ。助けて!!いま、ヤグチという・・・。」
と、読み上げるのの太郎。
「ヤグチ…。」
「知ってるんれすか?」
「うん。友達だよ…。」
「返事書くれすかね…。」
「いや、今すぐ行ったほうがいいね。」
「ここ何処れすか?」
「さぁ。」
そこに、中澤が会話に入ってくる。
「う〜ん。オランダ町から少し先やな。」
「結構とおいれすね。」
「でも、今すぐ行かないとなっちが何されるかわかんないよ。」
「それはいやれす!!なっちしゃんは友達れす!!」
「ねぇさん。ちょっと行って来ていいかな?」
と、許可を得る圭。
「ま、ええよ。暇やろうし。」
「ののもいくれすっ。」
「ののもいくんかいな?」
「はい、れすっ。」
「まぁ、ののちゃんはあたしが守るから。」
「さよか、鬼のあんたが言うなら間違いなく安全やな。わかった、つんくさんにはよぉいっとくわ。」
「今すぐって事は…お馬しゃんが必要れすね。」
「必要ないよ。馬以上にいいもの持ってる。」
圭は、家の中に入り、大きなホラ貝を持ってくる。
「なんれすか、それ。」
圭は思いっきり空気を吸い込むと、ホラ貝を吹いた。
401 :
レイク:2001/07/26(木) 11:44 ID:hTzJWa3w
今日はここまでです。3日ほどお休みさせていただきます。
λ
.( ヽ
.(■D■)
(●▼ー▼●)<た、助かったべ。なっちの操が・・・・・・。だ、誰だべ!そこで、お塩とか
プレステって言ってる奴は!
403 :
名無し娘。:2001/07/26(木) 23:41 ID:0LeN2/6Y
これでかごやが生きていれば・・・はぁ
404 :
392:2001/07/28(土) 07:04 ID:3eyYKr1M
かごやいればねぇ、、
(T-T)
405 :
名無し娘。:2001/07/28(土) 23:22 ID:hrIDCUro
ホラ貝って何が来るんだ?マジ気になる
続き期待
406 :
レイク:2001/07/30(月) 00:10 ID:dbEXs3.Q
「青春の1ページって地球の歴史からするとどれくらいなんだろう。」
「あ〜、愛しいあの人 お昼ごはん、なにたべたんだろう?」
竜宮城にてそんな言葉を口ずさむチャーミー乙姫。
「チャーミーの青春は地球と同い年でぇっす♪」
「今日は海草サラダがお昼ごはんでぇっす♪」
目の前に盛られた海草を食べる。
ぱくっ。
するとアニメ声で
「ん〜〜♪こんなもんくえるかぁ〜♪」
ちゃぶ台返し。
「チャーミーは肉食なんだよぉ〜♪」
わけがわからず、びびる亀たち。
その時、遥か彼方からチャーミーの耳にだけホラ貝の音が聞こえた。
「なんなの?なによっ♪呼び出されたじゃないっ!2年ぶりの呼び出しよっ。」
と、チャーミー乙姫は周りから煙を発生させ、海王竜の姿に戻る。
「ちょっと、あんたたちっ♪お出かけしてくるわねっ♪留守番してるのよ♪」
と、勢いよく海王竜は飛び出してゆく。
残された亀たちは安堵の表情を浮かべ、あるものはそのまま逃げ出し、あるものは荷作りを始めた。
「契約は2年に1度っ♪一体何用かしら、しかも呼ばれた場所が鬼ヶ島じゃないわっ♪」
「もうっ♪こうだから鬼一族って嫌よねぇ〜♪竜使い荒いし、怖い性格してるのよねぇ〜…。」
そして、海面を飛び出すと空を飛ぶ竜。
その姿を見た海辺の住民は
「海王様がお出かけになられた!!!嵐が来るぞぉ〜!!!」
と、災害を予知していた物だった。
実際は災害なんて物はなかったのだが。
「ふふふ♪でもいいわね、久し振りに空を飛ぶのは♪キモチイイッ♪」
海王竜は、のの太郎の住む家のへ方向へ向かった
410 :
レイク:2001/07/30(月) 00:13 ID:dbEXs3.Q
更新少量ですいません。今日はここまでです。
411 :
名無し娘。:2001/07/30(月) 16:04 ID:Y349DjM6
チャーミー恐えぇ・・・(w
412 :
名無し娘。:2001/07/30(月) 23:30 ID:Xcc43jIk
海王竜の力ならかごやも、
だてにチャーミーの青春は地球と同じじゃないわけだ・・・
413 :
246:2001/07/30(月) 23:47 ID:EjzUVv0Q
なにげに( ^▽^)のレスを期待していたりして。
414 :
レイン:2001/07/31(火) 00:41 ID:eD34UCZ.
ハローです。やったー。梨華ちゃんの登場だ。
確かに、かごやが、いないのは悲しいが
あの小説はとても感動物ですよね
415 :
レイク:2001/07/31(火) 01:40 ID:kHKRWISU
>>411 結構怖いですよ。でも、天敵がいるんです。(w
>>412 海王竜は蘇生能力はありません。残念ながら。しかし…これ以上はいえませーん(汗
>>413 俺も期待してます。
>>414 そうですか、そう言っていただけると光栄です。
「なんだったんれすか?さっきの笛吹きは。」
「ふふふ。来たらびびると思うよ。」
「いつくるんれすか?」
「そうだなぁ…。飛んでくるだろうから3時間くらいかな?」
「鳥しゃんれすか?からすしゃんが何十羽も来て垂れてる紐に座るれすか。」
それはゲゲゲの●太郎です。
「う〜ん。もっと変なのかな?」
「そうれすか。怖くなければいいのれす。」
「のの、かごちゃんのところへ行って来るのれす。」
「そっか、じゃぁ、あたしも行こうかな。未だ来なそうだし。」
「せや、かごやんとこに、この花持ってんてんかぁ。」
と中澤が奥から花を持ってくる。
ののは、その花を受け取り
「行きましょう、圭しゃん。」
と、圭と姉(かごや)の眠る丘に向かった。
「すぐ旅立てる準備しとくさかいなぁ〜。」
と中澤は大声でのの達の向かって叫んだ。
「…また旅立つんやな…のの…。」
丘へ向かう姿を見つめながら中澤はそうつぶやいた。
やがてののと圭はかごやの眠る丘へと着く。
「かごちゃん…。」
そう言って、花を墓前に供える。
手を合わせる二人。
(のの、また旅に出るよ。おねぇちゃんがいないのは淋しいけど、のの達を見守っていてね…。)
「行ってくるね。お姉ちゃん…。」
姉・かごやは鬼の圭との戦いの際に圭を守るべく氏んだのだった。
「あたし、絶対にののちゃんを守るからね。」
そうつぶやく圭。
『よろしく頼むでぇ。ののを守ってーな。』
と、墓前から聞こえるようであった…。
涙が瞳から溢れて来そうになるのの。
その涙が流れぬよう袖でぬぐう。
(泣かないって約束したもん…。)
「行きましょう、圭しゃん。」
そして、ののと圭はかごやの元を去った。
そのころつんくの家では…。
「ふう、2人分の荷作りは出来たな…。」
中澤は、圭とののの旅の支度をしていた。
「あとは、かえってくんの待つだけやなぁ。」
首をコキコキ鳴らす中澤。
天気がいいので、外で思いっきり伸びをする。
「ん〜〜〜。きもちええっ♪」
すると、大きな影が中澤の頭上を被った。
「なんやぁ?雲かいな?」
と上を見上げると
「!!!!!!!!」
「ば、ばけもんやぁぁぁぁ!!!」
中澤は、絶叫し、腰を抜かした。
中澤の目の前に現れたのは大きな竜であった。
419 :
レイク:2001/07/31(火) 01:43 ID:kHKRWISU
今日はここまでです。
420 :
名無し娘。:2001/07/31(火) 04:02 ID:Jf8Gm0/s
墓って単語が出ると余計悲しくなってくるよ。
レイクこれからもがんばってくださいな。
421 :
名無し娘。:2001/07/31(火) 04:40 ID:aLFR3J.A
まさかチャーミーが来るとは(w
続き期待
422 :
名無し娘。:2001/07/31(火) 14:59 ID:ws48lyI.
サブタイトルの「ザ☆ピース」が気になるな
423 :
名無し娘。:2001/07/31(火) 22:04 ID:wjk/5Qsc
( ^▽^)<ひさぶり(今ハヤリのアレ)の…チャオ〜!
>>413 ( ^▽^)<ご期待ありがとうございます。でもチャーミーに期待しても
現役時代の虚塵の原と同じ程度の期待(以下略)。
( ^▽^)<チャーミーの青春の1ページはブブカの1ページ。
しないよ娘。ということでチャオ〜!
424 :
レイク:2001/08/01(水) 00:19 ID:ik2pDuNI
>>420 がんばります。ありがとうございます。かごやについては…黙秘です。(w
>>421 チャーミーと鬼一族には2年毎にパシリとして一度呼ぶ事が出来る契約関係があります。
>>422 特に意味はなく…。(汗。ただ、チャーミーに名セリフ言わしたかっただけです(W
>>423 どうもチャーミー。一寸はチャーミー沢山出番ありますよ。
「こんにちわっ♪」
アニメ声で中澤に話し掛ける海王竜。
「しゃっ、しゃべったぁ〜!!!」
今にも止まりそうな中澤の心臓。
「そんなおっかない顔しないでくださいよぉ〜♪鬼さんどちらですかぁ〜?」
宙に浮きながら中澤に話し掛けてくる海王竜。
「い、命だけは助けてーなぁ!!!」
中澤は土下座し、念仏を唱えながら手を合わせる。
そこに、鬼の圭とののが帰ってきた。
「あれ、もう来てるよ。」
と、平凡に指差す圭。
その竜がいる事に対しびっくりしたののは圭の後ろに回り
「う”わ”〜〜〜〜ん”!!!お”ばけ”れ”ず〜〜〜!!!」
と泣き始めた。
「あれっ、ののちゃんじゃな〜い♪」
と、ののに気付く海王竜。
「の”の”お”ばけ”に”知り”あ”い”なんていないれず〜!!!」
そんなののを尻目に海王竜によっていく圭。
そして
ボコッ!!
殴った。
「いったぁ〜い♪圭さん何するんですかぁ〜〜〜♪」
「ののちゃんとねぇさんが怖がってるじゃないの!!!」
「そんなぁ〜チャーミーは一生懸命飛んできて挨拶しただけなのに〜♪」
「とっとと人に化けろ。根暗!!」
ボコッ!!
「いったぁい♪わかりましたぁ〜ぐすん。」
すると、海王竜の周りから煙が発生し、煙の中からチャーミーが現れた。
「うわ”〜ん、化物が妖術使ったのれず〜…はれ?チャーミーさんなのれすぅ〜!!!」
チャーミーの姿に気付くと、ののはチャーミーに駆け寄り抱きついた。
「久し振りねののちゃん♪」
「お久しぶりなのれすっ♪」
満面の笑みを交わす2人。
「どないなっとんねん…。」
中澤は1人混乱していた。
427 :
レイク:2001/08/01(水) 00:21 ID:ik2pDuNI
今日はここまでです。
428 :
377:2001/08/01(水) 03:15 ID:DtERj3DA
毎日みにきてます、またーりしてていいですね、かごやは期待しときますね、やぐちさいきんでばんないなぁ
429 :
名無し娘。:2001/08/01(水) 07:06 ID:sJEyKXCo
やっぱ圭ちゃんにどつかれるチャーミーは(・∀・)イイ!
430 :
レイク:2001/08/02(木) 00:16 ID:yJdWktHs
431 :
レイク:2001/08/02(木) 00:16 ID:yJdWktHs
「チャーミーさん、お化けだったのれすね。」
「お化けじゃないのよ♪竜よっ、竜♪」
「おいっ、根暗っ!!」
会話に割ってはいる圭。
「は、はい。な、なんですか、圭さん…。」
「いい?今日一日付き合ってもらうわよっ!!」
「はいっ♪そんな‥圭さん、大胆なんですね♪」
頬を赤らめるチャーミー。
ボコッ!!
「いったぁ〜い♪何するんですかぁ〜…それも愛情表現なんですかぁ〜♪」
「何言ってんのよ!!今日一日24刻、あんた、私たちの使いっパシリよっ!!」
「はぁ〜い…ぐすん♪」
頭を摩るチャーミー。
「ウチ無視かいな…。」
1人、呆然としている中澤。
「あ、この根暗、色黒女あたしの下僕です。」
と中澤に紹介する。
「さよか…。確かに肌黒いな自分…。」
「そんなぁ〜♪初対面でまた言われたわぁ〜♪」
「しかもなんかムカツクで、自分。しゃべり方から何から、人を威かし追ってからに…。」
「コワ〜イ♪」
「ムカッ!!どつかれたいんか自分。」
中澤は相当機嫌が悪くなっていた。
そこに、圭が
「ねーさん準備できてる?」
「ああ…、出来とるで。ほれ。」
と荷を渡す中澤。
「ほらっ!!とっとと竜に戻りなさいよ!!どんくさいわねっ!!!」
ガスッ!!
「いったぁ〜い♪すね蹴らないでくださいよぉ〜♪」
膝を摩りながら竜に再び化ける。
「ののちゃん、乗るわよ。」
「はい、れす。」
ののと圭は海王竜の背に乗った。
ボコッ!!
「いったあ〜い♪チャーミー何もしてないですよぉ〜♪ぐすん。」
「とっとと飛ぶのよ!!ひとまず、オランダ町のほうへ飛ぶの!!つかえないわね!!」
「圭さん、何も指図してなかったじゃないですかぁ〜♪酷いですよぉ〜ぐすん。」
「うるさいわね!!黙りなさいよ!!」
ボコッ!!
「ぐすん。」
海王竜は宙を浮き始めた。
「ねぇさん、行ってくるれす。」
と手を振るのの。
「気ーつけてなぁ〜。」
手を振り返す中澤。
そして、のの達はつんくの家から離れ、ヤグチ達のいる宿へ向かった。
434 :
レイク:2001/08/02(木) 00:19 ID:yJdWktHs
今日はここまでです。サブタイトル間違った、欝だ。
435 :
名無し娘。:2001/08/02(木) 16:11 ID:1m0Ga2R2
チャーミー良いね。
436 :
レイク:2001/08/02(木) 23:43 ID:oWb3NgRQ
>>435 そうですね、こんなキャラな感じがします。
「まだ信用してくれないんだべか…。」
「信用できない。」
「お願いだからお風呂も一人で入らせて。」
「別にいいじゃない、女同士でしょ。共同浴場でしょ。」
「なんか、見られると恥ずかしいべさ。お肉が出てるべさ…。」
「そんなの、痩せないあんたの勝手でしょ。」
宿に泊まって5日目の夜、そんな会話を風呂で交わすなっちとヤグチ。
「本当に圭ちゃんは生きてるべさ。ホントだべさ。」
「証拠は?」
「無いべさ…。でも、手紙書いたから何とかしてくれるベ。」
「うそだったら絶対殺す。」
「嘘じゃないべぇ〜。」
「どうでもいいけど…長湯だね…。あんた…。」
「そんな事ないべ…。もっと長い事もあるベ…。」
「ちょっと、お風呂からでなきゃ…まずいかも…。」
赤面したヤグチが湯船から出ようと立ち上がったとき
「あっ…。」
どぼん。
立ちくらみに襲われたヤグチは湯船に落ちた。
「ちょっと!?だいじょうぶか?べさ」
急いで抱き起こすなっち。
なっちは、更衣室までヤグチを引っ張っていく。
「無理して長く入るからだべさ。」
急いで、身体を拭き、浴衣を着せ部屋へとヤグチを背負っていく。
部屋へ担ぎいれ、敷かれた布団に寝かせた。
そして、なっちはヤグチをうちわで扇ぐ。
「もう、長湯の蝦夷人と張り合うからいけないんだべ。」
「ごめん…。ありがと…。」
そして、1時間ほど経過する。
「ありがと、だいぶよくなった。」
むくっと起き上がるヤグチ。
「よかったべさ…。」
「どうして助けたの…。逃げればよかったじゃない。」
「約束したべさ。一緒に蝦夷へ行くって…。」
「なっち…。なっち、本当に信じていいの…?」
「もちろんだべ…。」
疑っていた自分が恥ずかしくなるヤグチ。
その時、外で多数の叫び声が聞こえた。
「「!?」」
窓を開けるヤグチ。
「「!!!!!!!」」
そこには竜が舞っていた。
(チャーミーさんだ!!…圭ちゃん!!)
ヤグチは大きな声で叫ぶ。
「圭ちゃん!!」
その声に気がつく圭。
圭はヤグチに気付き
「よっ!!ヤグチっ!!久し振り。」
手を振った。
涙が出た…。
(生きてたんだ…。圭ちゃん生きてたんだ…。よかった…よかったぁ。)
涙を、手で拭いながらヤグチも一生懸命に手を振った。
「助かったベ…。」
ヤグチは急いで2階から1階へと駆け下り外へ出る。
すると、そこには竜から降りた圭がいた。
「圭ちゃん!!」
「ヤグチ!!」
抱き合う圭とヤグチ。
二人は再会することができた。
「何で泣いてるんだよ…。こっちも涙が出るじゃんか…。」
「だって、うれしいんだもん。」
440 :
レイク:2001/08/02(木) 23:45 ID:oWb3NgRQ
今日はここまでです。
441 :
名無し娘。:2001/08/03(金) 01:06 ID:lnNSELHg
同期の絆だ・・・
一次追加メンバーまんせ〜〜〜
442 :
名有り:2001/08/03(金) 03:32 ID:a0N2G47I
や〜ぐ〜ち!ヘイッ!
443 :
377:2001/08/03(金) 22:27 ID:8RGY6I7Y
つづきはやくよみたいですね〜、やぐちはののに石なげられたのおぼえてたりして、、
444 :
名無し娘。:2001/08/04(土) 13:46 ID:lAsQ6DUM
h
445 :
名無し娘。:2001/08/05(日) 00:22 ID:gCpt9bRw
あっちの世界とリンクしてるってことは
アンドロイド飯田と現代人後藤の出番はあるの?
446 :
レイク:2001/08/05(日) 00:33 ID:nsPF3bEQ
圭とヤグチが抱き合いそんな会話をしていると
「よかったべさ。」
と笑顔満面の声をかけたなっちと人間に化けたチャーミーとののが側にいた。
「紹介するね。まぁ知ってると思うけど、ヤグチ。あたしの友達。初めて出来た友達。」
ヤグチの肩に手を沿えヤグチを皆に紹介する圭。
「で、今あたしがお世話になっている家の娘さんのののちゃん。」
ヤグチにのの紹介する圭。
「こんばんわれす。よろしくれす。」
手を差し伸べるのの。
「あ、どうも、こちらこそ…。」
握手をする。
「でもよかったべ、またあえたべ。」
と、ヤグチに語りかけるなっち。
「ごめんなさい!!」
頭を下げるヤグチ。
「そんな、いいべさ。お互いに疑ってたころがあるべさ。」
「でも…。」
「いいべいいべ、せっかくの再会なんだべさ。辛気臭いのはいいべさ。」
微笑むなっち。
「ごめんね、ありがとう。」
と再びヤグチはなっちに頭を下げた。
「まぁ、中で話そうべさ。積もる話もあるべ。」
と、なっちはののと肩を組み合い宿へ入って行った。
そしてその後にチャーミー、圭、ヤグチも続く。
宿屋の周りの住民はその日荷をまとめ夜逃げする事態になっていたが、彼女たちは知る由もなかった。
宿屋で、雑談する5人。
チャーミーとなっちは初対面という事で自己紹介をしあった。
「で…、お二人さんこれからどうするの…旅は?」
と切り出す圭。
「ひとまず、なっちとヤグチは蝦夷に向かう予定だべさ。」
「うんうん。」
賛同するヤグチ。
「なっちしゃん、蝦夷にお父さんお母さんいるれすか?」
「…わかんない。けど、きっとみんな蝦夷を目指してるはずだべ…。」
「ヤグチはひとまず、なっちの家族を一緒に探すんだ。蝦夷の民は千年鶴に詳しいんだって。」
「そうですよね〜♪チャーミーも知ってましたぁ〜♪」
「じゃぁ、なんで教えないのよヤグチにそーゆー事。」
「だってぇ〜忘れてたんですもん〜♪」
ボコッ!!
「使えないわね。あんたもう一日追加!!」
「いったぁ〜い!!酷い〜…ぐすん。」
頭を摩るチャーミー。
「まぁまぁ。」
とヤグチが止めに入る。
「ののもお手伝いするのれす。」
「いいんだべか?ののちゃん?」
「はい、れす。そのつもりできたのれす。ね、圭しゃん。」
「そうそう。あたしたちはついでに手伝っていくだけよ。」
「ありがとうだべさ。」
「あんたも手伝うわよね?根暗。」
「えっ?えっ?えっ?ちょっと、お便所行ってきまぁ〜す♪」
と、席をはずそうとするチャーミー。
「チャーミーしゃんもウ○コするんれすね。竜もう○こするんれすね。」
「えっ…。し、しないよっ!!しないよっ!!げ、月経なの!!」
そう言って、チャーミーは便所へ向かった。
チャーミーが本当に用を足したのか、足したとすれば何がでたのかは定かではない…。
「し、しないよ。」
450 :
レイク:2001/08/05(日) 00:37 ID:nsPF3bEQ
今日はここまでです。返レス間違った…。
451 :
名無し娘。:2001/08/05(日) 01:21 ID:ObRSKqhA
やっぱりチャーミーいいね
452 :
名有り:2001/08/05(日) 02:03 ID:smoETw4g
し〜ないよ!ヘイッ!
453 :
名無し娘。:2001/08/05(日) 02:30 ID:ibqsk/ZI
するの、( ^▽^)さん?
つか、15972012530歳でも月経ですか(w
454 :
名無し娘。:2001/08/05(日) 13:18 ID:hpU5D3d2
>チャーミーが本当に用を足したのか、足したとすれば何がでたのかは定かではない…。
ここワラタ
455 :
名無し娘。:2001/08/05(日) 23:19 ID:8GOrMTLI
(;^▽^)<し、しないよ!ファンタジー派でも、その…ゴニョゴニョ…
( ^▽^)<するのか、しないかの問題まで持ち込んでしまったレイクさん、チャオ〜!
チャーミーは…これ以上は言えませ〜ん!
( ^▽^)<するよ!
( ^▽^)<するかしないか混乱させつつ…フェ〜ドアウト〜…
456 :
名無し娘。:2001/08/06(月) 01:09 ID:z0VnMREM
age
457 :
レイク:2001/08/06(月) 18:10 ID:Xppzv5kY
>>451 いいキャラですよね。
>>452 しないですよ…。(汗
>>453 青春の1ページは地球と同い年ですから(W
>>454 ありがとうございます。
>>455 どうも、チャーミー。チャーミーを使うにあたり
このネタはかかさないと重いました(W
458 :
宿泊:2001/08/06(月) 18:10 ID:Xppzv5kY
「今日は、ここにみんなで泊まろう。明日、根暗に乗って蝦夷に向かう。」
「そうれすね。早くなっちしゃんをお父さんお母さんに合わせてあげたいのれす。」
「その前にお風呂いかない?あたし、お風呂行きたいよ。」
と、圭は首をコキコキ鳴らす。
「そうですねっ♪チャーミーお風呂入りたいですっ♪」
そして、5人は風呂に向かった。
459 :
宿泊:2001/08/06(月) 18:11 ID:Xppzv5kY
着替える5人。
ののはヤグチを見てニヤニヤしている。
「…???」
不思議そうな顔をするヤグチ。
「えへへ…。」
笑うのの。
「えへへ…。」
ヤグチはののに笑い返す。
「仲間れすね。」
ニコニコしながらののは言った。
「そうだよ、ののちゃん。」
ニコニコ笑顔で返す。
「ののなかなか、仲間がいなかったんれすよ。」
「いるじゃない。こんなに。」
と、ヤグチは首を振り顎でなっちたちを示す。
「いませんよ、最近圭しゃんが仲間だってわかったくらいれす。」
「???どういうこと??」
「これれすよ。」
と、自らの胸を揉む。
「うっ…。」
(ちっちゃい仲間かよ…。)
「チャーミーしゃんは大きいのを今日知って、ののまた仲間はずれかと思ったのれすがヤグチしゃん
と言う仲間が出来たのれす。」
「ハハハ…。」
苦笑いしか出来ないヤグチ。
「仲良くしましょうれす。」
「そうだね…。」
(絶対大きくなってやる。)
460 :
宿泊:2001/08/06(月) 18:11 ID:Xppzv5kY
湯船に入る5人。
「うぃ〜〜〜。」
「あ”〜〜〜。」
と各々オヤジのような声を上げる。
すると、圭がヤグチの隣に寄ってくる。
「どうよ、ヤグチ。」
「何が??」
「大きくなってさ。」
「うん。なんか嬉しいんだよ、毎日。ちっちゃいころは何もできなかったけど、今はできるもん。」
「そっか、よかったね。」
嬉しそうな圭。
「何の話だべさ。」
なっちが会話に混じってくる。
「ん?ヤグチねぇ、ちょっと前まで指くらいの大きさしかなかったんだよ。」
「えっ…そうなの?」
驚く表情をするなっち。
「うん。圭ちゃんに大きくしてもらったんだよ。」
「ちょっと、なっちしゃん、お話があるのれす。」
ののが、なっちを連れ戻し、こそこそ話を始める。
「???」
不思議そうに首を傾けるヤグチと圭。
ひそひそ話
[もしかして…、オランダ町でのの達やぐちしゃんに石投げたかもしれないれす。]
[えっ?、まさか…。あの亀に乗ってたやつ??]
[ののの勘が正しいなら、そうだと思うれす。やぐちしゃんに知られたら殺されるれすよ。]
[でも、そんな事ってあるんだべか?]
[確かめてみるれす。]
461 :
宿泊:2001/08/06(月) 18:12 ID:Xppzv5kY
「ヤグチしゃん。」
「なぁ〜に〜ののちゃん。」
「小さかったときに酷い目にあった事ってあるれすか?」
「そうだなぁ…。トカゲに追いかけられたりしたよ。あ、あと、6人くらいの女の子に
海で石投げられたよ。」
「!!!!!」
「どうしたの、ののちゃん、そんな驚いた顔して。」
不思議そうな顔をするヤグチ
「な、なんれもないれすよ。たいへんだったのれすね。」
すごすごと、話を切り上げなっちの元へ帰ってくるのの。
ひそひそ話
[大当たりなのれすっ。やっぱりヤグチしゃんはあの時の小人しゃんなのれす。]
[どうするベ…どうするベ…。知られたら本当になっち命がないべ…。]
[…、黙っておくしかないのれす。今はなっちしゃんとののしかあの事を知る人はいないれす。]
なっちは息を飲み
「わ、わかったべさ…。黙る方向で行くべさ。]
[ゆびきりれす。]
指切りをかわすののとなっち。
462 :
宿泊:2001/08/06(月) 18:13 ID:Xppzv5kY
「聞きましたよ♪」
後ろでチャーミーは聞き耳を立てていた。
「竜は地獄耳でぇっす♪ヤグチさ〜ん。」
「あああ!!」
いそいでチャーミーの口を塞ぐののとなっち。
[黙っておくのれす、チャーミーしゃん。]
[そうだべさ。黙っとかないとなっちもののちゃんも殺されるベ。]
耳打ちするののとなっち。
首を縦に振るチャーミ―。
[いいれすか、もし喋ったら絶交れすよ、チャーミーしゃん。]
[そうだべ、絶交だべ。]
再び首を縦に振る。
なっちとののは口から手を放す。
[わかりました。三人の秘密ですねっ♪なんか嬉しい♪]
共通の秘密を持てることに喜びを感じるチャーミーだった。
463 :
レイク:2001/08/06(月) 18:13 ID:Xppzv5kY
今日はここまでです。
464 :
保田娘。:2001/08/06(月) 21:50 ID:htEtm4Zs
チャーミーなら漏らしそうな気がするのは私だけ?
そんでもって続き期待。
465 :
名無し娘。:2001/08/06(月) 23:31 ID:CilquzHA
幸薄い落ち武者と出会ってばれたりして・・・
466 :
名有り:2001/08/07(火) 14:05 ID:8nRtHxCg
467 :
名無し娘。:2001/08/07(火) 21:24 ID:JwAR6WRg
h
468 :
377:2001/08/08(水) 00:31 ID:S0JcMphc
ばれるのに期待するのは俺だけ?
469 :
レイン:2001/08/08(水) 00:58 ID:3aIstkzM
コンバンハ!ひさしぶりです。
チャーミーブルーさんの所に
レスができないのは何故でしょう?
470 :
レイク:2001/08/08(水) 02:52 ID:ptb/nARs
471 :
宿泊:2001/08/08(水) 02:56 ID:ptb/nARs
そして、5人で一泊し、朝を迎えた。
「じゃぁ、いこう。」
と、5人は手を重ねる。
「がんばっていきま…。」
「「「「「っしょい!!」」」」
宿の前へ出る5人。
「根暗、早く化けなさいよ。」
「はいっ♪わかりましたぁ〜♪」
すると、再びチャーミーは海王竜の姿に戻る。
「乗ってくださぁ〜い♪」
相変わらずのギャップのあるアニメ声。
各々海王竜に跨る。
「乗り心地悪いべさ。」
不満を漏らすなっち。
「昨日もそうれしたが、ほんとうれすね。」
賛同するのの。
「いいんですかぁ〜?昨日の言っちゃって♪」
「「う”っ…。」」
(弱み握る気れすか。!!)
「いえ、最高の乗り心地れすよっ、ねっ、なっちしゃん。」
ののとなっちは焦った。
「そ、そうだべさ。最高だべ。」
「そうですか♪よかったぁ〜♪いきますよぉ〜良くつかまってください♪」
そう言って、海王竜は空高く舞い上がり、目的地「蝦夷」へ向かった。
(きっと、会えるよねヨッスィー…。)
思いを馳せるヤグチであった。
472 :
レイク:2001/08/08(水) 02:57 ID:ptb/nARs
今日はここまでです。
473 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 03:12 ID:yAP.6Ltg
結構こまめに更新してくれるのでありがたいです。
474 :
レイン:2001/08/08(水) 15:55 ID:MdQnMjWY
いいですね〜梨華っちが沢山出て来るので
期待大
475 :
名無し娘。:2001/08/08(水) 23:02 ID:js.DZVTc
hozen
476 :
名無し娘。:2001/08/09(木) 09:33 ID:rVqfsBQM
ほぜん
477 :
名無し娘。:2001/08/09(木) 16:12 ID:BWCJgQuc
ho
478 :
名無し娘。:2001/08/09(木) 23:21 ID:bImwbvSA
ほっほっほほほっ
479 :
レイク:2001/08/10(金) 00:15 ID:loBKLFLE
480 :
蝦夷:2001/08/10(金) 00:16 ID:loBKLFLE
チャーミーは地獄耳だけでなく千里眼の持ち主でもあった。
飛行して半日、海を越え一行は蝦夷へ突入した。
有珠山を超えたあたりで
「あそこに集落がありますねぇ〜♪。」
「どこだべさっ?見えないべっ。」
「あそこですよぉ〜♪。」
「根暗、とにかく降りてみな。」
「はぁ〜い♪。」
徐々に高度を下げ、その集落の近くの森の中へ海王竜は着地した。
なっちは降り立つと伸びをし、思いっきり空気を吸い込む。
「蝦夷に来たべ…帰ってこれたべ…。」
同様の気持ちを抱えたヤグチもつぶやいた。
「ここに、ヨッスィーは居るのかな…。」
「きっと居るれすよ、ヤグチしゃん。いくれす。」
5人は集落へ向かった。
森を抜けると、その集落が目認できるようになってきた。
「なっち、あれは蝦夷人の集落なの?」
「蝦夷人の集落には違いないべさ…。」
「いってみるれすよ。」
「うん…。わかってるべさ。」
なっちは心を落ちつかせながら歩みを進める。
それに続く4人。
そのとき、なっち達の目の前を水汲みから戻ると思われる女性二人が現れた。
481 :
蝦夷:2001/08/10(金) 00:17 ID:loBKLFLE
「「あっ…。」」
こちらに気づき、目を丸くして驚く二人。
「あ…。」
同様に目を丸くするなっち。
「「「「????」」」」
「なっち!!」 「なっちさん!!」
「りんね!!あさみ!!」
水を汲んだ桶を放り出し、なっちの元へ駆け寄る二人。
同様に、二人の元へ駆けていくなっち。
3人は熱い抱擁を交わす。
「生きてたんだね…なっち…よかった…。」
「ひぐっ、うぅっ。なっちさぁ〜ん。」
「ただいま…ただいまだべ…。」
涙に咽ぶ3人。
ようやく事態を把握した4人も貰い泣きをした…。
482 :
蝦夷:2001/08/10(金) 00:17 ID:loBKLFLE
「なっちのね、お父さん、お母さん、おねぇちゃんもみんな、ここに住んでるよ。早く行こ…。」
「んぐっ、んぐっ、ずっとみんな、なっちさんの帰りを待ってたんですよ…。」
「さ、一緒に行こ。」
と、りんねの手に引かれなっちは、集落へと入っていく。
「うちらも行こうよ…。」
「なっちしゃぁ〜ん、うわ〜〜〜ん。よがっだれずぅ〜。」
おお泣きするのの。
4人もなっち達の後に続いた。
なっちの家族は畑を耕していた。
その姿を確認したなっちは、思わず叫んだ。
「おとうさん!!おかあさん!!」
なっちの声…一生忘れぬ事のできない我が娘の、妹の、姉の声に
反応し、なっちの方向を見る家族達。
なっちはなりふり構わず駆け寄る。
そして、なっちは父親に抱きついた。
「ただいま…、ただいま…。」
再び再会した家族は再会を歓喜し感涙した。
「よかったね…。なっち…。」
涙が出て止まらないヤグチ達であった…。
483 :
レイク:2001/08/10(金) 00:18 ID:loBKLFLE
今日はここまでです。
484 :
246:2001/08/10(金) 01:12 ID:um/flVU6
おぉ?かなり速いテンポで見つかりましたね。
これもチャーミーのおかげ(?)
写真集買おうかなぁ・・・
485 :
名無し娘。:2001/08/10(金) 12:54 ID:tEiK/I.o
ほっほっほほほ
ヤバイ・・・泣けた・・・(グスッ)
石川梨華写真集、まだ買えない。
書店に無い・・・こちらも涙。
487 :
名無し娘。:2001/08/10(金) 17:56 ID:Oit0U36c
ええ話やぁ…
488 :
レイン:2001/08/10(金) 21:03 ID:2le5ajKo
ほんまにええ話しです。
P.S.写真集買ったけど、買った方がいいとおもいますよ。
489 :
名無し娘。:2001/08/10(金) 22:06 ID:0aN.IsEE
かなり下がっていましたんで上げさせていただきます。ご了承ください。
これからも頑張ってください。
490 :
保田娘。:2001/08/10(金) 22:36 ID:FBDSb5aw
「ののかご」のなっち回想シーン(一家離散)とリンクさせるとマジ泣けますね。
なっち一家に幸あらんことを……。
491 :
名無し娘。:2001/08/11(土) 00:05 ID:SSIVEW1c
火垂の墓とこれでWパンチですわ。
写真集は石川オタなんでもちろん買いました。
492 :
名無し娘。:2001/08/11(土) 00:38 ID:d0KOXNCE
な〜みだ〜とまらなくても、むかしのようにしかぁってマイマァザ〜♪
ふるさと聴きながら見てたので、ちょっと涙が出てきたYO!
493 :
名無し娘。:2001/08/11(土) 20:57 ID:FUPWeTjo
これからどういう展開になるんだろう。楽しみ〜♪
494 :
レイク:2001/08/12(日) 00:14 ID:MfDZrKdA
>>484 チャーミーのおかげかもしれません。(w
>>485 保全サンクスです。
>>486 ありがとうございます。ちなみに買いました、写真集。
>>487 そう言っていただけると光栄です。
>>488 ありがとうございます。
>>489 がんばります。
>>490 是非リンクさせて読んでいただきたいですね。
>>491 ホタルの墓とですか、そんなにこちらは名作じゃございません(W
>>492 ふるさとはいい曲ですね。
>>493 まぁ、あと数回の更新で一寸はラストですのでそれまでお付き合いいただければと思います。
495 :
蝦夷:2001/08/12(日) 00:15 ID:MfDZrKdA
*一家が離散したあと、なっちの家族は、各々で蝦夷を目指したと言う。
そして、各々がこの村にたどり着き、なっちの帰りをずっと待っていたと言う事であった。
しかし、なっちは方向音痴のためか、蝦夷とは逆の関西の方へと迷いながら向かってしまったのであった。*
496 :
蝦夷:2001/08/12(日) 00:16 ID:MfDZrKdA
一段落し、落ち着くヤグチ達となっちの家族。
ヤグチ達は、なっちの家族の家へと招かれた。
「本当になんとお礼を言っていいのやら…。」
と、なっちの父親は感謝の弁を述べ頭を下げる。
「いえ、そんな。ここまで来れたのはなっちの力だと思います。」
そう答えるヤグチ。
そこになっちが父親に千年鶴について尋ねた。
「ねぇ、お父さん。千年鶴について知ってる事を話してほしいべ。」
「???何でまた?」
不思議がる父親。
「実は、ヤグチが千年鶴を探してるベ…。」
深刻そうな顔をしたヤグチを見て父親はゆっくり口を開く。
「貴女は、千年鶴と暮らした事があるようだべ。。」
「はい…。」
見抜かれた事にヤグチは少し驚いた。
「それも、正体を知られ千年鶴は去った。そして貴女は、その鶴を求め、旅をしているべ。」
「はい…。その通りです。」
「その千年鶴はヨッスィーと名乗っていなかったべか?」
「!!!!!!………はい。」
497 :
蝦夷:2001/08/12(日) 00:17 ID:MfDZrKdA
「それは、千年鶴に与えられる名前だべ。鶴は、千年生きると、人化の術を得て、自ら、
自分の本来の名前を捨て、千年鶴のみが使う事が出来るヨッスィーという名を継承するんだべ。
千年鶴は同時期には1羽しか存在しないべ。まぁ、伝説によれば2羽いたという例もあったべ。
我々蝦夷人はその千年鶴神とあがめている民族だべさ。良く知ってるベ。それと、今、
この村の近くの湖に鶴が飛来してるべさ…。」
「!!!じゃぁ、この近くに!?」
「その千年鶴がいる可能性は高いベ。」
「案内してください!!」
そう、ヤグチがなっちの父親に頼むと
「私が連れて行きますよ、おじさん。」
と、りんねが立ち聞きしていたのか中に入ってきてそう言った。
「そうか、じゃあ、りんねに案内してもらうといいベ、なっちも行ってくるといいベ。」
「うん、ひさしぶりにみてくるべさ。」
そして、ヤグチ達はりんねに案内され、鶴が飛来すると言う湖へと向かった。
498 :
レイク:2001/08/12(日) 00:17 ID:MfDZrKdA
今日はここまでです。
499 :
レイン:2001/08/12(日) 13:14 ID:xPynLqJY
マジっすか!?もう少しで終わりっすか!?
最後まで突き合わせてもらいます
500 :
名無し娘。:2001/08/12(日) 14:19 ID:Fo/iHcDI
終わりって書いてあると寂しけど
物語にはいつか終わりが来る・・・娘。たちにも
感動!涙.涙.涙.涙.涙.涙!
Ho〜ホレ行こうぜ!最上級で愛そうぜ!>このスレand今後のレイクドラマ
502 :
レイク:2001/08/13(月) 00:20 ID:xiaxRnyA
>>499 次回更新が最終更新となる予定です。
>>500 そうですね、始まる物には常に終わりがありませもんね。
>>501 ありがとうございます。がんばります。
503 :
飛来:2001/08/13(月) 00:21 ID:xiaxRnyA
森の中をりんねに案内されながら進む一行。
(もうすぐヨッスィーに会えるよね。きっと…。)
そう希望を胸に歩みを進めるヤグチ。
「もうすぐ、湖だよ。」
そのりんねの言葉に胸を高鳴らせる。
(会えるよね、会えるよね、ヨッスィー)
森を抜けると、一面湖が広がっていた。
そこには無数の鳥の群れが居た。
(鶴だ…。あの中に、あの中に…。)
そのとき、一行の中で叫び声をあげるものが居た。
「キャァァァァ!!鳥こわ〜〜〜い!!!」
チャーミーだ。
「ならついてくんな、根暗!!」
ボコッ!!
「いったぁ〜い♪だってぇ〜だってぇ〜♪ぐすん。」
チャーミーは涙ぐみながら頭を摩る。
「とにかく、ヤグチ叫んでみるべさ。きっと居るベ。」
「うん…。」
504 :
飛来:2001/08/13(月) 00:22 ID:xiaxRnyA
大きく息を吸う。
「ヨッスィー!!」
その大声に、反応する鶴たち。
「ヤグチ来たよぉ−!!迎えに来たんだよぉー!!」
鶴たちはしばらく、ヤグチの方向を注視する。
「ヨッスィー…居るんでしょ…。居るって言ってよ!!ヤグチ、ヤグチ…ヨッスィーを探してきたんだよ、ヨッスィー――!!」
ヤグチは心の叫びを訴えかける。
すると、その湖から鶴達は飛び立っていく。
多くの鶴が去っていく中で、一匹のみヤグチを見る鶴がいた。
「ヨッスィー…ヨッスィーなの?」
その鶴はしばらくヤグチを見続けると飛びたった。
「あっ…まってヨッスィー!!待ってよぉ!!」
全ての鶴がその湖から消えた…。
「そんな…。ここまで探して来たのに…。」
静かに膝から崩れ手を着くヤグチ。
すると、圭が肩に手を添えてくる。
すっとしゃがみ、
「きっとあの中には居なかったんだよ…。元気出して。もっとがんばって探そうよ…。ウチらも付き合うから。」
「圭ちゃん…。」
涙が込み上げるヤグチ。
「うわ〜〜〜〜〜!!!」
圭の胸の中でヤグチは大声で泣いた。
505 :
飛来:2001/08/13(月) 00:23 ID:xiaxRnyA
しかし、泣いてはいられない事態がヤグチ達を襲う。
それは、必死の思いで村から走ってきたあさみによって告げられた。
「ど、どうしたの、あさみ!!」
息を切らし鬼気迫る表情をしたあさみが
「大変なの!!村に、村に…。」
「村にどうしたの!?」
「監視役が、幕府の蝦夷人討伐隊を見つけたって、村に向かって来るって!!」
「そんな…。」
506 :
レイク:2001/08/13(月) 00:25 ID:xiaxRnyA
今日はここまでです。次回更新が最終の予定です。
数日〜1週間ほど更新をお休みさせていただきます。
別スレで書いていた作品がdatしてしまったので
感想・保全をよろしくお願いします。
507 :
レイク:2001/08/13(月) 00:29 ID:xiaxRnyA
感レス間違えた・・。ありませんもんね→ありますもんねです。
508 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 05:41 ID:1HVWoBxI
次回で終わりっすか〜。
なんか寂しいっすわ。
でも、期待して待ってますよー。
加護パシ外伝が、倉庫へ行っちゃったよー。
どうしよう、どうしよう。
オロオロオロオロ・・・・・
510 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 12:43 ID:sCOFSlfw
次が最終回?
まだ続くと思ってたのに・・・。
>>509 まさか倉庫へ行くなんて・・・、びっくりです。
511 :
名無し娘。:2001/08/13(月) 20:04 ID:1HVWoBxI
( ´ Д `) <ほっ。
512 :
ツバサ:2001/08/13(月) 21:28 ID:WBXFegxA
ついこの前この小説を見つけました。とっても面白くて、いい小説ですね。
ヤグチとヨッスィーは最後には会えるのか。また、そのあと物語がどう展開するのか。
とっても楽しみにしています。
レイクサン。ゆっくり考えてください。
感動的な結末を、期待しています。
がんばってチョ。
513 :
レイン:2001/08/13(月) 21:48 ID:0MfUqWJY
最終更新に期待大。
ここまで来たら後は……
514 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 01:53 ID:SbGTC.Vg
h
515 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 08:42 ID:dBJrkA3E
「実はよっすぃーは月へ旅立ってしまったの」
ということでお月様編スタート。
>>509 お、漏れの愛車だ←ごみ・・・
>>510 糞スレ乱立も
DATおちの原因
レイク氏には是非ともパシリ日記外伝の最終話を書いて欲しいねん
どうも、保全sageじゃぁ不安だから、たまにはあげようよね一寸やぐも
DAT落ちしたら泣いてしまう
517 :
名有り:2001/08/14(火) 19:16 ID:iEBTEGyQ
たまにはage
518 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 19:18 ID:/YxXWS.2
倉庫には逝かせねえ。
パシリ日記外伝・・・、すまん!
519 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 21:16 ID:DewPPSn6
ほぜみゅん
520 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 22:32 ID:HcHk4KDs
続きはまだれすか。レイクさん?
気になって眠れまへんがな!?
521 :
名無し娘。:2001/08/14(火) 22:37 ID:yPTiKHIQ
522 :
521:2001/08/14(火) 22:38 ID:yPTiKHIQ
と思ったら上げてしまった・・・、鬱。
523 :
(0^〜^0)@狼 :2001/08/14(火) 22:40 ID:AAFwp7TI
おいら頭いいよ
524 :
レイク:2001/08/15(水) 00:14 ID:l3ydU5HE
525 :
レイク:2001/08/15(水) 00:17 ID:l3ydU5HE
526 :
レイク:2001/08/15(水) 00:19 ID:l3ydU5HE
527 :
ヤグチの策:2001/08/15(水) 00:20 ID:l3ydU5HE
「いやだべさ…。また家族がばらばらになるなんて嫌だべさ…。」
絶望に再び打ちひしがれるような思いのなっち。
自然となっちの瞳に涙が溢れる。
そんな重い雰囲気がただよう中誰もが黙る。
その沈黙を破ったのはヤグチだった。
「ヤグチに考えがある…。これにはみんなの協力が無くちゃだめなんだ。」
皆の視線がヤグチに集中した。
涙を拭い…その考えを皆に説明する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「それなら、なっちたちを守れるよ!!」
初めに賛同したのは圭だった。
「ののも守ってあげたいれすっ!!」
続いてののが、
「チャーミーも協力しまぁっす♪」
そしてチャーミーが
「私とあさみは村の人たちに連絡する!!」
りんねとあさみがその考えに希望を託す。
「やるべしだべさ!!」
「「「「「「「やるべし!!」」」」」」」
そして夜を迎えた…。
528 :
ヤグチの策:2001/08/15(水) 00:21 ID:l3ydU5HE
徐々に村に近づく松明の群れ。
討伐隊は村からおよそ1kmのところまで迫っていた。
「まもなく、蝦夷人の集落だ!!1人残らず切り捨てるのだ!!」
百人を越える討伐隊は使命感からか殺気立っていた。
その移動中、ふと前方上空に光が現れる。
その光は徐々に下に降り、ついには討伐隊の目の前へと降りてきたのだ…。
「もののけか!?」
討伐隊が何事かと刀を構えた。
その光は徐々に人の形を作り出し、そこには天女のような姿をした女性が現れたのだった。
「チャオ〜♪チャーミー…おっと、間違えた。わらわは天の使い天女なるぞっ♪」
「これ以上、蝦夷の民を討伐するならば、うぬらに天罰が下るであろうぞ♪」
イマイチ迫力の無いチャーミー。
しかも棒読み口調…。
「おのれ!!タヌキか何かが化けているだけじゃ!!切捨てい!!」
「おおっ!!」
いっせいに刀を抜く討伐隊。
「忠告を聞かぬとは愚かな♪ならば天罰をうけるがよい♪」
するとチャーミーは
「いでよ、我がしもべっ、ダイダラボッチ♪」
そう叫ぶ。
すると、有珠山の森の中から身長25mほどの大きな巨人が4人現れる。
529 :
ヤグチの策:2001/08/15(水) 00:22 ID:l3ydU5HE
「!!!!!!!」
身がすくみ動けない討伐隊。
「ダイダラボッチ…。伝説の巨人…。神の怒りだ!!おら、おらもう逃げるだ!!」
そう1人が言い出すといっせいに逃げ出す討伐隊。
「待つのだ!!これもタヌキの仕業じゃ!!」
そう叫ぶ討伐隊の頭と思われる人物。
そのうちの2体の巨人が討伐隊に近づく。
ドシン、ドシン、ドシン…。
「たべちゃうれすぅ〜。」
「はらへったべさぁ〜〜〜。」
(演技下手だねぇ〜、根暗もののちゃんもなっちも…。)
巨人の姿で呆れる圭。
続けてチャーミーは小槌を取り出し、
「わらわに逆らうとどうなるか見せしめにしてくれようぞ♪」
「そこの5人!!ちーさくなーれぇ!!」
と小槌を振った。
すると、体がみるみるうちに小さくなり半分の大きさになってしまう5人の討伐隊員。
これには神の怒りと信じる他なかった。
「天の怒りだ!!皆の者!!退け−!!退け−!!退け−!!」
恐怖に怯え撤退していく討伐隊。
「ふふふ♪じゃぁ、最後の仕上げね♪」
チャーミーは海王竜に化け
一目散に逃げる討伐隊を追いかける。
「まて、まて〜♪」
悲鳴を上げ討伐隊は逃げていった。
「やったね。ヤグチ頭いいね。」
「まぁね。」
巨人の姿で握手を圭とヤグチはした。
「わ〜いれすぅ!!わ〜いれすぅ〜!!」
飛び跳ねるのの。
この飛び跳ねは、四方5kmに渡って地震を起こし討伐隊にさらなる精神的追い討ちをかけた。
*その後、蝦夷人討伐隊が幕府によって結成された事はなかったという。*
530 :
宴のあと:2001/08/15(水) 00:23 ID:l3ydU5HE
ヤグチ達に、蝦夷人達は感謝の意を込めた宴を開いた。
蝦夷人の民族舞踊を楽しみ、食事をご馳走になった。
そして、一軒の家を借りその日はなっちも含め止まる事となった一行。
各々が酒を飲んだせいも有り、寝ていた。
しかし、唯一それでも眠れずにヤグチは起きていた。
(ヨッスィー…ヤグチは何処を探せばいいの…。もう探すあて無くなっちゃったよ…。)
そんなヤグチ達の寝ている部屋の窓から何者かが入ってきた。
「?????」
その入って来たものが光に照らされる。
鶴だ…。
「ヨッスィー??」
その鶴の周りから煙が立ち上がる。
すると中から人が現れた。
「ヨッスィー!!」
立ち上がるヤグチ。
「私は、貴女の知っているヨッスィーではありません…。」
「えっ…。」
しかし何処をどう見てもヤグチの知るヨッスィーなのだ…。
彼女は続けてこう言った。
「ヤグチさん。貴女はおそらく「ひとみ」を捜しているのですね…。」
「ひとみ…?」
「あなたの知るヨッスィーの昔の名前です。」
531 :
宴のあと:2001/08/15(水) 00:23 ID:l3ydU5HE
「貴女はヨッスィーじゃないの?」
「私もヨッスィーです。私も千年鶴…。千年鶴は人化の術を使いますが、人化の術による
人間の姿は顔、身体つきが一緒になるのです…。」
「じゃぁ…。私の知っているヨッスィーは今何処に…?」
「ひとみは毎年この季節、貴女との思い出の場所で貴女と会えることを信じて
貴女を待っているのです。そして桜散る頃、私達の群れに合流してくるのです…。」
「10年経った今でも…?」
「そうです…。よほどあなたのことを愛しているのでしょう…。私たちの群れに戻った後、いつも私に
彼女は貴女の事を話していました…。」
「もしかして、今日湖で会ったのはあなた?」
「そうです、私です…。もしかしたらと思いました。しかし、一寸程度しかないと聞いていたので、
最初は勘違いかとも思ったのですが、あなた自らヤグチであると言っていたので…。」
「そう…。」
「時間がありません…。今、関西では桜が満開のはず…。行ってあげて下さい。」
「うん…。ありがとう…。」
「私も人間は好きです…。最近まで人に仕え、ゆで卵とベーグルを売り歩いていました。
私も正体がばれてしまったのですが…。とにかく…ひとみを…姉を幸せにしてあげてください…。」
「うん!!」
「それでは…。」
と、再び煙を立て空へと飛び立っていった…。
532 :
宴のあと:2001/08/15(水) 00:24 ID:l3ydU5HE
「…………。」
「行くしかないれすね、ヤグチしゃん。」
「えっ…。」
どうやら2人の会話で起きたらしい。
むくっと4人が起き上がる。
「行こうよ、ヤグチ。」
「善は急げべさ。」
「そうですよ♪ヤグチさん♪」
「みんな…。ありがとう…。」
「よしっ、根暗!!」
「はぁ〜い♪」
チャーミーは家の外に出ると海王竜に化けた。
海王竜に乗るののとヤグチと圭。
「なっちも連れてってべさ!!」
「えっ?どうして…。」
「宴のあと家族と話したべさ!!なっちはみんなと居たいべさ!!」
「なっち…。」
「なら、乗るれすよ!!なっちしゃん!!」
「うん!!」
こうして海王竜に乗ったヤグチ達は蝦夷を発った。
(おとうさん、おかあさん。なっちはむこうで大好きな友達とがんばるべさ…。)
(ヨッスィー、待っててね。今すぐ迎えに行くよ…。)
二人の思いも乗せて、海王竜は関西へ向かった。
533 :
桜:2001/08/15(水) 00:24 ID:l3ydU5HE
行き以上に帰りの速度を上げる海王竜。
日が明けそうな頃、関西区域に突入した。
(きっと、あの場所にヨッスィーは居る…。)
やがて、その場所がヤグチ達の視界に入ってくる。
「あ、あそこ…。」
指を差すヤグチ。
「根暗、あそこの近くでヤグチを降ろしな。」
「はぁ〜い♪」
すると、その場所の近くに降りる海王竜。
「いい?ヤグチ。ここから先はあんただけで行くんだよ。」
「圭ちゃん…。」
「見つかったら手紙ちょうだい。一緒に花見でもしよう。」
「うん!!」
ヤグチは海王竜を降りた。
海王竜は再び他の面々を乗せ飛び立った。
「ありがとう、みんな…。」
534 :
桜:2001/08/15(水) 00:25 ID:l3ydU5HE
「ここだよね…ヤグチとヨッスィーの思い出の場所…。」
ヤグチは桜が満開となった神社の前に来ていた。
(ここで…ヤグチとヨッスィーは桜散る中、口づけしたんだ…。)
10年経っても変わらない景色に懐かしさを覚える。
鳥居をくぐるヤグチ…。
「!!!!」
忘れもしない、愛した人の後姿はそこにはあった…。
「ヨッスィー!!」
大声を叫ぶヤグチ。
その声にヨッスィーは後ろを振り向いた。
「…ヤグチっ!!」
桜舞う中、2人は再会し抱き合った。
「待たせてごめんね…やっと大きくなれた…やっと見つけた…。」
「この10年はあたしにとって1000年くらい長かったです…。」
「ヨッスィー…。」
「ヤグチ…。」
桜舞う中、2人は唇を重ねた。
10年のときを超えて…。
数日後。
「遅れちゃったね、ヨッスィー。」
「そうですね。」
再会した二人は再び、前住んでいた家で二人暮しを始めた。
今日は再会した神社に二人はたくさんの食べ物を持って訪れた。
その神社には既にござを敷き、知っている面々が集まっていた。
のの、チャーミー、なっち、つんく、中澤、紗耶香、彩、明日香…皆、ヤグチが呼んだ人々だ。
「おそいれすよっ!!ののお腹空いて氏にそうれすよ!!」
むすっとしたののが仁王立ち。
「ごめんごめん。すぐ花見始めよ。」
ヤグチはののに頭を少し下げる。
すると、
「よかったね、ヤグチ。」
「おめでとう、ヤグチ。」
皆が口々にヨッスイーとの再会を祝ってくれた…。
「うん…。ありがとう、みんな…。」
そして…、緑の葉が見え始めた桜の気を見ながら花見が始まった。
和田の家に、ある日、飛脚から稲葉宛の手紙が届けられる。
「何やろ…。」
中を開ける稲葉…。
「!!!!!」
『お母さんへ…。お母さん、ヤグチです。ヤグチは今幸せに、大好きな人と暮らしています。お父さ
んとお母さんは仲良くやっていますか?近いうちにお母さんに会いたいと思います。 ヤグチ』
「…………。」
手が震える。
自然と涙が溢れる稲葉。
「さよか…。ウチモはよ会いたいわぁ…ヤグチぃ…。」
稲葉は書いてある住所に手紙を書くことにした。
ヤグチがヨッスィーと再会して約2年の月日が経った…。
つんくの家にて。
「腹へったべさぁ〜。」
「腹へったれすぅ〜。」
「腹へったよ…。」
「おい!!あんたらなぁ〜!!いいかげんにせーよ、ホンマに!!大喰らいが3人おるおかげで、
飯作るの一苦労なんやで!!少しは手伝う気ぃーあらへんの!?」
キれる中澤。
「まぁまぁ、そんなに怒らんでええがな…。シワ増えるでぇ。」
「何やて!?つんくさん!!あんた具になりたいんか!?」
中澤は包丁を構える。
「いややなぁ。冗談やで、冗談。アハハハハ…。」
冷や汗をかきながら笑ってごまかすつんく。
そんな5人の前にそれは突然現れた…。
「!!!なんや!?」
光の玉が5人の前に現れたのだ。
その刹那、光の玉を放ちつんくの家は光に包まれた…。
「「「「「!!!!!!」」」」」
そして再び物語りは光の中から現れた人物によって始まろうとしていた…。
〜完〜
538 :
レイク:2001/08/15(水) 00:33 ID:l3ydU5HE
以上で一寸ヤグチ完結です。
3ヶ月弱のお付き合いありがとうございました。
予定では、しばらくお休みをいただいたあとに、
のの太郎とかごや姫、一寸ヤグチに続くシリーズの3作目に
「のの太郎とかごや姫2(仮)」を予定しています。
内容的にはほとんど決まっていませんが、
一寸ヤグチエピローグ3に出てきたあたりが物語のはじめとなる予定です。
長らくのご愛読ありがとうございました。
お疲れさまでした。
美少女教育見ながら読んでて、丁度二人暮し始めた所で中澤裕子のCMが聞こえ
思わず涙・・・・・
このシリーズは、モー娘。覚えたての子供に別バージョン童話として聞かしても
良さそう。
次回作期待しています。(加護パシも復活期待します。)
本当にお疲れさまでした。
540 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 01:27 ID:Mo2q9/nw
( ^▽^)<ひっさぶりチャオ〜!完結おめでとうございます。
でも、さっそく次の話のフリが出てくるなんて…
次回作も楽しみにしてますよ〜(加護パシ外伝も…)
( ^▽^)<あ、あとチャーミーは根暗じゃありませんよ〜!
時々ネガティブ・リゲインになるだけで〜す。
それでは、次回作にも出演できればな〜、と願いつつ…チャオ〜!
541 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 09:04 ID:lCn9l3lE
無事完結お疲れさまです。
次回は未来人と超未来ロボもぜひ。
542 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 09:38 ID:Cp/HFfLc
いやぁ、すばらしい。のの太郎とかごや姫読み終えてからコッチ読みました。
確かにアッチ読んでからのが数倍楽しめますね。既にキャラが出来上がったメンツが出てくるのが良い。
一寸ヤグチ読まれる方は先に読んで欲しいです。童話シリーズ第3弾、超期待です。
(あ、当然加護パシも読みましたw)
543 :
ポルノ:2001/08/15(水) 11:32 ID:4FsN3P1M
感動ですな…。なぜかなっちがヤグチ達と一緒にいくシーンで感動がピークにきました。
そのままエピローグまで…なんか胸があつくなりっぱでした。
ヤグチ、幸せになってよかったべさ。
次回作、期待期待です。かごやは…う〜む期待。
お疲れさまでした。
(加護パシ復活期待者はかなりいるようでw)
うお〜〜〜
よけい、外伝の最終話が見たくなったYO!
ほんと、レイク氏にはなんてお詫び申し上げたらいいのか
外伝、倉庫行きにしてしまって@羊のレイク氏ファンを代表してお詫び申し上げます
ほんと、おつかれさまでした
545 :
レイン:2001/08/15(水) 20:16 ID:PpxLPXTY
完結おめでとうございます。
次の作も期待しております
546 :
名無し娘。:2001/08/15(水) 22:29 ID:Zt..O6x6
感動したYO!ハッピーエンドマンセー!!レイクマンセー!!
ところで次回作は「のの太郎とかごや姫2」ってことはまさか…
547 :
名無し娘。:2001/08/16(木) 02:19 ID:HzxJ08gw
うーん、なんか目がウルウルしてしまった・・・
レイクさんの書いた二つのお伽噺・・・
両方ともよかったです・・・
次回作もがんばって下さい・・・
λ
.( ヽ
.(■D■)
(●▼ー▼●)<いつの間にか更新されていたべ。今回も最後で目がうるっときたべ。
レイクさん、お疲れ様だべ。
549 :
レイク:2001/08/16(木) 14:22 ID:aFO2txlI
>>539 ありがとうございます。パシリ外伝はそうですね。マターリ最終話作成したあと
復活さてたいと思いますのでマターリおまちください。
>>540 どうもチャーミー最後まで読んでくださってありがとうございます。
のの太郎とかごや姫2(仮)はしばらくお休みをいただいてからという事になると思います。
>>541 そうですね。全キャラ出せると思います。
>>542 のの太郎とかごや姫を読んでいただければさらに楽しめたと思います。
両方読んでいただきありがとうございます。
>>543 のの太郎とかごや姫ではハッピーエンドではなかったですもんね。(w
550 :
レイク:2001/08/16(木) 14:26 ID:aFO2txlI
>>544 まぁ、datするのは駄スレだった証拠だと思います。(w
まだまだ力量が足りないのだなと感じました。
>>545 ありがとうございます。次回作ご期待ください。
>>546 ありがとうございます。まだ、のの太郎とかごや姫2の内容ははっきり決まってはいません。
感想レスありがとうございました。
>>547 ありがとうございます。そう言っていただけると光栄です。
>>548 レスありがとうございます。ののたん…いや、
○の○んでしたね(W
551 :
377:2001/08/16(木) 23:37 ID:TmViIsHo
8日からいそがしくて、みにきてなかったら終ってたよ、感動しました、次回作期待してます。おつかれさまでした
552 :
名無し娘。:2001/08/16(木) 23:56 ID:irL8DaXc
のの太郎とかごや姫もさっき読ませていただきました。
すごい感動しちゃった。
次作期待してますね。
553 :
名無し娘。:2001/08/17(金) 05:55 ID:9PSuSChE
おつかれー
554 :
レイク:2001/08/17(金) 18:26 ID:lI/R.qL6
555 :
名無し娘。:2001/08/17(金) 22:09 ID:MP6P8VyA
完結お疲れさまでした。
ハッピーエンドでよかったよっかた
次回作の題が「のの太郎とかごや姫2(仮)」
なのでめちゃ期待してます
λ
.( ヽ
.(■D■)
(●▼ー▼●)<
>>550 あの〜レイクさん、なっつの名前は「匿名な、○の○ん」じゃなくて、
「匿名、な○の○ん」だべさ。紛らわしくてスマソだべ。
それじゃあ、ゆっくり休んで次回作、頑張って欲しいべさ。楽しみにしているべ♪
557 :
名無し娘。:2001/08/18(土) 02:16 ID:w0Fv9jk.
おつかれさま
ずっと読んでたんで感動しましたよ
ヨッスィーとの再会はもうちょっと書いて欲しかったけど。。。。(感想
558 :
名無し娘。:2001/08/18(土) 02:18 ID:w0Fv9jk.
スイマセン
559 :
名無し娘。:2001/08/18(土) 12:30 ID:ho4URZ9.
保全すべきスレやね
ただいまよりデフオイル交換したいと思います!
♪もちろんオイルはTRDやね〜メンテ、メンテ楽し〜♪
車をageろ♪、小説はsageろ♪保守保守保守保守〜♪
561 :
レイク:2001/08/19(日) 01:58 ID:efb51W4c
>>555 ありがとうございます。ご期待ください。
>>556 じっくり休みます。
>>557 そうですか(W
グダグダになりそうだったので、あのくらいがいいかなって思いました。
562 :
名無し娘。:2001/08/19(日) 20:41 ID:mHn3k/5Y
563 :
名無し娘。:2001/08/19(日) 23:23 ID:84tYE9ts
>>562 おお!サンクス
これでレイク氏が来てくれれば・・・
>>562 ありがとうございます。
一寸の続編はこのスレ?違うスレに移行するのですか?
レイク様
【加護パシリ日記〜わては一番可愛いねん〜外伝】は、
もう復活されないのでしょうか?
566 :
名無し娘。:2001/08/22(水) 13:55 ID:Ts2Dm2jw
hozen
sageたりしてみる。