太陽な3人娘。

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1名無し娘。
小説のようなものです。
2名無し娘。:2001/05/11(金) 00:21 ID:6FphVT5E
1999年、日本でLOVEマシーンが大流行りしている頃の事。
3名無し娘。:2001/05/11(金) 00:29 ID:6FphVT5E
地球は核の炎に包まれた。
4名無し娘。:2001/05/11(金) 00:29 ID:6FphVT5E
===終了===
5名無し娘。:2001/05/11(金) 00:43 ID:HcBxdfPw
ん?
6名無し娘。:2001/05/11(金) 00:44 ID:HcBxdfPw
1999年、日本でLOVEマシーンが大流行りしている頃の事。
日本のタレント、いわゆる芸能人が、次々に誘拐され姿を消すという不可解な出来事が起きていた。
そして数日後、ブラックバーニングなる組織より犯行声明が各芸能事務所に流された。
事態を重く見た各芸能事務所は、極秘に緊急会議を開き、満場一致で対ブラックバーニング特殊部隊の設置を決定した。
太陽戦隊の誕生である。
7名無し娘。:2001/05/11(金) 00:45 ID:HcBxdfPw
失敗しました
8やりなおし:2001/05/11(金) 00:46 ID:HcBxdfPw
1999年、日本でLOVEマシーンが大流行りしている頃の事。
日本のタレント、いわゆる芸能人が、次々に誘拐され姿を消すという
不可解な出来事が起きていた。
そして数日後、ブラックバーニングなる組織より犯行声明が各芸能
事務所に流された。
事態を重く見た各芸能事務所は、極秘に緊急会議を開き、満場一致で
対ブラックバーニング特殊部隊の設置を決定した。
太陽戦隊の誕生である。
9名無し娘。:2001/05/11(金) 00:46 ID:HcBxdfPw
1999年秋、都内のUFA事務所。
ガチャっと音がして、ドアが開いた。
「おはよーございまーす」
入ってきたのは、金髪の後藤真希。
ASAYANオーディションで第2期追加メンバーとしてモーニング娘。に
加入した彼女。
「ふるさと」の失敗で路線転換をよぎなくされたモーニング娘。の
起爆剤として投入された事務所期待のメンバーである。その後藤が
参加した初のシングル「LOVEマシーン」の大ヒットで、後藤は爆発的
な人気を誇り早くもモーニング娘。の新エースと呼ばれるようになっていた。
10名無し娘。:2001/05/11(金) 00:47 ID:HcBxdfPw
「おはよ」
椅子に腰掛けて、雑誌をパラパラめくっていた女性が返事をする。
なんともいえないそのワイルドパーマと、見ようによっては美人と
言えなくもないかもしれないそのザクレロ顔の持ち主は、後年2ちゃんねる
にその人ありと言われた保田圭である。
11名無し娘。:2001/05/11(金) 00:48 ID:HcBxdfPw
「保田さん、今日のなんか聞いてます?後藤はとにかく来いって
言われて来たんですけど…」
「あたしも同じよ。何にも聞いてないわ」
雑誌から目を離さずに保田が答える。
(あいかわらず恐いな−、もしかして2人だけなんかなー)
後藤はこの保田が苦手であった。その後、彼女は歌番組にてイグアナを
もらい、実家で飼い始めることになるが、それは保田の顔に慣れるためで
あったとモーニング娘。解散後に後藤本人が暴露している。
12名無し娘。:2001/05/11(金) 00:49 ID:HcBxdfPw
「おはよーございまーす!」
最近ようやくモーニング娘。としての活動には慣れてきたが、今日の
今日まで、保田とは殆ど話しもしたことがなかったため、なんとも
居心地の悪い時間を過ごしていた後藤は、その声の主の登場に救われた
気持ちになった。まさしく地獄に仏とはこの事だ。
勢いよくドアをあけて入ってきたその声の主…市井紗耶香は、すぐに
2人の妙な雰囲気を感じ取った。
13名無し娘。:2001/05/11(金) 00:50 ID:HcBxdfPw
「おはよ…どしたの?なんかあった?」
「いや、なんも」
保田が答えた。
「ううん、なんにもないよ」
後藤もあわてて同意した。
(保田さんの顔が恐いなんて言えないもんな…)
「ふ〜ん、ま、それならいいけど。それより圭ちゃん、昨日のドリカム
の番組見た?見た?」
「見てない」
「えー、圭ちゃんなんで見てないのよー!」
市井は頬をふくらませた。
14名無し娘。:2001/05/11(金) 00:52 ID:HcBxdfPw
「その時間演歌の花道見てたし。だって五木ひろしと吉幾三が出てるのよ。
これを見ないで何を見るっていうのよ」
保田がさらりと答えた。
「はぁ…圭ちゃんにドリカムのすばらしさをわかってもらえるのはいつの日か…」
オーバーに肩をすくめると、市井は後藤に話し掛けてきた。
「後藤は見た?ドリカム?」
「え?あ、いや、たぶんその時間は寝てたから…」
「オゥノゥ!ジーザス!」
「ごめん」
そんなやりとりをしていると、反対側のドアが開いた。
15名無し娘。:2001/05/11(金) 00:56 ID:HcBxdfPw
2から8まではなかったことにしたい
16名無し娘。:2001/05/11(金) 01:12 ID:HcBxdfPw
ドアからは、つんくが入ってきた。
「おはようございます」
「おう、3人とも来とるな」
そう言ったのはプロデュースを担当しているつんくだ。
「さっそくやけど、やろか」
席に座ると、つんくは自分が持って来た資料を3人に配りはじめた。
極秘資料と書いてある資料の中央には、タイプするヒマがなかったのか、
油性マジックの殴り書きで
『コードネーム・太陽戦隊プロジェクト』
と記されてあった。
17:2001/05/11(金) 02:05 ID:wVsY1ucA
>>1
>>1
>>1
>>1
>>1
>>1
>>1

壺飛び職人
18名無し娘。:2001/05/11(金) 02:27 ID:HcBxdfPw
>>17
感想ありがとう
19:2001/05/11(金) 02:29 ID:uNFaOCao
>>1
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>>1
>>1
>>1
>>1
>>1

壺飛び職人
20名無し娘。:2001/05/12(土) 01:08 ID:EvY/hItE
「たいようせんたいぷろじぇくと…なんスか、これ?」
市井が先陣を切って質問する。
「まま、今から説明するわ」
つんくがタバコに火をつけながら言う。
「えっとな、今、芸能界で何が起こってるか知ってるか?」
「は?芸能界でですか…?う〜んと、だんご3兄弟の大ヒットスか?」
「紗耶香、それは半年以上前の話や」
「慎吾ママのおはロックの大ヒットかなぁ?」
「後藤、それは来年の話や」
「紗耶香、後藤、全然違うわよ!ミニモニ。じゃんけんぴょん!の
大ヒットに決まってるじゃない!」
「保田、それは再来年の話や。そんなんちゃうちゃう。もっとすごい
事が起きてたやろ」
21名無し娘。:2001/05/12(土) 03:36 ID:vjNP/9VA
名作集でやってなかったっけ?
22名無し娘。:2001/05/12(土) 12:33 ID:qcP1gBts
そこまで言ったつんくは、タバコを吸うとふーっと煙をくゆらせた。
「ええか紗耶香、後藤、保田、芸能界で、突然テレビから消える奴おるやろ」
「はい」
「そいつらはな、ブラックバーニングとかなんとか言う組織に誘拐されてん」
いつもの飄々とした調子でしゃべるつんく。
「ブラック…なんですって?」
「ブラックバーニングや。つぶ○きシローとかビッグ○シちゃんとか、
華原○美とか○ゅうとか、いきなりテレビから消えたやろ」
「つんくさん、今言った中に1人つんくさんとこのメンバーもいるんですけど…
その人も本当に誘拐されたんですか?」
市井のツッコミが入る。
23名無し娘。:2001/05/12(土) 12:33 ID:qcP1gBts
「まま、ま、そういうことにしといたってくれ」
どもりがちな苦しいつんくの言い訳。
「そんなこんなでな、ブラックバーニングの手に落ちた芸能人はもう
何十人にも達してるんや。ほんでもって、そいつらを洗脳して、
ブラックバーニングの忠実なしもべにしてから再び芸能界に送り込んで
きてんねん。このままやったら、芸能界はやつらの思うがままに操られてしまう…」
つんくの熱い演説は続く。
24名無し娘。:2001/05/12(土) 12:33 ID:qcP1gBts
「そこでや」
つんくの語気が強くなった。
「各芸能会社が集まって、ブラックバーニングの刺客から芸能界を守らな
あかんちゅう結論に達したんや。ほんでな、うちらアップフロントにその
しょうもない役割が押し付けられ…ゴホゴホ!!…そんな大切な役割が
回って来たちゅうか、立候補したちゅうか、そんなとこや」
25名無し娘。:2001/05/12(土) 12:34 ID:qcP1gBts
「それで、私たちが呼ばれたということは…?」
「保田、珍しく察しがええやないか。せや。市井、後藤、そして保田。
お前達3人がこの芸能界の、ひいては日本の平和を守るんや!」
つんくは思わず立ち上がって拳を振り上げていた。
(俺ってカコイイ!さしずめ俺は渋い長官ちゅうとこやな…)
26名無し娘。:2001/05/12(土) 12:35 ID:qcP1gBts
>>21
両方でやってるんですが、ちょっと考えてることがあるんで…
2721(:2001/05/12(土) 23:42 ID:vjNP/9VA
ほぉ。両方チェックしつつ、楽しみにしてますわ。頑張ってちょ。
28名無し娘。:2001/05/14(月) 23:06 ID:qtQdUYUs
「えー!」
「やだー!」
「キモーい!」
即効拒否の3重奏に、つんくは関西の芸人よろしく、オーバーにひっくり返った。
「な、なんで拒否するんや!悪の手から平和を守る!これぞ男のロマンやないか!」
「つんくさんつんくさん、私たち女の子なんで」
保田が冷めた目で言った。
「他の人たちにやらしてくださいよ。なんでよりによって私たち3人なんですか」
「せっかくLOVEマシーンが売れて、仕事がバンバン入ってきてて忙しいんですから、
そんなことやってるヒマありません」
「電波少年に持っていけば、きっと新人のお笑い芸人の方とかやりますよ」
口々に勝手なことを言い出す3人。
29名無し娘。:2001/05/14(月) 23:10 ID:qtQdUYUs
バン!!!!
いきなりつんくが机を叩いた。
「ええ加減にせんか!!」
ビクっとして静まる部屋。一気に張り詰めた空気が流れる。
「市井、後藤、保田。これはもう決まってしまった事なんや。お前達に決定権
はないねん」
静かにつんくが語りはじめる。
「………」
「資料を見ればわかると思うけど、お前達3人は、今日から太陽戦隊となって、
そのブラックバーニングと戦うんや」
そう言って、机の上の資料をめくるつんく。
30名無し娘。:2001/05/14(月) 23:10 ID:qtQdUYUs
「あの〜」
おずおずと市井が手をあげた。
「なんや市井」
「戦隊とかなんとか言ってましたけど、もしかして…その…ゴレンジャー
みたいなものを指してるんでしょうか?」
「そうや。戦隊ってそれ以外にどんな意味があんねんな?せやけど市井の世代に
してはゴレンジャーとは古いで」
「あはは、すいません。でも、テレビみたいに変身とかしちゃったりなんかして…
しないですよね」
「するで。変身」
31名無し娘。:2001/05/14(月) 23:11 ID:qtQdUYUs
「は?」
資料をパラパラとめくるつんく。
「日本の技術の粋を尽くして極秘に開発した強化スーツや。ほれ、13ページ目を
見てみ。ここに実際のスペックが書いてあるやろ。もしこれが一般公開されれば、
ASIMOや先行者なんぞ目やないで!」
興奮のあまり、机の上に乗り熱弁をふるうつんくに市井が一言。
「つんくさん、先行者の話題も、侍魂がスゴイのも旬は再来年です」
32名無し娘。:2001/05/14(月) 23:11 ID:qtQdUYUs
「詳しくは資料を読んでもらうとして、3人にやってもらうことは、確かに危険な、
いや危険すぎる任務や。どこの誰とも知れんやつらが相手やし、リスクもでかい。
ヤバい仕事であることも十分承知や」
そこまで言うと、新しいタバコに火をつけた。
「ただ、それだけじゃあまりにもお前らが可哀想や。不憫や。だから、ちゃんと
リターンも用意した。ハイリスク、ハイリターンの原理やな」
33名無し娘。:2001/05/14(月) 23:12 ID:qtQdUYUs
「ハイラスク、ハイリターン?」
後藤が首をかしげた。
「ラスクやない。リスクやて。ラスクやったら食いもんになってしまうがな。
リスクは危険、リターンは見返りの意味や。……ええか、こっからが重要や。
お前達3人で、新ユニット結成や。各芸能プロやこういう事情を知っとるメディア
も協力してくれるから、それを総動員して、必ずミリオン売ったるわ。もう
デビュー日も決まってるねん。12月にCDデビューや。どうや、ええ話やろ」
34名無し娘。:2001/05/14(月) 23:15 ID:qtQdUYUs
「はぁ…」
「なんや市井、嬉しくないんか?」
「いや、なんか話しがとーとつだったもんで、どう反応していいのやら…」
「ホンマはもうユニットの名前も決まっとるんやが、ASAYANの放送の絡みでも
あるから今は言えへんねん。今バラすとスタジオ録りの時に不自然なリアクション
になってまうからなぁ。それはお楽しみっちゅうことで」
そう言うと、つんくはタバコを消し、立ち上がった。
「あと、わかんないことがあったら和田マネに聞いてくれな。んじゃそういうことで」
ドアに手をかけたところで立ち止まる。
「そうそう、忘れてたわ。この話、他のメンバーには絶対言ったらアカンで」
ドアがバタンと閉まり、市井、後藤、保田だけが部屋に残された。
35名無し娘。:2001/05/16(水) 17:39 ID:kuU5DLuo
★6/13(水)に松浦亜弥の待望の2ndシングルの発売が決定!
タイトルは「トロピカ〜ル恋して〜る」!!
お早めにお近くのCDショップへご予約下さい!
36名無し娘。:2001/05/20(日) 01:44 ID:92gqxbG.
こっちに書くのはやめたのか。
37名無し娘。:2001/05/21(月) 00:04 ID:p64zVMT2
「なんか、すごい話だったね」
後藤が口火を切った。
「これ、なんだろ」
市井が指差したその先には、小さめのダンボール箱があった。さっきつんくが資料
と一緒に持ってきたものだ。
「開けてみようか」
「いいのかな、勝手にあけて」
保田が躊躇する。
38名無し娘。:2001/05/21(月) 00:04 ID:p64zVMT2
「つんくさんはこれを開けるな、とは言わなかったよ」
市井はそう言うと、バリバリとダンボール箱を閉じているガムテープを剥がしだした。
荒っぽい手つきで、ある程度にガムテープを外すと、パッパっと手際よく箱を開ける。
一斉に覗き込む3人。
「ん?」
「なんだ?」
中に入っていたのは、3つの小さなブレスレットだ。
市井はそれを取り出すと、片手で机の上にある資料をめくりだす。
「…っと、これが変身ブレス?」
39名無し娘。:2001/05/21(月) 00:04 ID:p64zVMT2
「紗耶香、これなんか違うマーク入ってるよ」
「んー、ちょっと待って。書いてあるから。それは変身ブレスで、…ふんふん、
鷲のマークが入ってるのが後藤ので、豹のマークのが圭ちゃんので、鮫のがあたしか」
資料から目を離さずに市井が言う。
「いちーちゃん、これ、あの…どれがどれだか…その……圭ちゃんの…みたいで…」
資料とにらめっこしている市井に、後藤がなにかもぞもぞとして訴える。
「何よ後藤、言いたいことがあったらハッキリと…」
と言いかけたとこで、後藤が出したブレスを見た市井はそれ以上言うのをやめた。
ブレスに刻んであったマークは、保田が書く絵と同じレベルであったからだ。
40名無し娘。:2001/05/21(月) 00:05 ID:p64zVMT2
「…ちょっとこれさぁ、ご丁寧に○ANDAIのロゴまで入ってるんだけど」
しげしげとブレスを見ていた保田のちょっと的外れなツッコミが部屋にむなしく響いた。
(そんな問題じゃないだろう)
市井と後藤は心の中で保田につっこんだ。
その後、保田画伯の協力でどうにかそれぞれのマークを判別することができたという。
41名無し娘。:2001/05/21(月) 00:05 ID:p64zVMT2
某月某日、ASAYANの収録スタジオにて、モーニング娘。の新ユニット構想が明らかになり
市井紗耶香
後藤真希
保田圭
がメンバーとして選ばれ、正式にユニット「プッチモニ」が始動することが発表された。
が、この時点で候補は3つあり、名前はまだ決まっていない。
42名無し娘。:2001/05/21(月) 00:05 ID:p64zVMT2
ラジオ「モームスダイバー」収録のためTOKYO FMに向かう移動車内。
ブルルル、ブルルル…
突然市井の携帯が震え出した。寝ている後藤と保田を起こさないように静かに
通話ボタンをONにする。
「もしもし?」
43名無し娘。:2001/05/21(月) 00:06 ID:p64zVMT2
「ぜろいちにーぜろさんさんさんきゅうれいろく〜♪」
「…つんくさん?なんでいきなり美輪明宏さんの真似なんですか!しかも似てないし」
「あ、バレた?」
「誰でもわかりますよ!で、なんですか?」
「えーと、なんやったかな?なんだっけ?」
「あたしに聞かないでくださいよ」
市井は呆れた。大丈夫か?このオッサンは…
44名無し娘。:2001/05/21(月) 00:07 ID:p64zVMT2
「あー、せやせや、太陽戦隊の初仕事やで!」
「あたしたち今ラジオの収録に行かなくちゃならないんですけど…」
「心配いらへん、ラジオにはタンポポ行かせるよって、安心して戦うんや」
「タンポポを!?マジっすか!!ウチらは死んでもラジオ行きます!!」
思わず語気が荒くなる市井に、つんくは言葉を探した。
45名無し娘。:2001/05/21(月) 00:07 ID:p64zVMT2
その頃、ラジオ局に行くよう言われたタンポポはというと−−。
飯田は宇宙と交信し、矢口はぶらさがり健康器で背を伸ばそうと無駄な努力をしていた。
46名無し娘。:2001/05/21(月) 01:44 ID:p64zVMT2
結局、つんくが妥協した。
「わかった、ラジオの収録は戦い終わったら行け。局には俺から話つけとくさかい」
「そう言ってタンポポにしゃべらすのはなしですよ」
念を押す市井。
「わかっとるがな。場所は……」
電話が切れ、市井は運転手を務めていた和田に場所を伝える。
車は急加速で走りだした。
47名無し娘。:2001/05/21(月) 01:44 ID:p64zVMT2
東京の某所。薄暗い路地に3つの人影。
市井がつんくから指定を受けた場所。
またブラックバーニングの犠牲者が増えようとしていた。
「さぁ、無駄な抵抗はやめて、お前も我々の仲間になるん…」
「だっちゅーの」
そう言って、今さら…な決めポーズ。
そう、ブラックバーニングの手先1号は、あれだけ旋風を巻き起こしながらも、
年があけると同時に見事にブラウン管から姿を消したパイレーツであった。
そして、ブラックバーニングのパイレーツに詰め寄られている人物とは…?
48名無し娘。:2001/05/21(月) 01:45 ID:p64zVMT2
「さぁさぁさぁ、アタシたちの仲間になれば楽しいんだっちゅーの」
「超ウケるよね」
「アタシたちやっぱサイコーってカンジ」
パイレーツの中では時が止まっているようだ。
2人の瞳が妖しい光を発し、一歩一歩追い詰められている人物に
近付いていく。
49名無し娘。:2001/05/21(月) 01:45 ID:p64zVMT2
その時。
「待ちなさい!」
夜道に響く声と高笑い。
いきなりの事にびっくりしたパイレーツが思わず辺りを見回す。
「誰だ!どこにいる!」
「んだっちゅーの!」
50名無し娘。:2001/05/21(月) 01:45 ID:p64zVMT2
「あんたたち鳥目!?ちゃんとここにいるわよ!ったく情けないわね!
さっさと回線切ってHD初期化して首吊って氏ね!!」
ダーヤ…、いや、保田の声怒鳴り声がする。
そこまで言われてようやくパイレーツは声の主の方へ向き直り、お約束の
質問をする。
「何をわけのわからない事を…それに何者だお前たちは?」
「失礼ね!本当にアタシたちの事を知らないの?あたしたちは天下のモー…」
あわてて保田の口を抑える市井。小声で保田に
「圭ちゃんだめでしょ!正体は秘密にしなきゃ!」
「ふがふが…」
「天下のモー?モ−がなんだ?牛か?」
パイレーツの右側が言う。それに対して、思わず市井の口から出た言葉は
「も…も…もう、うんこ投げまくり!」
だった。
51名無し娘。:2001/05/21(月) 01:45 ID:p64zVMT2
「いちーちゃんお下品…」
後藤がつぶやいた。
「まったく、紗耶香は2ちゃんねるの見過ぎよ」
保田の声。その一言に誰もが思った、そして言った。
「オマエモナー!」
52名無し娘。:2001/05/26(土) 03:34 ID:CkZmVz9E
保全
53名無し娘。:2001/05/27(日) 23:49 ID:XBhr2F7s
市井は自己嫌悪で頭を抱えてうずくまっていた。
(せめてモーニングマスクとでも言えば良かった…市井紗耶香一生の不覚…
鬱だ氏のう)
54名無し娘。:2001/05/27(日) 23:49 ID:XBhr2F7s
「どうした、うんこ投げまくり」
パイレーツの左側があざ笑うかのように言い捨てる。
「う、うるさい!みんな、変身よ!」
錯乱気味の市井。
「え?もう?」
おいおい、展開が早すぎるだろうと、保田と後藤が驚く。
55名無し娘。:2001/05/27(日) 23:49 ID:XBhr2F7s
「いいからいくわよ!」
市井の声で3人が腕のブレスのスイッチをオンにする。
「とぉっ」
夜なのになぜか朝日をバックに空中で一回転すると、なぜか場面が変わって
採石場の頂上に着地する。
「太陽戦隊!」
青いスーツを身にまといセンターに立った市井が高らかに名乗りをあげる。
「…………」
妙な沈黙。
56名無し娘。:2001/05/27(日) 23:49 ID:XBhr2F7s
(どうしよう!太陽戦隊なんなの!?名前を聞いてない!!)
どうでもいいところであせる市井であった。
(あああっ、相手も待ってる!名前つけなくちゃ…!!)
「太陽戦隊、な、名無し娘。!」
それでいいのか市井紗耶香!
57名無し娘。:2001/05/27(日) 23:50 ID:XBhr2F7s
とりあえずパイレーツを蹴散らして、忘れ去られていたもう一人−−
パイレーツに追われていた人物に駆け寄る3人。そして3人が同時に言った一言。
「あ、あなたは一体……」
「誰ですか?」
そこにいたのは貧相なサラリーマン風の中年のおじさんであった。
「ブラックバーニングは芸能人ばかりでなく、冴えない一般市民まで狙うのか!」
保田が叫ぶ。
「ハハハ!そいつが一般市民だと?そいつの顔をよく見るん…」
「だっちゅーの!」
決めポーズ。
58名無し娘。:2001/05/27(日) 23:50 ID:XBhr2F7s
そう言われてしげしげと男を見る3人。
「…誰?」
「どなたですか?」
しかし、いくら3人が聞いても男は身ぶり手ぶりだけでしゃべろうとはしなかった。
パイレーツがその隙をついて体勢を立て直し、3人の間に割って入る。
「この貧相な男の正体はなぁ」

「トランプマンだっちゅーの!」
59名無し娘。:2001/05/27(日) 23:51 ID:XBhr2F7s
「ええええっ!?」
「この人が!?」
「トランプマン!?」
とりあえずショックを受ける3人。
「本当なんですか?」
後藤の言葉に、トランプマンと呼ばれた男は、身ぶり手ぶりで返事をする。
60名無し娘。:2001/05/27(日) 23:51 ID:XBhr2F7s
が、3人には何が言いたいのかちっともわからなかった。
それでも身ぶりてぶりをし続けるトランプマンに最初にキレたのは保田だった。
「ジェスチャーゲームしてる場合じゃないわよ!!」
トランプマンをダーヤスキックで蹴倒すと、体を変えてパイレーツに飛びかかった。
「あたしたちをただのパイレーツだと思わない方がいいん」
「だっちゅーの!」
言うが早いか、パイレーツは、怪人に変身した。
61名無し娘。
hozen