モーニングファイト!!!

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1名無し娘。
http://server6.hypermart.net/m-musume/msc/creater_se.cgi
きたれ、命知らずの若人達よ
2名無し娘。:2001/04/26(木) 01:09 ID:EUWhqAhk
ほう
3名無し娘。:2001/04/26(木) 01:13 ID:EUWhqAhk
誰かたたかってくれ。
チャンプになったのはいいが、誰も入ってこない
4名無し娘。:2001/04/26(木) 01:21 ID:EUWhqAhk
石川がなかなかとれん
5名無し娘。:2001/04/26(木) 01:28 ID:EUWhqAhk
レアアイテムゲットしたひといる?
6名無し娘。:2001/04/26(木) 01:52 ID:QKBb3qx6
なかなかの糞ゲーだな。Uがでんの期待するべ。
7名無し娘。:2001/04/27(金) 01:26 ID:b6yC1eFY
http://server6.hypermart.net/m-musume/msc/creater_se.cgi
暇な奴はれっつふぁいと!!
8名無し娘。:2001/04/27(金) 01:40 ID:b6yC1eFY
今日も暇だ!
対戦者求む!!!!
9:2001/04/27(金) 01:47 ID:b6yC1eFY
寂しいよ〜〜。
強い人にはいいもんあげるからさぁ
10名無し娘。:2001/04/27(金) 01:56 ID:ees8peW6
とりあえずやってみたけど他の人とのレベルの差がありすぎて
Lv1から育てようという気にならん。
11名無し娘。:2001/04/27(金) 20:04 ID:HIVknyvk
POPO俺と勝負するっちゃ!!
12POPO:2001/04/27(金) 23:39 ID:b6yC1eFY
サッポロさんのYEBISUに記録抜かれた〜。
しかも、後藤好きじゃないのに、マイキャラが後藤になってるよ・・・。
やばいよ・・・このままだと好きになってしまいそうな自分がいる
13( ´D`):2001/04/28(土) 00:04 ID:L05fbXNI
( ´D`)<ののれす
14名無し娘。:2001/04/28(土) 00:24 ID:ARTFxkf.
HPを持ってない人はどうすれば良いんだ?
15名無し娘。:2001/04/28(土) 10:19 ID:M2WpKB6M
適当に好きなHPのアドレスでもぶちこめばよろしい。
16名無しのオニマルザマス:2001/04/28(土) 10:30 ID:8/zZ5/jc
(○`ε´○)ってじつはあたし
17名無し娘。:2001/04/28(土) 10:31 ID:tyMs6MWw

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どうやら一時期某板で問題になったスレ立て厨房が居ついた模様。
特徴はタイトルの前後に記号を「♪」とか「!」付けまくる。
いわゆる低脳?

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18花花:2001/04/28(土) 22:01 ID:M2WpKB6M
age
19arg:2001/04/28(土) 22:02 ID:vaRNVOm2
sage
20名無し娘。:2001/04/28(土) 23:08 ID:8/WMnyss
今日もモームスファイト、れでぃ〜〜
21名無し娘。:2001/05/03(木) 23:30 ID:hNVwibF.
レベル低くても、高い人と闘ってればすぐ追いつくからドンドン参加してみれ。
レアアイテムとかとってればかなり強くなるよ。
22名無し娘。:2001/05/03(木) 23:32 ID:zJrfklY2
>>21
その通り!さぁ、次々とかかってこんか!
23名無し娘。:2001/05/03(木) 23:37 ID:hNVwibF.
参加者は名前つけてくれ〜。
ちなみに、正義超人つよいぞ
24名無し娘。:2001/05/03(木) 23:39 ID:zJrfklY2
>>23
それは俺です。でも、気付いたら負けてたりします。
すごいレベル下の敵に。それが、モームスファイト!
25ソドム:2001/05/04(金) 12:36 ID:g5gETb3I
>>23
すごいレベル下の敵ですが、
レヴェル高い相手に勝つ方が早くレベルあがるんだよねー。
26アインシュタインですが:2001/05/04(金) 12:40 ID:apUs76n.
原爆パワーなんで強いっすよ。
27名無し娘。:2001/05/08(火) 11:25 ID:3QiRgtD2
age
28なっち:2001/05/09(水) 17:12 ID:F00PxRF2
みんな弱すぎ。
29名無し娘。:2001/05/13(日) 15:22 ID:O0eMVMjA
枯れスレかな?
んじゃココで遊ばして貰うか……。
30名無し娘。:2001/05/13(日) 15:24 ID:O0eMVMjA
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                ここから

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31名無し娘。:2001/05/15(火) 21:08 ID:JY2RiWms
死にスレ保全sage
32名無し娘。:2001/05/16(水) 21:37 ID:sZGOdkKk
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ここからは『ときめきモーニング娘。外伝』ということで。

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33名無し娘。:2001/05/19(土) 03:34 ID:672.hjQc
誰も書かないのかな?
一応保全。
34名無し娘。:2001/05/20(日) 23:13 ID:hToQYBJY
保全ったら保全。
35名無し娘。:2001/05/25(金) 00:30 ID:oLEjd4o.
ここの壁紙保田画伯。
36名無し娘。:2001/06/01(金) 00:05 ID:xj.WWYkQ
最近、何で保全してるかがわからなくなってきた。
37名無し娘。:2001/06/01(金) 06:50 ID:MfbF6WhY
では、ニューカマーですがDisc1の167
2>二人でどこか泊まるの選択を

「この時間だと、俺の方はもうOUTっぽいんだけど、矢口さんが
まだ間に合うんなら駅まで送るよ」
「えっ、…あぁ、矢口の方も多分もうダメ。うん、もう間に合わない」

そうなのか、自分一人なら駅のベンチで寝るとか、どうにでも
出来るけど女の子も一緒となると……

>1 自分が決める
>2 矢口さんに従う
>3 人の流れについていく
38名無し娘。:2001/06/01(金) 06:53 ID:MfbF6WhY

「じゃあ、大きい通りの方へ出てみよう。なんかあると思うから」
しばらく歩いて行くと24時間営業のファミリーレストランが
明かりを灯していた。

「ここならさ、朝までいられるし、始発まで話でもしようよ」
夜中ではあるが同じようにライブの帰りらしい人々でいくつかの
席が埋められている。

「お客様、おタバコは?」
「いえ、吸いません」
「では、こちらへどうぞ」

窓に面した席に案内されるとすぐに、ウェイトレスが水とメニューを
運んできた。
「ご注文がお決まりのころにまた参ります」
メニューから吟味の結果、俺はハンバーグセットとコーヒーを矢口さんは
カレーピラフとコーラを頼んだ。

ウェイトレスがいなくなると矢口さんが聞いてきた。

「ねぇ、キミ。ハンバーグ好きなの?」
「うーん、ウチにチビがいるから割と食べる方かなぁ。ところでなんで?」
「矢口もあの時、ハンバーグをお弁当に入れてくれば、食べてもらえたの
かなぁーって」
矢口さんがふっとさびしげな表情をする。が、急に顔を真っ赤にしながら
「ヤ、ヤ、別にこだわってるわけじゃないけどね。ホントだよ」
と少しムキになりながら否定した。
「いや、ゴメン…、本当にすまないと思ってるよ」
39名無し娘。:2001/06/01(金) 06:54 ID:MfbF6WhY
それから、数分の間お互いうつむいて無言のときが流れた。が、このまま
朝まで沈黙と言うわけにも行かないので、料理が運ばれてきたのを機に
俺が口を開く。

「言い訳っぽくなるかもしれないけど、安倍さんは幼馴染だからさ。最近
元気もなかったし、子供のころにはさ……」

そうすれば許されるかのよう一方的に俺が話す。

「ねぇ、キミは…、キミはどんな子供だったの?」

やっとしゃべってくれた矢口さんに請われ、話は俺の子供の頃に。

ひとしきりしゃべると、矢口さんは小さくため息をついて、
「矢口うらやましいなぁ。安倍さんにはキミとの思い出が沢山あって」
「……」
「ねぇ、この間の事、ホントに悪かったと思ってる?」
「う、うん」
「じゃあ、埋め合わせに約束して、…矢口とも沢山思い出作って
くれるって」
「…えっ?」
「あぁっ、始発動いてるよ。早く早く」
有無を言わせない勢いで矢口さんに手を引っ張られ、店を出た。
支払いの間、矢口さんはなぜか俺に顔を見せないようにしていた。

駅までの道、今度は矢口さんが俺が口を挟めないくらいの勢いで
自分の子供時代の話をしてくれた
40名無し娘。:2001/06/01(金) 06:56 ID:MfbF6WhY
1(フラグあり)弁当食った場合

「じゃあ、大きい通りの方へ出てみよう。なんかあると思うから」
しばらく歩いて行くと24時間営業のファミリーレストランが
明かりを灯していた。

「ここならさ、朝までいられるし、始発まで話でもしようよ」
夜中ではあるが同じようにライブの帰りらしい人々でいくつかの
席が埋められている。

「お客様、おタバコは?」
「いえ、吸いません」
「では、こちらへどうぞ」

窓に面した席に案内されるとすぐに、ウェイトレスが水とメニューを
運んできた。
「ご注文がお決まりのころにまた参ります」
メニューから吟味の結果、俺はハンバーグセットとコーヒーを矢口さんは
カレーピラフとコーラを頼んだ。

ウェイトレスがいなくなると矢口さんが聞いてきた。

「ねぇ、キミ。ハンバーグ好きなの?」
「うーん、ウチにチビがいるから割と食べる方かなぁ。ところでなんで?」
「好きなら今度は、ハンバーグをお弁当に入れようかなぁーって思ってさ」
「じゃあ、今度こそ矢口さんの料理の腕前が拝見できると」
「もっちろん、この矢口シェフのお任せアレ」

料理がが運ばれてくると、俺の好みはどんな味付けとか、どこの店が
美味しかったかとかを時々小さなメモ帳に書きこみながら聞いてきた
41名無し娘。:2001/06/01(金) 06:57 ID:MfbF6WhY
「なぁにぃ矢口の事見つめて。惚れた?」
「いやぁなんか、ウチのチビと見た目かわんないのにすごいなぁって」
「あぁ、矢口は子供に見えても中身はちゃんと年相応なんだからね」

二人して笑った後、矢口さんがふと聞いてきた。
「ねぇ、キミは…、キミはどんな子供だったの?」

矢口さんに請われ、話は俺の子供の頃に。

ひとしきりしゃべると、矢口さんは小さくため息をついて、
「矢口うらやましいなぁ。安倍さんにはキミとの思い出が沢山あって」
「まあ、幼馴染ってヤツだからね」
「じゃあ、ココ奢っちゃうから約束して、…矢口とも沢山思い出作って
くれるって」
「…えっ?」
「あぁっ、始発動いてるよ。早く早く」
矢口さんは素早く伝票をさらって支払いを済ませてしまった。


「やっぱり払うよ。なんかよくわかんない理由だし…」
「いいから、いいから」
矢口さんが俺の言葉をさえぎる。
駅までの道、今度は矢口さんが俺が口を挟めないくらいの勢いで
自分の子供時代の話をしてくれた。
42名無し娘。:2001/06/01(金) 06:58 ID:MfbF6WhY


「矢口さんて、この辺詳しい方?」
「ん、圭ちゃんのライブで何回か来た事あるから、それなりには…」
「俺、この辺の土地感全然ないんだ。だから矢口さんにまかせるよ」
「そっか〜、じゃあ、ちょっと歩くけど」
「うん」
「でも、普通こういう時は男の子がリードするんだぞ」

矢口さんは悪戯っぽく笑い、僕の手をにぎった。

10分ほど歩いて裏通りのほうに入ると大き目の駐車場みたいなところに出た。
中には十数台のマイクロバスがまばらに止まっている。しかし、駐車場の
入り口には昼のように明るいネオンで”カラオケ”と書かれている。
「へぇ、こんなのあったんだ」
「なんかねぇ、この辺にビルを建ててるのに区画整理してる途中で
土地を遊ばせてちゃ無駄とかって理由で期間限定であるんだって」
「へー、矢口さんよく知ってるねぇ」
「あぁ、うん。実は後輩に教えてもらったんだ。そのコから割り引き券も
貰ってるし、さ、行こう」

部屋代わりのバスの中は思った以上に広く、普通のカラオケボックスと
変わらないつくりなっていた。
「さぁ、時間はあるし、新譜を練習するぞー」
43名無し娘。:2001/06/01(金) 06:59 ID:MfbF6WhY
しかし、さすがにライブで騒いだ後だけあって小一時間ほどすると、
二人とも歌ってないときにはうとうとし始めた。
「少し寝たほうがいいよね」
照明を出来るだけ小さくして、ガラス製のテーブルを挟んで
向かい合ったソファの上にお互い横になる。

「…ねぇ、キミ」
「なに?」
「寝てる間、変な事しないでよ」
「も、もちろんだよ」
「よかった。事故が起こらないようにカメラがあるって話だから…おやすみ」
「……おやすみ…」





…ん、もう朝かな。すずめの声が聞こえる。
ガタン。「キャっ!」
びっくりして、目をあけてみると目の前に矢口さんのアップ。
「わっ…お、おはよう…」
「えっ?あー、おはよー矢口さん。どうしたの?」
「あー、えーと、も、もう電車動いてるみたいだよ」

駅で矢口さんと別れ、電車に揺られて家に向かう。やっぱり少し
寝たりなかったみたいだ。寝ぼけてよだれが…。
あれ?なんか手に赤いものが。なんだろ?口紅?まさか…?
44名無し娘。:2001/06/01(金) 07:00 ID:MfbF6WhY

ライブ終了からしばらく経ってしまったので、人はまばらになってしまった。
その人々もどっかへ向かっている。あまり時間を気にしてる様子もなさそう
だ。この人達なら朝まで時間を潰す方法を知ってそうだしついて行こう。

どうやら前にいるのはカップルばかりみたいだ。
信号待ちをしていると、ビルの向こうの建物が見える。
(……!そういや、この先はラブホテル街だよ)

身長が低いせいで矢口さんにはまだ見えてないらしい。

「えぇーと、矢口さん。あんまり駅から離れてもマズイと思うから戻らない?」
「どしたの?急に」

その時、矢口さんの携帯が鳴った。
「はい、もしもし……ああ、圭ちゃん……え〜と、終電乗れなくて
街をぶらついてるとこ……なんか、公園の近く。えっ?うん一緒に
いるよ、ちょっと待って」
おもむろに矢口さんが携帯を俺に渡す。

「もしもしィ、保田だけど。あんた矢口を変なトコに連れてこうと
してないでしょうねェ」
「イヤ、そのつもりはなかったんだけど…」
「ちょっ! 矢口になんかしたら承知しないからねっ」
「誤解だって、人の流れについて来たらこっち来ちゃったんだよっ、
まじだって」
「ふーん、一応信じてあげるよ。大通りの居酒屋にいるから
矢口連れてこっちにきなっ、即効だよ!」

「ねぇ、圭ちゃんなんだって?」
電話のやり取りを聞いてた矢口さんが不安そうな顔で聞いてきた。
「あぁ、近くの居酒屋にいるから行き先決まってないなら、
急いで来いって。さ、行こう」
「でもさ、せっかくだから公園で少し話してかなぃ?」
「えっ、いやでも急いで来いっていってるし、それに…」
(公園からだとホテル街があるのモロバレなんだよね)
「それに、なに?」
「あぁ、それに最近なにかとブッそうだからね」
「ふぅーん」

不思議そうな顔をした矢口さんを連れ、居酒屋へ急いだ。
45以上を踏まえ:2001/06/01(金) 07:02 ID:MfbF6WhY
さすがに昨日がああだったから、俺はもちろん、矢口さんも保田さんも
眠そうな顔で授業を受けていた。今日は土曜日だし、さっさと帰って
寝ることにしよう。



てな感じでどうでしょうか。みなさま
46HTML化計画:2001/06/01(金) 23:58 ID:ozYJZayg
フラグが出たか。
うーん、どうしよう。どうしよう。

…ええいままよ、なんとかしてやるっ。
あんまり期待しないでね。
47名無し娘。:2001/06/02(土) 00:50 ID:JvveJ0MQ
 45までの作者です。一応、過去にこんなのもあったんで
フラグありも作っておいた方がイイのかと思いまして。Disc1の126

53 名前: 名無し娘。 投稿日: 2001/03/18(日) 19:04 ID:DpfLZn.o

3>矢口さん大丈夫かな? を選択

「ごめん、今日も部活なんだ」
「そう、じゃあまた今度いっしょに帰ろうね」
「うん、ごめんな」
そういって安倍さんをかわしたはいいものの、さてどうやって矢口さんにさっきの事誤ろうか・・・

ふと気づくと彼女がいない。あそこにいるのかな・・・
屋上に来て見た。ここははじめて矢口さんと会った場所だ。背の低い彼女は屋上が好きらしい。
高い所から人を見下ろせるのが気に入った、と言ってた。

やっぱりいた。

「さっきはごめんな・・・」
「えっ!?」
突然声をかけられたので彼女はびっくりしているようだった。
よく見ると目のあたりが少し赤くなっている。泣かしてしまったのか?
「あの、ほら、あいついじめられてただろ?それで、少しでも元気が出ればとおもって」
「う、ううん。私別に気にしてなんかないよ・・・へへっ」
そう笑った彼女は少しいつもの元気がなかった。
「あの、それでさ・・・さっきのお弁当まだあるかな?」
「へ!?・・・あ、あるある!あるよ!」
「じゃあさ、一緒に食べようか?もしかして食べ終わっちゃった?」
「でも・・・もうお腹いっぱいじゃないの?さっき食べたんでしょ?無理しないでいいよ
・・・」
はっきり言ってもう満腹に近い状態だ。しかし男として食べないわけには行かない。
「いや、君の弁当が本当は食べたかったんだ」
「・・・ほんとに?」
「嘘なんかつかないよ」
「・・・うれしい。じゃあ・・・どうぞ。たくさん食べてね」
「あ、ああ」

その後彼女と楽しく下校した。その日部活を休んだ事はいうまでもない。


SAVEしますか? はい いいえ
はい で。つぎのひとにパス。軽い複線いれといたからそれを気にしてください。
48名無し娘。:2001/06/03(日) 04:16 ID:G1tMHsxU
また、廃棄ルート作りました。Disc1の116 2>安倍さんと食事

やっぱり部活には行きづらい。
気持ちの整理をつけるために一度休もう。
それにようやく安倍さんが元気を取り戻してくれたし、
早くもとの太陽のように明るい安倍さんに戻って欲しいしな。

矢口さんに断りの電話を入れる。
プルル…「…お客様のお掛けになった番号は現在電源が…」
…繋がらないや。じゃあメールを打っておこう。
『ごめん!別件があるんだ、また今度誘って』送信っと。

次は希美に謝りに行く
「ゴメン、兄ちゃん今週は他に約束があるんだ」
「ののとは、あそびたくないのれすか?」
「大切な用事だから断れないんだよ」
「ののは部活もやすんだのれす。そんなに大切なことなのれすか?」
いかん…泣き出しそうだ。
「やっぱちおにいちゃんとは血がつながってないのれす。
のののことだいじじゃないのれす」

バタン。希美は部屋にこもってしまった。


さてと、安倍さんに電話だ。
「もしもし、明日の食事OKなんだけど」
「ホント!うれしぃー!」
「で、何時ごろにしようか?」
「じゃあ、明日の朝7時にパンダ公園にしよ」
「し、7時!?なんでそんな時間?」
「11時オープンなんだけど、行列が出来るほど美味しい店だから、
早く行かなきゃだめなの」
「じゃ、じゃあ、7時と言う事で」

今日は早く寝るとしよう。
49名無し娘。:2001/06/03(日) 04:18 ID:G1tMHsxU
翌朝、ねむい目をこすりながらパンダ公園へ。安倍さんがニコニコ
しながら待っていた。昔の笑顔が戻ってきてるようだ。
「さあ、いっぱいたべるぞぉっ」
「…お、おぉー」

目的の店は駅の周辺ではあるがちょっと脇道に入ったところにある
さほど大きくはないイタリアンレストランだった。当然ながら、
まだ「CLOSE」の看板が下がってる。俺達がついた時、まだ店の
周りには誰もいなかった。
「やったー、一番乗りだァ」

店の入り口の階段に二人で座って待つことにした。たわいもない話しを
しているうちに、なぜか話題は石川さんの事になった。
「……ということで、なんか部活に行きづらいんだよねぇ」
「なっち、なんだかそのコの気持ちわかるよ。知らない人ばっかりで
心細くなるんだ。たぶん、もう一人の女のコと一緒にいるのが楽しすぎて
新しい人と知り合いになるのが怖いんだよ。なっちもあんまりクラスに
なじめなくて…。ちっちゃい頃は友達100人出来るかなとか、歌ってた
のになぁ……。」



「ところで、もうそろそろ10時頃だよね?全然人いないけど…、
この店であってるの?」
「ちゃんと、あってるよぉ。なっち何回も本見て確認したし、それに
ほらぁ。ちゃんとそこのページも切りぬいてきたんだよ」
バッグの中から折りたたまれた雑誌の一部が差し出された。

「あ、確かに店の名前はあってる。住所も間違いない。………ん!?」
そこに書いてある言葉を見て急に力が抜けてきた。
「あのー、安倍さん。隔週土曜休みって書いてあるんだけど…」
今まで自信まんまんだった安倍さんの表情が曇り始める。
二人して入り口まで行ってみると、ドアの横のガラスに小さな
カレンダーが貼ってある。今日の日付は赤く塗りつぶされていた。


十数分後、二人は駅前の噴水に越しかけていた。手には駅の近くで
買ったパンとペットボトル。安倍さんが両手でメロンパンをひざの上に
持ちながらため息をつく。
「…ゴメンね。なっちがドジだから……」
「いいって、いいって。このパンも結構評判のところだろ。ほら、
食べてみなよ。おいしいよ」
50名無し娘。:2001/06/03(日) 04:19 ID:G1tMHsxU
「おう、お二人さん。他のみんなは?まだ来ないの?」
なんか見た事あるやつがバス停のほうからきたと思ったら、クラスメート
だった。しかし、話しが飲みこめないぞ。
「あれぇ?来てくれたんだ。でも、よく待ち合わせ場所わかったねぇ」
目の前に矢口さんが立っていた。ああ、なるほど。
カラオケの待ち合わせがココだったのかか…。

「ん?別件があるって…デート?にしては安倍さん暗いねェ。
なに?ケンカしたの?」
「いや、そうじゃなくて、その別件ってヤツがダメになっちゃってさ…」
ヤバイ、安倍さんが責任感じてますます沈んでる。

「あのさ、その別件がダメになっちゃったから俺達ひまになったんだよね。
カラオケに混ざっても大丈夫?」
安倍さんが「えっ!」と言う顔をする。
「うん、全然OK!実はまだ場所とかも決めてないんだよね〜。
アハハハ」

安倍さんはカラオケボックスで部屋に入っても不安げな顔をしている。
「まだ遅くないから、友達100人作ろうよ」
安倍さんにそっと耳打ちした。

「ねぇ、安倍さんもなんか歌ってよ」
矢口さんが選曲本を差し出してきた。
俺の服の端をぎゅっと握り締めてる。安倍さんの手を優しく
叩いて元気付ける。

安倍さんの選んだ曲は安部さんの優しさが出る感じの曲だった。
それに輪をかけて安倍さんのやわらかな声が聞く人の心を
ほんわかとさせる。

ふと気づくと全員が選曲本を置いて安倍さんの歌に聞き入ってる。
「スゴイ、スゴーイ」
曲が終わると矢口さんが目を丸くして手を叩いている。みんなも
安倍さんに拍手を送ってる。


さっきまで俺の隣でいづらそうにしていた安倍さんだったけど、
今は矢口さんと楽しそうにおしゃべりしている。矢口さんといれば
本当に友達100人出来そうだ。俺もイジイジと悩んで部活を
休んでる場合じゃないんだよな。吉澤さんとちゃんと話し合おう。
「ゴメン、みんな。ちょっと用事思い出したから、先帰るわ」
51名無し娘。:2001/06/03(日) 04:20 ID:G1tMHsxU
男連中は当然快く送り出してくれた。安倍さんはまた不安な
顔をしてる。
「俺も陸上部の事、キチンとさせたいんだ。安倍さんに勇気を
あげるつもりが俺が貰っちゃった。矢口さんと気が合ってる
みたいだから安倍さんはもう少し居なよ」
「う、うん」
「じゃあ、矢口さん。安倍さんを頼むね」
「おっけー!」

店を出ようとしたところで誰かに呼び止められる。アレ?矢口さん。
「あのね、あたしカラオケ行ったら必ず記念にその時のメンバーと
プリクラ撮るの。キミの分は今撮ろうと思って」

カラオケやの自販機のならびにあるプリクラに二人ではいる。
機械の「行くよー」の声がした瞬間
俺の頬になにやら感触が。

あっけにとられたまま切り分けられたプリクラに写ってたのは
矢口さんが俺にキスしている写真だった。
「や、矢口さん?!」
矢口さんは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
「キミ優しいね、好きになってよかったよ」
そう告げると矢口さんはすごいスピードで部屋の方へ戻ってしまった。

なんだか頭が混乱してるが部活へ急ごう。
52名無し娘。:2001/06/04(月) 06:49 ID:LH3C0cJA
それでは私も。
同じく、廃棄ルート Disc1の116 5>全部パス

たまにはダラダラしてみるのもいいだろう。
気まずい陸上部のおかげでここ最近息のつまる毎日だったから
息抜きの意味で全部パスだ。

安部さんに断りの電話を入れる。
「ゴメン。今日は別の用事があって」
「いいよ、こっちこそ勝手に誘って悪かったっしょ」
「来週あたりどう?」
「え!いいの?来週が楽しみだなー。じゃあね」

矢口さんに断りの電話を入れる。
プルル…「…お客様のお掛けになった番号は現在電源が…」
…繋がらないや。じゃあメールを打っておこう。
『ごめん!別件があるんだ、また今度誘って』送信っと。

次は希美に謝りに行く。
「ゴメン、兄ちゃん今週は他に約束があるんだ」
「ののとは、あそびたくないのれすか?」
「大切な用事だから断れないんだよ」
「ののは部活もやすんだのれす。そんなに大切なことなのれすか?」
いかん…泣き出しそうだ。
「やっぱちおにいちゃんとは血がつながってないのれす。
のののことだいじじゃないのれす」

バタン。希美は部屋にこもってしまった。

次の日。
家にいると希美が
「なにもしないのなら遊園地にいくのれす」
とせっついてきそうなのでとりあえず家を出る。
53名無し娘。:2001/06/04(月) 06:51 ID:LH3C0cJA
家を出たところで、さて、どうしたものか。
昨日キャンセルした安倍さんや矢口さんにばったり出会ったら気まずいなあ。
そんなことを考えながら、曲り角を曲がった。

飯田先輩がいた。
フード付きのマント、それも真っ黒の。
それに全身すっぽり包んで、胸の前で腕を祈るように組み、
目をつぶって何かをぶつぶつ呟きながら歩いている。
「い、飯田先輩?」
返事はない。
「飯田先輩ってば」
「・・・・きゃあああっ!!」
「うわあああっ!!!」
突然の絶叫に僕も驚いて叫んでしまった。
「・・あ、あら、会えたわね」
「・・は?」
「あなたを探していたのよ」
「僕を?そんな格好で?」
「そうよ、良かったわ。ちゃんと引き合わせてくれたみたいね」
・・・・・誰が?

「今日じゃなきゃダメなの。ちょっと付き合って」
飯田先輩の目には断らせてくれない迫力がある。
そんな先輩と少し距離をおきながらしばらく歩いたけど、
いつまで経っても目的地に着かない。風景も見たことのないところになった。
俺は恐る恐る先輩に聞いてみることにした。
「あの・・どこに、向かって・・」
「着いたわ」
僕の言葉を遮って、飯田先輩が言った。
54名無し娘。:2001/06/04(月) 06:52 ID:LH3C0cJA
いつのまにか俺達2人は、海を見下ろす小高い丘の上に出ていた。
先輩は中空の一点をじっと見つめたまま動かない。怖い。
「あなたも、見て」
先輩の迫力に押され、彼女の視線を辿ってみる。
蜃気楼・・・だろうか。
大小さまざまの光の粒のようなものが、ふわふわと浮かび、
現れては消え、消えてはまた現れるのが、
海のかなたにぼんやりと見えた。
飯田「蜃気楼じゃないの」
僕は呆気にとられ、何も言えない。
「たまにね、今日みたいに見えることがあるの。
あなたに見てもらいたかったのよ。
あの中に、あなたに会いたがってる人がいる」
誰のことだろう。
やがて光の粒は少しずつ薄れていき、消えていった。
「なんだかよくわからなかったけど、いいものを見ました」
「今にわかるわ」
「え?」
「もうすぐ、会える」
意味はわからなくても、なんだか説得力がある。

「それじゃ、帰りますか」
「私、帰り道わからないの」
「ええ?先輩がここに連れてきたんでしょう?」
「私もここに連れられてきたのよ」
だから、誰に・・・・?
それから僕達は知らない道をさんざん迷ったあげく、
やっと見覚えのある大きな通りに出た時には安心して力が抜けた。
「ここからなら家まで送れますよ」
「いいわ。1人で帰れる」
「そうですか。それじゃ、また」
55名無し娘。:2001/06/04(月) 06:54 ID:LH3C0cJA
なんだか、とっても疲れた。
もう日も暮れかかっている。帰ろう。
それにしても飯田先輩、あのマント暑くないのかな。

「おおーい」
あの声は、矢口さん?
やっぱりそうだ。
向こうから矢口さんが手を振りながら走ってきた。
「ねえねえ、どうしたの?なにしてんの?」
「あ、いや・・今日、カラオケ行けなくてゴメンね」
「そうだよ〜、キミがいなかったから矢口つまんなかったよ」
「それはそうと、せっっっかくの矢口のお誘いを断るほどの用事は済んだの?」
根に持ってる・・・?
「ああ、うん、もう済んだよ」
何があったか言っても、信じてもらえないだろうなあ。
「ほんと?じゃあ、今から2人でカラオケ〜!といきたいんだけど・・」
「あ、だめなんだ?」
ほんとは少しほっとした。今日はもう疲れた。
「ちょっとねー、これからまた別の約束があって・・」
カラオケ行ったっていうのに、元気だなー矢口さん。
「あ、見て、あそこ。プリクラ」
見ると、ゲーセンの軒先にプリクラのマシンが置いてあるのが見える。
「撮ろうよ、撮ろうよ」
もちろん、これならオーケーだ。

プリクラのカメラの前に並んで立つ。
「もう、矢口小さいんだから、かがんでよー」
機械の「行くよー」の声がした瞬間
俺の頬になにやら感触が。

出てきたシールには、矢口さんが俺にキスしている瞬間が。
矢口さんは顔を真っ赤にしてそれを持ってゲーセンの中に入っていき、
二等分にしたシールの片方をうつむきながら持ってきて差し出した。
「そ、それじゃ、もう行かなくちゃ」
「う、うん、それじゃ、またね」
矢口さんは走って行ってしまった。

今日は気分がいい。疲れも一気にふっとんだ。
希美にアロエヨーグルトでも買って帰ろうか。
56名無し娘。:2001/06/04(月) 06:56 ID:LH3C0cJA
家に帰ると希美が、
「よしざわさんっていうおんなのひとからでんわがあったのれす」
と伝えてくれた。かなり不機嫌だ。
部活のことだろうか。はあ、気が重い。
「・・・もしもし」
「あ、吉澤?」
「先輩ですか?あの、私、お話があって」
なんのことはない、吉澤さんも俺に怒ったことが気になって
話しかけずらかったそうだ。
お互いに気まずかったことを話して仲直りしたあと、
「梨華ちゃん」のことをちょこっとだけ聞いた。
途中で「梨華ちゃん」の事をちょこっとだけ聞いた。
石川さんは、おとこのひとが生理的にダメだということも。

「じゃ、また明日」吉澤さんは明るい声で電話を切った。
ふう、これで気兼ねなく部活に行ける。

月曜日、学校へ行った。
昨日の矢口さん事件のことはなぜかみんな知っていた。なぜだ?
目が合うと、矢口さんは真っ赤になってうつむいてしまう。

お弁当の時間、安倍さんが「弁当作ってきたべ」ともってきてくれた。
矢口さんも「…一緒に…食べない?…」と言ってくれた。

さて、どっちを食べようものか。


・・と、続くわけですが。
後半は、あとのつじつまを合わせるために無理矢理です。
いかがでしょう?
57林編:2001/06/04(月) 08:07 ID:jA32k8fs
合宿が始まってX日。朝食後、午前中は何をしようとリビングで座っていた。

天気は、うす曇だが外に出てみる。そういえば、裏に雑木林があったみたい
だからちょっと行ってみよう。

途中、同じように暇そうにしていた石川さんと後藤さんに会ったので3人で
林へ向かった。

「あ、先輩リスですよ。リスが居ます」
「こっちには、おっきな蝶々も飛んでますよ」

しばらくしてから気づいたが、あまり林の中を歩くなんて経験がないから
樹がどれも同じに見えてきた。まさか遭難とかしないよな…。
「二人とも、このまま遭難とかしたらどうする?」
「先輩大丈夫です。こんな事もあろうかと…」
石川さんが懐からなにかを取り出す。

!!

ビニール袋にパンが入ってる。

「これがあれば帰れるんですよ!」
石川さんは満面の笑みを浮かべてる。
「……石川さん。あのー、それは手付かずのままでは……」
「アハハハハハハ、石川さんオカシー」
石川さん一人きょとんとしてる。

しばらくすると雨がポツリポツリと降って来た。前のほうに林が開けて
明るいところが見える。3人で急いでそっちへ行ってみた。次第に雨が
強くなり、雷も鳴り始める。

たどり着いてみると、そこにはぽつんと鳥居と社が建っていた。

「あそこで雨宿りしよう」

3人で社の軒先に座って空を見上げる。
雨はいっこうに止む気配もない。服も靴もずぶ濡れだ。
すっと後藤さんが立ちあがって石川さんの手を引いて社の中へ入っていく。
「先輩、覗かないでくださいね。あと、先輩も服ぬいどいた方が
イイですよ。風邪ひきますから」

社の中から、雨音にかき消されながら声が聞こえてくる。
「……しかわさんて、案外…」
「……いですよ、後藤さんだって……」

扉に背を向け、なんとはなしにその声を聞いていると後ろで扉の開く音が。
振り向こうとすると……。
「先輩振り向いちゃダメですよ。」
おれの肩口に手が置かれ、反対側の頭の横にすっと腕が伸びてきた。
この腕は……。

a>後藤さん!?
b>石川さん!?
58倉庫編:2001/06/04(月) 08:08 ID:jA32k8fs
合宿が始まってX日。朝食後、午前中は何をしようとリビングで座っていた。

裕ちゃんが俺を見つけるとつかつかと近寄ってきた。
「ヒマそうやな。ちょっと頼まれてくれへん?」
「えっ、今度はどんなひどい目に…」
「あほかぁ。明日、釣りやろうかとか考えてん。そいで、物置行って
道具取ってきてほしいんやわ」
「ああ、それぐらいならおやすいごようです」
「ほなら、バッチリお礼もしたるさかい、たのむでぇ。物置の見た目
古いけど入り口はオートロックやから、これもっていきや」
カードキー?なぜ?

裏の物置に向かう途中、暇そうにしていた石川さんと矢口さんにあったので
手伝ってもらう事にした。

「いや、これは……」
「物置って言うより……」
「倉庫ですよねェ……」

目の目には小さな体育館ぐらいある大きな建物が建っていた。
カードキーを通して3人で中に入る。

「うわぁぁー」
矢口さんと俺は声を合わせて収納されてるものの多さにビックリした。
石川さんはさほど驚いてる様子はないが、なにか複雑な表情をしてる。
「あっ、あれは。」
矢口さんは、何か見つけたらしく倉庫の奥の方へ走って行った。
「じゃあ、石川さん。二人で探そう」

外では、どうやら雨が降り出したらしく。倉庫を叩く雨音がする。
だんだその音は激しくなり、雷も鳴り始めたようだ。

「あぁ、あったよ、二人とも」
30分ほどかけてようやくそれらしきものを見つけた。後は運ぶだけ。
あれ?二人とも返事はないぞ?

A>石川を見に行く
B>矢口を見に行く
59名無し娘。 :2001/06/05(火) 01:38 ID:hI5pil9s
a,b,A,B,から選ぶんすか?
ならもちろんbじゃ
60名無し娘。:2001/06/06(水) 12:50 ID:/ojUx9Ww
aとB
61石川林編:2001/06/07(木) 02:10 ID:tRupaIok
この腕は石川さんだ。

「せ、先輩。もうお昼ですから、コレ…食べてください」
伸ばされた手の先には先ほどのパンが握られていた。
「あ、ありがとう」
「いえ……」
そのまま、石川さんは黙り込んでしまった。
時々聞こえる遠雷と雨音だけが聞こえる。

「いしか…」
「……せ、先輩。私…私……」

ガラガラガラ

「りかちゃぁん、せんぱぁい、いいものみつけましたぁ」
突然の声に振り向くと、後藤さんが身体に奉納幕を巻き付けて立っていた。
「これ巻いとけば寒くないですよぉ」
「そ、そうね。……きゃぁああああ」
叫びながら下着姿の石川さんが慌てて扉の影に隠れる。
「先輩、見ましたか?」
顔を真っ赤にした石川さんが、扉の影から目だけを出して聞いてくる。
「見、見てないです。下着なんて…」
「先輩、バレバレッすよぉー」

とりあえず、身体を隠すものが出来たので俺も社の中に入ることになった
社の中は6畳くらいの広さがあり、中央奥には御神体の鏡が置かれている。
奉納幕は2枚しかないとの事なので、一枚を俺。もう一枚を石川さんと
後藤さんが使う。部屋の中央辺りに座って、時々窓の外を見ながら、
雨が止むのを待った。

「ねぇ、先輩?寒くないですか?
不意に後藤さんが聞いてきた。
「多少は寒いけど、外に居るのに比べれば天国だよ」
「じゃあ、もっと暖かくなりたくありません?」



「寒いときは裸で抱き合うのが一番暖かいって言うじゃないですか」
「ちょ、ちょっと、ごっちん」
石川さんが目を白黒させてる。
「2人より3人の方が暖かいと思うんですよ!」
「私、はずかしいよぉ」
「なにいってんのヨ、りかちゃん。チャ…緊急事態なんだよ!」
「えー」

二人がじりじりとこちらへ寄って来る。
62石川林編:2001/06/07(木) 02:11 ID:tRupaIok
その時突然扉が開き、冷たい空気が入ってくる。
入り口に立っていたのは……赤い傘を持った飯田先輩だ!
「い、飯田先輩。どうしてココへ?」
「コレが教えてくれたの。アナタの身に危機が迫ってるって」
飯田先輩が左手を差し出すと、琥珀色の石のついたペンダントが
ぶら下がる。
「傘も持ってきたから、さあ帰りましょ」
「はい。…でも俺達も帰り道はよくわからないんですけど…」
「大丈夫。それもコレが教えてくれるわ」

それから、石のおかげか一時間ほど林の中をさまよった後、
別荘についた。

早速部屋に戻ってシャワーを浴びて身体を温める。

部屋から出たところで石川さんに会った。
「先輩、今度は二人っきりがいいです」
ははは……今度はちゃんとパンをばら撒いていこう。
63後藤林編:2001/06/07(木) 02:13 ID:tRupaIok
この腕は後藤さんだ。

「せんぱーい。コレ、りかちゃんが食べてくださいって」
手には先ほどのパンが握られていた。
「あ、ありがとう」
パンを受け取ると、いきなり後藤さんが後ろから抱き付いてきた。
「先輩、寒いときにはコレが一番。どうです?暖かいですか?」
し、下着はつけてるようだが、は、裸ァ。

ガラガラガラ

「ごっちん、先輩、いいものみつけました」
突然の声に振り向くと、石川さんが身体に奉納幕を巻き付けて立っていた。
「ご、ごっちん。なにしてんの!?」
「アハ!ばれた?」
「せ、先輩も……」
「あ、いや、ご、後藤さんが…」
「も〜、照れなくってもいいじゃないですかぁ〜」
「そういう風に言うから誤解されるんじゃ…」
「と、とにかくコレがありましたから……」
「そうだね、ありがと」


とりあえず、身体を隠すものが出来たので俺も社の中に入ることになった
社の中は6畳くらいの広さがあり、中央奥には御神体の鏡が置かれている。
奉納幕は2枚しかないとの事なので、一枚を俺。もう一枚を石川さんと
後藤さんが使う。部屋の中央辺りに座って、時々窓の外を見ながら、
雨が止むのを待った。

「ねぇ、先輩?寒くないですか?
不意に後藤さんが聞いてきた。
「多少は寒いけど、外に居るのに比べれば天国だよ」
「じゃあ、もっと暖かくなりたくありません?」

!!

「さっきも寒いときは裸で抱き合うのが一番暖かいって言ったじゃないですか」
「ちょ、ちょっと、ごっちん」
石川さんが目を白黒させてる。
「2人より3人の方が暖かいと思うんですよ!」
「私、はずかしいよぉ」
「なにいってんのヨ、りかちゃん。チャ…緊急事態なんだよ!」
「えー」

二人がじりじりとこちらへ寄って来る。
64後藤林編:2001/06/07(木) 02:13 ID:tRupaIok
その時突然扉が開き、冷たい空気が入ってくる。
入り口に立っていたのは……紫の傘を持った裕ちゃんだ!
「ゆ、裕ちゃん。どうしてココへ?」
「ウチの…知り合いのトコの守り神さんが祭られてる神社やからな、
神さんやらさい銭が盗まれへんように防犯カメラもついとるんや」
裕ちゃんの指差した先には、よく見てみると確かに小さなカメラが
付いていた。
「傘も持ってきたし、さあ帰るで」
「あのー、全部見てたんでしょうか…?」
「なんや、着替えのビデオ欲しいんか?

それから、裕ちゃんの後についていくと10分ほどで、
別荘についた。

早速部屋に戻ってシャワーを浴びて身体を温める。

部屋から出たところで後藤さんに会った。
「先輩、今度は二人っきりで行きましょうね」
なんか、すごく身体に悪い散歩だったような……
65カオレンジャー:2001/06/16(土) 02:48 ID:tp1cmykY
Disc1の201の廃棄ルート

2>トイレにGO

 トイレならば、さすがに邪魔されずに読めるだろ。
手紙を持って急いでトイレに駆け込む。

封を開け、手紙を読む。
 う〜ん、思ったとおり、思いっきりラブレターだ……。

 『私の王子様へ

  〜〜〜 中略 〜〜〜

  夕方5時に駅前のトーテムポールの前で待ってます。
  よろしければぜひお返事を聞かせてください。

  加護亜依』

5時か、部活に出ると微妙な時間だな。行くなら部活休んだ方が確実かな。

トイレから出て教室に向かう途中、石川さんに出会う。

「おはよう石川さん」
「あ…おはよう…ございます……」
挨拶して別れようとした時、後ろから呼びとめられる。
「あの…コレ落ちましたけど…」
はっ!ラブレター!
「あ、ありがとう。ところで見た?」
「えっ、なにを?」
「いや、いいんだ。じゃ部活で」

手紙をポケットの奥に突っ込んで急いで教室へ戻った。
66カオレンジャー:2001/06/16(土) 02:50 ID:tp1cmykY
で、222の選択肢に4>駅前へ向かうを足して

4>駅前へ向かう

待たせちゃ悪いし、急いで駅前に向かおう。
教室を出ると待ち伏せたように飯田さんが。

「今日こそは部活に来るわよね。」
「えっと、今日はちょっと用事があるんですが……」
「本当なの?嘘は身を滅ぼすわよ」

教室の中では安倍さんが机で何かしてる。矢口さんはちょうど教室から
廊下に出たところだ。

1>安倍さんとクラスの用事が
2>矢口さんと職員室に呼び出しが
3>すいません、部活でます
67名無し娘。:2001/06/16(土) 05:35 ID:PFOSyohc
望んでます
楽しみにしてます

ギャルゲーでつく嘘は必ずばれるって事で選択は3の部活に出る
でお願いします
68名無し娘。:2001/06/16(土) 23:32 ID:ep0y3zeM
本編でかげうすいから2の矢口で
69名無し娘。:2001/06/17(日) 00:31 ID:STJv1cMQ
矢口3で
70カオレンジャー:2001/06/17(日) 03:02 ID:cudDmHPo

「ちょっと、先生に呼び出しをくらってて……」
「ふ〜ん」
飯田先輩は疑ってる様子だ。その時、矢口さんが廊下の角を曲がろうと
してるのが見えた。
「ああ、あのコと一緒に呼び出されてるんです。急いでるんで、先輩また今度…」
「あっ、ちょっと…」
「まってぇぇ、矢口さぁぁん…」

急いで矢口さんに追い付く。後ろを振り向いて確認。はっ!柱の陰から
先輩が覗いてる。
「なに?どうしたの急に走ってきて、矢口に用事?」
「シッ。黙って俺と職員室へ入ってほしいんだ」
「え?何?ちょ、ちょっと矢口、服装とか目つけられてるから…ヤバ…い…」
矢口さんの手を引いて職員室へ滑りこむ。中には本当の呼び出しや勉強の質問に
来た生徒が沢山居る。彼らにまぎれて職員室内を横断するのだ。
わけがわからない様子だが、矢口さんは黙ってついてきてくれてる。
幾度か呼びとめられたがなんとか職員室を渡りきり、反対側の出入り口から
外へ出た。見たところ先輩の姿はない。ヨシまいたようだ。


「キャハハハハハ、なんだそんなわけだったんだ。ビックリしたよ
急に職員室なんて連れてかれるから」
「ゴメン。何か急に巻き込んじゃって」
「いいよいいよ。で、部活も休むほどなにを急いでたの?」

1>矢口さんとデートしたかった
2>実はこんな手紙が
3>ウチで妹が
71名無し娘。:2001/06/17(日) 19:43 ID:KejvmlWY
2で
72カオレンジャー:2001/06/18(月) 04:01 ID:p/8D6Rio


「ああ、実はこんな手紙を貰ってね」
「えーー、なになに?」
矢口さんが嬉々として手紙を覗きこむ。が、どんどん笑顔が消えて行く。
「これー…、ラブレター…、だよね?」
「そうみたい。妹の友達らしいんだけど」
「モテモテだね、キミは」
矢口さんがなぜかさびしげに笑う。
「あ、でも、中学の頃って高校生に憧れなかった?多分、それだと思うんだよ。
なってみると中学生とあんまりかわんないんだけどなぁ。」
「あー、友達のお兄ちゃんに憧れるのかぁ。矢口も経験あるよぉ」
「だろ。まあ、恋に恋する時期ってヤツだからかなぁー」
「じゃあ、本気になっちゃダメだぞー」

「でも、俺なんかでイイのかなぁ」
「いいんじゃない?矢口もキミが王子様ってなんかわかるし」
「えっ、それってどう言う意味?」
「なんとなくねー」
「ぜんぜん説明になってないんだけど…」
「で、どうするの?行くの王子様?」
「うん、断るにしても中学生をいつまでも一人で待たせるわけには行かないから」
「いってらっしゃい…。後をつけてったりしないから、安心してね」
「???…いってきます?」
矢口さんは走り去ってしまった。
73カオレンジャー:2001/06/18(月) 04:02 ID:p/8D6Rio
駅前には5分前についた。まだ加護さんの姿はない。トーテムポールの前に立ち
5時を十分ほど過ぎたところで向こうから走ってくる女のコの姿が見えた。
「ハァ…ハァ……、お待たせしてもうてゴメンナサイ王子様。ハァー」
加護さんが息を整えるのを待つ。
「ホンマ、ゴメンでした。のののやつが『あやしいのれす』とか言うて
しばらく後をついてきたもんやから」
「あ、ああ、そうなんだ。加護さんあのー…」
「ほな、王子様どこ行きましょか?」

1>商店街でショッピング
2>ファーストフード
3>公園
74名無し娘。:2001/06/18(月) 09:29 ID:K9lHr6s2
加護イベントいいですね。
3でお願いします。
75名無し娘。:2001/06/18(月) 20:00 ID:dHqjpqgg
1で
76名無し娘。:2001/06/18(月) 21:00 ID:0PcfTCro
1でお願い
77カオレンジャー:2001/06/19(火) 03:59 ID:UkbRD71Y


商店街ならなにか適当なものがあるだろ。
「じゃ、じゃあ、あっちの商店街に行こう」
「ハイ、王子様」
歩き出そうとすると、加護さんは何か言いたげにしている。
「ん?どうしたの?」
「あ、あのー…、王子様?手を……つないで…欲しいんやけどー…」
「え?ああ、それぐらいなら。はい」
加護さんの手を取った。
「わぁぁ、めっちゃうれしいですー」
加護さんは本当に嬉しそうだ。抑えても抑えても思わず顔がにやけてしまう。
そんな感じのようだ。

商店街の方へ入ると、加護さんは目をキラキラさせながらショーウィンドーに
飾ってある服なんかを見ている。
「か、加護さん。さすがにそれを買ってあげたりは出来ないからね」
「わかってま〜す」
「あっ、でもアレならなんとかなるかな」
よくいる外人さんが路上で売ってるアクセサリー屋だ。
その中から加護さんはハート型のペンダントを選んだ。
「オジョウサン、ソレ、モッテレバ、カレト永遠、シアワセ続クネ」
「わぁ、王子様。これがいいです」

それから、商店街の中ほどの広場に行った。
「ソフトクリーム買ってきますから、王子様はココで待っててくださいね」
しかし、ずいぶん経つのに戻ってこない。どうしたのだろう?
78カオレンジャー:2001/06/19(火) 04:00 ID:UkbRD71Y
様子を見に行こうとしたとき、加護さんがソフトクリームを一コだけもって
帰ってきた。
「王子様、またまたお待たせしても〜てスミマセン」
「ずいぶん遅かったけど、どうしたの?」
「はい、それが〜、戻ろうとしたとき、サングラスをかけた私くらいの女のコに
ぶつかってしもたんです。そのコの制服、汚しても〜て…」
「ああ、それであやまってて時間がかかったんだ」
「でも王子様、こっちは無事やったから、コレ食べてください」
「いいよー、加護さんが食べるのを見てるほうがシアワセになれそうだし
加護さんが食べなよ」
「ほんますいませんでした」
「いいってば」
加護さんは美味しそうにソフトクリームを舐める。
「そういや、王子様。そのコも亜依と同じペンダントしとったんですよ」
「へぇー」
79実はコレが書きたかった:2001/06/19(火) 04:01 ID:UkbRD71Y

おなかも空いたし、ファーストフードにしよう。
「じゃ、じゃあ、あそこのマックには入ろう」
「ハイ、王子様」
歩き出そうとすると、加護さんは何か言いたげにしている。
「ん?どうしたの?」
「あ、あのー…、王子様?手を……つないで…欲しいんやけどー…」
「え?ああ、それぐらいなら。はい」
加護さんの手を取った。
「わぁぁ、めっちゃうれしいですー」
加護さんは本当に嬉しそうだ。抑えても抑えても思わず顔がにやけてしまう。
そんな感じのようだ。

セットメニューを頼んで席につく。

「そういえば、加護さんは希美とは付き合いが長いの?」
「ののとは、中学からの友達なんやけど、背ェも低いし、
体育のときとか組む事多いもんやから」
「へぇー」


「お〜いスィ〜!」
加護さんと話をしていると、どこかで聞いた声が。
そちらの方を見てみると俺たちの座っている席の3つ向こうで
吉澤さんがハンバーガーを幸せそうに食べていた。
部活の帰りにお腹減ってココに寄ったのだろう。
「あ〜ん」
ビックマックを食べようと吉澤さんが大きな口を開けたとき
思わず、俺と目が合ってしまった。
吉澤さんの動きが止まる。ヤバイっっ!
慌てて目をそらした。しかし、視線をそらした先にはまたもや見慣れた
髪型が……。ん?アレは矢口さん?サングラスしてるけど矢口さんだよ。
制服姿でそのサングラスはかえって怪しいぞ。
「…様?王子様?」
「…あぁ、はいはい。なんだっけ?」
「どないしたんですか、王子様?」
「いやぁ、なんでもないよ…」
80実はコレが書きたかった:2001/06/19(火) 04:02 ID:UkbRD71Y
加護さんとの話を続けながら、二人のほうをチラリと見てみる。
吉澤さんはなんだかとっても冷たぁ〜い目でこっちを見てる。
矢口さんもサングラスをずらしてこっちの様子をうかがっている。
「……様ぁ?王子様?」
「えっ??なに?」
「王子様、亜依の話あんま面白ないですか?」
「そ、そんなことはないよ」
81で、こちらに続く:2001/06/19(火) 04:03 ID:UkbRD71Y
店を出て再びトーテムポールの前に戻ってきた。
「王子様ぁ、亜依とのデート楽しなかったですか?」
「いやぁ、ちょっと今日は日が悪かったと言うか、なんと言うか…」
「ほんなら、またデートしてくれます?」
「そ、そうだね。また今度」
「ほな、約束してください」
そういうと加護さんは目をつむって顔を上げてきた。
(えっ、キスしろと?姿は見えないけど二人とも見てるだろうし……)
「王子様、はよぉ〜。女のコに恥かかせんといて〜」
ええぃ、ままよ。加護さんの髪をかきあげ、おでこにそっとキスする。
「ま、まだ、加護さんは中学生だからね。本当のキスはもう少し大きく
なってからね」
「えー?ぶぅ〜!…ま、わかりました。楽しみに待ってます。ほな……」
「あ、待って!今日の事は希美には内緒ね。うるさいからさ」
「ハイ、王子様。二人だけの秘密やね」
加護さんが元気に帰っていく。


「先輩。部活サボってデートですか?」
ふりかえると吉澤さんが立っていた。
「い、いやぁ、あのコは…」
「せっかく大会で出れるのに、こんな事してたら下ろされますよ!
私、楽しみにしてたのに……」
吉澤さんはそのまま走っていってしまった。


「あれ、デートの方はどうだった?うまくいった?」
「あ、矢口さん」
サングラスはかけてない。
「いやぁ、矢口は今、本屋の帰りなんだけど、ココ通りかかったら
偶然キミを見かけたからさ。アハハハハ」
「そ、そうなんだ」
「じゃあ、矢口もう行くから。明日デートの話聞かせてね〜」
矢口さんは手をふりながら人ごみの中に消えて行く。


「もてる男はつらいねぇ〜。お兄さん」
今までの様子を眺めていたストリートミュージシャンが声をかけてくる。
あれ? 声を聞くとどうやら女の子らしい。
 帽子を目深にかぶってるから男かと思った。

で、Disc1の282に続くと
82カオレンジャー:2001/06/19(火) 04:05 ID:UkbRD71Y
1の場合はよっしーのトコ無視してください
83ついでだから:2001/06/19(火) 04:54 ID:UkbRD71Y

多分、落ちついて話せるし公園にしよう。
「じゃ、じゃあ、あっちの公園に行こう」
「ハイ、王子様」
歩き出そうとすると、加護さんは何か言いたげにしている。
「ん?どうしたの?」
「あ、あのー…、王子様?手を……つないで…欲しいんやけどー…」
「え?ああ、それぐらいなら。はい」
加護さんの手を取る。
「わぁぁ、めっちゃうれしいですー」
加護さんは本当に嬉しそうだ。抑えても抑えても思わず顔がにやけてしまう。
そんな感じのようだ。

公園につくと、二人でベンチに座る。夕日が傾きかけてきた公園内では
他のベンチもほとんどがカップルで埋められてる。
「王子様、カップルばっかりやね〜」
「ホントだ。ココってデートスポットだったのか」

日が落ちてくると周りにさえぎるものはないとはいえ、公園の中は薄暗く
なってきた。
「加護さんは門限とかないの?」
「まだ大丈夫です。それに王子様と一緒なら少しぐらい遅れても」

加護さんと話してるうちに辺りはかなり暗くなってきた。周りのベンチを
見てみると、他のカップル達は人目をはばからずキスをしたりしてる。
いや、遠くてよく見えないが、あっちのベンチでは服の中に
手を入れてるぞ、多分。

「王子様。なにか見えます?」
「え?い、いや、何も見てないよ。そ、それで加護さんはどんな科目が
得意なの?」
「王子様?なんか、変ですよ〜?」
84カオレンジャー:2001/06/19(火) 04:55 ID:UkbRD71Y
「イタッ!」
しどろもどろになりながらも会話を続けていると、突然加護さんが目を押さえて
うずくまる。
「どうしたの?大丈夫加護さん?」
「目に…ゴミが入ったみたいです」
「どれどれ」
さいわい、俺達のベンチは街燈の下だったので立ちあがって上から加護さんの
目を覗きこむ。頭が影に成らない様にして、顔を近づけた時…。

「わぁぁぁぁ、だめぇぇぇ」
向こうのベンチでウチの制服を着た女のコが叫んだ。こんなに暗いのに
サングラス?ってあの髪型は矢口さんっぽいけど。まさか、本物?
女のコはこっちの事に気づいた様子で持っていた雑誌で顔を隠しながら
どこかへ走り去って行った。

「あ、王子様。取れましたわ」
「えっ?そ、そうよかった」
85名無し娘。:2001/06/19(火) 18:58 ID:TWaRLzZo
3ともお書きになるなんてすごいですね。
どれも最高でした。
本編でもっと加護出て欲しいですね・・。
これからも期待しております。
86カオレンジャーさん、こんな感じですか?:2001/06/20(水) 00:17 ID:tWZxNRvQ



商店街ならなにか適当なものがあるだろ。
「じゃ、じゃあ、あっちの商店街に行こう」
「ハイ、王子様」
歩き出そうとすると、加護さんは何か言いたげにしている。
「ん?どうしたの?」
「あ、あのー…、王子様?手を……つないで…欲しいんやけどー…」
「え?ああ、それぐらいなら。はい」
加護さんの手を取った。
「わぁぁ、めっちゃうれしいですー」
加護さんは本当に嬉しそうだ。抑えても抑えても思わず顔がにやけてしまう。
そんな感じのようだ。

商店街の方へ入ると、加護さんは目をキラキラさせながらショーウィンドーに
飾ってある服なんかを見ている。
「か、加護さん。さすがにそれを買ってあげたりは出来ないからね」
「わかってま〜す」
「あっ、でもアレならなんとかなるかな」
よくいる外人さんが路上で売ってるアクセサリー屋だ。
その中から加護さんはハート型のペンダントを選んだ。
「オジョウサン、ソレ、モッテレバ、カレト永遠、シアワセ続クネ」
「わぁ、王子様。これがいいです」

それから、商店街の中ほどの広場に行った。
「ソフトクリーム買ってきますから、王子様はココで待っててくださいね」
しかし、ずいぶん経つのに戻ってこない。どうしたのだろう?
87カオレンジャーさん、こんな感じですか?:2001/06/20(水) 00:19 ID:tWZxNRvQ

様子を見に行こうとしたとき、加護さんがソフトクリームを一コだけもって
帰ってきた。
「王子様、またまたお待たせしても〜てスミマセン」
「ずいぶん遅かったけど、どうしたの?」
「はい、それが〜、戻ろうとしたとき、サングラスをかけた私くらいの女のコに
ぶつかってしもたんです。そのコの制服、汚しても〜て…」
「ああ、それであやまってて時間がかかったんだ」
「でも王子様、こっちは無事やったから、コレ食べてください」
「いいよー、加護さんが食べるのを見てるほうがシアワセになれそうだし
加護さんが食べなよ」
「ほんますいませんでした」
「いいってば」
加護さんは美味しそうにソフトクリームを舐める。
「そういや、王子様。そのコも亜依と同じペンダントしとったんですよ」
「へぇー」

>>92
88カオレンジャーさん、こんな感じですか?:2001/06/20(水) 00:19 ID:tWZxNRvQ


おなかも空いたし、ファーストフードにしよう。
「じゃ、じゃあ、あそこのマックには入ろう」
「ハイ、王子様」
歩き出そうとすると、加護さんは何か言いたげにしている。
「ん?どうしたの?」
「あ、あのー…、王子様?手を……つないで…欲しいんやけどー…」
「え?ああ、それぐらいなら。はい」
加護さんの手を取った。
「わぁぁ、めっちゃうれしいですー」
加護さんは本当に嬉しそうだ。抑えても抑えても思わず顔がにやけてしまう。
そんな感じのようだ。

セットメニューを頼んで席につく。

「そういえば、加護さんは希美とは付き合いが長いの?」
「ののとは、中学からの友達なんやけど、背ェも低いし、
体育のときとか組む事多いもんやから」
「へぇー」


「お〜いスィ〜!」
加護さんと話をしていると、どこかで聞いた声が。
そちらの方を見てみると俺たちの座っている席の3つ向こうで
吉澤さんがハンバーガーを幸せそうに食べていた。
部活の帰りにお腹減ってココに寄ったのだろう。
「あ〜ん」
ビックマックを食べようと吉澤さんが大きな口を開けたとき
思わず、俺と目が合ってしまった。
吉澤さんの動きが止まる。ヤバイっっ!
慌てて目をそらした。しかし、視線をそらした先にはまたもや見慣れた
髪型が……。ん?アレは矢口さん?サングラスしてるけど矢口さんだよ。
制服姿でそのサングラスはかえって怪しいぞ。
「…様?王子様?」
「…あぁ、はいはい。なんだっけ?」
「どないしたんですか、王子様?」
「いやぁ、なんでもないよ…」
89カオレンジャーさん、こんな感じですか?:2001/06/20(水) 00:19 ID:tWZxNRvQ

加護さんとの話を続けながら、二人のほうをチラリと見てみる。
吉澤さんはなんだかとっても冷たぁ〜い目でこっちを見てる。
矢口さんもサングラスをずらしてこっちの様子をうかがっている。
「……様ぁ?王子様?」
「えっ??なに?」
「王子様、亜依の話あんま面白ないですか?」
「そ、そんなことはないよ」

>>92
90カオレンジャーさん、こんな感じですか?:2001/06/20(水) 00:20 ID:tWZxNRvQ


多分、落ちついて話せるし公園にしよう。
「じゃ、じゃあ、あっちの公園に行こう」
「ハイ、王子様」
歩き出そうとすると、加護さんは何か言いたげにしている。
「ん?どうしたの?」
「あ、あのー…、王子様?手を……つないで…欲しいんやけどー…」
「え?ああ、それぐらいなら。はい」
加護さんの手を取る。
「わぁぁ、めっちゃうれしいですー」
加護さんは本当に嬉しそうだ。抑えても抑えても思わず顔がにやけてしまう。
そんな感じのようだ。

公園につくと、二人でベンチに座る。夕日が傾きかけてきた公園内では
他のベンチもほとんどがカップルで埋められてる。
「王子様、カップルばっかりやね〜」
「ホントだ。ココってデートスポットだったのか」

日が落ちてくると周りにさえぎるものはないとはいえ、公園の中は薄暗く
なってきた。
「加護さんは門限とかないの?」
「まだ大丈夫です。それに王子様と一緒なら少しぐらい遅れても」

加護さんと話してるうちに辺りはかなり暗くなってきた。周りのベンチを
見てみると、他のカップル達は人目をはばからずキスをしたりしてる。
いや、遠くてよく見えないが、あっちのベンチでは服の中に
手を入れてるぞ、多分。

「王子様。なにか見えます?」
「え?い、いや、何も見てないよ。そ、それで加護さんはどんな科目が
得意なの?」
「王子様?なんか、変ですよ〜?」
91カオレンジャーさん、こんな感じですか?:2001/06/20(水) 00:20 ID:tWZxNRvQ

「イタッ!」
しどろもどろになりながらも会話を続けていると、突然加護さんが目を押さえて
うずくまる。
「どうしたの?大丈夫加護さん?」
「目に…ゴミが入ったみたいです」
「どれどれ」
さいわい、俺達のベンチは街燈の下だったので立ちあがって上から加護さんの
目を覗きこむ。頭が影に成らない様にして、顔を近づけた時…。

「わぁぁぁぁ、だめぇぇぇ」
向こうのベンチでウチの制服を着た女のコが叫んだ。こんなに暗いのに
サングラス?ってあの髪型は矢口さんっぽいけど。まさか、本物?
女のコはこっちの事に気づいた様子で持っていた雑誌で顔を隠しながら
どこかへ走り去って行った。

「あ、王子様。取れましたわ」
「えっ?そ、そうよかった」
92カオレンジャーさん、こんな感じですか?:2001/06/20(水) 00:21 ID:tWZxNRvQ

再びトーテムポールの前に戻ってきた。
「王子様ぁ、亜依とのデート楽しなかったですか?」
「いやぁ、ちょっと今日は日が悪かったと言うか、なんと言うか…」
「ほんなら、またデートしてくれます?」
「そ、そうだね。また今度」
「ほな、約束してください」
そういうと加護さんは目をつむって顔を上げてきた。
(えっ、キスしろと?姿は見えないけど二人とも見てるだろうし……)
「王子様、はよぉ〜。女のコに恥かかせんといて〜」
ええぃ、ままよ。加護さんの髪をかきあげ、おでこにそっとキスする。
「ま、まだ、加護さんは中学生だからね。本当のキスはもう少し大きく
なってからね」
「えー?ぶぅ〜!…ま、わかりました。楽しみに待ってます。ほな……」
「あ、待って!今日の事は希美には内緒ね。うるさいからさ」
「ハイ、王子様。二人だけの秘密やね」
加護さんが元気に帰っていく。

2を選択の時>>>93-94
それ以外  >>>94
93カオレンジャーさん、こんな感じですか?:2001/06/20(水) 00:21 ID:tWZxNRvQ

「先輩。部活サボってデートですか?」
ふりかえると吉澤さんが立っていた。
「い、いやぁ、あのコは…」
「せっかく大会で出れるのに、こんな事してたら下ろされますよ!
私、楽しみにしてたのに……」
吉澤さんはそのまま走っていってしまった。
94カオレンジャーさん、こんな感じですか?:2001/06/20(水) 00:21 ID:tWZxNRvQ

「あれ、デートの方はどうだった?うまくいった?」
「あ、矢口さん」
サングラスはかけてない。
「いやぁ、矢口は今、本屋の帰りなんだけど、ココ通りかかったら
偶然キミを見かけたからさ。アハハハハ」
「そ、そうなんだ」
「じゃあ、矢口もう行くから。明日デートの話聞かせてね〜」
矢口さんは手をふりながら人ごみの中に消えて行く。


「もてる男はつらいねぇ〜。お兄さん」
今までの様子を眺めていたストリートミュージシャンが声をかけてくる。
あれ? 声を聞くとどうやら女の子らしい。
 帽子を目深にかぶってるから男かと思った。

で、Disc1の282に続くと
95衣装はミニモニ:2001/06/22(金) 06:28 ID:78r4DhNQ
テーブルのないところに小さな舞台が作られていた。

トップバッターは飯田さんだ。さっき「このコが丁度いいわね」とか言って
矢口さんを連れて行ったがなんだったんだろう?

飯田さんが矢口さんを座らせた台車をおして舞台に上がった。
矢口さんを台車から抱き上げひざの上に載せる。矢口さんの姿はTシャツの重ね着に
チェックのスカート。手には紅白の手袋。顔にはマジックで口の横に線とまぶたに眼が
書かれている。

「飯田カオリの霊能腹話術〜。じゃあ、マリーちゃん降りてきて」
矢口さんが顔を起こす。
「マリーちゃんご挨拶は?」
「ウルサイナー、呼ビ出シトイテナンダヨォ!」
「あら、悪い霊ねぇ。おしおきしなきゃダメね」
飯田さんは何やら唱え始める。
「イダダダダダダ、勘弁シテクレヨー」
「じゃあ、ご挨拶は?」
「オイラ、マリーデス。ヨロシク!」
「じゃあ、マリーちゃん……」
          :
          :
          :
「以上です。ありがとうございました」
矢口さんを抱えて飯田さんが舞台から降りる
96カオレンジャー:2001/06/22(金) 06:29 ID:78r4DhNQ
いつのまにか、彩さん・裕ちゃん・希美の前に点数札が置かれている。
中澤4点「なんや、あのちんまいほう。身体はっとるのー」
希美4点「おにんぎょうの衣装かわいかったれす。ののもきたいれす」
彩2点「おにんぎょうの口が悪過ぎね」

舞台から戻った矢口さんが俺の隣に来た。
「いや、矢口さんサイコー。それっぽかったよー」
「ねぇ、なんで矢口こんな格好してるのかなぁ?飯田先輩に呼ばれてから記憶ないんだけど」
(飯田先輩、本当に霊を降ろしてたのか!)
「矢口さん、ほら」
手鏡を矢口さんに渡す。
「ぎゃぁあああああああああああああああああああああああああ!!!!」

他のみんなの演目も面白かった。でも、一番みんなに受けてたのは別荘の
防犯カメラが捕らえた俺たち3人の怯えまわる姿の上映会だった。
結局、余興は俺たちが最優秀賞。商品は中澤さんと希美がほほにキス!
ん?二人がうれしいからこれでOKなのか?

保田さんのアドバイスで俺が買ってきたプレゼントを二人とも
満足してくれたようだ。
「みんなありがと〜な。大事にするわ。ところでアンタの分はまた別に
くれるんやろ?」
「早く大きくして、あろえヨーグルトいっぱい食べるれす」

楽しかったパーティも終わり、ベットに入る。明日にはもう帰ってしまうのだ。
合宿の事を思い出していると……。
(コンコン)
ドアをノックする音が誰だろ?

>選択せよ
97パペットマペット風:2001/06/22(金) 06:30 ID:78r4DhNQ
テーブルのないところに小さな舞台が作られていた。

トップバッターは安部さんだ。
安倍さんが手を後ろに廻して舞台の真ん中に進む。
「どうも〜、ぶたっちだブー」
前に出された右手には子豚の手踊り人形が。
「どうも〜、かっぱっちだべー」
左手にはカッパの手踊り人形がはめられていた。
「劇団なっちのショートコント!!」

ぶ「ブー、おなかかがすいたブー」
か「したら、どっかめし食べに行くっしょ」
ぶ「なににするブー?」
か「うーん、とんかつ?」
ぶ「いやだブー」
か「にくじゃが?」
ぶ「だめだブー」
か「トン汁?」
ぶ「ざっきから共食いさせる気まんまんだブー」
か「じゃあ、焼肉にけってーっしょ」
ぶ「それもだブー」
「30分後」
ぶ「イヤ〜、食ったブー」
か「この共食いブタめ」
ぶ「もうお腹一杯だブー」
か「今度は店のうらに行くべさ」
ぶ「なんでだブー?」
か「つぎはおまえが食べられる番だからさっ」
ぶ「いやだブーーー」(引っ張られる感じで右手が後ろに廻される)
か「これで、焼肉代のもとが取れたっしょ」
「劇団なっち!つぎのコント……」
             :
             :
             :
「どうも〜劇団なっちでした〜〜」
98カオレンジャー
いつのまにか、彩さん・裕ちゃん・希美の前に点数札が置かれている。
中澤3点「自虐ネタやなー」
希美4点「おにんぎょうおもしろかったれすよ」
彩3点「なっちってあんなコだったかしら?」

安倍さんが俺の隣にやってきた。
「どうだった?面白かった?」
「いやぁー、なんか別の意味で涙出そうになったよ」

他のみんなの演目も面白かった。でも、一番みんなに受けてたのは別荘の
防犯カメラが捕らえた俺たち3人の怯えまわる姿の上映会だった。
結局、余興は俺たちが最優秀賞。商品は中澤さんと希美がほほにキス!
ん?二人がうれしいからこれでOKなのか?

保田さんのアドバイスで俺が買ってきたプレゼントを二人とも
満足してくれたようだ。
「みんなありがと〜な。大事にするわ。ところでアンタの分はまた別に
くれるんやろ?」
「早く大きくして、あろえヨーグルトいっぱい食べるれす」

楽しかったパーティも終わり、ベットに入る。明日には帰ってしまうのだ。
合宿の事を思い出していると……。
(コンコン)
ドアをノックする音が誰だろ?

>選択せよ