■UFJ銀行のちょっといいでしょ?■

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547名無しさん
東京三菱ーUFJシステム統合、「今は順調」
金融庁の指摘を受け、テスト方式を見直す

日経コンピュータ2005年7月11日号,15ページより
金融庁から準備不足を指摘された東京三菱銀行とUFJ銀行の勘定系システム統合。だが両行は、
テスト手法の相違点などを洗い出し、統合に向けたテストの第2段階である接続テストを無事
終了した。10月の統合を目指し、現在は予定通り総合テストに入っている。


 「勘定系システムの相互接続を10月に実行するかどうかを8月31日に最終判定するにも
かかわらず、一部の障害試験や性能試験を9月に予定している」、「テストの実施手順が
具体的に決まっていない」。金融庁の指摘は、東京三菱銀行とUFJ銀行のシステム統合作業の
うち、テスト計画に集中した。
548名無しさん:2005/07/14(木) 10:23:03 0
 これを受けて両行は、9月に実施していた障害試験や性能試験、切り替えリハーサルを
8月に前倒ししたり、テスト計画書に具体的な実施手順を追加したりいった対策を、
今年5月の検査完了までに終えた。テスト計画の不備についても、この時点で修正をすませた。

 だが実は、金融庁はもう一つ重大な指摘をしていた。「つなぎ方式の怖さを分かっていない」
という点だ。「つなぎ方式」とは、二つの勘定系システムをリレー・コンピュータやハブ・
システムを介して接続する手法だ。いきなり一本化するのでなく、一時的に二つの勘定系を
相互接続して、あたかも一つの勘定系システムのように処理をこなす処置である。つなぎ方式の
怖さは、二つの勘定系システムの開発を別々に進めながら、最終的にシステム全体の整合性を
確保しなければならないところにある。

 金融庁が心配するのは、つなぎ方式の経験が両行に乏しいからだ。UFJは三和銀行と
東海銀行のシステム統合で、合併と同時に二つの勘定系を一本化しており、つなぎ方式の
経験がない。東京三菱は、1996年4月に三菱銀行と東京銀行の合併で、つなぎ方式を経験
しているが、9年も前のことである。
549名無しさん:2005/07/14(木) 10:23:51 0
 今年5月に両行の勘定系システムをつないで接続テストを始めた当初は、金融庁の指摘が
当たっていた。その最たる例が“テスト作法”の違いだ。例えば、ATM(現金自動預け払い機)
の利用手数料切り替えをテストする場合、UFJは手数料が変わる時刻の設定を変更し、
時間を繰り上げてテストを消化することがある。東京三菱は、実際に切り替わる午後6時を
待って実行するのが通例。二つの勘定系システムにまたがるテストで、こうした作法の違いが
顕在化して消化効率が落ちた。

 テスト作法の違いによる遅れを取り戻せず、苦しんでいるのではないか−。弊誌のこうした
問いに、東京三菱の幹部は「異なる会社が一緒にプロジェクトを進めるのだから、テスト環境や
実施手順に不一致があるのは仕方のないこと」とした上で、遅れについては「すでに終わった
接続テストでの話だ」と説明。業務ルールを確認する総合テストは「6月以降、ほぼ計画通りに
進んでいる」と続けた。接続テストで作法の違いを一通り洗い出し、遅れも取り戻したという
わけだ。UFJのシステム部門幹部も、「現在は総合テストも半ばを過ぎ、バグの収束段階に入っ
た」と話す。

 10月1日の切り替えを判断する8月31日まで、残り約50日。3万3000人月に及ぶ巨大プロジェクト
には厳しい視線が注がれている。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NC/ITARTICLE/20050712/164470/