「新生銀」発足丸3年 瑕疵担保条項の恩恵1兆円! 2003年3月1日 掲載
3月2日で発足丸3年になる新生銀行の「瑕疵担保条項」が、2月28日でいよいよ
期限切れとなる。この間に、新生銀が処理した不良債権額は2兆6000億円。
その4割にあたる約1兆円近くは、瑕疵担保条項に基づいて政府が買い取ったもの。
経営破綻したそごう、マイカル向けの債権など約8500億円が02年9月末までに、
その後、今年2月までに1000億円前後が追加された。
03年3月末の不良債権残高は3000億円を切る見通しで、発足時の2割未満に
激減する。「瑕疵担保条項」の恩恵がいかに大きかったか歴然だ。
注目は今後の上場時期と、リップルウッドなどが出資する大株主ニュー・LTCB
・パートナーズ・C.V.の出方だ。
「当初はこの3月に東証に上場するとみられていました。それが、相場の低迷などで
延び延びになっているようですが、年内には上場するでしょう。そうなると、
リップルウッドなど株主側は莫大なキャピタルゲインを得ることになるだけに、
その時点で株式の一部または全部を売却するという選択の可能性が指摘されています」
(金融関係者) 新生銀の今後の出方に注目だ。
http://www.gendai.net/contents.asp?c=035&id=110