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名無しさん:
田浪センセーのモラトリアム日記
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2002年07月31日(水) ある一人の成功者
毎年海に行く一つ年上の友人がいる。イベントサークル時代に知り合い、
それ以来、二人で江ノ島に行ってナンパしまくってギャルを討つのが恒例となって
いるのだ。これまでの経験上、一回行って二人以上やれないことはなかった。
そんな彼も俺も今は現役を退いたためか、行きの車の中での話題はギャルを撃つ話
よりも、もっぱら彼のビジネスの話に花が咲いた。
彼は一年ほど前から新宿の居酒屋でバイトし、1000万の資金を貯めた。
その間に居酒屋営業のノウハウをすべて吸収し、今年の春、靖国通り沿いに
見事に開店し、軌道に乗せている。
そんなカノッチ氏の月収は税金を除いた手取りが500万。しかも車、メシ代から
家賃まで全て経費で落とせるという。30歳ぐらいまでに何億か貯めてあとは
悠悠自適に普通の家庭を持って生活するのだそうだ。羨ましい限りである。
財布から取り出した住吉会加藤連合の組長の名刺を見せながら
「自営業ってのがいかにボロい職業かってことだよ。」と説明する彼からは、
金に関してはプロ中のプロである外資金融の連中とはまた一味違うオーラが
漂っていた。
湘南に着くも、あまりナンパされそうなギャルがいなかったため、いつもなら
粘る所なのだが早く切り上げることにした。どうやら店が気になって仕方
なかったらしい。新宿の店に戻り、彼は足早に客引きに出かけていった。
その店でたらふく飯を食わせてもらい、ビールを呷りながら、
あらためて、人の成功の形の多様性というものに深い感慨を覚えたのであった。
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