今さらだけど、金融腐蝕列島見ました。
これって第一勧銀の利益供与事件がモデルってホント?
ごめんなさい、無知なので、その事件について
簡単に説明していただけないでしょうか?
山万
>>2 1997年に発覚した野村證券・第一勧銀の総会屋への不正融資事件です。
一勧の歴代総務部長や経営陣からかなりの逮捕者が出で、ナンバー2の相談
役も自殺しています。
97/05/20 東京夕刊 一面 06段
野村証券事件 東京地検、一勧本店など捜索 小池容疑者に二百数十億融資
◆総務部幹部ら聴取
野村証券が総会屋の小池隆一容疑者(54)らに利益供与していた事件で、
東京地検特捜部は二十日午前、小池容疑者側に、四大証券の株購入資金など
を融資していた第一勧業銀行の本店や、関係の深いノンバンク「大和信用」
など関連場所の捜索に乗り出した。第一勧銀は株の購入資金や利息分の追い
貸しなどで延べ二百数十億円を小池容疑者側に融資している。特捜部は、
第一勧銀からの融資が野村事件の重要な背景にあたると見て、総務部幹部や
融資担当者らから事情聴取するなど、融資の違法性の有無も含めた全容解
明を進めている。(関連記事18・19面)
捜索を受けたのは、千代田区内幸町の第一勧銀本店や総務担当だった猪爪い
のづめ博・元常務(55)、取締役の渋谷龍夫・総務部長(52)の自宅、
中央区日本橋茅場町にある大和信用など十数か所。今回の捜索は、野村証券
の商法違反(総会屋への利益供与)と証券取引法違反(損失補てん)の容疑
を裏付けるために行われた。
関係者によると、第一勧銀との取引は一九八五年ごろから始まり、八九年二月
ごろには、総会屋や右翼に影響力があった元出版社社長(故人)の働きかけ
を受け、小池容疑者の実弟、嘉矩容疑者(52)が経営する不動産賃貸会社
「小甚ビルディング」に三十一億円を融資。小池容疑者はこの資金で、日興
証券を通じ、小甚ビル名義で野村を含む四大証券の株式を各約三十万株ずつ、
計約百二十万株購入し、大手証券各社に対して、役員解任などを提案できる
「株主提案権」を持った。
特捜部では、小池容疑者が野村証券に圧力をかけるための株取得に、第一勧
銀の融資が大きな役割を果たしたと見ている。
一方、第一勧銀が役員を派遣するなどしているノンバンクの大和信用は、九
五年一月から六月にかけ、野村の売買益を、小甚ビルに付け替える利益供与
工作をした際、小甚ビルに多額の融資を行っていた。この融資は、正常な株取
引を偽装するための資金として使われていた。
第一勧銀ではこのほか、九〇年当時、山梨県内の認可されていないゴルフ場の
「会員資格保証金証書」を担保に、大和信用と共同で三十億円を小甚ビルに融
資していたことがすでに判明している。
らに第一勧銀は、小池容疑者側の利息の返済が滞ると、大和信用を使って、
延滞利息分の約六億円を無担保で追加融資するなど、異常な融資を繰り返して
おり、第一勧銀と小池容疑者との密接な関係も浮かんでいる。
小池容疑者は、第一勧銀の株を一万株以上保有しており、同行の株主総会にも
影響力を持っていたとされる。このため特捜部は、これらの融資の中に商法違
反(総会屋への利益供与=時効三年)や背任罪(同五年)に当たるものがない
かどうか、慎重に捜査を進めている。
捜索は大変遺憾だ
第一勧銀広報部の話「捜索を受けたことは大変遺憾であり、今後とも捜査に
は協力していきたい」
第一勧業銀行 一九七一年、第一銀行と日本勧業銀行が合併して発足。
九六年三月末現在、総資産五十三兆三千七百五十四億円で都市銀行中三位。
預金量約三十九兆円、従業員約一万八千人。
大和信用 一九五〇年設立。民間の信用調査機関によると、従業員九十一人、
年収入高二十四億五千万円(九六年三月現在)。第一勧銀出身者が社長を務め
るなど、同行と人的・資金的な面で関係が深い。
写真=第一勧銀本店の捜索に入る東京地検の係官(けさ9時、東京・千代田区内幸町)
そういえば小説に出てた4人組にもモデルがいるらしいね。
彼らは今何をしているのだろうか?