埼玉県の上田清司知事は5日、日本経済新聞記者と会見し、
りそなグループ傘下で埼玉県が営業基盤の埼玉りそな銀行への
出資を検討する考えを明らかにした。県を呼び水に経済界から
広く出資を募り、りそなグループからの独立性を高めるという。
政府は再生のメドが立つまで株式売却に慎重だが、知事の
県民銀行を目指す構想は今後話題を呼びそうだ。
知事は、埼玉りそな銀が預貸金で県内シェア4割を占める
重要な銀行と指摘、「りそなグループであることが県経済に
マイナスになる恐れがある」と述べ、「独立のため、県と
して支援していきたい」と語った。そのうえで、東京都の
石原慎太郎知事が掲げる都主導の新銀行構想とは異なり、
県の出資を最小限に抑え、民主導の県民銀行の実現を目指す
意向を表明。「金融庁などとよく話し合っていきたい」と
述べ、自ら働きかける考えを示した。
これに対し、金融庁はりそなグループに約2兆円の公的
資金を投入した国の立場として「現時点ではグループ全体
の収益力を高めようとしている経営陣の努力を見守りたい」
と慎重だ。
(日経)
以下、参照。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20030906AT1F0501505092003.html