ある都市銀行が最近カネを返さない会社100社を興信所に調べさせたところなん
といつのまにか暴力団が役員にはいり「企業舎弟」化していたという。
これを称して「ヤクザによる徳政令」ともいわれている。
ここで財政資金を用いることはすなわち暴力団に税金を捧げることになる。
金融秩序もさることながら経済秩序そのものが破壊される。闇の世界だ。
住友銀行支店長射殺事件
平成6年9月14日の午前7時20分頃、愛知県名古屋市千種区法王町の月見
ケ丘マンションB棟10階の自室前エレベータホールで住友銀行取締役で名古
屋支店長の畑中和文さん(54)が、裸足にパジャマという姿で死んでいるのを
近くの住人が見つけた。畑中支店長は右額を38口径拳銃で撃ち抜かれていた。
正面から至近距離で射殺されいていたのである。
住友銀行は、この当時、バブルの巨額不良債権の処理に直面していた。
そして、それらの不良債権の多くがイトマン事件などで判明したように闇社
会と深く関わる融資案件だった事から、支店長射殺事件もそうした闇社会へ
の問題融資と関わるのではないかと取りざたされていた。
阪和銀行副頭取射殺事件
平成5年8月5日の朝7時50分頃、阪和銀行副頭取小山友三郎氏(62)が、
和歌山県和歌山市の自宅前路上で射殺された。
役員の送迎用ハイヤーに乗り込んだところを、いきなり右ドアを開けられ、
腹部に3発の銃弾を撃ち込まれたのである。
大物金融業者射殺事件
平成6年4月22日午後9時55分頃、新宿の路上で数発の炸裂音が響き渡っ
た。通報で駆けつけた警察官は、路上に駐車されたベンツの運転席で倒れて
いる男性を発見した。
男性は胸を撃たれており、病院に運ばれたが、まもなく死亡した。
殺されたのは金融業者「龍伸興業」の木下次郎こと具次龍会長(72)で、
愛人宅のガレージに車庫入れするため、後ろを向いていたところをフロント
ガラス越しに3発の銃弾を撃ち込まれたのだった。
警視庁は尾崎清光が暗殺されて以来の大型捜査体制を組んだ。
具次龍会長が町金融業界では金融王とも呼ばれる人物であり、
朝鮮総連全国商工会の副会長を務めたこともある、在日朝鮮経済界の大物
だったためだ。
都市伝説
ハラヘッター ハラヘッター ハラヘッター
宮崎で銀行支店長射殺さる
融資を巡るトラブルか
11月3日未明、宮崎市の白林銀行(本店は東京)宮崎支店長、城野貫一
郎さん(55)が帰宅途中、何者かに銃で襲われ死亡した。
遺体には何度も銃弾が撃ち込まれており、また顔が何ヶ所も切り裂かれてい
たことから、宮崎県警は城野さんに個人的な怨みを持つ人物の犯行と断定。
同銀行職員の話では、数日前に支店長室から口論するような声が聞こえた
ということもあり、県警では融資を巡るトラブルではないかとみて捜査を続けている。
都銀を悩ますバブル採用行員
顧客の夫婦を殺した富士銀行員もバブル経済の頃に採用された。
彼らは「人材の不良債権」といわれ、銀行は処遇に頭を痛めている。
殺人容疑で逮捕された富士銀行春日部支店の岡藤輝光容疑者(31=七月九日付で
懲戒解雇)は、八九年入行のバブル採用組の一人だった。
岡藤容疑者は、マッサージ師夫婦の預金約1600百万円を勝手に別の運送業者へ
融資するという「浮き貸し」の発覚を恐れ、夫婦を殺害した疑いだ。
大手都銀の人事担当者は、「バブル入行組の二割は、能力が低い。
この余剰人員の存在は、人材の不良債権といっていい。
銀行経営に深刻な影響がある」と指摘している。
強盗殺人:
元富士銀行員の無期判決を支持 死刑回避 東京高裁
埼玉県宮代町で顧客の夫婦を殺害したなどとして、強盗殺人罪に問われた元富士銀
行春日部支店行員、岡藤輝光被告(34)に対し、東京高裁は20日、無期懲役の
東京地裁判決を支持し、死刑を求めた検察側の控訴を棄却した。高橋省吾裁判長は
「無抵抗の老夫婦を殺害した残虐非道な犯行だが、一獲千金を狙って強盗殺人を
行うような事案と同列に論じることは相当でない」と死刑判決を回避した理由を述
べた。
素人がヤクザを殺す未聞の金銭トラブル 金は借りるより貸すほうが地獄を
見る アサヒ芸能 2月14日号より)
今回のテーマは、九州は宮崎市で起こった、ステ-キ店経営者がヤクザを鈍
器で殴り殺した事件である。調べに対し容疑者は「狂牛病の影響で店の売り
上げが激減。店の客だった井根さん(被害者)に金を借りたところ高額な返済
を迫られ、殺すしかないと思った」と供述しとるそうだ。よくある金銭絡み
の事件だが、現在の世相を実によく反映している。
まず、被害者はヤクザ幹部 であると同時に無届けで貸金業を営んでいたの
だが、ここにきてこうした金融業者が急増 しているのだ。
悪質な裏金融は景気が悪くなると必ず増えるが、最近の特徴は金利が急騰
していることにある。今回の事件でも、昨年10月に200万円を借りたら12月
には600万円の 返済を迫られたという。2ヵ月で3倍とくれば、もう、
立派な[闇金融]やな。
佐高信
●【企業のヤクザ化・ヤクザの企業化】
7年前に野村証券が暴力団前会長に対して利益供与をし、これがきっ
かけで凄まじい勢いで「企業のヤクザ化・ヤクザの企業化」が進行して
いると示唆してから、現在に至るまで、ますます悪化している。
その中で、銀行のヤクザ化が進行する流れを説明する住友銀行が
“ヤミの世界の貯金箱”と呼ばれた平和相互銀行を吸収合併し、
ヤミの世界との関係を深めていった。商社にヤミの世界の人間を役員と
して入れ、地上げをし、ヤクザ銀行となり、荒稼ぎをしていったのである。
これに他行も追随し、バブルとなったのである。その後、バブルははじけた
が、ヤミの世界からの取立はできずに税金で不良債権を償却しようとして
おきたのが住専問題である。
住友のそういういわばヤクザ商法というのが括弧付きの成功を収めたのを見
て、富士銀行が追いかけ、三和銀行が追いかけ、日本興業銀行がそのあとを
追いかけ、すべての銀行が住友銀行化、つまりヤクザ銀行化していったわけ
です。これがバブルなんですね。バブルというのはつまりヤクザ経済という
ことであるわけです。
そのバブルが崩壊したということで、ヤクザの闇の世界からもお金を取
り立てなきゃならなくなった。そのときに起こったのが住友銀行名古屋支店
長射殺事件ですね。その前に阪和銀行の副頭取が殺される事件があった。
それで銀行の頭取たちは一斉に、取立止めという話になるわけです。
で不良債権をどこから取り立てるか。政治献金をしている政治家を動かして、
税金から出させようというのが住専問題だったということになるわけです。
いま、話題になっている住銀の闇にも触れている『山口組若頭
暗殺事件』(木村勝美。イースト・プレス)のなかで、かつて住
銀が何者かによってテロ攻撃を頻繁に受けた際、桑原氏がある企
業舎弟を通じて、殺された山口組の宅見勝若頭に接触。その結果、
その襲撃はほどなくピタリと止んだと実名入りで出ている。
しかし、この背景には当然ながら巨額のカネが住銀から動いて
いるわけで、それに対する見返りがこの見せかけの不良債権処理
であっていいわけがない。
一昨年末、長野県長野市の武富士長野大通り支店で、支店長が殺害された上、
ATMの現金が奪われた事件の判決公判が12日に長野地裁であった。
罪に問われた同社元支店長の木下真博被告に対して青木裁判長は「計画性が高い
上に、動機に情状酌量の余地はなく、さらに殺害に至っては残虐である」として
検察側の求刑通り無期懲役を言い渡した。
UFJ銀行は、子会社のモビットと提携し、無担保カードローンの取扱を
開始し、消費者金融へ本格的に参入する事となった。
アコムや東京三菱銀行系の5社が設立した東京三菱キャッシュワンは、
来年2月の営業開始に向け、11月中にも貸金業登録を行う予定である事が
わかった。同社は、メイン商品である15〜18%の金利でMAX300
万円の無担保ローンを年間で300億円販売する計画。