アイエヌジー証券の有価証券盗難事件について

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125名無しさん
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040501-00000006-yom-soci

証券元課長が10億円分着服、再逮捕へ

 外資系証券会社「アイエヌジー証券」東京支店(東京都千代田区)で2002年6月、約10億円相当の有価証券が紛失する事件があり、
内偵を進めてきた警視庁は、別の恐喝未遂事件で逮捕・起訴されている元同支店課長が持ち出していた疑いが強まったとして、業務上横領などの疑いで本格捜査を始めた。

 有価証券の大半は換金されており、警視庁では今月中にも元課長を再逮捕し、動機や使途などについて追及する方針だ。

 業務上横領などの容疑が持たれているのは、東京都世田谷区用賀、元同社東京支店業務部課長・伊藤高史被告(37)。
調べによると、伊藤被告は同支店在職中の2002年6月ごろまでの数年間に、支店に保管してあった国債計約5億円分、株式計約4億5千万円分、投資信託計約5千万円分などを無断で持ち出した疑い。

 関係者によると、伊藤被告は、有価証券の売買代金を決済する業務部課長の立場を悪用し、売買に関する社内書類を改ざんするなどして有価証券の持ち出しを隠ぺいしていたという。

 持ち出した有価証券は、実在する法人名を勝手に使い、この法人が売りに出したように装って別の証券会社に持ち込むなどして換金していた。
伊藤被告は手にした現金を遊興費などに使っていたとみられるが、具体的な使途について警視庁で今後、追及する。

 2002年6月に同社が行った社内監査で有価証券の紛失が発覚。伊藤被告はその直後から行方不明になっていた。同社は、同月30日付で伊藤被告を懲戒解雇にしている。

 警視庁玉川署が今年2月27日、世田谷区のマンションのオーナー(68)に、「入居者を遠隔操作で殺せる装置を設置した」などと書いた脅迫状3通を送りつけ、現金を要求した男を恐喝未遂容疑で逮捕。
男の身元を確認したところ、伊藤被告と判明した。伊藤被告は当時、このマンションに住んでいた。同社は2003年1月、被害が確認できた株式1銘柄約2億3800万円分について、警視庁麹町署に業務上横領容疑で告訴状を提出していた。

 ◆アイエヌジー証券東京支店の話「警視庁が捜査中であり、コメントできない」(読売新聞)