みずほの方を持つつもりは毛頭ありませんが、この銀行が潰れたら
日本経済は正直言って壊滅です。このチャンネルの読者も、投稿者も
、みずほが今回の失態(いや大失態)で受けた不便、不都合の何百倍、
何千倍の、はるかに実質的な経済的な被害を受けることは火を見るより
明らかです。職を失う人も続出しましょう。もっとも潰れる前に
国有化されるでしょうから、そこでまた税金が投入されることになります。
この役立たずの銀行などなくても実害はないと嘘ぶく人はもう少し
経済のお勉強をしましょう。
そもそも今回の話はシステム事故です。当地、英国では、銀行のATMが
ダウンすることなど日常茶飯事です。「この支店のATMは現在故障中につき
使えません。お金を下ろしたい人は一番近くの××支店まで行って下さい」
などと汚い手書きの紙が随所に貼られています。国民は驚きもせず、
怒りもせず、下ろせるところでお金を下ろします。
個人の送金(小切手)、カードの引き落し、会社の大口送金でもトラブルは
当たり前です。みんな明細は当然、血眼になって正しいか確認します。会社
の送金だって、何週間経っても正確に届かないことは良くあります。
うちの会社は商社ですので、外国系の銀行とも多くおつきあいしていますが、
送金トラブルが数ヶ月に及ぶことだってあります。でも入金が遅れた時には
ミスを犯した人が、それが、銀行であっても、送金人であっても金利分に相当
するコストを払うのが当然のしきたりですので、入金がなくても受取人は割と
平静としています。我々派遣社員が銀行にクレームをしても、一向に埒はあき
ません。どんなにトラブっていても外銀の担当者は定時には必ず帰ります。
我々日本人は「正確な決済事務処理」に余りにも慣れてしまっていたのでは
ないでしょうか。海外では銀行の事務処理はどう考えても「正確かつ迅速」とは
考えられません。最初から期待も低いようです。
長くなって申し訳ありませんが、今回のみずほの不幸の原因がどこにあっても、
みずほを潰してはいけません。しかるべき経営責任が取られるべきであることは
言うまでもありませんが、私は敢えて遠く離れる祖国のために言いたい。
「頑張れ!みずほ」