しかし、このトラブル、さもありなんというトラブルだな。
一勧、富士、興銀が、全銀やMICS側から、一つの銀行に見えるようにと
これら3行のシステムを束ねる中継コンピュータを使って、みずほ以外から
見ると、一つの銀行に見えるようにしたので、みずほ以外から、振込、
入出金は、中継コンピュータに電文が来て、旧行ベースのどの銀行の口座
かで振り分けを行うという処理は、当初の設計通りなのでOKだし、他行に
迷惑をかけてはならんと、相当テストもやったんだろう。
ところがだ、一勧ー富士間、富士ー興銀、興銀ー一勧間の取り引きってのーは
統合前は、他行扱いなのに、統合後は、自行扱いになる。
つまり、統合前は、全銀やMICSに繋がる取り引きであるのに、統合後は
中継コンピュータの中で、旧行システム間を電文が行き来する取り引きと
なる。
要するに、中継コンピュータを使った他行との取り引きをうまく動かすことを
主眼に置いた設計と、統合後はみずほという自行間の取り引きになるという
ところから、中継コンピュータ経由したみずほ銀行の旧行間の取り引きテストが
甘かったんだろうな、とおもうね。