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実名は勘弁して下さい:
あさひの行員です。所属支店名は勘弁して下さい。
9月頃から始まっていた預金の流出が、ここへ来て半ば「取り付け騒ぎ」状態になり
ました。先週末(12/14)はボーナス支給があった企業も多かったので、支店の窓口
やATMの前には長蛇の列。午後3時で窓口が閉まると、ATMコーナーはさらに盛況を
増し、ATMの営業時間終了(午後9時)まで押すな押すなの大騒ぎ。ATM内の現金は、
あっと言う間に空っぽとなり、出納係のお姉さん達は半べそをかきながら深夜まで
ATMの現金補充を繰り返していました。私はと言いますと、所属は融資係なので、
本来なら企業の年末資金の融資稟議で多忙な例年なのですが、現在、ほとんどの融資
案件は否決で止まっています。どうしても貸さなくてはいけない取引先を除き、
ほとんどの中小企業への貸し出しは、融資窓口の段階でお断りしています。そんな
訳で、私を含めて暇な融資係のメンバーは、個人預金の獲得の為に、外回りをして
います。しかし、お客さんも良くご存知で、当行が危ないと言う話しを盾にして、
預金をしてくれるお客さんなんか誰もいません。逆に、「お宅に預けてある定期預金
すぐに解約してもってきて」などと言われてしまいます。何故、私のような融資担当
が預金集めをしているのか、このサイトの皆さんならお分かりでしょうが、先ほど
言った預金の流出に加え、市場で資金が取れなくなっているのが大きな原因です。
預金は大流出、インターバンク市場も駄目、となれば、銀行は貸し出しの原資が無く
なりますから、先ほど述べた様に貸し出しを実質ストップしているのです。本店の
友人に聞いたところでは、今となっては日銀だけが頼りだそうで、日銀預け金を
準備高を超えて払い出してもらえることと、日銀特融を交渉中だそうです。本当に
こんな状態で年を越せるのでしょうか。土日もATMへの現金補充対応で、ほとんどの
男子行員は出勤しています。今年の年末は、大晦日まで休むこともできません。
もちろん、その日まで当行が存続していればの話しですが。