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| 「はやぶさ」講義第6回。1ヶ月あまりの沈黙から、
| ようやく通信が回復した「はやぶさ」。
| スタッフの帰還に向けた奮闘が始まります。
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小惑星探査機「はやぶさ」・第6回
〜SAVE OUR SHIP〜
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| 確か、帰還のスケジュールを3年延期したんだっけ。
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| 3億kmも離れたところに、修理しに行くわけにもいかないしな。
| 「はやぶさ」復旧は、気の遠くなるような長期戦でもあったんだ。
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| 2006年1月23日、通信途絶していた「はやぶさ」からの電波を再びキャッチした
| …というところまでが、前回の講義でした。
| しかし、電波の受信はできるものの、地球からの指令はとてもできない状況でした。
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「はやぶさ」からの電波が20秒間隔で極端に弱くなっていたことから、
この時点で、「はやぶさ」はアンテナの軸が地球に対して傾いた状態で
高速スピンしていたと考えられる。(傾きは約70度と推定される)
これは逆に言えば、地球からの指令も20秒以内に終えないと
「はやぶさ」が受け取ってもらえないということを意味する。
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| こっちから命令ができないんじゃ、どうしようもないな。
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| どうも、太陽電池パネルが20秒おきにアンテナの邪魔に
| なってたらしいんだ。
| おかげで一週間地球から指令が送信できなかった。
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| と言っても、状況がわからなければ対処のしようがありません。
| そこでまず、「1ビット運用」と呼ばれる通信方法で、
| 「はやぶさ」のいわば「健康チェック」が行われました。
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1ビット運用
地球から「はやぶさ」に一部の機器が無事かどうか判定させる指令を発信し
「はやぶさ」に0か1、つまり「yes」か「no」かだけを返答させる方式。
ココイタクナイ? _ _,_ _
→→→→→→→/_/ヽ ノ /_/
○ ←←←←←← /_/=|・∀・ |=/_/
↑ no! /_/ ~][ ̄ /_/
地球
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| 電波の往復だけで30分以上かかるんだっけ。しかも1回のやりとりでは
| ほんの一部分しかわからない。気が遠くなるな。
\____ ∧
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| この1ビット運用は、火星探査機「のぞみ」の時に発案された
| ものなんだが…まあ、詳しいことは割愛。
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| こうして少しずつ「はやぶさ」の状況がわかるようになってきましたが…
| はっきり言って、それはとても厳しいものでした。
| まず、内蔵していたリチウムイオンバッテリーは、放電しきった状態の上に
| 4基が死亡。化学ロケットの燃料・酸化剤はどちらも機内へ漏れ出して空っぽ。
| 頼みの綱は、イオンエンジン用のキセノンガスだけでした。
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・太陽電池の発電量低下により、電源が一時的に完全ストップ
・リチウムイオンバッテリーの完全放電
・バッテリー11基中4基使用不能
・化学ロケット用燃料・酸化剤完全喪失
・イオンエンジン用推進剤の残量は42〜44kgと推定
・再突入カプセルの蓋が閉まっていないことが判明
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| まさに、満身創痍…
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| イオンエンジンと通信機能が無事だったのは、不幸中の幸いだ。
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| とにかく、地球に対して傾いたままでは交信もままなりません。
| そこでスタッフは、キセノンガスの直接噴射で「はやぶさ」の姿勢変更を試みます。
| 1日あたり2度という、まさに這うようなスピードで姿勢制御を行い、徐々に「はやぶさ」との
| 通信が回復します。
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2月6日 新しい姿勢制御プログラムをインプット。1日に2度の速度で姿勢変更開始
2月25日 低利得アンテナでのデータ取得復旧(毎秒8ビット)
3月1日 距離計測が可能になる
3月4日 アンテナ軸の角度が14度まで縮小。中利得アンテナでのデータ取得復旧
(毎秒32ビット)
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| まともに交信できるようになるまで、ざっと1ヶ月か。
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| まさに這いずる感じ。
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| 3月6日には、ようやく「はやぶさ」の位置と速度が正確に推定できるようになりました。
| 前年末に通信が途絶して以来、実に3ヶ月ぶりのことです。
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「はやぶさ」の位置・速度
「イトカワ」から約1万3000km
太陽から約1億9000万km
地球から約3億3000万km
「イトカワ」との相対速度3m/秒
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| どこにいるのかわからなきゃ、どう帰していいかわからないもんな。
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| でも場所が分かったからといって、すぐに動き出せたわけじゃなかった。
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| この時点では、まだ機内に化学ロケットの燃料(ヒドラジン)と酸化剤が残っている
| 可能性がありました。
| そこで、これらを機外へ追い出すための作業が始まりました。
| これは「ベーキング」と呼ばれ、3月から4月にかけてじっくり時間をかけて行われました。
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ベーキング
機内のヒーターで温度を上げてガスを追い出す作業。
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| 何でこんなに時間がかかるの?
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| いきなりやったら、また「はやぶさ」の姿勢が狂ったり、あらぬところに
| 飛んでったりしちゃうだろ?
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| ベーキングは4月中旬に完了。
| 5月31日には、イオンエンジン2基の起動試験が行われました。
| 「はやぶさ」は1度電源が完全に落ちているだけに、機器の凍結などが
| 心配されてたんですが…試験の結果は成功でした。
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5月31日 イオンエンジン(B・D)の起動試験に成功
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| おおっ、ついにエンジン復活!いよいよ帰ってくるのか?
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| まだまだ。そんなすぐには動けるもんじゃないよ。
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| いつまでもキセノンガスの噴射で姿勢制御をしていれば、
| いつかは尽きてしまう心配があります。
| そこで7月には、太陽光圧力を利用したスピン安定状態での運用に切り替え、
| キセノンガスを節約しました。
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1 キセノンガスの噴射で「はやぶさ」の姿勢を太陽に対して傾ける
2 「はやぶさ」の重心から離れた場所に太陽光が当たり、太陽光圧力が発生する
3 「はやぶさ」はその圧力で回転、安定した状態を保ち続ける
テンキリョクエネルギーノ _ _,_ _ アサヒソーラー
、 l , 〜 〜 〜 〜 /_/ヽ ノ /_/ ジャケン
- (゚∀゚) - 〜 〜 〜 〜 /_/=|・∀・ |=/_/
' l ` 〜 〜 〜 〜 /_/ ~][ ̄ /_/
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| 太陽光圧力?光に「はやぶさ」を押す力があるの?
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| 地球の位置ですら、1平方メートル当たり1mg。
| 微々たるもんだけど、無重力空間なら、それすら使える。
| 実際、太陽光で宇宙船を飛ばす計画があるくらいだ。
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| さて、さっきの板書でちらっと「再突入カプセルの蓋が閉まっていない」と
| 書きました。「イトカワ」の破片の回収容器はまだ再突入カプセルに
| 収納されていなかったんですよ。
| ここで、バッテリーが完全放電、11基中4基死亡という問題が浮上します。
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サンプル回収容器は再突入カプセルに収納。
このカプセルが大気圏に再突入し、地表に帰還する予定だった。
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| 容器を入れるための電気が足りなかったの?もう一回充電すればいいじゃん。
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| リチウムイオンバッテリーは過放電と言って、一度放電しすぎると
| 再度の充電が難しいという欠点があるんだよ。
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| どうすれば、バッテリーに負担をかけることなく再充電ができるのか?
| JAXAで「はやぶさ」の電源・電池系を担当していた、曽根理嗣准教授は
| ある事実に思い至ります。
| 1月に「はやぶさ」との交信が復活したとき、バッテリー11基中4基は
| 死んでいたんですが、残りの7基はほぼ満タンに近い充電状況だったんですよ。
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「はやぶさ」のバッテリーには、過充電防止のための「充電保護回路」が
設けられていた。
これは供給しすぎた電流を迂回させる「バイパス回路」である。
__________
┌─┤太 陽 電 池 パ ネ ル.├─┐
↑  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ↓
│ ↓バイパス回路 .│
├───←──←──←───┤
│ ___ ___ . ___ .│
├┤電池 ├┤電池 ├┤電池..├┤
│  ̄ ̄ ̄←  ̄ ̄ ̄← ̄ ̄ ̄ ..│
通常の充電電流
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| 今度は過充電か。いろいろ扱いが難しいバッテリーなんだな。
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| 小型軽量が、リチウムイオンバッテリーの売りなんだがな。
| 過充電してしまうと下手すりゃ、発火、爆発だ。
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12/16
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| 通信が復旧したとき、通常非動作モードであるはずのバイパス回路が
| 動作モードになっていました。
| なぜ回路のスイッチが入ったのかは不明ですが…ともあれスタッフは回路を
| 非動作モードに戻しました。
| すると生きていた7基のバッテリーの電圧がどんどん低下。
| ついに過放電状態となってしまいます。
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バイパス回路のモード切替は地上からの指令で行っている
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| さっきの満タンだった電気を使えばよかったんじゃない?
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| それは結果論。スタッフは本来あるべきモードに戻しただけだ。
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13/16
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| 曽根准教授はこの現象の原因究明に当たります。
| NTスペース社の吉田氏と連絡を取り合い、7基のバッテリーが勝手に
| 充電されていたのは「バイパス回路を動作モードにすると、バッテリーの
| 端子に微弱な電圧がかかるからだ」ということを突き止めます。
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(太陽電池の発電量はほぼゼロ)
│ ↓バイパス回路 .│
├───→──→──→───┤
│ ___ ___ . ___ .│
├┤電池 ├┤電池 ├┤電池..├┤
│  ̄ ̄ ̄←  ̄ ̄ ̄← ̄ ̄ ̄ │
バイパス回路からの微弱電流
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| へぇ…こんなことが起こってたんだ…
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| この微弱電流は、本来の充電電流に比べれば無視できる
| くらいの小ささ。だけど、通信途絶中の長い時間をかけて
| バッテリーを充電していたんだ。
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| 曽根准教授は、このバイパス回路を利用した充電を「奥の手」として提案します。
| しかし、微弱とはいえ既に死んでいる4基のバッテリーにまで電流を流して大丈夫なのか?
| 慎重に安全性を確認した上で、2006年7月、バイパス回路の動作(Enable)/非動作
| (Disable)を繰り返しての再充電が始まりました。
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パイパス回路は一括で動作/非動作の切り替えを行うため、
健在な7基のバッテリーを選んで充電することができない。
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| もともと、充電のための回路じゃないもんな。
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| そう、これは古河電池の協力の下、何度も地上で試験した上で実行された
| 裏技中の裏技。よい子はまねしちゃだめだ。
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15/16
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 何しろ微弱電流ですから、充電にかかる時間は通常とは比べ物になりません。
| しかもバッテリーの状態を監視しながら、温度が上がれば即中止。
| そんな根気のいる作業を3ヶ月延々と続け、同年9月には可能な限りの充電を
| 完了しました。
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━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━━
2006年 9月 リチウムイオンバッテリー再充電完了
,イ
 ̄ -- = _ / | --'''''''
,,, ,r‐、λノ ゙i、_,、ノゝ -  ̄
j´ _ _,_ _ .ミナギッテ…キタ━━━!!
─ _ ─{ /_/ヽ ノ /_/ /─ _ ─
) /_/=|゚∀゚ |=/_/ ,l~
´y/_/ ~][ ̄ /_/ <バチバチ
,__ ※みなぎってません。
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| 3ヶ月…チビチビ充電するしかなかったとはいえ…
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| スタッフは、このあまりにもイレギュラーな運用を「バイパス・イネ」と
| 呼んでいたとか。バイパス回路をEnable(イネーブル)にするという意味で。
\____________________
16/16
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| やっとサンプル容器格納の目処が立った…というところで今回はここまで。
| 次回「はやぶさ」帰還への旅路が佳境を迎えます。
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この講義作ってる間、「地上の星」が脳内をぐーるぐる♪
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| `つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,)
| | | ̄ ̄| /⊂ ヽ /⊂ ヽ
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| 板書は、中の人の心の声かね。また中島みゆき?
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 別に、大ファンってほどじゃ無いらしいけど。
\____________________
糸売く…と言いたいけど明らかにスレ容量不足。こりゃまいったね
乙でした。
次回作が出来たら、ここで告知すれば良いと思う。
親切な人が新スレ立ててくれるかもしれないし。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| とりあえず投下出来るならば
| スレ立て依頼してみてはどうでしょう?
\
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛ
(゚Д゚,,)
φ つ
√ ̄ (___ノ〜
|| ━┳┛
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| あくまで結果論なんですが、どうも酸化剤のタンクには
| かなりの量が残っていたらしい、
| と言う話です。
| もっとも、元バルブが開かないので
| 利用が出来なかったんですが。
\
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛ
(゚Д゚,,)
φ つ
√ ̄ (___ノ〜
|| ━┳┛
燃料漏えいがわかった時点で、元バルブは
安全のために閉めちゃったんですよね。
1/5
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 間違い指摘が相次いでしまったので、今回は講義というより
| 反省会です。
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東京ギコ大懺悔室
〜「ヨット」講義&「はやぶさ」講義〜
,,,,,,,,,, /
━ (,, ゚Д゚)/ ━━━━━━∧∧━━━━∧∧━
| `つ ∇ (゚Д゚;) (゚Д゚;)
| | | ̄ ̄| /⊂ ヽ /⊂ ヽ
〜| | | □ | √ ̄(___ノ〜 √ ̄(___ノ〜
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| 教授、頭丸めたのか?
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| ずっと前にも、頭丸めたこと無かったか?
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| まず、「横帆船は逆風でも進める」という点。
| これは本当で、例えば江戸時代の弁才船は「間切り走り」という
| 航法で逆風帆走していたといいます。
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それでも風向きに対して進める角度は、60〜70度。
効率という面では、45度のヨットと比べ物になりません。
とは言え、いかにも「構造上できない」みたいな描き方をした
あのコマはまずかったですね。
ちなみに間切り走りの帆と風向きの関係はこちら。(とてもAAで描けない)
ttp://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/00033/images/056_02.jpg ,,,,,,,,,, /
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| 構造上できない、と効率が悪い、じゃ意味がまったく違うもんな。
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| 風待ちをしたとか、人が漕いだって言うのは、
| もっと前の時代の話。
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| 次に、「はやぶさの酸化剤は結構残っていた」という話。
| あのコマは当時のJAXAのプレスリリースを基にしていますが、
| その後の情報のフォローができてなかったのは、片手落ちだったと
| 言わざるをえません。
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プレスリリースによれば、指示上の残量はゼロ。
ただし、単にセンサーの故障という可能性があり、
酸化剤を噴射して姿勢制御…ということもありえた。(やらなかったけど)
なお、「はやぶさ」本体再突入時の爆発は、残っていたキセノンガスと
酸化剤と考えられている。
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| `つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚;)
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| 「指示上は」って書いときゃよかったんじゃない?
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| 何を今さら…
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| さて、スレ容量が足りないという問題ですが、
| 私(の中の人)からのスレ立て依頼は、あえてしないでおこうと思います。
| ほとんど一人で講義している今の状況は、ぶっちゃけどうなのよ?
| …とも思いますし。
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「はやぶさ」講義・第7回はほとんど完成してますけどね
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| `つ ∇ (,,゚Д゚) (ДT,,)
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| 新スレ立たなかったら、俺たち自動的に卒業?
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| いや、どっちかって言うと廃校…
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| ま、あとは成り行き任せってことで。
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新スレよりコロッケが欲しい
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| `つ ∇ (゚Д゚#) (゚Д゚#)
| | | ̄ ̄| /⊂ ヽ /⊂ ヽ
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| 逝 っ て よ し !!
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すばらしい講義なので文化的に残すべき
次スレ立ててみます。