ヴァンタでも飲んでﾏﾀｰﾘしようぜ九斗樽目

まあ、あいつらのｳﾞｧﾝﾀへの思い入れは凄まじいものがあるからな。
超得意の取引先の奥のやつに、新製品試供したお礼に誘われて、嫌々行ってみたんだが、
まず量が凄い。石単位で樽で買ってくる。手土産に持ってったｳﾞｧﾝﾀを見て「それじゃ足りないよ、
ドシロウト」という顔をする。一般人はいつまでもあの味に慣れないらしい、みたいな。
絶対、そのｳﾞｧﾝﾀ1ccより、俺が買ってきたｳﾞｧﾝﾀ360ccの方が安全。っつうか、それほぼ毒物じゃねえか。
で、奥のやつがｳﾞｧﾝﾀを飲む。やたら飲む。日和見の右のやつと手前のやつもこのときばかりは奥のやつを尊敬。
普段、目もあわせないらしい右のやつが（）！とか言ってる。（）か？　畜生、氏ね。
ビンも凄い、まずデカい。机だと思ったらビンだったとか。ヤバい。飲むな。つうか普通の机に買い換えろ。
で、やたら飲む。飲んで３人とも氏ぬ。ヤバそうなｳﾞｧﾝﾀから飲む。ゲストとかそんな概念一切ナシ。
ただただ、飲む。奥のやつが注いで、右のやつが手前のやつに無理矢理飲ます。俺にも回そうとする。畜生。
あらかた片付けた後、「どうした飲んでないじゃないか？」などと、ｺﾞﾐ餃子味を寄越す。畜生。
で、３人とも、５斗くらいｳﾞｧﾝﾀを飲んだ後に、みんなでﾀﾞｲｴｯﾄｺｰｸ味とｶﾛﾘｰｶｯﾄ味を飲む。
「今日は俺も飲んじゃう」とか右のやつが言う。おまえ、今日どころか毎日飲んでただろ？
手前のやつも「やっぱりこうなる運命か」とか言いながら氏ぬ。倒れんな、殺すぞ。
右のやつが「それにしても俺たちなんてもの飲んでるんだろうな」とか言って、奥のやつが「ｶﾛﾘｰｾﾞﾛだから大丈夫さ」とか言いながらまた氏ぬ。
ｳﾞｧﾝﾃｨｯｸｼﾞｮｰｸの意味がわかんねえ。畜生、何がおかしいんだ、氏ね。

まあ、おまえら、例の３人にｳﾞｧﾝﾀﾊﾟｰﾃｨｰに誘われたら、要注意ってこった。