∬旦 ニラ茶猫 手間を惜しまぬ十二工程 旦∬

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583フォンドヴォー ◆VRQNL/KJg.
俺はこんな当たり前のようになったニラ泥棒に嫌気が差していた。
だから俺は今、弟と共にニラ茶園の入り口で「粛正」をおこなっている。
「グヒャッ」
ニラ虫が奇妙な音をたて、倒れる。
それと同時にニラ虫が痛みで転げ回った。
「働きもせず、ただでニラ茶を飲もうなんて虫が良すぎるんだよ!!…イヤ、ムシダケド」
そう叫びながら腹の肉を切り裂き、弟と共に腸を引っ張り出す。
しかし痛みを感じているのかいないのかすらわからない程
ニラ虫の顔はさっきまで叫び回っていたとは思えないくらい冷静に
自分の内臓を見つめている。
「ボクの・・オ・・・オナカ・・・ガ・・・」
ニラ虫はそう言いながら自分の内臓を腹の中に戻そうとする。
いくら戻してもすぐ飛び出したが全く気にせず何度でも腸を自分の中に戻そうとする。
そうしているうちにニラ虫の声は段々小さくなり、とうとう聞こえなくなった。
そして少しの間痙攣を起こしたがやがて動かなくなった。
584フォンドヴォー ◆VRQNL/KJg. :03/10/27 16:14 ID:v7K7krAS

その日もいつものように帰宅した。
ねぐらに入ると、いつもとは違う雰囲気を感じた。
しかし喉が渇いていたので気にせずニラ茶を飲むことにした。
「ニラチャウマー♪ ニラチャウマー♪」
時空魔王は冷蔵庫を開けた。
途端に、中から小さな塊がボトボトとこぼれ落ちた。
突然の出来事で時空魔王には何が起こったかわからなかった。しかし・・・
「ウワァァァァァァァァァァ!!」
・・・どす黒く焼け焦げたドロドロしたもの、黄色くグシャリと潰れたもの・・・
まぎれもなく、それらの塊は臓腑だった。
ゲロのように触覚がからみついたものもあった。
・・・その持ち主の首が冷蔵庫の奥に詰め込まれていた。
頭部は砕かれ脳髄がこぼれ変わり果てた姿だが、時空魔王にはそれが誰だかわかった。
「セ・・・センパ・・・・・・イ」
時空魔王は失禁した。
小便の刺激臭と虫独特の生臭い臭いが室内に充満した。