( ・∀・)< エロいな

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496あぼーん
 その、金曜日の夜――
「面白かったね、ギコくん」
 テレビ画面の、黒をバックに流れるスタッフロールからギコの方に顔を向けて、しぃは言った。
趣味のいいメガネの薄いレンズに、ギコの顔が映っている。 
 学校から帰った後、ファーストフードで食事をしてから、両親も妹もいない自分の家に彼女を呼び、ゲーム機で再生したDVDを鑑賞する。経済的にけして潤沢とは言えない二人の、ささやかなデートだ。
 DVDは、何年か前に公開された、殺し屋と少女との恋物語である。
 悲しいラストに、ギコの目は、不覚にも少し潤んでしまっている。
 そのことに気づいたしぃは、ふっと微笑んで、言った。
「ギコくん、やっぱり優しいのね」
「そ……そんなこと、ないですよ」
 ギコは、しぃと付き合い始めてからも、先輩後輩の筋目をつけるべく、敬語で通している。
「俺は、こういう話に弱いんですよ。なんだか可哀想で」
「それだけ素直なのよ、ギコくんは」
 白い肌と黒い瞳が特徴的な、純和風の顔に似合った落ち着いた声で、しぃは言った。
「あたしなんか、ダメね。映画観ても、つい“監督はどうしてこんなラストにしちゃったのかなあ”とか考えちゃう」
「そう、ですか……」
「うん」
 そう返事をするしぃの顔が、思いのほか近くにある。
「ギコくん……」
 赤い唇が、どこか濡れたような声で、ギコの名を呼ぶ。
「こんな時にキスをねだっちゃったら、映画の感動が台無し?」
 ギコは首を横に振って、そしてしぃの細い肩に手をのせた。
 そして、目を閉じ、唇を寄せる。
 まだ数えるほどしか触れていない、柔らかな感触。
 舌と舌を、お互いの気持ちを探るように、触れ合わせた。
 息が苦しくなるまで、じっと唇を重ね合わせる。
 顔を離したときには、メガネの奥の彩乃の瞳も、うるうると潤んでいるように見えた。
「先輩……」
 自分の声が震え、上ずっているのを情けなく思いながら、ギコは言った。
 しぃが小首をかしげると、癖のないつややかな長い髪が、さらさらと動く。
「今日は……その、親もいないから……もし、よければ……」
「うん、分かってる」
 しぃは、にっこりと微笑んだ。そうすると、落ち着いた、大人っぽい印象のその顔が、妙にあどけなく見える。
「実は、あたしも、期待してたの」
「先輩――」
 再び、ギコはしぃに口付けをした。
 膝立ちになって、互いの体に腕を回し、抱きしめ合う、情熱的なキス。
 制服越しの感触のなまめかしさに、ギコのその部分が、きりきりと立ち上がっていく。
「先輩……先輩……」
 キスの合間に、ギコはそう繰り返していた。
「ギコくん、可愛い……」
 女顔がコンプレックスのギコにとっては、可愛いと言われることは屈辱でしかないはずなのだが、しぃに言われると、なぜかぞくぞくとした快感を感じてしまう。
 そして、ギコの股間のものは、まだ触れてもいないのに、のっぴきならない状態になってしまっていた。
 その股間に、しぃが、いたずらっぽく太ももをおしつける。
「あッ……!」
 もぞもぞと動く感触に、ギコは、慌てた声をあげた。
 しかし、まさに時すでに遅し、だ。
「だ、だめです! それ……あ、あ、あぁ、あッ……!」
 知巳は、無意識にきつく彩乃の体を抱きしめながら、制服のスラックスの中で、したたかに射精してしまったのである。
 何枚かの布越しに彩乃の太ももと密着したペニスが、びゅくん、びゅくん、と律動を続けた。
「うふ……」
 しぃは、その清楚な顔立ちに似合わない、淫らな笑みを浮かべた。
「ご、ごめん、先輩……俺……」
 はぁっ、はぁっ、と荒くなった息の合間に、ギコはどうにか言い訳しようとする。しかし、これ以上はないというくらいの羞恥と屈辱でぐちゃぐちゃになった頭では、何を言っていいやら思いつきもしない。
 と、しぃは、その顔に微笑を浮かべたまま、ギコのベルトのバックルに手をかけた。
「あ……」
 驚愕のあまり言葉の出ないギコのベルトを外し、スラックスを脱がしていく。
 大量の精で重たげに濡れたトランクスが露になった。その中で、まだ半勃ちのギコのペニスの様子が、はっきりと分かる。
「ごめんね、ギコくん。あたし、こういう女なの……」
 生ぬるいスペルマで汚れたトランクスの上から、愛しげにペニスに触れながら、しぃは言った。

497あぼーん:03/11/29 22:04 ID:NL3BjNP1
「軽蔑するでしょ、ギコくん」
 そう言いながら、ギコのペニスをあらわにする。
 今射精したばかりのその部分は、自らが放った体液でぬらぬらと光りながら、しぃの熱っぽい視線に応えるように、ひく、ひく、と動いていた。
「そんなこと、ないです……。俺、先輩が、好きですから……」
 気のきいたセリフを思いつかず、ギコは、そんなことを言う。
「嬉しい……ありがとう、ギコくん。……また、大きくしてあげるね」
 そう言って、しぃは、膝立ちのギコの前で四つん這いになり、その小さな口で、ぱっくりとペニスを咥えこんだ。
「うあっ!」
 絶頂を迎えたばかりで敏感になったその部分に柔らかな口腔粘膜を感じ、ギコは、思わず声を上げてしまった。
 ふうン、ふうン、と媚びるような声をあげながら、しぃは、ペニスの表面を濡らす精液を舐め取っていく。
 美しいその顔と静脈を浮かせたペニスのコントラストが、無残なほどの淫らさを演出していた。
 普段はおとなしく面倒見のいい、誰からも慕われているしぃが、自らこんな淫らな行為をしている。そのことによる興奮が、肉体的な快感とあいまって、ギコの動悸を尋常でないほどに高めていた。
「ああ、先輩……そんな、そんなこと……」
 ギコは、そう言いながら、切なげに眉を寄せた。そうすると、その顔はますます少女っぽくなってしまう。
 しぃは、ギコの腰にその細い腕を回しながら、情熱的に口唇奉仕を続けてた。
 ひとしきり口内でペニスの表面の感触を味わってから、一度口を離し、長く伸ばした舌をシャフトにからめる。
 そして、敏感な雁首や鈴口を舌先でえぐり、ちゅっ、ちゅっ、と裏側に口付けを繰り返した。
 ギコのペニスは、他愛もなく力を取り戻し、再び完全に勃起してしまっている。
「はぁ……すごく熱い……」
 しぃは、かすれたような声でそうささやきながら、赤黒い亀頭にぴったりと唇を重ねた。
 そのまま、溢れる先走りの汁をちゅるちゅると舐めとり、舌を回すようにして先端部分を刺激する。
「先輩、もう……俺、それ以上されたら、また……」
「うふっ、ごめんなさい」
 ギコの切羽詰った声に、しぃは、艶然と微笑みながら身を起こした。
 そして、純白のハンカチで口元を慎ましやかにぬぐう。
「じゃあ、続きは、ベッドでしましょう」
「は、はい……」
 ギコがそう返事をすると、彩乃は、しなやかな動作で立ち上がった。
 紺色のブレザーを脱ぎ、きちんと畳んでクッションの上に置く。
 それから、しぃはスカートを脱いだ。その形のいい長い脚を片方ずつスカートから抜く仕草すら、どこか気品のようなものを感じさせる。
 ついさっきまで、知巳のペニスを嬉しげにフェラチオしていたのと同じ少女とは、とても思えない。
 ギコは、ぼんやりと、しぃが服を脱いでいく様を見つめていた。
498あぼーん:03/11/29 22:07 ID:NL3BjNP1
「……もう。ギコくんも、一緒に脱いで」
 脱いだばかりのブラウスで胸元を隠しながら、しぃが言った。
「あたしだけなんて、ずるいよ」
「す、すいません」
 そう言って、ギコは、ぎくしゃくと立ち上がった。
 そして、まだかすかに震える指で、制服を脱ぎ捨てていく。
 しぃは、そんなギコを、まるで姉か母親のような優しい目で見つめていた。
 ギコが、全裸になった。肉付きはあまり厚くはないが、毎日のトレーニングで鍛えられた、しなやかな体つきである。
 一方しぃは、レース柄の上品なブラとショーツを身につけたままだ。
 ふっくらとした柔らかそうな乳房が形作る胸の谷間に、知巳は見入ってしまう。
「脱がせてみたい? ギコくん」
 そう言うしぃに肯いて、知巳は、しぃの胸に手を伸ばした。
 が、無論のこと、生まれてこの方、女性の下着をいじくったことなどない。そもそもホックが前後どちらについているタイプなのかさえ、のぼせてしまった知巳の頭は判断できないでいる。
 ギコは、ただいたずらにしぃの胸をまさぐってしまう。
 そんな知巳の手に、しぃは、その小さな白い手を重ねた。
 手のひらにある、ブラ越しの柔らかな感触に、かああっ、と頭に血が昇る。
 そんなギコの指先を、しぃはゆっくりと導いた。
「こ・う・す・る・の・♪」
 そう言いながら、指先に指先を添え、フロントホックを外す。
 意外とボリュームのある、形のいい胸が、ふるん、と揺れた。
 ミルク色の乳房の頂点にある朱鷺色の突起を、知巳は、じっと凝視してしまう。
「いいの……好きにして……」
 しぃにそう言われ、ギコは、まるで魔法から解けたみたいに、体を動かした。
 右手を、左の乳房に重ねながら、右の乳首を咥える。
「んッ!」
 ちゅうっ! といきなり激しく吸われ、しぃは押し殺した悲鳴をあげた。
「あ、すいません、先輩」
 慌てて口を離し、ギコが言う。
「もっと、やさしくしてね?」
 少し眉を寄せた顔で笑いながら、しぃが言う。
 ギコは、こくんと素直に肯いて、再び、おずおずと乳首を咥えた。
 そして、今度は強く吸ったりせず、ころころと舌で転がすようにする。
「ん、ふン……」
 そんな鼻声を上げるしぃの胸を、ギコは、ほとんど本能的に、交互に責めた。
 唾液に濡れた上向きの乳首が、ぷっくりと勃起する。
 ギコは、そんなしぃの乳首を、ちゅぽ、ちゅぽ、と小さく音を立てながら、優しく吸った。
 ますますしぃの乳首は固くしこっていく。
「と、ギコくん……」
 白い頬を桜色に上気させながら、しぃが言った。
「あ、痛かった、ですか?」
「そうじゃなくて……もう、立ってられないの……」
 甘えるような声音でそう言って、しぃは、その両腕をギコの首にからめた。
 そのまま、仰向けにベッドに横たわる。
 ギコは、そのまましぃに覆い被さる形になった。
「先輩……っ」
 夢中でしぃの体を抱き締めながら、ギコが言う。
「――いや」
「え?」
 すねたようなしぃの声に、思わずギコは顔を上げた。
「あのね……しぃって、呼んで……」
「ええっと……あ、しぃ……先輩……」
 言いにくそうにそう言うギコに、しぃはくすっと笑いかけた。
「ん、合格♪」
 そう言って、自分から唇を重ねる。
 ギコは、しぃの柔らかな唇や舌を吸い、首筋に唇を這わせた。