♪もっとがんばれ♪モデルグラフィックス♪

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810リック・ドキュソ ◆hRKFl5jU
養ってるからダメでは無いかと。
自発的に優秀なモデラ−として育つ人間がいない現状が良く無いのでは?

たとえばこういう方が沢山いればだいぶ現状は違うと考えられる。
『金子辰也さん(プロモデラー)の「ミリタリーモデル」の話』
 プロモデラーと名乗っているけど、具体的にやっている仕事はデザイン。
だから「シュガー・ベイブ」のジャケットのデザインなんかもやった。
その仕事は18〜9歳の頃、当時まだ無名だった山下達郎と友達の紹介で
知り合ったのがきっかけだったんだけど、
その縁であの「クリスマス・イブ」のジャケットも担当させてもらった。
そういえば、山下達郎もプラモデルは好きだけど、
これは世代的なものかも知れない。
 僕が主にやっているのはジオラマ。
そして、ジオラマをやっていると非常に依頼が多いのが、ミリタリーもの。
必然的に、「戦場の再現」みたいな作品が多くなっている。
ただ普通、そういうものを作ると、いわゆる戦闘場面になりがちなんだけど、
僕の作品には動物が出てきたり、兵士が食事をしていたり、
意外とのどかなシチュエーションが多い。
やっぱり、表現の手段として戦争を使っていても、
基本的に戦争は絶対にやりたくないという考えが根底にあるので、
単に戦争のシーンを作るだけじゃなくて、人間の性(さが)とか内面を表現をしたいと思っている。
 例えば、僕が気に入っている「ひまわり」という作品がある。
これは350本のひまわりを手作りで作って、ひまわり畑を作ったんだけど、
そこをナチスの戦車が蹂躙していく、という作品。
戦車のキャタピラにひまわりがちぎれて絡みついていたり、
踏みつぶされたひまわりの花びらが散らばっていたり、
鮮やかな黄色のひまわりとグレーの戦車のコントラストで、
戦争の愚かさを表現しようとした。
 僕らが子供の頃、「漫画とプラモデルは良くない」と教育された。
「プラモデルは誰が作っても同じで、創造性がない」っていうのが
その理由だったと思うけど、僕らに言わせればそんな事はない。
プラモデルだって、素材の一つに過ぎない。
それをどう表現に結びつけるかは、それぞれの自由。
 模型を作っていると、大抵は締め切りに追われて切羽詰まっているので、
完成するのは真夜中や明け方。それを一人で眺めながら、
クッと一杯引っ掛けるその時が、僕にとっては至福の瞬間。
この瞬間のために模型を作っていると言っても良いくらい。