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HG名無しさん:
●墨入れ(スミ入れ)について
光沢なしの塗装やヤスリを掛けた場合など、表面がツヤ消し状態になってると、どうしても毛細管現象で塗料がにじみます
回避するためには、墨入れの前にラッカー系の光沢塗料(クリアー)などを吹いてください
その後につや消し(or半光沢)のクリアーか水性トップコートを吹けば最終的にはつや消し(半光沢)の仕上がりになります
●ABS部品や墨入れによる割れについて
昨今のガンプラ等の説明書では「ABS部品には塗装しないでください」という記述が見受けられます。
ABS部品に多くの破損報告がみられますが、PS部品でも塗装・墨入れすると同じ現象が起きることもあります。
ラッカー系塗料よりもエナメル塗料で、PS部品よりABS部品でそれぞれひび割れが起こりやすいようです。
スナップフィット形式のハメ込み部分のパーツ表面、組み込み時の部品の歪みでストレスが集中しやすい箇所、
可動箇所や細かいパーツ等に塗料溶剤分が浸透し、素材を劣化させることでヒビ割れや破損が発生します。
原因を理解し対策をとれば高確率で破損を防止できますが、絶対安全な方法はありません。
対策としては下記のような事が考えられます。
・ハメ込みダボの凸部分をニッパー等で斜め切りし接触部分を減らす、又は凹部分をニッパー等で縦に切り
締め込む力を弱める等の処理を行いパーツへの負担を減らす。
・工程上問題ない場合は組みつける前にパーツ状態で塗装まで終わらせる。
・サーフェーサーや塗料をスプレー吹きする場合の一層目は砂吹きを行い溶剤に長時間プラを晒さない。
一層毎に良く乾燥させる。筆塗りの場合は塗料を薄めすぎない。
・スミイレは溶剤がプラに浸透しないようラッカー・アクリル塗料・クリアー塗料などで下地層を作成する。
・可動部分など頻繁に力が加わる部分、可動指や可動ヒンジ等、細かいパーツには極力スミイレなどを行わない。
・エナメル塗料の拭き取りにはペトロール・ジッポーオイル等を使用するとリスクが減ります。
(ジッポーオイルは原材料:重質ナフサか精製ナフサの物を使用してください)
・パチ組の場合は市販のスミイレペンなどを使用するとリスクが減ります。