WW2までの航空機模型を語る part14

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930HG名無しさん
結局作るか捨てるかしないと「消費」されないんだよな。
ストックが未来永劫キープされるというならともかく、
基本的には作らなければメーカーは報われないのだと
思う。
931HG名無しさん:2006/09/04(月) 02:35:03 ID:WgdQE0JN
んで、キットが「消費」されないことの最たる原因が模型誌で取沙汰される
過剰に手が加えられた作例な訳だ。言い古されたことながらw
そういう世紀末的(文字通り)状況を打破すべくアンチテーゼを打ち出したのが
スケビ横山あたりだったのだろうが、どうも評判よくないよな。
個人的に「モデラーは画家、キットはキャンバス」という発想は好きなんだが。
932HG名無しさん:2006/09/04(月) 02:39:00 ID:Eto/1rmL
アンチテーゼだからさ。
テーゼにすがっている人は、アンチに容赦しない。
933HG名無しさん:2006/09/04(月) 02:44:34 ID:636Mspsv
>>932
ありがとう、その言葉が聞きたかった。
そして時代だな・・
934HG名無しさん:2006/09/04(月) 02:47:13 ID:Eto/1rmL
かわいそうなことにスケビ自体も消費されているんだよな。
消費に耐える高い価値を提示できれば、古いMA誌の作例みたいに、いまでもシーンを拘束しつづけられる。

ぶっちゃけ横山さんが絵画のような作例を、年に一個でも投下すれば、スケビでの横山さんの評価は変わると思うよ。
オピニオンが無いから追従者を生まないわけで。
935HG名無しさん:2006/09/04(月) 03:11:29 ID:nH/uciET
私は食玩がアンチテーゼになりそうな気がする。
特にハセガワが関与してる世傑シリーズ。

組み立て済み完成品が大半を占める食玩の中にあって
世傑シリーズの最近策は「塗装済み組み立てキット」となっている

私はそもそも食玩には懐疑的だったのだけど、このシリーズで考えを改めた
なんかガキの頃に味わった、プラモを爪きりで部品切り出してパチパチと
完成させて「あ〜楽しかった」って感慨を取り戻させてくれたような気がした

現状のあまりにも先鋭化しすぎたスケールモデルの行き詰まり感を打破するための
ヒントにならないかなぁと、ちと期待する。
936HG名無しさん:2006/09/04(月) 12:47:58 ID:4LNI4BXl
塗りが巧くいかないなら、黙って一人で練習。
雑誌に煽られて腹立てたりメーカーにないものねだりするより先にやることがある。
937HG名無しさん:2006/09/04(月) 12:55:36 ID:MbudmfV8
食玩はすごいよ。

わざわざ臭い思いして作らなくてもあれでいいじゃん、って思える。
手に持ってブーンするには最適のサイズだよw
多少壊れても気にならないし。
938HG名無しさん:2006/09/04(月) 14:00:22 ID:3zqrLfdu
食玩はスケールモデル入門編として存在意義は大きいと思う。
また模型作りが公共の趣味として市民権を保つための礎でもあってほしい。
メーカーが「塗装済み組み立てキット」の形を採ったのも、
ビギナーへの誘いとともにシニアへ完成させる喜びを再認識してほしい
という期待もあったのだろう。まあ販促と言えばそれまでだがw

どうなんだろう、若い世代がスケールモデル製作にどんな観念を
持っているか興味があるところだが、こういう公開掲示板上でも
彼らの発言権をもっと尊重すべきでは?やれ厨だDQNだと駆逐する
だけというのも大人げない気がするのだが。人のこと言えんけどw
939HG名無しさん:2006/09/04(月) 14:03:18 ID:3zqrLfdu
>>934
感慨深く読ませてもらった。
>古いMA誌の作例みたいに、いまでもシーンを拘束しつづけられる。
例えばどの辺だろう?オレ的には'84年8月号JG52特集あたりがピーク
だった気がするが。'80s後半になると確実に作例の質が落ちてる。
940HG名無しさん:2006/09/04(月) 14:41:37 ID:RMa1Dzow
夏休みにエアコブラ作りました。晒し
手前がハセで奥がエディ。エディは機首が大分短いっすね。
アキュレイトはコブラはもういいからヘルキャット辺りを出して欲しい所。
http://mokei.net/up/img/img20060904143621.jpg
941HG名無しさん:2006/09/04(月) 21:53:40 ID:u5unjETq
>>935
食玩はエントリーとして良くできているという点には同意。

ただ、スケールモデルの先鋭化ってのはちょっとなぁ。
アフターパーツはいっぱい出ていて、確かに色々と容易に手を入れられるようになったけど、
その分手作り感のワクワクみたいなのは明らかに減ってるでしょ。だってアフターパーツは
手間をお金で解決する方法の一つだから。

そして、>>934氏が言うように、作例見てアレができたらいいなぁという思いを持つものが
減ってしまったのも事実だ。なんつーか、セミプロみたいな人が締め切りに追われて作って
ますみたいな。情緒的な表現しかできなくてすまないが、なんか魔法が感じられないっつー
感じ。

それより、入門用の人気キットの店頭在庫切れにメーカーが無頓着すぎると思う。
在庫補充目的でいいからもっと再販しろと。ヲタしか買わないような奴はほっといても良い
からさ。でも、現実にはヲタしか買わないような奴を再販すると皆喜ぶだろ?こっちの勘違
いの方の先鋭化の方が危険だと思う。
942HG名無しさん:2006/09/04(月) 22:01:45 ID:jqOChUrL
流れ読んでいて、感動した。ありがとう。同感。巧く言えないけど。俺25年モデラーです。
943HG名無しさん:2006/09/04(月) 22:41:52 ID:EgNJ+gyg
>>940
夏休みで48を二機、最後までしっかり仕上げたお前さんを凄いと思う。

俺も夏休みに48のF4FとF6Fを一機ずつ作ろうと思っていた。
作業開始から半日後、F4F・F6Fのコクピットを適当に仕上げ、
両機を「士」の形に接着するのを待っている間につい魔が差して
「待ってる時間でタミ48零戦21二機を飛行状態サッサとで組んで、RAF・MTO砂漠塗装とRLM74/75/76塗装にすればいいじゃない」
と何を思ったか本来の予定と違う方向に情熱を傾け始めた結果…

・F4F→「士」の形まで・機体塗装はシラネ
・F6F→機体全面グロッシーブルー塗装まで・小物はシラネ
・ゼロ21@→RAF機体塗装は完了・ペラスピナ、マーキングはシラネ
・ゼロ21A→機体のRLMスプリット迷彩まで完了・モットリングはシラネ
★結局一機もモノになりませんでした。本当にありがとうございました。

これは俺の散漫な人格的問題なんだろうけど、
そんな俺だからこそキッチリと仕事を仕上げたお前さんが、うpする勇気も含めて立派に見えた。
本当にお疲れ様ですよ。
944HG名無しさん:2006/09/04(月) 22:50:58 ID:MbudmfV8
>>940
同機種の作り比べは楽しいよね。部品分割の方法が違ったり、設計者のセンスまでわかる。

これが某半島系メーカーの物になるとハセガワやエレールと見分けが付かなかったりするがw
945HG名無しさん:2006/09/04(月) 22:59:40 ID:Eto/1rmL
こんばんわ。

>>939
MA誌で神懸かった人がいたのは、ほんの5年くらいなのでしょうか。
背表紙が黄色の時代の数年、しかも毎号ではないのだけれど、小坂氏はじめ岡村氏楊氏山下氏雲雀氏遠藤氏、まだ研究熱心だったN原氏w
もちろん松樹氏といった巧い人がいました。
山下氏のF-106なんて本当にすごかった。
あの方々が、綺麗に綺麗に作っていた流れは、外人塗りが広く紹介されるまで日本では標準的な飛行機の作り方だったと思っています。

おっしゃるとおり80年代後半に入る頃には、特集も平凡、ライターも「ふつう」の人ばかりになってしまいました。
神以外は普通なんて、ひどい形容ですが><


あの当時よりも今のほうが自由に作れているはずだし、技術の平均レベルも上がっているようだけど
今のシーン全体を問えばオピニオンと言える人は少ないと思います。
オピニオンになり得る人はいるのだけれど、模型誌での消費に耐えるほど多くないというような。

可動にすごい人はいますが、消費に耐えるほど多作ではない。
筆塗りで絵画のように仕上げられる人もいますが、消費に耐えるほど多作ではない。
情景を印象的に作り上げられる人もいますが、消費に耐えるほど多作ではない。

昔のMAは、ライターの人達が意図せず一つの方向性をもっていて、だから?層も厚かったんだとおもいます。
今のスケビは、いろんなライターさんがいるけれど、それぞれの層は厚くない。
だからそれぞれのライターさんが消費に耐える多作をせざるをえない
あるいは多作のライターさんに、それぞれのシーンについて作らせるしかない…ように見えます。
946HG名無しさん:2006/09/04(月) 23:10:59 ID:Eto/1rmL
>>940
いいねえ。すごいなあ。

同じ機種を何機も並べる、同じ機種の発展を見る、同じ戦線の別の機種を並べるのがやりたくて飛行機模型やってるのに
次から次に浮気してしまう。リアルの友人と模型だべりしてネタを作るのも面白いし、
ネット上のコンペにも応募したいし、新製品も作りたいし、思いつきで組みたいし、自分ネタもやりたいし、長期計画も捨てられない。

三月から完成ゼロなのに手つきが四機も増えた…
積みはそれ以上だあははははは
947HG名無しさん:2006/09/05(火) 11:25:06 ID:+pspwrWA
>>945
丁寧なレスをありがとうございます。でも2chなので砕けて行きますよw

>背表紙が黄色の時代
やはり神々の時代だったのか、チョト前のMAスレにもそういうレスがあって、
中田氏小坂氏長谷川氏>神レベル、後藤氏野中氏飯沼氏河原氏>横綱、大関レベル
だそうで、以下小結〜序の口レベルを実名で挙げていたので失礼だなと思いつつ
笑ってしまった。俺は作者名より作風で見分けてしまうタチで、特に製作途中の
写真見ると性格出てるな〜と感心することしきりだった。で、最近それを感じたのが
偶然知り合った当時のライター氏のメールの添付写真で、やはり製作途中のもの。
計画的なパーツ割りとプラ板の加工技術には舌を巻いた。やっぱ年季の入り方が
違ってて勉強になったわ。百聞は一見にしかずだと思った。

>あの方々が、綺麗に綺麗に作っていた流れ
これは国民性なのか、上の方で書かれていたテーゼに掛る部分と思われ、俺的にも
作品を鑑賞するとき最も琴線に触れる部分だと思う。一方、これもMAスレからの
引用だが、「日本人」は「線と単色を使って事物を表現する」のに対し「西洋人」は
「事物の見え方を重視した表現をする」のだそうで、これが絵画的表現という形で
いま世に問われているのだと感じている。
948HG名無しさん:2006/09/05(火) 11:25:55 ID:+pspwrWA
(続き)
>当時よりも今のほうが自由に作れているはず
これには色んな要素が絡んでいると思う。キットの出来が良くなって作者が一作に費やす
労力の配分が変わったこと、アフターマーケットパーツの充実、参考資料の充実、モヂラーの社会的
立場の変化等々…。その中で新しい価値観を誰がどんな形で界隈に提示し、かつ評価
されて行くかが問題であり、そのことが(↓)この発言(↓)に繋がったのだと思った。

>オピニオンと言える人は少ないと思います。
>いろんなライターさんがいるけれど、それぞれの層は厚くない。
んで、俺的にもその通りだと思う。言うことなし。    (FA)

追記:艦船の大木清太郎はやってくれたと思った。蛇足ながら。連書きスマソ。
949HG名無しさん:2006/09/05(火) 12:32:35 ID:vNEWUD//
読みにくいったらありゃしませんわよ
950HG名無しさん:2006/09/05(火) 17:04:56 ID:nKjeakrT
模型雑誌にそこまで求めてないよ
それともあさのや黒須みたいに理屈こねてるほうが好きなのかな?