MG Sガンダム三月に発売決定!!

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927HG名無しさん
連載小説「バソダイ社員と金型師とカトキ氏」をまとめて見た。

─【第1話】───────────────────────────────────────
620 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/26 19:03 ID:OnsPscTY
偉い社員「秋からは、全部門でSEEDをメインに製作していくからな。」
平社員A「え・・?他のMSは?まだMGで出てないのありますよ?」
偉い社員「知るか。上の決定だ!・・だが、秋までなら勝手に好きなのやっていいぞ。」
平社員B「・・・何でもいいのですか?」
偉い社員「おお、やれや。秋から忙しくなるからな。適当なので流せよ。はははははは。」

平社員A「適当にか・・。どうする? ギラかヤクト出すか? 画稿は上がってるよな?」
平社員B「・・・・・」
平社員A「どっちも色変えでいけるし、逆シャアも終わらせたいしな・・?どうした?」
平社員B「・・・あのな・・・俺、どうしてもやりたいのがあるんだ。」
平社員A「まさか・・!いくらなんでも、ズゴッグはマズイんじゃねぇーか?」
平社員B「今しか・・いや、今やらなきゃいけないのがあるんだよ。ちょっと付き合ってくれ。」

─【第2話】───────────────────────────────────────
622 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/26 19:29 ID:OnsPscTY
カトキ氏「何だゴルァ! 種ガンのリファインなんざ死んでもやらねぇーぞ!」
平社員B「カトキさん。これ見ていただけますか?」
平社員A「何だそれ? ズゴッグはもっと柔らかいラインじゃないと・・!」
カトキ氏「ああ!? コイツは・・凄ェ!完全変形しそうだな、おい!」
平社員B「いえ。絶対に完全合体変形させます! 」
平社員A「ば・・馬鹿なこというな!ムチャだぞ!ズゴッグは変形しない!!」
カトキ氏「・・・本気でやるのか? 上の許可はあるんだろーな?」
平社員B「決定ではありませんが、好きにしろと!」
平社員A「いい加減にしろ!インストになんて書くんだ?また捏造設定って言われるぞ!」
カトキ氏「ククク・・おもしれぇ!! やったろうじゃねぇーか!!」
平社員B「ありがとうございます! バンダイの全技術を出し尽くすつもりです。」
平社員A「マジかよ・・。インスト下書き俺だぜ・・。トホホ・・。」
カトキ氏「種ガンなんざクソ食らえだ。俺には聞こえるぜ。カトキマンセーの合唱がッ!」

─【第3話】───────────────────────────────────────
632 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/26 21:41 ID:OnsPscTY
平社員C「よう!お前らのチーム非ガンダムか?やめとけやめとけ。売れねぇぞ。」
平社員D「全くだよな。ウチのチームのアレックス・02・リガズィは売れたぞ。」
平社員A「うるせぇ! 俺らが脇のドムやケンプ出したから売れたクセに!」
平社員B「・・で、そっちは何かやるのか? アイテム的に残りは厳しいぞ?」
平社員C「ふふ、甘いな。頭を使えよ。今はシャア祭りだからな。」
平社員D「なければでっち上げるだけよ。ズバリ、キャスバル専用ガンダム!」
平社員A「え・・・?IF物?そんなのアリか?」
平社員B「まさか色変えだけか? 新規金型造らないのか?」
平社員C「いらねぇよ、そんなの。文句有る奴は勝手に改造しろっての。」
平社員D「シャア&ガンダム!この組み合わせだけで馬鹿売れだぜ!」
平社員A「確かに・・! ズゴッグなんかよりは売れそうだ・・。」
平社員B「じゃあ、カトキさんは使わないのか?」
平社員C「当たり前だ!いらねぇーよ。SEED見ただろ?やっぱ大河原さんだって。」
平社員D「じゃあな。中身スカスカの水物でもやってな。あはははははは。」

平社員A「畜生! ズゴッグじゃあ負ける・・・あ!シャアズゴにしようか!?」
平社員B「いや、むしろ有りがたいな。こっちはカトキさんの仕事量が増えるからな・・。」
928HG名無しさん:02/08/31 22:59 ID:BL19Dtsi
─【第4話】───────────────────────────────────────
634 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/26 22:26 ID:OnsPscTY
プルルプルル・・・ガチャ
カトキ氏「おう!見たぜ、設計図。GOODだぜ!しかし市販出来るのか、これ?」
平社員B「大丈夫と思います。PGよりはパーツ数は少ないですし・・・。」
カトキ氏「むう。で・・「あ」の字はどうする?」
平社員B「あさのさんには連絡はしました。でも、今回は電撃さんで扱っていただきます。」
カトキ氏「あん?MGならホビージャップなハズだが?」
平社員B「モデグラさんでやらずに、HJさんの所ではあさのさんに失礼ですので・・」
カトキ氏「なるほどねぇ。厨房・・いや、中立の電ホが一番いいっつーワケか。」
平社員B「はい。そのかわり電撃さんにはSEEDの特集を組んでいただきます。」
カトキ氏「ああ!?種ガンなんざ誰も知りたくねぇよ!つーかアレさ、チャロンぱくってねぇ?」
平社員B「いや・・それはどうでしょう(笑)。それではモック完成次第、伺いますので・・」
カトキ氏「んなワケねぇだろ!あのイージスってのどう見ても・・・・」
ガチャ

─【第5話】───────────────────────────────────────
736 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/28 10:45 ID:AEahRiWi
平社員B「変形機構設計、カトキ氏の評判はよかったよ。」
設計師A「そ・・そうですか・・よかった・・。理論上完璧ですから・・。」
設計師B「でも変形物の問題は材質劣化なんだよな。どうしても摩擦で研磨されるし。」
平社員A「俺のZ+はまだ大丈夫だぞ。変形後の保持さえしっかりしてれば問題無いって。」
平社員B「うーん、変形はそうだが、素立ちの時に全負担がその保持ピンにかかるんだよな・・」
設計師A「わ・私の計算では・32回目の変形で脚部が全身を支えきれなくなります・・。」
設計師B「じゃ展示台付きか。でも、玩具も目指す俺にとっちゃ「逃げ」なんだよなぁ。それ。」
平社員A「各部品にかかる重量負担・重心を計算して分散させたらいいんじゃねぇーの?」
平社員B「理論上はそれで大丈夫なんだが、実際は金型職人の経験と勘なんだよな。」
設計師A「ダ・・ZZのバックパックのMS形態の保持が弱いのは・・わ・私のせいです・・。」
設計師B「腕利きの金型職人か・・あ!おやっさんは? ドム以降メインやってないよな?」
平社員B「よし。お願いしてみようか・・。」

─【第6話】───────────────────────────────────────
737 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/28 11:22 ID:AEahRiWi
チュイーーーン ガリガリ・・
平社員A「こんちーす!じいさん元気?」
金型師X「・・・・」
平社員B「どうも。・・・お忙しそうですね? 何造っているのです?」
金型師X「・・んん!? おーお前らか。コレか? 足のカバーじゃ。RX-78のな。」
平社員A「あー、Cんトコのキャスバル専用のかぁ。あれ?新規金型やらないハズじゃ?」
金型師X「うむ。それで頭にきて勝手にな。GM改の盾もなんとか流用出来んか企んどる。」
平社員B「はは。Xさんらしいですね。今日はお願いがあって来ました。」
金型師X「うん? 何じゃ?」
平社員A「実はウチのチームの新規金型をやってもらおうと思って・・」
金型師X「おお、ええぞ。メイン以外なら、喜んでやらせてもらうぞ。」
平社員B「いえ、メインでお願いしたいんです。」
金型師X「・・それは無理じゃ。前も言ったろう。」
平社員A「何でだよ。じいさん!」
金型師X「うるせぇ! 話はそれだけか? なら帰れ!!」
平社員B「・・わかりました。とりあえず設計資料を置いておきます。じゃあ、また来ますんで。」
929HG名無しさん:02/08/31 22:59 ID:l0BdcBhO
>>925
【Ex-S】MG・Sガンダム発売決定Part1【待ちか?】
930HG名無しさん:02/08/31 23:00 ID:BL19Dtsi
─【第7話】───────────────────────────────────────
763 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/28 14:55 ID:AEahRiWi
ガタン・・ゴトン・・ガーーーーーーー・・ガタン・・ゴトン・・
おでん屋「いらっしゃい!」
平社員B「親父さん、生ジョッキ1つお願いします。」
おでん屋「はい、ただいまぁ・・どうぞぉ。」
金型師X「なんじゃあ・・こんなトコロまで来おって・・。」
平社員B「僕はしつこいですよ。すぐには諦めません。」
金型師X「ふん・・。」
平社員B「聞かせてくださいよ。何故ドムが終わってからやらなくなったのか。」
金型師X「・・・・・。」
平社員B「今日のアレを見て思いましたけど、情熱が無くなったわけじゃなさそうだし・・。」
金型師X「当たり前じゃ。何年もやっとる。ワシの転職じゃ。」
平社員B「ですよね。俺もおやっさんの金型のガンプラをガキの頃、買い漁りましよ。」
金型師X「ふっ・・。ワシの息子もお前さんと同じようにガンプラ好きじゃったよ。」
平社員B「羨ましいですよ。自分の父親がガンプラ作ってるなんて。」
金型師X「うむ。ワシも誇りに思っとる。その息子も大人になってな・・。」

─【第8話】───────────────────────────────────────
770 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/28 15:41 ID:AEahRiWi
平社員B「息子さん、教師をなさってましたよね?」
金型師X「うむ。でな、ワシが息子の好きなMGドムをやることになったんじゃ。」
平社員B「あれは大変でしたね。前のゲルググが不評で後がない状況でした・・。」
金型師X「まあ、そうじゃなくてもリーダーをやるからにゃ、最高のモノを造る気じゃった。」
平社員B「鬼気迫るモンがありましたね。工場に一ヶ月近く泊まってましたよね(笑)。」
金型師X「ちょうどその頃、ワシの連れ合いが病気で倒れたんじゃ。」
平社員B「ええ!? 始めて聞きましたよ・・!」
金型師X「言うワケないじゃろう。始めてじゃよ。」
平社員B「で、奥さんは・・・?」
金型師X「うむ。まあ、何とか持ち直したが、一度も見舞いに行けなんだ。」
平社員B「そうでしたか・・・・。」
金型師X「アレは理解を示してくれたが、息子に激しく罵られてな・・・。」
平社員B「じゃあ、それ以来息子さんとは・・・?」
金型師X「会っとらん。最高のドムを造ったとの自負はあるが・・・残念じゃ。」
平社員B「そうですか・・。それで、メインはやらなくなったんですね・・。」
金型師X「うむ。子供達が手にするものを造るんじゃ。責任持てない奴はリーダー失格だ。」
平社員B「そんな・・。でも、間違いなくあのドムはMG史上最高傑作ですよ。」
金型師X「そういってくれると・・・少しは報われた気がするよ・・。」

931HG名無しさん:02/08/31 23:02 ID:BL19Dtsi
─【特別編 プロジェクトX】───────────────────────────────
780 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/28 22:02 ID:0W+kn+Ik
司会A「えーというわけで今夜は金型士Xさんに来ていただいていますー。」
司会B「どうもこんばんわー。えー・・・すごいですねぇ、
職人の意地というか・・・」
金型士X「いやあのときは本当必死じゃったよ(笑)
納期を大幅に遅れて、上の人間に「これ以上時間をかけるな、
あと1ヶ月で完成させろ」って言われたんだが、跳ねのけての。
開発チーム全員で上の説得にあたったりして、納得のいくものを
作るまでの猶予をもらったんじゃ。」
カトキ(特別ゲスト)「俺は画稿2日でパッパって描いたんだけどね(藁)
まさかこんなに頑張ってくれるとは(藁)」
司会B「(無視)奥さんが倒れられたそうですが・・・」
金型士X「うむ。電話ですぐに見舞いに行く、今回の仕事はキャンセルだ、
と言ったんじゃが、「最高の仕事をするんじゃなかったの、
私のことなぞ気にせずにそれをやり遂げろ」と怒られてしまっての。
妻があんなに怒ったのは後にも先にもコレきりじゃわい。」
カトキ「ダメだなあー。仕事より女でしょー?普通ぅー。」
司会A「(無視)そうした苦難を乗り越えてMGドムは発売されたんですね。
まさに血と汗の結晶といったところですか。」
司会B(テーブルの上においてあるMGドムをとって)
「これがそのドムなんですが・・・」
カトキ「俺の描いた重量感あふれるラインが活かs」
司会A「さて、そのMGドムを完成させた情熱は再び最高の
MGを生むのでしょうか。息子さんとの和解はあるのでしょうか。
VTR、どうぞ。」

風の中の昴〜 風の中の銀河〜

932HG名無しさん:02/08/31 23:03 ID:BL19Dtsi
─【第9話】───────────────────────────────────────
801 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/29 10:08 ID:/jPRfmFr
プルルプルル・・ガチャ
カトキ氏「おう、俺だ。カトキだ。あれからどうなった?原型は?」
平社員B「お疲れ様です。可変間接部が少しです。全身はまだまだですね。」
カトキ氏「んだよ。あ、金型の手配はどう?俺はドムん時の人が・・」
平社員B「うーん・・それは難しいですね・・」
カトキ氏「おお!?何でだ? 俺はカトキハジメだぞ!!俺が言うこと・・」
平社員A「おい、A! 電ホさん来たよ。」
平社員B「すいません、またかけなおします。」
ガチャ

編集員A「こんにちは・・あ!それ、凄い!可変じゃないですか。次のMG?」
平社員A「ええ。まだ原型も完全じゃ有りませんが、次のMGの目玉にしたいですね。」
編集員B「でも、見せていただいて嬉しいですが、ウチには載せられないんでしょ?」
平社員B「今まではそうでしたが、これは電撃さんと盛り上げていきたいと思ってます。」
編集員A「ええーホントに!って、素直に喜べないなぁ(笑)。何かあるんでしょう?」
平社員A「はは。まあ、ぶっちゃけ取引しませんか?」
編集員B「まさか、種ガンの特集を組めってんじゃないでしょうね?」
平社員B「実は・・そうなんです(笑)。しかも巻頭で。」
編集員A「・・その見返りにウチの独占でコレを載せてもいいんですよね?」
平社員A「ええ、もちろん。カトキさんの画稿もお出ししますよ。」
編集員B「・・・・わかりました! やりましょう!」
平社員B「ありがとうございます!」

─【第10話】──────────────────────────────────────
806 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/29 11:09 ID:/jPRfmFr
プルルプルル・・ガチャ
カトキ氏「おう。カトキハジメだ! どうだ?原型の方は?」
平社員B「お世話になっています。全身はまだです。」
カトキ氏「むう。変形機構が大変なのはわかんだけどよ・・ひょっとしてバランス難しい?」
平社員B「ええ。カトキさんの画稿を見てはいるのですが、2Dと3Dでは若干のズレが・・。」
カトキ氏「おかしいなぁ。カトキラインは立体的なんだがな・・。」
平社員B「・・・・。MS形態を良くする方向で原型師もがんばっていますんで・・。」
カトキ氏「・・・よし。わかった。じゃあな。」
平社員B「・・? 失礼します。」

原型師A「主要な変形部分は設計書通りにできたんだけど・・」
平社員B「全身のバランスか・・?」
原型師A「ええ。コレぞっ!ていう完璧なモノがあればいいんですけどね。」
平社員B「おいおい、ムチャ言うなぁ。まだ、そんなの存在して無いって・・?」
ガチャ・・バタン
平社員B「あ、この会議室は今使用中です。掃除は後で・・」
カトキ氏「馬鹿!俺だ!カトキハジメだ!」
原型師A「カ・カトキさん!? なんでそんな格好を?」
カトキ氏「いいから、これ見ろ。こっそりパクってきた。」
平社員B「!? コレって・・・凄い! 完璧なバランスの原型じゃないですか!」
カトキ氏「実は俺っちのGFFの方でもやってんだよ。ここは事業部間の仲悪ィからなぁ。」
原型師A「なるほど・・こういう体型か・・。首はこの位置で・・・。写真まずいですか?」
カトキ氏「俺はしらん。10分ほど窓から下界の風景を見てるからな。」
平社員B「カトキさん・・。」
カトキ氏「いちいち泣くな。うぜぇんだよ。」
933HG名無しさん:02/08/31 23:04 ID:BL19Dtsi
─【第11話】──────────────────────────────────────
810 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/29 12:35 ID:/jPRfmFr
偉い社員「お前の所は何をやる気だ? 噂では完全変形の・・。」
平社員B「はい。逆シャアもZも未完全なまま、SEEDに行くのはいいとしても・・。」
偉い社員「アレはそんなに引っ張るネタじゃないってことか?」
平社員B「はい。何かしらの区切りを付ければ、ユーザーも安心出来ると思います。」
偉い社員「ふむ・・。やるからにはそれなりのモノを出さんと恥をかくぞ。」
平社員B「わかっています。完全変形は当たり前で、完璧に近いプロポーションを目指します。」
偉い社員「しかし、アレは鬼門だ。お前も覚えてるだろう? 前に別のチームも・・。」
平社員B「覚えています。上手くいかず、一人が精神を患って、その後チームが解散しました。」
偉い社員「そう・・彼はそれが原因でここを去った。そういえばお前と同期だったな?」
平社員B「はい。同期であり、親友でした。だからこそ自分は・・・。」
偉い社員「そうか・・。だがこれは会社の命運を背負う仕事だ。私情ははさむなよ。」
平社員B「もちろんです。価格もサザビーより高く、9500円でいこうかと・・。」
偉い社員「駄目だ駄目だ!6000円。売れるアイテムには保険料は含まんぞ(笑)。」
平社員B「わかりました。ガンプラ史上最高のMGを造ってみせます!」

─【第12話】──────────────────────────────────────
813 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/29 13:19 ID:/jPRfmFr
ザワザワ・・
平社員A「C3は賑やかだな。俺らもココでバーンと出したかったな。」
平社員B「はは。まあな。お、あれだよ。次のGFFの目玉商品のEX-S。」
担当者A「よう!はるばるこんなトコにスパイに来たか?」
平社員A「うるせぇ。客がいないと可哀想だから桜しに来てやったんだ。」
平社員B「久しぶりだな。・・あのEX-S凄いな。カトキさんも凄いが原型師が一流だな。」
担当者A「だろう!つってもお前がコレを見るのは始めてじゃないだろ?・・・あ!?」
あさの氏「ほほうEX-Sね。Sってのはアート化するモデルシーンへの悲しみのメタファー。」
平社員A「どうも。その節は・・・。」
あさの氏「本来センチネルとは当時ミードにインスパイアされた我々のオマージュでもある。」
平社員B「はあ・・。」
あさの氏「加速進化したガンダムはアイデンティティを崩壊。そのアンチテーゼでもあるんだよ。」
担当者A「そうですね。」
あさの氏「俗世間ではトリッキーなレクイエムと受け入れられて、そのスタンスが歓喜だね。」
平社員A「なるほど!ためになります!」
あさの氏「ガールズアートフィギュアをグローバルスタンダードにするには・・・!?」
平社員B「あ、お疲れ様です・・・。あさのさん、走っていったぞ?」
担当者A「エロフィギュアでも見つけたんだろ。今日は機嫌が良かったな。」
平社員B「・・・おい、さっき言ったのは・・・・?」
担当者A「ふん。白々しい。俺しか知らないが、俺の目は節穴じゃないぞ。」
平社員B「・・・・スマン。で、どうする気だ?」
担当者A「どーもしねぇよ。MGが酷いからGFFが売れたとか言われるのも癪だしな(笑)。」
平社員B「・・そうだな。お互い最高を目指そう。所で何で気付いたんだ・・?」
担当者A「カトキさん露骨だよ(笑)。名前通り、「すなお」な人だよ(笑)!」
934HG名無しさん:02/08/31 23:05 ID:FkZdia9i
【】は無しの方が良い。
しんぷるいずべすと。
935HG名無しさん:02/08/31 23:05 ID:BL19Dtsi
─【第13話】──────────────────────────────────────
875 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/30 11:22 ID:ZiEpmhMK
原型師A「バランスは未調整ですが、とりあえず全身出来ましたんで見てください。」
平社員A「おいおいこの体型じゃあ、ガンダムに見えなくもないぞ?」
設計士A「せ・・設計書よりも・・若干、頭身長くしました・・?」
平社員B「肩も大きいみたいだけど・・ギリギリ自立、変形はちゃんとするね。」
設計士B「図面と同じ数値でも、立体では脚が短くなるな・・。もっと長い方がいいな。」
原型師A「この・・電撃さんの作例は良いバランスなんですが・・。」
平社員A「お、見せて・・あれ!?巻頭はユージンフィギュアだ!ちょっと文句言ってくる!」
設計師A「あ・・脚が長いと、ま・・ますます自立が・・・困難になる・・。」
平社員B「宙吊りでつま先を伸ばしている絵が多いから長く見えて、そういう認識になってるな。」
設計師B「いや、実際長いぞ。頭も小さいしな。」
設計師A「じゃあ、もう一体造るとして、どういうバランスがいいでしょう?」
設計師A「わ・・私は、もう少し脚をどっしりと・・し・・したほうが・・。」
平社員B「俺は、腕をもう少し胴体から離してほしいな。肩からぶら下がってるような感じで。」
設計師B「俺はもっと子顔・足長・大肩で!」
原型師A「むちゃ言わないで下さい!」
設計師A「じ・・じゃあ・・自立とかは置いておいて・・イメージ優先で・・・。」
平社員B「二度手間、三度手間になるかもしれないけど、頼むよ。」
設計師B「バランスをみたいから、変形機構は無しで。」

─【第14話】──────────────────────────────────────
879 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/30 12:17 ID:ZiEpmhMK
平社員B「悪いね。何度もやらして・・。」
原型師A「何言ってんですか(笑)。当たり前じゃないですか。それよりアレ見て下さい。」
平社員B「バッシュ・マーク2・・サーバインもか・・・。残念だったね。」
原型師A「・・・Bさん。僕はね、自分の作業が無駄になることは全然平気なんですよ。」
平社員B「え?」
原型師A「自己満足や金儲けで原型やるならこんな所にいませんよ。一人でWFにいきますよ。」
平社員B「・・・じゃあ、何故ここに?」
原型師A「はは。それはたぶんBさんと同じだと思いますよ。Bさんは何故?」
平社員B「俺は・・いや、やめとくよ(笑)。君は結構、ロマンチストだな!」
原型師A「僕はね、原型が無駄より、待っていた人に届けられなかったのが悔しいですよ。」
平社員B「・・・・そうだな。それが一番辛いね・・・。」
原型師A「今回の仕事。絶対に無駄にならないですよね?」
平社員B「もちろんだ!約束するよ!」


936HG名無しさん:02/08/31 23:05 ID:BL19Dtsi
─【第15話】──────────────────────────────────────
881 名前:HG名無しさん 投稿日:02/08/30 13:04 ID:ZiEpmhMK
プルルプルル・・・ガチャ
平社員A「お世話になっています。バンダイの・・。」
編集員A「あーどもども! 今月号見ていただけましたか?」
平社員A「ええ。それがちょっと・・。上司から怒られまして・・。」
編集員A「・・? 情報を公開しすぎましたか?」
平社員A「いや、アレって巻頭じゃないじゃないですか? ユージンさんが巻頭で・・。」
編集員A「あ、あれは広告頁で仕方が無いんですよ。商業雑誌ですからどうしても・・。」
平社員A「え? あー、そうですよね・・・。なかなか上司もその辺を理解してくれなくて・・。」
編集員A「すいませんね。その代りじゃありませんが、秋までの3号続けて大特集しますよ!」
平社員A「ええ?3号も?困ったな・・・。SEEDの資料をそれほど提供できるかどうか・・。」
編集員A「シ、SEEDの方もですか? 巻頭はお約束は出来ませんがアストレイがらみで・・。」
平社員A「ああ、そういえば、そっちは電撃さんもかんでましたね。」
編集員A「で、どうですか?次あたり、試作原型なんかどうでしょう?」
平社員A「うーん。上がったばかりのを見たんですが、少しガンダムっぽいかなぁと。」
編集員A「なるほど。Ver1・5体型ですか。がっしり体型は少しイメージと違いますね。」
平社員A「そうなんですよね。まだ、バランス調整中ですからまたそのうちにでも・・。」
編集員A「わっかりました。それでは、失礼します。」
ガチャン

平社員A「電ホにガツンと言って来たよ。」
平社員B「はは。お疲れ。で、何だったの?」
平社員A「まあ、とにかく3号続けてSEEDの特集をやってくれることにしたぞ。」
平社員B「おお、凄いな! お前って優秀な営業マンだなー(笑)。」