コテハンさんの怖い話を集めてみない?パート2

このエントリーをはてなブックマークに追加
125
友人の家に泊まった時に、風呂を借りようとしたら
「ごめん、いま入っている人がいるから、少し待ってくれ」と、友人が言ってきた。
家には友人と俺の二人しかいないのに、言っている事が理解出来なくてワケを聞くと。
友人は自分の家の風呂場に幽霊がでる事を話してくれた。
夜八時ごろになると誰もいない風呂場から桶の音や水の流れる音がしてくるそうだ。
そう言っているそばから、風呂場からお湯をかける音が聞こえて来て…友人が冗談を
言っていないことを理解した。

俺はよくそんな家に住めるなと、幽霊に魅入られて取り殺されそうに
なっているんじゃないのか心配になっていると友人は
「まあ聞け、ちょっとした事情があるんだよ」と話を続けた。

友人も最初は幽霊が怖かったのだが、ある晩、耳を立て風呂場の中の様子を
伺っていると湯船から水が溢れる音に紛れて
「ふぅ〜…生き返る…。」と、男の声が聞こえてきた。

「なんかそれを聞いたら怖いよりもおかしくてさ、この時間帯は風呂好きな幽霊に
風呂場を譲る事にしているんだ」と、友人は優しい顔をして笑いながら言った。

次の日、朝起きると友人は風呂場で冷たくなって死んでいた。おわり