そして、その犠牲になってきたのは、いうまでもなく、所属アーティスト達です。
そして、そのシステムを作り上げてきたのは、SM社でした。
SM社のアーティストが、事務所を訴えるのは、ジェジュン達が、初めてではありません。
HOTに始まり、何人かのアーティストと問題を起こしてきています。
また、その度に、国家公正委員会から、契約内容について2度の大きな是正勧告が出されています。
そして、過去においては、すべて、裁判所から、和解勧告が出ており、成立させてくることで、何とか、ファンの反
発も、訴えた本人の反発も抑え込んできました。
しかし、今回、3人は、再三の裁判所からの和解勧告に応じていません。
これが、現在の3人を活動困難な状況にしている原因です。
3人は、どんなに勧告が出ようと、誹謗中傷されようと、全く、意思を変えていません。
では、もし、3人が、勝訴した場合、これは、何を意味するのでしょうか?
これは、AERAの特集記事にも、書かれているように、
韓国芸能界のシステムの崩壊を意味します。
今まで、アーティストは、事務所に雇われ、事務所が取ってきた仕事を与えられ、収益を分配されていました。
どんなに、収益金が莫大であっても、独立することがない限り、事務所が、多くの収益を手に入れてきました。
これが、根底から覆されます。
あくまでも、アーティスト主体の事業が展開され、事務所は、ただ単に、そのアーティストの仕事の処理をする機
関としての存在だけになります。
これは、おそらく、大物アーティストであればあるだけ、その傾向が強くなってくることが予想されます。
3人が目指している形、
3人が成功することは、この新しい形の始まりを意味するのです。
これは、現在の韓国芸能界にとって、一種の脅威です。
音楽配信が進み、CDが売れない今、
世界的不況で音楽事業が縮む今、
何十万枚というCDを予約だけで売上げ、わずか10分でコンサートチケットを完売させる3人の存在、
本来ならば、韓国芸能界も日本芸能界も、喉から手が出るほど欲しい存在です。
けれども、彼らは、決して、今のところ、既存のやり方を認めようとしない…
その瞬間から、3人は、業界の敵に回ったのだと考えられます。