某ピカ ◆jMXP.rY1ZY雑記帳

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27某ピカ ◆jMXP.rY1ZY
8 :某ピカ:2007/06/01(金) 19:10:35 ID:H7SC7Kgc
大槻教授の反オカルト講座(大槻義彦著・株式会社ビレッジセンター出版局)
p140〜141より

(略)・・・ジョージ・アンダーソンというアメリカ人が登場して、女優のY、マリアン、ロザンナの
母や父の霊を呼び出す、というものである。つまり、恐山のイタコの口寄せの類いで、バカバカしい、
の一語につきる。マリアンに対して、「あなたのお母さんは苦労したね」「お母さんはあなたの夢の中に
よく出てくるね」と言った。マリアン感激の様子。あたりまえだろう。母は、いつも苦労して子供を
育てるものだ。とくに娘なら、よく母の夢を見るのだ。私ですら、亡き祖母の夢をよく見るよ!
 ロザンナには、「あなたのお母さん、健康上の・・・・・・」「そう心臓病・・・・・」、ここでロザンナびっくり。
Yに対し「何か、マサコとかいう名を、あなたのお父さんの霊が言っている・・・・・・」「ああそうそう、
サワコ・・・・・」という具合。あげくのはてには、アンダーソン、あろうことか、一枚の絵をとり出し、
お父さんの霊からのプレゼントと言ってYに手渡したのだった(大笑い)。アンダーソンよ、どうして、
その絵があなたのカバンの中にあったのだ。そのとき、Yのお父さんの霊が降りて来ていたのなら、
Yの前のテーブルにでもストーンと落ちて来れば良いではないか。父の霊とやらは、どうしてそのとき、
絵をアンダーソンのカバンの中にわざわざ入れたのか。Yさんは正直な人らしい。ジョージ・アンダーソン
には当たらないこともたくさん言われたが、ズバリ当たったのもありびっくりした、とコメントした。
その通り。彼は予備調査と誘導尋問をして、ストーリーを組み立てていくのだ。その証拠に、この霊能者は
最初に三人の女性に対して、「私の質問に、イエス、ノーだけで答えて下さい」と言ったではないか。
番組では、一人五分ぐらいであったが、通常、この手の霊能者は少なくとも一人四十分ぐらい「対話」する。
この中で、さまざまな角度から矢つぎばやに質問をして、答えさせるのだ。そして、放送は主に、
当たったとこだけを放映するわけである。本当に父母の霊がジョージ・アンダーソンに降りて来て
娘に語りかけるならば、何もイエス、ノーで答える必要などないのだ。ズバリ「身内の会話」をすれば良い。