評定隔離スレ

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847名無し戦隊ナノレンジャー!
季節はすっかり春。

一緒に映画でも見に行こうと工くんに誘われ、街に出た。道すがら、卒業式と思われる女子高生が二人、小さな花束をバックにいれて歩いているのとすれ違う。若さとは華やかだねと工くんは穏やかに呟く。

「卒業式ですかね?そうか、もうそんな季節なんですね」

「真太郎くんはどんな高校生だったの?」

「普通ですよ」

「遊んでたんでしょ?」

「至って真面目な男子でしたよ」

つまんないのー、とそう言いながら工くんはクスクス笑い、人通りも多い道で腕を絡めて来るもんだから心臓に悪い。

「あ、良いこと思い付いた」

「何ですか?」

「映画が見終わったら、ちょっと買い物付き合って」

「何を買うんですか?」

「良いもの」


また工くんは笑って、俺の腕を取って颯爽と歩き出す。