1 :
餓鬼:
なんでもありだからってこんなのいいか分からないけど。
書いてみようかなっていう感じのスレかな。
今から書くのはネタなんかじゃないです。
去年の冬、うちのおじいちゃんが亡くなりました。
私は2人姉妹で、お姉ちゃんの誕生日は11月。
私は12月。おじいちゃんは私の誕生日の2週間前に逝きました。
お悔み申しあげます
3 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:01:46
大好きだったおじいちゃんは、まだ65歳だった。
65歳の誕生日の日、ようやく携帯を使いこなせるようになったおじいちゃんに、
私は一通のメールを送った。
「お誕生日おめでとう!
おじいちゃんもまた年とってもたね。
おじいちゃん、いっつも○○の面倒みてくれてありがとうね。
100歳まで元気に生きてほしいな!」
返信を打つのが遅いおじいちゃんから、やっと返事がきました。
「ありがとう。○○はおじいちゃんにとって、
すごくかわいい孫やから、これからも大切にするつもりだよ。
プレゼントありがとう。
さすがに100歳は無理だから、
70歳かなぁ。おじいちゃんのお父さんが生きた年だよ。」
私は、その日おじいちゃんと約束をしました。
「○○が17歳になって免許取ったら、はじめにおじいちゃん乗せたる!!」
4 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:03:53
おじいちゃんの誕生日は8月。
タイムリミットまであと4ヶ月。
ある日、学校で先生ともめてイライラした私は、
「おかえり」という一言に言葉を返さずに、
自分の部屋に走っていった。
きっとビックリしたし、悲しかっただろうなー。
今になってもまだ後悔する。
。・゚・(ノд`)・゚・。
6 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:05:58
そして、9月、10月と機嫌よく普通に過ごしていた。
11月。おじいちゃんが声をかけてきた。
「スキー行きたいから、HP調べてくれへんかな?」
チャットで友達としゃべるのに没頭していた私には、
なぜだろう、とても面倒に感じた。
7 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:07:09
>>2さん
あ、ありがとうございます^^
>>5
笑。
8 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:09:05
「明日でいい?っつか、まだ雪なんか降ってへんて。」
つい、冷たく返した。
「何日オープンか調べてくれへんかな?」
おじいちゃんは毎年スキーに行っていたから、
そのときにオープン予定日よ調べるのは毎回私の役目のハズ。
それなのに。
「もう、来月やって。まだまだ。」
そう。適当に返さなければよかった。
9 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:11:02
「あ、来月か、ほんならまだ待つしかないな〜」
そういって私の部屋から出て行った。
そして、お姉ちゃんの誕生日の日。
おじいちゃんがくれる誕生日プレゼントはもう定番だった。
500円玉をたくさん
孫の誕生日まで必死に500円玉を貯めて
誕生日の日に分けてくれた。
10 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:13:41
お姉ちゃんは違う地方に住んでいたため郵送で送った。
そのとき、おじいちゃんは500円玉を一枚私に差し出して。
「これ、いっつも○○よーしてくれるから、
ちょっとだけお小遣いや。」
そういって500円玉を内緒でくれた。
小さな鉄の塊が、大きな金の塊に見えた。
うれしくて、うれしくて、
でも、素直になれなくて・・・。
「うん」
ただそうとしか返せなかった。
そんな自分を今は憎むしかないのだろうか。
11 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:17:00
そして、運命の12月。
その日球技大会だったので張り切っていた私。
すこし早めに起きてベットでぼーっとしていた、
なぜかおじいちゃんの顔がふと頭の中をよぎった。
しばらくして、おばあちゃんが
「○○!!早くおきて!!おじいちゃんが死んでまう!!」
今までにはない慌てよう。
冷静なおばあちゃんがなぜ??
そうして部屋から出ていつものリビングへ。
12 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:19:31
でも、ひとつだけいつもと違う。
アレが足りないのだ。
「おはよう」
おはようが足りない。
いつも聞き流していた、でも大きなおはようがない。
おじいちゃんは私の目の前で・・寝ている??
倒れている??
急いで救急車を呼んだ。
震えが止まらない。
13 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:22:36
おばあちゃんは救急車に乗っておじいちゃんと行ってしまった。
いえには私一人だけだった。
どうしてか、静かではない、
キーンと耳を指すような音がする。
おじいちゃんとの思い出が走馬灯のように蘇った。
「○○ー」と呼ぶ声。
「ショウガを残してショウガないなー笑」とシャレを言う声。
すべてが今までより貴重なものになった。
14 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:27:02
電話があった。叔母からだった。
「今から迎えに行くから、一緒に病院に行こう。」
それからしばらくして病院についた。
もうおじいちゃんの意識は戻らないと聞いた。
悔しくて涙が出た。
それから家に一度帰り、
調べたことがある。
スキー場のオープン予定日。
実際まだ雪が降っていなかったらしく。
オープンはまだまだ先だったようで。
もっと悔しくて涙が出た。
15 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:30:26
その日からは病院に泊まり、
面会時間がくるとすぐにおじいちゃんの元へ急いだ。
でも、おじいちゃんが倒れてから2日が経ったとき。
夜7時20分ごろだったと思う。
「○○さん急いで病室へ」と看護師さんに急かされ。
おじいちゃんの元へと向かった。
そして、7時28分。
逝ってしまった。
そこには何も無かった。
悲しさと苦しさと絶望だけしか。
16 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:33:37
通夜や葬儀の時の私は抜け殻だっただろう。
学校の先生、先輩、友達。
みんながかけつけた。
それ以来喪服を見ると涙があふれる。
そして、私の誕生日の日。
小さな、白い結晶が舞い降りた。
雪だった。
17 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:36:35
私の誕生日に初雪が降った。
自然と笑顔になって、
だけど、悲しかった。寂しかった。
もっとやさしくしたかった。
満足のいく孫だったんだろうか?
それから、もう何ヶ月も過ぎた。
私は今、こうして元気でやっている。
おじいちゃんのおかげかもしれない。
18 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:38:25
今、夢を追い続けている。
けれど、17になったら、
一番真っ先に教習所へ通って免許を取るだろう。
そして、安全運転でドライブがしたい。
おじいちゃんとの約束。絶対に守ろうと思う。
おじいちゃん、
ありがとう。
さようなら。
19 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:41:00
18で終わっちゃったけど。
終わりはやすぎて怖い。笑
多分これ読んでる人少ないと思うけど。
全部実話です。
こんな話につきあってくれた方ありがとうございます!
20 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/03/28(月) 20:41:23
/ヽ /ヽ
/ ヽ / ヽ
______ / ヽ__/ ヽ
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おじいちゃん、すげえ幸せ者だな。
22 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:43:05
>>20さん
笑。かわいいのありがとうございます!
>>21さん
そうだといいです!^^
23 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/03/28(月) 20:44:26
パチパチパチパチパチパチパチパチ・・・(拍手の嵐)
24 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/03/28(月) 20:44:52
おじいちゃんとの約束って何?
25 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:45:36
>>23
うわぁ。。。なんか今、書いてよかったって、思ってます!
文章書くの下手ですが、拍手してもらえてうれしいです!
26 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:46:56
>>24さん
運転免許を取って、
おじいちゃんを助手席に乗せることです!
写真ででも乗せてあげたいなって^^
おじいちゃんが亡くなって、1もいつかはおばあちゃんになって、
そして死ぬ。未だ見ぬ1の孫も同じことを思うんだろうか。
人生の終わりに重なるもう一つの人生。
28 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:50:51
>>27さん
そう思ってくれると、うれしいなぁ。。。
だからこそ、みんなに思ってもらえるような
いい人柄になろうと思います^^
29 :
餓鬼:2005/03/28(月) 20:56:08
っていうか25のトコの、
23の後ろさん抜けてました;すいません;
コテハン変えない?
だいぶ呼びにくいぜ!
31 :
葉書:2005/03/28(月) 21:01:05
なんとなく横においてあったのでじゃあ葉書で 笑
きれいな名前だ
33 :
葉書:2005/03/28(月) 21:03:41
おじいちゃんにいつか手紙書こうかなぁ?
葉書って名前で思ったんですけど!
34 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/03/28(月) 21:03:45
,-――――――-.
/ |
/ |
/ |
l" おじいちゃん l
,、_lー-―――――‐--、/l
i ト、ミミ ,r‐- 、``'ニ=‐、.彡リ.
ヾ,iハ゛.´ _,,、_ i.; _,. ` 彡'i)
`、j,' `゚''´:.ノ i::<・ゝ) .ハン へい、おはよう!!
i, ` ,、/ i_ `` ,r'
,r〃'i ,r'ヽ、 _,〉 /.
/i:ト、;;i, ミ=_‐_-, 'i /ヽ__
r-‐'´i::::ハ;;ヾ、‐‐-、 ノ´/i:::'i`i‐- 、_
::i' .l:i 'i::::i ヾ;;`‐---‐'i':/ i、 'i::! i::::i `
:i' i:| !:::l _,r.、;;;;;,r''´ヽi. ll::i i::i l:::'i
35 :
葉書:2005/03/28(月) 21:04:24
>>32さん
ありがとうございます^^
>>34さん
うわあ。笑 おじいちゃん・・笑
また明日も来ようと思う
37 :
葉書:2005/03/28(月) 21:10:25
>>36さん
ありがとうございます^^
この話、みんなに伝わるといいなぁ。
38 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/03/28(月) 21:21:50
父方と母方、両方のおじいちゃんとも
俺が生まれた時にはもうこの世にはいなかった。
40 :
葉書:2005/03/30(水) 01:21:48
>>39さん
そうなんですか??
そう考えると、私ってすごく幸せですよね。
41 :
ぽ(´・ω・`):
ぽは犬が目の前で交通事故にあってから(犬と一緒にしてごめんなさい)「生命の死」が怖くて
祖父母の咳が聞こえただけで足が竦み、体が震えましたしいつか生死の別れがくることは認めざるをえませんので苦しい
でも貴方の話を聞いて一緒にいれるときはたくさん思い出を作ろうと、苦しさより優しい気持ちになりました。
貴方はこの話の張本人だから亡くなる前の出来事の後悔を感じると思うけど、聞いていてとても良いお孫さんで仲良しだったしおじいちゃんもそう思っていると思います
思い出を大切にしてください。御冥福お祈りいたします。素敵な話ありがとうございました(´・ω・`)